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韓国国内では他の旧大宇系自動車メーカー同様、[[大宇自動車販売]]が流通を担当した。[[日本]]では[[2007年]]頃まで[[GM大宇・マティス]]の代理店オートレックス(本社:[[福岡市]])が輸入していたが、ほどなく中止された模様。 |
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SUVを主力とすることもあって[[ダカール・ラリー]]には古くから参戦の記録がある。1994〜96年にイタリア人のジャコモ・ビスマラのドライブで参戦し、3年連続で総合8位完走を果たした。2009年には事故で車椅子となった二輪ライダーの[[:es:Isidre Esteve|イシドル・エステべ・プジョル]]をドライバーに据えて完走を果たした<ref>[http://tengounssangyong.blogspot.com/2009/02/isidre-esteve-y-ssangyong-kyron-en-el.html?m=1 Isidre Esteve con Ssangyong Kyron en el Dakar 2009 |
SUVを主力とすることもあって[[ダカール・ラリー]]には古くから参戦の記録がある。1994〜96年にイタリア人のジャコモ・ビスマラのドライブで参戦し、3年連続で総合8位完走を果たした。2009年には事故で車椅子となった二輪ライダーの[[:es:Isidre Esteve|イシドル・エステべ・プジョル]]をドライバーに据えて完走を果たした<ref>[http://tengounssangyong.blogspot.com/2009/02/isidre-esteve-y-ssangyong-kyron-en-el.html?m=1 Isidre Esteve con Ssangyong Kyron en el Dakar 2009]</ref>。2018年にはチボリ(二輪駆動ガソリン車クラス4位)、2019年はレクストン(同クラス3位)、2020年はコランド(同クラス10位)を模した[[バギー]]でそれぞれ完走した<ref>[https://m.jp.ajunews.com/view/20191119161946291 双竜車、地獄のレース「ダカールラリー」3年連続「完走への挑戦」…今回はコランド]</ref><ref>[https://www.smotor.com/en/med_cen/news/1297421_13941.html SsangYong España Successfully Completes the Dakar Rally for 3rd Year in a Row]</ref>。サーキットレースでは、[[1996年のル・マン24時間レース]]にパンサーの軽量ミッドシップスポーツカーであるソロの名を与えられたLMP2マシン<ref group ="注釈">フランスのウェルター・レーシングのWR94がベース</ref>を投入し、[[ベルトラン・ガショー]]がドライブしたが予備予選落ちに終わっている。 |
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== 現行車種 == |
== 現行車種 == |
2023年3月29日 (水) 00:13時点における版
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | 雙龍、雙龍自、サンヨン |
本社所在地 |
大韓民国 京畿道 平沢市七槐洞 |
設立 | 1954年 |
業種 | 輸送用機器 |
事業内容 | 自動車 |
代表者 | Hyung-Tak Choi (CEO) |
従業員数 | 4,220人 |
主要株主 |
KGモビリティ 61.88% マヒンドラ 10.15% |
外部リンク |
www |
双竜自動車 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 쌍용자동차 |
漢字: | 雙龍自動車 |
発音: | サンヨンジャドンチャ |
日本語読み: | そうりゅうじどうしゃ |
英語: | SsangYong Motor |
双竜自動車(サンヨンじどうしゃ、朝: 쌍용자동차、英: SsangYong Motor Company)は、韓国の準大手の自動車メーカー。
漢字表記は「雙龍自動車」(「雙」は日本語の「双」に相当)。日本語では「雙龍」の他、「双龍」とも表記される。
国内向けも輸出向けも「雙龍」ブランドを名乗るが、韓国国内では「S」をモチーフにしたCIマークを採用するのに対し、輸出向けは鹿やトナカイの角を連想させるCIマークを採用する[1]。
沿革
1954年 河東煥(ハ・ドンファン、하동환、1930年7月29日 - )が、ソウル特別市麻浦区で『河東煥自動車製作所』(하동환자동차제작소、トラック・バス架装工場)を創立。朝鮮戦争停戦後の復興で盛業になる。
1963年 東方自動車工業(동방자동차공업)を吸収合併し、河東煥自動車工業株式会社として改組。UDトラックス(旧:日産ディーゼル)製リアエンジンバスのノックダウン生産を手掛け、1966年頃からブルネイ、南ベトナム等へ輸出開始。
1967年 新進自動車工業(신진자동차공업、後のGM大宇)と業務提携し、乗用車市場にも参入。
1974年 AMCと提携し、在韓米軍・韓国軍向けジープのライセンス生産に着手。
1983年 KH-7, CJ-7 型ジープや、乗用車コランド(코란도)を生産していた釜山市の巨和(거화)を吸収合併し、業務を拡大した。
1993年 『イノベーション宣言』の下、ムッソー(무쏘、1993年)、イスタナ(이스타나、1995年)、新型コランド(1996年)、チェアマン (체어맨、1997年)と、矢継ぎ早に新車を投入したが、過剰投資とグループ内部の対立から、経営状態が急速に悪化した。
1997年 乗用車部門と大型車両部門を分離。前者は大宇グループ(대우그룹)に経営権が譲渡され、大宇自動車の一部門になった結果、2000年に大宇グループが経営破綻するまで、一時的に雙龍ブランドが消滅する。労働争議も多発し、1999年にはロックアウトも敢行された。
その後しばらくメインバンクの管理下に置かれていたが、2004年に中国の上海汽車 (SAIC) が株式の49%を取得し、傘下に収めた。しかし主力の北米向けSUV輸出の急激な縮小から、経営が再び悪化。
2009年1月9日 自主再建を断念し、ソウル中央地裁に法定管理[2]を申請[3]。民主労働党、進歩新党の支援を受けた労組側約500名は、政府に対して直接交渉と従業員の地位保全等を求め5月29日から平澤工場に立てこもったが、8月4日に機動隊が突入し強制排除された[4]。
2010年11月23日 インドの自動車メーカーマヒンドラ&マヒンドラ社が、5225億ウォンで雙龍自動車を買収する契約を締結。これによりマヒンドラは雙龍自動車の株式の70%を保有することになった [5]。雙龍自動車には債務があり、売却代金だけでは債務返済を賄えないが、不足分の約700億ウォンについて債権団は、2011年1月に債務免除に応じるか否かを決定する予定[5]。
2012年10月3日、マヒンドラ&マヒンドラは10月17日にレクストンをインドデビューさせると発表した。製造はマハーラーシュトラ州チャカンにあるマヒンドラの工場にて行われる[6]。これにより、雙龍ブランドがインド市場に上陸を果たすことになる。
2019年12月、双龍自動車は韓国政府と産業銀行に借入金の返済延長と新規資金支援を要請。これは、11四半期連続で赤字を計上している中で、2020年上半期に満期を迎える借入金の償還に充てることが目的。なお、政府側は株主であるマヒンドラグループの追加増資と構造調整が行われてこそ支援の議論できるとして結論を先延ばした[7]。
2020年12月21日、企業再生を扱うソウル回生裁判所に2度目となる更生手続きの開始を申請したと発表した[8]。2021年にかけて、アメリカの自動車流通会社であるHAAHオートモーティブ社がマヒンドラに対して買収交渉を行ったが、同年4月には決裂した[9]。
2021年10月、韓国の新興電気自動車メーカーのエジソン・モーターズが双龍自動車買収の優先交渉権を得た[10]。
2022年3月、エジソン・モーターズによる双龍自動車買収の買収が白紙になったが[11]、同年8月には裁判所の認可を受けて化学事業などを手がけるKGコンソーシアムが買収者となることが決定した。2022年11月、双竜が債務の大半を弁済し業績回復が見込めることから、更生手続きが終了することをソウル回生裁判所が決定した[12]。
事業
米AMC、後に独メルセデスからエンジン等の技術供与を受け、SUVを中心に製造・販売していた。
1990年には英パンサーを買収してスポーツカーにも進出したが、ごく少数に留まった。
韓国国内では他の旧大宇系自動車メーカー同様、大宇自動車販売が流通を担当した。日本では2007年頃までGM大宇・マティスの代理店オートレックス(本社:福岡市)が輸入していたが、ほどなく中止された模様。
SUVを主力とすることもあってダカール・ラリーには古くから参戦の記録がある。1994〜96年にイタリア人のジャコモ・ビスマラのドライブで参戦し、3年連続で総合8位完走を果たした。2009年には事故で車椅子となった二輪ライダーのイシドル・エステべ・プジョルをドライバーに据えて完走を果たした[13]。2018年にはチボリ(二輪駆動ガソリン車クラス4位)、2019年はレクストン(同クラス3位)、2020年はコランド(同クラス10位)を模したバギーでそれぞれ完走した[14][15]。サーキットレースでは、1996年のル・マン24時間レースにパンサーの軽量ミッドシップスポーツカーであるソロの名を与えられたLMP2マシン[注釈 1]を投入し、ベルトラン・ガショーがドライブしたが予備予選落ちに終わっている。
現行車種
車種 | 初登場年 | 現行型 | 現行車種の概要 | 生産工場 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
発表 | 最新の改良 | |||||
SUV | ||||||
Tivoli |
チボリ | 2015年 | 2015年 1月13日 (初代) |
双竜自動車で生産する小型SUV。後部を延長した「チボリ エア」(XLV)も用意されている。 | ||
Korando |
コランド | 1983年 | 2019年2月 2月 (4代目) |
双竜自動車で生産する準中型SUVであり、現存する大韓民国最長寿ブランド[16]。2022年にはブランド初の電気自動車である「コランド E-モーション」も追加された。 | ||
Torres |
トーレス | 2022年 | 2022年 7月6日 (初代) |
チボリ以来となる新規開発車両で、サンヨンのラインナップ中で最も新しく、コランドとレクストンの中間に位置する中型SUV。 | ||
REXTON |
レクストン | 2001年 | 2017年 5月1日 (2代目) |
双竜自動車で生産する大型SUV。韓国では2017年-2020年11月まで「G4レクストン」を名乗っていた。 | ||
ピックアップトラック | ||||||
Rexton Sports/Rexton Sports KHAN |
レクストンスポーツ/レクストンスポーツ カーン | 2006年 | 2018年 (2代目) |
双竜自動車で生産する大型ピックアップトラックで、コランドスポーツの後継モデル。 |
画像
脚注
注釈
- ^ フランスのウェルター・レーシングのWR94がベース
出典
- ^ 輸出向けCIマークは韓国国内においてもオプションで選択可能。
- ^ 日本の会社更生法に相当
- ^ “韓国の雙龍自動車が破綻 世界景気低迷で販売急減”. 日経新聞. (2009年1月9日) 2009年1月9日閲覧。
- ^ “雙龍自スト:警察が鎮圧作戦、組合員らと衝突”. 朝鮮日報日本語版. (2009年8月5日) 2009年8月5日閲覧。
- ^ a b 「印マヒンドラ、雙龍自の買収契約を締結」 朝鮮日報 2010年11月24日
- ^ “Mahindra to debut SsangYong Rexton in India on October 17”. マヒンドラ&マヒンドラ (2012年10月3日). 2012年10月3日閲覧。
- ^ “「生死の岐路」に立つ双龍車、韓国政府・マヒンドラに「SOS」”. 中央日報. 2019年12月31日閲覧。
- ^ “韓国・双竜自動車が更生手続き申請 債務返済滞り”. 日本経済新聞. 2020年12月29日閲覧。
- ^ “韓経:双竜自動車、法定管理に進むか…マヒンドラとHAAHの交渉が決裂”. 中央日報 (2021年1月26日). 2021年4月23日閲覧。
- ^ “韓国双竜自動車、新興EVメーカーが買収へ 約300億円で”. 日本経済新聞. (2021年10月20日) 2021年12月3日閲覧。
- ^ “双竜自動車買収計画が白紙に 新興EV、資金確保できず”. 日本経済新聞. (2022年3月28日) 2021年5月2日閲覧。
- ^ “韓国・双竜自動車の更生手続き終了 裁判所が決定”. 聯合ニュース. (2022年11月11日)
- ^ Isidre Esteve con Ssangyong Kyron en el Dakar 2009
- ^ 双竜車、地獄のレース「ダカールラリー」3年連続「完走への挑戦」…今回はコランド
- ^ SsangYong España Successfully Completes the Dakar Rally for 3rd Year in a Row
- ^ 2005-2011年のブランクを除くと、1985年登場のヒュンダイ・ソナタが最長寿である。