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「755 (アプリケーション)」の版間の差分

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2021年11月10日 (水) 04:39時点における版

755(ナナゴーゴー)
開発元 (株)7gogo
初版 2014年2月
対応OS Android 2.1以降
Android Wear
iOS 6.0以降
対応言語 日本語
種別 インスタントメッセンジャー
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト 7gogo.jp
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株式会社7gogo
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
150-0042
東京都渋谷区宇田川町40番1号
法人番号 5011001095271 ウィキデータを編集
代表者 藤田 晋
資本金 700万円
純利益 ▲2900万円(2020年09月30日時点)[1]
総資産 400万円(2020年09月30日時点)[1]
決算期 9月末日
主要株主 サイバーエージェント
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755(ナナゴーゴー)は、サイバーエージェントグループの株式会社7gogoが提供するスマートフォン向けアプリケーションソフトである。

概要

堀江貴文仮釈放後第一弾プロジェクト」として立ち上げられたもので[2][3]、サイバーエージェントと、堀江らが出資する株式会社SNS(現・インターステラテクノロジズ株式会社)が2013年6月3日に共同で設立した「株式会社7gogo」[4]により、2014年2月13日に提供を開始した[5]

参加者がさまざまなテーマで「トーク」を展開し、その「トーク」に対してほかの参加者が「やじうまコメント」(いわゆる「レス」)を付けたり、自分のトークに引用したりできる機能を備えている[5][6][7]。いわゆるインスタントメッセンジャーアプリまたはチャットアプリの一つに位置づけられるが、LINEをはじめとする従来のメッセンジャーアプリが1対1(または仲間同士)のクローズドなコミュニケーションを前提としているのに対し、755ではトークやコメントの内容はすべてオープンとされることが前提となっており[注 1]、サイバーエージェント代表取締役の藤田晋はサービス開始当初は「メディア的な側面の強いサービス」と考えていたと話し[5]、実際に使ってみての感想としては、位置づけを「Twitterブログの中間かな」と感じたという[7]

2014年6月以降、トークを開設できるユーザーアカウントをアメーバブログ開設者を中心とした著名人に集中的に展開したこと、さらには755アカウントを持つアイドルらを使い「芸能人・有名人の返信率92%以上」と謳ったテレビCMを2014年末から2015年始にかけて集中的に投下した影響もあって、この年末年始だけで約200万ダウンロードを達成し、累計ダウンロード数も250万ダウンロードを超えたという[7]。ちなみに、この「返信率92%以上」という数字は、“755を利用する著名人の92%がやじうまコメントに返信を行っている”という意味であって“92%のユーザーが自分宛の返信をもらえる”という意味ではないといい[6][7]、誤解を招くとしてこのキャッチコピーは後に撤回された[3]

上述のような形でユーザー数の拡大を図っていたが、今後の事業展開について、サイバーエージェントは2015年9月期第3四半期決算説明会での質疑応答の席で「芸能人・著名人に紐づくファンをベースにしたアプリだと成長拡大が見込めない」としており、今後は一般ユーザー同士での交流を前提とした形でサービスの方向性の転換を図る予定と説明している[7]

開発の経緯

藤田晋によると、証券取引法違反(ライブドア事件)で収監されていた堀江貴文が仮釈放された際に、堀江が藤田に「LINEのようなアプリをなぜ作らないのか」と持ちかけ[注 2]、その方向性を探る中で、藤田が見城徹幻冬舎社長)や秋元康ら6人でやっている「ハワイ会」というLINEグループでの見城のコメントが「やたらおもしろい」ということに着目し、「これにユーザーが『やじうま』のようにコメントをつけることができたら、それまでにない新しいサービスになるのではないか」との発想から本サービスの開発に至ったという[8]。また、堀江からも『Hotwired(現在のWIRED.jpの前身)にあった公開討論のようなサービスはどうか』という話を持ちかけられたのもサービスの方向性を定めるきっかけの一つとなっているという[5]

ちなみに、サービス名称の「755」とは、堀江が収監されていた長野刑務所での囚人番号[注 3]に由来している[6][7][8][2]。なお、SNSの株式を50%保有する堀江はファウンダーという立場であり、同時に7gogoには設立者の1人として参画したという。

CMキャラクター

関連書籍

  • 見城徹『たった一人の熱狂-仕事と人生に効く51の言葉-』双葉社、2015年3月18日。ISBN 978-4575308419 
    幻冬舎社長の見城による755上でのトークをまとめた書籍。

脚注

注釈

  1. ^ このため、荒らし対策として、やじうまコメントにはトーク発信者が返信しない限りトーク画面に表示されない仕掛けや、やじうまコメントへの監視機能をアメーバブログ並みに強化しているという[7]
  2. ^ この当時、サイバーエージェントはメッセージサービス『DECOLINK』を既にリリースしていたが、思うように普及せず事業として失敗していた[5]
  3. ^ 囚人が刑務所内で名前の代わりに呼ばれる番号。

出典

  1. ^ a b 株式会社7gogo 第8期決算公告
  2. ^ a b “サイバーが新会社「7gogo」、堀江氏と著名人グループトークアプリ開発へ”. INTERNET Watch (インプレス). (2013年6月3日). http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130603_602044.html 2015年2月13日閲覧。 
  3. ^ a b “サイバーエージェント トークアプリ「755」について苦戦を認める 「現在、サービスを転換中」”. ねとらぼ (ITmedia). (2015年7月24日). http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1507/24/news143.html 2015年7月25日閲覧。 
  4. ^ 会社概要”. 2015年2月13日閲覧。
  5. ^ a b c d e “藤田氏と堀江氏がタッグを組んだ「7gogo」いよいよ始動--スマホ向けにアプリを公開へ”. Cnet Japan. (2014年2月13日). http://japan.cnet.com/news/service/35043353/ 2015年3月29日閲覧。 
  6. ^ a b c “著名人と話せるアプリ「755」がCM効果で250万ダウンロードに―最大のライバルは「Ameba」”. TechCrunch. (2015年1月5日). http://jp.techcrunch.com/2015/01/05/201501057gogo/ 2015年3月29日閲覧。 
  7. ^ a b c d e f g “由来は「ホリエモンの囚人番号」 CM大量出稿で話題のトークアプリ「755」とは”. ITmedia. (2015年1月6日). http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1501/06/news069.html 2015年3月29日閲覧。 
  8. ^ a b “755社名「堀江さんの刑務所時代の番号から」藤田氏”. 朝日新聞. (2015年3月27日). http://www.asahi.com/articles/ASH3N4D1WH3NULFA00Z.html 2015年3月29日閲覧。 
  9. ^ “【動画】たかみながライブ中にアプリで“トーク””. ORICON STYLE. (2014年12月16日). https://www.oricon.co.jp/news/2046033/full/ 2015年3月29日閲覧。 
  10. ^ "新世代トークアプリ「755(ナナゴーゴー)」がAKB48とE-girlsを起用した 初のテレビCMを年末年始に放送" (Press release). サイバーエージェント. 16 December 2014. 2015年3月29日閲覧
  11. ^ “乃木坂46「755」新CMに登場!たかみなの食べ物投稿で役づくり?”. シネマトゥデイ. (2015年3月17日). http://www.cinematoday.jp/page/N0071537 2015年3月29日閲覧。 
  12. ^ "新世代トークアプリ「755(ナナゴーゴー)」が 三代目J Soul Brothersを起用した新テレビCMを3月28日(土)より放送開始 ~メンバー7名全員で755オフィシャルアカウントを開設~" (Press release). サイバーエージェント. 27 March 2015. 2015年3月29日閲覧

外部リンク