コンテンツにスキップ

「愛知環状鉄道2000系電車」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし
タグ: 差し戻し済み Refタグつき記述の除去 ビジュアルエディター
荒らし
タグ: 手動差し戻し
1行目: 1行目:
{{鉄道車両
[[ファイル:愛知環状鉄道2000系電車(2021年3月24日)・八草駅).jpg|サムネイル]]
| 車両名 = 愛知環状鉄道2000系電車
| 背景色 = #2536a1
| 文字色 = #ffffff
| 画像 = Aikanrailway-2100.JPG
| 画像説明 = 2000系電車(2007年8月31日・新豊田駅)
| 運用者 = [[愛知環状鉄道]]
| 製造所 = [[日本車輌製造]]
| 製造年 = 2002年 - 2009年
| 製造数 = 20編成40両
| 運用開始 = 2003年3月14日
| 編成 = 2両編成
| 軌間 = 1,067 mm
| 電気方式 = [[直流電化|直流]]1,500V<br />([[架空電車線方式]])
| 最高運転速度 = 110 km/h ([[愛知環状鉄道線]]内)<br />120 km/h<ref>2013年7月現在、営業運転は線区最高速度110km/hの愛知環状鉄道線内に限定されており、営業運転中に120km/h運転することはない。</ref>
| 設計最高速度 =
| 起動加速度 = 2.6 km/h/s
| 常用減速度 = 4.3 km/h/s
| 非常減速度 =
| 編成定員 = 107(席)+179(立)=286名
| 車両定員 =
| 自重 =
| 編成重量 = 68.3 t
| 編成長 = 40.2 m
| 全長 = 20,100 mm
| 全幅 = 2,978 mm
| 全高 = 4,020 mm
| 車体材質 =
| 台車 =
| 主電動機 = [[かご形三相誘導電動機]] C-MT66A
| 主電動機出力 = 185kW
| 駆動方式 = [[TD平行カルダン駆動方式|TD継手式(中実軸)平行カルダン]]
| 歯車比 = 1:6.53
| 編成出力 = 740 kW
| 制御方式 = [[可変電圧可変周波数制御|VVVF]][[インバータ]]制御([[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]] 1C2M)
| 制御装置 =
| 制動装置 = [[電気指令式ブレーキ]]<br />[[回生ブレーキ]]・[[抑速ブレーキ]]<br />耐雪ブレーキ・直通予備ブレーキ<br />応荷重対応・T車[[遅れ込め制御]]
| 保安装置 = [[自動列車停止装置#ATS-S改良形(ATS-Sx形)|ATS-ST]]、一部車両[[自動列車停止装置|ATS-P<small>T</small>]]、[[緊急停止装置|EB]]、[[緊急列車防護装置|TE]]、[[列車防護無線装置|防護無線]]
| 備考 =
| 備考全幅 =
}}
'''愛知環状鉄道2000系電車'''(あいちかんじょうてつどう2000けいでんしゃ)は、[[2002年]](平成14年)に登場した[[愛知環状鉄道]]の[[直流電化|直流]][[近郊形電車]]である。
'''愛知環状鉄道2000系電車'''(あいちかんじょうてつどう2000けいでんしゃ)は、[[2002年]](平成14年)に登場した[[愛知環状鉄道]]の[[直流電化|直流]][[近郊形電車]]である。


95行目: 135行目:
|-
|-
!G3
!G3
|2103||2203||2010/6/8<ref name="jrr2011">『私鉄車両編成表 2011』ジェー・アール・アール編、2011年、交通新聞社 190頁。ISBN 978-4-330-22711-5。</ref>||
|2103||2203||2010/6/8<ref name="jrr2011">『私鉄車両編成表 2011』ジェー・アール・アール編、2011年、交通新聞社 190頁。ISBN 978-4-330-22711-5。</ref> ||
|-
|-
!G4
!G4
|2104||2204||2017/3/22<ref name="jrr2017">『私鉄車両編成表 2017』ジェー・アール・アール編、2017年、交通新聞社 97頁。ISBN 978-4-330-81317-2。</ref><!--『私鉄車両編成表 2011』の内容は誤記と思われる -->||
|2104||2204||2017/3/22<ref name="jrr2017">『私鉄車両編成表 2017』ジェー・アール・アール編、2017年、交通新聞社 97頁。ISBN 978-4-330-81317-2。</ref><!--『私鉄車両編成表 2011』の内容は誤記と思われる --> ||
|-
|-
!G5
!G5
122行目: 162行目:
|-
|-
!G12
!G12
|2112||2212|| 2019年度||
|2112||2212|| ||
|-
|-
!G13
!G13
|2113||2213|| 2019年度||
|2113||2213|| ||
|-
|-
!G14
!G14

2021年3月30日 (火) 12:05時点における版

愛知環状鉄道2000系電車
2000系電車(2007年8月31日・新豊田駅)
基本情報
運用者 愛知環状鉄道
製造所 日本車輌製造
製造年 2002年 - 2009年
製造数 20編成40両
運用開始 2003年3月14日
主要諸元
編成 2両編成
軌間 1,067 mm
電気方式 直流1,500V
架空電車線方式
最高運転速度 110 km/h (愛知環状鉄道線内)
120 km/h[1]
起動加速度 2.6 km/h/s
減速度(常用) 4.3 km/h/s
編成定員 107(席)+179(立)=286名
編成重量 68.3 t
編成長 40.2 m
全長 20,100 mm
全幅 2,978 mm
全高 4,020 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機 C-MT66A
主電動機出力 185kW
駆動方式 TD継手式(中実軸)平行カルダン
歯車比 1:6.53
編成出力 740 kW
制御方式 VVVFインバータ制御(IGBT素子 1C2M)
制動装置 電気指令式ブレーキ
回生ブレーキ抑速ブレーキ
耐雪ブレーキ・直通予備ブレーキ
応荷重対応・T車遅れ込め制御
保安装置 ATS-ST、一部車両ATS-PTEBTE防護無線
テンプレートを表示

愛知環状鉄道2000系電車(あいちかんじょうてつどう2000けいでんしゃ)は、2002年(平成14年)に登場した愛知環状鉄道直流近郊形電車である。

概要

開業時から使用されていた100系を置き換えるために登場した電車。2002年から2009年にかけて2両編成20本40両全車が日本車輌製造で製造された。東海旅客鉄道(JR東海)の313系と共通部品を使い製造コストを抑えている。このため外装、内装において同系と類似点が多いのが特徴である。

制御電動車2100形(Mc・岡崎寄り)と制御付随車2200形(Tc'・高蔵寺寄り)で2両編成を組む。車両番号の下2桁は編成番号の数字と同一である(G1編成:Mc2101-Tc'2201)。機器構成は313系300番台をベースとしており発電ブレーキは搭載されていない。起動加速度は2.6km/h/sとされている。20本のうち4本 (G8 - G11) は冬季の架線霜取り用としてパンタグラフを2基備えている。


外装のカラーリングは一般公募によって選ばれたデザインをもとにしている。太さの異なる5本の緑色の線で沿線の豊かな自然を、左右非対称の毛筆調の帯で都市の力強さを表現した大胆なデザインである。前面では、種別、行先表示部分にまで拡大した大型のガラスを採用し、足乗せ台の部分が小型化されるなど、313系とは違う個性をアピールしている。また、所属を示す「愛」の文字もアクセントである。

内装は313系3000番台より若干広いセミクロスシート[2]ワンマン運転に対応できる構造になっているものの運賃箱整理券発行機等の装備はない。車内カラースキームがアースカラー(シートモケットの柄が緑色系、床や荷棚が茶色系)、自動放送装置、シート端部の大型の仕切り板、LED旅客案内表示器が千鳥配置、蛍光灯のカバー省略、つり革の三角化(後期車のみ)といった点が313系とは異なる。

自動放送は100系とは異なり音声合成装置となった。また日本語三浦七緒子英語クリステル・チアリが担当している[3]

イベント仕様車としてG30番台の編成(2131-2231 - 2133-2233)が3本(計6両)在籍しているが、普段は通常仕様の車両と共通の運用が組まれている。イベント仕様車は、着脱式のテーブル、カラオケ用のコンセントなどを備えている。過去には、BOSE社製スピーカー空気清浄機なども備えられていたが、いずれも撤去されている

2108運転席

運用

ロングシート車
シャトル便

2002年から製造され、最初の甲種輸送は2002年12月19日。営業運転開始は翌2003年3月14日のダイヤ改正からである[4]。以降、2005年までに2両編成16本(計32両)が落成している。同年の「愛・地球博」終了後に、100系との置き換えが完了して、愛知環状鉄道が所有するすべての旅客用車両が2000系となった。

ラッシュ時を中心に2本を連結した4両編成で運用されるが、一部の列車は2両編成のまま非常に混雑した状態で輸送せざるを得ない状況にあり、2008年には新豊田駅 - 三河豊田駅間の複線化による両駅間のシャトル便の新設を控えていたことから、2007年度に2両編成2本が追加投入された。この編成ではつり革が三角型に、トイレ前の1人掛けシートが廃止された。一方、同時期に製造された313系3次投入車に見られるフルカラーLED式種別・行先表示器やHID前照灯などへの変更はない。ATS-PT機器の取り付けは2012年までに完了している(JR東海名古屋工場への入庫のため。当初は準備工事のみであった)。

2009年3月14日のダイヤ改正時には、2両編成2本(G51、G52編成)が増備された[5]。従来の車両から仕様が大幅に変更され、車体や機器が313系ベースであることに変更はないものの、座席はセミクロスシートからロングシートへと変更された。外板塗色は緑の左右非対称の帯から、愛知環状鉄道のコーポレートカラーである青色の帯[6]が配されたものとなっている。[7]。なお、G51、G52編成は当初よりATS-PTを搭載しており、重要部検査と全般検査の車両回送では検査車両を中間に挟んだ状態で、中央線JR東海名古屋工場まで回送運行する。

車両輸送

甲種輸送の際は日本車輌豊川製作所→豊川駅豊橋駅岡崎駅北野桝塚駅のルートで搬入された。

  編成番号 甲種輸送日
第1次輸送 G1 G2 G31* G33* 2002年12月19日
第2次輸送 G3 G4 G5 G6 G7 2003年12月2日
第3次輸送 G8 G9 G10 2004年10月12日
第4次輸送 G11 G12 G32 2004年11月4日
第5次輸送 G13 2005年11月14日
第6次輸送 G14 G15 2007年12月17日
第7次輸送 G51 G52 2009年2月25日

第1次輸送車のうち、G31、G33の編成は輸送時点ではそれぞれG12、G14を名乗っており、後に編成番号のみ改められた。
第7次輸送車のG51、G52編成は全席ロングシート車。

編成表

2000系
 
← 岡崎
高蔵寺 →
編成番号 2100(Mc) 2200(Tc') 車体帯を青色に変更 ATS-PT搭載
G1 2101 2201 2009年度[8]
G2 2102 2202 2009年度[8]
G3 2103 2203 2010/6/8[9]
G4 2104 2204 2017/3/22[10]
G5 2105 2205 2011/1/24[9]
G6 2106 2206 2016年度以前[10]
G7 2107 2207 2017/10/19[11]
G8 2108 2208 2017/11/23[11]
G9 2109 2209
G10 2110 2210
G11 2110 2211 2018/3/14[11]
G12 2112 2212
G13 2113 2213
G14 2114 2214 2011/1/28[9]
G15 2115 2215
G31 2131 2231 2009年度[8]
G32 2132 2232
G33 2133 2233 2010/11/4[9]
G51 2151 2251 落成時[12] 2010/12/4[9]
G52 2152 2252 落成時[12] 2011/2/4[9]

脚注

  1. ^ 2013年7月現在、営業運転は線区最高速度110km/hの愛知環状鉄道線内に限定されており、営業運転中に120km/h運転することはない。
  2. ^ 2009年3月14日改正で増備された6次車はオールロングシートに変更されている。
  3. ^ JR東日本209系500番台中央・総武緩行線用、E231系E233系E235系などと同じ。
  4. ^ 太田健一「モハユニ ■愛知環状鉄道2000系営業運転開始」『RAIL FAN』第50巻第5号、鉄道友の会、2003年5月1日、22頁。 
  5. ^ 車両の新製について (PDF) 愛知環状鉄道 2008年6月26日
  6. ^ JR東海保有の211系0番台が当初纏っていた帯とほぼ同じである。
  7. ^ 車両デザインの変更について 愛知環状鉄道 2009年12月17日
  8. ^ a b c 愛知環状鉄道2000系在来車のデザイン変更進む
  9. ^ a b c d e f 『私鉄車両編成表 2011』ジェー・アール・アール編、2011年、交通新聞社 190頁。ISBN 978-4-330-22711-5
  10. ^ a b 『私鉄車両編成表 2017』ジェー・アール・アール編、2017年、交通新聞社 97頁。ISBN 978-4-330-81317-2
  11. ^ a b c 『私鉄車両編成表 2018』ジェー・アール・アール編、2018年、交通新聞社 97頁。ISBN 978-4-330-89718-9
  12. ^ a b 『私鉄車両編成表 2009』ジェー・アール・アール編、2009年、交通新聞社 84頁。ISBN 978-4-330-08209-7

関連項目

参考文献

外部リンク