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2023年4月11日 (火) 01:15時点における版
基本情報 | |
---|---|
通称 | The Real Deal |
階級 | フェザー級 |
身長 | 165cm |
国籍 | プエルトリコ |
誕生日 | 1988年12月9日(35歳) |
出身地 | カロリーナ |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 47 |
勝ち | 44 |
KO勝ち | 30 |
敗け | 2 |
引き分け | 1 |
アマンダ・セラノ(英語: Amanda Serrano、1988年12月9日 - )は、プエルトリコの女子プロボクサー。WBC・WBO・IBF・WBA・IBO女子世界フェザー級王者。元WBO女子世界スーパーフライ級王者。WBO女子世界スーパーライト級王者。WBO女子世界バンタム級王者。WBO女子世界スーパーバンタム級王者。元WBO女子世界ライト級王者。元IBF女子世界スーパーフェザー級王者[1]。ボクシング史上初のメジャー団体世界7階級制覇王者であり、2022年1月現在も世界王座最多階級制覇記録保持者である。姉のシンディ・セラノもプロボクサーで、2016年にWBO女子世界フェザー級王座を獲得し、史上初のメジャー団体における姉妹世界王者となった。
来歴
2009年3月20日、ニューヨーク州オールバニのワシントン・アベニュー・アーモリーでジャッキー・トリビリーノと両者にとってのデビュー戦を行い、2-0(40-36、39-37、39-39)の判定勝ちを収めセラノがデビュー戦を白星で飾った。
2009年11月20日、ニュージャージー州アトランティックシティのトランプ・タージマハル・カジノ・リゾートでエラ・ヌネスと対戦し、1-1(39-37、37-39、38-38)の判定で引き分けた。
2011年6月11日、ニューヨーク州ニューヨークのローズランド・ボールルームでジェニファー・スコットとNABF女子北米フェザー級王座決定戦を行い、初回1分4秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2011年9月10日、ニューヨーク州ニューヨークブルックリンのアビエイター・スポーツ&イベント・センターでキンバリー・コナーとIBF女子世界ジュニアライト級初代王座決定戦を行い、2回1分45秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2012年4月27日、スウェーデンのリンシェーピングでWBC女子世界スーパーフェザー級王者フリーダ・ウォルバーグと対戦し、プロ初黒星となる0-3(93-98、93-97、94-96)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した。
2012年12月15日、ドミニカ共和国のプエルト・プラタでリナ・ミラグロス・テハダとUBF女子インターコンチネンタルスーパーフェザー級王座決定戦を行い、初回TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2013年2月16日、ドミニカ共和国のサンティアゴ・デ・ロス・カバリェロスでワンダ・ペーニャ・オズナとWIBA世界フェザー級王座決定戦並びにUBF女子世界フェザー級王座決定戦を行い、初回1分57秒TKO勝ちを収めWIBA王座の獲得に成功、2階級制覇を達成、UBF王座の獲得にも成功した。
2014年8月15日、アルゼンチンのブエノスアイレスでWBO女子世界ライト級王者マリア・エレナ・マデルナと対戦し、6回54秒KO勝ちを収め3階級制覇を達成した。
2015年2月21日、ドミニカ共和国のプエルト・プラタでマリソル・レイエスとノンタイトル8回戦を行い、3回1分44秒TKO勝ちを収めた。
2016年2月17日、ニューヨークでオリビア・ゲルラとWBO女子世界フェザー級王座決定戦で対戦し、1回KO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2016年10月18日、プエルトリコのサンフアンでアレクサンドラ・ラザールとWBO女子世界スーパーバンタム級王座決定戦を行い、1回TKO勝ちを収め4階級制覇を達成した。
2017年1月14日、ニューヨークでヤズミン・リバスと防衛戦を行い、10回判定勝ちを収め初防衛に成功した。
5階級制覇達成
2017年4月22日、ニューヨークでダイアナ・サンタナとWBO女子世界バンタム級王座決定戦を行う予定だったが、前日計量でサンタナが122.5ポンドを計測し、バンタム級の規定体重の118ポンドを4.5ポンド(約2kg)体重超過したため計量失格となり、セラノが勝てば王座獲得、サンタナが勝てば王座が空位になる条件で試合が行われ、8回TKO勝ちを収め女子ボクシング史上初となる5階級制覇を達成した。この試合でセラノは1万2千ドル、サンタナは6千ドルのファイトマネーを稼いだ[2]。
2017年7月21日、プエルトリコのサンフアンでエディナ・キスと防衛戦を行い、3回TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した。
総合格闘技デビュー
2018年4月13日、総合格闘技団体「COMBATE AMERICAS」でコリーナ・ヘレーラ相手に総合格闘技デビューを果たすも引き分けに終わる。総合格闘技を始めた理由をセラノは、ボクシングで複数階級制覇をしたり、KOを狙うなど派手な試合を心がけても、ボクシングではファイトマネーを稼げず、注目も集められないからだと語った[3]。
6階級制覇達成
2018年9月8日、ニューヨークで階級を4階級上げてヤミラ・エスター・レイノソとWBO女子世界スーパーライト級王座決定戦で対戦し、判定勝ちで王座の獲得に成功。自身の複数階級制覇記録を更新し、女子ボクシング史上初となる6階級制覇を達成した[4]。
2018年10月13、総合格闘技2戦目を行い関節技で勝利を収めた。
7階級制覇達成
2019年1月18日、ニューヨークで階級を6階級落としWBC女子世界バンタム級暫定王者エヴァ・フォラバーガーとWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦で対戦し、1回TKO勝ちで王座の獲得に成功。自身の複数階級制覇記録を更新し、女子ボクシング史上初となる7階級制覇を達成した[5]。
2019年9月13日、WBO女子世界フェザー級王者のヘザー・ハーディと対戦し、10回判定勝ちを収めWBO王座とともにWBC暫定王座の獲得に成功した。その後、ハーディはWBCのクリーン・ボクシング・プログラムにより試合前日の9月12日に行われたドーピング検査で、禁止物資フロセミドの陽性反応が検出されたことが発表され[6]、ニューヨーク州アスレチックコミッションから出場停止6ヶ月と罰金1万ドルの処分を受けた[7]。
2020年5月2日、ケイティー・テイラーと対戦が決まっていたが新型コロナウイルスの影響で試合延期になった[8]。
2021年2月4日、ジェレーナ・ムルジェノビッチがWBC名誉王者となったことにより、正規王者に昇格。
2021年3月25日、プエルトリコ・サンファンで1階級下のIBF女子世界スーパーバンタム級王者ダニエラ・ベルムデスと対戦。9回にボディでKO勝ちを収め、WBO・WBCフェザー級王座防衛に成功し、空位のIBO王座も獲得した[9]。
2021年8月29日、オハイオ州クリーブランドのロケット・モーゲージ・フィールドハウスにて1階級下のWBC世界女子スーパーバンタム級王者ヤミレス・メルカドと対戦し、10回3-0の判定勝ちを収めWBC・WBO・IBOフェザー級の防衛に成功した。この試合でセラノは7万5千ドル(約820万円)、メルカドは4万5千ドル(約490万円)のファイトマネーを稼いだ[10]。
2021年9月30日、ジェイク・ポールのプロモーション会社モスト・バリュアブル・プロモーションズと契約した[11]。
2022年4月30日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで、階級を2階級上げてWBA・WBC・IBF・WBO世界女子ライト級統一王者ケイティー・テイラーと対戦し、10回判定負けを喫し王座獲得に失敗した。この試合はDAZNにより世界配信されたが、DAZNは配信した170以上の国と地域で150万人が視聴したと発表した[12]。
2022年9月24日、マンチェスターのAOアリーナにてサラ・マフフードが持つIBFと自身が持つWBC・WBO・IBOの世界フェザー級王座統一戦が行われ、3-0判定勝利でIBF王座統一に成功した。
2023年2月4日、マディソン・スクエア・ガーデンにてWBA王者エリカ・クルスとの5団体王座統一戦を行い[13]、3-0判定勝利で5団体王座統一に成功、試合後には5月20日にダブリンでケイティー・テイラーとの再戦も発表された[14]。
2023年2月28日、セラノが怪我をしたため5月20日に行われる予定だったケイティー・テイラーとの再戦が延期されることが発表された[15]。
戦績
総合格闘技
総合格闘技 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
3 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
2 勝 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 |
0 敗 | 0 | 0 | 0 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | 大会名 | 開催年月日 |
△ | コリーナ・ヘレーラ | 5分3R終了 判定0-0 | COMBATE ESTRELLAS 1 | 2018年4月13日 |
獲得タイトル
- NABF女子北米フェザー級王座
- IBF女子世界ジュニアライト級王座
- UBF女子インターコンチネンタルスーパーフェザー級王座
- WIBA世界フェザー級王座
- UBF女子世界フェザー級王座
- WBO女子世界ライト級王座
- WBO女子世界フェザー級王座
- WBO女子世界スーパーバンタム級王座
- WBO女子世界バンタム級王座
- WBO女子世界スーパーライト級王座
- WBO女子世界スーパーフライ級王座
- IBO女子世界フェザー級王座
- WBO女子世界フェザー級スーパー王座
- WBC女子世界フェザー級王座
- WBA女子世界フェザー級王座
脚注
- ^ [1]
- ^ “Amanda Serrano makes history, earns title in 5th weight division”. ESPN.com (2017年4月23日). 2017年10月26日閲覧。
- ^ “Amanda Serrano Moves Away From Boxing, Shifts Focus on MMA”. Boxing Scene.com (2018年10月8日). 2022年6月19日閲覧。
- ^ “Serrano Out-Points Reynoso, Wins Title In Sixth Weight Class”. Boxing Scene.com (2018年9月8日). 2018年10月8日閲覧。
- ^ “Amanda Serrano destroys Eva Voraberger, wins title in 7th division”. Bad Left Hook (2019年1月18日). 2019年2月21日閲覧。
- ^ “Ex-titlist Hardy tests positive for banned diuretic”. ESPN.com (2019年10月4日). 2019年11月12日閲覧。
- ^ “Heather Hardy Receives Six-Month Suspension, Fined $10K By NYSAC”. Boxing Scene.com (2019年10月28日). 2019年11月13日閲覧。
- ^ “Whyte-Povetkin, Usyk-Chisora Cards Pushed Back Due To COVID-19”. Boxing Scene.com (2020年3月30日). 2020年5月11日閲覧。
- ^ “Amanda Serrano Knocks Out Daniela Bermudez in Ninth Round”. Boxing Scene.com (2021年3月25日). 2021年3月26日閲覧。
- ^ “Paul vs. Woodley salaries: Jake Paul, Tyron Woodley paid $2 million each”. MMA Junkie (2021年8月31日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “Amanda Serrano signs with Jake Paul's Most Valuable Promotions”. ESPN.com (2021年9月30日). 2021年10月24日閲覧。
- ^ “KATIE TAYLOR VS. AMANDA SERRANO SAW AN UNPRECEDENTED AUDIENCE OF 1.5 MILLION ON DAZN TO ACHIEVE A RECORD-BREAKING VIEWERSHIP NIGHT FOR WOMEN’S BOXING”. DAZN (2022年5月4日). 2022年6月16日閲覧。
- ^ “女子7階級王者セラノ メキシコ国家警備隊クルス4団体統一戦 2.4ニューヨーク”. Boxing News. (2022-12-39)
- ^ “Katie Taylor, Amanda Serrano set May 20 title rematch in Dublin”. ESPN. (2023年2月5日)
- ^ “Amanda Serrano Injured, Katie Taylor Rematch No Longer In Play For May 20”. Boxing Scene.com (2023年2月28日). 2023年4月1日閲覧。
関連項目
- 女子ボクサー一覧
- 国際ボクシング連盟(IBF)女子世界王者一覧
- 女子国際ボクシング協会(WIBA)世界王者一覧
- 世界ボクシング機構(WBO)女子世界王者一覧
- 国際ボクシング機構(IBO)女子世界王者一覧
- 世界ボクシング評議会(WBC)女子世界王者一覧
- 世界ボクシング協会(WBA)女子世界王者一覧
- 複数階級制覇
- 統一世界王者
外部リンク
- アマンダ・セラノ (@Serranosisters) - Instagram
- アマンダ・セラノ (@serranosisters) - X(旧Twitter)
- アマンダ・セラノの戦績 - SHERDOG
- アマンダ・セラノの戦績 - BoxRec
前王者 N/A |
IBF女子世界ジュニアライト級王者 2011年9月10日 - 2012年(返上) |
空位 次タイトル獲得者 クラウディア・ロペス |
空位 前タイトル保持者 ジェレーナ・ムルジェノビッチ |
WIBA世界フェザー級王者 2013年2月16日 - 2013年(返上) |
次王者 イナ・メンツァー |
前王者 マリア・エレナ・マデルナ |
第4代WBO女子世界ライト級王者 2014年8月15日 - 2015年(剥奪) |
空位 次タイトル獲得者 ヨハナ・アルフォンソ |
前王者 アレハンドラ・オリベラス |
第4代WBO女子世界フェザー級王者 2016年2月17日 - 2016年(剥奪) |
空位 次タイトル獲得者 シンディ・セラノ |
空位 前タイトル保持者 サブリナ・マリベル・ペレス |
第6代WBO女子世界スーパーバンタム級王者 2016年10月18日 - 2018年(返上) |
空位 次タイトル獲得者 ダニエラ・ベルムデス |
空位 前タイトル保持者 サブリナ・マリベル・ペレス |
第7代WBO女子世界バンタム級王者 2017年4月22日 - 2017年(返上) |
空位 次タイトル獲得者 ダニエラ・ベルムデス |
空位 前タイトル保持者 アナ・エステチェ |
第5代WBO女子世界スーパーライト級王者 2018年9月18日 - 2018年(返上) |
空位 次タイトル獲得者 クリスティーナ・リナダトゥ |
空位 前タイトル保持者 ラジャ・アマシェ |
第4代WBO女子世界スーパーフライ級王者 2019年1月18日 - 2019年(返上) |
空位 次タイトル獲得者 吉田実代 |
前王者 ヘザー・ハーディス |
第7代WBO女子世界フェザー級王者 2019年9月13日 - 現在 |
次王者 N/A |
前王者 ジェレーナ・ムルジェノビッチ |
第9代WBC女子世界フェザー級王者 2021年2月4日 - 現在 |
次王者 N/A |
空位 前タイトル保持者 ルシア・ボウデルサ |
第3代IBO女子世界フェザー級王者 2021年3月25日 - 現在 |
次王者 N/A |
前王者 サラ・マフフード |
第5代IBF女子世界フェザー級王者 2022年9月24日 - 現在 |
次王者 N/A |
前王者 エリカ・クルス |
第8代WBA女子世界フェザー級王者 2022年2月4日 - 現在 |
次王者 N/A |