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「東武会沢線」の版間の差分

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2022年3月3日 (木) 04:35時点における版

東武鉄道 会沢線
基本情報
日本の旗 日本
所在地 栃木県佐野市
起点 葛生駅
終点 第三会沢駅
駅数 5駅
開業 1920年8月23日
廃止 1997年10月1日
所有者 東武鉄道
運営者 東武鉄道
路線諸元
路線距離 4.2 km
軌間 1,067 mm
線路数 単線
電化方式 直流1,500 V 架空電車線方式
路線図

配線略図(1981年)
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR
佐野線
KBHFxe
0.0 葛生駅
exDST
0.8
*0.0
上白石駅 -1997
exABZgl
日鉄羽鶴専用鉄道(上白石駅所属)
exSTR
exnSTR
大叶線
exSTR exLSTR exnBST
常盤信号所
exSTR exLSTR exnKBSTe
-
*6.5
羽鶴駅
exSTR exKBSTe
大叶駅
exDST
1.4 築地駅 -1986
exDST
2.5 第一会沢駅 -1986
exDST
3.3 第二会沢駅 -1938
exDST
4.2 第三会沢駅 (III) 1985-1986
exDST
4.4 第三会沢駅 (I) -1937?[1]
exKDSTe
4.6 第三会沢駅 (II) 1937?[1]-1985

会沢線(あいざわせん)は、かつて栃木県佐野市にあった東武鉄道貨物線である。石灰石ドロマイト等の運搬用に敷設された、佐野線の終点葛生駅から第三会沢駅に至る路線であった。

路線データ

※1986年運行停止時点

  • 路線距離:葛生 - 上白石 - 第三会沢間 4.2km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:5駅(起終点含む)
  • 電化区間:全線(直流1500V)
  • 複線区間:なし(全線単線)※葛生 - 上白石間は会沢線と住友セメントのセメント工場線とが単線並列で並行

運行形態

歴史

  • 1917年(大正6年)12月12日 鉄道免許状下付(葛生-会沢間)[2]
  • 1920年(大正9年)8月23日 葛生 - 第二会沢(後の第三会沢)間の人車線を開業[3]
  • 1925年(大正14年)
    • 8月5日 葛生 - 第二会沢間の人車線を廃止、葛生 - 第三会沢(旧第二会沢)間 (4.4km)を開業
    • 8月23日 蒸気列車の運転を開始[4]
  • 1928年(昭和3年)7月10日 上白石駅を開業
  • 1937年(昭和12年)以降 第三会沢を移転または改キロ (+0.2km)[1]
  • 1938年(昭和13年)10月1日 第二会沢駅を廃止
  • 1966年(昭和41年)6月 葛生 - 第三会沢間の電化完成
  • 1985年(昭和60年)12月1日 第三会沢を移転 (-0.4km)
  • 1986年(昭和61年)10月21日 上白石 - 第三会沢間を廃止
  • 1997年(平成9年)10月1日 葛生 - 上白石間の廃止により全線廃止

駅一覧

電報略号 駅名 営業キロ 接続路線 所属専用線・取扱品
駅間 累計 専用者 第三者使用
クズ 葛生駅
(山菅荷扱所)
- 0.0 東武鉄道佐野線 東京石灰工業(砕石
湧井石灰興業(炭酸カルシウム・プラスター) 東武運輸
山野井砕石工業(砕石)
安蘇石灰(炭酸カルシウム)
清水石灰工業(消石灰 東武運輸
駒形石灰工業(肥料・プラスター) 清水鉱業
シラ 上白石駅 0.8 0.8 東武鉄道:大叶線 住友セメント・セメント工場線(セメント 栃木興産(肥料)
住友セメント・ポール工場線 住建コンクリート工業(PC枕木
住友建設
日鉄鉱業羽鶴専用鉄道
〔上白石駅 - 常盤信号所 - 羽鶴駅〕(6.5 km)
羽鶴:日鉄鉱業(ドロマイト・砕石・肥料)
吉沢石灰工業
常盤:田沢工業
(高温焼成ドロマイト・肥料)
羽鶴:羽鶴ドロマイト工業
(高温焼成ドロマイト・生石灰
ツイ 築地駅 0.6 1.4 吉沢石灰工業(砕石、消石灰)
宮田石灰(生石灰、消石灰) 東洋プラスター協業組合
(プラスター)
駒形(消石灰、炭酸カルシウム)
三栄砿業(プラスター)
タイ 第一会沢駅 1.1 2.5 泉石灰工業(プラスター、炭酸カルシウム) 東武砂利協同組合
東武開発(肥料)
タサ 第三会沢駅 2.1 4.6 泉石灰工業(ドロマイト) 湧井石灰興業(消石灰・生石灰)
村樫石灰工業(消石灰・炭酸カルシウム・砕石)
宮田石灰(消石灰・生石灰)
日鉄鉱業(ドロマイト) 駒形
駒形石灰工業(消石灰・生石灰) 東武開発

脚注

  1. ^ a b c 今尾 (2008) は1934年以降とするが、鉄道省 (1937) は葛生 - 第三会沢4.4kmと示す
  2. ^ 『鉄道院鉄道統計資料. 大正6年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1920年9月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)、『鉄道省鉄道統計資料. 大正9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ 『東武鉄道六十五年史』920頁
  5. ^ 阿部一雄「貨物輸送の変遷と現況」『鉄道ピクトリアル』第392巻、電気車研究会、1981年7月、pp88-89。 

参考文献

関連項目