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2021年11月17日 (水) 09:26時点における版
彼女がフラグをおられたら | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ジャンル | 学園、ラブコメ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小説 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
著者 | 竹井10日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
イラスト | CUTEG | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出版社 | 講談社 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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レーベル | 講談社ラノベ文庫 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
刊行期間 | 2011年12月 - 2016年9月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
巻数 | 全16巻 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アニメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原作 | 竹井10日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
監督 | 渡辺歩 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シリーズ構成 | あおしまたかし | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
脚本 | あおしまたかし | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
キャラクターデザイン | 金子志津枝 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
音楽 | 橋本由香利・川田瑠夏 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アニメーション制作 | フッズエンタテインメント | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
製作 | がをられ製作委員会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放送局 | 放送局参照 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
放送期間 | 2014年4月 - 6月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
話数 | 全14話(放送時13話+OVA1話) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ラジオ: 彼女がフラグをおられたらじお | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
配信期間 | 2014年4月 - 7月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
配信サイト | 音泉 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
配信日 | 毎週金曜更新 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
パーソナリティ | 木戸衣吹、丹下桜 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
提供 | がをられ製作委員会 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
テンプレート - ノート | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロジェクト | ライトノベル・漫画・アニメ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ポータル | 文学・漫画・アニメ |
『彼女がフラグをおられたら』(かのじょがフラグをおられたら、If Her Flag Breaks)は、竹井10日による日本のライトノベル。イラストはCUTEGが担当している。講談社ラノベ文庫の創刊タイトルの1つとして同文庫から刊行された[2]。公式略称は「がをられ」[注 1]。
概要
本作の物語は、第1部(小説第1巻 - 第9巻)として、他人のフラグを視覚的に見たり操作したりする能力を持つこととなった主人公の少年・旗立颯太と彼を取り巻く美少女たちにより、東京都区内にある広大な敷地を持つ学園「旗ヶ谷学園」およびその敷地内にある生徒寮「クエスト寮」を主な舞台として、颯太のフラグ可視化&操作能力を巡って展開した。第2部(小説第10巻 - )においては、第1部のストーリーが仮想世界におけるものであったことを踏まえ、第1部ラストで現実世界に戻りフラグ操作能力を失った颯太を巡り、第1部と強く相関した登場人物や設定によって展開していく。
小説著者の竹井曰く「超ダダ甘やかされ学園ラブコメ」であり、本作執筆について竹井は「主人公と共に癒されていただければ」との趣旨で狙いを語っている[3]。
講談社ラノベ文庫担当編集者へのインタビューにおいては「個性的な可愛い子が満ち溢れているのが最大の魅力。主人公の颯太は他人と関わらないようにしようとしているのに、意に反して女の子がどんどん集まってきて、しかも思いっきり甘やかしてくれるという『イチャコメ』展開がポイントです」との趣旨で本作が語られている[4]。また「作品内でのラブコメ要素と『フラグ』の謎要素のバランスを取ることに気を使っている」とも語られている[4]。コミックの連載開始時には本作は「人の頭上に立つ『フラグ』を見て未来が予知できる男子高校生をめぐる学園ラブコメディ」として紹介された[5]。また本作につき「ヒロインが皆仲良しなハーレムラブコメ。フラグ操作能力やアカシックレコードといった重い設定もあるがそれはスパイスであり、砂糖菓子のように甘ったるいテイスト」との趣旨で評する見解もある[6]。
本作についてのメディアミックス展開として、出版レーベルである講談社ラノベ文庫創設時の知名度向上策の1つとして小説第1巻刊行に先行して[1]漫画化され『水曜日のシリウス』(講談社)で連載された[注 2]ほか、2作のスピンオフ作品の雑誌連載およびWeb連載も行われた。また、スマートフォン用アプリ「嫁コレ」にも一部キャラクターが登場している[7][8]。2014年4月からは本作のアニメ化作品も放送された[9]。日本国外における本作の展開としては、小説とコミックについて翻訳版が出版されている[10]。
本作のタイトルは『彼女がフラグをおられたら』の後に各巻サブタイトルがつけられる形式であり、タイトルにおけるナンバリングはなされていない。本項における以下の記述においては、簡略化のため基本的に刊行順に「小説第○巻」の形式で記述する。
あらすじ
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
(注)カギカッコ内は当該巻のサブタイトルである。
第1部
- 小説第1巻『俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ』
- 都内屈指の名門校「私立旗ヶ谷学園」に転校してきた旗立颯太。颯太はプレミアム・アンブリエル号沈没事件に遭遇して以後、人との縁、人生の選択肢(フラグ)が見える能力を持つこととなったが、颯太は自分に近寄る人とのフラグをぞんざいに扱い「フラグを折って」しまう。しかし、他人と距離を置いて生きようとする颯太の行動に興味を持った美少女4人、菜波・K・ブレードフィールド、魔法ヶ沢茜、召喚寺菊乃、盗賊山恵が、颯太以外の入居者がいない男子寮に一緒に住むと言いだした。かくして颯太と美少女達(内1名は自称男子)とのクエスト寮での共同生活が始まる。美少女達は、颯太の病んだ心を癒すことができるのだろうか。
- 小説第2巻『こんな女子ばかりの体育祭に出られるか、僕は二人三脚に出させてもらう』
- 理事会での旗ヶ谷学園生徒会長にして理事長代理でもある聖帝小路美森の勇み足により、「来る体育祭でMVPを獲得しない限り、寮は廃寮、男子メンバーは退学、女子は停学」という事態に直面することとなってしまったクエスト寮のメンバー。美森により幼稚園の先生のスキルで高校生にも接する1年F組担任の深雪・マッケンシー先生、運動神経抜群の弓道少女英雄崎凜、高機能アンドロイド忍者林瑠璃がクエスト寮に送り込まれる。体育祭でのMVPチーム獲得を目指し、クエスト寮メンバーの他寮よりも高い友好がますます高まっていく。風変わりな種目が山盛りの体育祭週間、果たしてMVPを獲得し、危機を逃れることはできるのか。
- 小説第3巻『大丈夫、この臨海学校は安全だから、絶対敵に見つかったりしないよ』
- 期末試験も終了し、旗ヶ谷学園1学期末の恒例行事である臨海学校&林間学校にやってきた颯太らクエスト寮のメンバー達。本来は海組・山組に分かれるはずところ、颯太はなぜか両方に参加することにクエスト寮メンバーとの親睦がさらに深まり、おまけに龍騎士原月麦や美森との距離も一気に縮まった颯太であったが、そんな颯太をひそかに観察する謎の少女・大名侍鳴と、疲れた颯太にスポーツドリンクを差し出すアイス売りの少女・大司教河くるみ子により、ストーリーの進行フラグは次々と立っていく。校内美少女ランキング10位圏内のランカーが既に6人も在籍しているクエスト寮に、さらなる動きはあるのだろうか。
- 小説第4巻『ここは俺に任せて、お前は夏休みを満喫しろ』
- 夏休みに突入した旗ヶ谷学園。クエスト寮の面々もそれぞれ帰省して、行く当てのない颯太は一人寮でお留守番…なはずもなく、相変わらずメンバーからのアプローチは続く。菊乃の実家でダダ甘生活を送った末、ダメ人間へまっしぐらかと凜が危惧しているところ、いきなり飛んで来た瑠璃により茜の実家・魔法ヶ沢財団本部に強制連行される。菊乃の呼びかけでクエスト寮の他の面々もあらかた集結したかと思ったら、ブレードフィールド公国に戻っていた菜波だけが退け者に! 傷心の菜波を慰めるべく、ついにはブレードフィールド公国にまでやってきてしまった一行であったが、そこでは一体どんな人達が待ち受けているのだろうか。 菜波の異母妹、白亜・B・ブレードフィールド姫だけではないはず。
- 小説第5巻『こんな風にみんなと学園祭の話をしたの、初めてだな』
- 夏休みも終わり、2学期が始まった旗ヶ谷学園。次なるイベントは学園祭。ブレードフィールド公国から颯太と菜波も学園に戻ってきて、白亜も颯太達のクラスメートに。1学期の体育祭と同様に1週間ぶっ通しで行われる学園祭。クエスト寮の面々は、クラスの出し物に寮の出し物にと忙しい。どちらも内容は「混ぜるな危険」状態ながら、果たしてうまく行くのか。そして、颯太を筆頭推薦人に頂いてクエスト寮メンバーが軒並み出場することとなった「ミス旗ヶ谷コンテスト」。校内美少女ランキング上位者多数のクエスト寮メンバーは、果たしてコンテストを勝ち抜くことができるのか、そしてミス旗ヶ谷の栄冠をつかむのは誰なのか。
- 小説第6巻『電話ではこれ以上話せない。学園祭の詳しい話は会ってからだ』
- 1週間の長丁場、旗ヶ谷学園の学園祭も2日目に。高等部1年F組の「焼きそばお化けメイド喫茶」も好評な中、相変わらず颯太を中心にクエスト寮メンバーはかしましい。超宝探しに、武闘会に、舞踏会に、特盛りなイベントが続いたが、クエスト寮メンバーの中にいつの間にか、学園祭ライブのために来たはずの人気アイドル吟遊院芹香が混じっていたりも。そしていよいよ学園祭もクライマックス、クエスト寮メンバーによる劇の幕が上がる。キスシーン満載な劇の裏では、開始直前に行方不明になった白亜を探すべく、スーパーレジスタな1年F組クラス委員長・弥生一二三の辣腕が冴える。果たしてクエスト寮メンバーの学園祭は、大団円を迎えることができるのか。
- 小説第7巻『おや、こんな時間に誰だろう…サンタクロースかな?』
- 到来したクリスマスシーズン。颯太とのスイートクリスマスを想像して盛り上がるクエスト寮メンバーであったが、なぜか旗ヶ谷学園周辺にはそんな気配が全く漂っていないばかりか、「クリスマス」という言葉そのものがタブーの対象となっているような様子。一体なぜそんなひどいことになったのか、真実の調査に乗り出すクエスト寮メンバーであったが、その過程で関わった人々が、なぜかどんどん姿を消していく。果たしてそれは謎の秘密結社の暗躍によるものか、それとも何か別の大きな力が働いているのか。辿り着く真実、その先には、クエスト寮の人間関係の大いなる地殻変動があったのだった。
- 小説第8巻『今までこの初詣のお守りのお陰で何回も命拾いしたんだ、これ貸してやるよ』
- 怒濤のクリスマスも過ぎたと思ったら、すぐに年越しの慌しい時期に突入したクエスト寮。クリスマスにメンバー間に起きた異変も何とか通常状態に復旧し、メンバー総出の大掃除にかかったり、年越しの鍋や餅や蕎麦のおすそ分けが颯太に集中したり、お宮参りにと忙しい。年が明けたら、クエスト寮メンバー実家連続訪問ツアーが敢行される。菊乃の実家からスタートし、茜、美森、恵、凜、そして鳴の実家でそれぞれ何が起こるのだろうか。それは、来るべきさらなる動乱の日々へのささやかな小休止の時間なのであった。
- 小説第9巻『世界の真理など、私一人で充分だ』
- バレンタインデーを前に、クエスト寮には颯太への本命チョコ、颯太による逆チョコ制作の甘い香りが充満していた。しかしバレンタイン当日、瑠璃の体内でクリスマスから実行されていたプログラム”聖杯(カリス)”が実行終了し、賢者の石が颯太にもたらされる。それにより、颯太たちの旗ヶ谷学園の属する世界は急転するのであった。賢者の石により神竜の力を得た颯太は、No.0や七徳院ランカーの記憶を取り戻した鳴や月麦らと共に、別世界のブレードフィールド公国へと旅立つ。そこは、世界の危機を救うための最後の決戦の地であった。果たして颯太は、数多の世界からの思いを受け止める王旗として、大切なものを守りきることができるのか。急転直下の第1部フィナーレ。
第2部
- 小説第10巻『この船旅が終わったら、私、お姫様になるの』
- プリンセス・カグラ号海難事故からの昏睡状態から目を覚まし、仮想世界から現実世界に戻ってきた颯太。茜・菊乃・恵・瑠璃・深雪先生がいる旗ヶ谷学園高等部1年F組に颯太は再び転入学する。しかし本来はそこにいるはずの颯太の幼なじみ、巫女神愛菜の姿はないのであった。颯太は仮想世界で自らに受けた親切を返そうと、転入生としては異例なほどクラスメートに好意的に接する。そんな中、ブレードフィールド公国より颯太に招請が届く。茜の祖父の一声で仮婚約状態となった茜を伴い、ブレードフィールド公国に旅立つ颯太。待っていたのは父公王と母、双子の姉・菜波、愛菜にそっくりな専属メイドの眞奈花・シャーマンズ、七徳院No.2アリシア・ドラグーンこと月麦、そして天界からの騎士団の侵攻であった。何とかブレードフィールド公国を脱出し、当面の危機を逃れた颯太たちであったが、無慈悲な包囲の網は刻一刻と迫ってくる。現実世界ではフラグを操作できない颯太に、果たして逆転の目はあるのか。
- 小説第11巻『こんな床が抜ける寮にはいられない、私は角部屋に帰らせて貰うからね!』
- 何とか天界軍の追撃をかわし、旗ヶ谷学園副理事長・聖帝小路久美子の手回しにより旗ヶ谷学園での居場所を確保した颯太たち一行。仮想世界と同様に廃墟同然であったクエスト寮も、魔法ヶ沢家の財力と旗ヶ谷の怪物こと一二三以下颯太に好意を持つクラスメート達の手伝い、そして土木研究会の活躍により速やかに復活するのだった。そんな中、眞奈花と買い出しに出た颯太は新宿の高層ビルからNo.0が落ちてくるのに遭遇する。月麦発副理事長経由で旗ヶ谷学園高等部1年F組に転入したNo.0 - 神楽・ブレードフィールドは、七徳院の長とは思えないほどの壊れようで、自らに周囲の人物をポンコツ化する能力があるのかと颯太を畏怖させるのであった。そして、想像だにしなかった能力を伴った凜と再会し、旗ヶ谷学園に伸びた天界軍の追撃の手が退けられた時、颯太のフラグを巡る物語は再び始まるのだった。
登場人物
担当声優は特記ない限りテレビアニメ版・ドラマCD版のもの。また第1部と第2部で設定に差異が存在する場合は分割して記述している。
メインキャラクター
- 旗立 颯太(はたて そうた)
- 声 - 逢坂良太(少年時代:飯田友子)
- 本作の主人公。本作ストーリーの開始時、小説第1巻序章より登場している。
- 身長は170cmちょっと、身体能力については自称「人並み」である。学業面ではかなり優秀で、小説第3巻第4章における美森の発言によると「普通に受験しても首席合格クラスの学力があったから(旗ヶ谷学園への)推薦入学の話もあっさり通った」。また小説第10巻においては、滑り止めとして受験した旗ヶ谷学園には首席合格した旨が記述されている。事故の後遺症のため、重度の水面恐怖症になってしまっている。
- とある事情で女装が必要になった際、クエスト寮の面々からは満場一致で「似合わない」と言われた(くるみ子曰く「整った顔立ちである分余計に似合わない」)。
- 鳴曰く「彼の大切なものに手を出すなら、世界へ弓を引く事も厭わない性格」。事実、周囲の人間が危機に晒されると頭の回転率が上がったり能力が覚醒していくシーンが度々見られる。
- 小説第1部
- 他人の頭の上にある「フラグ」が見え、操作できるようになった少年として行動した。単にフラグが見えるだけに留まらず、そのフラグの種類および折り方を察知することができることから、ストーリー開始当初は自分に近づいてくる人のフラグを「折り」、人との関わりを極力回避していた。
- 颯太の頭上には非常に強い死亡フラグがある。それは、かつてプレミアム・アンブリエル号沈没事故に巻き込まれた際に、死すべき運命にあった他の乗客全員の死亡フラグを一身に引き受けたことによるものである。ラプラスの魔からの提案を受け死亡フラグを引き受けて「ただ一人事故から生還」するも、本当は他の原因で死亡していたものをプレミアム・アンブリアル号事故にて死亡したこととされた他の犠牲者達の親族達や心無い人間達から疫病神扱いされてしまう等、酷いバッシングを受けることとなった。颯太の心は病み、追い詰められるあまり旗ヶ谷学園転入学前には自殺寸前にまで追い詰められていた。
- ゴールデンウィーク明けに私立旗ヶ谷学園高等部1年F組に転入し、後のクエスト寮メンバーと出会う。クエスト寮メンバーは様々な理由により颯太がフラグを折れないことが多いため、ストーリーが進むにつれて颯太がクエスト寮メンバーのフラグを折ろうとする描写は少なくなり、能力を前向きに用いようとしている描写も多くなった。第1部ストーリー中盤以降は、自分の死の運命を回避するために奮闘する。一方で死亡フラグの力も強まっており、それと相関するように颯太のフラグ操作能力も成長を見せ、「神竜」とも呼ばれる人ならざる存在へと近づけた。第1部ストーリー後半では、死ぬまでの僅かな間だけでも皆に笑顔でいてほしいと思い行動しているが、茜などクエスト寮メンバーにはその裏にある悲しみを悟られている。
- 颯太には双子の実の姉・菜波がいるが、第1部においてはその設定は伏せられている。小説第1部においては周囲の人間にはそのことは忘れられ、颯太自身も「本来は実の姉がいる」ことのみをかろうじて覚えている状態としてストーリーの大半が記述されている。
- 小説第2部
- 第1部の世界での人間関係や受けた優しさから、似たような道を辿りながらもより他者に優しく温かく接するようになっている。その一方で電脳世界で仲間だった少女たちとは面識が実際には無いため冷たい反応を返される事を恐れている節もある。
- 茜の祖父の計らいによって茜との間で「婚約」状態となる。颯太はそれほど真剣にこの事実を捉えていないが、真面目に捉えている茜との間には温度差がある(この婚約は後に茜の父の手によって破棄されている)。
- 第2部によって本来の苗字が颯太・ブレードフィールドであることが判明し、同時に血縁関係も判明している。しかし両親も姉も黒髪では無いため、血縁関係を疑ったこともある。
- 電脳世界で天使軍団を退けた事より天使達の本国から狙われる事となり、国籍などの世界的な立場が危うくなっている。
- 第11巻最終章では治療のために埋め込まれた衛星グリモワールとの通信チップの力によって、とうとうフラグ操作の力が現実世界でも使用できるようになった。しかし天使との戦いの際よりも出力が落ちており、大幅なパワーダウンに本人は歯噛みしている一方、電脳世界では使えなかった能力を得たりフラグの種類が増えたりしている。
- 14巻では様々な人達の助けを借りて祖国の奪還を果たす。しかし同時にフラグを操る力が極めて強大なものとなっており、自らの変異と神龍への変貌に恐怖を抱くシーンで終わっている。
- 15巻では、両親と血縁がないことが明かされ、父親の弟に当たる人物が実の父親だと判明する。
- 菜波・K・ブレードフィールド(ななみ・ナイト・ブレードフィールド)
- 声 - 木戸衣吹(「颯太の姉」として飯田友子) / 松嵜麗(嫁コレ)
- 颯太の双子の姉。小説第1部においてはこの設定は伏せられており、小説第2部において明らかにされた。小説第1部においては皆の記憶から忘れ去られた女性で、颯太だけが「姉がいる」ということを辛うじて覚えている状態としてストーリーが進行する。
- 身長は150cmに満たず、小柄である。クエスト寮の寮長でもある。
- 小説第1部
- 颯太の1年F組でのクラスメートかつヨーロッパの小国ブレードフィールド公国の第13公女として、小説第1巻序章より登場した。その後小説第4巻で菜波の出生の秘密(公王の第13公女ではなく王太子エリア・ブレードフィールドの長子)を巡った事件が発生し、結果としてブレードフィールド公国における地位は「公王エリア・ブレードフィールドの公王位継承順位第1位の第1公女」となった。ミドルネームのK(ナイト)は「(ブレードフィールド公国の)王統に連なるものがこの世ならざる力を秘めて生まれた場合に付けられる」もの(小説第4巻第6章における記述より)であるが、菜波本人は特にそのことを意識はしていない。小説第5巻にて妹の白亜が旗ヶ谷学園高等部1年F組に転校してきてからは、一般の生徒からはミドルネームで呼ばれることも多くなってきている。
- 奇妙な現象が非常に気になり解き明かさずにはいられない性分である。性格はツンデレであり、またさみしがり屋、他のメンバーのお願いを断れなかったりと基本的にはいい人であるが、他人への尊大な話し方・接し方から損をしている。颯太と共にクエスト寮メンバーの中ではツッコミ役となっている。
- 菜波のフラグはなぜか颯太でも見ることすらできない「ステルスフラグ[注 3]」である。そのため颯太は菜波のフラグを折ることができないが、同時にそれは颯太にとって菜波はフラグを気にしなくても良い安心して友達になれる相手ということでもあった。しかし、小説第7巻エピローグにおいて菜波が目を背けていた事実、颯太への好意に相対することとした結果、ステルスフラグ状態は解除された。小説第8巻第1章ではこれを受け数日颯太と気まずい感じが続いたが、茜たちのお節介もあり元の関係に戻った。日本のことに関しては日本人のクエスト寮のメンバーより詳しく「(ブレードフィールド公国の)お城を見ていなければ、金髪に染めただけのバタ臭い顔の自称お姫様だと思う」とまで言われている。
- 小説第2部
- 日本に住む一般家庭の少女であり、冒頭では一般的な少女の口調だったが、帝王学を颯太から一時期離れて学ぶ中で第1部のような口調となった。深層心理の中には電脳世界の事が残っており、颯太に対し恋心を抱いているが、まだ認められずにいる。
- 姉のようなポジションの人物が増えているため、自らの姉としての立場を危ぶんでいる。
- 小説12巻で颯太が昏睡状態にあった際に心神喪失に近い状態になり、グリモワールに直接アクセス(これは本人の人格などがより強く電脳世界に反映されていた事でもある)して治療を受けていたことが発覚した。颯太は菜波のステルスフラグについて他の子よりも近しかった事で生まれたものではないかと推測している。
- 颯太と共に公国を追われの身になったが、本人は特に気にしている節は見られない。なおこちらでも芹香の熱烈なファンであり、同時に「バタ臭い少女」という印象を芹香含め周囲から持たれている模様。
- 電脳世界での出来事を断片的に思い出しつつあり、復活しつつある颯太への好意に戸惑い始めている。
- 15巻にて血の繋がった姉でないことが判明する。
- 魔法ヶ沢 茜(まほうがさわ あかね)
- 声 - 茅野愛衣 / 山本彩乃(嫁コレ)
- 颯太の1年F組でのクラスメートであり、小説第1部では第1巻第2章より登場している。おっとりとした感じの、魔法ヶ沢財団会長の孫娘というお嬢様である。小説第4巻第1章において祖父より「魔法ヶ沢財団の跡取り」として位置づけられている旨が描写された。かつて偶然仲の良くなった少女が自分に仕える者達によって引き離されたのをきっかけに身分の差を知り、自分を露骨に避けたことがトラウマとなっており、そのため「一人の女の子の茜として見る」と約束した颯太に心を寄せている。他人との関わりを避けようとする颯太のことを常に心配し、何とか親交を深めようとしている。
- 母親譲りの楽天的な性格で思考パターンは「超ポジティブシンキング」(主に菜波談)、クエスト寮全体の楽天的な雰囲気をリードするムードメーカーとなっている。また名物の「譲り合い逆修羅場」も大体彼女が中心にいることが多い。運動神経については、「乗馬競技に勝った」「7日間駅伝で区間賞を取った」といった描写から、悪くはない(運動音痴ではない)と考えられる(ただし本気の乗馬技術は颯太にトラウマを植える程に荒々しい)。学業面では、文系科目の成績は良いものの理系科目はかなり苦手で、小説第3巻序章における1学期末試験では数学が赤点寸前であった旨描写された。「〜です」が口癖で、独特な言い回しが特徴だが、茜本人にその自覚は無い。
- 茜のフラグは折っても速やかに復活する不屈のタイプ「速攻復活フラグ[注 3]」であり、そのため颯太も茜のフラグを折るのに疲れてしまった。その後のストーリーの進展により、小説第1巻終了時点で茜のフラグは確定フラグの1つ、攻略済みフラグになっている。
- 異常なまでの強運であり、作中においてくじ引きなどの運に左右される行為に挑んだ際は軒並み希望する結果を引き寄せているばかりか、応援している颯太までにも強運の影響をおよぼしている描写も見られ、クエスト寮全員から寮一の強運の持ち主と認識されている。
- 小説第2部でも、颯太に対して小説第1部と同様の立ち位置で登場している。祖父・魔法ヶ沢秀辰の意向により颯太との間で「婚約」状態となったが、颯太の王子廃嫡に父の手によって伴い解消となる。その後、父親に反発して家出に近い形で颯太の仲間入りを果たす。
- 召喚寺 菊乃(しょうかんじ きくの)
- 声 - 阿澄佳奈
- 颯太の1年F組でのクラスメートである幼馴染で、小説第1部では第1巻第1章より登場。常におたまを手にしている・中学まで颯太と実の姉弟のように過ごし、颯太から「お菊ねえ」と呼ばれ、自身も颯太のお姉ちゃんポジションを自負している。颯太への接し方について、周辺から「ダダ甘だ」「甘やかしすぎだ」などと言われる「ダダ甘お姉ちゃん」である。その一方で颯太に対して害をなす者には厳しく、颯太のみならずクエスト寮メンバー全員に恐れを抱かせるほど厳しい姿勢を示すこともある。菊乃の颯太に対する態度の背景には、かつて菊乃の母が流産し弟が生まれなかった際、颯太が「自分が(菊乃の)弟になる」と誓ったことが挙げられる。
- 颯太が認めるのなら、と他のクエスト寮メンバーなど「彼女」の存在を表面上容認しているが、無意識では嫉妬しており、「姉離れ」できないという彼女の颯太への評価に対する「弟離れ」できていない状態であった。小説第7巻第7章においてはついに自分の気持ちを抑えきることができなくなり、颯太に対し従来より一歩踏み出す行動をとるものの、小説第8巻第1章においてその行動を「姉弟愛の一環」とし、ダダ甘やかしがさらにエスカレートするようになった。
- 能力的にはオールラウンドに高く、「何をやらせてもそつなくこなす」上に「そういうタイプは通常二、三番手止まりなのにお菊は場合によっては一番手になる」(小説第2巻第2章における颯太および凜評)。その一方で甘酒で酔って颯太達に絡み、おまけにその時の記憶を失うという酒に弱い面もある。
- 颯太は菊乃のフラグを認識することはできるが、折ろうとするとフラグが超高速で避ける「絶対回避フラグ[注 3]」であるため折ることができていない。
- 海外留学していたため旗ヶ谷学園においては1年留年している。留学前は現2年の凜と同じクラスだった。
- 小説第2部でも、颯太に対して小説第1部と同様の立ち位置で登場している。
- 盗賊山 恵(とうぞくやま めぐむ)
- 声 - 花澤香菜
- 颯太の1年F組でのクラスメートであり、小説第1部では第1巻第4章より登場している。三人の姉が標準語なのに対し、恵は祖母譲りの京都の方言を話す。男子からはもっぱら「シーフさん」というあだ名で呼ばれている。
- 本人は「男っぽい人」を目指しているが、颯太曰く「ボーイッシュ超美少女」であり、颯太に限らず周りからは女子であると思われている。恵の3人の姉(長女:詠美、次女:絵理、三女:嬢子)たちからも「四女」と言われている。恵本人はあくまで自分は男子であると言い張り、女子と言われるとひどく落ち込む(作中では「目から光が失われる」と書かれている)描写が作中のいたるところで見られる。しかし取る行動が残らず可愛らしかったり女子のものだったりと、誤解は深まっていくばかりである。
- 服装は男子制服の上着に下はニーソで、姉の詠美が旗ヶ谷学園制服デザイン時に「この方が絶対かわいい」として正式な制服デザインとして認めさせた。外見に似合わず運動能力は高く、特に走力については体育祭の男子100m走予選で大会新記録を出した。その一方で筋力はかなり低い。また水着を着る際のコンプレックスにより、「泳げない人」として臨海学校組に編入されていた。
- 颯太が認識した恵のフラグは万国旗型であり、颯太にとってもあまりにも特異なフラグであるため、怖くて折ろうと試みていない。
- 小説第2部でも、颯太に対して小説第1部と同様の立ち位置で登場している。親戚筋と思われる人物に「山賊山」という苗字を持つそっくりな女子が登場した。
- 龍騎士原 月麦(りゅうきしばら つむぎ)
- 声 - 豊崎愛生
- 颯太の1年F組でのクラスメートであり、小説第1部では第1巻第2章より登場している。容姿は幼女そのものであるが、学園に古くからいる(学園ができる前からとも言われる)生き字引的存在である。学園内の問題で困ったら彼女に相談すれば解決すると言われている。通称「婆さま」。語尾が「○○べ」となることが多い。
- 小説第1部
- 颯太たちを始め生徒達を「○○坊」と呼んでおり、学年的には2学年上であるはずの生徒会長の美森に対しても例外ではなく、美森もそれに違和感をもっていない。ファッションセンスは独特であり、制服の上を和服の帯で締めており、下は穿いていない。学園の生き字引ともされ、困った時にはよく頼られる。
- 小説第3巻において颯太の海に対するトラウマを知り颯太に対するスイッチが入り、その後の颯太に対する接し方はその場に居合わせた菜波・恵・瑠璃の3人に「孫可愛がり」と評され、美森には「婆さまが召喚寺くん路線に?」と驚かれた。その後小説第3巻第7章においてクエスト寮に入寮している。
- 小説第1巻第3章での描写で「(身長170cmちょっとの)颯太から見て50cmは低い」とされており、月麦の身長は120cm以下となるが、胸部のボリュームはかなりある。
- 小説第8巻エピローグにおいて、その正体が小説第3巻幕間で行方不明になった七徳院No.2、アリシア・ドラグーンであることが明かされた。幼女の容姿のまま長年学園にいる理由として、サクラメントに記憶を封じられ、過去の時間に送り付けられた上で存在を学園に縛り付けられていた旨が自身より語られている。同じく七徳院ランカーである鳴については、颯太を監視するため正体を隠してクエスト寮に溶け込んでいると判断しており、これまでの自身同様記憶を失っていることには気付かなかった。
- 第9巻の途中から全盛期の長身の姿で活動する。
- 小説第2部
- 幼女の姿ではあるが最初から七徳院No.2としての立ち位置で登場した。颯太に対しては「お前様の知る龍騎士原月麦」だとして接している。
- 天使たちに襲われていた颯太を助け、日本にいた美森の母を頼って学園に残れるよう手配した。転校生として旗ヶ谷学園に入学、1日で電脳世界の通り「婆さま」としての立ち位置を築いた。
- 聖帝小路 美森(せいていこうじ みもり)
- 声 - 田村ゆかり
- 旗ヶ谷学園の生徒会長であり、学年は3年。小説第1部では第1巻第3章より登場した。
- 肩アーマーを装着した制服を着ており、手には籠手を着けている。整った容姿の美少女であるが、数々の行動により、容姿の水準ほどには男子間での異性としての人気はなく、恋人は今までに一人もできていない。クエスト寮メンバーが男女で仲良くやっていることにジェラシーを感じているような描写も作中に見受けられる。登場以来颯太を意識しているような描写は見られたが、小説第3巻において颯太の中に亡くなった兄と同様の危うさを感じとり、一気に颯太に対する好感度が上昇した。料理などは元々苦手だったが、颯太に気に入られようと色々頑張っている。しかしその度に周囲にバラされ、「あざとい」と表現される。
- 聖帝小路家は旗ヶ谷学園のオーナー兼理事長であり、理事長の孫娘の美森は(生徒およびOB会での勢力も背景に)理事長代理として旗ヶ谷学園理事会でも権勢をふるっている。クエスト寮のリフォーム実施決定は彼女の独断であり、そのことが後に他の理事達からの攻撃材料となった。小説第2巻では美森により「クエスト寮廃寮危機」が生じたため、様々な形でクエスト寮メンバーのサポートを行うが、一方でメンバーをさらなる苦境に追い込んだりもしてしまっている。
- 美森は「フラグが立ちにくいタイプ」(颯太評)であるが、小説第3巻第5章において颯太が認識した美森のフラグは横断幕型であった。横断幕型フラグには足が2本あるため、颯太にとっては折ろうとしても折りきれないフラグである。
- 美森は超越存在であるエデン・リ・プライより物語のキーパーソン「錬金術師サンジェルマン」であると指摘され、作中にはそれを裏付け示唆するような描写も見られたが、小説第8巻第6章にてサンジェルマンは美森によく似た母親の久美子の方であることが明かされた。
- 小説第3巻よりクエスト寮に入寮した。
- 小説第2部
- 小説第2部ではプリンセス・カグラ号での回想シーンに登場した後、第12巻エピローグでようやく登場。久美子は美森について「騒動あるところには必ず顔を出す子だから、そのうち相見えることもあるだろう」と語っており、その通りに公国の七徳院のマントを羽織り、鳴・くるみ子と共に颯太と神楽に接触した。が、単純にマントは借りただけであり、敵としての登場ではなかった。後に第1部と同様の立ち位置となる。
- 英雄崎 凜(えいゆうざき りん)
- 声 - 日笠陽子
- 小説第1部では第2巻第1章より登場した颯太と菊乃の幼馴染。中性的な口調で話し、暴走気味なメンバーを治めるツッコミポジションでもある。
- 小説第1部
- 美森の手によって体育祭の助っ人として初登場する。旗ヶ谷学園での再会後しばらくは、颯太が幼馴染の「ソーダ」であることに気がつかず(颯太も同様に気がつかなかった)颯太に対して「軟弱男」ときつく接していたが、事態の発覚後は一転して成長した颯太を意識するようになった。普段はクールだが、颯太関連になるとすぐに赤面狼狽する。
- 幼いころから運動神経抜群であり、颯太には男の子だと思われ(通称は「川猿」)、凜自身も当時の自分は男の子のように見えていると自覚していた。
- 弓道部所属で体育会系であり、スポーツ全般に高い能力を示す。クエスト寮廃寮危機対応の一環として(中等部時代に生徒会役員を共に務めた縁の)美森により派遣され、クエスト寮メンバーの特訓を行うとともに自らもプレイヤーとして活躍する。
- 凜のフラグは幼馴染発覚後ごく短時間で攻略済みフラグとなったため、颯太は折ることができない。そればかりか颯太との些細なやりとりでフラグが攻略済みフラグにどんどん変化してしまうため、颯太をして「こんなにチョロチョロしくていいのだろうか?」と思わせた。登場から時間が経過した時点では攻略済みフラグが既に飽和しており、古い攻略済みフラグがこぼれ落ちて新しいそれが立つ描写が作中の随所に見られる。
- 所属クラスは2年F組。1年時は留学前の菊乃と同じクラスだった。
- 小説第2部
- 第11巻にて第1部と同じ立ち位置だが、颯太と同様のフラグ操作能力を持つものとして登場した。現実世界において颯太たちがプリンセス・カグラ号事故に遭う寸前に交通事故に遭い生死の境を彷徨っており、颯太に施す治療のテストケースとしての施術が行われたことによるものである。また颯太とは見えるフラグの種類に若干の差異がある。
- やはりというべきか攻略済みフラグが立ちやすい体質は健在。自覚症状があるため、狼狽具合にも拍車がかかっている。
- 第1部は完全に中性的な話し方や振る舞いだったが、第2部では物腰が若干柔かくなっている。そのためか颯太に何度も「誰だこの美少女」と脳内で驚愕されている。
- サクラメントとラプラスの魔より「クピド・ボウ」と「フラグ・アロー」を授かっており、人為的にフラグを立てる手段を得ている。しかし脳に大きな負担をかけるという代償を伴い、連続使用した際には気絶し直前の記憶を失っている。
- 14巻では颯太を助けるために限界を超えて能力を使用。負荷に耐え切れずに脳の神経が焼き切れて記憶と人格を失う。天后まおんの手により治療が施され、色っぽい蠱惑的な性格(まおん曰く「心の中に留めていた本心」)となっている。なお本来の彼女の人格は内側にしっかり存在し、表の仮人格の行いに突っ込みを入れている。
- 忍者林 瑠璃(にんじゃばやし るり)
- 声 - 諏訪彩花
- 小説第1部第2巻第1章より登場したアンドロイド。
- 小説第1部
- 魔法ヶ沢財団傘下の魔法ヶ沢エレクトロニクス社自律機械研究室による製作で、旗ヶ谷学園にて運用テストを行うこととなった際、「内気な性格により生徒と馴染めずデータ採集に危惧がある」との理由付けにより、美森により「友好力の高い」クエスト寮にクエスト寮廃寮危機対応の戦力として送り込まれ、1年F組に編入された。
- 容姿的にはほぼ人間に近いが、アンドロイドとしての機能も、瑠璃自身も把握していないものも含め多数実装されている。語尾に(Y / N)を付けて相手の返答を伺うことが多いがYNで答え辛い質問をすることも度々ある。
- 通常のアンドロイドを動かしているコアは「魔導石」であるが、瑠璃はそれとは異なり「愛菜」という人物の魂をコアに用いていると描写されている(後述の人物と同一かどうかは不明)。
- 他のメンバーに対しては見られない特別な反応を颯太にしている描写が随所に見られ、颯太に対しての評価はかなり高い。感情の起伏が表情に出ず、フラグ出現の予兆や出所を探ることは基本困難でありアンドロイド故フラグは立たないものと颯太に思われていたが、小説第2巻第5章にて描写された以降、フラグが立つ描写も見られる。ストーリーが進むにつれて颯太に対する瑠璃の過剰な反応の描写が増加している。
- 第9巻では颯太に未来を託すため重要なコアを渡し、感情を失った。
- 小説第2部
- アンドロイドではない1年F組のクラスメートとして登場したが、小説第11巻まででは颯太との間に友好的な関係は構築されていない。寧ろ颯太の周囲の騒がしさから疎まれているようでもある。
- 颯太は瑠璃のある種の自虐的な振る舞いについて「仮想世界における旗ヶ谷学園転校当初の自分の姿のようだ」と感じている。その理由は遺伝子性の病を患っていた事にあり、現代の医学での治療は不可能とされていた。
- しかし颯太が約束を果たしクエスト寮が体育祭でMVPを取得した事で姉・和歌子の作った電脳世界のアンドロイド瑠璃に魂を移植し生き永らえる道を受け入れる。なお彼女はアンドロイドとしての性能を移植後にしっかり使いこなしている。人間の彼女が眠っている間は電脳世界で出会った瑠璃の人格が表に出ており、その際の記憶は人間の瑠璃には引き継がれないようである。
- 深雪・マッケンシー(みゆき・マッケンシー)
- 声 - 南里侑香
- 颯太たちクエスト寮メンバーの大半が属する高等部1年F組の担任教師で、小説第1部第1巻第1章より登場している。前年まで幼等部の教員だったので幼稚園の先生スタイルのまま高校生にも接しているが、幼稚園児の扱いには長けている模様ではある。ハーフであり整った顔立ちだが、それほど日本人離れはしていない。
- 小説第1部
- 小説第2巻第1章において美森の手配によりクエスト寮の臨時寮監になった。クエスト寮廃寮危機対策の一環として、理事達に受けのよい深雪先生という大人を寮監とすることで「未成年の男女のみの寮」という外聞の悪い状態の回避を狙ったものであるが、体育祭以後も引き続き寮監を務めている。
- 小説第3巻エピローグにて颯太と鳴が訪れた「位相の異なる空間」においては「旗立深雪」という名で存在しており、異位相空間での「旗立颯太」のひ孫という位置づけとなっている。
- 凜の幼い記憶にも登場しており、その中では凜と颯太とは顔なじみの関係であったが、今では2人ともそのときの記憶を思い出せない。また深雪自身も特に2人に対して知っているような素振りは見せていない。
- 小説第2部
- 第1部と同様に1年F組担任として登場している。こちらでは幼い頃から颯太たちの知り合いで「深雪ねーちゃん」という愛称を持たれている。颯太からはよくスカートめくりを受けたらしい。12巻で電脳世界同様にクエスト寮の寮監になる。
- また神楽・ブレードフィールドの回想では第1部の「旗立深雪」が過去の現実世界に召喚されて彼女の窮地を救った。颯太の初恋の人。
- 大名侍 鳴(だいみょうざむらい めい)
- 声 - 丹下桜
- 颯太を監視するために派遣された少女。クールで冷静だが凛同様に不意を突かれたり颯太関連の事になるとすぐに狼狽する。
- 小説第1部
- 第2巻ラストにて颯太の前に雷鳴と共に突然現れ、その翌日1年F組に転入してきた少女。実質的には小説第3巻からの登場となる。
- 颯太と同様に他人のフラグを見たり「折る」こともでき、その能力により旗ヶ谷学園転入当初の颯太のように他人との関わりを避け、颯太の行動を監視している。その正体は菜波と同じブレードフィールド公国の出身者であり、七徳院(用語節を参照)のメンバーである。高位のランカー(No.7)で、美森が工作に失敗したくるみ子の旗ヶ谷学園への転入も見事に成功させるなど能力的には高いものを持っている。小説第4巻序章においてクエスト寮に入寮した。
- 小説第3巻エピローグで自身の能力により颯太を危機から救い、その際に攻略済みフラグが立ったが、その行為の代償としてサクラメントにより七徳院メンバーとしての記憶を失うこととなった。しかしながら、ブレードフィールド公国の特徴を寮メンバーによどみなく説明したり、王宮への複雑な道筋を迷いなく辿り着くなど、記憶が完全に失われたわけではないことを示唆する描写もなされている。
- 記憶を失った後の鳴は面と向かって颯太に告白するなど、誰よりも颯太への好意を明確に伝えているが、他のクエスト寮メンバーの前ではそれを否定している。しかし他のクエスト寮メンバーには、鳴の颯太への好意は周知の事実である。
- クールなキャラクターではあるが、涙もろい一面があり、寂しかったり悲しかったりした際に涙を流す描写が数多く見られる。小説第7巻序章においては、自身を含めたクエスト寮メンバーについて「日に日にネジが緩くなっている気がする」と評しており、颯太と菜波に「一番ネジが緩くなった人がいうと説得力がある」との感想を抱かせた。
- 小説第9巻において七徳院ランカーとしての記憶および力を取り戻し、颯太と共に別世界での戦いに参加した。颯太の悲壮な覚悟を唯一その耳で聞いた人物。
- 小説第2部
- 第12巻エピローグで登場。七徳院新No.0としてくるみ子・美森と共に颯太に接触する。
- 月麦の発言から「現実世界ではあるいは鳴は過去の人物であり存在しないのではないか」と颯太は考えていたが、しっかりと現在の人間であったことが本人の口から語られた。
- その腕を買われて天使達から颯太を連れて来るように指示されたが、恋心とポンコツ具合を引き継いでいるため全く成果は出ていない(もっとも、本人も連れて来る気は無かったが)。
- 大司教河 くるみ子(だいしきょうがわ くるみこ)
- 声 - 久野美咲
- 小説第1部
- 第3巻第3章より登場中学生の少女。語尾に「〜であります」を付けて喋る。
- 臨海学校時に休憩中の颯太の前にアイス売りの少女として現れた際、颯太はくるみ子の頭上にストーリーフラグが立っているのを発見し、名前を聞いてくるみ子がこれからの自分達に関わりを持つ存在であることを確信した。小説第3巻第4章において颯太の死亡フラグ回避を目的としたフラグ操作により、颯太の妹ポジションを占めることとなった。一応菊乃からは、颯太がほしいからという理由で認められているが妹全否定派のため時々言われもない妹への非難を受ける。
- 両親はプレミアム・アンブリエル号の船員であり沈没事故で亡くなったこととなるが、颯太に対してはそのことをむしろ申し訳なく思っている旨の発言をしている。
- 美森による旗ヶ谷学園への転入工作は失敗するものの、鳴による工作により小説第3巻第7章において旗ヶ谷学園中等部に無事転入しクエスト寮に入寮した。クエスト寮メンバー中では一番の年下であり、無邪気な言動により他の寮メンバーを慌てさせる描写が多く見られる。また、他メンバーが大抵の場合間違えた予想をするのに対し、くるみ子は一番年下であるにも関わらずなんとなくではあるが正解を当てたり、茜の祖父と颯太の会話の意図を見抜いたりと察しの悪いクエスト寮メンバーの中では唯一察しが良く、みんなからいい子と言われるほどその場の空気を読むことに優れている。
- 「魔力の泉」という10億人に1人の特級の魔法少女の才能を持っているが、現在の所一度しか活用されておらず、しかもそれもただのオチにしか使われていない。
- 鳴のことを慕っており、よく「お母さん」と呼んで鳴を困らせている。
- 小説第2部
- 第11巻で初登場、「魔法少女みらくるみん」として神楽のピンチを図らずも救った。こちらの世界では両親は健在であり、どうやら口調は父親譲りの模様。
- その後、第12巻エピローグで七徳院のマントを羽織り、鳴・美森と共に颯太に接触する。なおこのマントは鳴から借り受けたものであり、特に本人は深い意味を持って羽織っていたわけでは無かった。
- 魔法少女福祉機構の事務総長の座を譲られ、強力な魔法使いとして颯太の味方につく。鳴に母のように懐く間柄は相変わらずである。
- 白亜・B・ブレードフィールド(はくあ・バーサーカー・ブレードフィールド)
- 声 - 加隈亜衣
- 小説第1部
- 小説第1部第4巻第3章より登場したブレードフィールド公国第14公女で、菜波の異母妹。菜波や颯太と同学年相当であるが、登場時においては誕生日前のため年齢は15歳である。
- 颯太ら一行を出迎えた菜波が手配した公室専用列車の車中で颯太と出会う。ミドルネームがなぜ「バーサーカー」なのか疑問(颯太評)なほどおっとりとしており、その言動は、かなり浮世離れしたものとして描かれている。発言の語尾を繰り返す独特な喋り方をする。
- 公女同士とは言え腹違いでもあり菜波とは年に1度顔を会わせる程度の関係であったが、菜波は白亜について「相当な箱入り娘で変わり者という噂」と認識していた。しかしながら颯太は白亜に対して初対面時からなぜか親近感をもっている。
- 白亜のフラグは颯太のフラグ操作をびくともせず跳ね返す「重い女フラグ[注 3]」である。友情フラグなどの他のフラグに附属する形で現れる。颯太に重すぎるほどの好意を向けており、ストーリーの進行につれて重さもさらに増して、他メンバーの特徴に寛容なクエスト寮メンバーからも、その点に関しては引かれている。
- 外国人や箱入りのお姫様だけあってか常識があちこち抜けている。しかし菜波同様に日本文化に変な所で詳しい。
- 菜波同様に白亜にも「出生の秘密」があり、小説第4巻第6章でその秘密が明かされた結果、白亜の公王位継承順位は菜波に次ぐ第2位となった。
- 小説第5巻序章において旗ヶ谷学園高等部1年F組に転入した。お付メイドのエーリエット3姉妹(長女エリカ、次女セリカ、三女リリカ)と共にクエスト寮にも入寮している。同じクラスに菜波が在籍していることもあり、一般の生徒からはミドルネームから「Bさん」と呼ばれることもある。
- 小説第2部
- 最初から白亜であることを示唆する人物は登場していたものの、小説第13巻でようやく登場。京都に旅行に来ていた。
- ミステリアスで天然な性格は変わっていないが、何か重大な秘密をしっているらしく、眞奈花と「このままで良いのか」と密談するシーンがある。
- 吟遊院 芹香(ぎんゆういん せりか)
- 声 - 悠木碧
- 小説第1部
- 小説第1部第6巻第2章より登場した現役アイドル。旗ヶ谷学園学園祭のライブステージの下見に来ていた際に、颯太と菜波に遭遇する形で登場した。「吟遊院芹香」は芸名であり、本名は「田中芹香(たなか せりか)」である。
- ストーリー上での登場時の5ヶ月前までは全く売れていない名ばかりのアイドルであったが、アイドルを諦めようとしていた時に偶然颯太と遭遇し、颯太との会話の過程で「成功フラグ」を立てられ、その後破竹の勢いで菜波がファンになる程のスーパー売れっ子アイドルに登りつめた。自分が出会った時の服装である紫色のパーカーから「紫の旗(フラグ)の人」としてその恩人を探しており、そのことはファンの間でも周知の事実となっている。当初は颯太こそがまさにその人であるとは気付かず、真実に気付いた菜波や颯太本人もそれぞれの思惑からその事実を明かそうとはしなかったが、小説第7巻第5章において、出会いの際に颯太が芹香に渡したハンカチがきっかけとなって事実が発覚した。
- 登場当初は、辛気臭いくせに魅力的な女子多数に好意を寄せられ、さらには「紫の旗の人」をけなした(実際は自身を卑下しただけ)颯太のことをあまり快く思っていなかった。しかし文化祭の中で颯太を初めとするクエスト寮メンバーと接している内に別の感情が芽生え、小説第6巻エピローグにて颯太達のクラスに編入し、小説第7巻開始時点ではクエスト寮にも入寮している。「紫の旗の人」の事実が発覚した後は、従来の颯太に対する態度から540度[注 4]の方向で変わり、今度は颯太に嫌われるのを極端に恐れる性格となり、颯太には白亜と並ぶ面倒くさいキャラとして認識されている。
- 芹香のフラグは「ペナント型フラグ」で、颯太としてはフラグを折ることはできるものの今ひとつ手ごたえがなく、フラグ操作後にもどかしさを感じている。
- ファンの間では「せりきゃん」の愛称で通っている。ハイテンションなキャラクターとしてセールスしており、それを是とするファンも多い。「〜なんだからね」が口癖。
- アニメ本編では最後まで恩人であったことを知ることがなかった(面影が重なる事はあった)ものの、OVAで突如ライブでの姿を思い出し颯太の部屋の箪笥を粗探しし、紫のパーカーを発見した事(と颯太の失言)で正体を知ることとなる。
- 小説第2部
- 12巻にて登場。全国的な超人気アイドルであり颯太の中学生時代の放送部の部員仲間。颯太の裏からの支えによる放送は絶大な人気を誇っていたらしく、アイドルのスカウトがかかっていた。
- 瑠璃を救うために凜・菊乃・恵と共にクエスト寮に入寮する。作中ではフラグらしきものが見えたり、また颯太が苦境に立たされた時に彼女の応援によって挽回するシーンがある。
- 颯太が気になっているが中々素直になれないらしく、颯太に女の子関係で突っ掛かっては陰で自己嫌悪して菜波からフォローされるまでがワンセットになっている。
その他の主要人物
- 弥生 一二三(やよい ひふみ)
- 小説第5巻第1章から登場した旗ヶ谷学園高等部1年F組クラス委員長。文化祭における1年F組のクラス展示の内容をまとめる役回りで登場し、個性の強いクエスト寮メンバーを多数含む1年F組をまとめていく。
- 前年には旗ヶ谷学園中等部の生徒会長を務め、その手腕から「旗ヶ谷の怪物」との異名を取った。また、その前には美森・凜と共に中等部生徒会役員を務めた旨も描写されている。美森のような自らが高得点をたたき出し、記憶に残るエースストライカータイプの生徒会役員とは異なり、周囲の力を効果的に活用して成果に結びつける、記録に残る司令塔タイプの生徒会役員とされている。その手腕は小説第6巻第7章以降の白亜行方不明時にもいかんなく発揮され、生徒のみならず颯太達の近辺にいた魔法少女や「最強存在」をも(利害は一致していたとはいえ)生かして、騒動を収めた。
- 桜(さくら)
- 声 - 日高里菜
- 颯太がプレミアム・アンブリエル号の船上で出会った幼い外見の少女。颯太にフラグの力を与えた張本人であり、七徳院メンバーや魔法少女からは「サクラメント」として警戒される存在である。劇中では「永遠の少女」「高次元存在」「聖なるもの」などと描写されている。
- 颯太に七徳院ランカーのような「知りすぎている」存在が過度に接触することを好まず、颯太の監視目的で旗ヶ谷学園に潜入した鳴の記憶を奪った。また、その前に同様の目的で潜入していたアリシア・ドラグーンを「龍騎士原月麦」として旗ヶ谷学園に封印してもいる。
- ラプラスの魔
- 声 - 日高里菜
- サクラメントと対になる存在。天使の化身であると噂されている。人類を試し続け、存在価値が無いと判断したとき天使が人類を滅ぼすという。
- No.0(ナンバーゼロ)/神楽・ブレードフィールド(かぐら・ブレードフィールド)
- 声 - 種田梨沙
- 仮面で顔を隠した謎の長身の人物。七徳院上院議長という地位にあるが、七徳院メンバーでも存在を知らなかった者が多数いた。その一方で、存在を知る人物からは畏怖の念をもたれており、前公王崩御により即位直前のエリア・ブレードフィールドからは「(公国にとって益にならないと判断すれば)私もあなたに切り捨てられるのでしょうね」との趣旨で評された。
- ブレードフィールド公国にて颯太と接触した際に、公国に伝わる物語を颯太に伝えた。その際に颯太を「悪魔(サクラメント)に好かれる異端者(お人好し)」と評している。
- 小説第11巻にて、No.0の正体はブレードフィルード公国の建国王、神楽・ブレードフィールドその人であることが明かされた。また、アニメにおいては13話(放送最終話)において、その旨が明かされている。
- 数奇な運命を辿った身であり、公国の守護神のような立ち位置である事が判明している。第2部ではその力の大半を抑えられ、颯太達と共に雌伏の時を過ごしている一方で、颯太たちからはその気質から「オカン」と呼ばれたり、一方で小学生じみた行動を見られ、「小学生」や「ポンコツ」と思われたりと様々な反応をされている。
- 聖帝小路 隆守(せいていこうじ たかもり)
- 声 - 山下誠一郎
- 美森の兄であり物語開始の5年前に他界している。魔法少女達と親交があった。また颯太と似ている、または颯太が似ていると周囲の人々から判断されることも多い。
- 故人のはずなのだが颯太を学園に編入させたり、彼と全く同じ独特の筆跡による書類や手紙があったりと彼もまた謎が多い。
- 世界の心理を探求していたらしい。母の久美子曰く「魂を強引にむしり取られた形跡があった」という。
- エデン・リ・プライ
- 水色の髪の毛に狐のような耳を頭に持った女性。「最強存在」「運命狩り」などと呼ばれている。
- 当初は菜波と白亜の命を狙って護衛を一蹴するが、颯太の機転で逃してしまう。しかしその一件が彼女に興味を抱かせ、後に菜波と白亜の護衛となった。No.0の正体に気付いている。
- 元妖精女王リヴェドと共に行動している。
- 第2部では白亜のメイドとして登場。颯太に力を貸し、公国の奪還に助力した。
- ジークリート・キンダーハイム
- 魔法少女福祉機構次席監察官。アーシェを魔法少女に導いた勝ち気な性格。キンダーハイム家の四女。
- 隆守と親交があった人物の1人。紛らわしい言い方をしてはそのことをアーシェに突っ込まれてあたふたするというのが一連の流れと化している。
- 8巻終盤では聖帝小路家に居候することになった。占いが得意で、危ない橋を渡ろうとする颯太を心配している。
- 早織屋アーシェ(さおりやアーシェ)
- ジークリートの後輩。明るい性格であり、何かとジークリートに振り回されることも。
- 服装は美森に「エロコス」と言われる程に過激らしい。
- 大物であるエデンと短時間で親しくなり、ジークリートに「意外と大物」と呆れられた。
- No.100 N(ナンバーワンオーオー エヌ)
- 七徳院の創設以来メンバーで最下位の数字を持つ少年。しかしその歴史と高い戦闘能力故か信頼は厚い。
- 8巻エピローグにてリズミ・オーバーマインという謎の人物と接触した。
- 聖帝小路 久美子(せいていこうじ くみこ)
- 美森の母親であり、その正体は錬金術師サンジェルマン伯。娘とよく似た年若い女性であり、颯太に色々と助言を与えた。
- 魔法少女福祉機構の名前の考案者であり、そのトップとも旧知の仲。第2部でも颯太達に力を貸す。
- 茶パ
- 1年F組に在籍する颯太達のクラスメートであり茶髪の少年。気さくな性格だが根は真面目な部分がある。
- 小説11巻でその正体はマァリンという、全次元最強の魔導師である事が判明。その能力を使って学園に侵入し颯太を追跡していた天使達を退けた。
- 現在の所颯太の味方ではあるものの、マナの補充が安易では無いため活動にはやや消極的。
- 巫女神愛菜(みこがみまな)
- プリンセス・カグラ号の事故で行方知れずとなった颯太の幼なじみ。小説第1部における主人公にたっていた死亡フラグは彼女への罪悪感が由来しているとされている。
- 小説第2部では「眞奈花・シャーマンズ」という顔がそっくりな颯太に仕えるメイドが登場する。
- 眞奈花・シャーマンズ
- 愛菜そっくりなメイドの少女(カラーイラストでは髪の色が異なり、愛菜は青、眞奈花はピンクとなっている)。運動は得意では無いようで、颯太曰く「(体重が)重い」らしい。
- 天然というよりアホの子のようで、彼女の一言で物事が台無しになったケースが多々見られる。
- どうやら裏の顔があるようで、時折意味深な表情を忍ばせたり、颯太の現実世界における水面恐怖症を治療するなど謎が多い。
- 天后まおん(てんごうマオン)
- 先代の魔法少女福祉機構の事務総長。意図する所は不明だが、くるみ子にその座を明け渡し学園の保険医に就任する。
- 瞳の中に五芒星が描かれており、茶パは立場の違いから彼女と接触する事を避けている。天使に一泡吹かせるため、颯太に協力して公国を奪還する。
- 元事務総長の実力は本物であり、天使軍団を単騎で壊滅状態にさせたり、能力がランクアップして半暴走状態となった颯太の膝蹴りを受け止め宥めるなど作中でも最上級クラスの実力を持つ。
- ミーロワース
- 10巻で登場した七徳院No.1で、6本腕の魔神の大男。
- 豪快な性格かつ喋り方であり、颯太の実力を見て忠実な臣下になると決める。かなりの長生きのようで他人の事情や色恋沙汰にも精通している。本人曰く「長生きしていると一番面白いのは人間だと分かる」との事。
- 現実世界では山田山という苗字で学園の体育教師に就任、颯太を護衛する。表向きはブレードフィールド公国の上院議員で通している。
サブキャラクター
- 匠(たくみ)
- 声 - 芹亜希子
- 土木研究会会長であり女性。豪快な性格をしている。
- 颯太に対して好意を抱いている様子だが、漫画およびアニメではそのような描写はカットされている。また第2部では名前程度しか出ていない。
- 権田原 風(ごんだわら ふう)、野々宮 美子(ののみや よしこ)
- 声 - 平田真菜(権田原)、巽悠衣子(野々宮)
- 放送部に所属し、司会と解説が必要な場合に登場するコンビ。それぞれ2年B組とC組。
- 風が余計な言葉をいくつも足し、それを美子に冷たく(時に物理的に)突っ込まれるのがお決まりのパターン。
- 忍者林 和歌子(にんじゃばやし わかこ)
- 魔法ヶ沢エレクトロニクス社・自立機械研究室・室長。29歳。瑠璃の開発に携わった人物。
- 中学生の頃、友人が彼氏を作って独りぼっちでクリスマスを過ごすハメになり、そのせいでとんでもない事件の発端となるマシンを開発してしまった。
- 「機材投げの和歌子」というあだ名があるらしい。
- 第2部では瑠璃の姉として登場。妹を救うためにアンドロイドの体を用意した。またアンドロイドの体に元々入っている人格は颯太が電脳世界で出会った瑠璃と同一人物である。
- ガートルード・キンダーハイム
- キンダーハイム・インダストリアル社所属で和歌子の師匠。長身の23歳でジークリートの姉。
- イングリットという姉と、ヴァルプルギス、クリームヒルトという妹がいる。また別の星から来たような描写もある。
- 遺跡や古代文明を幼い頃に回っていた影響か、妹の習得していたヘアピンによるピッキングを彼女自身も習得している。
- 魔法ヶ沢 秀辰(まほうがさわ しゅうたつ)
- 魔法ヶ沢財団の会長であり茜の祖父。
- 貫禄のある初老であり、当初は茜と颯太を引き離そうとした。しかし颯太の人柄に興味を示し、暫く観察を続ける内に「見習いの仙人のよう」という評価を下した。今では颯太のことを見守り好意的な態度で接している。
- また茜に対しても厳格であるが祖父としての一面を以て接し、自らの意思で父に対抗したりするなどの自立心を持った行動を喜んでいる節がある。
用語
- 旗ヶ谷学園
- 幼等部から大学までの一貫教育を行う、都内でも有名な学園である。学力レベル以上に学園の名声を高めているのは生徒の自主性や優しさを第一に考えた教育理念であり、地元では旗ヶ谷学園は善良さの代名詞となっている。
- 学園の敷地は広大で、モノレールが学園敷地の外周に沿って敷設され学園代々木上原駅(敷地南西)・学園代々木公園駅(同南東)・学園旗ヶ谷北駅(同北西)・学園初台北駅(同北東)の4駅が設置されている。近隣地域だけではなく遠方からの修学者も多いため、そのための寮設備も学園内に完備されている。颯太たちが通う高等部は代々木公園に近いエリアにある。
- 広大な学園ゆえに財務面も含め運営をオーナー(理事長)である聖帝小路家単独で行うことは無理であることから、運営資金を賄うためのスポンサーが付く形となっており、各スポンサーから学校理事が選ばれる。学園運営の意思決定は理事会における合議制となっているが、現状は理事長代理(兼生徒会長)の美森による専横で物事が進んでしまうことも多い。
- 小説第2部において、旗ヶ谷学園が立地する場所はかつて「最後の絶対存在」が誕生した場所であり、その忌むべき力が未だ渦巻いている旨が語られた。
- フラグ
- 何かしらのイベントがある前にその予兆として立つもので、本作中では颯太の視覚上相手の頭上に旗が立つ形で示される。颯太はその能力で他人に立ったフラグを「折り」フラグが示すイベントの発生を回避することができるが、「折る」ことができるのは不確定フラグ(イベントの発生および結果が確定していないもの)であり、攻略済みフラグに代表される確定フラグ(イベントが既に発生し結果も定まった状態で立つフラグ)については「折る」ことができない。
- 第1のフラグ
- クエスト寮内の住人が使用していない部屋に残されていた颯太宛の手紙に記されていた内容。手紙の文字のインクの劣化具合から判断し記述から既に20 - 30年は経過しており、颯太の現年齢との間で矛盾が生じているが、詳細は不明である。
- 手紙には、颯太が置かれている苦境を回避するためには「姫騎士」「魔法使イ」「聖職者」「忍」を揃えるようにとの内容が記されていた。小説第2巻において颯太が瑠璃の前で前記の4つをつぶやいたところ、瑠璃自身把握していない瑠璃の能力が解放されることとなった。
- 小説第2巻第5章において、「姫騎士」は菜波(・ナイト・ブレードフィールド公女)、「魔法使イ」は(魔法ヶ沢)茜、「忍」は(忍者林)瑠璃をそれぞれ指すと颯太は推定し、瑠璃によるホログラム映像においても裏付けられている。またホログラム映像においては颯太は菜波により「王旗」と呼ばれている。「聖職者」については不明であったが、小説第3巻第3章において、(大司教河)くるみ子を指すと颯太は確信し、颯太とくるみ子の邂逅を見張っていた七徳院ランカーとしての鳴も「嵌るべきピースが揃った」と颯太の推測を肯定している。
- クエスト寮
- 颯太が旗ヶ谷学園に転校してきた際に入居した寮であり、本作におけるメインの舞台の1つとなっている。
- 颯太入居時点では廃墟同然でボロボロであったが、美森・茜・月麦らの活躍と旗ヶ谷学園土木研究会によるリフォーム実施により見違えるほどにきれいになった。本来は男子寮だったが、リフォーム終了後「入居者1名だと廃寮」回避のため菜波・茜・菊乃・恵の4名が半ば強引に入居した。その後深雪先生・瑠璃・凜(以上小説第2巻において、以下同様)、月麦・美森・くるみ子(小説第3巻)、鳴(小説第4巻)、白亜および侍女3名(小説第5巻)、芹香(小説第7巻)とクエスト寮に入寮している。白亜入寮の際には土木研究会による部屋数増加目的の増築工事も実施されている。
- 学園内での所在位置は敷地北東部の初台に近いエリアで、高等部とは少し離れていることから寮内メンバーは基本的に学園内モノレールを用いて通学している。
- 小説第2巻においては「クエスト寮廃寮危機」が発生し、「来る体育祭でクエスト寮チームがチームMVPを獲得しなければクエスト寮は廃寮、寮所属メンバーのうち男子は退学、女子は停学」との状況になったが、メンバーの活躍により回避されている。
- 小説第2部開始時におけるクエスト寮は第1部同様の廃墟であったが、魔法ヶ沢家の財力、クラスメート達の友情力、土木研究会の業務遂行能力の3つの力により第1部同様に再建されている。
- ブレードフィールド公国
- ヨーロッパにある架空の小国で、菜波・白亜・鳴の出身国。小説第4巻第5章において、初代公王神楽・ブレードフィールドの百年戦争時代の功績によって王政時のフランスの一角に建国された旨が明かされている。公用語もフランス語である。首都はツインブレード。
- 「魔女」や「超能力者」などと呼ばれる社会で受け入れられない特殊能力を持つ者たちを束ねることで生まれたことから、建国当初は魔法公国ブレードフィールドとも呼ばれた。現在はその異名も忘れ去られ、表向きは先端科学を有する技術立国と認識されている。
- 政体としては、公王を元首とし公国議会「七徳院」により統制が行われている。公王位の継承は嫡子相続が原則で、それができない場合は王弟王妹が序列順に継承する。小説第5巻以降においては、公王はエリア・ブレードフィールド(声 - 斧アツシ)、公王位継承順位第1位の第1公女が菜波・K・ブレードフィールド、同第2位の第2公女が白亜・B・ブレードフィールドである。
- 王宮中庭の石碑に記されていた「ブレードフィールド公国の伝承」において語られている内容は、ブレードフィールド訪問時における颯太達のこれまでの体験と酷似していた。伝承に語られている今後に係わる内容のとおりに事態が推移した場合、己の未来に待っているものは破滅であろうことを颯太は予感したが、小説第6巻においては伝承の内容を逆手にとって、白亜に対する危機の回避にもつなげている。
- 七徳院
- 表向きはブレードフィールド公国の公国議会であるが、その実態は「世界監視組織」(七徳院ランカーとしての鳴談)であり、メンバーの特殊能力と科学力により裏から世界管理を行っている。またブレードフィールド公国の実権も元首である公王ではなく七徳院が握っている旨が小説第4巻で描写されている。
- 七徳院は1000名程度の構成員からなり、メンバーは様々な分野の特殊能力を有している。メンバーのうち最上位101名は特に「ランカー」と呼ばれている。作中において個別に名称が描写された七徳院のランカーとしては、ミーロワース(No.1)、アリシア・ドラグーン(No.2)、舞子・ストラテジー(No.3)、大名侍鳴(No.7)、リスキスフル・ディスティニー(No.8)、ニス・フョートレント(No.14)、舞琉・カフトリン(No.18)、N(No.100)がいる。またNo.0(当初名前不明、後に神楽・ブレードフィールドであることが判明)も小説第4巻第4章において颯太ら一行と直接接触し、その後鳴も立ち会う中颯太と会話もしている。
- 小説第3巻第7章における鳴の発言によると、七徳院の現在の最重要監視対象は「サクラメント」、次位が旗立颯太である。
- 小説第11巻第3章において、ブレードフィールド公国建国王である神楽・ブレードフィールドが、影から公国を守護するために七徳院を設立したことが明かされた。
- プレミアム・アンブリエル号
- 旗ヶ谷学園転校前の颯太が乗船した際に事故により沈没したとされる豪華客船。
- 当該事故は、豪華客船が日本近海の太平洋上から救難信号などを一切発することなく姿を消し、颯太のみが乗った救命艇が発見されたという謎の事故であった。作中の描写ではプレミアム・アンブリエル号の航海には茜が乗船しており、颯太とも出会っているはずだが茜自身にはその記憶はなく、颯太自身も乗船時の記憶はあいまいである。また、小説第3巻第4章において、くるみ子の両親が乗員としてプレミアム・アンブリエル号に乗船していたことがくるみ子より語られた。
- 颯太はプレミアム・アンブリエル号乗船時に「桜」と名乗る少女とチェスに似たゲームで対戦している。そのゲームは駒に特徴があり「王旗」「騎士」「魔法使い」「侍」「龍騎士」「司教」「忍者」「盗賊」「召喚師」といった駒がある。颯太はこのゲームで少女に負け「負けた方が勝った方のお願いを聞く」との約束により、少女の持つ力 = フラグが見えるようになる力を与えられた。
- 後に第1部のラスボス「ゴッドブレス・アンブリエル号」として颯太や七徳院の前に立ちはだかる。実際の船の名前は「プリンセス・カグラ号」。
- 11巻の幕間では公国を制圧した天使軍聖櫃騎士団の騎士団長ジェルトロと副騎士団長ナルメルが「特殊な船のレプリカ」「神の御使いが乗るにはおかしい」「何か裏がある」と推察している。
- 魔法少女福祉機構
- 4大魔法組織の一角[注 5]を占める魔術師シンジケート。全次元合計で80億人の魔法少女が属している。組織内に置いて、ジークリート・キンダーハイムは次席監察官、早織屋アーシェは筆頭書記官の地位にある。
- ストーリーでの登場当初、組織のトップである事務総長は天后(てんごう)まおんであったが、小説第2部においては新事務総長として「魔法少女みらくるみん」が就いた旨が描写された。
- 小説第1部においては「魔性少女病」を治癒するため、ジークリートと早織屋に賢者の石を探させている。
コミック
彼女がフラグをおられたら/新しい彼女がフラグをおられたら
『月刊少年ライバル』にて2011年12月号より2014年4月号まで連載。2014年5月号(3月25日発売)より『月刊少年ライバル』から『月刊少年シリウス』へ移籍[11]し、2016年4月号まで連載。その後『水曜日のシリウス』に移籍し、2016年3月23日より6月22日まで毎月第2・第4水曜日更新で連載された。原作は竹井10日、作画は凪庵、キャラクター原案はCUTEG。単行本は講談社シリウスKC(初版時第6巻まではライバルKC)より刊行されている他、東立出版社(台湾)からも翻訳版が刊行されている。
月刊少年ライバルでの連載開始は2011年11月4日発売の12月号からと、小説第1巻の刊行(2011年12月2日)より先行しているという珍しいケースとなる。これは、竹井や凪庵がTwitterやSNSでの露出があることを利用し、ラノベ文庫編集部として「少しでも先行して講談社ラノベ文庫の知名度を上げる」という狙いがあったものである[1]。2015年4月号で第1部が終了し同年6月号より第2部が開始、そして同年9月号からはタイトルが『新しい彼女がフラグをおられたら』に変更された。ただし、タイトル変更後も話数は第1部からの通算のままとなっている。単行本は第2部の最初から新タイトルで刊行されている。
作画の凪庵にとっては、商業誌でのストーリー漫画の連載はこの作品が初[1]である[注 6]。
ストーリーは基本的に原作小説に沿った内容であるが、表現の都合上カットされたり逆に追加された台詞や描写がある。また、オリジナルエピソードも描かれている。これについては凪庵自身がインタビューで「結構自由にやらせてもらっている、原作者の確認は入るが変にいじらなければ大抵の場合OKを頂いている。」との趣旨で答えている[1]。凪庵はまた、単行本あとがきにて「小説ではイラストとして描かれていないブレードフィールド公国の舞台設定に苦労した」(5巻)「学園祭エピソードは個人的には全部やりたいが、そうすると分量が単行本3巻分ぐらいになってしまうので『いいとこ取り』で行きます」(6巻)などの趣旨で、原作小説からのアレンジについての感想を語っている。
キャラクター原案のCUTEGは、各巻につきヒロイン達のイラストと共にコメントを寄せている(第1巻より順に菊乃、茜、恵、月麦、凜、瑠璃、桜、美森、鳴)。
彼女がフラグをおられたら おお勇者よ、フラグを立ててしまうとは何事だ!?
『月刊少年ライバル』にて2013年6月号より2014年3月号まで連載。また週刊少年マガジンの公式サイト内にある『マガジン・ラボ』でも別内容の話が2013年6月より2014年3月まで連載[注 7]。原作は竹井10日、作画は凪庵、キャラクター原案はCUTEG。公式略称は「がをゆう」[注 8]。
「がをられ」メンバーがRPGの世界で過ごすスピンオフ新作となっており、講談社紹介では「冒険&反省ファンタジー」と紹介されている。
月刊少年ライバルでは本編にあたるAパートが、マガジン・ラボでは本編の反省会にあたるBパートがそれぞれ連載されていた。
彼女がフラグをおられたら ルートラブ
『月刊少年シリウス』と『ニコニコ静画』のコラボ企画である「水曜日のシリウス」にて2013年7月26日より[12][13]2014年6月11日まで連載。原作は竹井10日、漫画は綾咲千城、キャラクター原案はCUTEG。公式略称は「がをラブ」[注 9]。
原作者の竹井は「先入観なく思い浮かべる『がをられ』は原作より、もしかするとこちらが近いかも」と発言している[12][13]。
既刊一覧
小説第2巻とコミック第1巻は同時発売(2012年3月2日)であったため、「『がをられ』フラグ成立キャンペーン!!」として両者の帯に公式同人誌(竹井10日・CUTEG・凪庵によるオリジナル作品、設定資料などが掲載)サービスの応募券が付けられた。以後小説・コミック各巻は発売日を合わせており、小説第7巻・漫画第6巻まで毎回フラグ成立キャンペーンが行われた。小説第8巻・漫画第7巻についてはドラマCD付き限定版も通常版と同時発売され、表紙イラストは通常版とは若干異なるものが用いられている。
小説既刊
講談社ラノベ文庫より刊行。他に東立出版社(台湾)からも翻訳版が刊行されている[10]。
各巻のサブタイトルについては編集担当者が「死亡フラグのバリエーションでつけているが、デザイナーさんからは『(サブタイトルが長くて)収まりきらなかったらと心配になる(笑)』と言われます」との趣旨で語っている[4]。
タイトル | 初版発行日[14] | ISBN | 表紙[14] | |
---|---|---|---|---|
1 | 彼女がフラグをおられたら 俺、この転校が終わったら、あの娘と結婚するんだ |
2011年12月2日 | ISBN 978-4-06-375205-2 | 菜波 |
2 | 彼女がフラグをおられたら こんな女子ばかりの体育祭に出られるか、僕は二人三脚に出させてもらう |
2012年3月2日 | ISBN 978-4-06-375224-3 | 茜 |
3 | 彼女がフラグをおられたら 大丈夫、この臨海学校は安全だから、絶対敵に見つかったりしないよ |
2012年8月2日 | ISBN 978-4-06-375249-6 | 恵 |
4 | 彼女がフラグをおられたら ここは俺に任せて、お前は夏休みを満喫しろ |
2012年11月30日 | ISBN 978-4-06-375272-4 | 菊乃 |
5 | 彼女がフラグをおられたら こんな風にみんなと学園祭の話をしたの、初めてだな |
2013年4月2日 | ISBN 978-4-06-375291-5 | 凜 |
6 | 彼女がフラグをおられたら 電話ではこれ以上話せない。学園祭の詳しい話は会ってからだ |
2013年8月2日 | ISBN 978-4-06-375319-6 | 白亜 |
7 | 彼女がフラグをおられたら おや、こんな時間に誰だろう…サンタクロースかな? |
2013年11月29日 | ISBN 978-4-06-375350-9 | 鳴 |
8 | 彼女がフラグをおられたら 今までこの初詣のお守りのお陰で何回も命拾いしたんだ、これ貸してやるよ |
2014年4月2日 | ISBN 978-4-06-375358-5 | 芹香 |
ドラマCD「クエスト寮強化キャンプじゃ!」付き限定版 | ISBN 978-4-06-358492-9 | |||
9 | 彼女がフラグをおられたら 世界の真理など、私一人で充分だ |
2014年5月30日 | ISBN 978-4-06-375378-3 | 菜波 |
10 | 彼女がフラグをおられたら この船旅が終わったら、私、お姫様になるの |
2014年7月2日 | ISBN 978-4-06-375390-5 | 茜 |
11 | 彼女がフラグをおられたら こんな床が抜ける寮にはいられない、私は角部屋に帰らせて貰うからね! |
2014年12月2日 | ISBN 978-4-06-381408-8 | 恵 |
オリジナルアニメDVD付き限定版 | ISBN 978-4-06-358714-2 | |||
12 | 彼女がフラグをおられたら 大丈夫、この体育祭は安全だから、絶対MVPを取れるわよ |
2015年4月2日 | ISBN 978-4-06-381449-1 | 瑠璃 |
13 | 彼女がフラグをおられたら ここは修学旅行生に任せて、早く枕投げに行くのよ |
2015年7月31日 | ISBN 978-4-06-381475-0 | 愛菜 眞奈花 |
14 | 彼女がフラグをおられたら ちがう水泳大会で出会えていたら、私達親友になれたかもね…… |
2015年12月29日 | ISBN 978-4-06-381504-7 | 美森 月麦 |
15 | 彼女がフラグをおられたら 少し疲れたわ…次の夏休みまで眠らせてもらうね… |
2016年4月28日 | ISBN 978-4-06-381530-6 | 鳴 くるみ子 |
16 | 彼女がフラグをおられたら 冥土の土産よ、最期に卒業式のことを教えてあげるわ |
2016年9月2日 | ISBN 978-4-06-381548-1 | 颯太 菜波 |
コミック既刊
- 彼女がフラグをおられたら/新しい彼女がフラグをおられたら
- 講談社シリウスKC(第6巻までは初版刊行時ライバルKC)より刊行。他に東立出版社(台湾)からも翻訳版が刊行されている。
- 漫画第7巻ドラマCD付き限定版表紙イラストには、通常版とは別バージョンの鳴に加えてくるみ子も描かれているものが用いられている。なお、第8巻までは小説の同一巻と同じキャラクターが表紙イラストとなっていたが、第9巻からは異なっている。これについて原作者の竹井は「小説は第1部が完結し第2部に入ったので2周目の当番となっているが、コミックは第1部が継続中なので別のキャラクターが表紙に登場した」旨触れている[15]。
タイトル 初版発行日[16] ISBN 表紙[16] 掲載誌 1 彼女がフラグをおられたら1 2012年3月2日 ISBN 978-4-06-380208-5 菜波 月刊少年ライバル
2011年12月号 - 2012年3月号2 彼女がフラグをおられたら2 2012年8月2日 ISBN 978-4-06-380231-3 茜 2012年4月号 - 8月号 3 彼女がフラグをおられたら3 2012年11月30日 ISBN 978-4-06-380248-1 恵 2012年9月号 - 12月号 4 彼女がフラグをおられたら4 2013年4月2日 ISBN 978-4-06-380264-1 菊乃 2013年1月号 - 4月号 5 彼女がフラグをおられたら5 2013年8月2日 ISBN 978-4-06-380278-8 凜 2013年5月号 - 8月号 6 彼女がフラグをおられたら6 2013年11月29日 ISBN 978-4-06-380294-8 白亜 2013年9月号 - 12月号 7 彼女がフラグをおられたら7 2014年4月2日 ISBN 978-4-06-376973-9 鳴 2014年1月号 - 4月号 ドラマCD「魔法ヶ沢ヒュッテ連続殺人事件です!」付き限定版 ISBN 978-4-06-358493-6 鳴・くるみ子 8 彼女がフラグをおられたら8 2014年7月2日 ISBN 978-4-06-377025-4 芹香 月刊少年シリウス
2014年5月号 - 8月号9 彼女がフラグをおられたら9 2014年12月2日 ISBN 978-4-06-377093-3 瑠璃 2014年9月号 - 12月号 10 彼女がフラグをおられたら10 2015年4月2日 ISBN 978-4-06-377168-8 颯太 2015年1月号 - 4月号 11 新しい彼女がフラグをおられたら1 2015年7月31日 ISBN 978-4-06-377321-7 茜・愛菜 2015年6月号 - 8月号 12 新しい彼女がフラグをおられたら2 2015年12月28日 ISBN 978-4-06-376593-9 神楽・月麦 2015年9月号 - 12月号 13 新しい彼女がフラグをおられたら3 2016年4月28日 ISBN 978-4-06-377458-0 瑠璃・くるみ子・深雪 2016年1月号 - 4月号 14 新しい彼女がフラグをおられたら4 2016年9月2日 ISBN 978-4-06-393062-7 颯太・菜波 水曜日のシリウス
2016年3月23日 - 6月22日
- 彼女がフラグをおられたら おお勇者よ、フラグを立ててしまうとは何事だ!?
- 講談社ライバルKCより刊行。全1巻。
タイトル 初版発行日[17] ISBN 表紙[17] 1 彼女がフラグをおられたら
おお勇者よ、フラグを立ててしまうとは何事だ!?2014年5月30日 ISBN 978-4-06-376475-8 美森 他
- 彼女がフラグをおられたら 〜ルートラブ〜
- 講談社シリウスKCより刊行。全2巻。
タイトル 初版発行日[18] ISBN 表紙[18] 1 彼女がフラグをおられたら 〜ルートラブ〜 1 2014年4月2日 ISBN 978-4-06-376974-6 菜波 2 彼女がフラグをおられたら 〜ルートラブ〜 2 2014年7月2日 ISBN 978-4-06-377026-1 瑠璃
テレビアニメ
原作 | 竹井10日 (講談社ラノベ文庫刊) |
---|---|
原作イラスト | CUTEG |
監督 | 渡辺歩 |
副監督 | 上田繁 |
シリーズ構成 | あおしまたかし |
脚本 | あおしまたかし(第1話 - 第13話) 竹井10日(第14話) |
キャラクターデザイン 総作画監督 |
金子志津枝 |
メカデザイン・作画監督 | 大河広行(第1話・第2話) |
色彩設計 | 斉藤麻記 |
美術監督 | 榊枝利行(第1話・第2話) 福本剛(第3話 - 第14話) 川元由香(第4話 - 第14話) |
撮影監督 | 関谷能弘、戸澤雄一郎 |
編集 | 廣瀬清志 |
音響監督 | 明田川仁 |
音楽 | 橋本由香利、川田瑠夏 |
音楽プロデューサー | 佐藤正和 |
プロデューサー | 吉田博、有本充利、福田順(TV) 角谷謙二(OVA) |
アニメーション制作 | フッズエンタテインメント |
製作 | がをられ製作委員会[注 10](TV) 講談社(OVA) |
2012年11月にアニメ化が発表され、日本国内においては、2014年4月より6月(一部地域では7月)までTOKYO MX、テレビ愛知、サンテレビ、BS11、AT-Xにて放送された[9]。日本国外においても、主にネット配信により同時並行で放送された。
アニメ化に関し、小説著者の竹井はアニメ化発表時(2012年11月)のインタビュー記事において「現時点ではアニメ化決定以上にお話できることがほとんどない」としつつも「アニメでフラグが立つ際の描写については楽しみ」「アニメ化がゴールと思わずに作品としてしっかり書いていきたい」との趣旨でコメントしている[19]。その後に発売された原作小説各巻あとがきにおいても、アニメ作品に関しての感想やキャスティングされた声優に対してのコメントなどを述べている。
アニメのストーリー構成は、原作小説第1部となる第1巻から第6巻および第9巻をベースとしている。ただし、第9巻まででは明らかにされなかった「颯太の姉は菜波である」という設定については、それが明らかにされた小説第10巻の刊行に先行する形でアニメ第12話にて公開されている。また、放送では割愛された小説第7巻掲載のクエスト寮クリスマス会エピソードが、第14話OVAとして小説第11巻限定版の形で発売されている。
製作
監督は渡辺歩、シリーズ構成はあおしまたかし、キャラクターデザインは金子志津枝、アニメーション制作はフッズエンタテインメントがそれぞれ担当する[20]。
本作監督の渡辺は、自身へのインタビュー記事において「『謎の彼女X』の監督を担当した縁で本作でも監督を務めたが、依頼された時点では企画の中身を知らなかった。原作を読み、自分も同じような気持ちになって物語の中に入っていけるのではという可能性を感じ、また未知なるジャンルへの挑戦の意味も込めて引き受けた」との趣旨で本作への係わりについて語っている[21]。
渡辺はまた、キャラクターデザインの金子や副監督の上田繁に本作への参加を依頼した経緯について「それぞれの上品さや良い部分が出せたら」という狙いがあった旨を述べている[21]。シリーズ構成のあおしまについては「原作にある女の子の可愛らしい部分、学園ハーレムものの要素は押さえつつも、一方でドラマの部分もしっかり描きたい。さらにはハーレムものにありがちなエロティック描写には頼らない、という欲張りなリクエストを1クールでまとめるため」と、あおしまが全話の脚本を担当することとなった背景を語っている[21]。絵コンテの誌村宏明に関しては、原作小説でも語られていない「菊乃がおたまキャラとなった背景」についてのエピソードを語っている[21]。
主題歌
- オープニングテーマ「クピドゥレビュー」(第2話 - 第12話、第14話)
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - zakbee / 歌 - 悠木碧
- エンディングテーマ「彼女がフラグを立てる理由(わけ)」(全話)
- 作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - 森浩太 / 編曲 - 古川貴浩 / 歌 - YELL[菜波・K・ブレードフィールド(木戸衣吹)、魔法ヶ沢茜(茅野愛衣)、召喚寺菊乃(阿澄佳奈)、盗賊山恵(花澤香菜)、英雄崎凜(日笠陽子)、忍者林瑠璃(諏訪彩花)]
- 挿入歌
-
- 「1st Love(はつ恋)宣言」(第1話・第3話・第11話)
- 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 黒川陽介 / 編曲 - 成瀬裕介 / 歌 - 吟遊院芹香(悠木碧)
- 「春風フラグメンツ」(第6話)
- 作詞 - RUCCA / 作曲 - 山田智和 / 編曲 - 高橋浩一郎 / 歌 - 菜波・K・ブレードフィールド(木戸衣吹) & 魔法ヶ沢茜(茅野愛衣)
各話リスト
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|
1 | 俺、この転校が終わったら、 あの娘と結婚するんだ |
渡辺歩 | 上田繁 | 滝本祥子、藪本和彦 |
2 | この寮に姉たちがいる。 だが、今はまだ言えない。明日まで待ってくれ |
誌村宏明 | 重原克也 | をがわいちろを |
3 | 任せておけ、 この体育祭は99.9%の確率で俺たちの勝ちだ |
藤森カズマ | 斉藤啓也 | 片岡育、三島千枝 |
4 | あともう少しでゴールだ。 これで無事体育祭も終わるぞ |
島崎奈々子 | 清水奈津子 | |
5 | 信じて待っていてくれ。 みんなとのデートに遅刻なんてするものか |
上田繁 | 佐々木美和 | |
6 | ふう……あまり驚かせるなよ、 ただの妹じゃないか |
川畑えるきん | 飯田薫久 | 小林利充 |
7 | とんでもないことを知ってしまった。 消される前に俺は身を隠す |
斎藤久 | 上田繁 重原克也 |
末田晃大、森川侑紀 水竹修治 |
8 | 後から必ず追いつく。 俺が約束を破ったことがあったか? |
佐藤光 | 滝本祥子、佐々木美和 小林利充 | |
9 | またいつか、 こうしてみんな一緒にお祭りに行けるといいな |
藤森カズマ | 斉藤啓也 | 片岡育、稲田俊子 |
10 | こいつを預かっておいてくれ。 ミスコンの優勝者の名前が書かれているんだ |
誌村宏明 | 飯田薫久 | 西見昌一郎、徳倉栄一 |
11 | みんなで踊るまでもない、 ここは俺一人が踊れば十分だ |
藤森カズマ | 上田繁 | 秋山宏、桜井木の実 手島勇人、中野彰子 |
12 | ひどい世界だな、ちょっと裏の様子を見てくるよ | 上田繁 | 藪本和彦、小林利充 板垣彰子 | |
13 | 彼がフラグをおられたら | 滝本祥子、佐々木美和 水竹修治 | ||
14 (OVA[注 11]) |
クリスマス? そんな物が僕に通用すると思うのか? |
上田繁 | 上田繁 飯田薫久 |
小林利充、岩田景子 末田晃大 |
放送局
- 日本国内
テレビ放送 放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考 東京都 TOKYO MX 2014年4月7日 - 6月30日 月曜 0:30 - 1:00(日曜深夜) 独立局 兵庫県 サンテレビ 月曜 1:00 - 1:30(日曜深夜) 愛知県 テレビ愛知 2014年4月10日 - 7月3日 木曜 2:05 - 2:35(水曜深夜) テレビ東京系列 日本全域 BS11 木曜 3:00 - 3:30(水曜深夜) BS放送 『ANIME+』枠 AT-X 木曜 21:00 - 21:30 CS放送 リピート放送あり
インターネット放送 放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考 日本全域 バンダイチャンネル 2014年4月10日 - 7月3日 木曜 12:00 更新 ネット配信 見放題サービス利用者は全話見放題 dアニメストア[22] 楽天ショウタイム ニコニコチャンネル ニコニコ生放送 木曜 22:00 - 22:30
- 日本国外
放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考 北米 Crunchyroll 2014年4月10日 - 木曜 4:00 更新(水曜深夜) ネット配信 英語字幕あり 中南米 スペイン語圏 スペイン語字幕あり ポルトガル語圏 ポルトガル語字幕あり 中国 PPTV 2014年4月 - 中国語字幕あり フランス J-One Channel ケーブルテレビ フランス語字幕あり
関連商品
- BD / DVD
- 日本国外においてはNIS Americaが権利を取得している[23]。
巻 発売日 収録話 規格品番 BD DVD 1 2014年6月18日 第1話 - 第2話 VTZF-51 VTZF-57 2 2014年7月23日 第3話 - 第4話 VTZF-52 VTZF-58 3 2014年8月20日 第5話 - 第6話 VTZF-53 VTZF-59 4 2014年9月17日 第7話 - 第8話 VTZF-54 VTZF-60 5 2014年10月22日 第9話 - 第10話 VTZF-55 VTZF-61 6 2014年11月19日 第11話 - 第13話 VTZF-56 VTZF-62
- CD
発売日 タイトル 規格品番 2014年4月30日 クピドゥレビュー VTZL-79(初回盤)
VTCL-35179(通常盤)彼女がフラグを立てる理由 VTCL-35181
- 書籍
-
- 『彼女がフラグをおられたら COMPLETE BOOK』(学研パブリッシング)、2014年10月9日発行、ISBN 978-4-05-406148-4
インターネットラジオ
『彼女がフラグをおられたらじお』のタイトルで、2014年4月4日から7月18日まで隔週金曜日に音泉より配信されていた[24][25]。パーソナリティは、木戸衣吹(菜波・K・ブレードフィールド役)と丹下桜(大名侍鳴役)。なお、第1回の放送時にはスタジオを原作の竹井10日が見学していた。
2014年6月25日には、配信された内容を収録したCDもリリースされている[24]。
- コーナー
-
- ここは、私たちがしゃべるから、みんなはふつおたを送ってくれ
- ふつおたのコーナー。パーソナリティへのメッセージやアニメの感想などを送るコーナー。
- このメールを送ったら、フラグが立っているか、教えてもらうんだ
- リスナーから「フラグが立った」と思った出来事を送ってきてもらい、実際にフラグが立ったのかをフラグが見える大名侍鳴こと丹下桜が判定する。
- クエスト寮くえすと!
- クエスト寮にあったらうれしいものや便利なもの、逆に不便なものなどを送るコーナー。入寮希望者も募集している。
- ツンデレ公国
- パーソナリティが演ずる菜波と鳴の共通点は「ツンデレ」ということで、菜波と鳴のような世の中にあるツンデレなものを募集する。
- 詳しいインフォメーションは、この後お知らせする
- 毎回アニメや原作本などの情報を紹介していくコーナー。
- 関連商品
ラジオCD「彼女がフラグをおられたらじお」 Vol. 発売日 新規撮り下ろし特別版ゲスト 過去配信回 規格品番 1 2014年6月25日 諏訪彩花(忍者林瑠璃 役) 第1回 - 第7回 TBZR-0241/2 2 2014年9月24日 悠木碧(吟遊院芹香 役) 第8回 - 第15回 TBZR-0272/3
アプリ
- 『嫁コレ』(スマートフォン用)
- 講談社ラノベ文庫のメディアミックス展開の一環としてBIGLOBEと連携したことによるものであり、講談社ラノベ文庫作品のキャラクターをBIGLOBEのスマートフォン用アプリ「嫁コレ」のコンテンツとして登場させていくものである。第1弾として菜波のカードおよびボイスが講談社ラノベ文庫創刊の2011年12月2日にリリースされた[7] 。通常「嫁コレ」のキャラクターカードは課金アイテムだが、本提携による講談社ラノベ文庫作品キャラクターについては無料で入手できる[7]。その後、本提携第2弾として茜のカードおよびボイスがリリースされている[8]。
脚注
注釈
- ^ 小説第1巻作者あとがきより。
- ^ 『月刊少年ライバル』で連載を開始し、2014年5月号より『月刊少年シリウス』に、2016年3月23日より『水曜日のシリウス』に移籍。
- ^ a b c d 小説第4巻第6章の記述より。
- ^ 小説第7巻第5章での記述に準拠。
- ^ 4大魔法組織は「魔法少女福祉機構」「精霊記念魔導学院」「アーネンエルベ魔法ギルド」「アヴァロン魔道師団」である。
- ^ これまで同人関係での活動が長く、商業誌での活動実績は4コマ漫画の執筆が主であった旨、凪庵本人が漫画連載開始に際してのインタビュー記事にて述べている。
- ^ 現在、『マガジン・ラボ』での公開は終了しているため閲覧することはできない。
- ^ 漫画「がをられ」単行本第6巻あとがきにおける原作者竹井10日のコメントより。
- ^ 講談社『彼女がフラグをおられたら』特設サイトにおける記述より。
- ^ フライングドッグ、講談社、クロックワークス、フッズエンタテインメント
- ^ 原作第11巻DVD付限定版に収録。
出典
- ^ a b c d e “インタビュー「ラノベの素」。凪庵先生「彼女がフラグをおられたら」コミカライズ”. ラノベニュースオンライン. オリジナルの2013年11月11日時点におけるアーカイブ。 2012年3月22日閲覧。
- ^ “講談社ラノベ文庫既刊案内-2011年12月刊行”. 講談社コミックプラス. オリジナルの2013年12月30日時点におけるアーカイブ。 2013年8月5日閲覧。
- ^ “インタビュー「ラノベの素」。竹井10日先生「彼女がフラグをおられたら」”. ラノベニュースオンライン. オリジナルの2013年12月3日時点におけるアーカイブ。 2012年8月27日閲覧。
- ^ a b c “ラノベ質問状:「彼女がフラグをおられたら」“イチャコメ”展開が魅力、アニメ化企画も進行中”. まんたんウェブ. (2013年2月1日). オリジナルの2013年3月21日時点におけるアーカイブ。 2013年2月7日閲覧。
- ^ “ライバル新連載は「フラグ」が見える男の学園ラブコメ”. コミックナタリー. (2011年11月4日). オリジナルの2013年11月12日時点におけるアーカイブ。 2012年8月25日閲覧。
- ^ 『このライトノベルがすごい!2014』(宝島社)p.113.
- ^ a b c “BIGLOBEプレスルーム1”. (2011年12月2日). オリジナルの2013年12月3日時点におけるアーカイブ。 2012年3月22日閲覧。
- ^ a b “BIGLOBEプレスルーム2”. (2012年1月31日). オリジナルの2012年2月17日時点におけるアーカイブ。 2012年3月22日閲覧。
- ^ a b TVアニメ公式サイト アーカイブ 2014年5月23日 - ウェイバックマシン記述より。
- ^ a b “如果折斷她的旗(01)”. 東立出版社. 2013年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月25日閲覧。
- ^ “「少年シリウス」次号予告”. 月刊少年シリウス. オリジナルの2014年3月10日時点におけるアーカイブ。 2014年2月27日閲覧。
- ^ a b “【お知らせ】月刊少年シリウスとのタッグ企画「水曜日のシリウス」スタート決定!”. "ニコニコ静画". オリジナルの2013年7月2日時点におけるアーカイブ。 2013年7月2日閲覧。
- ^ a b “シリウス×ニコニコ静画 新作漫画ページ開設! 7・26 START!! -少年シリウス”. "講談社". オリジナルの2013年9月29日時点におけるアーカイブ。 2013年7月2日閲覧。
- ^ a b “既刊一覧”. 講談社コミックプラス. オリジナルの2014年6月2日時点におけるアーカイブ。 2014年6月2日閲覧。
- ^ コミック第9巻あとがきより。
- ^ a b “既刊一覧”. 講談社コミックプラス. オリジナルの2013年12月8日時点におけるアーカイブ。 2014年6月2日閲覧。
- ^ a b “既刊一覧”. 講談社コミックプラス. オリジナルの2014年6月2日時点におけるアーカイブ。 2014年6月2日閲覧。
- ^ a b “既刊一覧”. 講談社コミックプラス. オリジナルの2014年6月2日時点におけるアーカイブ。 2014年6月2日閲覧。
- ^ “【アニメ化決定】「彼女がフラグをおられたら」竹井10日さんインタビュー【サイン本プレゼントあり】”. ラノベニュースオンライン. (2012年11月30日). オリジナルの2014年2月7日時点におけるアーカイブ。 2014年4月9日閲覧。
- ^ “彼女がフラグをおられたら:テレビアニメ化決定 キャストに逢坂良太、茅野愛衣ら”. MANTANWEB(まんたんウェブ). オリジナルの2014年4月7日時点におけるアーカイブ。 2014年3月30日閲覧。
- ^ a b c d “『彼女がフラグをおられたら』渡辺歩監督インタビュー「意味ある存在として、少女たちの魅力を描きたい」”. anisomnia(アニソムニア). オリジナルの2014年7月12日時点におけるアーカイブ。 2014年7月2日閲覧。
- ^ “彼女がフラグをおられたら”. ドコモ・アニメストア. dアニメストア. 2014年5月19日閲覧。
- ^ “NIS America Licenses Kanojo ga Flag o Oraretara Anime”. Anime News Network. 2014年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月15日閲覧。
- ^ a b “彼女がフラグをおられたらじお 音泉公式サイト”. 音泉. 2014年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月13日閲覧。
- ^ “彼女がフラグをおられたらじお アニメ公式サイト”. 2014年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月15日閲覧。
外部リンク
- 彼女がフラグをおられたら | ラノベ文庫
- 少年シリウス オフィシャルサイト | 彼女がフラグをおられたら | 作品紹介 | 講談社コミックプラス - 閉鎖。2013年12月4日時点のアーカイブ。
- 「彼女がフラグをおられたら」TVアニメ公式サイト
- 彼女がフラグをおられたらじお 公式サイト - ウェイバックマシン(2014年3月15日アーカイブ分)
- TVアニメ「彼女がフラグをおられたら」 (@gaworare_TV) - X(旧Twitter)