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2021年3月1日 (月) 05:31時点における版
丁村人(ていそんじん)は、5-10万年前の中国のホモ・サピエンス化石である。
1954年に山西省晋南専区襄汾県新城鎮丁村で同じ10歳程の小児のものである門歯2本と臼歯1本の化石が発見された。1976年9月には同一地点の砂礫層中に子供の右頭頂骨も発見された。
丁村人の歯はシャベル状で、その舌側のふくらみと指状突の発達程度が北京原人と現代の黄色人種の中間である。但し歯冠と歯根が小さく咬合面紋も比較的複雑でなく明らかに北京原人の歯より進歩している。発見された頭頂骨の骨壁は北京原人の子供の頭頂骨よりも薄かった。丁村人の石器の加工は細かく、北京原人よりも明らかに高い技術を持つ。共生していた動物化石には梅氏犀、普氏野馬、驢馬、ナウマン象、葛氏斑鹿、方氏鼢鼠、転角羚羊、熊及びコイ科の魚類の咽喉歯などがある。