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* 『獣電戦隊キョウリュウジャー』のチーフプロデューサーを担当した[[大森敬仁]]は、プロットや脚本が指定されたページ数通りであり、構成がしっかりしているため大きな直しも無かったと証言している{{R|獣電大森}}。『キョウリュウジャー』の監督を務めた[[渡辺勝也]]も、テーマが明確であり三条自身の見たいものややりたいことが初稿からわかるため、脚本打ち合わせが1回で終わることも何度かあったと述べている{{R|獣電渡辺}}。 |
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* また大森は打ち合わせでは、ストーリーから発想するのではなく、キャラクターや武器の登場のさせ方をどうやったら盛り上げられるかというところから発想していったと証言している{{R|獣電大森}}。 |
* また大森は打ち合わせでは、ストーリーから発想するのではなく、キャラクターや武器の登場のさせ方をどうやったら盛り上げられるかというところから発想していったと証言している{{R|獣電大森}}。 |
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* 『仮面ライダーW』や『獣電戦隊キョウリュウジャー』で監督を務めた[[柴 |
* 『仮面ライダーW』や『獣電戦隊キョウリュウジャー』で監督を務めた[[柴﨑貴行]]は、三条の脚本について構成や設定の取り込み方が巧く、戦いの描写にも個々の特性や必殺技が盛り込まれていて撮りやすいと評している{{Sfn|キョウリュウジャー読本|2014|p=76|loc=「director INTERVIEW06 [[柴﨑貴行]]」}}。 |
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== 作品リスト == |
== 作品リスト == |
2022年12月13日 (火) 09:40時点における版
三条陸 | |
---|---|
誕生 |
1964年10月3日(60歳) 日本・大分県 |
職業 | 作家・脚本家 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 明治大学 |
ジャンル | アニメ・特撮 |
代表作 |
『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』 『仮面ライダーW』(脚本) 『獣電戦隊キョウリュウジャー』(脚本) |
ウィキポータル 文学 |
三条 陸(さんじょう りく、1964年10月3日 - )は、日本の漫画原作者・脚本家。大分県出身、血液型はRh-のAB型[1]。明治大学卒業。別ペンネームに
経歴
映画研究会に所属していた高校時代を経て[3]、明治大学在学中は漫画研究会に在籍[4]。
『ホビージャパン』でキャリアを開始し、海洋堂の撮影用キャストキットの素組み、『ウルトラシリーズ』の作品紹介記事や、『ゾイド』のジオラマ模型につける小説などを手掛けた[3]。このときの『ゾイド』の小説が三条陸名義の初仕事となった[3]。
1986年、メカデザイナーの大畑晃一からの推薦により、OVA『装鬼兵MDガイスト』でアニメ脚本家デビュー[3]。翌年には『コミックボンボン』(講談社)にて、ラジコン漫画『スカイボンバー一直線』の原作者として漫画原作者デビューした[5]。
『月刊OUT』(みのり書房)では須田留貧名義で、誌上企画や投稿欄などを手がけるライターとして活動。その際に同じ雑誌で別の投稿コーナーを担当していた堀井雄二と親交を持った後、『週刊少年ジャンプ』(集英社)関連の仕事を開始[5]。『ファミコン快盗芸魔団』のメンバーの一人として[6]ゲーム記事や[4]、『聖闘士星矢』『ドラゴンボール』のアニメムック製作に携わる[5]。これが縁で、当時のジャンプ編集の鳥嶋和彦のオファーにより[5]、稲田浩司とのコンビで『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の原作者となる。三条がドラゴンクエストの漫画原作を手掛けるという話に、堀井雄二も「彼ならいいよ」と快諾したという[5]。『ダイの大冒険』の終了後、複数の漫画原作を手掛け、再び三条は稲田浩司とのコンビで『冒険王ビィト』の連載を開始する。
2005年、『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』に『冒険王ビィト』のデザイン協力の中鶴勝祥に参加依頼があった際、中鶴は断るつもりで「三条さんを呼んで来るならやる」と答えたところこのオファーに三条は快諾、アニメ脚本家のキャリアを復活させる。元々、三条は『ダイの大冒険』連載中に「某ロボットアニメシリーズの2作目」のシリーズ構成のオファーを、『ダイの大冒険』連載のために断った経緯があり、その後、当時大好きだった『ガイキング』の話が来た際には、喜んで受けたという[5]。
2007年、『キューティーハニー THE LIVE』で実写特撮作品に初めて正式に参加[7]。2009年放映の『仮面ライダーW』では、仮面ライダーシリーズ初参加ながらメインライターを務める[7]。同作品を担当した東映プロデューサーの塚田英明との出会いは『魔法戦隊マジレンジャー』の頃からである[8][7]。
2013年には『獣電戦隊キョウリュウジャー』にて、スーパー戦隊シリーズに初参加。メインライターを務め、通常はサブライターを加えた数人体制で執筆するところを一人で本編全48話に加え劇場版2本を執筆した[9][7][注釈 2]。これは同シリーズにおいて初のことである。これについて三条は、当初は第18話までと劇場版を連続で執筆することを要望され、『百獣戦隊ガオレンジャー』で武上純希が第18話まで1人で執筆していたことから、第19話まではやろうと考えていたが、気がついたら半年がすぎていたという[7]。
作風
- 『獣電戦隊キョウリュウジャー』のチーフプロデューサーを担当した大森敬仁は、プロットや脚本が指定されたページ数通りであり、構成がしっかりしているため大きな直しも無かったと証言している[11]。『キョウリュウジャー』の監督を務めた渡辺勝也も、テーマが明確であり三条自身の見たいものややりたいことが初稿からわかるため、脚本打ち合わせが1回で終わることも何度かあったと述べている[10]。
- また大森は打ち合わせでは、ストーリーから発想するのではなく、キャラクターや武器の登場のさせ方をどうやったら盛り上げられるかというところから発想していったと証言している[11]。
- 『仮面ライダーW』や『獣電戦隊キョウリュウジャー』で監督を務めた柴﨑貴行は、三条の脚本について構成や設定の取り込み方が巧く、戦いの描写にも個々の特性や必殺技が盛り込まれていて撮りやすいと評している[12]。
作品リスト
漫画原作
- スカイボンバー一直線(作画:村上としや、講談社、コミックボンボン掲載) - 漫画原作デビュー作
- DRAGON QUEST -ダイの大冒険-(作画:稲田浩司 監修:堀井雄二、集英社、週刊少年ジャンプ掲載)
- DRAGON QUEST IV外伝 -地獄の迷宮-(作画:稲田浩司 監修:堀井雄二、集英社、月刊少年ジャンプ掲載)
- DQI秘伝 竜王バリバリ隊(作画:稲田浩司、集英社、Vジャンプ掲載)
- サイドボーン(作画:林崎文博、月刊少年ジャンプ掲載)
- あまえんぼーZ(ビジュアライター:木村貴宏、作画:戸橋ことみ、富士見書房、ドラゴンJr.掲載)
- 冒険王ビィト(作画:稲田浩司、月刊少年ジャンプ掲載)
- ギルツ -Guilts the Sun Blade-(作画:加地君也、集英社、赤マルジャンプ1999Spring掲載)
- ラビダビスター!(作画:亜月亮、集英社、マーガレット掲載)
- ウルトラマン超闘士激伝(瑳川竜名義[2])、作画:栗原仁、講談社、コミックボンボン掲載)
- 光閃堂がいく!(瑳川竜名義)、作画:瀬上あきら、小学館、週刊少年サンデー超掲載)
- クリメイターズ(作画:椎橋寛、週刊少年ジャンプ掲載〈2016年No3・4合併特大号〉)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王(作画:芝田優作、Vジャンプ掲載)
漫画脚本
- 風都探偵(原作:石ノ森章太郎、作画:佐藤まさき、週刊ビッグコミックスピリッツ(2017年36・37合併号 - )掲載[注釈 3])
アニメ
- 強殖装甲ガイバー(脚本)
- ゲゲゲの鬼太郎第5シリーズ(脚本、シリーズ構成[注釈 4])
- ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU(脚本、シリーズ構成)
- 装鬼兵MDガイスト(脚本)
- 装鬼兵MDガイスト2 デスフォース(脚本)
- 祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン(脚本、シリーズ構成〈隅沢克之と連名〉)
- 聖獣機サイガード -CYBERNETICS・GUARDIAN-(脚本)
- ウルトラマン超闘士激伝(脚本〈瑳川竜名義[2]〉)
- デジモンクロスウォーズ(脚本、シリーズ構成)
- 風都探偵(脚本監修)
ゲーム
- 邪聖剣ネクロマンサー(シナリオ)
- ライゼリート エフェメラルファンタジア(シナリオ)
- ぞくぞくヒーローズ(原作、シナリオ)
- デジモンストーリー 超クロスウォーズ レッド/ブルー(シナリオ)
- デジモンアドベンチャー(脚本)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 クロスブレイド(メイロ&ダムドの設定)[13]
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 魂の絆(『絆の旅路』パート ストーリー原案)
特撮
太字はメインライターを担当した作品。
- スーパー戦隊シリーズ
- 魔法戦隊マジレンジャー(2005年 - 2006年)魔法呪文考案(ノンテロップ)
- 獣電戦隊キョウリュウジャー(2013年 - 2014年)全48話執筆
- 魔進戦隊キラメイジャー(2020年 - 2021年)全45話中4本執筆
- キューティーハニー THE LIVE(2007年 - 2008年)13話のみ執筆
- 仮面ライダーシリーズ
- 仮面ライダーW(2009年 - 2010年)全49話中25本執筆
- 仮面ライダーフォーゼ(2011年 - 2012年)全48話中18本執筆
- 仮面ライダードライブ(2014年 - 2015年)全48話中29本執筆
- 仮面ライダーゼロワン(2019年 - 2020年)全45話中2本執筆
- ガルーダの戦士ビマX(Satria Garuda Bima-X)(2014年 - 2015年)全50話中11本執筆
- 手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル(2015年)脚本
映画
- 劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!(脚本、シリーズ構成)
- 平成仮面ライダーシリーズ(脚本)
- 仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010「仮面ライダーW ビギンズナイト」「MOVIE大戦2010」
- 仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ
- 仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE「仮面ライダースカル メッセージforダブル」「MOVIE大戦CORE」
- 仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル「仮面ライダードライブ ルパンからの挑戦状」「MOVIE大戦フルスロットル」
- 劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー
- PIECE 〜記憶の欠片〜(脚本)
- スーパー戦隊シリーズ(脚本)
オリジナルビデオ
- 仮面ライダーシリーズ(脚本)
- 仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル
- ドライブサーガ
- 仮面ライダーチェイサー
- 仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハート『仮面ライダーハート』
- 帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER(脚本)
配信ドラマ
- 仮面ライダーシリーズ(脚本)
- ネット版 仮面ライダーW FOREVER AtoZで爆笑26連発(『ドーパント開業医・井坂深紅郎』)
- ネット版 仮面ライダーフォーゼ みんなで授業キターッ!
- ドライブサーガ 仮面ライダーブレン[14]
小説
- 仮面ライダーW 〜Zを継ぐ者〜(2012年)
ドラマCD
- ドライブサーガ 仮面ライダーマッハ夢想伝(脚本)
出演
- 仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル - スイーツの男 役
- 獣電戦隊キョウリュウジャー ブレイブファイナル - カメオ出演[15]
脚注
注釈
出典
- ^ 鈴木晴彦(編)「マンガのオトモ」『マーガレット』2007年1号、集英社、2007年1月1日、65頁。
- ^ a b c 阿部俊行ほか 編「放送が終了しても三条陸に聞く!」『オトナアニメ』 Vol.13、洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2009年8月10日、134頁。ISBN 978-4-86248-451-2。
- ^ a b c d 石井慎二編「三条陸INTERVIEW」『オトナアニメ Vol.7』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2008年2月23日、ISBN 978-4-86248-228-0、61-62頁。
- ^ a b 集英社ジャンプリミックスワイド版『ダイの大冒険』魔王軍の猛威!!ダイパーティー激闘編1・三条陸インタビュー(初版のみ、重版には未収録)より。2005年3月14日、ISBN 4-08-106829-1、428頁。
- ^ a b c d e f 大矢雅則 編「三条陸Interview ゲゲゲの鬼太郎」『オトナアニメ』 Vol.5、洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2007年8月10日、114-115頁。ISBN 978-4-86248-167-2。
- ^ 『週刊少年ジャンプ秘録!! ファミコン神拳!!!』集英社、2016年5月25日、78頁。
- ^ a b c d e 「スーパー戦隊制作の裏舞台 三条陸」『スーパー戦隊 Official Mook 21世紀 vol.13 獣電戦隊キョウリュウジャー』講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2017年5月10日、32頁。ISBN 978-4-06-509524-9。
- ^ 『宇宙船』2009年10月号より[要ページ番号]。
- ^ 『宇宙船』vol.143より[要ページ番号]。
- ^ a b キョウリュウジャー読本 2014, p. 73, 「director INTERVIEW04 渡辺勝也」
- ^ a b キョウリュウジャー読本 2014, pp. 12–13, 「producer INTERVIEW 大森敬仁」
- ^ キョウリュウジャー読本 2014, p. 76, 「director INTERVIEW06 柴﨑貴行」.
- ^ “『DQダイの大冒険 クロスブレイド』2弾の登場キャラは? 2人対戦モードの情報も|電撃オンライン”. dengekionline. 2021年2月4日閲覧。
- ^ “松島庄汰も歓喜!『仮面ライダーブレン』はネタじゃなかった!4月下旬放送決定”. TV LIFE. 2019年4月2日閲覧。
- ^ キョウリュウジャー読本 2014, p. 61, 「writer INTERVIEW 三条陸、怒涛の全話解説」.
参考文献
- 『獣電戦隊キョウリュウジャー公式完全読本』ホビージャパン、2014年6月20日。ISBN 978-4-7986-0828-0。