「スピーシーズ 種の起源」の版間の差分
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2021年3月21日 (日) 00:12時点における版
スピーシーズ 種の起源 | |
---|---|
Species | |
監督 | ロジャー・ドナルドソン[1][2] |
脚本 | デニス・フェルドマン |
製作 |
フランク・マンキューソ・ジュニア デニス・フェルドマン |
音楽 | クリストファー・ヤング |
撮影 | アンジェイ・バートコウィアク |
編集 | コンラッド・バフ |
配給 |
MGM UIP |
公開 |
1995年7月7日 1995年11月23日 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $35,000,000 |
興行収入 |
$60,074,103[3] $113,374,103[3] |
次作 | スピーシーズ2 |
『スピーシーズ 種の起源』(スピーシーズ しゅのきげん、原題: Species)は、1995年に公開されたアメリカのSFホラー映画である。
あらすじ
地球外生命体を求め、宇宙に向けて信号が送られた。それから20年後、未知の存在からメッセージが届く。その内容は「無限エネルギー確保を可能にするメタン触媒の構造式」、「人類のDNAと結合させることができる未知のDNA情報」。生命誕生の鍵を解こうとする研究機関は、それを人間のDNAと結合させ、新たな生命体を誕生させようとする。誕生した新たな生命体は3週間で可愛らしい少女へ急成長し、“シル”と名付けられた。しかし、その驚異的な成長過程に恐れをなした研究員たちは、彼女が成人になる前に毒殺しようと試みるが逃走。そこで霊能力者のダン、ハーバードの人類学者アーデン、分子生物学者ローラ、問題解決屋のプレスを招集し追跡する。
登場人物
- ザビエ・フィッチ
- 演 - ベン・キングズレー
- 生命体"シル"を生み出した研究所のトップ。自己中心的かつ非常にワンマン。
- シルの凶暴さを恐れ毒殺しようとしたが失敗し、プレスらを招集した。シルを抹殺することへの思いからか、異形と化したエイリアンを殺処分するがためにプレスとローラを規則と称して無菌室に閉じ込めたり、シルが逃げ込んだ下水管の捜索で頭が混乱したダンの意見を切り捨てるなど、自己中心的ともとれる行動をしてしまう。その結果、エイリアンと化したシルに下水の中に引きずり込まれる形で殺害された。
- なお、3作目『スピーシーズ3 禁断の種』の主人公であるアボット博士はかつての助手。
- プレス・レノックス
- 演 - マイケル・マドセン
- 問題解決屋。ファーストネームは「プレストン」。ニヒルな性格だが、強運の持ち主。
- 召集される前、飼い猫を親戚の老婆に預けている[4]。"シル"討伐がきっかけでローラと知り合い、後に恋仲となって一夜を共にする。最終決戦ではナイフを用い、"シル"の触手を切断したうえで火の海と化した石油の湖に放り込む。ダンを道連れにしようとしたシルの頭部にショットガンを浴びせ殺害し一連の追跡劇を終わらせた。
- 本作と次作の間に警備会社を設立し社長職についている。
- スティーブン・アーデン
- 演 - アルフレッド・モリーナ
- ハーバードの人類学者。女好きだが、プレスに負けず劣らずのニヒル。
- ローラに好意を持っても全く相手にされず、シルが死を偽装した後のパーティーで女性2人にナンパするも連れの男性がいることに気づくなど女運が悪くそれが彼の末路へと繋がってしまう。プレスとローラが無菌室に閉じ込められた際、ダンがフィッチと揉み合いになったすきを突き、緊急ボタンを押したことで2人の脱出に貢献するが、終盤で自分の客室にシルが忍び込んでいることに気づかず謎の茶髪の美女と性交をした結果、その美女がシルであることとその美女と交尾をしたことに気づくも時すでに遅く、口封じされる形で殺害された。
- ダン・スミスソン
- 演 - フォレスト・ウィテカー
- 霊能力者。細心かつ用心深い性格。
- プレスとローラが無菌室に閉じ込められた際、扉を開けようとしないフィッチと対立。揉み合いとなり、アーデンが緊急ボタンを押す隙を作った。自らの霊能力を駆使してシルを追い詰め、彼女が車ごと崖に落ちたことで彼女が死んだと判断されるが、持ち前の霊能力ゆえにごまかされず、茶髪の美女の正体がシルであることにいち早く気付いた。フィッチの死後、彼が持つ火炎放射器を武装し、興味本位で謎の子供に接触した際、その子供に襲われたことでシルが産み落とした子供であることを確信。シルの子供に火炎を浴びせ殺害するも、その反動で崖に落ちそうになり、シルに道連れにされそうになりながらも、プレスがシルを始末したことによって九死に一生を得た。
- ローラ・ベイカー
- 演 - マーグ・ヘルゲンバーガー
- 分子生物学者。理知的なキャリアウーマンだが、時折アグレッシブな行動を魅せる。
- 新たなエイリアンを生み出す際のトラブルがきっかけでプレスと深い仲となり、それが幸いしてプレスがシルと交尾することを回避している[5]。終盤、研究者仲間のアーデンとフィッチを失うも、プレスの手でシルを撃退することに成功し、プレスとダンと共に生還を果たす。
- 本作と次作との間にアメリカ軍で研究所を設立し、シルのクローン・"イヴ"を誕生させ、フィッチの失敗を繰り返さないよう厳重に育てている。
- シル
- 演 - ナターシャ・ヘンストリッジ(少女時:ミシェル・ウィリアムズ)
- 人間と未知のDNAを結合させて誕生した生命体。
- フィッチの手で毒殺されそうになるが、凶暴性を発揮し脱出。脱出劇のさなかで体に異変が起き蛹となって少女の姿から大人の女性へと成長する。交尾相手の男性を求め街をさまようが、プレスに追跡されていることに気づき、それを逆手に自分が車ごと崖から転落して死亡したと偽装することで追跡を交わし、茶髪に染め、プレスを誘惑しようとするが、忍び込んだ客室の主がアーデンであることに気づき彼と交尾し、感づいた彼を口封じに殺害する。さらにフィッチを下水の中に引きずり込んで殺害するも、産み落とした子供がダンに始末され、プレスを襲うが逆に返り討ちにされる。最期はダンを道連れにしようと悪あがきをするが、プレスによって自らも始末された。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
---|---|---|---|---|
ソフト版 | テレビ朝日版 | |||
ザビエ・フィッチ(研究所所長) | ベン・キングズレー | 津嘉山正種 | 小川真司 | |
プレス・レノックス(問題解決屋) | マイケル・マドセン | 大塚明夫 | 山路和弘 | |
スティーブン・アーデン(人類学者) | アルフレッド・モリーナ | 山路和弘 | 家中宏 | |
ダン・スミスソン(霊能力者) | フォレスト・ウィテカー | 堀内賢雄 | 中博史 | |
ローラ・ベイカー(分子生物学者) | マーグ・ヘルゲンバーガー | 岡村恭子 | 高島雅羅 | |
シル | ナターシャ・ヘンストリッジ | 湯屋敦子 | 日野由利加 | |
少女シル | ミシェル・ウィリアムズ | 津村まこと | 大坂史子 | |
エイリアン・シル(声) | フランク・ウェルカー | |||
助手 | ジョーダン・ランド | 福田信昭 | 長克巳 | |
その他 | 楠大典 鈴木れい子 水野龍司 金尾哲夫 咲野俊介 佐藤しのぶ 岩田安生 仲野裕 巴菁子 塚田正昭 佐久田修 坪井智浩 火野カチコ 麻丘夏未 |
中田和宏 片岡富枝 古澤徹 後藤敦 さとうあい 寺内よりえ 宮寺智子 田原アルノ 茶風林 大川透 佐藤しのぶ 幹本雄之 岡本章子 遠藤純一 | ||
演出 | 加藤敏 | 蕨南勝之 | ||
翻訳 | 新村一成 | 武満真樹 | ||
調整 | 田中和成 | 山田太平 | ||
効果 | リレーション | |||
編集 | オムニバス・ジャパン | |||
プロデューサー | 貴島久祐子 | 高橋由佳 | ||
制作 | 東北新社 ワーナー・ホーム・ビデオ |
ムービーテレビジョン ViViA | ||
初回放送 | 2011年9月7日 『午後のロードショー』[6] |
1999年2月7日 『日曜洋画劇場』[7] |
- 再放送ではテレビ朝日版の音源が使用されている。
スタッフ
- 製作 - フランク・マンキューソ・ジュニア、デニス・フェルドマン
- 監督 - ロジャー・ドナルドソン
- 脚本 - デニス・フェルドマン
- 撮影 - アンジェイ・バートコウィアク
- 音楽 - クリストファー・ヤング
- 配給 - メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
- プロダクション・デザイナー - ネルソン・コーテス
- 美術 - ジョン・ムート
- SFX - スティーヴ・ジョンソン
備考
- 新DNA実験体"シル"の変身はエイリアンをデザインしたH・R・ギーガーが手がけている。
- 新人女優のナターシャ・ヘンストリッジのヌードシーンが話題になり、人気を評した[要出典]。他にもマイケル・マドセンなどのベテラン俳優が出演している。
- 続編作として『スピーシーズ2』(Species II)が製作され、ビデオムービーで『スピーシーズ3 禁断の種』(Species III)(日本では劇場にて特別上映)と『スピーシーズ4 新種覚醒』(Species – The Awakening)が製作された。
- 続編として続いた三作品は『スピーシーズ3 禁断の種』で完結となり次回作の『スピーシーズ4 新種覚醒』は前作と繋がっておらず世界観も一新したオリジナルストーリーとなっている。そのため、ヘンストリッジは唯一シリーズとして続いた3作全て出演した。なお原題では『4』のロゴは入っていない。
- また、『スピーシーズX 美しき寄生獣』(Decoys)、『スピーシーズXX 寄生獣の誘惑』(Decoys 2: Alien Seduction)、『スピーシーズXXX 寄生獣の甘い罠』(Parasitic)といった作品も存在するが、シリーズとは無関係。
脚注
- ^ スピーシーズ 種の起源 : 作品情報 - 映画.com
- ^ スピーシーズ/種の起源 | WOWOWプラス 映画・ドラマ・ス ポーツ・音楽
- ^ a b “Species (1995)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年3月30日閲覧。
- ^ 地上波版ではカット
- ^ ダンの霊能力による予知やたまたまアーデンの客室にシルが忍び込むという偶然が重なったことも回避の理由にもなっている。
- ^ 本来はテレビ朝日版の吹替で放送する予定であったが、SD素材しか無かったためソフト版の音源が使用された。
- ^ その後各局もこの吹替版を放送。