「怪物 (2023年の映画)」の版間の差分
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『'''怪物'''』(かいぶつ)は、[[2023年の映画|2023年]]の[[日本映画]]。監督は[[是枝裕和]]、脚本は[[坂元裕二]]<ref name="natalie20221118">{{Cite news|url=https://natalie.mu/eiga/news/501755|title=是枝裕和×坂元裕二が初タッグ!映画「怪物」来年公開、「夢が叶ってしまいました」|newspaper=[[ナタリー (ニュースサイト)|映画ナタリー]]|publisher=ナターシャ|date=2022-11-18|accessdate=2022-11-19}}</ref>。主演は[[安藤サクラ]]、[[永山瑛太]]、黒川想矢、[[柊木陽太]]<ref name="cinema230105">{{Cite web|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0134413|title=是枝裕和監督の新作『怪物』キャスト発表!音楽は坂本龍一|website=シネマトゥデイ|publisher=シネマトゥデイ|author=石井百合子|date=2023-01-05|accessdate=2023-01-05}}</ref>。 |
『'''怪物'''』(かいぶつ)は、[[2023年の映画|2023年]]の[[日本映画]]。監督は[[是枝裕和]]、脚本は[[坂元裕二]]<ref name="natalie20221118">{{Cite news|url=https://natalie.mu/eiga/news/501755|title=是枝裕和×坂元裕二が初タッグ!映画「怪物」来年公開、「夢が叶ってしまいました」|newspaper=[[ナタリー (ニュースサイト)|映画ナタリー]]|publisher=ナターシャ|date=2022-11-18|accessdate=2022-11-19}}</ref>。主演は[[安藤サクラ]]、[[永山瑛太]]、[[黒川想矢]]、[[柊木陽太]]<ref name="cinema230105">{{Cite web|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0134413|title=是枝裕和監督の新作『怪物』キャスト発表!音楽は坂本龍一|website=シネマトゥデイ|publisher=シネマトゥデイ|author=石井百合子|date=2023-01-05|accessdate=2023-01-05}}</ref>。 |
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音楽を担当している[[坂本龍一]]は公開前の2023年3月に死去したため、本作が遺作となった。 |
音楽を担当している[[坂本龍一]]は公開前の2023年3月に死去したため、本作が遺作となった。 |
2023年6月11日 (日) 06:48時点における版
怪物 | |
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監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 坂元裕二 |
製作 |
川村元気 山田兼司 伴瀬萌 伊藤太一 田口聖 |
製作総指揮 | 臼井央 |
出演者 |
安藤サクラ 永山瑛太 黒川想矢 柊木陽太 高畑充希 角田晃広 中村獅童 田中裕子 |
音楽 | 坂本龍一 |
撮影 | 近藤龍人 |
制作会社 | AOI Pro. |
製作会社 | 「怪物」製作委員会 |
配給 |
東宝 ギャガ |
公開 | 2023年6月2日 |
上映時間 | 126分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『怪物』(かいぶつ)は、2023年の日本映画。監督は是枝裕和、脚本は坂元裕二[1]。主演は安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太[2]。
音楽を担当している坂本龍一は公開前の2023年3月に死去したため、本作が遺作となった。
第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞[3]、クィア・パルム賞[4]を受賞した。
製作
是枝にとって『万引き家族』以来5年ぶりの邦画作品となり、脚本を手掛ける坂元とは初めてのタッグかつ、監督デビュー作である『幻の光』以来となる自身が脚本執筆をしない一作となる。是枝は誰か脚本家と組むならとの質問の際には必ず坂元と即答するほどの大ファンであり、坂元も是枝について「憧れの存在であり、大好きな映画監督。脚本家としての是枝さんも尊敬している」と表現するなど、かねてから互いにリスペクトし合っていたことから、今回念願の共同作業が実現した[1][5][6][7]。
本作の脚本を担当した坂元が本作の主人公のうちの2人である依里や湊と同じ年齢の頃に実際に体験した個人的な出来事を元に脚本が執筆されている[7]。加えて、映画のテーマに関するインタビューの際に坂元は「私たちは生きている上で、どうしても他者同士お互いに見えていないものがある、それを理解し合っていかなければならない時に直面した場合どういったことが起こるのか、そしてどうすればいいのか、その複雑さを表現するにはどうすればいいのか、長い間苦しみ悩みながら脚本を書きました」と答えている[8]。
主演を務める4人のうち、黒川想矢と柊木陽太については是枝や坂元も審査に参加したオーディションによって選出された[2]。
ロケーション撮影は2022年3月から8月にかけて長野県諏訪地方(諏訪市・岡谷市・下諏訪町・富士見町)で主におこなわれ、舞台となる小学校は廃校となった旧諏訪市立城北小学校が使用されている[9][10]。地元では公開に合わせ、フィルムコミッションによるロケ地マップも作成された[9]。諏訪地方をロケ地に選んだ理由について監督の是枝は諏訪湖の存在を挙げて「全体を貫くテーマと湖を重ねてみようと思った」と述べている[10]。
音楽
本作の音楽を坂本龍一が担当した経緯について、是枝は「撮影場所が諏訪に決まって描かれる脚本に風景が明快になった時、夜の湖に坂本龍一さんの曲の響きが重なった」[11]と感じ、映画の編集をしながら坂本の音楽を仮当てし、それに手紙を添えて坂本に作曲の依頼をした。そして、坂本はすぐに是枝へ「全部を引き受ける体力はもう残ってないけど、(仮当てした映画を)観させて頂いたらとても面白くて、音楽のイメージが何曲か浮かんでいるので形にします。気に入ったら使って下さい」と手紙を送り、その後2曲の新曲と一緒に「すでに私が発表している楽曲から自由に使って頂いて構いません」というメッセージを映画の製作陣へ送った[12]。最終的に完成した映画には主に新曲2曲と坂本の最新アルバム『12』からの楽曲が使用され、その他にも坂本の過去の楽曲からいくつか使用される形で映画に流れる音楽が構成されている。
キャスト
- 麦野早織(むぎの さおり)
- 演 - 安藤サクラ[13]
- シングルマザー。
- 保利道敏(ほり みちとし)
- 演 - 永山瑛太[13]
- 湊、依里の担任教師。
- 麦野湊(むぎの みなと)
- 演 - 黒川想矢[13]
- 早織の息子。
- 星川依里(ほしかわ より)
- 演 - 柊木陽太[13]
- 湊の同級生。
- 鈴村広奈
- 演 - 高畑充希[13]
- 保利の恋人。
- 正田文昭
- 演 - 角田晃広[13]
- 湊、依里が通う小学校の教頭。
- 星川清高
- 演 - 中村獅童[13]
- 依里の父でシングルファーザー。
- 伏見真木子
- 演 - 田中裕子[13]
- 小学校の校長。
スタッフ
- 監督:是枝裕和
- 脚本:坂元裕二
- 音楽:坂本龍一[13]
- 製作:市川南、依田巽、大多亮、潮田一、是枝裕和
- エグゼクティブプロデューサー:臼井央
- 企画・プロデュース:川村元気、山田兼司[1]
- プロデューサー:伴瀬萌、伊藤太一、田口聖
- ラインプロデューサー:渡辺栄二
- 撮影:近藤龍人
- 照明:尾下栄治
- 録音:冨田和彦
- 音響効果:岡瀬晶彦
- 美術:三ツ松けいこ
- セットデザイン:徐賢先
- 装飾:佐原敦史、山本信毅
- 衣装デザイン:黒澤和子
- 衣装:伊藤美恵子
- ヘアメイク:酒井夢月
- キャスティング:田端利江
- スクリプター:押田智子
- 助監督:森本晶一
- 制作担当:後藤一郎
- 配給:東宝、ギャガ[1]
- 制作プロダクション:AOI Pro.
- 製作:「怪物」製作委員会(東宝、ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.、分福)[13]
脚注
出典
- ^ a b c d “是枝裕和×坂元裕二が初タッグ!映画「怪物」来年公開、「夢が叶ってしまいました」”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年11月18日) 2022年11月19日閲覧。
- ^ a b 石井百合子 (2023年1月5日). “是枝裕和監督の新作『怪物』キャスト発表!音楽は坂本龍一”. シネマトゥデイ. シネマトゥデイ. 2023年1月5日閲覧。
- ^ “【第76回カンヌ国際映画祭】是枝裕和監督「怪物」に脚本賞 坂元裕二「たった一人の孤独な人のために書きました」”. 映画.com (2023年5月28日). 2023年6月2日閲覧。
- ^ “【第76回カンヌ国際映画祭】是枝裕和監督「怪物」にクィア・パルム賞 日本映画としては初”. 映画.com (2023年5月27日). 2023年6月2日閲覧。
- ^ “是枝裕和×坂元裕二、諦めていた相思相愛タッグがオリジナル映画「怪物」で実現!”. 映画.com (エイガ・ドット・コム). (2022年11月18日) 2022年11月19日閲覧。
- ^ “坂元裕二×是枝裕和トークショー『ドラマの神様は細部に宿る』”. 青春ゾンビ (早稲田大学). (2017年7月3日) 2023年5月11日閲覧。
- ^ a b “是枝裕和監督、脚本家・坂元裕二と初タッグ!5年ぶり日本が舞台『怪物』23年6月2日公開”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2022年11月18日) 2022年11月19日閲覧。
- ^ “コンペのトップバッター、是枝監督の『怪物』が登場!”. FIGARO JAPAN. (2023年5月21日) 2023年5月21日閲覧。
- ^ a b “「怪物」公開 ロケ地・諏訪地方の劇場も活況”. 長野日報. (2023年6月3日) 2023年6月9日閲覧。
- ^ a b “是枝監督が一目ぼれした諏訪湖を望む場所 カンヌ出品「怪物」を撮影”. 朝日新聞. (2023年5月16日) 2023年6月9日閲覧。
- ^ “是枝裕和監督、坂本龍一さんに感謝「ご一緒できたのは自分にとって誇り」”. クランクイン! (ブロードメディア). (2023年5月8日) 2023年5月25日閲覧。
- ^ “是枝裕和監督、故・坂本龍一氏とのやりとり明かす 念願の音楽に「とても誇り」”. Music Voice (ミュージックヴォイス). (2023年5月8日) 2023年5月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “是枝裕和×坂元裕二『怪物』に安藤サクラ、永山瑛太、高畑充希、角田晃広、田中裕子ら出演”. Real Sound. blueprint (2023年1月5日). 2023年1月5日閲覧。
外部リンク
- 映画『怪物』公式サイト
- 映画『怪物』2023年6月2日(金)公開 (@KaibutsuMovie) - X(旧Twitter)
- 映画『怪物』2023年6月2日(金)公開 (@kaibutsumovie) - Instagram
- 怪物 - KINENOTE
- 怪物 - MOVIE WALKER PRESS
- Kaibutsu - IMDb