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「EME (小説)」の版間の差分

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: 『BLACK』では七十二人『RED』では二十七人の幹部からなる世界規模の犯罪組織。
: 『BLACK』では七十二人『RED』では二十七人の幹部からなる世界規模の犯罪組織。
: 日本にも何人かの幹部がおりEMEとは冷戦状態である。
: 日本にも何人かの幹部がおりEMEとは冷戦状態である。
: 特に幹部一人が亜人である為DH課と衝突を繰り返している。
: 特にDH課と衝突を繰り返している事から複数の亜人種が所属していると思われる。


== 既刊一覧 ==
== 既刊一覧 ==

2006年12月9日 (土) 08:38時点における版

EME』(イーエムイー)は、富士見ファンタジア文庫から刊行されている瀧川武司ライトノベル作品である。イラスト尾崎弘宜。第4回龍皇杯優勝作品(伝説の勇者の伝説との同時受賞)。

概要

超常現象を秘密裏に処理する独立機関、EMEに所属するエージェントが様々な怪異を解決していくストーリー。

多くの妖怪ものが殺害される対象として妖怪を出すのに対し、本作は保護される側として妖怪や怪物を扱っているところが特徴的である。

作中の妖怪達は「特殊能力を所有した稀少生物」として定義されている為、銃や剣なとの通常火器が通用する存在として描かれている。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


用語

略名であるものは、元となった単語をカッコ内に記載。

EME (Eight Million Engine/エイト・ミリオン・エンジン)
あらゆる怪奇現象を秘密裏に処理する架空の機関。旧名は八百万機関(はっぴゃくまんきかん。やおよろずではない)で、大戦後に英訳の頭文字を取ったEMEに名称が変更された。
担当分野によって課が分かれており、PC課、DH課、UL課、OP課、PP課などの部署が登場している。
PC課 (Phenomenon Creature/フェノメノン・クリーチャー)
現象生物と呼ばれる、一般に妖怪怪物・化け物と言われる生物の処理・管理を主に担当する部署。
EMEの中でも最大規模の部署であるため、人手不足の他の課の手助けに回ることも少なくない。紅や茜はこの部署に属する。
PCはP(プロテクト/保護)指定とT(ターミネイト/殲滅)指定に分かれている。
T指定されるPCは人畜に危害を与える危険種、P指定のPCは主に人に有益又は無害な種だが、絶滅危惧種は有害・無害問わずP指定される為、嘗てはT指定でも現在ではP指定に変更されているPCも居る。
但し人命が最優先でありP指定であっても人に危害を加えそうになった場合は殲滅される。そうした現場での近畿応変な判断を下す権利が各課の単独任務可能なGAには与えられている。
DH課 (Demi Human/デミ・ヒューマン)
狼男エルフなど、現代に生息する様々な亜人種の管理を主に担当する部署。
PC課とは担当の判別がしずらい事件が少なくない為、現場での衝突が昔から続いており仲が悪い。
PC課同様最大規模の部署であるため、他の課の手助けに回ることも少なくない。
指定は不明だが人間社会に適合し存在登録されている亜人種の行動把握・管理を行っている事から、保護・管理指定と殲滅・捕縛指定と思われる。
又、乱や道成寺等他の課で手に負えなくなったGAが流れ着く部署でもある。
OP課 (Out Of Place Artifacts/アウトオブプレイス・アーティファクト)
特殊な能力を持った物体の収集・調査を主とする部署。
OPは回収指定と破壊指定に分かれている。
UL課 (Urban Legend/アーバン・レジェンド)
人面犬七不思議などの都市伝説を調査する部署。慢性的な人不足の上にAAを持たないエージェントが多いため、UL課は調査のみを行い、実働任務を他の課(主にPC課やOP課)へ回すことが多い。
PP課 (Phenomenon Person/フェノメノン・パーソン)
特殊能力を保有する人間が起こした事件への対応や、特殊能力保有者のEMEへの勧誘を主とする部署。また、AAの命名もこの部署が受け持っている。
PPは懐柔指定と捕縛指定に分かれている。
SD課 (Strange Disease/ストレンジ・ディジーズ)
奇病対策課。小津島の事件後、凍結解体され、PC課とDH課に併合された。
GA (Guardian Agent/ガーディアン・エージェント)
EMEに所属するエージェントのこと。何らかの特殊能力を保有している者が多い。任務の際には原則として、メインとサポートの二人一組で行動する。
なお、必ずこの表記が用いられるわけではなく、単にエージェントと表記されていることも多い。
AA (Agent Ability/エージェント・アビリティ)
GAが保有する特殊能力のこと。ちなみに、GA以外の人間が保有する特殊能力はSS(Superior Skill/スペリオル・スキル)と呼ばれる。

登場人物

EME (小説)の登場人物を参照。

組織

各国特務機関

EME
世に蔓延る様々な怪奇現象を秘密裏に解決する日本の独立機関。
嘗ては陰陽寮として中世に創設、その後中国の同等組織を参考に八百万機関として改変。更に大戦後アメリカの同等組織フーズ・フーを母体としEMEへと改変され現在へと至る。
隊員は「黒いスーツの着用」を義務付けられているが、乱・桃子・丁子・硝子等守らない者も居る。
複数の無人島を所持しており様々な飼育施設や研究施設が設置されている
正式採用拳銃はベレッタM92F、使用者の体格等により改造班により若干の改良が施される。ベレッタ以外の銃も申請すれば支給される。又大規模な掃討作戦の際にはOP課銃器管理部所蔵の古今東西の様々な銃火器が貸与される。任務内容によって銃器の指定が有る場合や、ある程度自由に火器が選べる場合がある。
フーズ・フー
アメリカのEMEの同等組織にして大戦後のEME母体組織。
八百万機関をEMEへと改変し12人の長官を送り込む。
パンドラの箱の情報をEMEに流した事からフーズ・フー自体は先代長官達の支配下には無い様である。
オリンポス機関
ギリシャのEMEの同等組織。
パンドラの箱の発掘の管理をしていたが涅川槃三によって強奪される。
中国の同等組織。
旧八百万機関創設の際に多大な影響を与えた。
白澤図を所蔵している。
イギリスの同等組織。
エクスカリバーMk2を使いこなす世界的に有名なエージェント・リーダーが居る。

阿修羅の手

アジア圏最大の構成人数を誇る暗殺組織。
構成員は、普段は一般人だが依頼が来ると暗殺者になるスリーパーとよばれる人間でほとんど構成され、一般人に紛れて対象を狙う。
SSを使う、『ライトハンド』と『レフトハンド』とよばれる六人の殺し屋を抱えている。

レメゲトン会

『BLACK』では七十二人『RED』では二十七人の幹部からなる世界規模の犯罪組織。
日本にも何人かの幹部がおりEMEとは冷戦状態である。
特にDH課と衝突を繰り返している事から複数の亜人種が所属していると思われる。

既刊一覧

EME BLACK(長編[過去])
  1. 口を開く魔王の迷宮 ISBN 4829114150
  2. 悪魔と踊る怪物の島 ISBN 482911598X
  3. 血に飢えし妖刀の夜 ISBN 4829117281
EME BLUE(長編[現在])
  1. アシュラハンド ISBN 4829114460
  2. パンドラミミック ISBN 4829115211
EME RED(短編)
月刊ドラゴンマガジン掲載の短編をまとめたもの。また、書き下ろしとしてショートショート3本と紅以外のキャラクターにスポットを当てた短編「OFF RED」が収録されている。
  1. A Mission After School ISBN 4829114800
  2. DIG DUG SEVEN ISBN 4829115599
  3. UNDEAD ISBN 4829116242
  4. MR.CUBE ISBN 4829116838
  5. ghost town ISBN 4829116943
  6. BLUE MOTHER VS RED BABY ISBN 4829117826
  7. COLOSSEUM ISBN 4829118318
  8. AOFC ISBN 482911844X