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「特捜戦隊デカレンジャーの登場人物」の版間の差分

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2006年12月10日 (日) 06:23時点における版

特捜戦隊デカレンジャーの登場人物(とくそうせんたいデカレンジャーのとうじょうじんぶつ)では、特撮テレビドラマシリーズ「特捜戦隊デカレンジャー」に登場する架空のキャラクターを記述する。

宇宙警察

全宇宙の治安を守る警察組織。各惑星に分署を置く。S.P.D.(Special Police Dekaranger)とも記される。

地球署

デカレッド/赤座伴番(あかざ ばんばん、通称:バン) - 演:載寧龍二/スーツアクター:福沢博文
デカレッドに変身する。地球署の新任刑事。激烈かつポジティブな正義感の持ち主。爆発したようなヘアスタイル(演じた載寧がキャラクター造りの一環として考案したもので、スーパーサイヤ人をモデルにしている。本編終了後の『魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー』に登場した際は髪形を変えている)が特徴。横紙破り的な行動のため警察学校時代は問題生徒だったが、地球署では水を得た魚のように活躍する。二丁拳銃を使う宇宙警察の銃拳法“ジュウクンドー”(モデルは映画『リベリオン』のガン=カタ)を得意とし、装備も他の4人とは異なる。四字熟語が口癖(但し、中には熟語とは言い難い怪しい四文字語もある)。新撰組隊士・赤座伴之進(番組内で創作された架空の隊士)を祖先に持つ。デカブルーのホージーを同格とみなして「相棒」と呼び、何かと親愛の情を見せるが、クールなホージーには、始めはウケが悪かったようである。
アブレラを倒した後は、後述のギョク・ロウにスカウトされ”赤い特キョウ”といわれるファイアースクワッドに転属。また映画版に登場したレスリー星人マリー・ゴールドに一目惚れし、『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』では、マリーの写真をSPライセンスに貼っている。将来はレスリー星の署長を目指しているらしい(ファイナルツアーで明言)。
名前は『オリエント急行殺人事件』『そして誰もいなくなった』などで知られるイギリス推理作家アガサ・クリスティと「番茶」より。
デカブルー/戸増宝児(とます ほうじ、通称:ホージー) - 演:林剛史/スーツアクター:今井靖彦
デカブルーに変身する。デカレンジャーのリーダーで、ボス不在時には地球署の署長代行も務める。警察学校を首席で卒業したエリートだが、激務をこなしつつも特キョウ採用試験のための勉学も怠らない努力型の天才。コンピュータ関係に強いため科学捜査を得意としており、また努力で身につけた射撃の名手でもある。美和という妹がおり、兄妹そろって奇妙な和製英語を口にする癖がある。かつての親友や最愛の女性の弟をデリートするなど、苦しい立場に立たされることが多かった。自分とは正反対のタイプである劣等生のバンから「相棒」と呼ばれることに、当初は苦痛を感じていたようで、切り返すセリフは「相棒って言うな!」であった。しかし、バンとの間に友情が芽生えるに連れ、次第に「相棒」と呼ばれることに心地よくなっていったようで、最終的には自分からバンを「相棒」と呼んだ(バンもそれに対して「相棒って言うな~!」と答えた)。しかし、『魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー』では、バンは魁のことを相棒と呼び、ホージーは『元相棒』に降格となった。また、この作品では髪型が変化している男性陣の中で、ほとんど変わらぬ姿を見せている。
名前は『ハンニバル・レクター』シリーズで有名なアメリカの推理作家トマス・ハリスと「ほうじ茶」より。
デカグリーン/江成仙一(えなり せんいち、通称:センちゃん) - 演:伊藤陽佑/スーツアクター:三村幸司
デカグリーンに変身する。並外れた勘と推理力にかけては地球署随一の存在。解決につながるヒントを掴もうとする際、「シンキングポーズ」と称して逆立ちする癖がある(このときには、よく「よっこらせ」と口にする)。役者陣およびスタッフのイメージとしては5人の中で最年長と感じられる(なお、この作品はメンバーの年齢が明示されていない)ほどの落ち着きと、穏健な性格の持ち主。ただし弱者を虐げる者に対しては激しい怒りを見せる、5人の中で一番警官らしい性格をしている。井戸に落ちた幼児体験から閉所恐怖症になったが、その時警官に助けられた事で今の職を志すきっかけともなった。
『魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー』では、髪の毛が肩まで伸びた姿で登場。また7人兄弟であることもあかした。
名前はアメリカの推理作家エラリー・クイーンと「煎茶」より。
※なお、演じた伊藤陽佑は、雑誌『東映ヒーローMAX』8号のインタビューで、俳優えなりかずきと、元プロ野球監督星野仙一を意識した名前との認識を明かしている。
デカイエロー/礼紋茉莉花(れいもん まりか、通称:ジャスミン) - 演:木下あゆ美/スーツアクター:橋本恵子
デカイエローに変身する。他者(やその所持していた物体)との接触によって相手の意思を読み取る超能力(サイコメトリー能力)を持つエスパー捜査官。日常でその能力を出さない為に普段は手袋をはめている。『魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー』では、この能力のために幼い頃に両親に捨てられたことを明かした。かつてはその能力を忌み嫌い自暴自棄になっていたこともあったが、ある事件でドギーに命を救われたのをきっかけに警察官として自分を活かす道を選んだ。ロングヘア(『魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー』ではショートカット)でクールビューティーというイメージがあるが、なぜか過去の流行語を好んで口にするなどややアナクロニックな言動が特徴。またアリエナイザーや怪重機にあだ名をつけたがる。また、VSシリーズでは、共演した戦隊にもあだ名をつけていた(アバレンジャーは、○○ギザギザ君〈○○にはそれぞれの色が入る)マジレンジャーはひらひらヒーロー君と名づけていた。)。チョウ刑事やワンデ星人の元義賊ニワンデなど熟年層に受けがいい。
名前はハードボイルドの代表格とされるアメリカの作家レイモンド・チャンドラーと「ジャスミン茶」(Jasminの和表記は「茉莉花」)より。
デカピンク/胡堂小梅(こどう こうめ、通称:ウメコ) - 演:菊地美香/スーツアクター:小島美穂中川素州
デカピンクに変身する。自称リーダー。変装と交渉が得意(後者はやや危なっかしいが)。小柄で明るく元気かつ純粋な性格で子供や動物に好かれる一方、おとり捜査を買って出る度胸も持つ。趣味は入浴で、テツに一番風呂を横取りされてお冠になった事もあった。風呂にある3つのアヒル人形にはウメヨ・ウメノスケ・ウメゴロウという名前が付けられている(これは、演じた菊地美香が撮影時にその場で命名した)。46話でセンちゃんに恋心を抱いた描写がある。『魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー』では、ホージーと同じく変わらぬウメコを見せており、センちゃんとの仲も進んでいるようである(マジピンクの小津芳香も、劇中で二人の恋を応援(?)している)。
名前は『銭形平次捕物控』の作者として高名な日本作家ジャーナリスト野村胡堂と「梅昆布茶」より。
デカマスター/ドギー・クルーガー(通称:ボス、スワンのみ「ドゥギー」) - 声:稲田徹/スーツアクター:日下秀昭
に似た容貌のアヌビス星人で地球署々長。マスターライセンスでデカマスター(メタリックブルーと黒のツートーン)に変身する。地球署の面々から絶対的信頼を置かれている、頼れる指揮官。第一線時代は犯罪者達から“地獄の番犬”とまで恐れられた腕利き刑事で、特キョウからも一目置かれていた。剣術「銀河一刀流」免許皆伝の達人で、百人斬りを披露したことも(画面下にカウンターが表示され、実際にドロイド百人を切り捨てた)あるなど、劇中では人質を取られたりなどの策を用いられた以外での戦いでは敗北どころか苦戦すらせず、圧倒的な強さと存在感を見せ付けた。仕事以外の面では、東映映画村でスワンと共に江戸時代の格好をして楽しんだり、バン達に頼まれて焼肉をおごるなど、けっこうノリがよかったりもする。スワンに対しては恋愛感情を抱いているわけではないようだが、スワンが事件に絡むと妙に感情的になることがある。普段は人間と同じ言葉を喋るが、悩んでいる時や痛い時は、本物の犬と同じように、唸り声を発したり咆哮したりする。
なお、デカマスターに変身中、マスクの中で鼻はどうなっているのかとエンディングのショートドラマでバンが突っ込んだことがあるが、本人曰く聞いてはいけないらしい。ブンターは旧友だが、現在は(文字通り)犬猿の仲に(と、言いつつも普通に会話している)。地球署開設前にも地球にいた事があり、ジャスミンの命の恩人でもある。
『特捜戦隊デカレンジャー VS アバレンジャー』によれば、はじめて地球にいた頃は軽食喫茶店「恐竜や」の常連であったらしく、店主の杉下竜之介とは「ドギちゃん」「杉さん」の愛称で呼び合っている(ちなみにレンジャーズストライクのブースター『四雄の覚醒』に収録されている『恐竜やのカレー』というカードでも他勢力なのにドギーがこのカレーを食べているイラストが使われている)。また、背骨のずれが原因で2000回に1回狙いを外している、という悩みを抱えていたが、整体師であるアバレブルー=三条幸人に見抜かれ、治してもらった。『魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー』によれば、小津深雪とは、行きつけのカレー屋(たぶん恐竜や)で、知り合っている。
なお、一部では『BLEACH』に登場する、狛村左陣の原案になったとも言われている(また、『BLEACH』のアニメで狛村の声を担当しているのも、ドギーと同じ稲田)。種族名はエジプトの神アヌビスより。
デカスワン/白鳥スワン(しらとり すわん) - 演:石野真子/スーツアクター:小野友紀
二対の耳(うち一対は翼状)を持つ以外は地球人に似た外見を持つチーニョ星人。捜査官ではないが、デカスワン(白とオレンジ。第36話と最終話に登場)に変身することが出来る。スワン曰く4年に一度しか変身しない主義らしい。これは放送があった2004年がオリンピック開催年なので、そこから来たギャグ。ジャスミンが思わず『オリンピックヒロインですか?』と発言していた。システムやロボットの整備・開発が専門だが、科学捜査にまつわる知識にも造詣が深く、あらゆる証拠物の分析、復顔術プロファイリングもこなす。その実績を買われ、ヌマ・O長官直々に科学捜査研究所所長への就任を要請される程の天才だが、地位や名誉には興味が無く、地球署の刑事達の活動を温かく見守っている母のような存在。ドギーとは、男女の性別を越えた強い友情で結ばれている。
なお、デカスワンのスーツは、スワンが普段白衣の下に着ている服に面・胸当て・グローブ・ブーツを付けたもの。
本人曰く「計算が得意」。実際、緊急時にそろばんで複雑な計算をこなしたこともある。
マーフィーK9( - ケーナイン)
ロボット警察犬キーボーンをくわえると、起動スイッチが入り、ディーバズーカに変形する。能力は優秀だが気難しいところがあり、スワンとウメコにしか懐かない。名前の「マーフィー」は映画『ロボコップ』の主人公アレックス・マーフィーから。「K9」とはアメリカの警察での用語で、canine(「犬科の動物」の意、ラテン語の canis「犬」に由来)の語呂合わせ。また、『マジレンジャー VS デカレンジャー』ではファイヤースクワットに召集され、デカレッドの新装備〔バトライズモード〕に変形できるようになった。そして2年後の2006年轟轟戦隊ボウケンジャーの中のミニコーナー・30戦隊大全集ではボウケンジャーのメンバーが着ていたSPDの制服に思わず駄目出しを出した。

特キョウ

別指定悪犯罪対策捜査官。特に凶悪なアリエナイザーによる事件のみを専門に手がける宇宙警察本部直属の捜査機関。「正拳アクセルブロー」という秘伝の格闘術を有する。階級章は通常の捜査官が銀バッジなのに対して金バッジ。なお、特キョウ扱いとなった事件に関しては管轄署の署長以上の権限が与えられる。なお、劇中でホージーは特キョウへの昇進試験を受けて合格するが、その最終試験(実際の事件の解決)において犯人だった恋人の弟をデリートしてしまったことから昇進を辞退した。

デカブレイク/姶良鉄幹(あいら てっかん、通称:テツ) - 演:吉田友一/スーツアクター:大岩永徳
特キョウ1班所属の地球人捜査官。デカブレイク(白)に変身する。ヘルズ3兄弟を追って地球を訪れ、事件解決後、そのまま地球署駐在となった。ちょっと生意気だが明るく屈託のない性格。当初はバン達のやり方を批判していたが、彼らの戦う姿に心打たれ、比較的早くうち解けることができた。バンのことを「先輩」と呼んで尊敬しており、『魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー』では、バンに対する憧れか、髪を金髪に染め逆立てヘアー(もろにスーパーサイヤ人)にしている。「ナンセンス」が口癖。思ったことをそのまま口に出すため、よく余計な一言を言ってはジャスミンやウメコに鉄拳をもらっている。
スペキオン星人ジェニオの起こした事件の巻き添えで家族を失い、宇宙警察に引き取られた過去を持つ。そのため、地球署のデカレンジャー達と同世代ながら宇宙警察官としてのキャリアは15年近い(訓練生時代含む)。バンがファイアースクワッドに転出後は正式に地球署に転属。転属後は一般捜査員として階級章が銀バッジになったが、『マジレンジャーVSデカレンジャー』では、通常捜査官と特キョウの任務を兼任することになったとして、金バッジに戻っていた。
なぜか女装する機会が多く、本編で26話と45話(このときはスワンの格好)の2回。さらに、『マジレンジャー VS デカレンジャー』ではヒカルと共に女装。その姿はスモーキー曰く「マジで気持ち悪ぅ~」とのこと。さすがにこの時は、ジャスミンに「お馴染み」と言われてしまった。
名前は『ローズマリーの赤ちゃん』『ブラジルから来た少年』など多くの映画作品があるアメリカのサスペンス作家アイラ・レヴィンと「鉄観音茶」より。
デカブライト/リサ・ティーゲル - 演:七森美江/スーツアクター:大林勝
第40話に登場。リュミエル星人。特キョウ1班のチーフでテツの上司。デカブライト(銀色)に変身する。厳格で、職務遂行に当たって一切の感情を挟まない。当初はバンたちの取り組み方を批判していたが、パイロウ星人コラチェクの事件を機に、彼らに対する評価を改めている。

その他

ヌマ・O(ヌマ・オー) - 声:岸野一彦
第22・23・36・37・47・49・最終話登場。ホルス星人。宇宙警察長官。全宇宙の警察機構を統率する最高責任者。黒いデカベースクローラー(=宇宙警察本部庁舎)を指揮して前線にも出る。バンに羽をむしりとられたことがある。名前は『太陽にほえろ!』に出てくる大沼七曲署署長(演:平田昭彦)に、また種族名はエジプトの神ホルスに由来するものと思われる。
ポルポ - 声:二又一成
第1・36話登場。バンの訓練学校時代の教官で無鉄砲さに手を焼いていた。スワンの受賞式でもその姿を見ることが出来る。
ブンター - 声:楠見尚己
第32・33・36話に登場。トート星人。スワットモード修得課程の担当教官。かってはドギーやスワンと同じチームに属していたが、その後ドギーとは犬猿の仲に。苛烈な訓練で地球署のデカレンジャー達を鍛え、チームワークの大切さを教えた。もちろん、スワンの授賞式にも姿を見せている。名前は俳優・菅原文太に、また種族名はエジプトの神トートに由来するものと思われる。
クラレンスK9(クラレンス ケーナイン)
第32・33話に登場。ロボット警察犬。ブンターの助手的存在。マーフィーとは対照的に素直な性格。映画『ロボコップ』の敵役の名が「クラレンス」であり、マーフィーと対をなすネーミングとなっている。
チョウ・サン - 声:加藤精三/スーツアクター:今井靖彦
第35話に登場。テラン星人。ドギーですら敬意を表するベテラン捜査官(実際、既に署長の地位にあるドギーを「新米」扱いした)。宇宙警察地球署開設前に地球に駐在してアリエナイザー犯罪などに当たっていた。ジャスミンの瞳に、亡き娘の面影を見ていた。名前は『太陽にほえろ!』の「長さん」こと野崎太郎(演:下川辰平(故人)。階級が巡査部「長」なので)と、ザ・ドリフターズの長さんこといかりや長介(故人。『踊る大捜査線』『取調室』などに刑事役で出演)の両者に由来するものと思われる。
ギョク・ロウ(通称:ギョクさん。スワンのみ「ギョクちゃん」) - 声:浪川大輔/スーツアクター:福沢博文
第47話・最終話に登場。レオン星人の腕利き捜査官で、地球署開設時に初代デカレッド(候補)として赴任してきた(劇中ではバンに対し「二代目(デカレッド)」と呼びかけている)。ホージー、センちゃん、ジャスミンの恩師。ある事件で負傷し地球を離れるが、のちにヌマ・O長官の肝煎りで宇宙警察の新捜査機関「ファイヤースクワッド」を組織する。事件で負傷した後遺症で、『ウルトラマンレオ』におけるモロボシ・ダン張りに杖をついている。信条は「心は熱く、頭は冷静に」。すなわち、毎回オープニングのナレーションで流れる「燃えるハートでクールに戦う5人の刑事たち」はここからきているのである。名前は玉露から。