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「イマジン (ジョン・レノンの曲)」の版間の差分

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| Name = イマジン
| Name = イマジン
| OriginalName = Imagine
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| Released = {{flagicon|USA}} 1971年[[10月11日]]<br />{{flagicon|JPN}} 1971年[[11月10日]]<br />{{flagicon|UK}} 1975年[[10月24日]]
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| Recorded = 1971年
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* 1971年5月27日
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* [[:en:Tittenhurst Park#Ascot Sound Studios|アスコット・サウンド・スタジオ]]
* 1971年7月4日(ストリングスのオーバー・ダビング)
* [[レコード・プラント・スタジオ]]}}
| Genre = {{Hlist-comma|[[ソフトロック|ライトロック]]<ref>{{Cite web2 |first= Jef |last= Otte |title= Imagine that: John Lennon fans turn into zealots over Cee Lo's change in lyrics |url= http://www.westword.com/2012-01-12/music/john-lennon-fans-mad-at-cee-lo/full/ |website= Westword |publisher= Denver Westword |date= 2012-01-11 |accessdate= 2022-08-31 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20140728042331/http://www.westword.com/2012-01-12/music/john-lennon-fans-mad-at-cee-lo/full/ |archivedate= 2014-07-28 |url-status= dead }}</ref>|[[ポップ・ミュージック|ポップ]]{{Sfn|Urish|Bielen|2007|p=27}}}}
| Length = 3分1秒
| Length = 3分1秒
| Label = [[アップル・レコード]]<br>(1971年)<br>[[パーロフォン]]/[[EMI]]<br>(1975年)
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| Writer = ジョン・レノン<br />[[オノ・ヨーコ]]
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* ジョン・レノン
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* オノ・ヨーコ
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* [[フィル・スペクター]]
*{{USA}} 1位(1971年[[ワールド・アンド・レコード]])
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*{{USA}} 2位(1971年[[キャッシュ・ボックス]])
| Certification = [[#認定|後述]]を参照
*{{USA}} 3位(1971年[[ビルボード]])
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*{{UK}} 6位(1975年)
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*{{UK}} 1位([[1981年]])
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*{{CAN}} 1位
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*{{SUI}} 2位([[1981年]])
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*{{AUT}} 4位
*{{NED}} 6位([[1971年]])
*{{NED}} 5位([[1981年]])
*{{SPA}} 5位([[1999年]])
*{{NZL}} 6位
*{{GER}} 7位
*{{FRA}} 9位([[1994年]])
*{{JPN}} 14位(1971年[[オリコンチャート|オリコン]])
*{{SWE}} 17位
| Last single = [[パワー・トゥ・ザ・ピープル|人々に勇気を]] <br />(1971年)
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| Artist = [[ジョン・レノン]] シングル [[イギリス|U.K.]]
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| Type = single
| Type = single
| Last single = スタンド・バイ・ミー <br />(1975年)
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{{External music video|{{YouTube|YkgkThdzX-8|「Imagine (Ultimate Mix, 2020)」}}}}
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{{Infobox Song
「'''イマジン'''」(''{{Lang|en|Imagine}}'')は、[[ジョン・レノン]]の楽曲である。1971年に発売された[[イマジン (アルバム)|同名のアルバム]]に収録された。歌詞は、国家や宗教や所有欲によって起こる対立や憎悪を無意味なものとし、曲を聴く人自身もこの曲のユートピア的な世界を思い描き共有すれば世界は変わる、と訴えかけるもの。生前にレノンは、歌詞の一部が[[オノ・ヨーコ]]の詩から拝借したことを明かしており、2017年に本作がオノとの共作であると認定された。
| Name = イマジン
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レノンとオノと[[フィル・スペクター]]の共同プロデュースである本作は、1971年5月に[[:en:Tittenhurst Park#Ascot Sound Studios|アスコット・サウンド・スタジオ]]でレコーディングが開始され、同年7月に[[レコード・プラント・スタジオ]]で[[オーバー・ダビング]]が行なわれた。10月にアメリカでシングル・カットされ、[[Billboard Hot 100]]で最高位3位を記録。イギリスでは、1975年にコンピレーション・アルバム『[[シェイヴド・フィッシュ〜ジョン・レノンの軌跡]]』と同時発売でシングル・カットされ、同年の[[全英シングルチャート]]で最高位6位を記録し、1980年のレノンの死後に第1位を獲得した。
「'''イマジン'''」({{Lang-en|[[:en:Imagine (song)|''Imagine'']]}})は、[[1971年]]に発表された[[ジョン・レノン]]の代表曲である。


[[放送音楽協会]]は、1999年に「20世紀を代表する100曲」(''{{Lang|en|Top 100 Songs of the 20th Century}}'')の1つとして「イマジン」を挙げた。2002年にはギネスブックを発行している[[ギネス・ワールド・レコーズ]]社が30,000人以上から取った「英国史上最高のシングル曲は?」というアンケートの結果、[[クイーン (バンド)|クイーン]]の「[[ボヘミアン・ラプソディ]]」に次ぐ第2位を獲得し、2004年に『[[ローリング・ストーン]]』誌が選んだ「[[ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500]]」では第3位にランクインした。2005年1月に[[カナダ放送協会]]はリスナーによる投票で本作を過去100年のうちで最も偉大な歌とした。多数のアーティストによるカバー・バージョンが存在しており、これまでに[[マドンナ (歌手)|マドンナ]]、[[スティーヴィー・ワンダー]]、[[ジョーン・バエズ]]、[[レディー・ガガ]]、[[エルトン・ジョン]]、[[ダイアナ・ロス]]らによってカバーされている。
== 解説 ==
ジョンのソロ時代の[[アルバム]]『[[イマジン (アルバム)|イマジン]]』のタイトル・ナンバーである。ジョンのソロ作品の中で極めて人気が高く、[[1999年]]に [[Broadcast Music, Inc.|BMI]]は "Imagine" を top 100 most performed songs of the 20th centuryとした。[[2002年]]には[[ギネスブック]]を発行している[[ギネス・ワールド・レコーズ社]]が31,000人以上から取った「英国史上最高のシングル曲は?」というアンケートの結果、「[[ボヘミアン・ラプソディ]]」に次ぐ第2位を獲得し、2004年に『ローリング・ストーン(Rolling Stone)』誌が選んだ「[[ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500]](The RS 500 Greatest Songs of All Time)」では3位にランクされた。[[2005年]]1月に the Canadian Broadcasting Corporation はリスナーによる投票で本作を過去100年のうちで最も偉大な歌とした。


== 歌詞と作曲 ==
ジョンは完成当時「やっと([[ポール・マッカートニー]]作の)[[イエスタデイ (ビートルズの曲)|イエスタデイ]]みたいないい曲ができた」と喜んだという<ref>{{cite web|url=http://www.barks.jp/news/?id=1000091788&ref=rss|title=ジョン・レノン「やっと“イエスタデイ”みたいないい曲ができた」|work=[[BARKS]] |publisher=ジャパンミュージックネットワーク株式会社 |date=2013-06-29 |accessdate=2018-10-30}}</ref>。なお、「イマジン」の原曲は[[ビートルズ]]在籍時にすでに存在しており、[[1969年]]の「[[ゲット・バック・セッション]]」で演奏されたテープが残されている。
「イマジン」の歌詞は、1964年に発表された[[オノ・ヨーコ]]の詩集『グレープフルーツ』に収録されている詩からインスピレーションを得ている{{Sfn|Sheff|1981|pp=212-213}}。とくに、アメリカの[[キャピトル・レコード]]から発売されたアルバム『イマジン』の裏ジャケットにも掲載された「{{Lang|en|Cloud Piece}}」には、{{行内引用|{{lang|en|Imagine the clouds dripping, dig a hole in your garden to put them in}}(雲が滴り落ちると想像しなさい。あなたの家の庭にそれを受け止める穴を掘りなさい)}}という一文が含まれている<ref>{{Cite book|first= Bruce |last= Spizer |authorlink= :en:Bruce Spizer |year= 2005 |title= The Beatles Solo on Apple Records |publisher= 498 Productions, LLC |page= 54 |isbn= 978-0-9662649-5-1}}</ref><ref>{{Cite web2 |author=楠見清 |title=オノ・ヨーコ:時代を変革したアーティスト=アクティビスト |url=https://www.nippon.com/ja/features/c03706/ |website=nippon.com |publisher=ニッポンドットコム |date=2017-09-29 |accessdate=2022-08-31 }}</ref>。後にレノンは、この曲は「レノン/オノの曲としてクレジットされるべきだった。歌詞とコンセプトの大部分はヨーコに由来していた。あの当時は自分勝手で男らしさをはき違えていた。彼女の貢献についてあえて触れなかったけど、彼女の本から『グレープフルーツ』から着想を得ていた」と語っている{{Sfn|Blaney|2007|p=51}}<ref name="Billboard JAPAN 20170616">{{Cite web2 |title= オノ・ヨーコ、「イマジン」の共作者に正式認定 |url= https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/52226/2 |website= Billboard JAPAN |publisher= 阪神コンテンツリンク |date= 2017-06-16 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。1980年12月の『[[プレイボーイ (雑誌)|プレイボーイ]]』誌の[[デヴィッド・シェフ]]とのインタビューで曲の意味について尋ねられた時に、レノンは{{仮リンク|ディック・グレゴリー|en|Dick Gregory}}から小さな[[祈祷書 (キリスト教)|祈祷書]]を受け取り、それが「イマジン」の背景にあるコンセプトに影響を与えたと説明している{{Sfn|Sheff|1981|pp=212-213}}。


「{{Lang|en|Cloud Piece}}」とグレゴリーから受け取った祈祷書からの影響を組み合わせて、レノンは「イマジン」を書いた{{Sfn|Blaney|2007|p=51}}。伝記作家のジョン・ブラニーは、本作について「レノンは世界の調和は私たちの手の届くところにあると主張しているが、それは人間の可能性を制限する社会統制のメカニズムを拒否するときに限られる」と書いている{{Sfn|Blaney|2007|p=52}}。『[[ローリング・ストーン]]』誌の{{仮リンク|デヴィッド・フリック|en|David Fricke}}は、「(レノンは)地政学的な境界線、組織化された宗教、経済格差など、現代の社会秩序を完全になくしたうえに築かれた団結と平等を求めている」とコメントしている{{Sfn|Fricke|2012|p=59}}。レノンは「『イマジン』は「もう宗教も国も政治も存在しないと想像してごらん」と歌っていて、言ってみれば[[共産党宣言|共産主義者宣言]]だけど、僕は別に共産主義じゃない」と述べている{{Sfn|Blaney|2007|p=52}}。オノは「ただジョンが信じていることを歌った曲。『世界はひとつで、国や人々の間に隔たりは存在しない』という考えを、彼は世界中の人々と共有しようとしていた」と語っている{{Sfn|Wenner|2010|p=13}}<ref>{{Cite web2 |title= ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高の500曲」 |url= https://rollingstonejapan.com/articles/detail/36518 |website= Rolling Stone Japan |publisher= CCCミュージック・ラボ |date= 2021-09-16 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。
=== 歌詞 ===
[[国家]]や[[宗教]]や[[物欲|所有欲]]によって起こる対立や[[憎悪]]を無意味なものとし、曲を聴く人自身もこの曲の[[ユートピア]]的な世界を思い描き共有すれば世界は変わる、と訴えかける。[[友愛|人類愛]]や[[平和]]を勧める歌として多くの人々に愛唱されてきたが、共産主義的思想であるという批判も存在し、[[ラジオ]]や[[テレビ]]などでは時に放送禁止になったりもする。[[反戦歌]]であるためイギリスでは[[フォークランド紛争]]や[[湾岸戦争]]の時期に[[英国放送協会|BBC]]は放送を規制したり<ref>[[森達也]]『放送禁止歌』[[光文社]]知恵の森文庫、2003年 149-150頁 ISBN 9784334782252</ref>、[[アメリカ同時多発テロ事件]]による[[クリア・チャンネル社のメモ]]にもリスト入りした。


1969年1月に行なわれた[[ゲット・バック・セッション]]中には、後に「{{Lang|en|John's Piano Piece}}」と呼ばれる「イマジン」の初期バージョンが作られている<ref>{{Cite web2 |first= Dominique |last= Leone |title= The Beatles: Let It Be... Naked Album Review |url= https://pitchfork.com/reviews/albums/1093-let-it-be-naked/ |website=Pitchfork |publisher= Condé Nast |date= 2003-11-19 |accessdate= 2022-08-31 }}</ref>。1971年初頭のある朝、レノンは[[バークシャー州]]アスコットにある邸宅の寝室で、オノが見守る中で[[スタインウェイ・アンド・サンズ|スタインウェイ・ピアノ]]を使用して「イマジン」の作曲と作詞を行なった{{Sfn|Wenner|2010|p=13}}。演奏時間が3分3秒の本作は[[ハ長調|Cメジャー]]で演奏され、曲のテンポは75BPM{{Sfn|Lennon|1983|pp=5-9}}。
「Imagine (想像しなさい)」と呼びかける形で始まる歌詞<ref group="注釈">1963年にジョンは、"Imagine"同様に「想像しなさい」と呼びかける形で始まる楽曲"[[アイル・ゲット・ユー|I'll Get You]]"を発表している(ポール・マッカートニーとの共作名義)。その歌詞は"Imagine I'm in love with you, it's easy cause I know." と続く。</ref>について、ジョンは、[[オノ・ヨーコ]]の詩集『グレープフルーツ』から拝借したと語った。ヨーコの詩集『グレープフルーツ』の中にある詩「ツナフィッシュ・ピース・サンドウィッチ」には「想像して、千の太陽が一度にのぼるところを…」というくだりがあり、ジョンはそのフレーズがいたく気に入って曲のタイトルなどに使用したという訳である。ヨーコが[[第二次世界大戦]]時を東京で過ごしたことが、その平和希求の歌詞に反映したのではないかともいわれている。


== レコーディング、商業的な評価 ==
発表当時、本曲の作詞者にヨーコの名は加えられていなかったが、後にジョンは「あの当時は自分勝手で男性的だった」とヨーコを署名に加えなかったことを恥じていたという。このことが影響してか、[[2017年]][[6月]]に本作はヨーコとの共作と認定されている<ref>{{cite web|url=https://www.sankei.com/entertainments/news/170616/ent1706160004-n1.html|title=ジョン・レノンの名曲「イマジン」、オノ・ヨーコさん共作と認定|work=産経ニュース |date=2016-01-03 |accessdate=2018-10-30}} </ref>。なお、元となったヨーコの詩集『グレープフルーツ』は曲が発表された年にイギリスで発行されている。
本作およびアルバムをレノンやオノとともにプロデュースした[[フィル・スペクター]]は、「僕らは自分たちが何をしようとしているのかわかっていた…それはジョンが政治的声明を発表することだったが、それは同時にとても商業的なものでもあった…僕はいつも『イマジン』は国歌のようなものだと思っていた」と語っている{{Sfn|Levy|2005|p=87}}。レノンは、オノやスペクターとの共同作業について「フィルはアレンジとかそういった類いのことはやってない。(ヨーコと)フィルはただ別の部屋にいて「このサウンドを試してみない?」とか「ピアノがうまく弾けてない」とか叫ぶんだ。僕が最初のアイデアを出して、(そこから)音を見出していくだけだった」と語っている{{Sfn|Blaney|2007|pp=50-51}}。


「イマジン」のレコーディングは、1971年5月27日にレノンの自宅{{仮リンク|ティトゥンハースト・パーク|en|Tittenhurst Park}}内に新設されたアスコット・サウンド・スタジオで開始され、7月4日にニューヨークにある[[レコード・プラント・スタジオ]]で[[ストリングス]]が[[オーバー・ダビング]]された{{Sfn|Madinger|Raile|2015|pp=239, 247}}。セッションは昼近くに始まり、夕方の夕食前まで続いた。レノンはミュージシャンに対してコード進行と「イマジン」に関する打ち合わせ事項を伝え、ミュージシャンの準備が整うまで曲のリハーサルを行なっていた{{Sfn|Blaney|2007|p=51}}。レノンが望むサウンドを再現するにあたり、スペクターはレコーディングの初期段階でレノンと[[ニッキー・ホプキンス]]に1台のピアノで異なるオクターブを演奏させていた。また、スペクターは当初レノン夫妻の部屋で白い小型のグランドのピアノを使用してピアノのパートを録音しようと考えていたが、部屋の音響がレコーディングには不向きであることから断念することとなった{{Sfn|Blaney|2007|p=52}}。セッションは数分で終わり、3テイク録音された中からテイク2が選ばれた{{Sfn|Fricke|2012|p=58}}。最終バージョンは、レノン(ピアノと[[ボーカル]])、[[クラウス・フォアマン]]([[エレクトリックベース|ベース]])、[[アラン・ホワイト]]([[ドラムセット|ドラム]])、ザ・フラックス・フィドラーズ([[ストリングス]])という編成になっている{{Sfn|Blaney|2007|p=53}}。
近年、曲の歌い出しである「天国は存在しない」の部分が葬儀にふさわしくないとして、イギリスの葬儀では使用が禁止されている<ref>イギリスの大手葬儀社「Co-operative Funeralcare」の調査による。</ref>。


1971年10月にアメリカの[[アップル・レコード]]から発売されたシングル『イマジン』は、レノンのソロ・キャリアで最も売れたシングルとなった{{Sfn|Roberts|2005|p=292}}。アメリカの『[[ビルボード]]』誌の[[Billboard Hot 100|Hot 100]]では最高位3位を記録<ref name="Hot100/1971" />し、カナダの『[[RPM (カナダの音楽雑誌)|RPM]]』誌のシングルチャートでは2週連続で第1位を獲得した<ref name="RPMSingles/1971" /><ref>{{Cite web2 |title=Top RPM Singles: Issue 4383 |url=https://www.bac-lac.gc.ca/eng/discover/films-videos-sound-recordings/rpm/Pages/image.aspx?Image=nlc008388.7566&URLjpg=http%3a%2f%2fwww.collectionscanada.gc.ca%2fobj%2f028020%2ff4%2fnlc008388.7566.gif&Ecopy=nlc008388.7566 |work=[[RPM (カナダの音楽雑誌)|RPM]] |publisher=[[カナダ国立図書館・文書館|Library and Archives Canada]] |accessdate=2022-09-01 }}</ref>。楽曲の発表後、本作の歌詞、とりわけ「{{Lang|en|Imagine there's no heaven}}(想像してごらん 天国なんてないんだと)」というフレーズが、一部の宗教団体を動揺させた{{Sfn|Harry|2000|p=382}}。レノンは本作について「反宗教的、反国家主義的、反伝統、反資本主義的な曲<ref>{{Cite web2 |title=レノンの「Imagine」、小学校のコンサートでは不適当 |url=https://www.barks.jp/news/?id=1000025468 |website=BARKS |publisher=ジャパンミュージックネットワーク |date=2006-07-20 |accessdate=2022-09-02 }}</ref>」「今は僕も、自分が何をしなければいけないのかわかってる。政治的なメッセージには、少しばかりハチミツをかけて出した方がいいんだ{{Sfn|Atkins|2020}}」と語っている。『{{仮リンク|メロディ・メイカー|en|Melody Maker}}』誌に掲載された[[ポール・マッカートニー]]への[[公開状]]の中で、レノンは「イマジン」について「君のような保守派に対する『労働階級者ここにあり({{Lang|en|[[労働階級の英雄|Working Class Hero]]}})』という曲だ」と述べている<ref>{{Cite book |last= Doggett |first= Peter |authorlink= :en:Peter Doggett |year= 2009 |title= You Never Give Me Your Money: The Beatles After the Breakup |edition=1st US hardcover |location= New York |publisher= [[:en:Harper (publisher)|Harper]] |page= 179 |isbn= 978-0-061-77446-1 }}</ref><ref>{{Cite web2 |title=ビートルズ、ジョン・レノンがポール・マッカートニーに書いた手紙がオークションに出品 |url=https://nme-jp.com/news/119202/ |website=NME Japan |publisher=BandLab UK |date=2022-08-08 |accessdate=2022-09-02 }}</ref>。1971年10月30日、アルバム『イマジン』が[[全英アルバムチャート]]で第1位を獲得<ref>{{Cite web2 |title= Official Albums Chart Top 50 |url= https://www.officialcharts.com/charts/albums-chart/19711024/7502/ |publisher= [[全英アルバムチャート|UK Albums Chart]] |accessdate= 2022-09-03 }}</ref>し、レノンのソロ・キャリアで最も商業的に成功し、絶賛されたアルバムとなった<ref>{{Cite book |last= Goldman |first= Albert |authorlink= :en:Albert Goldman |year= 1988 |title= The Lives of John Lennon |location= New York |publisher=[[:en:William Morrow and Company|William Morrow and Company]] |page= 397 |isbn= 1-556-52399-8 }}</ref>。
「宗教もない」については、死の直前のインタビューで「完全に自由な[[信仰]]」だとジョン・レノンは語った。なお、アメリカ合衆国のキリスト教徒には "(Nothing to kill or die for) and '''no''' religion, too" の一節が嫌悪され、カバーされる場合において、節そのものが削除されたり、極端な場合では"no"が"one"に変えられたりすることがある、と[[デズモンド・モリス]]は述べた<ref>[[リチャード・ドーキンス]]『[[神は妄想である]]』P10より</ref>。他にも、2011-12年のニューヨークの[[タイムズスクエア・ボール|新年カウントダウンイベント]]では[[シーロー・グリーン]]が当節を "and '''All religion's true'''" に変えて歌い、賛否両論を受けた<ref>{{cite news|first= Nina |last= Golgowski |title= Cee Lo Green changes lyrics to Lennon's Imagine to include pro-religion message enraging fans |newspaper= Daily Mail |accessdate= 2018-10-30 |location= London |date= 2012-01-02 |url= http://www.dailymail.co.uk/news/article-2081011/Cee-Lo-Green-changes-lyrics-Lennons-Imagine-include-pro-religion-message-enraging-fans.html}}</ref>。インタビューによれば、楽曲に権利を持つオノ・ヨーコは歌詞の改変を認めていない。


== 映像集および再発売 ==
== シングル盤 ==
1972年、レノンとオノは、アルバム『イマジン』に収録された楽曲を映画的にコラージュした映像集を発表{{Sfn|Harry|2000|p=378}}<ref>{{Cite web2 |title=IMAGINE <イマジン> {{!}} あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報 |url=https://natalie.mu/eiga/film/185588 |website=映画ナタリー |publisher=ナターシャ |accessdate=2022-09-03 }}</ref>。同作はレノンとオノが濃い霧の中、ティトゥンハースト・パークに向かって歩くところから始まり、家に到着する前のシーンで「イマジン」のイントロが流れる。その後、場面が切り替わり、薄暗い真っ白な部屋で白いグランドピアノを弾くレノンが映し出される。その後ろでオノは雨戸を開けていて、曲が進むごとに部屋が明るくなっていく<ref>{{Cite book |last= Edmondson |first= Jacqueline |year= 2010 |title= John Lennon: A Biography |publisher= [[:en:Greenwood Publishing Group|Greenwood]] |page= 140 |isbn= 978-0-313-37938-3 }}</ref>。曲の終わりに、オノはレノンの隣に座り、お互いを見つめ合った後に短いキスをする<ref>{{Cite book |last= Norman |first= Philip |authorlink= :en:Philip Norman |year= 2008 |title= John Lennon: The Life |location= New York |publisher= [[:en:HarperCollins|HarperCollins]] |page= 763 |isbn=978-0-060-75401-3 }}</ref>。
1971年、「[[イッツ・ソー・ハード]]」とのカップリングで[[アメリカ合衆国|アメリカ]]や[[日本]]などで[[シングル]]・カットされた。アメリカでは最高第3位であった<ref>{{cite book|first=John|last=Blaney|year=2007|title=Lennon and McCartney: Together Alone|publisher=Jawbone Press|edition=1st|isbn=978-1-906002-02-2|ref=harv}}</ref>。[[イギリス]]では、アルバム『[[ジョンの魂]]』収録曲「[[労働階級の英雄]]」とのカップリングで4年後の[[1975年]]になってシングルとして発売され、最高第6位、ジョンの死後の[[1981年]]にチャートに再登場して全英1位となった。映画の[[サウンドトラック]]・アルバムに収録されシングル・カットと何度もリエントリーされそのたびに世界各地のヒット・チャートをにぎわした。


この映像集には、[[アンディ・ウォーホル]]、[[フレッド・アステア]]、[[ジャック・パランス]]、{{仮リンク|ディック・キャヴェット|en|Dick Cavett}}、[[ジョージ・ハリスン]]など多数の人物が出演している。1972年にアメリカで公開されると、批評家からは「史上最も高価なホーム・ビデオ」と揶揄された{{Sfn|Harry|2000|p=378}}。1986年、[[ズビグニュー・リプチンスキー]]が本作の[[ミュージック・ビデオ]]を制作。翌年の[[カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル|カンヌ国際広告祭]]で銀賞、{{仮リンク|リオデジャネイロ国際映画祭|en|Rio de Janeiro International Film Festival}}で特別賞を受賞した<ref>{{Cite web2 |title= Polish Film Festival in Los Angeles Artist / VIP Gallery |url= http://www.polishfilmla.org/wocms.php?siteID=13&ID=33 |website= www.polishfilmla.org |accessdate= 2022-09-03 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20130321001532/http://www.polishfilmla.org/wocms.php?siteID=13&ID=33 |archivedate= 2013-03-21 |url-status= dead }}</ref><ref>{{Cite journal |和書 |title=メディアアート学科客員教授 ズビグニュー・リプチンスキー氏インタビュー |url=http://www.joshibi.ac.jp/sites/default/files/joshibi_magazine/2019-05/joshibi_155.pdf |journal=女子美 |issue=155 |publisher=[[女子美術大学]] |date= 2006-09-15 |page=3 }}</ref>。
==クレジット==

* ジョン・レノン - [[ボーカル|リード・ボーカル]]、[[ピアノ]]
イギリスでは、1975年10月24日にシングル・カットされ<ref>{{Cite book |last= Womack |first= Kenneth |authorlink= :en:Kenneth Womack |year= 2014 |origyear= 2000 |title= The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four |location= Santa Barbara, California |publisher= [[:en:ABC-Clio|ABC-CLIO]] |page=457 |isbn= 978-0-313-39172-9 }}</ref>、同日にはコンピレーション・アルバム『[[シェイヴド・フィッシュ〜ジョン・レノンの軌跡]]』も発売された<ref>{{Cite book |last= Badman |first= Keith |year= 2009 |title= The Beatles Diary Volume 2: After the Break-Up 1970-2001 |location= London |publisher= [[:en:Omnibus Press|Omnibus Press]] |page= 390 |isbn= 978-0-857-12001-4 }}</ref>。シングル盤は、[[全英シングルチャート]]で最高位6位を記録<ref name="UKchart/1975" />。スリーブカバーには、1974年に[[メイ・パン]]が撮影した写真が使用された{{Sfn|Pang|2008}}。1980年のレノンの死後、全英シングルチャートに再びチャートインし、1981年1月に4週連続で第1位を獲得<ref name="UKchart/1981" />{{Sfn|Sullivan|2013|p=231}}。1988年にイギリスで再発売されたシングル盤は同チャートで最高位45位<ref name="UKchart/1988" />、1999年に最高位3位を記録した<ref name="UKchart/1999" />。2013年6月時点でシングルの売上枚数は164万枚を記録しており、最も売れたレノンのシングルとなっている{{Sfn|Roberts|2005|p=292}}<ref>{{Cite web2 |title= Daft Punk’s Get Lucky becomes one of the UK’s biggest selling singles of all-time! |url= https://www.officialcharts.com/chart-news/get-lucky-becomes-one-of-the-uk-s-biggest-selling-singles-of-all-time-__3163/ |publisher= [[:en:Official Charts Company|Official Charts Company]] |date= 2013-06-27 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。2003年に再発売されたシングル『[[ハッピー・クリスマス(戦争は終った)]]』のB面に収録された{{sfn|Blaney|2007|p=282}}。

== 曲の評価 ==
『[[ローリング・ストーン]]』誌は、「イマジン」をレノンによる「世界に向けた最高の音楽のギフト」と表現し、「穏やかなメロディー、柔らかいコード進行、手招きする4音の音型」を称賛した{{Sfn|Wenner|2010|p=13}}。音楽批評家の[[ロバート・クリストガウ]]は、「運動の聖歌や妻に向けたラブソングでありながら、ヨーコの思想と[[ヘルベルト・マルクーゼ|マルクーゼ]]の思想の両方をほめたたえている」と評している<ref>{{Cite book |last= Christgau |first= Robert |authorlink= ロバート・クリストガウ |year= 1981 |chapter= John Lennon: Imagine |title= [[:en:Christgau's Record Guide: Rock Albums of the Seventies|Christgau's Record Guide: Rock Albums of the Seventies]] |publisher= [[:en:Ticknor & Fields|Ticknor & Fields]] |isbn= 0-8-9919-025-1 }}</ref>。1991年に[[放送音楽協会]]は、20世紀で最も再生された100曲をリストアップし、第94位に「イマジン」を挙げた<ref>{{Cite web2 |title= BMI Announces Top 100 Songs of the Century |url= https://www.bmi.com/news/entry/19991214_bmi_announces_top_100_songs_of_the_century |website= BMI.com |publisher= [[放送音楽協会|Broadcast Music, Inc]] |date= 1999-12-13 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。同年に{{仮リンク|グラミー殿堂賞|en|Grammy Hall of Fame}}を受賞し<ref>{{Cite web2 |title=Grammy Hall of Fame > I |url= https://www.grammy.com/awards/hall-of-fame#i |website= GRAMMY.com |publisher= [[レコーディング・アカデミー|Recording Academy]] |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>、2001年10月に[[ロックンロールの殿堂]]によるリスト「ロックンロールを形作った500曲」に加えられた{{Sfn|Womack|2014|p=457}}。2002年、[[ギネス・ワールド・レコーズ]]社が30,000人以上から取った「英国史上最高のシングル曲は?」というアンケートの結果、[[クイーン (バンド)|クイーン]]の「[[ボヘミアン・ラプソディ]]」に次ぐ第2位を獲得<ref>{{Cite web2 |title= Queen rock on in poll |url=http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/1974538.stm |website= [[BBCニュース|BBC News]] |publisher= [[英国放送協会|BBC]] |date= 2002-05-08 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。[[:en:Gold (British radio network)|Gold Radio]]が発表したリスト「{{Lang|en|Gold's Top 1000}}」では第3位を獲得<ref>{{Cite web2 |title= Gold's Top 1000: Day 4 |url= http://www.mygoldmusic.co.uk/article.asp?id=2520708 |website= www.mygoldmusic.co.uk |accessdate =2022-09-04 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20141006130418/http://www.mygoldmusic.co.uk/article.asp?id=2520708 |archivedate= 2014-10-06 }}</ref>。

『ローリング・ストーン』誌の「[[ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500]]」(2004年版)では第3位にランクイン<ref>{{Cite web2 |title= 500 Greatest Songs of All Time (2004) |url= https://www.rollingstone.com/music/music-lists/500-greatest-songs-of-all-time-151127/smokey-robinson-and-the-miracles-the-tracks-of-my-tears-56465/ |work= Rolling Stone |date= 2003-12-11 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>し、2021年に発表された改訂版では第19位にランクインした<ref>{{Cite web2 |title= The 500 Greatest Songs of All Time |url= https://www.rollingstone.com/music/music-lists/best-songs-of-all-time-1224767/ |work= Rolling Stone |date= 2021-09-15 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。2001年の[[アメリカ同時多発テロ事件]]の発生直後、{{仮リンク|アイハートメディア|label=クリアチャンネル|en|iHeartMedia}}は[[クリア・チャンネル社のメモ|放送自粛曲リスト]]を作成。同リストには本作も含まれている<ref>{{Cite web2 |title=It's the End of the World as Clear Channel Knows It |url=http://www.slate.com/articles/news_and_politics/chatterbox/2001/09/its_the_end_of_the_world_as_clear_channel_knows_it.html |work=Slate Magazine |publisher=The Slate Group |date=2001-09-17 |accessdate=2022-09-04 }}</ref>{{Efn|1991年の[[湾岸戦争]]中、BBCは本作の再生を制限していた<ref>{{Cite book |last= Peddie |first= Ian |year= 2006 |title= The Resisting Muse: Popular Music and Social Protest |location= Farnham, Surrey |publisher= [[:en:Ashgate Publishing|Ashgate Publishing]] |page= 13 |isbn= 0-7546-5114-2 }}</ref>。}}。

2005年1月1日、[[カナダ放送協会]]は『[[:en:50 Tracks|50 Tracks]]』のリスナー投票で、本作を「過去100年間で最高の楽曲」と表現した<ref>{{Cite book |last= Jackson |first= Andrew Grant |year= 2012 |title= Still the Greatest: The Essential Songs of the Beatles' Solo Careers |publisher= [[:en:Scarecrow Press|Scarecrow Press]] |page= 30 |isbn= 978-0-810-88222-5 }}</ref>。[[アメリカレコード協会]]による「[[世紀の歌]]」では、第30位にランクイン<ref>{{Cite web2 |title= Songs of the Century |url= http://archives.cnn.com/2001/SHOWBIZ/Music/03/07/list.top.365.songs/index.html |website= CNN.com |publisher= [[CNN]] |date= 2001-03-07 |accessdate= 2022-09-04 |url-status= dead |archiveurl= https://web.archive.org/web/20081024142756/http://archives.cnn.com/2001/SHOWBIZ/Music/03/07/list.top.365.songs/index.html |archivedate= 2008-10-24 }}</ref>。同年に{{仮リンク|ヴァージン・ラジオ|en|Virgin Radio}}が実施した調査では第1位を獲得<ref>{{Cite book |last= Sandbrook |first=Dominic |authorlink= :en:Dominic Sandbrook |year=2015 |title= The Great British Dream Factory: The Strange History of Our National Imagination |location= London |publisher= [[ペンギン・ブックス|Penguin Books]] |page= 455 |isbn= 978-0-141-97931-1 }}</ref>。オーストラリアのラジオ局[[:en:Triple J|Triple J]]が2009年7月11日に発表した「{{Lang|en|Hottest 100 of All Time}}」では第11位にランクインした<ref>{{Cite web2 |title= Hottest 100 of All Time 2009 |url= http://www.abc.net.au/triplej/hottest100_alltime/countdown/cd_list.htm |website=www.abc.net |publisher= [[オーストラリア放送協会|Australian Broadcasting Corporation]] |accessdate= 2022-09-04 |url-status= dead |archiveurl= https://web.archive.org/web/20191006123848/http://www.abc.net.au/triplej/hottest100_alltime/countdown/cd_list.htm |archivedate= 2019-10-06 }}</ref>。

元アメリカ合衆国大統領の[[ジミー・カーター]]は、「妻とともに訪れた約125か国の多くで、ジョン・レノンの『イマジン』が国歌と同じくらい大切な曲として歌われていた」と語っている<ref>{{Cite web2 |last= Elliott |first= Debbie |title= Carter Helps Monitor Nicaragua Presidential Election |url= https://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=6439233 |website= www.npr.org |publisher= [[ナショナル・パブリック・ラジオ|NPR]] |date= 2006-11-05 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>{{Sfn|Atkins|2020}}。レノンの70歳の誕生日にあたる2010年10月9日、リヴァプールの{{仮リンク|チャバス・パーク|en|Chavasse Park}}で行なわれた記念碑の除幕式では、リヴァプール合唱団が本作をはじめとしたレノンの楽曲3曲を歌唱した<ref>{{Cite web2 |title=Peace monument unveiled in Liverpool for John Lennon's 70th (VIDEO & PICS) |url=https://www.liverpoolecho.co.uk/news/liverpool-news/peace-monument-unveiled-liverpool-john-3392869 |work= [[:en:Liverpool Echo|Liverpool Echo]] |publisher= [[:en:Reach plc|Reach plc]] |date= 2010-10-11 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。ビートルズのプロデューサーである[[ジョージ・マーティン]]は、レノンのソロ作品を称賛し、お気に入りの曲として「イマジン」を挙げた<ref>{{Cite book |last= Coleman |first= Ray |authorlink= :en: Ray Coleman |year= 1992 |title= Lennon: The Definitive Biography |edition= Updated |location= New York |publisher= [[:en:Harper Perennial|Harper Perennial]] |page= 370 |isbn= 978-0-060-98608-7 }}</ref>。音楽評論家の{{仮リンク|ポール・デュ・ノイエ|en|Paul Du Noyer}}は、「イマジン」をレノンの「最もあがめられた」ポスト・ビートルズの曲と見なしている{{Sfn|Du Noyer|1971|p=1}}。作家のベン・ユリッシュとケン・ビーレンは「最高傑作の地位を得るために録音された最も反体制的なポップ・ソング」と表現している{{Sfn|Urish|Bielen|2007|p=27}}。フリックは、「『イマジン』はかすかに議論を引き起こす楽曲で、バラード奏者で扇動者でもあるレノンの最大の功績」と評している{{Sfn|Fricke|2012|p=59}}。

ユリッシュとビーレンは、ロック以前の時代の音楽と比較して、本作の演奏を「過度に感傷的で芝居がかっている」と批判し、ボーカルのメロディーは控えめと述べている{{Sfn|Urish|Bielen|2007|p=27}}。ブラニーは、本作について「矛盾に満ちている。その賛美歌のような曲は、宗教のない世界を想像するようにという作者の懇願と相まって、居心地が悪い」という考えを示している{{Sfn|Blaney|2007|p=52}}。伝記作家のクリス・インガムは、「大邸宅に住む億万長者のロックスターであるレノンが、財産のない生活を送ることを想像するようにリスナーに勧めている」とし、レノンの偽善だと指摘した{{Sfn|Ingham|2009|p=99}}。元ビートルズの[[リンゴ・スター]]は、1981年の[[バーバラ・ウォルターズ]]とのインタビューで、本作の歌詞を擁護して「(レノンは)「想像してごらん」と言った、ただそれだ。想像してごらん」と述べている{{Sfn|Urish|Bielen|2007|p=27}}。

2017年6月14日、{{仮リンク|全米音楽出版者協会|en|National Music Publishers' Association}}から「世紀の歌」として表彰され、同時にオノが共作者として正式に認定された<ref name="Billboard JAPAN 20170616" />。

== 楽曲の披露および他のアーティストによるカバー ==
=== 1970年代 - 1980年代 ===
1972年に[[ジョーン・バエズ]]がアルバム『{{仮リンク|カム・フロム・ザ・シャドーズ|en|Come from the Shadows}}』、1973年に[[ダイアナ・ロス]]がアルバム『{{仮リンク|タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング|en|Touch Me in the Morning}}』でカバー{{Sfn|Fricke|2012|p=63}}。

1980年、[[エルトン・ジョン]]は[[セントラル・パーク]]で開催した無料コンサートで「イマジン」を演奏し、同年のワールドツアーでも複数の公演で演奏した<ref>{{Cite book |last1= Bernardin | first1= Claude |last2= Stanton |first2= Tom |year= 1995 |title= Rocket Man: The Encyclopedia of Elton John |location= Santa Barbara, California |publisher= [[:en:Greenwood Publishing Group|Greenwood]] |page= 158 |isbn= 978-0-313-29700-7 }}</ref>。レノン殺害の翌日にあたる同年12月9日、[[クイーン (バンド)|クイーン]]が[[ウェンブリー・アリーナ]]公演でレノンへの追悼として本作を演奏<ref>{{Cite book |last= Sutcliffe |first= Phil |year= 2009 |title= Queen: The Ultimate Illustrated History of the Crown Kings of Rock |publisher= [[:en:The Quarto Group|Voyageur Press]] |page= 150 |isbn= 978-0-760-33719-6 }}</ref>。

1983年、[[デヴィッド・ボウイ]]が「[[シリアス・ムーンライト・ツアー]]」の[[香港コロシアム]]公演で本作を演奏<ref>{{Cite web2 |title= Watch David Bowie Perform "Imagine": A Touching Tribute to His Friend John Lennon (1983) |url= https://www.openculture.com/2018/02/watch-david-bowie-perform-imagine-a-touching-tribute-to-his-friend-john-lennon-1983.html |publisher= Open Culture |date= 2018-02-12 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。

=== 1990年代 ===
1991年、当時{{仮リンク|ゴッドファーザーズ・ピザ|en|Godfather's Pizza}}の最高経営責任者であった[[ハーマン・ケイン]]が、オハマ・プレス・クラブの前で本作を替え歌にして「{{Lang|en|Imagine All the Pizza}}(想像してごらん、すべてがピザだったらと)」と歌唱していて、2012年のアメリカ大統領選挙の際に当時のビデオ映像が出回った<ref>{{Cite web2 |title= 米共和党候補者討論会、ロムニー氏とペリー氏が激しく応酬 |url= https://www.afpbb.com/articles/-/2836095 |work= AFPBB News |publisher= クリエイティヴ・リンク |date= 2011-10-19 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。1991年から1992年にかけて、[[ライザ・ミネリ]]が[[ラジオシティ・ミュージックホール]]で行なわれたショーで本作を歌唱<ref>{{Cite news |last= Holden |first= Stephen |title= Review/Pop; Liza Minnelli Pays a Musical Tribute |date= 25 April 1991 |newspaper=[[ニューヨーク・タイムズ|The New York Times]] |location= New York |publisher= [[ニューヨーク・タイムズ・カンパニー|The New York Times Company]] |page= 15 |at= Section C }}</ref>。

1995年、{{仮リンク|ブルース・トラベラー|en|Blues Traveler}}がトリビュート・アルバム『{{仮リンク|ワーキング・クラス・ヒーロー/ジョン・レノン・トリビュート|en|Working Class Hero: A Tribute to John Lennon}}』でカバー<ref>{{Cite news |title=Records |newspaper= [[:en:The Michigan Daily|The Michigan Daily]] |date= 1 November 1995 |page=6 }}</ref>。同年には[[デイヴ・マシューズ]]がライブで演奏している{{Sfn|Fricke|2012|p=63}}。

[[1996年アトランタオリンピック]]の閉会式で、[[スティーヴィー・ワンダー]]が本作を演奏<ref>{{Cite news2 |last= Frey |first= Jennifer |title= A Curtain Call in Atranta |url= https://www.washingtonpost.com/archive/politics/1996/08/05/curtain-call-in-atlanta/453f114d-8b14-47ca-b41c-f8ebe09d0978/ |newspaper= [[ワシントン・ポスト|The Washington Post]] |location=Washington D.C. |publisher= Nash Holdings |date=1996-08-05 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。

=== 2000年代 ===
2001年、[[ニール・ヤング]]が慈善コンサート「{{仮リンク|アメリカ:ア・トリビュート・トゥ・ヒーローズ|label=アメリカ : ア・トリビュート・トゥ・ヒーローズ|en|America: A Tribute to Heroes}}」で演奏<ref>{{Cite book |last= Melnick |first= Jeffrey |year= 2009 |title= 9/11 Culture |location= Hoboken, New Jersey |publisher= Wiley-Blackwel |pages= 39, 61 |isbn= 978-1-405-17372-8 }}</ref>。

2002年、[[エヴァ・キャシディ]]によるカバー・バージョンが[[:en:Imagine (Eva Cassidy album)|同名のアルバム]]のタイトル曲として発売された<ref>{{Cite book |last= Bakker |first= Johan |year= 2012 |title= Behind the Rainbow: The Tragic Life of Eva Cassidy |location= London |publisher= [[:en:Omnibus Press|Omnibus Press]] |isbn= 978-0-857-12748-8 |page= 235 }}</ref>。キャシディによるカバー・バージョンは、{{仮リンク|全英インディペンデント・チャート|label=全英インディペンデント・シングル・チャート|en|UK Independent Singles and Albums Charts}}で初登場35位を記録<ref>{{Cite web2 |title= Official Independent Singles Chart Top 50 |url= https://www.officialcharts.com/charts/independent-singles-chart/20021117/130/ |publisher= [[:en:UK Independent Singles and Albums Charts|UK Independent Singles Charts]] |accessdate= 2022-09-06 }}</ref>。

2004年、[[マドンナ (歌手)|マドンナ]]が慈善コンサート「[[:en:Tsunami Aid: A Concert of Hope|Tsunami Aid: A Concert of Hope]]」で演奏<ref>{{Cite book |editor1-last= Mitchell |editor1-first= Claudia A. |editor2-last= Reid-Walsh |editor2-first= Jacqueline |year=2007 |title= Girl Culture: An Encyclopedia |volume= 1 |location= Santa Barbara, California |publisher= Greenwood |page= 413 |isbn= 978-0-313-33909-7 }}</ref>{{Efn|マドンナは、2004年の「[[The Re-Invention Tour]]」のセットリストにも「イマジン」を加えており、当時の演奏は2006年に発売されたドキュメンタリー作品『[[アイム・ゴーイング・トゥ・テル・ユー・ア・シークレット]]』に収録されている<ref>{{Cite book |last= Timmerman |first= Dirk |year= 2007 |title= Madonna Live! Secret Re-inventions and Confessions on Tour |publisher= Maklu |page= 27 |isbn= 978-9-085-95002-8 }}</ref><ref>{{Cite web2 |author= Billboard Staff |date= 2006-04-27 |title= Madonna Spilling ‘Secrets’ In June |url= https://www.billboard.com/music/music-news/madonna-spilling-secrets-in-june-58611/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。}}。

2005年、[[ドリー・パートン]]がアルバム『[[:en:Those Were the Days (Dolly Parton album)|Those Were the Days]]』でカバー<ref>{{Cite book |last= Schmidt |first= Randy L. |year= 2017 |title= Not Dumb, Not Blonde: Dolly in Conversation |location= London |publisher= Omnibus Press |isbn= 978-1-783-23967-2 |page= 291 }}</ref>。同年の大晦日に[[タイムズ・スクエア]]で行なわれた舞踏会では、イベント主催者により「イマジン」が再生された。以来大晦日のタイムズ・スクエアでは本作が再生されるようになっている<ref>{{Cite web2 |last= Chau |first= Thomas |date= 2016-01-01 |title= Jessie J Sings John Lennon's 'Imagine' at New Years Eve Ball Drop |url=https://popcrush.com/jessie-j-sings-john-lennons-imagine-at-new-years-eve-ball-drop/ |website= PopCrush |publisher= Townsquare Media |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>{{Sfn|Atkins|2020}}。

[[2006年トリノオリンピック]]の開会式で、[[ピーター・ガブリエル]]が本作を演奏<ref>{{Cite web2 |author= Billboard Staff |date= 2006-02-10 |title= Gabriel, Pavarotti Participate In Surreal Olympic Opening |url= https://www.billboard.com/music/music-news/gabriel-pavarotti-participate-in-surreal-olympic-opening-59716/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。

2008年に[[デヴィッド・アーチュレッタ]]によるカバー・バージョンが発売され、[[Billboard Hot 100]]で最高位36位<ref>{{Cite web2 |title= Billboard Hot 100 |url= https://www.billboard.com/charts/hot-100/2008-06-07/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |date= 2008-06-07 |accessdate= 2022-09-08 }}</ref>、[[:en:Canadian Hot 100|Canadian Hot 100]]で最高位31位を記録<ref>{{Cite web2 |title= David Archuleta Chart History (Canadian Hot 100) |url= https://www.billboard.com/artist/david-archuleta/chart-history/can/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |accessdate= 2022-09-08 }}</ref>。

2009年に{{仮リンク|マルコ・カータ|en|Marco Carta}}によるカバー・バージョンが発表され、イタリアのシングルチャートで最高位14位を記録<ref>{{Cite web2 |title= Marco Carta - Imagine |url= https://italiancharts.com/showitem.asp?interpret=Marco+Carta&titel=Imagine&cat=s |publisher= [[イタリア音楽産業協会|Top Digital Download]] |accessdate= 2022-09-08 }}</ref>。

=== 2010年代 ===
{{External media|align=left|video1={{YouTube|mVAQl7qq-aI|Herbie Hancock's "Imagine", featuring Pink, Seal, India.Arie}}}}
{{After float}}
2010年、[[ハービー・ハンコック]]がアルバム『[[イマジン・プロジェクト]]』で、[[シール (歌手)|シール]]、[[ピンク (歌手)|ピンク]]、[[インディア・アリー]]、[[ジェフ・ベック]]、{{仮リンク|コノノNo.1|en|Konono No1}}、[[ウム・サンガレ]]とともにカバー。このカバー・バージョンは、[[第53回グラミー賞]]で最優秀ポップ・コラボレーション賞を受賞した<ref>{{Cite web2 |title= 53rd Annual GRAMMY Awards {{!}} 2010 |url= https://www.grammy.com/awards/53rd-annual-grammy-awards |website= GRAMMY.com |publisher= [[レコーディング・アカデミー|Recording Academy]] |accessdate= 2022-09-08 }}</ref><ref>{{Cite web2 |title= ジェフ・ベック、第53回グラミー賞3部門受賞 |url= https://tower.jp/article/feature_item/2011/01/31/72120 |website= TOWER RECORDS ONLINE |publisher= タワーレコード |date= 2011-01-31 |accessdate= 2022-09-08 }}</ref>。

2010年に[[タイオ・クルーズ]]<ref>{{Cite web2 |title= Taio Cruz to Perfom “Imagine” at Times Square Ball Drop |url= https://www.nbcnewyork.com/news/local/taio-cruz-first-to-perfom-imagine-at-times-square-ball-drop/1875568/ |website= NBC New York |publisher= NBC Universal Media |date= 2010-12-10 |accessdate= 2022-09-06 }}</ref>、2011年に[[シーロー・グリーン]]<ref>{{Cite web2 |last= Perpetua |first= Matthew |title= Cee Lo Green Outrages John Lennon Fans by Changing Lyrics to ‘Imagine’ |url= https://www.nbcnewyork.com/news/local/taio-cruz-first-to-perfom-imagine-at-times-square-ball-drop/1875568/ |work= [[ローリング・ストーン|Rolling Stone]] |date= 2012-01-02 |accessdate= 2022-09-06 }}</ref>、2012年に[[トレイン (バンド)|トレイン]]が大晦日のタイムズ・スクエアでのコンサートで演奏<ref>{{Cite web2 |author= Billboard Staff |title= Live Times Square New Year’s Eve Webcast: Watch Train, Cassadee Pope |url= https://www.billboard.com/music/music-news/live-times-square-new-years-eve-webcast-watch-train-cassadee-pope-1481167/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |date= 2012-12-31 |accessdate= 2022-09-06 }}</ref>。このうち、グリーンは本作の「{{Lang|en|Nothing to kill or die for / And no religion too}}」というフレーズを「{{Lang|en|Nothing to kill die for / And all religion is true}}」に変えて歌っており、レノンのファンから反発の声が上がった<ref name="Guardian 20120103">{{Cite news |last= Michaels |first= Sean |title= Cee Lo Green criticised for changing lyrics to John Lennon's Imagine |url= https://www.theguardian.com/music/2012/jan/03/cee-lo-green-john-lennon |newspaper= [[ガーディアン|The Guardian]] |publisher= [[ガーディアン・メディア・グループ|Guardian News & Media]] |date= 2012-01-03 |accessdate= 2022-09-06 }}</ref><ref name="BARKS 20120104">{{Cite web2 |last= Suzuki |first= Ako |title= シー・ロー・グリーン、「イマジン」の歌詞を変えジョン・レノン・ファンからひんしゅく |url= https://www.barks.jp/news/?id=1000075983 |website= BARKS |publisher= ジャパンミュージックネットワーク |date= 2012-01-04 |accessdate= 2022-09-06 }}</ref>。歌詞の変更について、グリーンは「歌詞を変えることで侮辱するつもりだったわけじゃない!信じたいことを信じることができる世界だって言おうとしたんだ」とコメントしている<ref name="Guardian 20120103" /><ref name="BARKS 20120104" />。

「イマジン」は、[[2012年ロンドンオリンピック]]の閉会式の演出の1つとして披露された。最初のヴァースをリヴァプール・フィルハーモニー・ユース合唱団とリヴァプール合唱団が歌唱した後、オリジナルのレノンのボーカルと映像が流れた<ref>{{Cite web2 |last= Makarechi |first= Kia |title= John Lennon & Closing Ceremony: Video Of Late Beatle Singing 'Imagine' Wows At London Olympics |url= https://www.huffpost.com/entry/john-lennon-closing-ceremony-imagine-olympics_n_1770882 |website= HuffPost Entertainment |publisher=BuzzFeed |date= 2012-08-12 |accessdate= 2022-09-08 }}</ref>。[[英国放送協会|BBC]]はオリンピックの報道を締めくくるモンタージュ映像で、[[エミリー・サンデー]]によるカバー・バージョンを使用<ref>{{Cite web |last= Holden |first= Steve |title= Olympics closing ceremony sales boost for music artists |url= https://www.bbc.com/news/newsbeat-19267459 |work= BBC News |publisher= BBC |date= 2012-08-15 |accessdate= 2022-09-08 }}</ref>。オリンピックの閉会から1週間後の[[全英シングルチャート]]には、本作を含むオリンピックで使用された楽曲が複数上位にチャートインした<ref>{{Cite web2 |last=Szalai |first=Georg |title= Summer Olympics Opening, Closing Ceremony Performers Rise on U.K. Charts |url= http://www.hollywoodreporter.com/news-summer-olympics-2012-music-charts-spice-girls-emeli-sande-367290 |publisher= The Hollywood Reporter |date= 2012-08-20 |accessdate= 2022-09-08 |url-status= dead |archiveurl= https://web.archive.org/web/20120925122000/http://www.hollywoodreporter.com/news-summer-olympics-2012-music-charts-spice-girls-emeli-sande-367290 |archivedate= 2012-09-25 }}</ref>。

2014年、[[国際連合児童基金]]の[[児童の権利に関する条約]]25周年を記念し、「ユニセフ イマジン・プロジェクト」が始動<ref>{{Cite web2 |title= 『イマジン ワールド・バージョン』発表 ユニセフ イマジン・プロジェクト 140カ国以上から届いた歌声 |url= https://www.unicef.or.jp/news/2016/0231.html |publisher= 国際連合児童基金 |accessdate= 2022-09-09 }}</ref>。ユニセフの資金集めを目的にオノ、[[ケイティ・ペリー]]、[[ウィル・アイ・アム]]、[[デヴィッド・ゲッタ]]らによるカバー・バージョンが発表され、このカバー・バージョンにはリスナーも自分のバージョンの「イマジン」を録音できるという参加型ビデオが付属<ref name="cinemacafe 20141125">{{Cite web2 |title= オノ・ヨーコ、著名アーティストとともに「イマジン」をカバー |url= https://www.cinemacafe.net/article/2014/11/25/27599.html |website= cinemacafe.net |publisher= イード |date= 2014-11-25 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>。「ユニセフ イマジン・プロジェクト」を広めることを目的に、国際連合児童基金はソーシャルネットワーク上に「イマジン」のカバー・バージョンを公開できるアプリを発表した<ref name="cinemacafe 20141125" />。

{{External media|align=left|video1={{YouTube|q3ues1stefk|Lady Gaga - Imagine (Live at Baku 2015 European Games Opening Ceremony)}}}}
{{After float}}
2015年6月12日、[[2015年ヨーロッパ競技大会|ヨーロッパ競技大会]]のオープニング・セレモニーで、[[レディー・ガガ]]が「イマジン」をカバー<ref>{{Cite web2 |title= レディー・ガガ、ジョン・レノンの“Imagine”を歌うライヴ映像公開 |url= https://rockinon.com/news/detail/125843 |website= rockin'on.com |publisher= ロッキング・オン |date= 2015-06-16 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>。ガガは、7万人の観衆を前に花いっぱいに囲まれたグランドピアノの弾き語りで披露<ref>{{Cite web2 |title= レディー・ガガ、ジョン・レノンの「イマジン」をピアノ弾き語りで生披露 |url= https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/29264/2 |website= Billboard JAPAN |publisher= 阪神コンテンツリンク |date= 2015-06-19 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>。同年11月14日、前夜に[[パリ同時多発テロ事件]]が発生したことを受けて、ドイツ人ピアニストの{{仮リンク|ダヴィデ・マルテロ|en|Davide Martello}}が、事件の現場となった[[バタクラン]]の前で自ら運び込んだピアノで本作のインストゥルメンタル・バージョンを演奏<ref>{{Cite web2 |title= パリ同時多発テロの被害を受けたバタクラン、その前で“Imagine”を演奏したピアニストが話題に |url= https://nme-jp.com/news/8730/ |website= NME Japan |publisher= BandLab UK |date= 2015-11-17 |accessdate= 2022-09-04 }}</ref>。

[[2018年平昌オリンピック]]の開会式で、{{仮リンク|ハ・ヒョヌ|en|Ha Hyun-woo}}、{{仮リンク|アン・ジヨン|en|Ahn Ji-young}}、{{仮リンク|イ・ウンミ (歌手)|label=イ・ウンミ|en|Lee Eun-mi (singer)}}、{{仮リンク|チョン・イングォン|en|Jeon In-kwon}}が本作を歌唱<ref>{{Cite web2 |last= Matheson |first= Anna |title= Watch four Korean artists cover John Lennon’s 'Imagine' at the 2018 Winter Olympics |url= https://www.nme.com/news/music/watch-four-korean-artists-cover-john-lennons-imagine-at-the-2018-winter-olympics-2239664 |website= [[ニュー・ミュージカル・エクスプレス|www.nme.com]] |publisher= NME Networks |date= 2018-02-10 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>。同年、オノは2017年に共作者として認定されて以降では初となる本作のカバー・バージョンを発表し、アルバム『{{仮リンク|ウォーゾーン (オノ・ヨーコのアルバム)|label=ウォーゾーン|en|Warzone (Yoko Ono album)}}』に収録された<ref>{{Cite news |last= Beaumont-Thomas |first= Ben |title= Yoko Ono releases new version of John Lennon's Imagine |url= https://www.theguardian.com/culture/2018/oct/10/yoko-ono-john-lennon-imagine-warzone |newspaper= [[ガーディアン|The Guardian]] |publisher= [[ガーディアン・メディア・グループ|Guardian News & Media]] |date= 2018-10-10 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>。

=== 2020年代 ===
2020年、[[2019年コロナウイルス感染症流行による外出制限・封鎖|2019年コロナウイルスの感性拡大による外出制限]]などが強いられる中で、[[ガル・ガドット]]が{{行内引用|何が起きても私たちは一緒。皆で乗り越えよう}}というメッセージとともに、ガドットをはじめとした海外の著名人24人が「イマジン」を一節ずつ歌い継ぐ動画を公開<ref>{{Cite web2 |last= Yang |first= Rachel |title= Gal Gadot sings Imagine with Sia, Will Ferrell, Jimmy Fallon, and more |url= https://ew.com/celebrity/gal-gadot-sings-imagine-sia-will-ferrell-jimmy-fallon-more/ |website= EW.com |publisher= Meredith Corporation |date= 2020-03-21 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref><ref>{{Cite web2 |title= ガル・ガドット、24人歌い継ぐ「イマジン」投稿 コロナ版「We Are The World」と話題 |url= https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/03/22/kiji/20200321s00041000465000c.html |website= Sponichi Annex 芸能 |publisher= スポーツニッポン新聞社 |date= 2020-03-21 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>。この動画について「勇気づけられた」などの声がある中、「安っぽくて恥ずかしい」などの批判の声もあった<ref>{{Cite web2 |title= コロナ禍で「イマジン」を歌いバッシングを受けたガル・ガドット、この騒動について初めてコメント「純粋にいいことをするつもりだった」 |url= https://www.tvgroove.com/?p=52385 |website= tvgroove |publisher= TVグルーヴ・ドット・コム |date= 2020-10-14 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>。

2021年7月23日、[[2020年東京オリンピック|東京オリンピック]]の開会式で、[[杉並児童合唱団]](アジア)、[[アンジェリーク・キジョー]](アフリカ)、[[アレハンドロ・サンス]](ヨーロッパ)、[[ジョン・レジェンド]](アメリカ)、[[キース・アーバン]](オセアニア)がそれぞれの大陸を代表して「イマジン」を披露<ref name="nikkan 20210725">{{Cite news |title= 開会式「イマジン」披露にオノ・ヨーコさん「私たちは今も一緒にいます」 |url= https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202107250000262.html |newspaper= [[日刊スポーツ]] |publisher= 日刊スポーツ新聞社 |date= 2021-07-25 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>{{Efn|ただし、ステージ上で歌唱したのは杉並児童合唱団のみで、他の4名は映像での出演<ref name="nikkan 20210725" />。}}。アレンジは、[[ハンス・ジマー]]が手がけた<ref name="nikkan 20210725" />。翌年の[[2022年北京オリンピック|北京冬季オリンピック]]の開会式でも「イマジン」が使用された<ref>{{Cite web2 |title= ジョン・レノン「イマジン」北京五輪の開会式でも流れる 東京五輪に続き...「また」「人気すぎる」 |url= https://www.j-cast.com/2022/02/04430447.html?p=all |website= J-CAST ニュース |publisher= ジェイ・キャスト |date= 2022-02-04 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>。

2022年、[[2022年ロシアのウクライナ侵攻|ロシアのウクライナ侵攻]]に際して、{{仮リンク|グローバル・シチズン (慈善団体)|label=グローバル・シチズン|en|Global Citizen (organization)}}がウクライナからの難民救済を目的に開催したSNS上のイベント「スタンド・アップ・フォー・ウクライナ」に賛同した[[ジュリアン・レノン]]が、ギタリストの[[ヌーノ・ベッテンコート]]とともに本作をカバー<ref>{{Cite news |title= 誓いを破りジュリアン・レノンが父の代表曲「イマジン」初披露 ウクライナでの悲劇に心が動いた |url= https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202204120000407.html |newspaper= [[日刊スポーツ]] |publisher= 日刊スポーツ新聞社 |date= 2022-04-12 |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>。

== クレジット ==
※出典<ref>{{Cite web2 |title= Imagine - John Lennon Plastic Ono Band (with The Flux Fiddlers) |url= https://www.johnlennon.com/music/singles/imagine/ |website= www.johnlennon.com |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>{{Sfn|Blaney|2007|p=53}}
* [[ジョン・レノン]] - [[ボーカル]]、[[ピアノ]]
* [[アラン・ホワイト]] - [[ドラムセット|ドラム]]
* [[クラウス・フォアマン]] - [[エレクトリックベース|ベース]]
* [[クラウス・フォアマン]] - [[エレクトリックベース|ベース]]
* [[アホワイト]] - [[ドラムセッ|ドラムス]]
* ザ・フックスフィドラーズ - [[リングス]]
* [[ニューヨーク・フィルハーモニック]] - [[ストリングス]]


== カバー ==
== チャト成績 ==
{{flexbox start|gap=2em}}
本作には「[[イエスタデイ (ビートルズの曲)|イエスタデイ]]」、「[[サムシング (ビートルズの曲)|サムシング]]」と並び膨大な量のカバーが存在し、[[クイーン (バンド)|クイーン]]や[[ボン・ジョヴィ]]、[[ニール・ヤング]]、[[デヴィッド・ボウイ]]、[[マドンナ (歌手)|マドンナ]]、[[アヴリル・ラヴィーン]]、[[ア・パーフェクト・サークル]]、[[RCサクセション]]、[[布施明]]、[[Mr.Children]]等が演奏している。また、あくまでテレビの演出の一環としてであるが、[[ビル・クリントン|クリントン大統領]]もカバーした。
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=== 週間チャート ===
==== 1971年盤 ====
{| class="wikitable sortable"
! チャート (1971年 - 1972年) !! 最高位
|-
| オーストラリア ([[:en:Go-Set|Go-Set]] National Top 40)<ref>{{Cite web |title= Go-Set Australian charts - 1 January 1972 |url= https://gosetcharts.com/1972/19720101.html |website= gosetcharts.com |accessdate= 2022-09-10 }}</ref>
| style="text-align: center;"|1
|-
| オーストラリア ([[ケント・ミュージック・レポート|Kent Music Report]])<ref name="Kent">{{Cite book |last= Kent |first= David |author-link= :en:David Kent (historian) |year= 1993 |title= Australian Chart Book 1970?1992 |edition= Illustrated |location= [[:en:St Ives, New South Wales|St Ives, N.S.W.]] |publisher= Australian Chart Book |page= 175 |isbn= 0-646-11917-6}}</ref>
| style="text-align: center;"|1
|-
|{{Single chart|Flanders|12|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|Wallonia|17|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
| Canada Top Singles (''[[RPM (カナダの音楽雑誌)|RPM]]'')<ref name="RPMSingles/1971">{{Cite web2 |title= Top RPM Singles: Issue 4309 |url= https://www.bac-lac.gc.ca/eng/discover/films-videos-sound-recordings/rpm/Pages/image.aspx?Image=nlc008388.7536&URLjpg=http%3a%2f%2fwww.collectionscanada.gc.ca%2fobj%2f028020%2ff4%2fnlc008388.7536.gif&Ecopy=nlc008388.7536 |work= [[RPM (カナダの音楽雑誌)|RPM]] |publisher= [[カナダ国立図書館・文書館|Library and Archives Canada]] |accessdate= 2022-09-01 }}</ref>
| style="text-align: center;"|1
|-
| Canada Adult Contemporary (''[[RPM (カナダの音楽雑誌)|RPM]]'')<ref>{{Cite web2 |title= Top RPM Adult Contemporary: Issue 7554 |url= https://www.bac-lac.gc.ca/eng/discover/films-videos-sound-recordings/rpm/Pages/image.aspx?Image=nlc008388.7554&URLjpg=http%3a%2f%2fwww.collectionscanada.gc.ca%2fobj%2f028020%2ff4%2fnlc008388.7554.gif&Ecopy=nlc008388.7554 |work= [[RPM (カナダの音楽雑誌)|RPM]] |publisher= [[カナダ国立図書館・文書館|Library and Archives Canada]] |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|4
|-
| 日本 (オリコン)<ref name="JPchart">{{Cite book |和書 |year= 2011 |title= SINGLE CHART-BOOK COMPLETE EDITION 1968-2010 |publisher= オリコン・リサーチ |location= 東京都港区六本木 |isbn= 978-4-87131-088-8 }}</ref>
| style="text-align: center;"|14
|-
|{{Single chart|Dutch40|6|year=1971|week=47|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|Dutch100|5|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|Norway|6|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
| 南アフリカ ([[:en:Springbok Radio|Springbok Radio]])<ref>{{Cite web2 |title= SA Charts 1969 - 1989 Acts (L) |url= http://www.rock.co.za/files/springbok_top_20_(L).html |website= South African Rock Lists Website |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|1
|-
|{{Single chart|Switzerland|5|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
| US ''[[ビルボード|Billboard]]'' [[Billboard Hot 100|Hot 100]]<ref name="Hot100/1971">{{Cite web2 |title= Billboard Hot 100 |url= https://www.billboard.com/charts/hot-100/1971-11-13/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |date= 1971-11-13 |accessdate= 2022-09-01 }}</ref>
| style="text-align: center;"|3
|-
| US [[:en:Adult Contemporary (chart)|Adult Contemporary]] (''[[ビルボード|Billboard]]'')<ref>{{Cite web2 |title= John Lennon Chart History (Adult Contemporary) |url= https://www.billboard.com/artist/john-lennon/chart-history/asi/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|7
|-
| US ''[[キャッシュボックス|Cash Box]]'' Top 100 Singles<ref>{{Cite web2 |title= Cash Box Top 100 11/20/71 |url= http://cashboxmagazine.com/archives/70s_files/19711120.html |website= cashboxmagazine.com |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|2
|-
| US Top Singles (''[[:en:Record World|Record World]]'')<ref>{{Cite journal |title= The Singles Chart |journal= [[:en:Record World|Record World]] |page= 33 |date= 20 November 1971 |issn= 0034-1622 |url= http://www.americanradiohistory.com/Archive-Record-World/70s/71/RW-1971-11-20.pdf }}</ref>
| style="text-align: center;"|1
|-
| 西ドイツ ([[メディア・コントロール|Official German Charts]])<ref name="WestGermany">{{Cite web2 |title= Offiziellecharts.de - John Lennon / Plastic Ono Band - Imagine |url= https://www.offiziellecharts.de/titel-details-214 |publisher= [[メディア・コントロール|GfK Entertainment charts]] |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|18
|}


==== 1975年盤 ====
『[[Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ]]』では、[[2003年]]に[[本木雅弘]]が、[[2007年]]に[[樹木希林]]がこの曲の日本語訳の詞を朗読した。
{| class="wikitable sortable"
! チャート (1975年) !! 最高位
|-
| アイルランド ([[:en:Irish Singles Chart|IRMA]])<ref name="IRMA">{{Cite web2 |title= The Irish Charts - Search Results - Imagine |url= http://irishcharts.ie/search/placement?page=1&search_type=title&placement=Imagine |work= [[:en:Irish Singles Chart|Irish Singles Chart]] |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|1
|-
|{{Single chart|Sweden|19|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|Switzerland|2|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|UK|6|date=19751115|refname="UKchart/1975"|accessdate=2022-09-11}}
|}


==== レノンの死後 ====
最近では、アウラ・ヴェーリスによる「イマジン~ピアノとチェロによるジョン・レノン・クラシックス」(日本コロムビア:2012年12月)での収録がある。
{| class="wikitable sortable"
! チャート (1981年) !! 最高位
|-
| オーストラリア ([[ケント・ミュージック・レポート|Kent Music Report]])<ref name="Kent" />
| style="text-align: center;"|43
|-
|{{Single chart|Austria|4|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|Flanders|6|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
| フィンランド ([[スオメン・ヴィラリネン・リスタ|Suomen virallinen lista]])<ref>{{Cite book |last= Pennanen |first= Timo |year=2021 |section=John Lennon |title= Sisaltaa hitin - 2. laitos Levyt ja esittajat Suomen musiikkilistoilla 1.1.1960-30.6.2021 |url=https://musiikkiarkisto.fi/oa/_tiedostot/julkaisut/sisaltaa-hitin.pdf#page=146 |publisher= Kustannusosakeyhtio Otava |location=Helsinki |page= 146 |language= fi }}</ref>
| style="text-align: center;"|16
|-
| アイルランド ([[:en:Irish Singles Chart|IRMA]])<ref name="IRMA" />
| style="text-align: center;"|1
|-
|{{Single chart|Dutch100|5|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
| ニュージーランド ([[ニュージーランド・レコード産業協会|Recorded Music NZ]])<ref>{{Cite web2 |title= charts.nz - John Lennon / Plastic Ono Band - Imagine |url= https://charts.nz/showitem.asp?interpret=John+Lennon+%2F+Plastic+Ono+Band&titel=Imagine&cat=s |publisher= [[:en:Official New Zealand Music Chart|Top 40 Singles]] |accessdate=2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|23
|-
|{{Single chart|Norway|3|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|Switzerland|2|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|UK|1|date=19810110|refname="UKchart/1981"|accessdate=2022-09-11}}
|-
| 西ドイツ ([[メディア・コントロール|Official German Charts]])<ref name="WestGermany" />
| style="text-align: center;"|7
|}
{| class="wikitable sortable"
! 年 !! チャート (1986年 - 2020年) !! 最高位
|-
| 1986
| US [[:en:Mainstream Rock (chart)|Mainstream Rock]] (''[[ビルボード|Billboard]]'')<ref>{{Cite web2 |title= John Lennon Chart History (Mainstream Rock) |url= https://www.billboard.com/artist/john-lennon/chart-history/rtt/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|20
|-
| rowspan="2"|1988
| アイルランド ([[:en:Irish Singles Chart|IRMA]])<ref name="IRMA" />
| style="text-align: center;"|29
|-
|{{Single chart|UK|45|date=19881217|refname="UKchart/1988"|accessdate=2022-09-11}}
|-
| rowspan="2"|1989
|{{Single chart|Australia|21|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|Dutch100|83|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
| 1990
| フランス ([[全国音楽出版組合 (フランス)|SNEP]])<ref name="France">{{Cite web2 |title= Le Detail par Artiste |url= http://www.infodisc.fr/Tubes_Artistes_L.php |id= ドロップダウンメニューから「John Lennon」を選択することで確認できる |website= InfoDisc |accessdate= 2022-09-11 |archiveurl= https://web.archive.org/web/20160513154320/http://www.infodisc.fr/Tubes_Artistes_L.php |archivedate= 13 May 2016 |url-status= dead |language= fr}}</ref>
| style="text-align: center;"|88
|-
| 1994
|{{Single chart|France|9|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
| rowspan="3"|1999
| アイルランド ([[:en:Irish Singles Chart|IRMA]])<ref name="IRMA" />
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|-
|{{Single chart|Dutch100|76|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|UK|3|date=19991225|refname="UKchart/1999"|accessdate=2022-09-11}}
|-
| rowspan="5"|2000
| Canadian Digital Song Sales (''[[ビルボード|Billboard]]'')<ref name="CNS">{{Cite web2 |title= John Lennon Chart History (Canadian Digital Song Sales) |url= https://www.billboard.com/artist/john-lennon/chart-history/cns/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|10
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|{{Single chart|Italy|12|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|Dutch100|56|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
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|-
| rowspan="5"|2007
|{{Single chart|Dutch100|37|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|Switzerland|59|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|UK|75|date=20070825|refname="UKchart/2007"|accessdate=2022-09-11}}
|-
| US Digital Song Sales (''[[ビルボード|Billboard]]'')<ref>{{Cite web2 |title= John Lennon Chart History (Digital Song Sales) |url= https://www.billboard.com/artist/john-lennon/chart-history/hds/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
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|-
| US Hot 100 Recurrents (''[[ビルボード|Billboard]]'')<ref>{{Cite web2 |title= John Lennon Chart History (Hot 100 Recurrents) |url= https://www.billboard.com/artist/john-lennon/chart-history/bbr/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
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|-
| 2008
| オーストラリア ([[ARIAチャート|ARIA]])<ref name="Ryan">{{Cite book |last= Ryan |first= Gavin |year= 2011 |title= Australia's Music Charts 1988-2010 |location= Mt. Martha, VIC, Australia |publisher= Moonlight Publishing }}</ref>
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| rowspan="6"|2010
| オーストラリア ([[ARIAチャート|ARIA]])<ref name="Ryan" />
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|-
|{{Single chart|Austria|66|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
|{{Single chart|Germany2|94|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|id=214|accessdate=2022-09-11}}
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|{{Single chart|Spain|49|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
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| rowspan="2"|2012
|{{Single chart|Spain|42|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
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|{{Single chart|UK|18|date=20120825|refname="UKchart/2012"|accessdate=2022-09-11}}
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| 2013
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|-
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|{{Single chart|Switzerland|61|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
| 2016
|{{Single chart|France|169|artist=John Lennon / Plastic Ono Band|song=Imagine|accessdate=2022-09-11}}
|-
| rowspan="2"|2020
| Canadian Digital Song Sales (''[[ビルボード|Billboard]]'')<ref name="CNS" />
| style="text-align: center;"|46
|-
| US [[:en:Hot Rock & Alternative Songs|Hot Rock & Alternative Songs]] (''[[ビルボード|Billboard]]'')<ref>{{Cite web2 |title= John Lennon Chart History (Hot Rock & Alternative Songs) |url= https://www.billboard.com/artist/john-lennon/chart-history/ark/ |work= [[ビルボード|Billboard]] |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|6
|}
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{{flex-item start|margin-right-ie=0|max-width=fit-content}}
== 補足 ==
=== 年間チャート ===
* リバプール空港が、[[リバプール・ジョン・レノン空港]]と名付けられたとき、ターミナルの天井には、この歌の歌詞<!-- above us only sky -->が描かれた。[[スコットランド]]の政治家[[:w:George Galloway|ジョージ・ギャロウェイ]]は、この歌の歌詞を引き、「私もこの歌を信じる一人である」と述べた。<!--引用なしでは、英語版からうまく訳せなかった-->
{| class="wikitable sortable"
* 映画『[[キリング・フィールド (映画)|キリング・フィールド]]』(The Killing Fields)や映画『[[スパイ・ゾルゲ]]』のラストや、『[[スタートレック]]』の30周年を記念するショーの中でも使用された。
! チャート (1971年) !! 順位
* [[ニッポン放送]]にはこの曲にちなんで命名された「[[イマジンスタジオ]]」というスタジオがある。
|-
*[[2018年平昌オリンピック]]開会式、[[2020年東京オリンピック]]開会式、[[2022年北京オリンピック]]開会式でも歌われた。
| Canada Top Singles (''RPM'')<ref>{{Cite web2 |title= Top Singles of '71 |url= https://www.bac-lac.gc.ca/eng/discover/films-videos-sound-recordings/rpm/Pages/image.aspx?Image=nlc008388.7590&URLjpg=http%3a%2f%2fwww.collectionscanada.gc.ca%2fobj%2f028020%2ff4%2fnlc008388.7590.gif&Ecopy=nlc008388.759 |work= [[RPM (カナダの音楽雑誌)|RPM]] |publisher= [[カナダ国立図書館・文書館|Library and Archives Canada]] |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|15
|-
| オランダ (Dutch Top 40)<ref>{{Cite web2 |title= Top 100-Jaaroverzicht van 1971 |url=https://www.top40.nl/bijzondere-lijsten/top-100-jaaroverzichten/1971 |publisher= [[ネーダラントス・トップ40|Dutch Top 40]] |accessdate=2022-09-11 }}</ref>
| style="text-align: center;"|67
|-
| オランダ (Single Top 100)<ref>{{Cite web2 |title= Jaaroverzichten - Single 1971 |url=https://dutchcharts.nl/jaaroverzichten.asp?year=1971&cat=s |publisher= [[シングル・トップ100 (オランダ)|Single Top 100]]. Hung Medien |accessdate=2022-09-11 }}</ref>
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|}
{| class="wikitable sortable"
! チャート (1972年) !! 順位
|-
| オーストラリア (Kent Music Report)<ref>{{Cite book |last= Kent |first= David |authorlink= :en:David Kent (historian) |year= 1993 |title= Australian Chart Book 1970-1992 |edition= Illustrated |publisher= Australian Chart Book |location= St Ives, N.S.W. |page= 424 |isbn= 0-646-11917-6}}</ref>
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|-
| 日本 (オリコン)<ref name="JPchart" />
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| 南アフリカ (Springbok Radio)<ref>{{Cite web2 |title= Top 20 Hit Singles of 1972 |url=https://dutchcharts.nl/jaaroverzichten.asp?year=1971&cat=s |website= South Africa's Rock Lists Website |accessdate=2022-09-11 }}</ref>
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! チャート (1981年) !! 順位
|-
| ベルギー (Ultratop 50 Flanders)<ref>{{Cite web2 |title= Jaaroverzichten - Single 1981 |url=https://www.ultratop.be/nl/annual.asp?year=1981 |publisher= [[ウルトラトップ|Ultratop]]. Hung Medien |accessdate=2022-09-11 }}</ref>
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| オランダ (Dutch Top 40)<ref>{{Cite web2 |title= Top 100-Jaaroverzicht van 1981 |url=https://www.top40.nl/bijzondere-lijsten/top-100-jaaroverzichten/1981 |publisher= [[ネーダラントス・トップ40|Dutch Top 40]] |accessdate=2022-09-11 }}</ref>
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| オランダ (Single Top 100)<ref>{{Cite web2 |title= Jaaroverzichten - Single 1981 |url=https://dutchcharts.nl/jaaroverzichten.asp?year=1981&cat=s |publisher= [[シングル・トップ100 (オランダ)|Single Top 100]]. Hung Medien |accessdate=2022-09-11 }}</ref>
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! チャート (1999年) !! 順位
|-
| UK Singles (Official Charts Company)<ref>{{Cite journal |title= Best Sellers of 1999: Singles Top 100 |journal= [[:en:Music Week|Music Week]] |page= 27 |date= 22 January 2000}}</ref>
| style="text-align: center;"|65
|}

=== 年代末チャート ===
{| class="wikitable sortable"
! チャート (1980年 - 1989年) !! 順位
|-
| UK Singles (Official Charts Company)<ref>{{Cite book |last1= Rice |first1= Tim |last2= Rice |first2= Jonathan |last3= Gambaccini |first3= Paul |author-link3= :en:Paul Gambaccini |year= 1990 |title= Guinness Hits of the 80s |publisher= [[ギネス世界記録|Guinness Publishing]] |page= 288 |isbn= 978-0-85112-398-1 }}</ref>
| style="text-align: center;"|25
|}

=== オールタイム・チャート ===
{| class="wikitable sortable"
! チャート (1952年 - 2013年) !! 順位
|-
| UK Singles (Official Charts Company)<ref name="ukbbs">{{Cite web2 |last= Lane |first= Daniel |title= Daft Punk's Get Lucky becomes one of the UK's biggest selling singles of all-time! |url= https://www.officialcharts.com/chart-news/get-lucky-becomes-one-of-the-uk-s-biggest-selling-singles-of-all-time-__3163/ |publisher= Official Charts Company |date= 2013-06-27 |accessdate= 2022-09-11 }}</ref>
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|}
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== 認定 ==
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{{Certification Table Entry|region=Denmark|type=single|artist=John Lennon|title=Imagine|award=Gold|certyear=2020|id=9234|accessdate=2022-09-11}}
{{Certification Table Entry|region=Italy|type=single|artist=John Lennon|title=Imagine|award=Platinum|relyear=2007|certyear=2018|note=2009年以降の売上による|accessdate=2022-09-11}}
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{{Certification Table Bottom|nosales=true|noshipments=true|streaming=true}}


== 脚注 ==
== 脚注 ==
125行目: 432行目:


=== 出典 ===
=== 出典 ===
{{Reflist}}
{{Reflist|25em}}

== 参考文献 ==
* {{Cite web2 |first=Jamie |last=Atkins |title=ジョン・レノン『Imagine』解説:大いなる祈りと権威への挑戦 |url=https://www.udiscovermusic.jp/stories/john-lennon-imagine-influence |website=uDiscovermusic.jp |publisher=UNIVERSAL MUSIC JAPAN |date=2020-09-09 |accessdate=2022-09-02 |ref= {{SfnRef|Atkins|2020}} }}
* {{Cite book |last= Blaney |first= John |year= 2007 |title= Lennon and McCartney: Together ALone |edition= 1st |publisher= Jawbone Press |isbn= 978-1-906-00202-2 |ref= harv }}
* {{Cite AV media notes |last= Du Noyer |first= Paul |authorlink= :en:Paul Du Noyer |year= 1971 |title=Imagine |title-link= イマジン (アルバム) |others= [[ジョン・レノン|John Lennon]] |publisher= [[キャピトル・レコード|Capitol Records]] |ref= harv }}
* {{Cite book |last= Harry |first= Bill |authorlink= :en:Bill Harry |year= The John Lennon Encyclopedia |publisher= Virgin |isbn= 978-0-753-50404-8 |ref= harv }}
* {{Cite book |editor-last= Levy |editor-first= Joe |year= 2005 |title= Rolling Stone's 500 Greatest Albums of All Time |edition= 1st Paperback |publisher= Wenner Books |isbn= 978-1-932-95861-4 |ref= harv }}
* {{Cite book |last1= Madinger |first1= Chip |last2= Raile |first2= Scott |year= 2015 |title= Lennonology Strange Days Indeed - A Scrapbook of Madness |location= Chesterfield, MO |publisher= Open Your Books |isbn= 978-1-631-10175-5 |ref= harv }}
* {{Cite book |last= Pang |first= May |authorlink= メイ・パン |year= 2008 |title=Instamatic Karma |edition= Hardcover |location= New York |publisher= [[:en:St. Martin's Press|St. Martin's Press]] |isbn= 978-0-312-37741-0 |ref= harv }}
* {{Cite book |editor-last= Roberts |editor-first= David |year= 2005 |title= British Hit Singles & Albums |edition= 18 |publisher=Guinness World Records |isbn= 978-1-904-99400-8 |ref= harv }}
* {{Cite book |last= Sullivan |first= Steve |year= 2013 |origyear= 2012 |title= Encyclopedia of Great Popular Song Recordings |publisher= Scarecrow Press |isbn= 978-0-810-88296-6 |ref= harv }}
* {{Cite book |last= Sheff |first= David |authorlink= デヴィッド・シェフ |year= 1981 |editor-last= Golson |editor-first= G. Barry |title= All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono |edition= 2000 |location= New York |publisher= [[:en:St. Martin' Griffin|St. Martin' Griffin]] |isbn= 978-0-312-25464-3 |ref= harv }}
* {{Cite book |last1= Urish |first1=Ben |last2=Bielen |first2= Ken |year= 2007 |title= The Words and Music of John Lennon |publisher= Praeger |isbn= 978-0-275-99180-7 |ref=harv }}
* {{Cite book |last= Wenner |first= Jann |authorlink= :en:Jann Wenner |year= 2010 |origyear= 2004 |title=500 Greatest Songs of All Time |publisher= [[Online Computer Library Center|OCLC]] |oclc= 641731526 }}


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* {{URL|1=https://www.johnlennon.com/music/singles/imagine/|2=Imagine - John Lennon Plastic Ono Band (with The Flux Fiddlers)}} - www.johnlennon.com
;John Lennon
* {{Genius song|id=John-lennon-imagine-lyrics|name=Imagine}}
* {{URL|1=http://www.johnlennon.com/music/singles/imagine/|2=Imagine - John Lennon Plastic Ono Band (with The Flux Fiddlers)}}


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[[Category:オノ・ヨーコがプロデュースした楽曲]]

2022年9月25日 (日) 03:05時点における版

ジョン・レノン > 作品リスト > イマジン (ジョン・レノンの曲)
「イマジン」
ジョン・レノンシングル
初出アルバム『イマジン
B面
リリース
規格 7インチシングル
録音
ジャンル
時間
レーベル アップル・レコード
作詞・作曲
プロデュース
ゴールドディスク
後述を参照
チャート最高順位
後述を参照
ジョン・レノン シングル U.S.日本 年表
  • イマジン
  • (1971年)
ジョン・レノン シングル U.K. 年表
  • イマジン
  • (1975年)
イマジン 収録曲
イマジン
(A-1)
クリップルド・インサイド
(A-2)
ミュージックビデオ
「Imagine (Ultimate Mix, 2020)」 - YouTube
テンプレートを表示

イマジン」(Imagine)は、ジョン・レノンの楽曲である。1971年に発売された同名のアルバムに収録された。歌詞は、国家や宗教や所有欲によって起こる対立や憎悪を無意味なものとし、曲を聴く人自身もこの曲のユートピア的な世界を思い描き共有すれば世界は変わる、と訴えかけるもの。生前にレノンは、歌詞の一部がオノ・ヨーコの詩から拝借したことを明かしており、2017年に本作がオノとの共作であると認定された。

レノンとオノとフィル・スペクターの共同プロデュースである本作は、1971年5月にアスコット・サウンド・スタジオでレコーディングが開始され、同年7月にレコード・プラント・スタジオオーバー・ダビングが行なわれた。10月にアメリカでシングル・カットされ、Billboard Hot 100で最高位3位を記録。イギリスでは、1975年にコンピレーション・アルバム『シェイヴド・フィッシュ〜ジョン・レノンの軌跡』と同時発売でシングル・カットされ、同年の全英シングルチャートで最高位6位を記録し、1980年のレノンの死後に第1位を獲得した。

放送音楽協会は、1999年に「20世紀を代表する100曲」(Top 100 Songs of the 20th Century)の1つとして「イマジン」を挙げた。2002年にはギネスブックを発行しているギネス・ワールド・レコーズ社が30,000人以上から取った「英国史上最高のシングル曲は?」というアンケートの結果、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」に次ぐ第2位を獲得し、2004年に『ローリング・ストーン』誌が選んだ「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」では第3位にランクインした。2005年1月にカナダ放送協会はリスナーによる投票で本作を過去100年のうちで最も偉大な歌とした。多数のアーティストによるカバー・バージョンが存在しており、これまでにマドンナスティーヴィー・ワンダージョーン・バエズレディー・ガガエルトン・ジョンダイアナ・ロスらによってカバーされている。

歌詞と作曲

「イマジン」の歌詞は、1964年に発表されたオノ・ヨーコの詩集『グレープフルーツ』に収録されている詩からインスピレーションを得ている[3]。とくに、アメリカのキャピトル・レコードから発売されたアルバム『イマジン』の裏ジャケットにも掲載された「Cloud Piece」には、Imagine the clouds dripping, dig a hole in your garden to put them in(雲が滴り落ちると想像しなさい。あなたの家の庭にそれを受け止める穴を掘りなさい)という一文が含まれている[4][5]。後にレノンは、この曲は「レノン/オノの曲としてクレジットされるべきだった。歌詞とコンセプトの大部分はヨーコに由来していた。あの当時は自分勝手で男らしさをはき違えていた。彼女の貢献についてあえて触れなかったけど、彼女の本から『グレープフルーツ』から着想を得ていた」と語っている[6][7]。1980年12月の『プレイボーイ』誌のデヴィッド・シェフとのインタビューで曲の意味について尋ねられた時に、レノンはディック・グレゴリー英語版から小さな祈祷書を受け取り、それが「イマジン」の背景にあるコンセプトに影響を与えたと説明している[3]

Cloud Piece」とグレゴリーから受け取った祈祷書からの影響を組み合わせて、レノンは「イマジン」を書いた[6]。伝記作家のジョン・ブラニーは、本作について「レノンは世界の調和は私たちの手の届くところにあると主張しているが、それは人間の可能性を制限する社会統制のメカニズムを拒否するときに限られる」と書いている[8]。『ローリング・ストーン』誌のデヴィッド・フリック英語版は、「(レノンは)地政学的な境界線、組織化された宗教、経済格差など、現代の社会秩序を完全になくしたうえに築かれた団結と平等を求めている」とコメントしている[9]。レノンは「『イマジン』は「もう宗教も国も政治も存在しないと想像してごらん」と歌っていて、言ってみれば共産主義者宣言だけど、僕は別に共産主義じゃない」と述べている[8]。オノは「ただジョンが信じていることを歌った曲。『世界はひとつで、国や人々の間に隔たりは存在しない』という考えを、彼は世界中の人々と共有しようとしていた」と語っている[10][11]

1969年1月に行なわれたゲット・バック・セッション中には、後に「John's Piano Piece」と呼ばれる「イマジン」の初期バージョンが作られている[12]。1971年初頭のある朝、レノンはバークシャー州アスコットにある邸宅の寝室で、オノが見守る中でスタインウェイ・ピアノを使用して「イマジン」の作曲と作詞を行なった[10]。演奏時間が3分3秒の本作はCメジャーで演奏され、曲のテンポは75BPM[13]

レコーディング、商業的な評価

本作およびアルバムをレノンやオノとともにプロデュースしたフィル・スペクターは、「僕らは自分たちが何をしようとしているのかわかっていた…それはジョンが政治的声明を発表することだったが、それは同時にとても商業的なものでもあった…僕はいつも『イマジン』は国歌のようなものだと思っていた」と語っている[14]。レノンは、オノやスペクターとの共同作業について「フィルはアレンジとかそういった類いのことはやってない。(ヨーコと)フィルはただ別の部屋にいて「このサウンドを試してみない?」とか「ピアノがうまく弾けてない」とか叫ぶんだ。僕が最初のアイデアを出して、(そこから)音を見出していくだけだった」と語っている[15]

「イマジン」のレコーディングは、1971年5月27日にレノンの自宅ティトゥンハースト・パーク英語版内に新設されたアスコット・サウンド・スタジオで開始され、7月4日にニューヨークにあるレコード・プラント・スタジオストリングスオーバー・ダビングされた[16]。セッションは昼近くに始まり、夕方の夕食前まで続いた。レノンはミュージシャンに対してコード進行と「イマジン」に関する打ち合わせ事項を伝え、ミュージシャンの準備が整うまで曲のリハーサルを行なっていた[6]。レノンが望むサウンドを再現するにあたり、スペクターはレコーディングの初期段階でレノンとニッキー・ホプキンスに1台のピアノで異なるオクターブを演奏させていた。また、スペクターは当初レノン夫妻の部屋で白い小型のグランドのピアノを使用してピアノのパートを録音しようと考えていたが、部屋の音響がレコーディングには不向きであることから断念することとなった[8]。セッションは数分で終わり、3テイク録音された中からテイク2が選ばれた[17]。最終バージョンは、レノン(ピアノとボーカル)、クラウス・フォアマンベース)、アラン・ホワイトドラム)、ザ・フラックス・フィドラーズ(ストリングス)という編成になっている[18]

1971年10月にアメリカのアップル・レコードから発売されたシングル『イマジン』は、レノンのソロ・キャリアで最も売れたシングルとなった[19]。アメリカの『ビルボード』誌のHot 100では最高位3位を記録[20]し、カナダの『RPM』誌のシングルチャートでは2週連続で第1位を獲得した[21][22]。楽曲の発表後、本作の歌詞、とりわけ「Imagine there's no heaven(想像してごらん 天国なんてないんだと)」というフレーズが、一部の宗教団体を動揺させた[23]。レノンは本作について「反宗教的、反国家主義的、反伝統、反資本主義的な曲[24]」「今は僕も、自分が何をしなければいけないのかわかってる。政治的なメッセージには、少しばかりハチミツをかけて出した方がいいんだ[25]」と語っている。『メロディ・メイカー英語版』誌に掲載されたポール・マッカートニーへの公開状の中で、レノンは「イマジン」について「君のような保守派に対する『労働階級者ここにあり(Working Class Hero)』という曲だ」と述べている[26][27]。1971年10月30日、アルバム『イマジン』が全英アルバムチャートで第1位を獲得[28]し、レノンのソロ・キャリアで最も商業的に成功し、絶賛されたアルバムとなった[29]

映像集および再発売

1972年、レノンとオノは、アルバム『イマジン』に収録された楽曲を映画的にコラージュした映像集を発表[30][31]。同作はレノンとオノが濃い霧の中、ティトゥンハースト・パークに向かって歩くところから始まり、家に到着する前のシーンで「イマジン」のイントロが流れる。その後、場面が切り替わり、薄暗い真っ白な部屋で白いグランドピアノを弾くレノンが映し出される。その後ろでオノは雨戸を開けていて、曲が進むごとに部屋が明るくなっていく[32]。曲の終わりに、オノはレノンの隣に座り、お互いを見つめ合った後に短いキスをする[33]

この映像集には、アンディ・ウォーホルフレッド・アステアジャック・パランスディック・キャヴェット英語版ジョージ・ハリスンなど多数の人物が出演している。1972年にアメリカで公開されると、批評家からは「史上最も高価なホーム・ビデオ」と揶揄された[30]。1986年、ズビグニュー・リプチンスキーが本作のミュージック・ビデオを制作。翌年のカンヌ国際広告祭で銀賞、リオデジャネイロ国際映画祭英語版で特別賞を受賞した[34][35]

イギリスでは、1975年10月24日にシングル・カットされ[36]、同日にはコンピレーション・アルバム『シェイヴド・フィッシュ〜ジョン・レノンの軌跡』も発売された[37]。シングル盤は、全英シングルチャートで最高位6位を記録[38]。スリーブカバーには、1974年にメイ・パンが撮影した写真が使用された[39]。1980年のレノンの死後、全英シングルチャートに再びチャートインし、1981年1月に4週連続で第1位を獲得[40][41]。1988年にイギリスで再発売されたシングル盤は同チャートで最高位45位[42]、1999年に最高位3位を記録した[43]。2013年6月時点でシングルの売上枚数は164万枚を記録しており、最も売れたレノンのシングルとなっている[19][44]。2003年に再発売されたシングル『ハッピー・クリスマス(戦争は終った)』のB面に収録された[45]

曲の評価

ローリング・ストーン』誌は、「イマジン」をレノンによる「世界に向けた最高の音楽のギフト」と表現し、「穏やかなメロディー、柔らかいコード進行、手招きする4音の音型」を称賛した[10]。音楽批評家のロバート・クリストガウは、「運動の聖歌や妻に向けたラブソングでありながら、ヨーコの思想とマルクーゼの思想の両方をほめたたえている」と評している[46]。1991年に放送音楽協会は、20世紀で最も再生された100曲をリストアップし、第94位に「イマジン」を挙げた[47]。同年にグラミー殿堂賞英語版を受賞し[48]、2001年10月にロックンロールの殿堂によるリスト「ロックンロールを形作った500曲」に加えられた[49]。2002年、ギネス・ワールド・レコーズ社が30,000人以上から取った「英国史上最高のシングル曲は?」というアンケートの結果、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」に次ぐ第2位を獲得[50]Gold Radioが発表したリスト「Gold's Top 1000」では第3位を獲得[51]

『ローリング・ストーン』誌の「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」(2004年版)では第3位にランクイン[52]し、2021年に発表された改訂版では第19位にランクインした[53]。2001年のアメリカ同時多発テロ事件の発生直後、クリアチャンネル英語版放送自粛曲リストを作成。同リストには本作も含まれている[54][注釈 1]

2005年1月1日、カナダ放送協会は『50 Tracks』のリスナー投票で、本作を「過去100年間で最高の楽曲」と表現した[56]アメリカレコード協会による「世紀の歌」では、第30位にランクイン[57]。同年にヴァージン・ラジオ英語版が実施した調査では第1位を獲得[58]。オーストラリアのラジオ局Triple Jが2009年7月11日に発表した「Hottest 100 of All Time」では第11位にランクインした[59]

元アメリカ合衆国大統領のジミー・カーターは、「妻とともに訪れた約125か国の多くで、ジョン・レノンの『イマジン』が国歌と同じくらい大切な曲として歌われていた」と語っている[60][25]。レノンの70歳の誕生日にあたる2010年10月9日、リヴァプールのチャバス・パーク英語版で行なわれた記念碑の除幕式では、リヴァプール合唱団が本作をはじめとしたレノンの楽曲3曲を歌唱した[61]。ビートルズのプロデューサーであるジョージ・マーティンは、レノンのソロ作品を称賛し、お気に入りの曲として「イマジン」を挙げた[62]。音楽評論家のポール・デュ・ノイエ英語版は、「イマジン」をレノンの「最もあがめられた」ポスト・ビートルズの曲と見なしている[63]。作家のベン・ユリッシュとケン・ビーレンは「最高傑作の地位を得るために録音された最も反体制的なポップ・ソング」と表現している[2]。フリックは、「『イマジン』はかすかに議論を引き起こす楽曲で、バラード奏者で扇動者でもあるレノンの最大の功績」と評している[9]

ユリッシュとビーレンは、ロック以前の時代の音楽と比較して、本作の演奏を「過度に感傷的で芝居がかっている」と批判し、ボーカルのメロディーは控えめと述べている[2]。ブラニーは、本作について「矛盾に満ちている。その賛美歌のような曲は、宗教のない世界を想像するようにという作者の懇願と相まって、居心地が悪い」という考えを示している[8]。伝記作家のクリス・インガムは、「大邸宅に住む億万長者のロックスターであるレノンが、財産のない生活を送ることを想像するようにリスナーに勧めている」とし、レノンの偽善だと指摘した[64]。元ビートルズのリンゴ・スターは、1981年のバーバラ・ウォルターズとのインタビューで、本作の歌詞を擁護して「(レノンは)「想像してごらん」と言った、ただそれだ。想像してごらん」と述べている[2]

2017年6月14日、全米音楽出版者協会英語版から「世紀の歌」として表彰され、同時にオノが共作者として正式に認定された[7]

楽曲の披露および他のアーティストによるカバー

1970年代 - 1980年代

1972年にジョーン・バエズがアルバム『カム・フロム・ザ・シャドーズ英語版』、1973年にダイアナ・ロスがアルバム『タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング英語版』でカバー[65]

1980年、エルトン・ジョンセントラル・パークで開催した無料コンサートで「イマジン」を演奏し、同年のワールドツアーでも複数の公演で演奏した[66]。レノン殺害の翌日にあたる同年12月9日、クイーンウェンブリー・アリーナ公演でレノンへの追悼として本作を演奏[67]

1983年、デヴィッド・ボウイが「シリアス・ムーンライト・ツアー」の香港コロシアム公演で本作を演奏[68]

1990年代

1991年、当時ゴッドファーザーズ・ピザ英語版の最高経営責任者であったハーマン・ケインが、オハマ・プレス・クラブの前で本作を替え歌にして「Imagine All the Pizza(想像してごらん、すべてがピザだったらと)」と歌唱していて、2012年のアメリカ大統領選挙の際に当時のビデオ映像が出回った[69]。1991年から1992年にかけて、ライザ・ミネリラジオシティ・ミュージックホールで行なわれたショーで本作を歌唱[70]

1995年、ブルース・トラベラー英語版がトリビュート・アルバム『ワーキング・クラス・ヒーロー/ジョン・レノン・トリビュート英語版』でカバー[71]。同年にはデイヴ・マシューズがライブで演奏している[65]

1996年アトランタオリンピックの閉会式で、スティーヴィー・ワンダーが本作を演奏[72]

2000年代

2001年、ニール・ヤングが慈善コンサート「アメリカ : ア・トリビュート・トゥ・ヒーローズ英語版」で演奏[73]

2002年、エヴァ・キャシディによるカバー・バージョンが同名のアルバムのタイトル曲として発売された[74]。キャシディによるカバー・バージョンは、全英インディペンデント・シングル・チャート英語版で初登場35位を記録[75]

2004年、マドンナが慈善コンサート「Tsunami Aid: A Concert of Hope」で演奏[76][注釈 2]

2005年、ドリー・パートンがアルバム『Those Were the Days』でカバー[79]。同年の大晦日にタイムズ・スクエアで行なわれた舞踏会では、イベント主催者により「イマジン」が再生された。以来大晦日のタイムズ・スクエアでは本作が再生されるようになっている[80][25]

2006年トリノオリンピックの開会式で、ピーター・ガブリエルが本作を演奏[81]

2008年にデヴィッド・アーチュレッタによるカバー・バージョンが発売され、Billboard Hot 100で最高位36位[82]Canadian Hot 100で最高位31位を記録[83]

2009年にマルコ・カータ英語版によるカバー・バージョンが発表され、イタリアのシングルチャートで最高位14位を記録[84]

2010年代

映像外部リンク
Herbie Hancock's "Imagine", featuring Pink, Seal, India.Arie - YouTube

2010年、ハービー・ハンコックがアルバム『イマジン・プロジェクト』で、シールピンクインディア・アリージェフ・ベックコノノNo.1英語版ウム・サンガレとともにカバー。このカバー・バージョンは、第53回グラミー賞で最優秀ポップ・コラボレーション賞を受賞した[85][86]

2010年にタイオ・クルーズ[87]、2011年にシーロー・グリーン[88]、2012年にトレインが大晦日のタイムズ・スクエアでのコンサートで演奏[89]。このうち、グリーンは本作の「Nothing to kill or die for / And no religion too」というフレーズを「Nothing to kill die for / And all religion is true」に変えて歌っており、レノンのファンから反発の声が上がった[90][91]。歌詞の変更について、グリーンは「歌詞を変えることで侮辱するつもりだったわけじゃない!信じたいことを信じることができる世界だって言おうとしたんだ」とコメントしている[90][91]

「イマジン」は、2012年ロンドンオリンピックの閉会式の演出の1つとして披露された。最初のヴァースをリヴァプール・フィルハーモニー・ユース合唱団とリヴァプール合唱団が歌唱した後、オリジナルのレノンのボーカルと映像が流れた[92]BBCはオリンピックの報道を締めくくるモンタージュ映像で、エミリー・サンデーによるカバー・バージョンを使用[93]。オリンピックの閉会から1週間後の全英シングルチャートには、本作を含むオリンピックで使用された楽曲が複数上位にチャートインした[94]

2014年、国際連合児童基金児童の権利に関する条約25周年を記念し、「ユニセフ イマジン・プロジェクト」が始動[95]。ユニセフの資金集めを目的にオノ、ケイティ・ペリーウィル・アイ・アムデヴィッド・ゲッタらによるカバー・バージョンが発表され、このカバー・バージョンにはリスナーも自分のバージョンの「イマジン」を録音できるという参加型ビデオが付属[96]。「ユニセフ イマジン・プロジェクト」を広めることを目的に、国際連合児童基金はソーシャルネットワーク上に「イマジン」のカバー・バージョンを公開できるアプリを発表した[96]

映像外部リンク
Lady Gaga - Imagine (Live at Baku 2015 European Games Opening Ceremony) - YouTube

2015年6月12日、ヨーロッパ競技大会のオープニング・セレモニーで、レディー・ガガが「イマジン」をカバー[97]。ガガは、7万人の観衆を前に花いっぱいに囲まれたグランドピアノの弾き語りで披露[98]。同年11月14日、前夜にパリ同時多発テロ事件が発生したことを受けて、ドイツ人ピアニストのダヴィデ・マルテロ英語版が、事件の現場となったバタクランの前で自ら運び込んだピアノで本作のインストゥルメンタル・バージョンを演奏[99]

2018年平昌オリンピックの開会式で、ハ・ヒョヌ英語版アン・ジヨン英語版イ・ウンミ英語版チョン・イングォン英語版が本作を歌唱[100]。同年、オノは2017年に共作者として認定されて以降では初となる本作のカバー・バージョンを発表し、アルバム『ウォーゾーン英語版』に収録された[101]

2020年代

2020年、2019年コロナウイルスの感性拡大による外出制限などが強いられる中で、ガル・ガドット何が起きても私たちは一緒。皆で乗り越えようというメッセージとともに、ガドットをはじめとした海外の著名人24人が「イマジン」を一節ずつ歌い継ぐ動画を公開[102][103]。この動画について「勇気づけられた」などの声がある中、「安っぽくて恥ずかしい」などの批判の声もあった[104]

2021年7月23日、東京オリンピックの開会式で、杉並児童合唱団(アジア)、アンジェリーク・キジョー(アフリカ)、アレハンドロ・サンス(ヨーロッパ)、ジョン・レジェンド(アメリカ)、キース・アーバン(オセアニア)がそれぞれの大陸を代表して「イマジン」を披露[105][注釈 3]。アレンジは、ハンス・ジマーが手がけた[105]。翌年の北京冬季オリンピックの開会式でも「イマジン」が使用された[106]

2022年、ロシアのウクライナ侵攻に際して、グローバル・シチズン英語版がウクライナからの難民救済を目的に開催したSNS上のイベント「スタンド・アップ・フォー・ウクライナ」に賛同したジュリアン・レノンが、ギタリストのヌーノ・ベッテンコートとともに本作をカバー[107]

クレジット

※出典[108][18]

チャート成績

週間チャート

1971年盤

チャート (1971年 - 1972年) 最高位
オーストラリア (Go-Set National Top 40)[109] 1
オーストラリア (Kent Music Report)[110] 1
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[111] 12
ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[112] 17
Canada Top Singles (RPM)[21] 1
Canada Adult Contemporary (RPM)[113] 4
日本 (オリコン)[114] 14
オランダ (Dutch Top 40)[115] 6
オランダ (Single Top 100)[116] 5
ノルウェー (VG-lista)[117] 6
南アフリカ (Springbok Radio)[118] 1
スイス (Schweizer Hitparade)[119] 5
US Billboard Hot 100[20] 3
US Adult Contemporary (Billboard)[120] 7
US Cash Box Top 100 Singles[121] 2
US Top Singles (Record World)[122] 1
西ドイツ (Official German Charts)[123] 18

1975年盤

チャート (1975年) 最高位
アイルランド (IRMA)[124] 1
スウェーデン (Sverigetopplistan)[125] 19
スイス (Schweizer Hitparade)[119] 2
UK シングルス (OCC)[38] 6

レノンの死後

チャート (1981年) 最高位
オーストラリア (Kent Music Report)[110] 43
オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[126] 4
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[111] 6
フィンランド (Suomen virallinen lista)[127] 16
アイルランド (IRMA)[124] 1
オランダ (Single Top 100)[116] 5
ニュージーランド (Recorded Music NZ)[128] 23
ノルウェー (VG-lista)[117] 3
スイス (Schweizer Hitparade)[119] 2
UK シングルス (OCC)[40] 1
西ドイツ (Official German Charts)[123] 7
チャート (1986年 - 2020年) 最高位
1986 US Mainstream Rock (Billboard)[129] 20
1988 アイルランド (IRMA)[124] 29
UK シングルス (OCC)[42] 45
1989 オーストラリア (ARIA)[130] 21
オランダ (Single Top 100)[116] 83
1990 フランス (SNEP)[131] 88
1994 フランス (SNEP)[132] 9
1999 アイルランド (IRMA)[124] 3
オランダ (Single Top 100)[116] 76
UK シングルス (OCC)[43] 3
2000 Canadian Digital Song Sales (Billboard)[133] 10
イタリア (FIMI)[134] 12
オランダ (Single Top 100)[116] 56
スペイン (PROMUSICAE)[135] 8
UK シングルス (OCC)[136] 42
2007 オランダ (Single Top 100)[116] 37
スイス (Schweizer Hitparade)[119] 59
UK シングルス (OCC)[137] 75
US Digital Song Sales (Billboard)[138] 47
US Hot 100 Recurrents (Billboard)[139] 28
2008 オーストラリア (ARIA)[140] 94
2010 オーストラリア (ARIA)[140] 85
オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[126] 66
ドイツ (GfK Entertainment charts)[141] 94
スペイン (PROMUSICAE)[135] 49
スウェーデン (Sverigetopplistan)[125] 46
スイス (Schweizer Hitparade)[119] 50
2012 スペイン (PROMUSICAE)[135] 42
UK シングルス (OCC)[142] 18
2013 スペイン (PROMUSICAE)[135] 44
2015 フランス (SNEP)[132] 11
オランダ (Single Top 100)[116] 67
スペイン (PROMUSICAE)[135] 40
スイス (Schweizer Hitparade)[119] 61
2016 フランス (SNEP)[132] 169
2020 Canadian Digital Song Sales (Billboard)[133] 46
US Hot Rock & Alternative Songs (Billboard)[143] 6

年間チャート

チャート (1971年) 順位
Canada Top Singles (RPM)[144] 15
オランダ (Dutch Top 40)[145] 67
オランダ (Single Top 100)[146] 82
チャート (1972年) 順位
オーストラリア (Kent Music Report)[147] 19
日本 (オリコン)[114] 98
南アフリカ (Springbok Radio)[148] 5
チャート (1981年) 順位
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[149] 86
オランダ (Dutch Top 40)[150] 70
オランダ (Single Top 100)[151] 73
チャート (1999年) 順位
UK Singles (Official Charts Company)[152] 65

年代末チャート

チャート (1980年 - 1989年) 順位
UK Singles (Official Charts Company)[153] 25

オールタイム・チャート

チャート (1952年 - 2013年) 順位
UK Singles (Official Charts Company)[154] 19

認定

国/地域 認定 認定/売上数
デンマーク (IFPI Danmark)[155] Gold 45,000double-dagger
イタリア (FIMI)[156]
2009年以降の売上による
Platinum 50,000double-dagger
Japan (Oricon Charts) 118,000[114]
イギリス (BPI)[157] Platinum 1,714,351[158]
アメリカ合衆国 (RIAA)[159] 3× Platinum 3,000,000double-dagger

double-dagger 認定のみに基づく売上数と再生回数

脚注

注釈

  1. ^ 1991年の湾岸戦争中、BBCは本作の再生を制限していた[55]
  2. ^ マドンナは、2004年の「The Re-Invention Tour」のセットリストにも「イマジン」を加えており、当時の演奏は2006年に発売されたドキュメンタリー作品『アイム・ゴーイング・トゥ・テル・ユー・ア・シークレット』に収録されている[77][78]
  3. ^ ただし、ステージ上で歌唱したのは杉並児童合唱団のみで、他の4名は映像での出演[105]

出典

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参考文献

外部リンク