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ルナーボール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルナーボール
ジャンル テーブルゲーム
対応機種 PC-8800シリーズ (PC88)
開発元 コンパイル
発売元 ポニカ
ディレクター 仁井谷正充
デザイナー 新谷憲司
プログラマー 新谷憲司
音楽 宮本昌知
人数 1 - 2人(対戦プレイ)
メディア 5インチフロッピーディスク
発売日 日本 1985061985年6月
その他 型式:M58C-5079
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ルナーボール』 (Lunar Ball) は、1985年コンパイルが開発し、ポニーキャニオンが販売したゲームソフト。ビリヤードをモチーフにしてアレンジを加えたテーブルゲームである。

1985年6月にPC-8800シリーズ版が、同年12月にMSX版およびファミリーコンピュータ版が発売された。ファミリーコンピュータ版は北米、欧州では『Lunar Pool』というタイトルで発売された。

概要

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ルナー(lunar)とはのことで、舞台は宇宙に設けられたステージとなっている。ルールは非常にシンプルで、ルナーボール(いわゆる手球。以下、手球と表記)を撞いて番号の付いた的球(惑星)をポケット代わりのブラックホールに落とし、全部落とせばステージクリアとなる。

ステージ数はPC-8800シリーズ版が20面、MSX版が32面、ファミリーコンピュータ版が60面で、MSX版およびファミコン版は最初からステージ選択が可能となっている。

ステージの形状は変化に富んでおり、オーソドックスな6ポケットを初め、三角形、正方形、八角形、またアルファベットやデザインを象ったものや、中央に障害物が付いたもの、ブラックホールが幾つも仕掛けられたものなど様々である。また、ボールの配置は2種類ずつあり、ステージによって初めから配置が決められている。

SG-1000では「チャンピオンビリヤード」のタイトルでセガから発売された。ステージ数は全50面。ゲーム内容はほぼ同じだが、デザインは通常のテーブルゲームになっている。

ゲーム内容

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全ての的球をポケット(ブラックホール)に落とせばクリアである。ただし、手球をブラックホールに落とすと1個失う(ビリヤードでいうスクラッチ)。3回のショットで1個も的球を落とせない場合も手球を1個失う。手球を全て失うとゲームセットであるが、手球はゲームスタート時に3個あり、1ステージクリアする毎に手球が1個増えるので、ゲームオーバーになりにくく、初心者にも易しい設定となっている。

得点は的球のナンバーの数に比例し、落とした的球の分だけ得点となるが、一度に幾つも落とすと高得点が稼げる。また、連続でポケットに的球を落とす毎に、得点のレートが上がっていくので、一層の高得点を稼ぐことが出来る(的球が落ちないショットをするか、スクラッチになったときにレートは1に戻る)。当該ステージにおいて全てのショットで的球を落としてクリアした場合はパーフェクトボーナスとなり、高得点が与えられる。

手球が増える要素としては「ステージクリア(1個)」、「パーフェクト(1個)」、「レートが21以上になった時点からレートが上がるたびに1個」が存在する。

また、オプションで摩擦係数を変えることが可能である。摩擦係数は0~255(通常は32)まであり、数が少ないほどボールは止まりにくく(0だと延々と転がり続ける)、数が大きいほどほとんどボールが転がらなくなる。

移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 日本 ルナーボール
アメリカ合衆国 Lunar Pool
ヨーロッパ Lunar Pool
日本 198512051985年12月5日
アメリカ合衆国 1987101987年10月
ヨーロッパ 1991年
ファミリーコンピュータ
MSX
コンパイル 日本 ポニーキャニオン
アメリカ合衆国 FCI
FC:192キロビットロムカセット
MSX:256キロビットロムカセット
FC:日本 R49V5902 (PNF-LB)
アメリカ合衆国 NES-LP-USA
MSX:R49X5079
- MSX版は日本国内のみ発売
2 ヨーロッパ Lunar Pool
アメリカ合衆国 Lunar Pool
日本 ルナーボール
ヨーロッパ 200708102007年8月10日
アメリカ合衆国 200710222007年10月22日
日本 200712112007年12月11日
Wii コンパイル ポニーキャニオン ダウンロード
バーチャルコンソール
- - ファミリーコンピュータ版の移植

スタッフ

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PC-8800シリーズ、MSX版
  • ゲームデザイン、メイン・プログラム:新谷憲司
  • サウンド・プログラム:広野隆行
  • 音楽:宮本昌知
  • タイトル・デザイン:寺本耕二
  • ディレクター:仁井谷正充
ファミリーコンピュータ版
  • プログラム:JEMINI(広野隆行)
  • アートデザイン:TERAMOTO(寺本耕二)
  • 音楽:MIYAMOTO(宮本昌知)
  • ゲームデザイン:YUNOKI
  • ディレクター:NIITANI(仁井谷正充

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
Eurogamer3/10点 (Wii)[1]
NintendoLife5/10stars (Wii)[1]
ファミリーコンピュータMagazine15.82/30点 (FC)[2]
「ゲーム通信簿」評価
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 2.89 2.57 2.77 2.43 2.23 3.43 15.82
ファミリーコンピュータ版

ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は別記の通り15.82点(満30点)となっている[2]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「マニアっぽい人向き」と紹介されている[2]

脚注

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  1. ^ a b Lunar Pool for Wii (2007)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
  2. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、267頁。 

外部リンク

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