「ゴルビーのパイプライン大作戦」の版間の差分
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なお、このゲームを開発するにあたって徳間書店は当時のソ連[[大使館]]にゴルバチョフの肖像権の使用許可を申請している。ただしゴルバチョフのイラストが登場するのはパッケージ及びカセットとタイトル画面のみであり、メインのゲーム中には登場しない。 |
なお、このゲームを開発するにあたって徳間書店は当時のソ連[[大使館]]にゴルバチョフの肖像権の使用許可を申請している。ただしゴルバチョフのイラストが登場するのはパッケージ及びカセットとタイトル画面のみであり、メインのゲーム中には登場しない。 |
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2021年現在、本作の権利は[[D4エンタープライズ]]が所有するが<ref>{{Cite web|url=http://www.d4e.co.jp/lights_cat/compile|title=当時の発売メーカー【 コンパイル 】の権利物一覧|publisher=株式会社D4エンタープライズ|accessdate=2021-01-18}}</ref>、[[2021年]]1月18日に[[ |
2021年現在、本作の権利は[[D4エンタープライズ]]が所有するが<ref>{{Cite web|url=http://www.d4e.co.jp/lights_cat/compile|title=当時の発売メーカー【 コンパイル 】の権利物一覧|publisher=株式会社D4エンタープライズ|accessdate=2021-01-18}}</ref>、[[2021年]]1月18日に[[iOS (Apple)|iOS]]アプリ「[[PicoPico]]」で本作のファミリーコンピュータ版が配信された際には、タイトルが単なる『'''パイプライン大作戦'''』に変更された。カセットイラストのゴルバチョフは黒塗りにされ、タイトル画面からもゴルバチョフが削除されている<ref>{{Cite press release |title=レトロゲーム遊び放題のiOSアプリ「PicoPico」2021年1月18日(月)アップデート実施! |publisher=株式会社D4エンタープライズ |date=2021-01-18 |url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000069696.html |accessdate=2021-01-18}}</ref>。 |
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== スタッフ == |
== スタッフ == |
2021年5月23日 (日) 03:42時点における版
ジャンル | 落ち物パズル |
---|---|
対応機種 |
ファミリーコンピュータ(FC) MSX2 FM TOWNS(FM) |
開発元 | コンパイル |
発売元 |
徳間書店(FC) コンパイル(MSX2,TOWNS) |
デザイナー | 若林賢人 |
音楽 | 迫田敏明 |
人数 | 1人 |
メディア |
512キロビットロムカセット(FC)[1] ロムカセット(MSX2) フロッピーディスク(FM) |
発売日 |
1991年4月12日 |
その他 | 型式:GTS-4G(FC) |
『ゴルビーのパイプライン大作戦』(ゴルビーのパイプラインだいさくせん)は、1991年4月12日に徳間書店より発売された、任天堂ファミリーコンピュータ対応コンピュータゲーム。同日にコンパイルよりMSX2版およびFM TOWNS版も発売されている。いわゆる落ちものと呼ばれるパズルゲームのひとつで、MSX・FAN誌に投稿されたゲームプログラム「水道管」「水道管II」が原案となっている。
概要
「落ちもの」に分類されるとおり、落ちてくるブロックを組み合わせるゲームで、各ブロックにはさまざまな形のパイプが描かれているので、それをつなげてゆく。ブロックは正方形が2個つながった形状をしているが、片側が宙空になるように接地させると、切り離される。
画面の左右に水を流すための穴が無数に開いており、落ちてくるパイプの断片をつなぎ合わせることによってパイプラインを作り、右側の穴から左側の穴へ水を流すことを目指す。パイプラインは完成すると消去され、それより下にあるブロックは水ブロック(ブルーブロック)に変わる。ブルーブロックはパイプライン完成時に隣接していると、得られる得点が上昇する。
水は右側の壁の一番下からパイプに流れる。水が流れているパイプがブロックで塞がれると、右側の壁のパイプのうち「ブロックで塞がれていない一番下のパイプ」から流れるようになる。右側の壁のパイプが全てふさがれるか、ブロックが投下される位置まで積み上げてしまうとゲームオーバーとなる。出口となる左のパイプは、ステージを進めるごとに少なくなっていく。
アイテムとして、ブロックを削るドリルや、パイプラインの先端(水の出ているところ)が落下地点の隣にある場合に発動する「水滴(発動した時点で1つのパイプラインが繋がった扱いになる)」と「水の瓶(ブルーブロックが4段分せりあがってくる)」がある。また、一定の点数に達すると画面下からロケット、気球、うなぎ等が飛び出す。
落下するブロックを使ってパイプラインを造るという特性上、パイプの先端だけでなくその先に積まれたブロックのパイプの向きも計算にいれる必要があったり、パイプの先端をふさぐとドリルで削らない限りやり直しになるなど、難易度はシビアな部類に入る。
BGMにはロシア作曲家によるクラシック音楽が使用されており、その点はゲーマー界隈で評価が高い[2]。
開発
- ゴルビーとパイプラインの関係について
「ゴルビー」とは、ペレストロイカで名を馳せ日本でも人気があった当時のソビエト連邦大統領(ソビエト連邦共産党書記長)、ミハイル・ゴルバチョフの愛称である。そのため、(建前上の)ゲームの目的は日ソ間の友好関係強化のために東京-モスクワ間をパイプラインでつなぐこととなっている。政治や外交の世界では「パイプ」という言葉が用いられるが、それは「顔が利く」といった意味の比喩であり、水道管そのものというわけではない。しかし現実世界の21世紀において、実際に東京-サハリン間を天然ガスのパイプラインでつなぐ構想が政治レベルで検討されている他[3]、ロシアは東欧とのパイプライン網を通じて欧州への天然ガス販売実績があり、貿易・外交上の重要案件となっている[4]のは確かである。
このほか、何故ゴルバチョフを使用したかについては、『テトリス』(1984年)のヒット要因を「ソ連のゲームだから」と解釈したから、と推測する文献も存在する[2]。
なお、このゲームを開発するにあたって徳間書店は当時のソ連大使館にゴルバチョフの肖像権の使用許可を申請している。ただしゴルバチョフのイラストが登場するのはパッケージ及びカセットとタイトル画面のみであり、メインのゲーム中には登場しない。
2021年現在、本作の権利はD4エンタープライズが所有するが[5]、2021年1月18日にiOSアプリ「PicoPico」で本作のファミリーコンピュータ版が配信された際には、タイトルが単なる『パイプライン大作戦』に変更された。カセットイラストのゴルバチョフは黒塗りにされ、タイトル画面からもゴルバチョフが削除されている[6]。
スタッフ
- ゲーム・アイデア:若林賢人
- エグゼクティブ・プロデューサー:MOO仁井谷(仁井谷正充)
- 原曲:モデスト・ムソルグスキー、ピョートル・チャイコフスキー、ニコライ・リムスキー=コルサコフ、セルゲイ・プロコフィエフ、ミハイル・イッポリトフ=イワノフ、アレクサンドル・ボロディン
- 音楽:迫田敏明
- 編曲:田中勝巳、迫田敏明
評価
評価 | ||||||||
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ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計22点(満40点)[7]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り17.7点(満30点)となっている[8]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 2.9 | 3.0 | 3.0 | 3.0 | 2.9 | 3.0 | 17.7 |
脚注
- ^ 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、321頁。
- ^ a b M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』52ページ
- ^ “与党議連:日ロ天然ガスパイプライン事業化調査、月内に要望書提出へ - Bloomberg” (日本語). Bloomberg L.P.. 2017年7月28日閲覧。
- ^ “ロシアがウクライナへのガス供給停止、欧州向けは継続” (日本語). Thomson Reuters. 2017年7月28日閲覧。
- ^ “当時の発売メーカー【 コンパイル 】の権利物一覧”. 株式会社D4エンタープライズ. 2021年1月18日閲覧。
- ^ "レトロゲーム遊び放題のiOSアプリ「PicoPico」2021年1月18日(月)アップデート実施!" (Press release). 株式会社D4エンタープライズ. 18 January 2021. 2021年1月18日閲覧。
- ^ a b “ゴルビーのパイプライン大作戦 まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年7月15日閲覧。
- ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、52頁、雑誌26556-4/15。