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「宮本武蔵 (1961年の映画)」の版間の差分

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2022年9月14日 (水) 03:39時点における版

宮本武蔵
監督 内田吐夢
脚本 鈴木尚之
内田吐夢
製作 大川博
出演者 中村錦之助 (萬屋錦之介)
木村功
丘さとみ
入江若葉
浪花千栄子
木暮実千代
三國連太郎
音楽 伊福部昭
撮影 坪井誠
編集 宮本信太郎
製作会社 東映京都撮影所
配給 東映
公開 日本の旗 1961年5月27日
上映時間 110分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 3億500万円[1]
次作 宮本武蔵 般若坂の決斗
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内田監督・中村主演『宮本武蔵』シリーズの全予告

宮本武蔵』(みやもとむさし)は、1961年(昭和36年)5月27日公開の日本映画である。東映製作・配給。監督は内田吐夢、主演は中村錦之助(萬屋錦之介)。企画は当時の東映京都撮影所所長・岡田茂(のち、同社社長)[2]富士フィルムカラー東映スコープ、110分。

吉川英治の小説『宮本武蔵』を原作とした、内田監督・中村主演の『宮本武蔵』シリーズ全5部作の第1作。新免武蔵(たけぞう)が沢庵宗彭の導きにより、姫路城天守で3年間の幽閉生活を送るまでを描いている。配収は3億500万円で、この年の邦画配収ランキング第5位となった。

1961年NHK映画賞ベスト・テン第10位[3]

スタッフ

キャスト

  • 本位田又八(武蔵の幼馴染):木村功

逸話

  • シリーズ全5部作はテレビが世の中を席巻し始め、映画斜陽化を感じた内田吐夢監督自身が守ろうとの思いから、5年の歳月をかけて挑んだ前代未聞の超大作プロジェクト。1年1作であったため、完結編『宮本武蔵 巌流島の決斗』は1965年になったが、この頃には本シリーズの企画者である岡田茂が時代劇から任侠映画への切り替えを構想していた[4]。そのため本シリーズは製作の継続が危ぶまれたが、岡田が奔走し低予算で完成に漕ぎ着けた[5]
  • 当時"志村妙子"名義で東映に所属していた太地喜和子を岡田が大役(お通?)に抜擢したが[6]、太地は「文学座の試験に受かったから舞台の道に進む」と大役を断ったという[6]。岡田は「太地さんが志村妙子として東映に残っていれば、映画界から大スターへの足跡を辿ることになったと思う」と話している[6]
  • 1980年1月2日には東京12チャンネル(現:テレビ東京)で、本作を含む中村版『宮本武蔵』全作を放送。これが翌1981年から2016年まで放送された『12時間超ワイドドラマ→新世紀ワイド時代劇→新春ワイド時代劇→新春時代劇』へとつながる。なおその1981年放送の同ドラマ第1作は、中村錦之助こと萬屋錦之介主演の『それからの武蔵』であるため、2年連続して萬屋錦之介主演の宮本武蔵ものが放送、また翌1982年にはこれまた萬屋錦之介主演『竜馬がゆく』だったため、3年連続して萬屋錦之介主演作が放送された事になる。
  • また、その1980年末の東京12チャンネルでは、先述の『それからの武蔵』の宣伝を兼ね、中村版『宮本武蔵』全作を12月2日から同月30日まで5回にわたって、『火曜ロードショー』(火曜20:00 - 21:54)を19:33開始に拡大して放送した。このため1980年の東京12チャンネルでは、『宮本武蔵』映画が延べ10本も放送された事になった。

同時上映

特ダネ三十時間 危険な恋人

脚注

  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン 85回全史』p.180
  2. ^ 岡田茂『波瀾万丈の映画人生:岡田茂自伝』角川書店、2004年、129-130頁。ISBN 4-04-883871-7  石井輝男福間健二『石井輝男映画魂』ワイズ出版、1992年、118頁。ISBN 4-948735-08-6 岡田茂氏死去 東映名誉会長 東映アニメ取締役
  3. ^ 宮本武蔵 愛蔵BOX封入特典豪華解説書4P参照 DSTD02074 発売元:東映ビデオ
  4. ^ 春日太一『仁義なき日本沈没 東宝VS.東映の戦後サバイバル』新潮社、2012年、104-107頁。ISBN 978-4-10-610459-6 
  5. ^ 内田吐夢『映画監督五十年』日本図書センター〈人間の記録105〉、1999年、187-188頁。ISBN 4-8205-5765-3 
  6. ^ a b c 岡田茂『悔いなきわが映画人生:東映と、共に歩んだ50年』財界研究所、2001年、189-190頁。ISBN 4-87932-016-1 

外部リンク