「リバティメディア」の版間の差分
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かつては[[ターナー・ブロードキャスティング・システム]](TBS)に出資していたり、リバティメディアが所有していたスポーツ専門チャンネル・Prime Sportsが[[FOXスポーツネット]](FSN)の前身であったこともあって、[[タイム・ワーナー]]や[[ニューズ・コープ]]の大株主であった。 |
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*[[1995年]] - リバティメディア・グループの[[トラッキング・ストック]]がNASDAQ上場。リバティメディアが所有していたホーム・ショッピング・ネットワーク(HSN)を[[バリー・ディラー]]がオーナーのSilver King社と合併(1997年に[[USAネットワーク]]を買収するが、ショッピング関連部門以外を[[ヴィヴェンディ・ユニバーサル]]に売却、現在はIAC/InterActiveCorp)。 |
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*[[1998年]] - [[ブラック・エンターテインメント・テレビジョン]](BET)を創業者のロバート・ジョンソンと共同で買収。[[スペイン語]]放送局の[[テレムンド]]を[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]]と共同で買収。 |
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*[[1999年]] - [[AT&T]]によるTCI買収に伴い、技術投資・海外統括事業を行うTCIベンチャー・グループがリバティメディア・グループに統合、トラッキング・ストックが[[ニューヨーク証券取引所]]に上場。リバティメディアが保有するFox/Liberty Networksの持ち分とニューズ・コーポレーション株式8%を交換。 |
2021年11月2日 (火) 13:36時点における版
リバティメディア(英: Liberty Media Corporation、NASDAQ: LMCA)は、アメリカのメディア関連企業。
概要
かつて全米最大のケーブルテレビ会社・TCIのCEOであったジョン・マローンが設立、現在まで会長を務める。
1999年、AT&TのTCI合併によりその1部門となるが、2001年、AT&Tからスピンオフにより独立した。
かつてはターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS)に出資していたり、リバティメディアが所有していたスポーツ専門チャンネル・Prime SportsがFOXスポーツネット(FSN)の前身であったこともあって、タイム・ワーナーやニューズ・コープの大株主であった。
2009年11月現在、リバティメディア自体は証券市場には上場していないが、3つのトラッキングストックがNASDAQに上場している。
- リバティ・インタラクティブ・グループ(Liberty Interactive Group)NASDAQ: LINTA
- リバティ・スターズ(Liberty Starz)NASDAQ: LSTZA
- リバティ・キャピタル・グループ(Liberty Capital Group)NASDAQ: LCAPA
沿革
- 1990年 - TCIのケーブル番組制作配給統括を目的としてリバティメディア設立。
- 1991年 - NASDAQに上場。
- 1994年 - TCIと合併。
- 1995年 - リバティメディア・グループのトラッキング・ストックがNASDAQ上場。リバティメディアが所有していたホーム・ショッピング・ネットワーク(HSN)をバリー・ディラーがオーナーのSilver King社と合併(1997年にUSAネットワークを買収するが、ショッピング関連部門以外をヴィヴェンディ・ユニバーサルに売却、現在はIAC/InterActiveCorp)。
- 1996年 - タイム・ワーナーのターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS、1987年TCIが出資)合併により、タイム・ワーナー株式7.5%を取得。ニューズ・コープと折半出資によりFox/Liberty Networks設立。リバティメディアが保有していたPrime Sportsとニューズ・コーポレーションがTBSから買収したSportsSouthにより「FOXスポーツネット(FSN)」発足。1994年に放送開始した「FX」もFox/Libertyが運営。
- 1998年 - ブラック・エンターテインメント・テレビジョン(BET)を創業者のロバート・ジョンソンと共同で買収。スペイン語放送局のテレムンドをソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと共同で買収。
- 1999年 - AT&TによるTCI買収に伴い、技術投資・海外統括事業を行うTCIベンチャー・グループがリバティメディア・グループに統合、トラッキング・ストックがニューヨーク証券取引所に上場。リバティメディアが保有するFox/Liberty Networksの持ち分とニューズ・コーポレーション株式8%を交換。
- 2000年 - リバティメディアが保有するBET株をバイアコム(現CBSコーポレーション)に株式交換の形で譲渡。また、アセント・エンターテイメント・グループの買収により、デンバー・ナゲッツ(NBA)とコロラド・アバランチ(NHL)、および両チームの本拠地・ペプシ・センターのオーナーとなるが、同年現オーナーのE・スタンリー・クロンクに売却(現在も運営会社「Kroenke Arena Company, LLC」の6.5%を保有)。
- 2001年 - AT&Tからリバティメディアが分離(スピンオフ)。ニューヨーク証券取引所上場(ちなみに、当時のティッカーシンボルは「L」の一文字だった)。ドイツテレコムのケーブルテレビ事業買収がドイツカルテル庁に阻止される。テレムンド株式をゼネラル・エレクトリック傘下のNBCに売却。
- 2002年 - USAネットワーク株式20%をヴィヴェンディ・ユニバーサルに売却。
- 2003年 - コムキャストからQVCの経営権を取得。
- 2004年1月 - UnitedGlobalCom(UGC)の経営権を取得。
- 2004年6月 - 国際部門をリバティメディア・インターナショナル(Liberty Media International, Inc.、LMI)としてスピンオフ。
- 2005年1月 - LMIとUGCが合併、新会社リバティ・グローバル(Liberty Global, Inc.、LGI)設立。
- 2005年3月 - ディスカバリー・ホールディング(Discovery Holding Company)をスピンオフ。リバティメディアが保有していたディスカバリー・コミュニケーション(ディスカバリー・チャンネルなどを運営)株式を新会社に移転。
- 2006年5月 - タイム・ワーナーと共同で設立したCourt TVの持ち分(50%)をタイム・ワーナーに売却。「リバティ・キャピタル・グループ」と「リバティ・インタラクティブ・グループ」の2部門のトラッキング・ストックがNASDAQ上場。
- 2006年12月 - リバティメディアが保有していたニューズ・コーポレーション株式とニューズ・コーポレーションが保有していたディレクTV株式およびFSNの運営局3局を交換することに同意(2008年2月交換完了)。
- 2007年2月 - リバティメディアが保有していたタイム・ワーナー株式とタイム・ワーナーが保有していたアトランタ・ブレーブスなどを交換。同年5月オーナー会議の承認を得て、ブレーブスのオーナーとなる。また、リバティメディアが保有していたCBSコーポレーション株式と、グリーンベイに所有していたCBS直営局(WFRV-TV)を交換。CBSネットワークの加盟局とする。
- 2008年3月 - リバティ・キャピタルを分割、新トラッキング・ストック「リバティ・エンターテイメント・グループ」を新設。IAC/InteractiveCorpのスピンオフに反対する訴訟に敗訴。
- 2008年9月 - リバティ・エンターテイメント・グループのスピンオフを発表。
- 2009年2月 - 衛星ラジオのシリウスXMに5億3000万ドル出資。
- 2009年5月 - リバティ・エンターテイメントのうち、ディレクTV株式などをディレクTVグループに分割吸収することでディレクTVグループと合意(2009年11月合併完了)。Starz、Wild Blueなどはリバティメディアに残り、新トラッキング・ストック、リバティ・スターズ(Liberty Starz)を発行。
- 2016年9月 - F1の興行権を持つフォーミュラワン・グループを買収することでCVC キャピタル・パートナーズらと合意[1]。
リバティメディアが株式を保有している主な企業
リバティ・キャピタル・グループ
- Starz Media, LLC 100%
- Overture Films, LLC 100%
- Atlanta National League Baseball Club, Inc.(アトランタ・ブレーブス) 100%
- MacNeil/Lehrer Productions(PBS「ジム・レーラー ニュースアワー」等の制作) 67%
- WFRV and WJMN Television Station, Inc. 100%
- SIRIUS XM Radio Inc. 40%
※この他、モトローラ株3%、スプリント・ネクステル株3%、タイム・ワーナー株3%等を保有。
リバティ・スターズ
- Starz Entertainment, LLC(Starz、Encore等の運営) 100%
- Wildblue Communications, Inc.(衛星インターネット) 37%
リバティ・インタラクティブ・グループ
- QVC 100%
- IAC/InteractiveCorp 30%※
- HSN, Inc. 30%(2008年IACからスピンオフ、テレビショッピング専門チャンネル「HSN」の運営)
- Interval Leisure Group, Inc. 30%(同上)
- Ticketmaster Entertainment, Inc. 30%(同上、オンラインチケット販売「チケットマスター」の運営)
- Tree.com, Inc. 30%(同上)
- Expedia Group, Inc.(旅行サイトエクスペディアを運営)24%※
※リバティメディアが保有している株式は複数議決権株式のため、議決権ベースではそれぞれ62%、58%となる(2008年にIACよりスピンオフした各社は通常株式)。
リバティメディアからスピンオフした企業
- リバティ・グローバル(Liberty Grobal, Inc.(LGI)) NASDAQ: LBTYA
- ディスカバリー・ホールディング(Discovery Holding Company(DHC))
- 2008年9月、ディスカバリー・コミュニケーションズ(Discovery Communications, Inc.(DCI))と合併。NASDAQ: DISCA
- リバティ・エンターテイメント(Liberty Entertainment, Inc.(LEI))※旧リバティ・エンターテイメント・グループを会社化。
日本での展開
日本では、住友商事とパートナーを組み、1995年にはケーブルテレビのMSOであるジュピターテレコム(J:COM)、1996年には番組供給事業を統括するジュピター・プログラミング・ネットワーク(JPC、現SCメディアコムおよびジュピターテレコム メディア事業部門)を設立している。また、2004年には、単独でメディアッティ・コミュニケーションズにも出資している(2008年ジュピターテレコムに合併)。国際部門の分離により、これらの株式はリバティ・グローバルが住商/エルジーアイ・スーパー・メディア(現KDDIグローバル・メディア)などを通じて保有していたが、2010年KDDIにすべて譲渡、日本市場から撤退した。
また、子会社のQVCは、2000年に三井物産との合弁でQVCジャパンを設立している。
脚注
- ^ 米企業がF1取得を発表。エクレストンはCEOに残留 - オートスポーツ・2016年9月8日