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雑誌の付録は、ガメル連邦通貨のガメルシールに始まり<ref>『DRAGON MAGAZINE CHRONICLE 20th』ドラゴンマガジン2008年3月号付録、28頁、「名物企画「ガメル連邦」とは?」</ref>、イラストレーターによるポスターがあったが、洋画『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』のPVを収録したDVD付録を皮切りにしてDVD・CDといった[[光学ディスク]]も付属するようになった。2000年代中期から2010年代中期まで[[フィギュア]](カプセルフィギュア、ねんどろいどぷち)や付録文庫が付録となることもあった。最近ではドラゴンマガジンに掲載された特集をまとめた冊子やテーマを絞ったイラスト集が目に付くようになった。他にも主に掲載作品のグッズが付録として付属していた。 |
雑誌の付録は、ガメル連邦通貨のガメルシールに始まり<ref>『DRAGON MAGAZINE CHRONICLE 20th』ドラゴンマガジン2008年3月号付録、28頁、「名物企画「ガメル連邦」とは?」</ref>、イラストレーターによるポスターがあったが、洋画『[[ロード・オブ・ザ・リング (2001年の映画)|ロード・オブ・ザ・リング]]』のPVを収録したDVD付録を皮切りにしてDVD・CDといった[[光学ディスク]]も付属するようになった。2000年代中期から2010年代中期まで[[フィギュア]](カプセルフィギュア、ねんどろいどぷち)や付録文庫が付録となることもあった。最近ではドラゴンマガジンに掲載された特集をまとめた冊子やテーマを絞ったイラスト集が目に付くようになった。他にも主に掲載作品のグッズが付録として付属していた。 |
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増刊号として季刊の『[[ファンタジアバトルロイヤル]]』があり、そちらも同様の発表形態を取っていたが、2007年に休刊した。 |
増刊号として季刊の『[[ファンタジアバトルロイヤル]]』があり、そちらも同様の発表形態を取っていたが、2007年に休刊した。 |
2021年9月28日 (火) 08:20時点における版
ドラゴンマガジン | |
---|---|
DRAGON MAGAZINE | |
ジャンル | ライトノベル雑誌 |
読者対象 | 若年層 |
刊行頻度 | 月刊 → 隔月刊 |
発売国 | 国内 |
言語 | 日本語 |
出版社 |
KADOKAWA (富士見書房ブランド) |
編集部名 | ドラゴンマガジン編集部 |
雑誌名コード |
348(創刊 - 2013年11月号) 671(2014年1月号 - 現在) |
刊行期間 | 1988年1月30日 - 刊行 |
レーベル | 富士見ファンタジア文庫 |
姉妹誌 | 月刊ドラゴンエイジ |
ウェブサイト | 富士見書房 |
『ドラゴンマガジン』(DRAGON MAGAZINE)は、株式会社KADOKAWA(富士見書房ブランド)が1988年から刊行しているライトノベル雑誌。ドラマガあるいはDMと略される。奇数月20日発売。
2005年11月号で250号を突破、2010年3月号で300号を突破した。
概略
1988年1月30日(3月号)の創刊以来、20年にわたり唯一の月刊ライトノベル雑誌として出版していたが、創刊20周年の2008年5月号(3月19日発売)より隔月刊化[注 1]し、判型もA4判からB5判に縮小される。直後は、比例するかのようにページ数が増えていたが、おおよそ300ページ前後に落ち着いた。月刊時は毎月30日に発売されていた。誌名のロゴは合計4回(1991年、2008年、2011年、2019年)変更されている(2008年のは判型変更に伴った読者投票によるもの)。なお、月刊時代には「FANTASY SENSATION」というキャッチコピーが付いていた。
2021年3月号より電子化されるようになった。発売日は紙雑誌が先で、約10日後電子版が配信される。
本誌連載より数々のヒット作を生み出し、アニメ化された作品も多い。また、創刊当初から漫画連載も行っており、単行本として「ドラゴンコミックス」レーベルで発行しているが、2008年5月号からのリニューアルに伴い小説主体へと路線変更したため、それまで連載中だった漫画の多くが急遽打ち切りとなった。2010年9月号より、別冊付録『別冊 ちょこドラ。』にて漫画連載が再び始まり、vol.3号まで続いたが、全て『月刊ドラゴンエイジ』に移籍している。
漫画雑誌として、1992年に『月刊コミックドラゴン』が刊行されたが、2003年に他誌と統合され『月刊ドラゴンエイジ』になり廃刊している。
富士見ファンタジア文庫の母体雑誌であり、本編となる長編エピソードを文庫書き下ろしで発表し、そのサブエピソードやギャグなどの一話完結の短編を本誌で掲載する形式が主である。ソード・ワールドRPGを元にした小説やリプレイ、ドラゴンエイジに連載されている漫画を逆にノベライズしている作品なども連載されている。
過去にはテーブルトークRPG専門誌『RPGドラゴン』が刊行されていた。
雑誌の付録は、ガメル連邦通貨のガメルシールに始まり[1]、イラストレーターによるポスターがあったが、洋画『ロード・オブ・ザ・リング』のPVを収録したDVD付録を皮切りにしてDVD・CDといった光学ディスクも付属するようになった。2000年代中期から2010年代中期までフィギュア(カプセルフィギュア、ねんどろいどぷち)や付録文庫が付録となることもあった。最近ではドラゴンマガジンに掲載された特集をまとめた冊子やテーマを絞ったイラスト集が目に付くようになった。他にも主に掲載作品のグッズが付録として付属していた。
増刊号として季刊の『ファンタジアバトルロイヤル』があり、そちらも同様の発表形態を取っていたが、2007年に休刊した。
変遷
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創刊前の段階
ゲームブックのブームや、角川書店の角川文庫で1986年に行ったファンタジーフェアの成功を背景に、富士見ファンタジア文庫のレーベル創刊の企画が通り、「これをやるには新人賞が必要だ。新人賞をやるには雑誌が必要だろ」という流れで、ドラゴンマガジンが先に創刊された[2]。企画内容を作った時点で、角川春樹に持っていくと内容に賛同しつつ「雑誌名は『ファンタジア』がいいと思う」と述べられたが、角川歴彦に見せるとその誌名に否定的な意見を言われ「雑誌名は『ドラゴン』がいい」と提案される。『ドラゴンマガジン』の版権は学研が持っていた[注 2]ため、それをわざわざ買い取って誌名になった[3]。
アイドル表紙
刊行時は当時のアイドルがコスプレして表紙を飾っていた。創刊号の表紙は浅香唯だった。一緒に写っていた竜の人形はイメージキャラクター「ルー君」といい、2代目まで制作されていた。当時はSF物から刑事物まであらゆるジャンルの小説が掲載されていた。
創刊当初はアイドルがらみの記事の比率も高く[4]、小説とアイドル系の記事の比率は半々であったが、徐々に小説系の比率が高くなると、アイドルの表紙からアニメ風イラストの表紙に切り替わっていった。この頃には完全に小説とアニメ・マンガ系中心の記事になり、アニメ雑誌風の様相を呈していった。
ガメル連邦
創刊号から「ガメル連邦」という読者参加ページが5年間にわたって掲載され、読者は「国民」と称された。「国民登録」という形で葉書を送ると国民登録ナンバーが打刻された「ガメル連邦国民証」というカードを貰うことが出来た[5]。ガメル連邦の投稿国民は自然発生的に「ガメリアン」と自称したが、(がメリアン同士でギルドを組む制度もあった)ガメリアンの中から後に商業デビューを果たしてプロ作家となった者も多い[6]。
さらに読者投稿コーナーや各種企画内で通用する通貨「ガメル」が、創刊号から3 - 4号ほどの間は付録としてシール式のガメル札、それ以降は切り取り式の紙タイプで読者に配布されていた。なお、ガメル札の最高額は50万ガメルで、読者投稿などでこれを貰えた読者は数少ないといわれており、インターネットもなかった創刊当時は実物を見る機会が少なく、幻のガメル札とも呼ばれていた。
創刊10周年
10周年を迎える頃には、年に1度、富士見レーベルで実際に本を出している作家たちが新作品を競い、読者投票で新連載作品を決める「龍皇杯」が開催されており、第7回の開催後しばらくの休止期間を経たが2013年に復活した。2000年代初頭にはトレーディングカードゲームのプロモーションカードが付属し、2010年頃までタイアップされたカードがたびたび付録となった[7]。
富士見ミステリー文庫の創刊も同時期であり、『ファンタジアバトルロイヤル』では発刊当初、月刊ドラゴンマガジンと富士見ファンタジア文庫の番外編作品が多くを占めたものの、富士見ミステリー文庫の連載が表紙を飾ることも多かった。
他ジャンルからの影響
ギャルゲーのノベライズの刊行点数は少年向けライトノベルレーベル中では少ない部類であるが、そのヒットにあやかった作品は1999年からみられ、徐々に点数を増やした。ギャルゲーに含まれる男性向けエロゲーのライターも2008年ころより小説連載をするようになった[注 3][注 4]。
自社の発行する漫画雑誌の連載作品のノベライズは、それまでも富士見ファンタジア文庫および富士見ミステリー文庫より刊行されていたが、連載されるようになったのは2005年[8]からといえる[注 5]。
隔月刊化後
隔月刊化後、発売される前後の月に発売される富士見ファンタジア文庫の新作のお披露目に力を入れるようになった一方、アナログゲーム系の扱いは紙面での印象は薄くなった。
2010年代後半には、特集や挿絵の描き下ろしが減少した。代わりに既存のイラストの流用が目立つ。また、掲載小説も新作のファンタジア文庫作品の冒頭試し読みが増え、連載作品は減少した。フェアなどで特別な非売品として配布された冊子からの再掲載も行われるようになった。
黎明期から現在
創刊当初、初版10万部だったものの、1年で実売2万部に落ち込んだ[9]。しかし、その機にアイドル表紙からイラストに変えたり好評だった『風の大陸』の特集を頻繁に行うといったリニューアルが図られ、ファンタジア文庫新人賞受賞の『スレイヤーズ』が登場するなどしたことで売れ行きがアップし、累計赤字は解消される[9]。1990年には4万5千部から6万5千部に部数を伸ばし、部数の上昇から「FANTASY SENSATION」というキャッチコピーの狙い通りに、コンピュータRPGなどでファンタジーに触れて育った世代の支持を集めたとされる[10]。1991年には7万部の人気雑誌となった[11]。しかし人気のピークを過ぎたか、2005年に公表された印刷証明付き発行部数は59,417部である[12]。文芸小説誌[注 6]という枠の中では好調な部数だったとはいえ、対策として行われた隔月刊化の影響も少なからずあり部数はさらに下がり、2010年代後半までに約35,000部になっている[13]。
作品の中には、主人公が道に迷ったままついに本編にはまともに登場せずに、そのまま終了したものもあった(火浦功『キャロル・ザ・ウェポン』)。また初期の作品においても、話が途中で切れているものや単行本化されていないものもある。
沿革
主な小説作品
連載中
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バトルロイヤル掲載作品※注・全て連載終了 |
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連載終了した小説 |
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連載終了したイラストストーリー
連載終了したリプレイ
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主な誌上での企画 |
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主な別冊付録
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主な漫画作品
連載終了
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脚注
注釈
- ^ 本誌以外には2006年9月にホビージャパンが創刊した『Novel JAPAN』も月刊であったが、同誌は2007年に『キャラの!』へ誌名変更し、『ドラゴンマガジン』と同じ2008年に隔月刊化を経て2009年に休刊した。
- ^ 新和のD&DおよびAD&Dの日本語サポート冊子・会誌の『ドラゴン・マガジン』は無関係。
- ^ 増刊誌『ファンタジアバトルロイヤル』では2002年より行われており、秋号の『描きかけのラブレター』(ヤマグチノボル)からとみられる。
- ^ これより以前から一般向けのゲームライターやアニメ脚本家による連載は行われている。
- ^ これより以前にもメディア展開の一環で、原作者のついた漫画作品のノベライズ連載は行われていた。
- ^ 『マガジンデータ2005』版では男性ヤング誌として掲載されている。『(同誌)2006』版からは文芸誌に直っている。
- ^ 後継作である「気象精霊ぷらくてぃかプラス」は編集部の連絡不行き届きにより調整が取れず打ち切りになっている。
- ^ 創刊号に「前篇」が掲載、創刊3号に「第二回」が掲載され、以降の掲載無し。挿絵は美樹本晴彦。
- ^ 「スレイヤーズすまっしゅ。」に改題され連載は続いた。
- ^ 連載中断、書き下ろしに移行。
出典
- ^ 『DRAGON MAGAZINE CHRONICLE 20th』ドラゴンマガジン2008年3月号付録、28頁、「名物企画「ガメル連邦」とは?」
- ^ 『ライトノベル完全読本』2004年、日経BP、51頁
- ^ 『ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語 狼煙を上げた先駆者たち』2018年、勉誠出版、52頁
- ^ 『ドラゴンマガジン25周年 DRAGON MAGAZINE CHRONICLE』ドラゴンマガジン2013年1月号付録、2頁、「当時としては斬新なアイドルと小説のコラボレーション」
- ^ 『ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語 狼煙を上げた先駆者たち』2018年、勉誠出版、149頁
- ^ 『ドラゴンマガジン25周年 DRAGON MAGAZINE CHRONICLE』ドラゴンマガジン2013年1月号付録、13頁、「おしまれつつも名物読者ページが有終の美を飾る」
- ^ 『DRAGON MAGAZINE CHRONICLE 20th』ドラゴンマガジン2008年3月号付録、12頁、「特製トレカをコンンプリート!!」
- ^ 『ドラゴンマガジン25周年 DRAGON MAGAZINE CHRONICLE』ドラゴンマガジン2013年1月号付録、62頁、「『フルメタ』を中心に豪華なメディアミックスが快進撃」
- ^ a b 『全てがここから始まる 角川グループは何をめざすか』2007年、角川グループホールディングス、128頁
- ^ 『1991年版 出版指標年報』1991年、全国出版協会出版科学研究所、197頁
- ^ 『1992年版 出版指標年報』1992年、全国出版協会出版科学研究所、169頁
- ^ 『マガジンデータ2005』日本雑誌協会、2005年。p51
- ^ 『マガジンデータ2019』日本雑誌協会、2019年。p79
関連項目
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