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「特殊メイク」の版間の差分

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[[アカデミー賞]]には、このような技術を評価するための[[アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞|メイクアップ賞]]がある。
[[アカデミー賞]]には、このような技術を評価するための[[アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞|メイクアップ賞]]がある。


近年は、この分野も[[コンピュータグラフィックス|CG]]への置換が進んでおり、身体のパーツの一部をCGに置き換える例や、『[[アバター (映画)|アバター]]』のように[[モーションキャプチャー]]で役者を丸ごとCGキャラクターに置き換えてしまう例などがある。
近年は、この分野も[[コンピュータグラフィックス|CG]]への置換が進んでおり、身体のパーツの一部をCGに置き換える例や、『[[アバター (2009年の映画)|アバター]]』のように[[モーションキャプチャー]]で役者を丸ごとCGキャラクターに置き換えてしまう例などがある。


== デメリット ==
== デメリット ==

2021年8月18日 (水) 07:28時点における版

特殊メイク(とくしゅメイク、Special Makeup/Special Effects Makeup)とは映画テレビドラマSFXの1つで、主に俳優に色々な人工物を付けて別の顔に作り上げる技術のこと。顔だけではなく、体中に施される場合もある。具体的には、怪我をしている皮膚の表現や、狼男フランケンシュタインのような怪物の顔・体の表現などに用いられる。

映画『猿の惑星』では、特殊メイクによって俳優がを演じた。

技法

最もポピュラーな技法として『アプライエンス(装具)メイク』という物がある。これは、フォームラテックス(液状の特殊ゴム素材=ラテックスミキサーで撹拌・発泡させた後にオーブンで焼き上げ、柔らかいスポンジ状にした物)やシリコンゼラチンなどから作られた様々なパーツを演者の身体に貼り付けることで行われる。

その他に、メイク用のパテを直接顔などに盛り付けて成形する『ビルドアップメイク』などがある。

アカデミー賞には、このような技術を評価するためのメイクアップ賞がある。

近年は、この分野もCGへの置換が進んでおり、身体のパーツの一部をCGに置き換える例や、『アバター』のようにモーションキャプチャーで役者を丸ごとCGキャラクターに置き換えてしまう例などがある。

デメリット

特殊メイクには多くのメリットがある反面で、下記のようなデメリットも存在する。

  • 特殊メイクの質は、特殊メイクアーティストの技量に大きく左右される。
  • メイクにはかなりの時間と手間がかかる。複雑な物では10時間近く掛かる例もある。
  • 一度メイクを施したら、なるべく多くのシーンを撮影することが望まれるため、役者を長時間に渡って拘束する必要があり、多くのコストがかかる。
  • 基本的に役者の体に盛り足す方向でしか造形できない。例として、太った役者を特殊メイクで痩せさせるようなことは困難である。

名称

英語では『special makeup』、『special effects makeup』などと表記される。映画によって表記に細かい違いがあるが、特殊メイクであることに変わりはない。ただし、『prosthetics』、『prosthetics makeup』、『prosthetics effects』などは特殊造形、またはそれに近いものを表す。

他にも、『creature effects』はクリーチャー(モンスター)造形(もしくはクリーチャー系の特殊メイク)、『dental prosthetics』は義歯、『animatronic effects』はアニマトロニクス、『mechanical effects』は特殊装置(もしくは前述のアニマトロニクス)を表す。いずれも明確な定義はなく、混同されているケースも多いので、マイナーな作品や古い作品では注意が必要である。

著名な特殊メイクアーティスト

著名な特殊メイクアーティストには、ディック・スミスリック・ベイカースタン・ウィンストンなどがいる。

日本の特殊メイクアーティスト

TVチャンピオン「特殊メイク王選手権」

『TVチャンピオン』で行われた「特殊メイク王選手権」(2007年4月19日放送)では、梅沢壮一(2度目の出場)が優勝した。現在のチャンピオンは梅沢壮一、歴代出場者はピエール須田(初代王者)、AKIHITO(二代目王者)、JIRO(三代目王者)、TOMO、藤原鶴声など。

脚注