「アオマツムシ」の版間の差分
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樹皮や[[公園]]の手すりの金具裏、[[防護柵 (道路)|ガードレール]]の部品の隙間等に産み付けられた[[卵]]は、6月に[[孵化]]する。[[幼虫]]は体色が赤褐色で形態は[[カネタタキ]]に酷似しており、[[成虫]]とは姿が大幅に異なる。幼虫は[[ツバキ]]や[[サクラ]]など、食葉性害虫の多く付く樹木に登って生活し始め、他の小昆虫や葉を食べて成長、8月下旬から11月下旬の間に成虫となって出現する。バッタの仲間ではあるがあまり跳躍しない。「リーリーリー」という大きな甲高い声で鳴く。 |
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[[1970年代]]から数が増え始め、都市部の[[街路樹]]や[[庭木]]にも多く生息。[[東京]]では最も鳴き声を耳にする秋の虫となった。 |
2023年3月6日 (月) 22:19時点における版
アオマツムシ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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アオマツムシのメス
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Truljalia hibinonis (Matsumura, 1919) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Calyptotrypus hibinonis | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
アオマツムシ(青松虫) |
アオマツムシ(青松虫、Truljalia hibinonis)はバッタ目(直翅目)コオロギ科の昆虫。
分布
日本では本州、四国、九州に分布。明治期に中国大陸から日本に入り帰化した外来種という説が一般的だが、原産地ははっきりせず、日本での初記録年月日も1898年という説と1908年ごろという説があり、データの付いたタイプ標本が残っていないため判然としていない。なお、初記録地は東京都の赤坂榎木坂である。
形態
鮮やかな緑一色の体色が特徴。体長は20-25mm。体型は紡錘形。メスは全体緑色であるが、オスは背中の中心部分が褐色。日本在来のマツムシとは姿も鳴き声も異なっている。
生態
樹皮や公園の手すりの金具裏、ガードレールの部品の隙間等に産み付けられた卵は、6月に孵化する。幼虫は体色が赤褐色で形態はカネタタキに酷似しており、成虫とは姿が大幅に異なる。幼虫はツバキやサクラなど、食葉性害虫の多く付く樹木に登って生活し始め、他の小昆虫や葉を食べて成長、8月下旬から11月下旬の間に成虫となって出現する。バッタの仲間ではあるがあまり跳躍しない。「リーリーリー」という大きな甲高い声で鳴く。
1970年代から数が増え始め、都市部の街路樹や庭木にも多く生息。東京では最も鳴き声を耳にする秋の虫となった。
形が平たく、素早い動きをするため「アオゴキブリ」と呼ばれることがある。
関連項目
参考文献
- 横田順彌 『明治おもしろ博覧会』 西日本新聞社、1998年、102-105頁、ISBN 4-8167-0460-4。
- 今森光彦 『野山の昆虫』 山と溪谷社〈ヤマケイポケットガイド〉、1999年、ISBN 4-635-06220-1。