「メルセデス・ベンツ・EQS SUV」の版間の差分
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2023年7月29日 (土) 00:01時点における版
EQS SUV(社内コード:X296)とはメルセデス・ベンツがEQブランドで販売する電動の高級クロスオーバーSUVである。
同じプラットフォームを使用する同名のセダンについてはEQSを参照。
メルセデス・ベンツ・EQS SUV X296 | |
---|---|
概要 | |
製造国 | アメリカ合衆国アラバマ・タスカルーサ工場 |
販売期間 | 2022年- |
ボディ | |
乗車定員 | 5名/7名 |
ボディタイプ | 5ドアクロスオーバーSUV |
駆動方式 | RWD/4WD |
プラットフォーム | EVA2プラットフォーム(MEAとも[1]) |
パワートレイン | |
モーター | 永久磁石交流同期モータ |
前 |
エアサスペンション 前:4リンク式/後:マルチリンク式 |
後 |
エアサスペンション 前:4リンク式/後:マルチリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 3,210 mm |
全長 | 5,215 mm |
全幅 | 1,959-2,034 mm |
全高 | 1,718-1,721 mm |
車両重量 | 2695-2810 kg |
概要
2021年9月にミュンヘンで開催されたIAAモビリティにて原型となるメルセデスマイバッハ・EQSコンセプトが初公開され[2]、2022年4月に量産モデルが発表された。ドイツでは同年12月、日本では2023年5月から販売開始。
EQS SUVは2021年から発売されているEQSと同じプラットフォームを用いた兄弟車で、ブランド初となるEV専用プラットフォームを用いたSUVモデルである。[3]
エクステリアはEQSと同じく全体的に丸みを帯びたデザインとなっており、Aピラーからルーフ、リヤにかけて滑らかな曲線を描く。空力的にも考慮されて設計され、Cd値は0.26とSUVの中では優れた空力性能を備える。[3]EQSと同じくリアアクスルステアリングを採用することで最小回転半径を10-11mに抑えている。[4]
インテリアにもEQSと同じくMBUXハイパースクリーンが採用され、センターディスプレイとデジタルコックピット、助手席ディスプレイが1枚のガラスに覆われるデザインとなっている。EQSと異なり、オプションで3列目シートを選択することで最大7人まで乗車可能。[4]
EQS SUVには走行モードを好みに合わせて変更できる「ダイナミックセレクト」機能が備わっている。走行モードはコンフォート、スポーツ、エコ、インディビジュアル、オフロードを選択でき、応じてサスペンション、アクセル特性、ESPなどの設定が切り替わる。スポーツモードとコンフォートモードでは時速110km/h以上になると、エアサスペンションによりそれぞれ車高が自動的に10mm、15mm下がり、空気抵抗を低減する。オフロードモードでは車高を最大25mmアップでき、またESPのON/OFFの切り替えが可能になる。[3]
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マイバッハ・EQSコンセプト
-
MBUXハイパースクリーン
メルセデス・マイバッハ・EQS SUV
2023年4月の上海モーターショーにてマイバッハバージョンとなるメルセデス・マイバッハ・EQS SUVが発表された。これはメルセデス・マイバッハにとって初のEVモデルとなる。グレード名は「EQS 680 SUV」。
出力は580 4MATICから更にパワーアップされ、最高出力は658 PS、最大トルクは950 Nmとなる。これによりEQS 580の0~100km/h加速が4.6秒に対して、EQS 680は4.4秒と0.2秒短縮された。[5]
エクステリアには専用デザインのフロントグリル、クロームメッキのトリム、マイバッハのロゴを配置したフロントのサイドエアインテークなどが装備される。インテリアもマイバッハ専用デザインで、暖色系の専用ナッパレザー、ベンチレーションやマッサージャー等の機能がついたエグゼクティブリヤシート、折り畳みテーブル、冷蔵庫、シャンパンゴブレットなどが用意される。
動力
EQSと同じくRWD仕様にはリヤに1基、4WD仕様にはフロント/リヤに各1基の交流同期モーターが搭載される。リチウムイオンバッテリーの容量は全グレード共通で107.8kWh。
日本市場には450 4MATICと580 4MATICのみ導入されている。日本向け仕様ではEQSと同じくCHAdeMO規格の最大150kWの直流急速充電への適合、および車外へ電力を供給するV2H/V2L機能などが搭載される。
ラインナップは以下の通り。
モデル | 販売時期 | 駆動方式 | 最高出力 | 最大トルク | WTLP航続距離 |
---|---|---|---|---|---|
EQS SUV 450+ | 2022 - | RWD | 265 kW (360 PS) | 568 Nm | 540-671 km |
EQS SUV 450 4MATIC | 4WD | 800 Nm | 511-610 km | ||
EQS SUV 500 4MATIC | 330 kW (449 PS) | 828 Nm | 511-616 km | ||
EQS SUV 580 4MATIC | 400 kW (544 PS) | 858 Nm | 511-609 km | ||
マイバッハ EQS SUV 680 4MATIC | 2023 - | 484 kW (658 PS) | 950 Nm | 最大600 km |
脚注
- ^ “Mercedes-Benz Will Have Four Dedicated EV Platforms: What About the EQS?” (英語). autoevolution. 2023年7月1日閲覧。
- ^ “メルセデスマイバッハ『EQS』、ブランド初のEV提案…IAAモビリティ2021”. Response.. 2023年7月2日閲覧。
- ^ a b c “「EQS SUV」を発売”. メルセデス・ベンツ日本公式サイト. 2023年7月2日閲覧。
- ^ a b “新型メルセデス・ベンツEQS SUV 最大7人乗りの高級EV、欧州発表 航続600km以上”. AUTOCAR JAPAN. 2023年7月2日閲覧。
- ^ “メルセデスマイバッハもEVに、『EQS SUV』は至高のラグジュアリー…上海モーターショー2023”. Response.. 2023年7月2日閲覧。