「終着駅 (映画)」の版間の差分
m Bot作業依頼: ソニー・ピクチャーズ関連スタジオの改名に伴うリンク変更依頼 (コロンビア ピクチャーズ) - log |
|||
14行目: | 14行目: | ||
| 撮影 = G・R・アルド |
| 撮影 = G・R・アルド |
||
| 編集 = ジーン・ベイカー<br />エラルド・デ・ロマ |
| 編集 = ジーン・ベイカー<br />エラルド・デ・ロマ |
||
| 製作会社 = [[コロンビア |
| 製作会社 = [[コロンビア ピクチャーズ]]<br />[[ヴィットリオ・デ・シーカ|Produzioni De Sica]]<br />セルズニック・スタジオ |
||
| 配給 = {{flagicon|USA}} コロンビア映画<br />{{flagicon|JPN}} [[松竹#松竹洋画|松竹洋画部]] |
| 配給 = {{flagicon|USA}} コロンビア映画<br />{{flagicon|JPN}} [[松竹#松竹洋画|松竹洋画部]] |
||
| 公開 = {{flagicon|ITA}} 1953年4月2日<br />{{flagicon|USA}} 1954年5月10日<br />{{flagicon|JPN}} 1953年9月15日 |
| 公開 = {{flagicon|ITA}} 1953年4月2日<br />{{flagicon|USA}} 1954年5月10日<br />{{flagicon|JPN}} 1953年9月15日 |
2021年8月17日 (火) 23:17時点における版
終着駅 | |
---|---|
Stazione Termini Terminal Station Indiscretion of an American Wife | |
モンゴメリー・クリフト(左)とヴィットリオ・デ・シーカ | |
監督 | ヴィットリオ・デ・シーカ |
脚本 |
チェーザレ・ザヴァッティーニ ルイジ・キアリーニ ジョルジオ・プロスペリ ベン・ヘクト(タイトル)[1] トルーマン・カポーティ(英語の台詞) |
原案 | チェーザレ・ザヴァッティーニ |
製作 | ヴィットリオ・デ・シーカ |
製作総指揮 | デヴィッド・O・セルズニック[1] |
出演者 |
ジェニファー・ジョーンズ モンゴメリー・クリフト リチャード・ベイマー |
音楽 | アレッサンドロ・チコニーニ |
撮影 | G・R・アルド |
編集 |
ジーン・ベイカー エラルド・デ・ロマ |
製作会社 |
コロンビア ピクチャーズ Produzioni De Sica セルズニック・スタジオ |
配給 |
コロンビア映画 松竹洋画部 |
公開 |
1953年4月2日 1954年5月10日 1953年9月15日 |
上映時間 | 89分 |
製作国 |
イタリア アメリカ合衆国 |
言語 |
英語 イタリア語 フランス語 |
『終着駅』(しゅうちゃくえき、原題:Stazione Termini、英題:Terminal Station)は、1953年に製作されたイタリアとアメリカの合作映画で、ハリウッドの映画プロデューサー、デヴィッド・O・セルズニックが映画『逢びき』に匹敵するメロドラマを作ろうと、イタリア「ネオレアリズモ」の巨匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督を招いて作りあげた恋愛映画の名作。日本でも大ヒットした。キネマ旬報ベストテン第5位。
日本で初公開される前は、題名と同じ意味を表す言葉は「終点」ぐらいしかなかったが、この映画の邦題から「終着駅」という新しい言葉が生まれた[要出典]。そして、今ではこの映画の題名のみならず、日常でも使われている。このような、外国映画の邦題から日常語になった同じ例として、戦前のフランス映画『巴里祭』がある(「パリ祭」参照)。イタリア語での原題は物語の舞台となったローマ・テルミニ駅(イタリアのターミナル駅の一つ)。ジェニファー・ジョーンズの衣裳デザインはクリスチャン・ディオールが担当した。
那智わたると市川染五郎(現・二代目松本白鸚)、佐久間良子と役所広司で舞台化もされている。
ストーリー
米国人の若い人妻メアリー・フォーブスは、断ち切りがたい想いを残してローマの中央駅にやって来た。彼女は妹の家に身を寄せて、数日間ローマ見物をしたのだが、その間に1人の青年と知り合い、烈しく愛し合うようになってしまった。青年はジョヴァンニ・ドナーティという米伊混血の英語教師で、彼の激しい情熱に、メアリーは米国に残してきた夫や娘のことを忘れてしまうほどだったが、やはり帰国する以外になすすべもなかった。妹に電話で荷物を持って来るよう頼み、午後7時に出発するミラノ行の列車にメアリーは席をとった。発車数分前、ジョヴァンニが駆けつけた。彼はメアリーの妹から出発のことを聞いたのだ。彼の熱心なひきとめにあって、メアリーの心は動揺した。彼女はその汽車をやりすごし、ジョヴァンニと駅のレストランへ行った。ジョヴァンニの一途な説得に、メアリーは彼のアパートへ行くことを承知したかに見えたが、丁度出会った彼女の甥のポール少年にことよせて、彼女は身をかわした。ジョヴァンニはメアリーを殴りつけて立ち去った。メァリーとポールは3等待合室に入って、次の8時半発パリ行を待つことにした。そこでメァリーは妊娠の衰弱で苦しんでいる婦人の世話をし、心の落ち着きを取り戻した。ジョヴァンニは強く後悔して、メアリーを求めて駅の中を歩きまわった。プラットホームの端に、ポールを帰して1人たたずむメァリーの姿があった。彼は夢中になって線路を横切り、彼女のそばに駆け寄ろうとした。そのとき列車が轟然と入ってきた。一瞬早くジョヴァンニは汽車の前をよぎり、メアリーを抱きしめた。2人は駅のはずれに1台切り離されている暗い客車の中に入っていった。しばらく2人だけの世界に入って別れを惜しむのも束の間、2人は公安委員に発見され、風紀上の現行犯として駅の警察に連行された。8時半の発車時刻も間近かに迫り、署長の好意ある計らいで2人は釈放された。いまこそメアリーは帰国の決意を固めて列車に乗った。ジョヴァンニは車上で彼女との別れを惜しむあまり、動き出してから飛び降りホームの上に叩きつけられた。列車は闇の中に走り去っていった。
キャスト
- メアリー・フォーブス - ジェニファー・ジョーンズ: アメリカ人の人妻。
- ジョヴァンニ・ドリア - モンゴメリー・クリフト: 英語教師。
- ポール - リチャード・ベイマー: メアリーの甥。
- 署長 - ジーノ・チェルヴィ
日本語吹替
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
---|---|---|---|---|
NETテレビ版 | 日本テレビ版 | テレビ東京版 | ||
メアリー・フォーブス | ジェニファー・ジョーンズ | 里見京子 | 公卿敬子 | 二階堂有希子 |
ジョヴァンニ・ドリア | モンゴメリー・クリフト | 山内雅人 | 岸田森 | 有川博 |
ポール | リチャード・ベイマー | 沢井正延 | 塩屋翼 | 中沢佳二 |
- NETテレビ版:初回放映1969年11月29日21:00-22:26 『土曜映画劇場』
- 日本テレビ版:初回放送1974年10月30日21:00-22:55 『水曜ロードショー』
- テレビ東京版:初回放送1983年1月3日23:00-24:51 『淀川長治が選んだ世界名画10時間劇場』
参考文献
- ^ a b クレジットなし。“Stazione Termini (1953) - Full cast and crew” (英語). IMDb. 2013年3月27日閲覧。