「小林快次」の版間の差分
信憑性、客観的根拠が無い記載 タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
{{複数の問題 |
|||
|独自研究 = 2023年7月 |
|||
|正確性 = 2023年7月 |
|||
}} |
|||
{{Infobox scientist |
{{Infobox scientist |
||
|name=小林快次 |
|name=小林快次 |
2023年7月28日 (金) 07:44時点における版
小林快次 | |
---|---|
生誕 |
1971年(52 - 53歳) 日本 福井県 |
居住 | 日本 |
国籍 | 日本 |
研究分野 |
層位学 古生物学 |
研究機関 | 北海道大学 |
出身校 |
ワイオミング大学(学部) サザンメソジスト大学(大学院) |
博士課程 指導学生 | 林昭次[1] |
他の指導学生 | 田中康平[2] |
主な業績 | フクイサウルス(2003年)、ジアンチャンゴサウルス(2013年)、カムイサウルス(2019年)、ヤマトサウルス(2021年)の記載 |
主な受賞歴 |
第71回北海道新聞文化賞学術部門 2018年度北海道文化奨励賞 令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 |
プロジェクト:人物伝 |
小林 快次(こばやし よしつぐ、1971年〈昭和46年〉- )は、日本の層序学者、古生物学者。北海道大学総合博物館教授、大阪大学総合学術博物館招聘教授。日本古生物学会評議員[3]。
層位学と古生物学を研究分野とし、モンゴルやカナダなど海外での発掘調査に携わる。また、日本で発見された新属新種の恐竜 3種の記載論文筆頭著者でもある。
来歴
1971年(昭和46年)、福井県で生まれる。福井県立高志高等学校を卒業[4]。横浜国立大学に入学して一年もしない内に渡米[5]。
1995年(平成7年)、ワイオミング大学地質学地球物理学科を卒業。2004年(平成16年)、サザンメソジスト大学地球科学科で日本人として初めて恐竜の博士号を取得[6]。
日本に帰国した後は、福井県立恐竜博物館の設立に携わった[4]。2006年度(平成18年度)からは北海道大学総合博物館で助手として勤め始め[7]、2007年度(平成19年度)から助教に就任[7]、2009年度(平成21年度)から准教授に就任[7]、2014年度(平成26年度)のみ、総合博物館から学内共同利用施設等に勤務先を替えたが[7]、翌年度には博物館に戻り[7]、2015年度(平成27年度)には教授へ昇任した[7]。また、2013年度(平成25年)からは大阪大学総合学術博物館招聘教授にも就任している[8]。
功績
福井県立恐竜博物館に勤務する間、2003年(平成15年)には福井県の手取累層群北谷累層下部白亜系から産出したイグアノドン科の植物食恐竜を、フクイサウルスとして東洋一とともに記載した[9]。のちにフクイサウルスはハドロサウルス科に属することが判明した。
2006年(平成18年)から2010年(平成22年)にかけてのゴビ砂漠での発掘調査でチームがデイノケイルスの全身骨格を発掘している[10]ほか、2013年(平成25年)にはの江南省地質博物館 (Henan Geological Museum) の PU Hanyong を筆頭とする中国の研究機関に所属する中国人研究者チームとの共同研究でジアンチャンゴサウルスを発表している[11][12]。デイノケイルスは2019年(令和元年)7月のNHKスペシャル『恐竜超世界』で特集され[13]、関連事業である「恐竜博2019」の目玉展示の一つとされた[14]。
国内では北海道むかわ町で発見された「むかわ竜」と呼ばれるハドロサウルス科の恐竜の発掘調査・研究の専門家であることで知られる[15]。むかわ竜を新属新種とする記載論文を2019年9月に発表し、カムイサウルスと命名した[16]。カムイサウルスもまたテレビで特集が組まれた[17]ほか、「恐竜博2019」においてデイノケイルスと並ぶ目玉展示として紹介された[18]。
また、2004年(平成16年)に、淡路島南東部(兵庫県洲本市南東部)の和泉層群北阿万累層(きたあま るいそう)で発見されていたハドロサウルス類の化石標本の分析にも2010年代後半から取り組んでおり、2021年(令和3年)4月に新属新種の恐竜「ヤマトサウルス」として記載・発表した[19]。
受賞
著作
論文
- 記載論文
- Fukuisaurus Kobayashi et Azuma, 1999
- Kobayashi, Yoshitsugu; Azuma, Yoichi (Received 20 September 1999, Accepted 01 February 2002). “A new iguanodontian (Dinosauria: Ornithopoda) from the Lower Cretaceous Kitadani Formation of Fukui Prefecture, Japan”. Journal of Vertebrate Paleontology (Taylor & Francis for the Society of Vertebrate Paleontology) 23, 2003 (1): 166-175. doi:10.1671/0272-4634(2003)23[166:ANIDOF]2.0.CO;2.
- Jianchangosaurus Pu et al., 2013
- Pu, Hanyong; Kobayashi, Yoshitsugu; Lü, Junchang; Xu, Li; Wu, Yanhua; Chang, Huali; Zhang, Jiming; Jia, Songhai (29 May 2013). Claessens, Leon. ed. “An Unusual Basal Therizinosaur Dinosaur with an Ornithischian Dental Arrangement from Northeastern China”. PLOS ONE (Public Library of Science (POLS)) 8 (5): e63423. doi:10.1371/journal.pone.0063423. PMC 3667168. PMID 23734177 .
- Kamuysaurus Kobayashi et al., 2019
- Kobayashi, Yoshitsugu; Nishimura, Tomohiro; Takasaki, Ryuji; Chiba, Kentaro; Fiorillo, Anthony R.; Tanaka, Kohei; Chinzorig, Tsogtbaatar; Sato, Tamaki et al. (05 September 2019). “A New Hadrosaurine (Dinosauria: Hadrosauridae) from the Marine Deposits of the Late Cretaceous Hakobuchi Formation, Yezo Group, Japan”. Scientific Reports (Nature Research) 9 (1): 1–14. doi:10.1038/s41598-019-48607-1 .
- Yamatosaurus Kobayashi et al., 2021
- Kobayashi, Yoshitsugu; Takasaki, Ryuji; Kubota, Katsuhiro; Fiorillo, Anthony (First submitted: 08 February 2021). “A New Basal Hadrosaurid (Dinosauria: Ornithischia) From the Latest Cretaceous Kita-ama Formation in Japan: the Rise of Hadrosaurs” (English). Scientific Reports (Nature Research). doi:10.21203/rs.3.rs-225217/v1.
- “A new basal hadrosaurid (Dinosauria: Ornithischia) from the latest Cretaceous Kita-ama Formation in Japan implies the origin of hadrosaurids” (English). Scientific Reports (London: Nature Research) 8547 (2021). (27 April 2021) .
- Kobayashi, Yoshitsugu; Takasaki, Ryuji; Kubota, Katsuhiro; Fiorillo, Anthony (First submitted: 08 February 2021). “A New Basal Hadrosaurid (Dinosauria: Ornithischia) From the Latest Cretaceous Kita-ama Formation in Japan: the Rise of Hadrosaurs” (English). Scientific Reports (Nature Research). doi:10.21203/rs.3.rs-225217/v1.
単著
- 『恐竜時代I 起源から巨大化へ』岩波書店,2012
- 『ワニと恐竜の共存 巨大ワニと恐竜の世界』北海道大学出版会,2013
- 『恐竜は滅んでいない』角川書店,2015
- 『ぼくは恐竜探検家!』講談社,2018
- 『化石ハンター 恐竜少年じゃなかった僕はなぜ恐竜学者になったのか?』(YA心の友だちシリーズ)PHP研究所,2019
- 『恐竜まみれ 発掘現場は今日も命がけ』新潮社,2019
共著・編著
- 『日本恐竜探検隊』(岩波ジュニア新書)真鍋真編著,岩波書店,2004
- 『モンゴル大恐竜 ゴビ砂漠の大型恐竜と鳥類の進化』久保田克博共著,北海道大学出版会,2006
- 『巨大絶滅動物 マチカネワニ化石 恐竜時代を生き延びた日本のワニたち』江口太郎共著,大阪大学出版会,2010
監修
ほか多数
参考文献
- 雑誌、広報、本人以外の論文、ほか
- 『恐竜博2019 THE DINOSAUR EXPO』(図録)国立科学博物館、2019年。
脚注
- ^ 川端裕人 (2014年9月30日). “【研究室】研究室に行ってみた。大阪市立自然史博物館 地史研究室 古脊椎動物学 林昭次 第1回 貴重な恐竜化石をぶった切る”. ナショナルジオグラフィック協会. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “恐竜図鑑が完成するまで 私たちは世界の奥地で化石をとってくることから始めた”. じんぶん堂. 朝日新聞社 (2020年8月29日). 2021年9月8日閲覧。
- ^ “学会役員・組織”. 日本古生物学会. 2019年10月16日閲覧。
- ^ a b “母校生徒に「限界挑んで」 高志高 恐竜研究者・小林さん講演”. 中日新聞 (2019年11月13日). 2019年11月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月14日閲覧。
- ^ [1]
- ^ “小林快次 恐竜化石フィールド日誌”. ナショナルジオグラフィック (2015年1月19日). 2018年11月4日閲覧。
- ^ a b c d e f KAKEN.
- ^ 北大 Researchers.
- ^ Kobayashi et Azuma, 1999.
- ^ “小林快次 「謎の恐竜」の正体を突き止めた男”. ナショナルジオグラフィック. 2018年11月4日閲覧。
- ^ Pu et al., 2013.
- ^ 「体は肉食、顎は植物食 中国で新種恐竜化石」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2013年5月30日。2018年11月4日閲覧。
- ^ “第1集”. NHK. 2019年9月4日閲覧。
- ^ 図録『恐竜博2019 THE DINOSAUR EXPO』, pp. 48–69.
- ^ “調査・研究中のハドロサウルス科恐竜化石”. 北海道むかわ町. 2018年11月4日閲覧。
- ^ Kobayashi et al., 2019.
- ^ “BSプレミアム これが恐竜王国ニッポンだ!”. NHK (2018年). 2019年8月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月11日閲覧。
- ^ 図録『恐竜博2019 THE DINOSAUR EXPO』, pp. 90–121.
- ^ Kobayashi et al., 2021.
- ^ “北海道新聞文化賞”. 北海道新聞. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “小林快次准教授が北海道文化奨励賞を受賞”. 北海道大学総合博物館. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “令和3年度科学技術賞受賞者一覧”. 文部科学省 (2021年). 2021年4月6日閲覧。
外部リンク
- 研究者情報
- “小林 快次”. 研究者総覧. 北海道大学. 2018年11月4日閲覧。
- “小林 快次”. researchmap. 科学技術振興機構 (JST). 2021年5月9日閲覧。
- “小林 快次”. KAKEN. 文部科学省、日本学術振興会. 2021年5月9日閲覧。
- “小林快次”. 日本の研究.com. 株式会社バイオインパクト. 2021年5月9日閲覧。
- “KOBAYASHI Yoshitsugu”. 共著関連データベース. 国立研究開発法人 産業技術総合研究所(総産研、AIST). 2021年5月9日閲覧。
- 当事者発信
- 小林快次『恐竜まみれ』Official (@dino_mamire) - X(旧Twitter)](公式Twitter)
- 他者発信
- “小林 快次”. 現代ビジネス. 講談社. 2021年5月9日閲覧。
- “やりたいことのなかった青年は、いかにして「ダイナソー小林」になったのか。”. ほぼ日刊イトイ新聞. 株式会社ほぼ日 (2019年). 2021年5月9日閲覧。