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「東急2020系電車」の版間の差分

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2021年716日現在の編成を基準に記す<ref>{{Cite web|title=知識の倉 別館-東急電鉄 長津田検車区編成表|url=http://formation.g1.xrea.com/train/major_pr/tokyu/nagatsuta.html#2020|website=formation.g1.xrea.com|accessdate=2021-07-11}}</ref>。
2021年831日現在の編成を基準に記す<ref>{{Cite web|title=知識の倉 別館-東急電鉄 長津田検車区編成表|url=http://formation.g1.xrea.com/train/major_pr/tokyu/nagatsuta.html#2020|website=formation.g1.xrea.com|accessdate=2021-08-31}}</ref>。


2130F以降の編成では4・5・8号車の座席数が変更されている。
2130F以降の編成では4・5・8号車の座席数が変更されている。
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:※デハ2326・デハ2327は元6020系
:※デハ2326・デハ2327は元6020系
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2021年8月30日 (月) 22:24時点における版

東急2020系電車
東武伊勢崎線に乗り入れる東急2020系
(2018年12月28日)
基本情報
運用者 東急電鉄
製造所 総合車両製作所
横浜事業所・新津事業所
製造年 2017年 -
運用開始 2018年3月28日
投入先 田園都市線東京メトロ半蔵門線東武伊勢崎線東武日光線
主要諸元
軌間 1,067 mm(狭軌
電気方式 直流1500 V(架空電車線方式
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
自重 本文参照
全長 先頭車:20,470 mm
中間車:20,000 mm
全幅 2,826 mm(側灯幅)
車体幅 2,788 mm
全高 4,046 mm
車体高 3,620 mm
床面高さ 1,130 mm
車体 軽量ステンレスsustina
台車 軸梁式ボルスタレス方式空気ばね台車
TS-1041(動台車)
TS-1042・TS-1042A(付随台車)
固定軸距 2,100 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機 全閉外扇形TKM-18形(東芝形式SEA-446)
主電動機出力 140 kW
駆動方式 WNドライブ
歯車比 99:14 (7.07)
制御方式 VVVFインバータ制御(フルSiC-MOSFET素子 )
制御装置 三菱電機製 MAP-144-15V317形
制動装置回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ (HRDA-2)
全電気ブレーキ
保安装置 ATC-P東武形ATS内蔵)
備考 出典は[1]
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東急2020系電車(とうきゅう2020けいでんしゃ)は、2018年3月28日に営業運転を開始した[2]東京急行電鉄(現: 東急株式会社)→東急電鉄通勤形電車である。

本項では、田園都市線用の2020系電車のほかに、大井町線用の6020系電車と、目黒線用の3020系電車についても記述する。

概要

本形式は、2020年東京オリンピックが開催されることや、2022年に東急が創業100年を迎えることから、沿線の街や駅と調和する車両とすることを目的に命名、導入されるものである[3][4]。新形式車両としては、2002年から導入した5000系以来、16年ぶりとなる。本車両は、JR東日本E235系電車をベースに製造された。

製造は、総合車両製作所横浜事業所と、東急電鉄の車両としては初となる総合車両製作所新津事業所が担当している。

構造

デザインは、多摩田園都市などの「街づくり」を起源に持つ東急電鉄らしさを意識したものとしており、監修は東急線沿線の商業施設のデザインなどを手がけている丹青社が担当した[5][6]。沿線の街や駅との親和性を高め、利用者に親しみを持ってもらうとともに、「これまでにない新しさを感じていただけるような外観、車内空間」を目指しており、コンセプトカラーに「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化していく色)を使用した。先頭車前面から車体側面上部にかけて、導入線区の路線カラーとともに配置されている。丸みのある先頭形状は、やわからみのある顔をイメージしたものである[6]

車体

車体は、総合車両製作所の軽量ステンレス車体のブランドであるsustina(サスティナ)を採用しており、「sustina S24シリーズ」の、車体長20メートルの4ドアステンレス車として製造された[7]レーザー溶接の積極的な採用、骨組の軽量化などで、アルミ車体と同等の車体軽量化を図ったほか、車両外観の溶接痕を減らし、水密性の向上も図っている。オフセット衝突対策として、隅柱の一部に断面45度で切り取ったような位置に補強を追加しており、これにより、オフセット衝突時において、互いの車両に離反する力を発生させ、外板の剥離を防いで客室の損傷を軽減することができる。また前面衝突対策として、運転台前面に衝撃吸収用のハニカム材を配置して、先頭車と中間車の間に衝撃吸収緩衝器を組込むことにより、衝突エネルギーの吸収と生存区間の確保を図っている。客室扉のドア間隔はホームドアの開口範囲に合うように4,820 mmとしており、窓の構成は固定窓と下降窓の組み合わせとしている。

前頭部は鋼材の骨組みで構成し、これをFRP成形品で覆う構造としている[8]前照灯はLED照明を使用しており、前照灯は前面下部に4灯と、ハイビーム時は加えて前面上部に2灯の計6灯とし、夜間時での視認性の向上を図っている[8]。先頭車の屋根上には、列車無線アンテナ逆L型アンテナ)のほかに、後述するINTEROSによる通信にも使用されるWiMAXアンテナを設置している[9]

内装

インテリアデザインは、東急沿線の風景をイメージした座席や照明も含めた車内全体のカラーコーディネートにこだわり、親しみやすさと心地よさを感じるデザインとしている。座席表地には龍村美術織物製のものが使用されている[10]

腰掛は、2013年以降に導入の5000系の一部車両で採用されたハイバック仕様のロングシートを採用している。車椅子ベビーカーの乗客が利用するフリースペースは各車両の車端部に1か所ずつ(2号車は2か所[注 1][9])設置しており、普通の乗客が利用できやすいように、側面の窓に2段の手すりと妻面に腰当を設置しているほか、車内の床敷物に車椅子マークとベビーカーマークを貼り付けしている。優先席は、先頭車は車端部のフリースペースの向かいに3席、各中間車はそれに加えてその反対側の車端部の両側にも6席設けており、側面から座席の袖仕切を介して妻面までに黄色の帯を付けることで、一般席と区別している。妻引戸の戸閉装置は5000系の重力式から、ゼンマイの力でゆっくりと戻る方式に変更している。また、防犯カメラを各車に2台ずつ設置している。

扉間座席中央の側窓上部と妻引戸上部にはデジタルサイネージ液晶ディスプレイによる電子看板)を設置した。側窓上部のものは、21.5インチサイズの液晶モニターを横に3つ連続配置しており、3画面で一つの連続した画面のように使用することができる。また、扉鴨居部には17インチの車内案内表示器を設置しており、停車駅表示案内のほか、行先情報、ドアの開方向情報、乗り換え案内、乗車マナーなどについて表示する。ただし、大井町線用の6020系と目黒線用の3020系にはデジタルサイネージは設置されていない。客室扉の内側は、混雑時に扉が開く際に戸袋に荷物などが引き込まれるのを防止するため、素材に表面が滑りやすい素材を採用した。

枕木方向のつり手棒は側面天井部と接続をすることにより、ロールバーの補強構造を構成して、側面衝突に対する車両変形量の抑制を図っている。

天井の客室灯には40 W相当のLED照明を採用したほか、つり手棒の配置変更に合わせて配置の見直しを行い、従来より数を2灯ほど減少させている(中間車は22灯、先頭車は20灯)が、架線停電時に備えて蓄電池からの電力で点灯する予備灯を、中間車では11灯、先頭車は10灯へと増加させている。

2130編成以降では混雑緩和策として、かつて5000系で6扉車が組み込まれていた位置に相当する4、5、8号車ドア間の座席を7人掛けから6人掛けに減少させ、ドア横に38センチメートルのスペースを確保している[11][12]

乗務員室

乗務員室は、前面ガラスの面積を広げて視界の拡大を図っており、主幹制御器はワンハンドルマスコンを運転台中央に配置した。その前方に2つのモニター装置が配置されている。モニター装置はE235系で使用されているINTEROSの導入により、計器・表示灯類などの情報集約を進めており、これにより計器・表示灯類などをモニター装置で表示することが可能となっている。また、現状では相互乗り入れの際に各社の車両においてその機器配置が異なり、乗務員の取扱いの負担が重いことを考慮して、東京地下鉄(東京メトロ)・東武鉄道西武鉄道の関係者と運転台共通化の協議を行い[13]、それに合わせて相互乗り入れする各社が保有している車両との仕様共通化を行った。その他の乗り入れ線区や本車を導入しない他の東急線の車両の仕様も参考にしている。乗務員が扱う機器ついては、設計完了後にモックアップを作成して、集められた各現業職員との間で取付け高さとボタンの形状と操作感などの検証を行ない、修正している[14][15]

主要機器

制御装置は、300系以来となる三菱電機製を採用し、SiC-MOSFETとSiC-SBDを組み合わせた、フルSiCパワーモジュールを用いた2レベル式VVVFインバータ制御装置(MAP-144-15V317形)を搭載しており、1台の制御装置で主電動機4台を制御する1C4M方式としている[9]。高速度域まで多パルスのスイッチングを行うため、主電動機の損失を低減させて省エネルギー性能を向上させており、従来の8500系と比べて半分程度の電力で走行できるようになっている。制御装置・フィルタリアクトル・高速度遮断器は独立M方式を採用しているため、各電動車に搭載されているが、2020系の8号車のデハ2820 (M2A) と2号車のデハ2220 (M2B)、6020系の5号車のデハ6520 (M2A) と2号車のデハ6220 (M2B) は、高速度遮断器を2020系ではパンタグラフを搭載する9号車のデハ2920 (M1A) と3号車のデハ2320 (M1B) に、6020系では同じくパンタグラフを搭載する6号車のデハ6620 (M1A) と3号車のデハ6320 (M1B) に集約して、自車の分も含めて2台搭載している。

主電動機は、東芝[9]のTKM-18(東芝形式SEA-446)形全密閉外扇式三相かご形誘導電動機(定格電流108 A、定格周波数80 Hz、定格出力140 kW、定格回転数2,380 rpm)を採用しており、熱交換により冷却を行う方式であるため、メンテナンス頻度の低減が図られている。

制動方式は、回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ方式としており、INTEROSの編成ブレーキ力管理システムからのブレーキ指令により、編成全体で応荷重制御・電空協調制御・回生ブレーキを優先する遅れ込め制御を行うことで、省エネルギー運転と空気ブレーキ制輪子(ブレーキシュー)の摩耗量の低減が図られている。

また、常用ブレーキを従来の7段ステップ制御から8段ステップ制御とし、8段ステップは減速度を4.0 km/h/sとすることで、回生ブレーキが安定しない時や雨天時と降雪時などで安定した制動力が得られるようにしている。また、降雪時での減速度低下時のバックアップとして非常ブレーキ時の回生補足機能を新たに追加している。これは、従来の非常ブレーキ作動時には、すべて空気ブレーキで作動して回生ブレーキは使用されないが、この機能では、非常ブレーキ作動時には、INTEROSで減速度の演算を行い、一定の減速度低下が計測された場合には、回生ブレーキを補足で使用するものであり、降雪時でのさらなる安全性を図っている。

補助電源装置は、IGBT素子を使用した3レベル方式の富士電機[9](CDA175形)静止形インバータ(SIV)であり、出力は三相交流440 V、260 kVAである。整流装置は補助電源装置とは別に搭載しており、出力は直流100 Vである。また各車に変圧器を搭載しており、出力は交流100 Vである。

電動空気圧縮機は、潤滑油の交換や給油が不要のドイツクノールブレムゼ製オイルフリーレシプロ式圧縮機を三相かご形誘導電動機で駆動させる[9](VV180-T形)。潤滑油を使用しないため外部のオイル排出や元空気タンク側へのオイル流出がなく、圧縮機出口の吐出量は1,750 ℓ /minである。

冷房装置は、三菱電機製CU7080形[9]冷房能力58.14 kW (50,000 kcal/h)を屋根上に1台搭載しており、予備暖房用の6.0 kWのヒータを内蔵している。また、天井部の横流ファン付近にパナソニックJR東日本テクノロジーが共同開発した空気洗浄装置の「nanoe(ナノイー)」を設置している。東急電鉄の電車としては初めての設置となる[5]

集電装置は、東洋電機製造[9]のシングルアームパンタグラフ(PT7108-E)で、上昇検知装置を有する。

戸閉装置は、富士電機製のラック・アンド・ピニオン式のブラシレスモーターを使用した電気式戸閉装置を採用している[16]。戸閉状態では、常に互いの引戸が押し付け合う構造となっており、挟まれたものを引き抜きやすい特性がある[17]

蓄電池は、5000系と同じく焼結式のアルカリ蓄電池を採用している。5000系が直流100 V・60 Ahと列車無線の非常電源に使用する直流24 V・30 Ahの2種類を搭載していたのに対し、本形式は直流100 V・105 Ahの1種類のみとしている。

田園都市線及び直通運転先である東京メトロ半蔵門線東武伊勢崎線日光線で運用するため、半蔵門線及び東武線の保安装置と無線装置も内蔵している[18]

台車

台車は5000・6000系と同じく、軸箱支持装置が軸梁式のボルスタレス方式空気ばね台車のTS-1041動力台車、TS-1042・TS-1042A付随台車を採用しているが、台車の牽引力を車体に伝達するけん引装置はZリンク式から一本リンク式に変更されている。基礎ブレーキ装置は、踏面片押し式のユニットブレーキであるが、付随台車はディスクブレーキが追加されている。なおこのディスクブレーキのライニングは脱着性向上を図るため、UIC(国際鉄道連合)規格に基づいた構造としている。

駆動装置は5000・6000系と同じく中実軸平行カルダン式だが、電動機の電機子軸と輪軸の歯車駆動軸との間の継手を、CFRP製のたわみ板を使用したTD継手式から、東急としては初採用となる歯車形たわみ軸継手を使用したWN継手式に変更し、高速走行時の信頼性向上を図っている。

情報管理装置

列車情報管理装置として、東日本旅客鉄道のE235系等で実績があるINTEROSを採用している。データ通信速度を従来と比べて40倍も向上させたことで、大容量のデータを扱うことが可能で、車両の各機器への伝送のほかにWiMAXによるデータ通信を利用して、車両の各種データを地上システムにリアルタイムに送信して活用することが可能としている。将来的には、各機器のデータを利用して、車両留置時で実施する検査の簡略化や蓄積した車両のビッグデータを分析し、機器の寿命や故障の予知を捉えて適切な時期に必要なメンテナンスを行う状態保全に向けた取組みを進める予定である。

編成表(2020系)

2021年8月31日現在の編成を基準に記す[19]

2130F以降の編成では4・5・8号車の座席数が変更されている。

2020系
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
形式
クハ2120

(Tc2)


デハ2220

(M2b)

< >

デハ2320

(M1b)


サハ2420

(T3)


サハ2520

(T2)

<  

デハ2620

(M3)


サハ2720

(T1)


デハ2820

(M2a)

< >

デハ2920

(M1a)


クハ2020

(Tc1)

自重 31.5 t 33.5 t 33.5 t 27.8 t 27.5 t 32.0 t 27.5 t 33.5 t 33.5 t 31.4 t
車両番号[20](旧車番) 2121 2221 2321 2421 2521 2621 2721 2821 2921 2021
2122 2222 2322 2422 2522 2622 2722 2822 2922 2022
2123 2223 2323 2423 2523 2623 2723 2823 2923 2023
2124 2224 2324 2424 2524 2624 2724 2824 2924 2024
2125 2225 2325 2425 2525 2625 2725 2825 2925 2025
2126 2226 2326

(6321)

2426 2526 2626 2726 2826 2926 2026
2127 2227 2327

(6322)

2427 2527 2627 2727 2827 2927 2027
2128 2228 2328 2428 2528 2628 2728 2828 2928 2028
2129 2229 2329 2429 2529 2629 2729 2829 2929 2029
2130 2230 2330 2430 2530 2630 2730 2830 2930 2030
2131 2231 2331 2431 2531 2631 2731 2831 2931 2031
2132 2232 2332 2432 2532 2632 2732 2832 2932 2032
2133 2233 2333 2433 2533 2633 2733 2833 2933 2033
2134 2234 2334 2434 2534 2634 2734 2834 2934 2034
2135 2235 2335 2435 2535 2635 2735 2835 2935 2035
2136 2236 2336 2436 2536 2636 2736 2836 2936 2036
2137 2237 2337 2437 2537 2637 2737 2837 2937 2037
2138 2238 2338 2438 2538 2638 2738 2838 2938 2038
2139 2239 2339 2439 2539 2639 2739 2839 2939 2039
2140 2240 2340 2440 2540 2640 2740 2840 2940 2040
2141 2241 2341 2441 2541 2641 2741 2841 2941 2041
2142 2242 2342 2442 2542 2642 2742 2842 2942 2042
2143 2243 2343 2443 2543 2643 2743 2843 2943 2043
2144 2244 2344 2444 2544 2644 2744 2844 2944 2044
2145 2245 2345 2445 2545 2645 2745 2845 2945 2045
2146 2246 2346 2446 2546 2646 2746 2846 2946 2046
2147 2247 2347 2447 2547 2647 2747 2847 2947 2047
2148 2248 2348 2448 2548 2648 2748 2848 2948 2048
※デハ2326・デハ2327は元6020系

運用

2018年3月28日に2020系3編成が営業運転を開始した[21]。運用開始半年間は前面貫通ドアに東武直通非対応を示すKマークが貼られており、東武線への直通乗り入れは行っていなかった[22]が、同年10月1日から2121Fと2122Fが東武線への乗り入れを開始し、久喜駅南栗橋駅 - 中央林間駅で運行されている[23]。2018年度は6編成増備[24]、2019年度は6編成増備[25]、2020年度は5編成増備[26]。2021年度は9編成が導入される予定[27]

2020系
編成番号 製造所 甲種輸送時期 製造年度
2121F 横浜 2017年11月[28] 2017年度
2122F 新津 2018年2月[29]
2123F 2018年2月[30]
2124F 2018年6月[31] 2018年度
2125F 2018年6月[32]
2126F (9R) 2018年10月[33]
2127F (9R) 2018年10月[34]
2128F 2019年3月[35]
2129F 2019年3月[36]
2130F 2019年8月[37] 2019年度
2131F 横浜 2019年10月[38]
2132F 新津 2020年1月[39]
2133F 2020年2月[40]
2134F 2020年3月[41]
2135F 2020年3月[42]
2136F 2020年4月[43] 2020年度
2137F 2020年5月[44]
2138F 横浜 2020年9月[45]
2139F 新津 2020年8月[46]
2140F 2020年8月[47]
2141F 2020年12月[48] 2021年度
2142F 2021年1月[49]
2143F 横浜 2021年3月[50]
2144F 2021年4月[51]
2145F 2021年5月
2146F 2021年6月
2147F 2021年7月
2148F 2021年8月
2149F

※2126F・2127Fはデハ2320欠車で落成・長津田にてデハ6320を改造の上組み込み。

凡例

  • 横浜:総合車両製作所横浜事業所
  • 新津:総合車両製作所新津事業所
  • 斜体:予定分

6020系

東急6020系電車
6020系(Qシート車連結後)
基本情報
運用者 東京急行電鉄
東急電鉄
製造所 総合車両製作所
横浜事業所・新津事業所[6 1]
製造年 2017年 - 2019年
運用開始 2018年3月28日
投入先 大井町線田園都市線
主要諸元
編成 7両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1500 V(架空電車線方式
保安装置 ATC-P
備考
  1. ^ Qシート車のみ
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6020系は、2020系大井町線向けに7両編成とした車両。大井町線は6両編成が最長であった[52]が、輸送力増強を目的に2017年以降急行列車を順次7両編成にすることとなった。これに対応する車両として6000系の増結(中間電動車の新製)と合わせて新製投入されたものである[53]

主要な仕様そのものは2020系と同一であるが、大井町線で運用されている情報伝送装置による駅通過防止装機能と工事区間などで使用される臨時速度制限用のATCコードに変更できる臨時速度制限機能を有している。車内液晶モニターの設置数が少ないため、2020系よりも車両重量がやや軽くなっている[9]

現在は3号車にデュアルシートの「Qシート車」が組み込まれている。

編成表

製造時(現在は全てQシート組み込みのため消滅)

号車 1 2 3 4 5 6 7
形式
クハ6120

(Tc2)


デハ6220

(M2B)

< >

デハ6320

(M1B)


サハ6420

(T1)


デハ6520

(M2A)

< >

デハ6620

(M1A)


クハ6720

(Tc1)

搭載機器 BT VVVF

SIV

VVVF

CP

VVVF

SIV

VVVF

CP

BT
定員

(座席)

143

(45)

155

(48)

155

(51)

155

(51)

155

(51)

155

(51)

143

(45)

自重 31.2 t 33.3 t 33.3 t 27.3 t 33.3 t 33.3 t 31.1 t
車両番号 6121

6122

6221

6222

6321(Ⅰ)

6322(Ⅰ)

6421

6422

6521

6522

6621

6622

6721

6722

Qシート組み込み後[17]

号車 1 2 3 4 5 6 7
形式
クハ6120

(Tc2)


デハ6220

(M2B)

< >

デハ6320

(M1L)


サハ6420

(T1)


デハ6520

(M2A)

< >

デハ6620

(M1A)


クハ6720

(Tc1)

搭載機器 BT VVVF

SIV

VVVF

CP

VVVF

SIV

VVVF

CP

BT
定員

(座席)

143

(45)

155

(48)

133※

(45)

155

(51)

155

(51)

155

(51)

143

(45)

自重 31.2 t 33.3 t 34.8 t 27.3 t 33.3 t 33.3 t 31.1 t
車両番号

[54]

6121

6122

6221

6222

6321(Ⅱ)

6322(Ⅱ)

6421

6422

6521

6522

6621

6622

6721

6722

※デハ6320(M1L車)はクロスシート時の定員129人

凡例

  • <>:パンタグラフ
  • VVVF:主制御器
  • SIV:補助電源装置
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
  • 網掛け():Qシート車

運用

2017年度は2編成が新製され、2020系と同じく2018年3月28日に営業運転を開始した[55]

大井町線の急行列車として、大井町駅 - 中央林間駅間で運転される。

Qシート

6020系では、2018年11月に全2編成の3号車へ「Qシート」車両が組み込まれ、11月13日より通常営業運転を、12月14日より「Qシート」サービス列車としての運転を開始している。

車両は側面全体にオレンジ一色のラッピングが施され、一見して判るようになっている。内装は座席をデュアルシートとし、各座席に電源コンセント[注 2]、カップホルダーを備える[56]。室内灯は電球色とされ、車内Wi-Fiも用意されている[57]

Qシート車組み込み時の動き

Qシート車の2両は2020系と同時に製造、輸送されている[58]。デハ6321(Ⅱ)は2126Fに、デハ6322(Ⅱ)は2127Fにそれぞれ組み込まれていた。

輸送はデハ2320が欠車・その部分にデハ6320(無装飾・Qシート)が連結[注 3]、といった状態で行われた。長津田到着後には一度10両編成に組成している。

その後、既存の6020系と新造の2020系で互いに3号車を入れ替える形で組換が行われた。

組換にあたり、デハ6320(Ⅰ)→デハ2320は車両番号・帯色の変更の他、他の2020系車両に合わせるために液晶ディスプレイの増設を行っている[59]。デハ6320(Ⅱ)は編成から外れている間[注 4]にラッピングを施工した。

また、デハ6321(Ⅱ)は当初ドア部分が地色とされていたが、デハ6322のラッピングと同時期に修正されている。

組換前の組成

1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 9号車 10号車 3号車抜取り日 備考
新造車

車両番号

2126 2226 6321(Ⅱ) 2426 2526 2626 2726 2826 2926 2026 2018.10.13 新津製・2018.10.11 - 12搬入
2127 2227 6322(Ⅱ) 2427 2527 2627 2727 2827 2927 2027 2018.11.01 新津製・2018.10.30 - 31搬入
既存車

車両番号

6121 6221 6321(Ⅰ) 6421 6521 6621 6721 2018.10.09 横浜製
6122 6222 6322(Ⅰ) 6422 6522 6622 6722 2018.11.14 横浜製

組換後の組成

1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 9号車 10号車 組成日
車両番号

(旧車番)

太字:組換

2126 2226 2326

(6321)

2426 2526 2626 2726 2826 2926 2026 2018.10.13
2127 2227 2327

(6322)

2427 2527 2627 2727 2827 2927 2027 2018.11.17
6121 6221 6321(Ⅱ) 6421 6521 6621 6721 2018.10.17
6122 6222 6322(Ⅱ) 6422 6522 6622 6722 2018.11.14

※Qシート車は判りやすいよう全て網掛けしたが、組換前は無装飾である。

書類上の日付[60]

6321(Ⅱ)新製 2018.10.25
2126F新製 2018.10.26
2326化改造 2018.11.07
6322(Ⅱ)新製 2018.11.26
2127F新製 2018.11.30
2327化改造 2018.12.10


6020系
編成番号 製造所 甲種輸送時期 製造年度
6121F 横浜 2017年12月[61] 2017年度
6122F 2018年1月[62]
デハ6321(Ⅱ) 新津 2018年10月[33] 2018年度
デハ6322(Ⅱ) 2018年10月[34]

凡例

  • 横浜:総合車両製作所横浜事業所
  • 新津:総合車両製作所新津事業所

3020系

東急3020系電車
3020系
(2021年6月15日 多摩川駅
基本情報
運用者 東急電鉄
製造所 総合車両製作所横浜事業所
製造年 2019年
運用開始 2019年11月22日
投入先 目黒線東京メトロ南北線埼玉高速鉄道線都営地下鉄三田線
主要諸元
編成 6両編成/8両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1500 V(架空電車線方式
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 6両編成:960名(座席291名)
全長 先頭車:20,470 mm
中間車:20,000 mm
車体幅 2,788 mm
全高 4,046 mm
床面高さ 1,130 mm
保安装置 統合型保安装置
ATC-PATS-PATO
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目黒線および将来的な東急新横浜線開業時用の車両として、2019年秋に3編成を導入することが同年3月26日に公表された[63][64]。基本的な車体構成は2020系・6020系と同様である[65]

2019年11月22日より営業運転を開始している。

当初から8両編成で製造されているが、2022年度上期に予定されている目黒線8両化までは、6両編成での運用となる[66]

本形式ではワンマン運転を行うため、運転台には車上ITV(ホーム監視用モニター画面)を備え、ドア開閉用ボタンを運転士の手元に設置しているほか、非常停止スイッチも設けられている[67][65]

また運用される線区は全ての駅でホームドアが完備されているため、車両間の転落防止幌の設置が省略された。フルスクリーン形ホームドアに対応するため、室外解錠ハンドルの半数が床下搭載となっている[67][注 5]

編成表

6両編成[66]

浦和美園・赤羽岩淵/西高島平・(渋谷)目黒
日吉
号車 1 2 3 4 5 6
形式
クハ3120

(Tc2)


デハ3220

(M2B)

< >

デハ3320

(M1B)


デハ3620

(M2A)

< >

デハ3720

(M1A)


クハ3820

(Tc1)

搭載機器 BT VVVF

SIV

VVVF

CP

VVVF

SIV

VVVF

CP

BT
定員

(座席)

143

(45)

155

(48)

155

(51)

155

(51)

155

(51)

143

(45)

自重 31.5 t 33.3 t 33.3t 33.3 t 33.3t 31.9 t
車両番号 3121

3123

3221

3223

3321

3323

3621

3623

3721

3723

3821

3823

8両化用中間車(緊急予備車扱い)[66]

目黒
日吉
号車(予定) 4 5
形式
サハ3420

(T2)


サハ3520

(T1)

搭載機器
定員

(座席)

155

(51)

155

(51)

自重 27.3 t 27.3 t
車両番号 3421

3423

3521

3523

凡例

  • <>:パンタグラフ
  • VVVF:主制御器
  • SIV:補助電源装置
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
3020系
編成番号 製造所 甲種輸送時期 製造年度
3121F 横浜 2019年4月[68] 2019年度
3122F 2019年5月[69]
3123F 2019年7月[70]

凡例

  • 横浜:総合車両製作所横浜事業所
  • 新津:総合車両製作所新津事業所

車体装飾

  • 本系列は運行開始当初、デビューマークを付けて運行していた。
  • 2020年9月8日より、2020系2130編成に「SDGsトレイン 美しい時代へ号」と称したラッピング電車が運行している[71]

脚注

注釈

  1. ^ 両車端部に設置。2020系・3020系・6020系とも
  2. ^ Qシート運用時にのみ使用可能
  3. ^ 組成は通例通り、7 - 5号車・10 - 8号車│4 - 1号車
  4. ^ 6321は10月中旬、6322は11月上旬
  5. ^ 1両に4つ設置され、1つのハンドルで2つのドアを解錠する。2020系などでは妻面(先頭部は側面)に設置されている。

出典

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  2. ^ 東急2020系が営業運転を開始”. 鉄道ファン railf.jp 鉄道ニュース (2018年3月30日). 2018年5月27日閲覧。
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  9. ^ a b c d e f g h i エリエイ「とれいん」 2018年4月号MODELERS FILE「東京急行電鉄2020・6020系電車」pp.9 - 11。
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  14. ^ レイルマガジン416号143ページ
  15. ^ 市川 2018.
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  52. ^ かつての18 m級車体(初代5000系や初代7000系など)では各駅停車も6両編成で運行されていたが、20 m級車体の8000系以降では各駅停車は5両編成で運行されている。
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  70. ^ 東急3020系3123編成が甲種輸送される|鉄道ニュース|2019年7月10日掲載|鉄道ファン・railf.jp”. 鉄道ファン・railf.jp. 2020年9月5日閲覧。
  71. ^ 本日9月8日(火)より、SDGsトレイン「美しい時代へ号」が運行を開始しました!(東急)

参考文献

  • 市川裕幸「田園都市線と大井町線に導入される新形車両 東京急行電鉄2020系・6020系」『鉄道ファン』第685号、交友社、2018年5月、84-92頁。 
  • 田之上英明「東京急行電鉄2020系・6020系」『鉄道ピクトリアル』第945号、電気車研究会、2018年3月、110-119頁。 
  • 根岸哲/津田亮/長谷川滋/井浦真一/山口博史「3.3kVフルSiCパワーモジュール」『三菱電機技報』2018年3月号、三菱電機、2018年3月、175-178頁。
  • エリエイとれいん』2018年4月号 MODELERS FILE「東京急行電鉄2020・6020系電車」pp.6 - 17

外部リンク