「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」の版間の差分
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: リオンと5馬鹿たちの決闘で大損した結果、文化祭でリオンに嫌がらせをしている最中にお忍びで現れたミレーヌに発見され咎められるが、聞く耳を持たず彼女に対し暴言を吐くがそれを大義名分にしたリオンに使用人たちを一網打尽にされる。 |
: リオンと5馬鹿たちの決闘で大損した結果、文化祭でリオンに嫌がらせをしている最中にお忍びで現れたミレーヌに発見され咎められるが、聞く耳を持たず彼女に対し暴言を吐くがそれを大義名分にしたリオンに使用人たちを一網打尽にされる。 |
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: その後はカーラを使い、平民であるオリヴィアに標的を定め共犯関係にある空賊にリオン達を襲撃させるが、リオンとルクシオンらに討伐され失敗し、修学旅行の後、これまでのカーラの自白などで悪事が明るみに出たことで所属していた派閥にあっさりと見限られ、当主の父と跡取りの兄を処刑されて家は取り潰しとなり、自分は学園から追放される。それに伴いブラッドとの婚約は破棄されるが、婚約自体政略結婚であり、彼女自身ブラッドとは顔を合わせることが少なくブラッド自身彼女の性格などを知らなかった。 |
: その後はカーラを使い、平民であるオリヴィアに標的を定め共犯関係にある空賊にリオン達を襲撃させるが、リオンとルクシオンらに討伐され失敗し、修学旅行の後、これまでのカーラの自白などで悪事が明るみに出たことで所属していた派閥にあっさりと見限られ、当主の父と跡取りの兄を処刑されて家は取り潰しとなり、自分は学園から追放される。それに伴いブラッドとの婚約は破棄されるが、婚約自体政略結婚であり、彼女自身ブラッドとは顔を合わせることが少なくブラッド自身彼女の性格などを知らなかった。 |
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: アニメでは「'''ステファニー'''」とクレジットされていたが、web版や書籍などでは名前がなく「伯爵令嬢」などと紹介されるにとどまっている。 |
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; アーロン / アーレ |
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: オリヴィアの1学年下の特待生。3作目の攻略対象。 |
: オリヴィアの1学年下の特待生。3作目の攻略対象。 |
2022年5月29日 (日) 00:01時点における版
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です | |
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ジャンル | 異世界ファンタジー |
小説 | |
著者 | 三嶋与夢 |
イラスト | 孟達 |
出版社 | マイクロマガジン社 |
掲載サイト | 小説家になろう |
レーベル | GCノベルズ |
連載期間 | 2017年10月1日 - 2019年10月15日 |
刊行期間 | 2018年5月30日 - |
巻数 | 既刊9巻(2022年4月現在) |
漫画 | |
原作・原案など | 三嶋与夢(原作) 孟達(キャラクター原案) |
作画 | 潮里潤 |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | ドラドラしゃーぷ# ドラドラふらっと♭ 月刊ドラゴンエイジ |
レーベル | ドラゴンコミックスエイジ |
発表号 | ドラドラしゃーぷ#、ドラドラふらっと♭: 2018年10月5日 - 2021年12月2日 (以降は移籍したエイジからの再掲載) 月刊ドラゴンエイジ: 2022年2月号[1] - |
発表期間 | 2018年10月5日 - |
巻数 | 既刊8巻(2022年5月現在) |
アニメ | |
原作 | 三嶋与夢 |
監督 | 三浦和也、福元しんいち |
シリーズ構成 | 猪原健太 |
キャラクターデザイン | 鈴木政彦 |
音楽 | 橋口佳奈、新田目翔 |
アニメーション制作 | ENGI |
製作 | モブせか製作委員会 |
放送局 | AT-Xほか |
放送期間 | 2022年4月3日 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ |
ポータル | 文学・漫画・アニメ |
『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』(おとめゲーせかいはモブにきびしいせかいです)は、三嶋与夢によるライトノベル。通称は「モブせか」[2]。イラストは孟達。
女尊男卑の乙女ゲーム世界に転生したモブが、ゲームの知識を使って運命を変えていくというストーリーである[3]。「小説家になろう」に投稿されていた小説であり[3]、2018年5月よりGCノベルズから書籍版の刊行が開始され、同年10月からは潮里潤によるコミカライズも行われている[4]。また、『このライトノベルがすごい! 2020』のランキングでは単行本部門の8位となった[5]。
あらすじ
リオン・フォウ・バルトファルトは、ある日突然前世の記憶を思い出し、自分が前世でプレイした乙女ゲームの世界にいることに気がつく。彼は前世で、妹の我儘のために代わりにゲームをプレイしていたのだが、クリアした直後に体調を崩したことが原因で死亡し、ゲーム世界の男性モブキャラクターに転生してしまったのだ[3]。
転生先は女尊男卑の世界であり、リオンは降りかかる苦難を打開するため、ゲームの知識を使って「ロストアイテム」を手に入れる[3]。
しかし、今度は入学した学園で在学中に結婚相手を見つけなければならない試練が待ち構えていた[3]。辟易したリオンだが、そこで、マリエという謎の女性が主人公のいるべきはずの位置に立っていることに気付く[3]。
前世のゲームのバッドエンドは世界の破滅に繋がっており、マリエがシナリオを歪めたことで最悪の未来が起こりうる懸念を抱いたリオンは、関わるまいと考えていたゲームのストーリーに嫌々関わっていくことになる[4]。やがてリオンは本来の乙女ゲームの主人公オリヴィア、そして悪役令嬢のアンジェリカを味方として、成り上がりへの道を進んでいく[3]。
攻略対象だけではなく、オリヴィアが選ばれるはずだった聖女の立場を得たマリエだが、公国との戦争で自身の想定を超えた厳しさと公国側が召喚した巨大な魔物・守護神の巨大さに怯んでしまう。王宮内の派閥争いと一部の裏切りで投獄(という建前の保護)を受けていたリオンだが、だれもかれもまともに動こうともしない状況に、内通していた貴族の背任の証拠を挙げて王国軍の司令官となって戦う。魔装と呼ばれるロストアイテムと融合した黒騎士との戦いを経て、公国との戦争を終結させる。
これで漸く平穏無事な人生に戻れると安心していたリオンだが、マリエから乙女ゲーがシリーズ化して続編、つまり世界の危機レベルの問題が複数遺っていることを知らされる。
登場人物
声の項はテレビアニメ版 / ドラマCDおよびボイスコミック版の順に記載。一人しか記載のないものは後者。
主要人物
- リオン・フォウ・バルトファルト
- 声 - 大塚剛央[6]、赤尾ひかる(幼少期) / 小林裕介[7][8]
- 本作品の主人公[4]。男爵家の子息[9]。転生者である[9]。前世は要領のいい妹に扱き使われる立場で、乙女ゲームの代理プレイを徹夜でさせられた結果、過労で階段から転落するという最期を迎えた[ep 1]。
- 身長は小柄ながら、黒髪を短くしており、体つきは引き締まり顔つきも良い。顔には前世の面影も残っている。
- 今世では男爵家の妾腹の三男で、本腹(本当は愛人の子)の長兄と長姉、母が同じ妾腹の次兄と次姉および弟妹がいる[ep 2]。父バルカスの正妻ゾラに金銭目的の政略結婚をさせられそうになったため、冒険者となってゲーム知識を基にロストアイテム(ルクシオン)と財宝を発見するという功績を上げて結婚を回避する[ep 3]。しかし、功績を高く評価されすぎて実家から独立した男爵に叙されてしまい、狂った貴族社会に足を踏み入れることになる[ep 4]。
- 自他ともに認める小物で、口が悪く金にも汚い。しかし実際にはひねくれているものの優しい性格[4]で、困っている人を見捨てきれないお人好しのため、打算的な理由を自分への建前にしたうえで助けようとすることもある[ep 5]。
- ただし、物事の見通しが甘いうえ、ゲーム知識が却って判断を半端に妨げるため、要領が悪く本人の思惑から外れることが多々あり、やり口の杜撰さ・中途半端さをルクシオンに窘められることもある[ep 6]。
- 当人は平穏な人生を望んでおり[9]、出世は望んでいない[4]が、たびたび騒動の中心で活躍するため、男爵から伯爵、さらには侯爵と本人の意思に反してどんどん昇進して重責を背負う身になっていく。
- 本来のゲームの主人公のリビアや悪役令嬢のアンジェには「自分はモブだからメインキャラとは恋愛関係になりえない」と認識しており恋愛対象として見ないように距離を置こうとしているが、意に反して二人が積極的に距離を縮めて行き、本人が無自覚なうちに恋心を持たれて行くようになる(ただし王族のミレーヌ王妃に告白をするとんでもない事をしでかしており、認識が曖昧)。
- 理想の女性のタイプは「巨乳の優しい女性」で、学園入学当初はアンジェの3サイズを知りたがっていた。
- 戦闘ではアロガンツを始めとしたロストアイテムの力で徹底的に叩くが、相手の命は奪わない。敗れれば死ぬことを覚悟している(つもりの)騎士たちからは屈辱を負わされたと「外道騎士」の二つ名を付けられる。
- アロガンツ、シュベールト
- リオン専用の鎧。ルクシオンが製作したが、外見上は開発黎明期の旧式に見える。だが中身は現行機を完全に凌駕した高性能機で、推進器も兼ねる背部コンテナから射出した武装・道具類を持ち換えて戦う。掌からエネルギーを叩き込む「インパクト」は出力の調整で相手の鎧だけを破壊することも可能。
- シュベールトはアトリー伯爵家から贈呈された高級エアバイクをルクシオンが改修したもの。エアバイクとしてのスペックもさることながら、背部コンテナをパージしたアロガンツとドッキングして高機動ブースターとしても機能する。
- ルクシオン
- 声 - 石田彰[10] / 白井悠介[7]
- リオンの相棒[4]。旧人類が作った移民輸送船の人工知能で、作中世界ではロストアイテムに分類される。赤い一つ目の球体端末という姿で活動しリオンの側に付いている。当初はステルスモードでリオンのみと会話していたが、修学旅行以降はオリヴィアやアンジェリカの前にも姿を見せるようになり、オリヴィアからは「ルク君」と呼ばれている。
- 乙女ゲームでは高性能な課金アイテムという扱い(キャラクターとしては登場しない)で、それを求めて来たリオンと邂逅する[ep 7]。そして、彼が旧人類(日本人)の前世を持ち、肉体にも旧人類の遺伝子をわずかに残していたためマスターと認め[ep 8]、以降あらゆる面でサポートしていく。半自律型の作業ロボットや探索・戦闘・通信中継を行うドローン、高度な工作システムをもち、物質さえあれば素材も機材も無制限に生産が可能。それらを使ってリオン用の鎧「アロガンツ」やエアバイク「シュベールト」を製作する。
- 同型艦の中では最後に完成したが、ほぼ同時に開発ドック内のスタッフが環境不適応で全滅したため、待機状態で眠っていた。旧人類を守るという目的から、艦本体に備えられた武装類はあまりにも強力でシャレにならない戦力なので秘匿している。そのため表向きのロストアイテムとして大型船「パルトナー」や「アインホルン」を建造している。自身が手を掛けた機械にはただならぬ思い入れがあるようで、粗雑な扱いや気に入らない相手が乗り込むのを嫌がる。
- 元々新人類と敵対する立場のため、リオンを含め現生の人間に対してはシニカル[注 1]。劇中ではやりすぎるリオンに対するツッコミ役であり、素直ではない彼の内面を代わりに読者へ伝える役柄を担う[4]。
- パルトナー、アインホルン
- ルクシオンが建造した飛行船。外見は現行船に準じているが、ルクシオン本体を隠すために作っただけあって破格の性能をもつ。
- パルトナーは700メートル級の大型船。長射程の主砲2門と垂直発射ミサイルを備えている。公国との戦争でヴァイスを守る盾となって沈んだ。
- アインホルンは200メートル級となったが、性能自体は変わらない。名前の通り艦首部に備えられた衝角が特徴。
- クレアーレ
- エルフの島に隠されていた遺跡を管理していた人工知能。ルクシオンがアクセスしたことで目覚める。管理していた施設(戦闘奴隷としての亜人を開発研究する実験施設)を自爆させたのち、ルクシオンの空きサーバに移動した。
- 女性的な性格に設定されており、ルクシオンとは一つ目部分が色違いの球形端末で活動している。普段はリヴィアやアンジェリカ、マリエに付いていることが多い。ルクシオンから作業ロボット・ドローン等の指揮・使用権も与えられている。リオンの共和国留学中にアインホルンの予備パーツを使って2番艦「リコルヌ」を建造した。
- 元々は研究実験施設の管理をしていたためか好奇心を優先させるところがあり、新人類側から鹵獲した魔装を保存していたり、学園生徒・アーロン(3作目の攻略対象)を女装趣味に誘導した末にルクシオンから譲られた旧式の医療ポッドを使って性転換、女子生徒・アーレに変えてしまったりした。ルクシオンと同様に現生の新人類は敵と認識しており、実験対象にしたことも悪くないと言い訳している。
- リコルヌ
- アインホルンと同型の2番艦。リオンの共和国留学中にアインホルンの予備パーツを使って建造した。王国から離れたルクシオンとの中継器としても利用できるほか、クレアーレによってアインホルンとは別の運用目的を企図して改装を進めている。
- オリヴィア
- 声 - 市ノ瀬加那[6] / 花守ゆみり[7][8]
- 前世の乙女ゲームの本来の主人公[9]で本作品のダブルヒロインの1人[4]。愛称はリビア。碧眼で亜麻色の髪をボブカットにしている。リオン好みの巨乳で健康的な肢体を持ち、「正統派の美少女」と言える容姿。
- 平民出身だが学園への入学を特別に認められ、学園に入学する[9]。回復魔法の使い手。貴族ではないため、後述する男性蔑視の意識は無い。
- 純真ながらやや天然ボケが激しい乙女ゲーのテンプレな性格で、転生前のリオンからは「あざとい」、マリエからは「頭がお花畑」と毛嫌いされていた。リオンは転生後に直接絡むようになってからは、「凄い性格が良い子だったんだ」と彼女に対する認識を改めている。
- 後述するマリエによって主人公としての立場を奪われて孤立しており、そこで手を差し伸べに現れたリオンと出会い、一度手助けをされる。平民でありながら、ユリウスら攻略対象たちとの恋愛によって本来ならのし上がっていく流れのはずだが、マリエに立ち場が奪われている為学園内で平民への偏見が変えられずそれが強いコンプレックスへとなっているが、リオンから強い説得によりリオンを恋愛対象として意識して行くようになる。リオン自身は「モブの自分が主人公と結ばれるはずがない」と全く恋愛対象として見ずにほぼアプローチをする事は無かったが、それが結果的にオリヴィアが積極的な性格へと変わって行き、距離がどんどん縮んで行く。本来なら攻略対象たちに囲まれて学園生活を過ごしているはずだが、マリエが攻略対象を制覇してるため、リオンら3人のモテないモブ男たちとつるんでおり、本来の恋敵であるアンジェリカとは辛い経験を得て親友となって行く。潜在能力は高く、リオンに保護されて勉強に集中できたとはいえ、聖女として必要なキーアイテムなしに強力な魔法を使うことが出来る。
- 作者によると、アンジェリカとの差異を出すために、優しい性格の正統派ヒロインとなっている[4]。
- アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ[9]
- 声 - ファイルーズあい[6] / 久保ユリカ[7]
- 前世の乙女ゲームの悪役令嬢[9]で本作品のダブルヒロインの1人[4]。愛称はアンジェ。公爵令嬢で王太子の婚約者[9]。悪辣ではないが、厳格な性格。幼少期より婚約者が定められる高位貴族のため、オリヴィア同様、男性蔑視の意識は無い。輝くような金髪をアップに結い上げ、力強い赤い瞳が特徴。オリヴィアに劣らぬ巨乳で抜群のスタイルを持つ。
- 本来ならオリヴィアに対してきつく当たるヒール役になる流れのはずが、後述のマリエが主人公の座を奪っているため、ゲーム本来の悪女の影がすっかり失われており、当初からオリヴィアに対して温和に接するようになっている。しかもマリエの腹黒さによって本来の物語以上に窮地を追い込まれており、断罪イベント時に取り巻きを含むほぼ全員に見捨てられてしまい孤立する事になる。どのみちゲームの進行によって破滅の道へ進む運命で、第1巻中盤にてゲーム通りに断罪イベントを迎えそうになるものの、見かねたリオンによって救われ、破滅のシナリオが回避される[ep 9]。以降は取り巻きと距離を置き、オリヴィアと共に消極的なリオンとの距離を縮めて行こうとする[ep 9]。リオンのひねくれた性格と奇行には手を焼いており、暴走をおさめる役割も担っている。その後はリオンの身辺を心配し、ゾラやバルトファルト家の問題を手助けするようになる。
- 作者によると、オリヴィアとの差異を出すために、厳しい性格の激情家となっている[4]。
- マリエ・フォウ・ラーファン[9]
- 声 - 佐倉綾音[11] / 種﨑敦美[7][8]
- リオンと同じ異世界転生者。ラーファン子爵令嬢で末娘[9]。漫画版3巻カバー下のルクシオンによる計測では身長は150センチ未満と同年代女子と比べても小柄で、3サイズは70・55・75、アンダーバストは64センチとAAカップの貧乳。腰の下まで届く長い金髪に碧眼が特徴的な美少女で小悪魔的な雰囲気を持つ。小柄な体格を活かし比較的小さな箱の中にも隠れられる。
- 乙女ゲームの知識でオリビアのイベントを先回りして実行し、ゲームでは序盤にもかわらず攻略対象の5人全てとの恋愛を早々と成功させ交際をする[9]。これによってオリビアは主役の座を奪われ、アンジェは本来以上の窮地に追い込まれる事となる。
- 表向きは猫を被っているが性格は小物で、口が悪く金にも汚い。またリオンと性格が似通ってる描写も多く、リオンも初対面のうちから『どこかで見た記憶がある』と感じていた。
- 実家の家族は見栄と贅沢のために借金まみれのロクデナシで、いわゆる貧乏貴族。マリエの成功を知ると借金の返済を命じている。
- 学園入学前は両親からは使用人同然の扱いを受けていた上にロクに食事も与えられなかった結果、近くの森で薬草を採集し、リスや熊を狩ってその肉を食べ、毛皮で寒さをしのぐ等、マタギの様な生活を送っていた。ゆえに家事・生活能力、素手での戦闘能力が高い。
- 聖女のアイテムのひとつを手に入れ、聖女に認定されるも、さすがにオリヴィアほどの潜在能力はないため、窮地に陥る。
- ラスボスである守護神の巨大さに怯んで自分が偽物であると白状してしまい神殿からは偽証罪ということで死罪になるところだったが、猫の手も欲しいリオンによってオリヴィアのサポートに駆り出され、少なからぬ活躍をしたことで死一等を減じられる。
- 公国戦後は5馬鹿共々、僻地の浮島に隔離される。神殿からは未だに命を狙われていることも含めて国内にいるのは危険とリオンの共和国留学に同行。留学中は屋敷の家事を切り盛りする。王国帰還後はリオンの指示で3作目の主要人物の調査を行うが、クレアーレが性転換してしまったアーロンが攻略対象と思い出し、リオンに報告する。
- その正体はリオンの前世での妹。乙女ゲー世界に転生したのを幸い、ゲーム知識を利用してオリヴィアの立場を乗っ取り逆ハーレムを目論んでいたが、元々自力でクリアしておらず、知識も中途半端だった上、リオンの介入によってシナリオが崩壊したため、以降は世間知らずな5人の男達を養う苦労人という立場になっていく[ep 10]。
- リオンが前世の兄だと知ってからは憎まれ口を叩きながらも頼りにしており、5馬鹿がリオンの寄子扱いになった際にはカイルやカーラと共にリオンにしがみつき、半ば病んだ目付きで「もう離れない」とつぶやいていた。しかし態度は転生以前と変わらず兄貴に何かとおしつけがましく難題をまかせるようになる。
- リオンと2人きりの際には前世の感覚で「兄貴」と呼ぶので、偶然それを聞いたユメリアからバルトファルト家へも伝わって、バルカスの不倫疑惑が生じたりもした。
- 前世では要領よくしていたが、リオンが亡くなる寸前にリークしたメールで親から勘当され、その後は面食いが災いしてロクデナシな男に振り回されて苦労した。その影響で無駄遣いと借金にトラウマがある。皮肉なことにこの男運の悪さは現世にも引き継がれている。
- 第1巻から第3巻と読み進めることで、キャラクターの印象が大きく変わり、結果として人気キャラクターとなっている[4]。
- カイル
- 声 - 竹内順子
- マリエの付き人を務めるエルフの少年。乙女ゲーでは主人公が雇えるユニットで実は攻略対象の隠しキャラ。毒舌だが、攻略対象の6人の男性の中では一番良識がある。実はハーフ・エルフであり、成長速度はヒト種と同じで見た目通りの年齢。その存在自体が種族の稼ぎに影響を与えるため、同族からも嫌悪されていた。母親と共にそんな環境から脱却すべく、好条件の雇い主を探していた。そのような理由で背伸びしていた訳だが、アロガンツに興味を持つなど年相応な面もある[注 2]。
- 3巻以降はマリエと共にダメンズたちの行動に振り回される内に主人のマリエとの信頼関係を築く。5馬鹿がリオンの寄子扱いになった際にはマリエやカーラ共々雇用してくれるよう必死に懇願した結果、リオンに雇われる形になっている。
- カーラ・フォウ・ウェイン
- 声 - 白石晴香
- マリエの付き人を務める貴族の少女で準男爵家の次女。普通クラス。スレンダーな体型をしており、紺色のロングヘアを持つ。
- 寄親であるオフリー伯爵令嬢ステファニーの命令で空賊騒動を起こすがリオンにより失敗し、その空賊の悪事にオフリー家も関わっていたためオフリー家とその一派は一掃され、カーラも実家から捨てられることになり途方に暮れていたところをマリエに拾われる。
- 脅迫に負け、被害を避けたいばかりに間違った行動を取ってしまったが、普通の感覚を持つこの世界では希少な良識的な女子。
- 3巻以降はマリエと共に5人のダメンズたちの行動に振り回される。それなりの思惑もあったとはいえ、孤立無援な状態から拾い上げてくれたマリエを慕うようにもなり、マリエのために力を惜しむことなく働くようになる。公国との戦争や偽聖女騒ぎを経てマリエとの間には強い信頼関係を築く。
- 5馬鹿がリオンの寄子扱いになった際にはマリエやカイル共々雇用してくれるよう必死に懇願した結果、リオンに雇われる形になっている。
- ノエル・ベルトレ / ノエル・レスピナス
- 2作目の主人公。元はかつて七大貴族と呼ばれていたレスピナス家の令嬢だが、没落しベルトレ姓を名乗っていて庶民としての暮らしが長い。
攻略対象(5馬鹿)
リオンが前世でプレイした乙女ゲーの攻略対象たち。全員容姿と身分に恵まれた貴公子だが、戦闘イベントでは全く使えないキャラばかり。オリヴィアの立場を乗っ取ったマリエに完全にベタ惚れし切っており、その結果として実家からは廃嫡される。しかし、それがかえって貴族のしがらみから自由になったとすら思っている言動をしており、マリエとは裏腹に窮地に陥っても楽しんでる様子が伺える。リオンはいずれは誰かがオリヴィアと恋仲へと戻るだろうと信じていたものの、全員共通して「マリエ以外は誰も愛せない」と頑なに他の女性を撥ね退けており、公国戦でマリエが本音を暴露した後もマリエへの気持ちは確固たるものとなってしまっている。
生まれてこの方、金に困った経験が無く、リオンとの決闘再戦やマリエへの贈り物のために生活費などの共有財産を使い込むことが多い[注 3]、またリオンからアインホルン艦内の清掃で日給300ディア(日本円で3万円)と言われて文句を言う、学園内に無許可で何かを作ったり自室を改装しようとして失敗(一部は成功)し、請求がリオンに回ってくるなど、ゲーム以上のダメンズぶりを発揮することから、リオンは纏めて「5馬鹿」と呼んでいるほか、名前ではなく髪色で区別することがある。本来恋仲になるはずだったオリヴィアからはそれぞれ「ポンコツ」(ユリウス)、「腹黒」(ジルク)、「ナルシスト」(ブラッド)、「構ってちゃん」(クリス)、「脳筋」(グレッグ)と散々な評価をされている[注 4]。
1作目分のラストでマリエと共に辺境の浮島[注 5]に隔離されるが、さっそく無意味な贈り物のために生活費と島の資産を使い込み、敵対勢力に狙われていることも含めて、国内に残していては危険というミレーヌの判断もあってリオンの共和国留学に同行し、帰国後はリオンの寄子扱いの部下とされる。
リオンに対しては愛するマリエに対して暴言を吐き、自分たちを邪魔して叩きのめした嫌なヤツという印象だったが、自分たちにできないことをやり遂げていくリオンに対抗心を抱きつつ認識を改めていき、的外れながら「並び立つ友人」となろうと努力している。
- ユリウス・ラファ・ホルファート
- 声 - 鈴村健一[11] / 逢坂良太[7][8]
- 乙女ゲーム内の攻略対象の1人で、ホルファート王国の王太子。紺色の短髪。本来は俺様キャラ。
- 王太子という立場であるがプレッシャーが強く、(ゲーム知識から)理解を示したマリエに惚れてアンジェリカとの婚約を破棄する。リオンとの勝負の後、実家から廃嫡された際は、王太子の立場から解放された事を何より喜んでいた。それ以降は王宮から抜け出すための変装用の道具を「王宮に申請する」など、実母であるミレーヌが呆れるほど抜けた行動をとるようになる。
- 「本当は王族に生まれたくなかった」という本音が、マリエとの恋愛やリオンとの対決によって、平民生活への憧れへと気持ちがエスカレートしており、結果的に願ったり叶ったりとなる。
- 王族という自覚が薄く、戦闘となると前線に出たがる。また、決闘の際にリオンからも指摘されたが、他者に対しては自然と命令口調になることが多い。美的感覚もずれており、父親秘蔵の鎧とコスチュームに身を包んだ「仮面の騎士」に扮した際も、ジルクたちはともかくリオンたちに正体がバレバレだとは気付かなかった。さみしがり屋でもあり、仲間4人がリオンの寄子扱いになったと聞くと、自分も入れろと押しかけて来た。
- 意外と貧乏舌で露店の串焼き肉が好物。使い込みが過ぎてマリエに追い出された際には串焼き屋でバイトして食べるだけでなく調理することにもハマり、鶏の飼育も始めたが学園内に勝手に飼育小屋を作って苦情はリオンに回ってきた。王子であることも忘れ、一人前の串焼き職人を目指す。皮肉な事にそのお陰で、労働の大変さと賃金の価値を知り、串焼き屋での調理経験を活かし料理当番を担当する等、カーラとマリエの負担を減らす一助となった。また、5馬鹿の中で無駄使いは最も少なく、その点はマリエから評価されている。
- ジルク・フィア・マーモリア
- 声 - 鳥海浩輔[11] / 橘龍丸[7][8]
- 乙女ゲーム内の攻略対象の1人で、ユリウスに付き従う上級貴族の子息。緑色の長髪。ユリウスとは乳兄弟。優しげな雰囲気だが物事の好悪を明言しないため真意が読めず、ゲームでの攻略難度が高かった。ミステリアスな貴公子だが、ユリウスと自身のためなら裏工作も辞さない腹黒な性格。クラリスと婚約していたこともあってエアバイクの扱いに長ける。
- マリエと出会い、クラリスには手紙で婚約破棄を告げることで一方的に関係を終わらせたが、後にリオンの仲介でクラリスに直々に言葉で謝罪してけじめをつけた[注 6]。
- アンジェとマリエの決闘騒ぎの際、本来であれば乳兄弟という立場上、ユリウスを諫めるもしくは「マリエは側室か妾にすれば良い」と、本来のあるべき形式に落ち着くよう説得しなければならなかったにも関わらず、ユリウスと一緒になってアンジェとその代理人であるリオンを潰そうとしたことからミレーヌ王妃並びにレッドグレイブ公爵家からはユリウス本人を上回る怒りを買っている。さらにその性格は他の5馬鹿達からも蔑視されている。
- 使い込みが過ぎてマリエに追い出された際には骨董美術品の目利きに挑戦する。ビジネスライクに取引すれば儲けられるが、マリエへの贈り物といった自分の欲しいものを選ぶとことごとくハズレを引く。色々な食器類の詐欺でマリエが号泣するほどの借金を作る悪癖は最後まで治らなかった。
- クーデター騒ぎではアトリー伯爵家によって編成されたエアバイク部隊の指揮を執った。逃走する相手の動きを読んで追い詰めるが、同行した隊員からは「自分が逃げるならこうするからだろ」と思われていた。
- 共和国編では他の5馬鹿は出費の際、事前にマリエに相談することを学んでいたが、最後まで勝手に金を持ち出す癖も唯一人治らなかった。
- ブラッド・フォウ・フィールド
- 声 - 立花慎之介[11] / 酒井広大[7][8]
- 乙女ゲーム内の攻略対象の1人で、広大な土地を有するフィールド辺境伯の跡取り。紫色の長髪で毛先を束ねている。5人の中では魔法が得意だが武芸は苦手で最弱。打たれ弱いのにやたらと前に出たがる。自分の容姿に酔うナルシスト。使い込みが過ぎてマリエに追い出された際には、帰ってくると手品師になっていた。学園内に勝手に見世物用のテント小屋を建てようとして失敗して、苦情はリオンに回ってきた。
- 手品の腕は今一つだが、失敗で笑いを取る芸人のようなスタイルで人気を博し成功しているが、これはブラッドが美男子だから成立しているパターン[注 7]。
- 婚約者は空賊騒ぎを引き起こしたオフリー伯爵令嬢で、商家が乗っ取った家に貴族の血を入れるための婚約と理解していたが、マリエと知り合ったことで婚約を破棄した。元々評判の悪い女性[注 8]で互いに情もなかったため、結果的に悪縁切りに成功している。
- クーデター騒ぎではリオンから借りたアインホルンで反乱勢力摘発の指揮を執った。
- 手品の相方である兎や鳩を可愛がる優しい面や、リビアやカイルが格上の敵に襲われた際に我が身の危険を顧みずに盾になり、カーラが誘拐された際には重傷の身にも拘らず彼女を守る為に必死の抵抗を試みる勇敢な一面もあり、リオンも苦手分野を克服しようと努力する姿を見てクリスに「(得意分野での勝負に拘るクリスより)ブラッドの方が根性がある」と5人の中で最初に美点を評価するようになった。
- クリス・フィア・アークライト
- 声 - 遊佐浩二[11] / 藤井達也[7][8]
- 乙女ゲーム内の攻略対象の1人で、剣聖と呼ばれる父を持つ伯爵家の跡取り。水色の短髪で眼鏡を掛けている。家の流儀に固執して剣しか使わないため近接一辺倒。感情表現が下手で、男女問わず気になる相手には素直になれず回りくどい態度をとる。
- リオンによると、ゲーム設定でも婚約者は登場していない。
- マリエとアンジェの決闘でに3番手の代理人として青い鎧で参加する。油断はしていなかったものの、自分の弱点を熟知していたリオンに一方的な遠距離攻撃を受けて惨敗。その後、修学旅行の公国交戦イベントで自分の実力を認識し、精神的成長を遂げる。
- 使い込みが過ぎてマリエに追い出された際には、なぜか神輿を担いだ集団と帰ってきて、ふんどし姿に固執したり風呂にこだわりを持つようになる。学園内の共同浴場を無断でヒノキ風呂に改装した。リオンに改装費の請求書は回ってきたが、これだけは苦情が出なかった。
- クーデター騒ぎでは一隊を率いて反乱勢力摘発した。
- グレッグ・フォウ・セバーグ
- 声 - 檜山修之[11] / 左座翔丸[7][8]
- 乙女ゲーム内の攻略対象の1人で、冒険者としての実績を持つ伯爵家の跡取り。赤毛を短く刈りこんでいる。槍を得手としており、自身の能力に絶大な自信をもっているが、逆に鎧などの装備に拘らず旧式の量産品(他の4人は特注品)を使っている。その結果として実力を発揮しきれない脳筋。
- リオンによると、ゲーム設定でも婚約者は登場していないが、空賊騒ぎの際に本人が語ったところによると、婚約者はいたがマリエと知り合うまではそれほど女性に執着するでもなく、数える程度しか顔を会わせたことは無かったため顔見知り以上の感情は無かった。
- 使い込みが過ぎてマリエに追い出された際には、より筋肉に傾倒しボディービルダーになって帰ってきた。学園寮の自室を素人工事でトレーニングルームに改装しようとして失敗し、苦情と修繕費の請求がリオンに回ってきた。
- 当初はリオンにライバル意識を燃やしていたが、徐々に彼を信頼するようになっていく。
- 脳筋ではあるが聡明でもあり、ノエルの保護について迷うリオンに対し、反対に遭った際の説得について的確な助言をして衝撃を与えている。
- クーデター騒ぎでは一隊を率いて反乱勢力摘発した。
ホルファート王国
かつて6人の冒険者(このうち5人が5馬鹿の先祖)によって建国された王国。貴族であっても冒険者としての活躍が求められるが、それゆえに領地貴族の力が強かった。王家の影響力を増す政策として下位の貴族に限定した「女性優遇」を行っていたが、王国の想定を超えて女性たちが増長した結果が作中の状況だった。公国との戦争を経て女性優遇は改められるが、今度は一部の男性が増長している面がある。この際に多くの貴族が寄生者でしかない「妻というなにか」を離縁し、身近で支えてくれていた女性と再婚している。
王家には聖女の力を増幅するロストアイテム船「ヴァイス」が伝わっていた。聖女が乗り込むことで、周囲の人間から戦意を削ぎ落すという悪く言えば洗脳に近いシステムを持つが、起動するには2人の人間が舞台に上がり、互いの好感度を計測して一定以上の値を出す必要があり国王夫妻からマリエと5馬鹿各人が挑戦して失敗。120点満点を出したのは「オリヴィアとアンジェリカ」だった。船のシステムにアクセスしたルクシオンによると、この起動システムは旧文明時代の資産家が新婚旅行のために船を建造した際に設置したジョークグッズだとのこと(なお、その資産家はわずか2年で離婚し、船は新婚旅行以降は倉庫送りになっていた)。
バルトファルト家
元々は準男爵(世襲は可能だが平民扱い)だったが、リオンの祖父の代にコツコツ開発していた領地の規模が大きくなったため、国から男爵位に認定される。男爵としては最低レベルな規模なのに貴族としての義務は発生するため、リオンが冒険に成功するまではカツカツだった。
リオンが実家にダンジョンで得た金銀財宝などを投資したため領地の開発が進み、さらにリオンが出世しまくったことで高位貴族との付き合いが増えた。
- バルカス
- 声 - 新垣樽助
- リオンの父で男爵家当主。何かと気苦労が絶えず、普段から農作業に精を出しているため、とても男爵には見えない。以前は本妻ゾラの尻に敷かれていて頼りない印象だったが、実際はいざという時に頼りになる人物。息子が巨乳好きなのに対して女性の尻を好む。
- 陞爵した家を保つためにゾラと結婚したが、別居状態で金だけを搾り取られている。後に、公国軍が王都へ侵攻してきた時に、ゾラがルトアートとメルセがバルガスの子供ではないことを吐露したため、離縁する。
- 無茶苦茶な活躍をするリオンに胃の痛い思いをしていたが、後述のミオルがリオンを陥れたと知った際には自らの責任で処断した。
- リュース
- 声 - 川澄綾子
- バルカスの妾でリオンの母親。騎士家出身で、育ちは庶民。肝っ玉母さんで、若干ふくよかな体形をしている。気丈に振舞っているが、根はとても優しく、バルトファルト家の女性の中では数少ない良心。バルカスとは相思相愛だが、身分が低く正妻になれなかった。領地で暮らしており、のちに正妻となるが、正妻になった事よりも、リオンの成長と出世の方を素直に喜んでおり、多少の複雑な気持ちはあるが、複数の嫁に恵まれたことも歓迎している。
- 若い頃は穏和な性格はそのままでかなりの美人であった。さらにバルカス好みの良い尻だった模様。
- ニックス
- 声 - 河瀬茉希
- リオンとは同腹の兄で次男扱い。リオンより2歳上で学園も普通クラスだったが、卒業後に長男となって男爵家次期当主となる。そのため縁談が持ち上がり、ローズブレイド伯爵家の令嬢・ドロテアと見合いすることとなる。2歳も年上で、高位貴族の令嬢など自分には分不相応だと、なんとか破談にしようとするが、リオンの出した案がストライクで逆に気に入られてしまう。困惑するが、ドロテアの飛行船が空賊に襲われる騒ぎが起こり急行したニックスが救出するなど、すったもんだの末に互いの気持ちを確かめ、結婚する。
- ジェナ
- 声 - 長谷川育美
- リオンとは同腹の姉で次女扱いだったが、のちに長女となる。リオンより1歳上。実兄ニックスとは犬猿の仲。
- プライドが高くわがままだが、入学当初のリオンに上位貴族に逆らわないよう忠告したり、いざという時は妹のフィンリーを庇い重傷を負う等思慮深い一面とある程度の責任感は持ち合わせている。
- 悪い意味で王国女子として染まっており、将来性があるなら友人の彼氏でもコナをかけ、冒険に成功したリオンの金で専属使用人を雇ったりしていた。ジルクに脅されアロガンツに爆弾を仕掛けたりもしたが、爆弾の件では実家での農作業に駆り出されている[注 9]。
- しかし、決闘騒ぎでの一件をリオンからはずっと根に持たれており、更に自分の使用人ミオルの裏切りが切っ掛けで専属使用人の制度が廃止になってしまい、バルカスからは一喝され、フィンリーからも詰られている。それ以降、以前よりリオンを恨むようになった。
- 後に男女の優位差が是正されると最低限の家事能力を身に着けなければ嫁に出せないこととなり四苦八苦していた。
- その後も義理の姉となったドロテアに付き纏って折角ローズブレイド家から用意された縁談を「こんな娘ではドロテアの面子を潰す」と両親に断られ、妹のフィンリーを婚活に利用しようとする等、暴走と自爆を繰り返す。
- フィンリーを連れ回したことにより、クーデター派に組したゾラに2人で捕まった際には流石に責任を感じ、右太腿に大怪我を負った身でフィンリーの盾となってゾラ達のリンチを一身に受け瀕死の重傷を負う。救助に駆け付けたオスカルに惚れ込んでしまい、妹の想い人であったが篭絡して婚約に持ち込む。
- フィンリー
- リオンとは同腹の妹で三女扱いだったが、のちに次女となる。リオンより2歳下。実姉のジェナ同様わがままな性格。ジェナには懐いているが、他の家族にはやや反抗的な態度を取っている。
- 姉のジェナとの差異を出す為に口が悪いダウナー系女子となっており、姉の後ろに隠れて兄リオンに悪態を付くことが多い。
- 幼少よりメルセからはジェナと共に悪質な嫌がらせを受け、根深く恨んでいる。
- 王国女子としては染まりかけで、リオンによって女尊の風潮が革められたことから混乱する。不安定な状況でクーデター騒ぎが起こり、逆恨みしたゾラたちに拉致された際にはジェナがメルセから暴行を受けたことでキレてしまい、メルセの顔を壁に叩きつける逆襲し駆け付けたリオンもドン退きしていた。
- しかし、自身が目を付けていたオスカルにジェナが惚れこんでしまい、意気消沈してしまう。
- コリン
- リオンとは同腹の弟で四男扱いだったが、のちに三男となる。
- 領地を出たことがなく、良くも悪くも王国の常識に染まっておらず、リオンからもこのまま伸び伸びと育ってほしいと願われている。けがの療養とリハビリのために訪れたノエルにリオンの婚約者と気づかず、初めての恋をし、失恋するも自力で立ち直る。
- 兄姉それぞれの結婚観が違い過ぎて困惑している。
- ゾラ
- 声 - 折笠愛
- バルカスの正妻。王都で暮らしており、領地の運営に関係なく仕送りを要求するが、実際には愛人との子を跡継ぎとしていた。
- 「淑女の森」と称する団体で貴族家の次男以下を身売りさせ、奴隷扱いしたり国からの年金目当てに戦場送りして私腹を肥やしている。
- 王国の危機に際して逃亡したことから貴族位を取り消される。リオンを逆恨みした末、クーデター騒ぎに乗じて復讐しようとするが、息子であるルトアートすら男というだけで使えなければ役立たず呼ばわりして魔装の欠片を埋め込むが暴走したルトアートに食い殺された。
- ルトアート
- ゾラの息子で長男とされていたが、後に愛人の子であることが発覚し、バルカスから家門を追放される。
- 弱者相手には残酷なくせに強者相手では直ぐに逃げ出すという情けない男。
- 王国の危機に際して逃亡したことから貴族位を取り消される。その後、ゾラの命令で庭師見習いとして学園に潜入していた。本人も不満たらたらだったが、正体を知らずに仕事ぶりを見かけたマリエからは「自分の方が上手い」と酷評されていた。
- リオンを逆恨みした末、役立たずと罵られてゾラによって魔装の欠片を埋め込まれて怪物化し、母と妹を食い殺した末に暴れまわり処分される。
- メルセ
- ゾラの娘で長女とされていたが、後に愛人の子であることが発覚し、家門を追放された。
- 母と同様に傲慢な性悪で、実弟であるルトアートすらも見下している。しかも、腹黒い性格である故に悪事のやり方も陰湿な為に余計に質が悪い。
- 幼少期から妾腹一家の姉妹であるジェナとフィンリーには嫌がらせを重ねて行い、特にフィンリーから根深く恨まれている。
- 王国の危機に際して逃亡したことから貴族位を取り消される。その後、ゾラの命令でローランドにハニートラップを仕掛けていたが、見抜かれており逆に利用される。
- リオンを逆恨みした末、母に追従してジェナに暴行するが、キレたフィンリーに逆襲された末に暴走したルトアートに食い殺される。
- ミオル
- ジェナの専属使用人。購入費はリオンが出したが、当の本人はリオンを嫌っておりリオンを陥れる工作をする。主人であるジェナのことも内心見下している。
- 公国との戦争時に発覚した結果、バルカスによって処断された。
- ユメリア
- バルトファルト家のメイドで、カイルの母親。エルフ。一児の母とは思えないほど天真爛漫な女性で、人が好過ぎると息子のカイルからも心配されている。容姿も幼く見えるが、胸は大きい。
- 複数の魔力をもつ「混ざりもの」と呼ばれ、同族からも嫌悪されていた(これは文化的なものではなく、生理的嫌悪感らしい)。郷の外に出て大道芸で暮らしていた間に人間との間にカイルを産んでしまい、愛人奴隷として働くエルフたちにとって危険な存在とされていたが、リオンによって実家のメイドとして雇われることとなった。
- 通常の魔法が使えない代わりに「植物を急成長させる魔法」が使える。生理的嫌悪感だけで彼女をきらうエルフたちにリオンやルクシオンは疑問を呈していた。書籍7巻「イデアルの約束」によると、イデアルを管理していた基地に引き取られたエルフの少女・ユメとの繫がりが示唆されている。
学園
- クラリス・フィア・アトリー
- 声 - 鈴代紗弓
- 伯爵令嬢。リオン達より1つ上の先輩。ボリュームのあるオレンジ色の髪でスラリと背の高いモデル体型の美女。 ジルクの婚約者だったが、一方的に婚約を破棄されてやさぐれていた。元は如何にも優等生という装いだったが、初登場時は制服を着崩したギャルの様な出で立ちになっていた。
- 本来は心優しく情が深い女性で取り巻きからも慕われているが、逆に理想を投影されて崇拝に近い扱いをされている。実家はエアバイクのレース場をもっており、エアバイクを利用する方面には顔が利く。
- ジルクに婚約破棄された後、専属使用人を多数侍らせ不良のように遊びまわるなどをしており、父親のバーナード伯爵や取り巻きの男子達からは心配されていた。ジルクへの恨みから体育祭のエアバイクのレースで彼に対し激しい妨害工作を行っていたが、リオンが負傷したジルクの代わりに優勝し、その交換条件としてジルクが彼女に謝罪をしたため誤解が解ける。
- その後吹っ切れたようであり、クラリスの父であるバーナードからリオンに感謝の言葉と特注のエアバイク(後のシュベールト)を贈っている。
- ジルクの件で本人もリオンに好意を持ったようであり時々リオンのお茶会に参加している。卒業後は取り巻きの縁談も纏まっていくことで本人は肩身の狭い思いをしているが、前述の通り取り巻きからは男女問わず崇拝されていて取り巻き内で纏まったカップルがクラリスを褒めると止まらなくなる。
- ディアドリー・フォウ・ローズブレイド
- 伯爵令嬢。リオン達より1つ上の先輩。金髪縦ロールと絵に描いたようなお嬢様で女王様気質だが、異性から高圧的な態度を取られたり罵倒されると喜ぶ性癖を持つ。修学旅行での出来事でリオンを評価する。クラリスと同様にリオンにコナを掛けていたが、姉であるドロテアがリオンの兄・ニックスと婚約(事実上の婚姻成立)したことで義理の姉妹となる。
- 卒業後は王宮に務め、公用ついでにリオンのもとを訪れている。
- ダニエル・フォウ・ダーランド、レイモンド・フォウ・アーキン
- 声 - 坂泰斗(ダニエル)、土田玲央(レイモンド)
- 学園の上級クラスに通う生徒で、実家も貧乏貴族であり似たような境遇のリオンと仲の良い友人となる。ダニエルは褐色肌で筋肉質な体格をしており、レイモンドは眼鏡をかけて中性的な容姿をしている。準男爵から男爵位に昇格した経緯があるゆえに、リオンと境遇が似ている。
- 彼らを含めた似たような境遇の仲間は、リオンが公国との戦いで手に入れた飛行船と鎧を譲渡されるが整備などはリオンに依存しており、契約によって(後方の数合わせ程度の扱いだが)戦いに協力させられる。
- ステファニー・フォウ・オフリー
- 声 - 諏訪彩花
- 伯爵令嬢。ブラッドの婚約者である令嬢でカーラの寄り親。ルックス自体は悪くないのだが、自身の優越を驕り他者を蔑む態度が全てを台無しにしている。
- 彼女の家は所謂悪徳貴族であり元々は商人であったものの先代当主の時に貴族の家を乗っ取っており、法の網をかいくぐるあくどいやり方で陞爵して伯爵になった経緯を持つ。またオフリー家の派閥はアンジェの実家のレッドグレイヴ派閥と対立しておりステファニー自身もアンジェのことを快く思っていない。
- リオンと5馬鹿たちの決闘で大損した結果、文化祭でリオンに嫌がらせをしている最中にお忍びで現れたミレーヌに発見され咎められるが、聞く耳を持たず彼女に対し暴言を吐くがそれを大義名分にしたリオンに使用人たちを一網打尽にされる。
- その後はカーラを使い、平民であるオリヴィアに標的を定め共犯関係にある空賊にリオン達を襲撃させるが、リオンとルクシオンらに討伐され失敗し、修学旅行の後、これまでのカーラの自白などで悪事が明るみに出たことで所属していた派閥にあっさりと見限られ、当主の父と跡取りの兄を処刑されて家は取り潰しとなり、自分は学園から追放される。それに伴いブラッドとの婚約は破棄されるが、婚約自体政略結婚であり、彼女自身ブラッドとは顔を合わせることが少なくブラッド自身彼女の性格などを知らなかった。
- アニメでは「ステファニー」とクレジットされていたが、web版や書籍などでは名前がなく「伯爵令嬢」などと紹介されるにとどまっている。
- アーロン / アーレ
- オリヴィアの1学年下の特待生。3作目の攻略対象。
- 冒険者としての実績を認められて入学したが素行は悪く、案内をしたオリヴィアに手を出そうとしてクレアーレに気絶させられたのち、特殊な趣味の男子学生に引き渡される。
- その後、性的嗜好の変化とクレアーレの実験によって女装趣味に目覚め、クレアーレとマリエに冒険者としての稼ぎ全てを払う一大決心して性転換する。自身の理想の女性を目指した結果、学園の生徒・職員問わず男性陣からは大人気となる。性転換したことで女子寮に移り学園内でも女子として扱われるようになり、ジェイクと交際するようになる。
- 性転換したものの、冒険者として鍛えた実力は健在だが、女子としては若干大柄な体格を含めて女らしくないと恥じ入っている。
- オスカル・フィア・ホーガン
- ジェイクの側役。3作目の攻略対象。人違いで知り合ったフィンリーと親しくなるも、最終的にはジェナに篭絡される。
- 筋肉に傾倒しており物腰は柔らかいが、ジェイクに対しては慇懃無礼な態度と、ジルクとグレッグを足して割ったような性格。
- 師匠(ルーカス)
- 声 - 速水奨
- 学園の教師で、社交の一環でもあるお茶の授業を担当。そのお茶の腕前と完璧な紳士振りに感動したリオンからは師匠と呼ばれ、尊敬されている。リオンたちが共和国に留学した2年時からは学園長に就任している。
- 実は先代国王の弟で公爵位を持つ王弟。先王が亡くなった際にも王位に就くことを期待されていたが、王国が混乱することを望まず、趣味のお茶に没頭する形で後継争いから離脱し、王太子だったローランドが王位に就くようにした。
王家
- ローランド・ラファ・ホルファート
- ホルファート王国国王。良い格好しいで、若作りした40男。王の座を叔父に押し付けられる形で即位させられて、「自由がない罰ゲームみたいな椅子が欲しい奴らの気が知れない」と考えており王位を嫌っている。普段からおちゃらけた言動が多く、臣下からの人望は皆無に近い。
- 3巻では公の場で自分の見せ場を奪ったとへそを曲げ、半ば嫌がらせに近い意図でリオンを出世させた。それ以来リオンとは仲が悪く、互いに嫌がらせをやり合うなど、喧嘩相手となっている。
- 公国戦で没落した不平勢力のクーデターも読んでいたが自作自演の服毒騒ぎを起こし、リオンに始末を丸投げした。有力貴族の革命行動にも気付いており、その解決策も意図している。
- 女癖も悪く、何人もの側妃や愛人がおり、そのため元々政略結婚だったとはいえ、ミレーヌとの仲も冷え切っている。その結果、嫉妬し合う側室や愛人達に刺されてしまうこともある程。
- リビアのような若い女性が好み。ゲームでは主人公であるリビアに対してやけに物分かりの良い人物として描かれていたが、単純に若い娘好きであることが理由と判明し、リオンを辟易させる。
- ミレーヌに目撃されて未遂に終わったが、パーティを抜け出しリオンを探そうとして迷子になったリビアに甘い声を掛けて、そのままベッドに連れ込もうとした。
- 良い格好しいの行動は幼馴染の宮廷医師や付き合いの長い高位貴族たちからも呆れられている。国王という立場なのに「いざという時、活躍するため」と称して特注の鎧と変装コスチュームを用意していたが家族にはバレていて、公国戦ではユリウスに持ち出された。だが客観的に見て身分を隠した騎士など不審人物でしかないのに、それに気が付かない。
- ミレーヌ・ラファ・ホルファート
- 声 - 大原さやか
- ホルファート王国王妃でユリウスの実母。30代だが少女にしか見えない様相と美しさを持つ。「メインキャラと恋愛関係にならない」と距離を置いていたリオンが明確に恋愛感情を持って結婚を申し込んだ相手であり、本来のゲームではではアンジェリカの肩を持ってリビアにきつく当たるヒール役にもかかわらず、リオンが恋愛感情を持ったが為にリビアとアンジェにとって共通の恋敵へと変わっていく。さらにマリエに入れ込んで堕落して行くユリウスにあきれ返っており、ゲーム本来の立ち位置から最も脱線した立ち位置へと化して行く。レパルト連合王国出身で王国の風習は嫁いでから知った。
- 公国との戦争で王家所有のロストアイテム船「ヴァイス」を失ったこともあって、有力貴族の王国離れを阻止する力として強力なロストアイテムを持つリオンの取り込みを企んでいる。アンジェはそのことによってリオンが政治利用される事を危惧するようになる。
- ジェイク・ラファ・ホルファート
- ホルファート王国第2王子。ユリウスの2つ下の異母弟。3作目の攻略対象。
- 以前から異母兄ユリウスを追い落として王位に就くと公言していたという上昇志向の持ち主。背が低く非力なことにコンプレックスを持っている。兄と同様に悪い意味で父親そっくり。
- エリカ・ラファ・ホルファート
- ホルファート王国王女。ユリウスの2つ下の同母妹。転生者でマリエの前世の娘であり、前世のリオンの姪(リオンの死後に生まれたため、直接の面識はない)。
- 3作目の悪役令嬢だったが、リオンを王国に囲いこむために婚約が提案される。アンジェ同様高貴な身分としての義務と責任を弁えている。
- 作中の前年まで病弱で気が付いたら前世の記憶を持った状態でいた。前世では借金を負ったマリエによって祖父母(リオンとマリエの前世の両親)に預けられ、60代までは生きた。
貴族
- エリヤ・ラファ・フレーザー
- 伯爵子息。エリカの婚約者。ゲームでは太っちょの腰巾着だったが、転生者だったエリカに励まされて鍛錬を積み、ポッチャリレベルまで痩せていた。
- マルコム・フォウ・フランプトン
- 侯爵。ユリウスとアンジェの婚約が破棄されたことで勢力を伸ばしてきた派閥の領袖。頭角を現すリオンを成り上がり者と蔑んで潰そうと策略を巡らせる。公国とも通じるが、逆に公国に攻め込まれた末に背任の証拠を押さえられて失脚した。
レッドグレイブ家
- ヴィンス、ギルバート
- 声 - 岸野幸正(ヴィンス)、野島健児(ギルバート)
- アンジェリカの父親と兄。
- ユリウスたちを叩きのめし、道理を通した上で自身の進退を差し出した(実際には退学して引き籠りたいだけの)リオンを気に入る。求心力も支配力も衰えた王家を見限り、挿げ替えようと画策している。
- コーデリア
- アンジェリカ付きのメイド。アンジェには幼少期から付き従っており、アンジェLOVEな人。初登場時の年齢は24歳。幼い頃から公爵家で行儀見習いとして働いてきた貴族出身の上級メイドで、アンジェに対する忠誠心は強く彼女からも信頼されている。
- そのアンジェにに酷い仕打ちをしたマリエやユリウスを激しく嫌悪しており、新たな婚約者であるリオンにも厳しい目を向けていて、彼がマリエと親しくしている事を快く思っていない。
- 浮気の疑いから共和国に留学中のリオンを見張るための監視役に立候補する。目を光らせてはいるが、共に働くことになったユメリアのペースに乗せられて、中々思うように行ってない。
ファンオース公国
元々はホルファート王国の公爵領だったが、独立したことで対立・戦争をしていた国家。互いに侵略してきたのは相手側と認識していたが、実際は配下の寄子貴族の謀略によって戦争を引き起こされており、先代の公王夫妻は講和をしようとして謀殺されていた。
- ヘルトルーデ・セラ・ファンオース
- ファンオース公国の公女にしてゲームの「第1作目」のラスボスである少女。長い黒髪で、白い肌に赤い瞳が特徴的な細身で貧乳。
- リオン達とは公国の先遣隊として王国の学園の修学旅行を襲撃した時に出会う。魔笛と呼ばれる魔物を操るロストアイテムを使い敵対をする。修学旅行帰りの学園生の船を襲撃しアンジェを拉致するが、リオンに拉致され返される。
- しばらく王国にいたが、宝物庫に死蔵されていた魔装の腕を公国に送った。ヘルトラウダが亡くなり、配下の寄子貴族の謀略によって踊らされていたことを知ると自らも守護神を呼び出すが、マリエが理解を示したことによって翻意する。
- リオンの実力を知ってからはことあるごとに公国へ勧誘していたが色よい返事はもらえなかった。戦後にエルフの里長から聞いた予言を思い起こし、利益だけではなく真摯にリオンを誘っていれば良かったのかと悔いのある様子を見せた。
- 戦後は王国の支配下となった公国を立て直すために働く。
- ヘルトラウダ・セラ・ファンオース
- ヘルトルーデの妹。姉とよく似た容姿だが、胸が豊か。魔笛の扱いでは上回る能力を持つ。
- 実は「3作目のラスボス」だったが、リオンによってヘルトルーデが拉致されていたため、守護神を呼び出して亡くなった。
- 魔笛
- 公国に2本だけ伝わっていたロストアイテム。横笛の形をしたそれを奏でることで、魔物を呼び集めて使役するほか、守護神と呼ばれる巨大な魔獣を呼び出せる。ただし、守護神を呼び出せば召喚したものは命を失い、召喚をリセットすると魔笛そのものが砕け散り2度と使えなくなる。
- バンデル・ヒム・ゼンデン
- 公国子爵。「黒騎士」の二つ名を持ち、公国の英雄でクリスの父である「剣聖」が一度も勝てなかった強者。王国との戦争で妻子を亡くしており、忠誠心以上に復讐心が強い。
- ヘルトルーデがフランプトンから譲渡され公国に送った魔装と融合してリオンと戦う。あわやというところまでリオンを追い込むが、魔装に侵食されたことで復讐心のみの怪物となり敗れる。
- ゲラット
- 公国伯爵。巻いた髪型と髭が特徴の男。ヘルトルーデと共に修学旅行帰りの学園生徒が乗る客船を襲撃。人質としてアンジェを連行し、残された者たちは全員処分すると宣言した。
- 人質として連行されたアンジェを奪還すべく、突入してきたリオンにショットガンのストックで殴られて昏倒させられた際にルクシオンによって髭を永久脱毛処理される。品性は低く、リオンと動員された学園生徒によって戦況が逆転すると自身の名誉のために魔物を無秩序に呼び集める手段を使った。このことで味方からもたこ殴りにされてリオンが捕らえた際にはすでに拘束されていた。戦闘後はリオンによって使える装備を残らず取り上げられて浮島に放置された。
- ヘルトルーデが拉致された際には事前に決められていたとはいえ見捨てることを宣言したことから伯爵以上の貴族が戦争を主導していた模様。
アルゼル共和国
- レリア・ベルトレ / レリア・レスピナス
- ノエルの双子の妹。だが、ゲームの設定には存在しない人間で転生者。バッドエンドが嫌いでそっちのルートは避けていたため、ゲーム知識は穴がある。
- ピエール・イオ・フェーベル
- ルイーゼ・サラ・ラウルト
- ロイク・レタ・バリエル
- アルベルク・サラ・ラウルト
- フェルナンド・トアラ・ドルイユ
- ユーグ・トアラ・ドルイユ
- エミール・ラズ・プレヴァン
- セルジュ・サラ・ラウルト
- イデアル
- ロストアイテム。旧人類勢力の補給船。
ラーシェル神聖王国
ホルファート王国や共和国、連合王国と対立している国家。聖樹と6大貴族の混乱に乗じて共和国に攻め込んだほか、淑女の森を中心とした王国内の不平勢力を煽ってクーデター騒ぎを起こした。新人類としての伝承が強い傾向があり、聖騎士と呼ばれる魔装の欠片を短時間ながら制御する訓練を受けた騎士が存在する。
ヴォルデノワ神聖魔法帝国
- ミア / ミリアリス・ルクス・エルツベルガー
- 3作目の主人公。帝国からの留学生だが、本人は裏も無く学園生活を楽しんでいる。前年から原因不明の体調不良に苦しんでいる。
- フィン・ルタ・ヘリング
- ミアの守護騎士。転生者だが、前世では妹のプレイしていたゲームを斜め見した程度。前世の妹に似たミアを保護することを目的に守護騎士となった。
- ミアの体調不良をゲームイベントで解決できないかと王国に同行してきた。ゲームには登場しないリオンを警戒し、不平勢力による殺人事件の現場でかちあったことで戦闘に突入するが、互いに守りたいものを守るために休戦したのち情報のすり合わせを行う。
- リオンとは、互いの武装(アロガンツとブレイブ)について「相手の方がヤバかった」と言い合っている。
- ブレイブ
- 新人類側のロストアイテムで魔装の生体コア。普段はルクシオンの端末機に似た黒い眼玉のような姿をしている。魔装としては固有の名前を持つ「ネームド」だが、フィンからは「黒助」、ミアからは「ブー君」と呼ばれている。
- フィンと融合することでアロガンツと似た姿の戦闘形態に変わる(順番から言えば魔装に対抗するために鎧が開発され、初期に開発された旧式はアロガンツと似た外見だった)。ルクシオンの探査やドローンとの中継を妨害できるが、比較して戦闘面に特化している。
- ルクシオンの同型艦とも戦ったことがあり、正直に言えば2度と戦いたくないと考え、ルクシオンとは互いに先制攻撃で叩く機会を窺って居おり、主人からの許可を求めている。
- バルトルト
- 帝国皇帝。転生者。
舞台設定
あらすじ節に記述されている通り、本作はリオンが前世でプレイしていた乙女ゲームの世界を舞台としているという設定である。元となったゲームは、恋愛シミュレーションでありながら、RPG要素と戦略シミュレーション要素が混ざっており、さらに戦闘パートが課金アイテム前提としか思えないゲームバランスのため、作り込みに反して評価の低いゲームだった[ep 11]。
空に多くの浮島が存在する世界で[ep 12]、そこを領土として国々が成り立ち、浮島間を移動する手段として飛行船が発達している。また、魔法が存在しており、「鎧」と呼ばれる魔法の力で動く有人ロボットがある(原作では身長5メートル前後のパワードスーツだが、テレビアニメでは身長20メートル程度の搭乗式ロボットとなっている)。このような装備を使用しているため、軍人は一定以上の教育と訓練を受けた者(最低でも騎士以上)に限定されていて、直接攻め込まれでもしない限り平民にとって戦争は縁がない。鎧は開発当初は魔装に対抗するため装甲とパワーを重視していたが、作中の時代には鎧同士の戦いが主となったため、速度と機動力を重視したスマートな設計に変わっている。そのためリオンの鎧「アロガンツ」は、一見するとかなりの旧式に見える。
「魔素」と呼ばれるものが存在し、魔力の源となっているほか、魔素溜りからはモンスターが生まれる原因ともなっている。モンスターは倒されると身体を維持できなくなり消えてしまう。大気中の魔素濃度には新人類・旧人類双方に重要な問題が存在する。
第1巻〜第3巻の舞台となるのは主人公たちが所属する「ホルファート王国」という国である。封建制のような制度を取っている国で、領主用の公爵・男爵といった爵位のほかに、領地を持たない宮廷貴族用の階位があり、一位(国王)から九位(騎士)まで存在する[ep 13][注 10]。領主にも宮廷階位は与えられているが、彼らにとっては国王への面会権程度の恩恵しかないため、階位の高さは爵位に必ずしも比例はしない[ep 13]。それはつまり領主の宮廷階位を上げることは王家にとって余計な権利を与えずに相手への評価を示せるということになるため、作中序盤でのリオンの昇進ラッシュの一因にもなっている。
冒険者が興した国である[ep 14]ため、冒険を尊ぶ思想を持つ傾向があり、特に貴族は冒険者の末裔であることを誇りに思う者が多い[ep 15]。そのような国柄のため、冒険者の功績とそれに付随する権利は固く保証されている[ep 14]。
さらに本作の物語にも大きく関わるこの国の特徴として、主に中流貴族を中心に極端な女尊男卑思想が蔓延していることが挙げられる。男性貴族は結婚しないと不良物件扱いされる[ep 16]ため、結婚してもらうために女性を厚遇しなくてはならない[ep 17]。そのため足元を見た女性側(特に男爵家~伯爵家の令嬢[ep 18])は男性に対して尊大な態度をとる傾向があり[ep 19]、結婚後も夫を冷遇する一方で自身は公然と愛人を抱え[ep 20]、ひどい場合は愛人との子を夫に養わせる[ep 21]。しかし、いわゆる男女逆転世界というわけではなく、一家の大黒柱としての役割を課せられるのは男性側のままで、立場だけが女性優位[ep 22]。リオンはこの歪な社会を乙女ゲームゆえのご都合主義と認識していた[ep 23]が、後にとある理由が存在したことが明らかにされる。
また、この世界には科学技術に優れた旧人類(現代人の系譜)と魔法技術を有する新人類の戦争によって旧人類が滅んだという歴史が存在しており[ep 24]、旧人類の文明(ロボットや宇宙船)がロストアイテムとして登場する[ep 25]。これらはたとえ「ジョークグッズの類」であったとしても再現不可能な技術ということで珍重されている。また、新人類側にも魔装(まそう)と呼ばれるロストアイテムが存在している。これは人体と融合することで鎧と同等のパワーを発揮するが、中枢コアとなる人工知能が無ければ人体を侵食し、黒騎士の様な強固な意志の持ち主でも遠からず化物になってしまう。共和国にある「聖樹」もロストアイテムのひとつで、高い知能を持ち空気中に存在する魔素を吸収してエネルギーに変換する能力があるが、技術的には未完成で旧世代が生き残るために新世代を潰すという行為をしており、存在が先細っていた。
エルフや獣人といった亜人種も存在しているが、旧人類が戦力として開発した種が野生化したもの。彼ら自身はそれを忘れ去っており、長い寿命も高い戦闘力も「戦奴隷として使役するために与えられた能力」とは知らずに自分たちを上位種だと思い込んでいる[ep 26]。亜人種はヒト種との間に子が出来ないと言われており、そのために貴族女子にとって安全な相手という意味で専属奴隷となることで稼いでいるが、カイルの例もあるため絶対ではない。また、エルフは魔力の質で、獣人なら匂いや人間にはない意匠部分で相手を判断する傾向にあり、ヒト種基準による外見的美醜に興味がないなど、亜人種はヒト種に対して恋愛感情が発生しないようにできている。皇国との戦争後、女尊男卑が改められ専属奴隷が(公共の場で連れ歩くことなどを)禁止されてからは獣人種は港の荷運びといった力仕事にシフトしている。
主人公を含めて各地に転生者が存在しており、それぞれがゲーム知識を利用した結果、ゲームのストーリーからは乖離していく。
制作背景
本作品は、男性向け小説であり、主人公は乙女ゲームの世界のモブに転生した男性である[4]。ただ、作品執筆のきっかけとなったのは、女性向けの「悪役令嬢もの」[注 11]の作品であったという[4]。同ジャンルは「小説家になろう」の中でも人気の高いのジャンルだが、モチーフ柄女性向けの作品が多く、「男性が楽しむ乙女ゲーの作品があってもいいんじゃないか?」と思い立ったのが発端とのこと[13]。世界観は男性向けのハーレムものの男女を逆転させており、また、そのような女尊男卑の世界になったことについては明確な理由を用意するように意識している[4]。
本作は「小説家になろう」への投稿作品として発表され、その後商業出版された[3]。ただし、「2作目の悪役令嬢」を新たに登場させるなど、単行本4巻は大幅な書き直しが行われており、第5巻はまったく別の内容となっている[4]。
単行本3巻以降のアンケート特典にはIFルート「マリエルート」が掲載されており、6巻時点ですでに2冊分に近い文字数になっている[14]。
2018年からは潮里潤の作画でコミカライズが行われており[4]、2020年2月には小林裕介主演のボイスコミック化が行われた[8]。同年7月には単行本6巻の限定版・特装版の付録として、ドラマCD化が行われている[7]。
社会的評価
本作品は、2019年11月に小説の既刊4巻全巻が重版となっており[15]、2021年6月時点でシリーズ累計発行部数は76万部を突破している[16]。
KADOKAWAグループの電子書籍サイトBOOK☆WALKERが行った「新作ラノベ総選挙2019」新文芸・ブックス部門3位に選ばれた[17]。また、『このライトノベルがすごい! 2020』のランキングでは単行本部門の8位に選出されている[5]。また、2019年10月30日 - 11月10日の「GCノベルズ5周年 ボイスドラマ化投票」で1位となった結果、前述のドラマCD化が行われた[7]。
KADOKAWAのダ・ヴィンチニュースは、ゲーム世界のモブに転生しながらも活躍するという本作品のストーリーについて「自分の力で物語を進めていく楽しさと充実感を存分に教えてくれる」ものだと評した[3]。声優の小林裕介と白井悠介は、本作品の特徴として、主人公の行動の爽快感を挙げている[18]。
既刊一覧
小説
- 三嶋与夢(著) / 孟達(イラスト) 『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』 マイクロマガジン社〈GCノベルズ〉、既刊9巻(2021年11月30日現在)
- 2018年5月30日発行(同日発売[19])、ISBN 978-4-89637-753-8
- 2018年10月30日発行(同日発売[20])、ISBN 978-4-89637-830-6
- 2019年3月29日発行(同日発売[21])、ISBN 978-4-89637-864-1
- 2019年8月30日発行(同日発売[22])、ISBN 978-4-89637-911-2
- 2020年1月30日発行(同日発売[23])、ISBN 978-4-89637-975-4
- 2020年7月30日発行(同日発売[24])、ISBN 978-4-86716-033-6
- ドラマCD付限定版 ISBN 978-4-86716-034-3
- 2021年1月30日発売[25]、ISBN 978-4-86716-106-7
- 2021年6月30日発売[26]、ISBN 978-4-86716-157-9
- 2021年11月30日発売[27]、ISBN 978-4-86716-214-9
漫画
- 三嶋与夢(原作) / 孟達(キャラクター原案) / 潮里潤(作画) 『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』 KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉、既刊8巻(2022年5月9日現在)
- 2019年6月8日発売[28]、ISBN 978-4-04-073204-6
- 2019年9月9日発売[29]、ISBN 978-4-04-073321-0
- 2020年4月9日発売[30]、ISBN 978-4-04-073613-6
- 2020年8月7日発売[31]、ISBN 978-4-04-073770-6
- 2020年12月9日発売[32]、ISBN 978-4-04-073901-4
- 2021年7月9日発売[33]、ISBN 978-4-04-074171-0
- 2022年1月8日発売[34]、ISBN 978-4-04-074384-4
- 2022年5月9日発売[35]、ISBN 978-4-04-074528-2
テレビアニメ
スタッフ
- 原作 - 三嶋与夢[6]
- キャラクター原案 - 孟達[6]
- 監督 - 三浦和也、福元しんいち[6]
- シリーズ構成 - 猪原健太[6]
- キャラクターデザイン - 鈴木政彦[6]
- 美術監督 - 中久木孝将、河合良介[37]
- 美術設定 - 中尾陽子[37]、塩川美里
- 色彩設計 - 長谷川美穂[37]
- 撮影監督 - 石山智之[37]
- 編集 - 上野勇輔[37]
- 音響監督 - 濱野高年[37]
- 音楽 - 橋口佳奈、新田目翔[37]
- 音楽制作 - KADOKAWA
- 音楽プロデューサー - 水島智栄子
- プロデューサー - 根本侑果、德村憲一、伊藤正和、並木愼一郎、楊建利、西辺誠、西前朱加、菅朗、有水宗治郎
- アニメーションプロデューサー - 安藤圭一、神戸幸輝
- アニメーション制作 - ENGI[6]
- 製作 - モブせか製作委員会
主題歌
- 「サイレントマイノリティー」[38]
- 伊東歌詞太郎によるオープニングテーマ。作詞・作曲は伊東歌詞太郎、編曲はakkin。
- 「selfish」[38]
- 安月名莉子によるエンディングテーマ。作詞はタナカ零、作曲・編曲は白戸佑輔。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 俺はこの世界が嫌いだ | 猪原健太 | 増田敏彦 | 福元しんいち |
| 栗原学 | 2022年 4月3日 |
第2話 | そこの彼女 お茶してかない? | 釘宮洋 | 粟井重紀 |
| 4月10日 | ||
第3話 | 決闘しようぜ、王子様 | 熊野千尋 |
|
| 4月17日 | ||
第4話 | 手加減してやってもいいかな? | 山崎茂 | 佐々木純人 |
| 栗原学 | 4月24日 | |
第5話 | 最高だね | 釘宮洋 | 金澤由季 |
| 5月1日 | ||
第6話 | 学園祭って初めてなの | 熊野千尋 |
| 鈴木政彦 | 5月8日 | ||
第7話 | 同じイケメン嫌い | 山崎茂 | 山本辰 |
| 栗原学 | 5月15日 | |
第8話 | こっちも遊びじゃねえんだよ | 釘宮洋 | 月野正志 |
| 鈴木政彦 | 5月22日 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [39] | 備考 |
---|---|---|---|---|
2022年4月3日 - | 日曜 22:00 - 22:30 | AT-X | 日本全域 | 製作参加 / CS放送 / 字幕放送[40] / リピート放送あり |
2022年4月4日 - | 月曜 0:30 - 1:00(日曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | |
2022年4月5日 - | 火曜 0:00 - 0:30(月曜深夜) | BS日テレ | 日本全域 | BS/BS4K放送 / 『アニメにむちゅ〜』枠 |
火曜 2:59 - 3:29(月曜深夜) | 読売テレビ | 近畿広域圏 | 『MANPA』第3部 |
インターネットでは、dアニメストアにて2022年4月3日より毎週日曜23時より地上波先行・単独最速配信される[36]。
BD
巻 | 発売日[41] | 収録話 | 規格品番 |
---|---|---|---|
上 | 2022年7月27日予定 | 第1話 - 第6話 | ZMAZ-15481 |
下 | 2022年9月28日予定 | 第7話 - 第12話 | ZMAZ-15482 |
Webラジオ
音泉にて『乙女ゲー世界はMCに厳しいラジオです』が、2022年4月6日より隔週水曜日に配信予定。パーソナリティはリオン・フォウ・バルトファルト役の大塚剛央とオリヴィア役の市ノ瀬加那[42][43]。
脚注
注釈
- ^ 作中でも度々、新人類の殲滅を提案しており、リヴィアが見た夢(ゲームのBADエンドに近い流れの展開)の中では実行していた。
- ^ 魔力の質から人間用の鎧は動かせないとルクシオンからは駄目出しされていた。
- ^ リオンに破壊された5人の鎧をゴコイチにしてレストアしたが、動力部は名工を騙る詐欺師に引っかかった。1年分の生活費として渡されていた金を「1ヶ月分」と勘違いしていた。
- ^ ユリウスに関しては「アンジェリカを泣かせたから嫌い」と、彼女としては珍しく明確に嫌悪を示している。
- ^ リオンが開発した島で、温泉が整備されているほかに米や味噌・醤油なども生産している。
- ^ もっとも、この謝罪自体がエアバイクレースで受けた妨害で負傷し、リオンが代走で優勝した際に出した条件だった。
- ^ 芸の世界でいえば、失敗をネタにして笑いをとれるのは一流か三流の両極端だが、ブラッドの場合は明らかに後者である。なお、一流は「笑わせている」が、三流は「笑われている」のが違い。
- ^ 本来、伯爵以上の家柄なら女尊男卑の思想はないが、成り上がりの故か、そこまで悪くはない容姿が台無しなるほど酷かった。
- ^ 爆弾の仕掛けられた位置と威力は従来の鎧なら致命傷となるレベルであり、アロガンツだから無事に済んだ。本人が嫌がることとはいえ、農作業の手伝いで済ませているのはリオンの甘さである。
- ^ 王侯貴族の名前には、王族関係が「ラファ」、領主が「フォウ」、宮廷貴族が「フィア」というミドルネームが入っており[12]、これで登場人物のおおよその立場が判別可能になっている。
- ^ 乙女ゲームの悪役に女性主人公が転生し、活躍する作品のこと[4]。
出典
本編
- ^ 「プロローグ」単行本第1巻pp. 007-022。
- ^ 「プロローグ」「第1話 戦う理由」単行本第1巻pp. 25-26, 35。
- ^ 「第1話 戦う理由」「第2話 ロストアイテム」単行本第1巻pp. 34-94。
- ^ 「第3話 入学」単行本第1巻pp. 100-104。
- ^ 「第7話 白い手袋」単行本第1巻pp. 221-222。
- ^ 「エピローグ」単行本第1巻p. 366、「第6話 八つ当たり」単行本2巻p. 185-187、等。
- ^ 「第2話 ロストアイテム」単行本第1巻pp. 064-075。
- ^ 「第2話 ロストアイテム」単行本第1巻pp. 079-086。
- ^ a b 「第7話 白い手袋」〜「第11話 愚か者たち」単行本第1巻p. 205-352。
- ^ 「第11話 愚か者たち」「エピローグ」単行本第1巻pp. 330-333, 370。
- ^ 「プロローグ」単行本第1巻pp. 011-015。
- ^ 「プロローグ」単行本第1巻p. 012。
- ^ a b 「エピローグ」単行本第1巻p. 357。
- ^ a b 「第2話 ロストアイテム」単行本第1巻p. 092。
- ^ 「第9話 笑う」単行本第2巻p. 296。
- ^ 「第1話 戦う理由」単行本第1巻p. 035。
- ^ 「第4話 主人公と悪役令嬢」単行本第1巻pp. 121-122。
- ^ 「第6話 真主人公」単行本第1巻pp. 185-186。
- ^ 「第6話 真主人公」「第7話 白い手袋」単行本第1巻pp. 183-185, 208-210等。
- ^ 「プロローグ」「ルクシオンレポート」単行本第1巻pp. 031-032, 376。
- ^ 「第6話 真主人公」単行本第1巻pp. 184-185。
- ^ 「プロローグ」「ルクシオンレポート」単行本第1巻pp. 035-036, 376。
- ^ 「第6話 真主人公」「ルクシオンレポート」単行本第1巻pp. 186, 375-376等。
- ^ 「第2話 ロストアイテム」単行本第1巻p. 079。
- ^ 「第2話 ロストアイテム」単行本第1巻p. 064。
- ^ 「第2話 遺跡の秘密」単行本第3巻p. 078。
その他
- ^ “月刊ドラゴンエイジ 2022年2月号”. 月刊ドラゴンエイジ公式サイト. KADOKAWA. 2022年1月8日閲覧。
- ^ “『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』原作公式さん(@mobseka)”. Twitter. 2022年2月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 水音(月乃雫) (2020年8月21日). “男が乙女ゲームのモブに転生したら、まさかの女尊男卑地獄!? 既定シナリオを覆そうと奮闘する主人公は…”. ダ・ヴィンチニュース. KADOKAWA. 2020年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “独占インタビュー「ラノベの素」 三嶋与夢先生『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』”. ラノベニュースオンライン. 株式会社Days (2019年8月29日). 2020年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月11日閲覧。
- ^ a b 『このライトノベルがすごい!』編集部『このライトノベルがすごい! 2020』宝島社、2019年、65頁。ISBN 978-4800299789。
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- ^ a b c d e f g h i j k l “小林裕介、白井悠介らが「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」ドラマCDに出演”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム (2020年6月5日). 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “ニコニコ漫画連載の異世界転生2作品がボイスコミック化で無料公開 小林裕介、伊藤彩沙が主演”. アニメ・ハック. 株式会社エイガ・ドット・コム (2020年2月23日). 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
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- ^ “メインキャスト情報第3弾を公開!コメントも到着!”. TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」公式サイト (2022年3月15日). 2022年3月16日閲覧。
- ^ a b c d e f “「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」に佐倉綾音や鈴村健一、立花慎之介ら6人”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年2月22日) 2022年2月22日閲覧。
- ^ 「貴族の嗜み」単行本第1巻p. 155。
- ^ 単行本第1巻p. 386。著者のあとがき。
- ^ “kazukuraiのツィート(1296782992002543616)” (2020年8月21日). 2020年11月9日閲覧。
- ^ “【先週の重版:11月24日〜11月30日】『七つの魔剣が支配する』第1〜4巻、『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』第1〜4巻など”. ラノベニュースオンライン. 株式会社Days (2019年12月1日). 2020年1月26日閲覧。
- ^ mobsekaの2021年6月18日のツイート、2021年6月24日閲覧。
- ^ “結果発表|新作ラノベ総選挙2019”. ブックウォーカー. 2019年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月14日閲覧。
- ^ 米澤崇史 (2020年5月22日). “『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』小林裕介さん・白井悠介さんインタビュー | 乙女ゲームでモブ役を演じていた時の思い出も!?”. アニメイト・タイムズ. アニメイト. 2020年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月17日閲覧。
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- ^ a b c “オンエア情報”. TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」公式サイト. 2022年3月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g “メインスタッフ情報第2弾を公開!”. TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」公式サイト (2022年3月15日). 2022年3月16日閲覧。
- ^ a b “楽曲情報”. TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」公式サイト. 2022年2月17日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “週間番組表 (2022/03/28〜2022/04/03)”. AT-X. エー・ティー・エックス. 2022年3月30日閲覧。
- ^ “ブルーレイ&DVD”. TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」公式サイト. 2022年4月3日閲覧。
- ^ “Webラジオが4月6日(水)より配信開始!”. TVアニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」公式サイト (2022年3月22日). 2022年4月3日閲覧。
- ^ “乙女ゲー世界はMCに厳しいラジオです”. 音泉. タブリエ・コミュニケーションズ. 2022年4月3日閲覧。