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* 209系→サイクルトレイン「[[BOSO BICYCLE BASE]]」改造<ref group="W">[http://railf.jp/news/2017/09/29/160000.html 209系「B.B.BASE」が出場] - 『鉄道ファン railf.jp』鉄道ニュース 交友社 2017年9月29日掲載</ref>。 |
* 209系→サイクルトレイン「[[BOSO BICYCLE BASE]]」改造<ref group="W">[http://railf.jp/news/2017/09/29/160000.html 209系「B.B.BASE」が出場] - 『鉄道ファン railf.jp』鉄道ニュース 交友社 2017年9月29日掲載</ref>。 |
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2021年1月17日 (日) 01:19時点における版
大宮総合車両センター | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 埼玉県さいたま市大宮区錦町 |
鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道 |
帰属組織 | 大宮支社 |
所属略号 | 宮オオ |
整備済み車両略号 | 大宮総合車セ、OM |
併設区所 | JR貨物 大宮車両所 |
最寄駅 | 大宮駅 |
管轄車両 | JR東日本の東京支社、八王子支社、大宮支社、横浜支社、千葉支社、高崎支社、新潟支社の車両の一部 |
旧称 | 大宮工場 |
開設 | 1894年(明治27年)12月10日 |
車両基地概要 | |
敷地面積 | 15万5500 m2 |
その他設備 |
トラバーサー2機(南、中央) 出入場・艤装棟1棟 EC整備棟1棟 気吹棟1棟 車体検修棟5棟 部品検修棟5棟 塗装棟1棟 電機棟1棟 空制棟1棟 計画棟1棟 |
年間検修能力 | 2008年(平成20年)度実績:890両 / 年 |
備考 | 毎年5月の第4土曜日に、一般公開イベント「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」が開催。 |
大宮総合車両センター(おおみやそうごうしゃりょうセンター)は、埼玉県さいたま市大宮区錦町にある東日本旅客鉄道(JR東日本)大宮支社管轄の鉄道工場である。下部組織として、さいたま市北区本郷町にある東大宮操車場構内に車両検査科管轄の東大宮センターがある。また、構内には日本貨物鉄道(JR貨物)関東支社管轄の大宮車両所が併設されている。
本稿では、総合車両センター(以下:センター本所)と、東大宮センター(以下:東大宮センター(東大宮操車場))の両方について記述する。また、大宮車両所は、別稿の「大宮車両所」の記事を参照。
センター全体の概要
当センターは、大規模な車両の点検整備や建造のための自社工場を持っていなかった日本鉄道が、上野駅 - 青森駅間の全通を機に自社工場の必要性が高まったことから1894年(明治27年)に現在の場所に設立した工場を前身とする。開設から120年以上経った現在まで長い歴史を持つ車両工場で、鉄道の街・大宮の中心となる施設である。開設当初は、車両検査・修繕だけでなく、蒸気機関車や電気機関車などの製造も行った。現在は、電車の修繕が主力となり、以前と比べると工場規模は縮小されている。
長く「大宮工場」と呼ばれてきたが、2004年(平成16年)6月1日に現名称に変更した。
2006年(平成18年)3月18日より、東大宮操車場構内に下部組織として車両検査科管轄の東大宮センターを新設。小山車両センター・高崎車両センター配置車の一部を転属させて車両配置を始め、所属車両を同所に常駐させ車両基地としての役割も持つようにした。なお、東大宮センターは、後述の東大宮センター(東大宮操車場)の項を参照。
また、本所の解体留置線跡地には2007年(平成19年)10月14日に鉄道博物館が開館した。
一般公開イベントの「鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア」[注 1]が毎年5月の第4土曜日[注 2]に開催され、以前はセンター内だけだったが、2014年よりさいたま市と共同主催となり、大宮駅構内及び周辺も会場として加わった。
センター本所
敷地は、大宮駅の11番線ホーム盛岡寄り端付近から、宇都宮線と高崎線の分岐点を経て、高崎線に沿った南北約1km、東西約0.2kmの細長い敷地で、東北・上越新幹線、ニューシャトルの高架が縦断し、構内にはJR貨物大宮車両所が併設されている。
大宮駅9番線・11番線ホームからセンター本所方向を見ると、整備前や整備済みの車両を見ることができ、特に11番線ホームから発着する湘南新宿ラインからの高崎線下り電車の左車窓[注 3]や、新幹線とニューシャトルにおける上下列車の左側下の車窓に、しばらくセンターの設備などを見ることができる[注 4]。また、大宮駅北側にある陸橋(大栄橋)からは、北側・南側ともに内部の一部が確認できる[1]。
センターへの出入場は、第二場内信号機セクション内の大宮駅貨物下り本線10番線と11番線をつなぐシーサスクロッシング[注 5]から、入換線⇔通路線[注 6]を通る。通路線の端に「工1」分岐器があり、そこから先がセンター本所構内となり、構内を跨ぐ陸橋(大栄橋)付近で何本かに分岐する出入場線のうち、18番線から入場している[2]。また、出場はEC整備棟から直接、または通路線隣接の第3通行線に据え付けたのち、入換線を経由していったんシーサスクロッシングから大宮駅貨物下り本線隣接の大宮駅11番線へ直結する待機線へ入り、折り返して11番線ホームに据え付けて各方面に回送される[3]。
設備は、構内南側に通路線1線、入場線1線、整備線10線、待合線7線、修繕済み車両の出場検査を行うEC整備棟1棟、新幹線高架下に出入場・艤装棟1棟、トラバーサー2機(南、中央)、中央部に車体の検査・修繕、改造工事を行う車体検修棟5棟(車体A - E)、車体の汚れを圧力空気で落とす気吹棟1棟、車体や台車などの塗装を行う塗装棟1棟、中央部から北部にかけて、部品修繕を行う部品検修棟5棟(部品A - C・E・F)、電機棟1棟、空制棟1棟、計画棟1棟、正面口隣接の食堂・更衣室・資料室などが入居する庁舎、北側に、留置線2線[注 7]、配給車ホーム線1線、横回し線1線、引込み線1線、解体線1線、待合線1線、中央部を南北に貫く中央通路線1線、東側にある試運転線1線である[4]。
社内の車両検修社員を主体とする人財育成の場として、「大宮グローアップスクエア」がオープンし、基礎学術、安全作業、検修技能、脱線復旧の各4訓練所が設立され、社員のスキルアップに役立てられている[5]。
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入場線
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中央トラバーサー
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車体A棟
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車体D棟
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南トラバーサー
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塗装棟
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EC整備棟
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車体E棟
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出場線
センター本所外周部
2007年10月14日の鉄道博物館オープンに合わせて、徒歩で博物館へ向かう利用者などに対し、大宮駅から鉄道博物館への徒歩のルート上にある道路(通称・工機部前通り)に面した、センター本所外周西側の沿道整備を行った。沿道には、3箇所のRAILWAY GARDEN PROMENADE(レールウェイガーデンプロムナード、以下:R.G.P.)を設置している。3箇所のR.G.P.のうち、1箇所はセンター本所内の施設を見学できるエリアにあり、2箇所は車両が保存されている。また、外壁にJR東日本の保有車両の写真と解説パネルを展示している(下の画像を参照)[6]。なお、保存車両の詳細は後述の保存車両の項を参照。
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北側R.G.P.:ECカットB2台
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中央R.G.P.:D51 187展示
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南側R.G.P.:設備展望エリア
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センター本所外周:写真と解説パネル群
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正門から北側のパネル群
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E4系新幹線電車の写真と解説パネル
センター本所の歴史
センター本所のこれまでの歴史・沿革を、時代毎にまとめたものを下記に示す。なお、東大宮センターの歴史・沿革は、後述の東大宮センター(東大宮操車場)#東大宮センター(東大宮操車場)の歴史の項を参照。
センター本所の沿革
工場開設当初の主な業務は客車や貨車の修繕・補修であり、蒸気機関車も製造された。国有化後は、蒸気・電気機関車の検査・修繕を主力に、蒸気・電気機関車、客車の製造も行い、昭和初期よりディーゼル機関車及び気動車の、1950年(昭和25年)に電車の検査・修繕を開始した。1957年(昭和32年)には交流電気機関車ED45 1の修繕も行った[7]。戦後の電化の進展により、1968年(昭和43年)10月までに70年に渡る蒸気機関車修繕は一度幕を閉じた[注 8]。しかし、その修繕の経験と歴史が「SL魂」として検修関係者に引き継がれ、他の車種の修繕技術向上に役立ち、現在にも生きている[8]。民営化後も電車などの製造も行ったが、車両製造は車両メーカーに、車両解体業務は自社他の車両工場に譲った。現名称に変更となった後は、電車の検査・修繕を主力として、そのほかに改造業務や、「SL魂」を活かしたSL復元工事と検査・修繕を行っている。
日本鉄道時代
- 1894年(明治27年)
- 1896年(明治29年)9月1日 - 汽車課から独立、大宮工場に改称する[10]。
- 1899年(明治32年)5月3日 - 盛岡工場(現・廃止)を分工場とする[10]。
- 1901年(明治34年) - 本工場初の新製蒸気機関車Obt2/4形(機関車番号は3(2代目)[11]、のちの国鉄5270形)落成。
- 1904年(明治37年) - C形タンク機関車O3/3形(機関車番号は401 - 406[11]、のちの国鉄1040形)落成。
鉄道院(鉄道省)・国鉄時代
- 1906年(明治39年)11月1日 - 鉄道国有法により日本鉄道が買収・国有化され、官設鉄道に移管。逓信省鉄道作業局の所管となる。
- 1907年(明治40年)4月1日 - 帝国鉄道庁の所管となる[W 1]。
- 1908年(明治41年)12月5日 - 鉄道院の所管となる。
- 1919年(大正8年)6月 - アプト式電気機関車10020形(ED40形電気機関車)10020号機落成[12]。これより、1923年(大正12年)まで製造。
- 1920年(大正9年)5月15日 - 鉄道省の所管となる。
- 1931年(昭和6年)12月 - 皇室用客車供奉車340号製造。
- 1932年(昭和7年)3月 - 皇室用客車供奉車344号製造。
- 1938年(昭和13年) - 当工場製造第1号D51形蒸気機関車(D51 187)が落成。これより、1942年(昭和17年)まで製造。
- 1942年(昭和17年)9月1日 - 大宮工機部に改称する。
- 1943年(昭和18年)11月1日 - 運輸通信省の所管となる。
- 1945年(昭和20年)5月19日 - 運輸省の所管となる。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 日本国有鉄道の所管となる。
- 1950年(昭和25年)8月1日 - 大宮工場に改称する。
- 1957年(昭和32年) - 交流電気機関車ED45 1解体修繕施工。
- 1960年(昭和35年) - DD13形ディーゼル機関車検修開始。
- 1962年(昭和37年) - 内燃機職場設置。これより、自前でディーゼル機関車および気動車のエンジンの検修開始。
- 1968年(昭和43年)10月 - 現役蒸気機関車(D51 507)の最後の全般検査終了。
- 1972年(昭和47年)
- 1973年(昭和48年) - 新小岩工場および橋本工場を吸収合併し、それぞれを大宮工場新小岩車両センター・大宮工場橋本車両センターと改称[13][注 9]。小山電車区所属の115系電車検修開始。
- 1978年(昭和53年) - 機関車職場、機関車臨改場改築。
- 1981年(昭和56年) - 機関車職場、ディーゼル機関車整備所改築。
- 1983年(昭和58年)8月17日 - 14系客車を改造した「サロンエクスプレス東京」が落成。国鉄初のジョイフルトレインとして話題を呼ぶ。
- 1984年(昭和59年)3月 - 橋本車両センターを閉鎖[14]。
- 1985年(昭和60年)
- 1986年(昭和61年) - 職場再編成機関車職場に電機・鉄工・機械・工機・塗装の各職場の一部統合。青函トンネル専用機ED79形電気機関車(ED75形700番台を改造)が落成。
民営(JR)化後
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道に継承される。機関車部門および大宮工場新小岩貨車職場は日本貨物鉄道が継承し、大宮車両所、新小岩車両所(現・川崎車両所)がそれぞれ発足する。
- 1988年(昭和63年)
- 1991年(平成3年) - 組織改正により、現在の8科体制となる。
- 1993年(平成5年)
- 1994年(平成6年)
- 1996年(平成8年) - 気動車の検修終了。同年以降、首都圏に残る気動車[注 10]の検修は郡山工場が担当となる。
- 1997年(平成9年) - 485系お座敷列車「華」「ゆとり」が落成。碓氷峠最後のEF63形が全検出場。
- 1998年(平成10年)[注 11]9月29日 - C11 325の動態復元完成。
- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)
- 2001年(平成13年) - 485系お座敷列車「せせらぎ」が落成。大宮工場ホームページ[注 12]が運営開始。車両設計資料室が開設。大宮支社が設立。新幹線車両プロジェクト設立。
- 2003年(平成15年) - 189系「彩野」と八高線・川越線用205系改造車4両編成2本が落成。
現名称への変更後
- 2004年(平成16年)6月1日 - 大宮総合車両センターに改称する。
- 2006年(平成18年)
- 鉄道博物館建設に伴い、廃車車両解体業務を長野総合車両センターへ移管。
- 2月9日 - 鎌倉総合車両センター深沢地区が廃止されたため、一部業務を引き継ぐ。
- 3月18日 - 東大宮操車場構内に車両検査科所属の東大宮センター新設。
- 2011年(平成23年)3月31日 - C61 20の動態復元完成。
- 2012年(平成24年)10月 - 社内の車両検修社員を主体とする人財育成の場として、「大宮グローアップスクエア」がオープン。
- 2014年(平成26年)12月12日 - C58 239の動態復元完成。
- 2016年(平成28年)11月4日 - 小田急4000形を東京メトロ千代田線および常磐緩行線の走行に対応させるための改造工事を担当[16]。
車体に記される略号
整備済み車両
- 名称変更前:「大宮工」または「OM」
- 変更後:「大宮総合車セ」または「OM」
と検査完了の日付が書き加えられる[17]。
配置車両
- 「宮オオ」…大宮支社を意味する「宮」と、大宮の電略「オオ」から構成される。
センター全体の組織体系
センターの組織には、所長以下、計画部門の部署が総務科、生産管理科(計画・工程管理・外注などの担当)、品質管理科(事故防止・保全指導など)、技術科(技術開発・教育・改造など)の4科、現場の施工部門の部署が車両検査科(出場検査・構内入換、東大宮センターの管轄、構内試運転などの担当)、車体一科(台車・輪軸など)、車体二科(車体・改造業務など)、車体三科(電気機器・空制機器)の4科あり、計8科体制で組織されている。車両検査科には、「新幹線プロジェクト」として新幹線電車の不具合対応や新幹線関係検修社員の教育を受け持つチームがあり、技術科の下には台車・輪軸技術センターが属している。
センター本所の業務
2020年時点のセンター本所の業務は、大宮支社、高崎支社などの新系列(255系、E259系など)および従来系列車両(211系、205系、185系など)の検査・修繕、改造、作業後の試運転、蒸気機関車の車体復元など。2006年3月に鎌倉総合車両所(現・鎌倉車両センター)の工場機能の廃止に伴い、首都圏の特急車両のメンテナンスが当センターへ移管となったため、多様な車両を取り扱う。
日本鉄道時代および国鉄時代は、検査・修繕は蒸気機関車や電気機関車を主力に、ディーゼル機関車、客車、気動車も担当していた。その中で車両製造も行われ、国産初の電気機関車ED40形やD51形蒸気機関車、客車を製造した。気動車では、特急「はつかり」に運用されたキハ81系の緊急改造工事などを担当、キハ181系の検修、工場の技術レベルの粋を集めたガスタービン試作気動車キハ391-1の製造も行った。客車については、お座敷列車や「サロンエクスプレス東京」などのジョイフルトレインへの改造も積極的に取り組んできた。また、車両解体業務も行っていた。
民営化後は、電車・気動車・客車の検修業務と車両解体業務を引き継ぎ、電車や客車も製造したが、車両製造はその後メーカー製造へ譲った。気動車は、相模線や八高線など周辺各線区の電化が進むにつれて配置数が減少したため、八高線八王子駅 - 高麗川駅間が電化された1996年をもって気動車の検修を終了し、以降は残る各線[注 10]の検修業務を郡山工場(現・郡山総合車両センター)に移管した。客車も波動用車両やジョイフルトレインの廃車、寝台列車の縮小といった要因で減少したことで当センターでの担当客車は減少し、車両解体業務も長野総合車両センターに移管されたことにより、以前と比べると業務は電車の検査・修繕、改造などに特化されている。
現在の本所業務について、項目別に下記に示す。
検査・修繕(検査体系と周期)
センターでは、「新保全体系」と「従来の保全体系」のもとで、検査周期を設定し、これに沿って検査修繕を進めている[18]。なお、検査の詳細は、日本の鉄道車両検査の記事を参照。
新保全体系
新系列電車(255系、E257系、E259系など)や205系5000番台がこの周期で行う。
- 指定保全:新製または前回の車体保全から 60万km以内
- 装置保全:新製または前回の車体保全から120万km以内
- 指定保全:新製または前回の車体保全から180万km以内
- 車体保全:新製または前回の車体保全から240万km以内
従来の保全体系
電車、蒸気機関車、客車3車種別々の周期となる。
- 205系・211系・185系などの電車
- 重要部検査(要検):前回の全検から48ヶ月または60万km毎(205系・211系など)および48ヶ月または40万km毎(115系、185系など)
- 全般検査(全検):上記の要検から48ヶ月または前回の全検から96ヶ月毎
- 蒸気機関車
- 中間検査(B):前回の全検から24ヶ月毎
- 全般検査:上記の中間検査(B)から24ヶ月または前回の全検から48ヶ月毎
- 客車は全検のみで、前回の全検から72ヶ月または80万km毎
検査担当地域
当センターにおける検査担当地域を車種別に示す。
電車
- 新潟車両センター[注 13]:115系[19]、クモヤ143-51[20]
- 小山車両センター:205系600番台
- 高崎車両センター:211系
- 川越車両センター:209系3100番台[W 2]
- 大宮総合車両センター:185系、253系1000番台、651系1000番台
- 幕張車両センター:209系2000番台・2100番台[W 2]、255系、E257系500番台
- 京葉車両センター:209系500番台[W 3][W 4]
- 鎌倉車両センター:E259系
- 中原支所:205系1000番台・1100番台
- 国府津車両センター:205系500番台、215系
- 東京総合車両センター:クモヤ143
- 豊田車両センター:E233系0番台(一時的)
客車
蒸気機関車
- 新津運輸区:C57 180
- 高崎車両センター高崎支所:D51 498、C61 20
- 盛岡車両センター:C58 239 [W 5][W 6]
- 秩父鉄道:C58 363[W 7][W 8](2019年までに受託終了[22])
- 真岡鐵道:C11 325[W 9][W 10](2020年真岡鐵道から東武鉄道へ譲受されたため受託終了)、C12 66[W 11][W 12]
改造
これまで各種の改造工事を実施してきたが、主な改造工事を下記に示す[23][24]。
- 転用改造
- 205系0番台→川越線3000番台、武蔵野線5000番台化など。
- 209系→総武本線などの千葉方面向け改造など。
- 211系→中央本線、篠ノ井線他長野方面各線向け、上越線、両毛線、吾妻線向けの砂マキ器取り付け、その他機器の改造など。
- 253系0番台→日光特急向け1000番台化など。
- ジョイフルトレインへの改造
- 485系→お座敷電車「宴」「華」
- 12系→お座敷客車「なごやか」「新潟お座敷列車」「江戸」「やすらぎ」
- 14系→お座敷客車「ゆとり」、14系欧風客車「サロンエクスプレス東京」「スーパーエクスプレスレインボー」など。
- 24系→寝台車「あさかぜ」「出雲」「北斗星」用グレードアップ工事、食堂車・ロビーカー改造工事。
- 209系→サイクルトレイン「BOSO BICYCLE BASE」改造[W 13]。
- 機器更新(VVVF更新)
その他、EB装置取付、先頭車改良型下部覆い取り付けなど多岐に渡る。
試運転
- 検査・修繕、改造、復元などの作業において、車体を組み立てた後、センター東側の試運転線にて、走行試験を行う。
- 試運転線は、工16番分岐(車体E棟、南トラバーサー東側) - 鉄道博物館横間まで設定[注 16]されているが、通常の試運転の起点は工27番分岐手前で[注 17]、そこから終点まで往復する[4]。試運転線や試運転中の車両は、高崎線 大宮駅 - 宮原駅間や川越線 大宮駅 - 日進駅間[注 18]の列車内の車窓、沿線の公道や踏切、鉄道博物館の屋外のミニ運転パークなどから見ることができる[25]。
東大宮センター(東大宮操車場)
大宮総合車両センター東大宮センター | |
---|---|
大宮総合車両センター東大宮センター入口(2017年) | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 |
埼玉県さいたま市北区本郷町 埼玉県さいたま市北区土呂町一丁目 埼玉県さいたま市見沼区東大宮三丁目 |
鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道 |
帰属組織 | 大宮支社 |
所属略号 | 宮オオ |
併設区所 | JR東京大宮総合訓練センター |
最寄駅 | 東大宮駅 |
管轄車両 |
185系0番台・200番台 E257系 253系1000番台 651系1000番台 |
旧称 |
尾久客車区東大宮派出所 →小山電車区東大宮派出所 →小山車両センター東大宮派出所 |
開設 | 1969年(昭和44年)4月 |
車両基地概要 | |
敷地面積 | 約20万 m2 |
構内線路延長 | 最大長2,767 m |
留置線本数 | 19本 |
検査線本数 | 2本 |
洗浄線本数 | 4本 |
その他設備 |
着発線3線 引上線4線(北側2線、南側2線) |
最大収容両数 | (操車場も含む)550両 |
配置両数 | (操車場も含む)400両 |
配置両数 | |
電車 | 326両 |
合計 | 326両 |
備考 | 車両数は2020年4月1日現在のデータ |
東大宮センター(←同所の地図)は、さいたま市北区本郷町にある東大宮操車場構内に、下部組織として新設された車両検査科管轄の車両基地である。名称は大宮総合車両センター東大宮センターだが、その管轄部署から大宮総合車両センター車両検査科東大宮センターとも呼ばれる[26]。
なお、当項目では、構内に設置されている社員訓練施設の東京・大宮総合訓練センターについても記述する。
東大宮センター(東大宮操車場)の概要
東大宮操車場は、尾久客車区東大宮派出所として1969年4月に新設された。当初は優等列車の滞泊整備仕業検査を行ったほか、東北線・高崎線の中距離電車の基地として使用され、開設当初は車両無配置基地であった。2006年3月に車両配置区所となってからは、西日本旅客鉄道(JR西日本)の後藤総合車両所出雲支所と共に、JRでは数少ない特急形車両専門の車両基地となっている。
同所への出入場は、宇都宮線の線路から直接分岐するのではなく、大宮駅構内から単線の回送線が延びており、土呂駅の先で本線から離れていく[注 19]。大宮駅で宇都宮線・高崎線が使用する各地上ホームは、東京駅・新宿駅方面への折り返しが7番線を除いてできないため、11番線に入って大宮駅が終点となる「成田エクスプレス」や、武蔵野線から来る大宮行きの「むさしの号」・「しもうさ号」、武蔵野線経由の臨時列車は、ホーム到着後は回送線へ入り、東大宮センターまで回送され折り返している。
設備は、着発線3線、洗浄線4線、引上線4線、収容線19線がある。特に収容線は一部を除き2区構造になっており、一区・二区ともに15両編成の車両を収容できる有効長を持っている[注 20]。そのため、着発線に近い一区側に定期運用や当日の臨時列車に使用する車両が収容されるが、二区側は長期間の留め置きや配置前の新造車、廃車予定車両の疎開回送や転用などで改造工事を受ける車両を一時留置する場合が多く見受けられ[27]、一時期浦和電車区(現・さいたま車両センター)配置の209系[W 15]や勝田車両センター配置の415系などが留置された時期もあった。2013年3月16日に検修棟が新設され、配線の一部が変更されている。また、構内南東側には東京・大宮総合訓練センターが設置されている。
同所の業務は、配置車両の交番検査(機能保全検査)や仕業検査、異常時対応、車両の清掃、列車の折り返し作業、操車場構内の入換作業などで、車両検査科管轄のもとで行っている。
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回送線(宇都宮線 土呂駅南側の踏切から)
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回送線(宇都宮線 土呂駅1番線ホームから)
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南端着発線出発信号機
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南端着発線入換信号機
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検修棟及び洗浄線
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自動洗浄機
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第一区収容線群
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第二区収容線群
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415系・209系など留置時(2007年)
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東京・大宮総合訓練センター
東大宮センター(東大宮操車場)の歴史
国鉄時代の1968年10月のダイヤ改正において、東京北口の大幅な輸送力増強が計画され、東北・高崎・上信越・常磐方面の中長距離旅客列車および東北線・高崎線の通勤電車が増発されることになったが、尾久客車操車場(尾久客車区→現・尾久車両センター)の収容能力では対応不可能と判断され、滞泊基地を新設する必要が生じたため、1969年4月に設置された。
大宮 - 東大宮操車場間は、回送列車が運行できるよう東北本線に隣接して東北回送線が敷設され、東大宮操車場には着発線が設けられ、停車場としての機能も有する。東大宮操車場は、旅客及び貨物の営業取扱いを行わないため、国鉄時代から停車場一覧に掲載されていないが、省令の技術基準で定義される停車場となる。
分割民営化後、2001年4月の大宮支社発足に伴い小山電車区の下部組織となり、同電車区東大宮派出所となった。2003年1月に、当時小山電車区所属だった189系「彩野」の常駐基地とした。その後、組織改編に伴い小山車両センター東大宮派出所へ改称。2006年3月の組織変更で大宮総合車両センターの下部組織とされ、東大宮センターに改称された。この際、小山車両センター配置車と高崎車両センター配置車の各一部が転入し、新たに車両配置が開始されたことにより、他の車両基地同様の業務が行われるようになった。
東大宮センター(東大宮操車場)の沿革
- 1967年(昭和42年)12月 - 設置工事開始。
- 1969年(昭和44年)4月25日 - 尾久客車区東大宮派出所として暫定使用開始(収容能力300両)。
- 1972年(昭和47年)3月5日 - 回送線の使用開始。
- 1973年(昭和48年)7月 - 全面使用開始(配置400両・収容能力550両)。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 大宮支社が設立。それに伴い管轄が小山電車区に変更となり、小山電車区東大宮派出所となる。
- 2004年(平成16年)6月1日 - 小山電車区が小山車両センターに改称。それに伴い、小山車両センター東大宮派出所に改称。
- 2006年(平成18年)3月18日
- 2013年(平成25年)3月16日 - 検修棟開設。また田町車両センターが廃止されて東京総合車両センター田町センターとなったことに伴い、185系[注 21]、251系、183・189系が東大宮センターに転入。
配置車両
2020年4月1日時点での当センターにおける配置車両は以下の通り[28]。以下に示す車両はすべて電車で、現在の配置車両はすべて特急形車両である。
電車 | 気動車 | 機関車 | 客車 | 貨車 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
326両 | 0両 | 0両 | 0両 | 0両 | 326両 |
185系0番台・200番台 (137両)
- 編成番号A1・3・5 - 8の10両編成×6本60両、C1 - C6の5両編成×6本30両、OM04・08・09の7両編成×3本21両、B5・B6・OM03の6両編成×3本18両、B7・C7の4両編成×2本8両が配置されている。
- A・C編成は0番台で、A編成とC1 - C6編成は、特急「踊り子」、「湘南ライナー」、「おはようライナー新宿」で定期運用される。なお、C7編成の定期運用はない。
- B・OM編成は200番台で、B編成は定期運用がなく、OM編成(OM03編成を除く)は特急「踊り子」、「湘南ライナー」、「ホームライナー小田原」で定期運用される。なお、「踊り子」ではC編成と連結した12両編成で運転する列車も存在する。
- B5編成はATCを搭載しているため、臨時特急「はまかいじ」の運用が可能である。
- 臨時快速「ムーンライトながら」では4両編成と6両編成を連結した10両編成で運用[注 22]される。
- A・B・C編成は田町電車区所属時に、OM編成は新前橋電車区所属時にそれぞれアコモ改造を受け、A・B・C編成は湘南色のプロックパターン塗装に変更、OM編成はEXPRESS色に変更されていた。
- 2006年3月18日に高崎車両センターから、185系200番台7両編成×9本計63両が当センターへ転入、編成番号をOM01 - OM09とした。
- 2013年3月16日、A・B・C編成計164両[注 23]が田町車両センターから転入されたため、OM編成はグリーン車連結位置の変更と方向転換を行った。この結果、185系は全車が当センターに集結することとなった。
- B2編成は、2013年6月5日にグリーン車抜き取りと、B7編成のモハ185・184-231の2両を2・3号車へ組込み、8両編成に組成、B7編成は同年5月15日にグリーン車抜き取りと前述により、4両編成となった。
- OM03編成は、2010年9月21日から80系電車を模した「湘南色」だったが、2013年5月7日に湘南色のプロックパターン塗装に変更、さらに、2016年11月3日にストライプ塗装に変更された。
- 同編成は、2013年5月8日にサロ185を抜き取られ6両編成になり、同年10月19日にシングルアームパンタ取付も行っている。
- OM08編成は、2012年2月29日から157系電車を模した塗装であったが、2015年3月27日にストライプ塗装に変更されている。
- 上記以外では、B編成からグリーン車抜き取り(B3 - B6)、B・OM編成の一部は編成丸ごと廃車(B1、OM01・02・05 - OM07)、C7編成の4両化が行われた。
- 2016年3月ダイヤ改正より、「スワローあかぎ」、「あかぎ」の運用から撤退した。
- 2011年7月17日からのA8編成を皮切りに、185系0番台登場当初のストライプ塗装への変更が進み、2017年12月にEXPRESS色のOM09編成がストライプ塗装へ変更され、全編成のストライプ塗装化が完了した[W 16]。
- 2017年4月8日に、数年以内にE257系に置き換える方針であることが毎日新聞より報じられ、今後は当センターから撤退する予定である[W 17] 。
- 2020年11月12日に、2021年3月に引退することが発表された[29]。
253系1000番台 (12両)
- 編成番号OM-N01・OM-N02編成の6両編成×2本が配置されている。
- 「成田エクスプレス」で運用されていた253系200番台に、東武鉄道への直通運転対応工事などを施工したもの。
- 小山車両センター配置の485系に代わり、2011年6月4日[注 24]より「日光」「きぬがわ」への運用を開始した。
E257系 (72両)
- 2000番台として、編成番号NA03・04・06 - 10・13の9両編成×8本が配置されている。
- すべて松本車両センターの0番台からの改造転入車。
- 踊り子号用車両(185系および251系)の置き換え用。
- 今後、2000番台(松本車0番台からの改造)9両編成×13本、2500番台(幕張車500番台からの改造)5両編成×4本の配置される予定。
E261系 (16両)
- 編成番号RS01・RS02編成の8両編成×2本が配置されている。
- 「サフィール踊り子」として運用される。
651系1000番台 (49両)
- 編成番号OM201 - OM207の7両編成×7本が配置されている。
- 2013年度に交流機器を使用停止して1000番台となり、勝田車両センターから転入した。(OM207編成は2018年度に追加での転入となった。)
- 2014年3月ダイヤ改正から特急「スワローあかぎ」、特急「あかぎ」、特急「草津」で定期運用されている。
- 4両編成のOM301編成は、「伊豆クレイル」用に改造されて国府津車両センターへ転出した。
- 4両編成×2本(OM302・OM303編成)は、2015年3月14日のダイヤ改正で11両編成の「あかぎ」「スワローあかぎ」の運用がなくなったため、OM302編成は2017年9月21日に、OM303編成は同年7月21日にそれぞれ廃車された[30]。
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185系0番台(A編成)
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185系0番台(C編成)
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185系200番台(B編成)
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185系200番台(OM編成)
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253系1000番台
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651系1000番台
過去の配置車両
- 2006年3月18日に、6両編成×4本の計24両小山車両センター・高崎車両センターから転入し配属された(編成番号OM101 - OM103、OM201)。ただし、OM201編成は2011年8月31日に廃車となった。
- 2013年3月16日に10両編成×2本、8両編成×1本、6両編成×1本の計34両が田町車両センター(現・東京総合車両センター田町センター)から転入し配属された(編成番号H101・102、H81、H61)。
- 一部車両が豊田車両センターと長野総合車両センターに転出した以外は廃車となった。
- 年始の初詣輸送や「マリンブルーくじらなみ号」、「ホリデー快速富士山」、「ムーンライトながら」(H101・102編成のみ)など臨時列車や波動輸送で運用され、定期運用は持たなかった。
- OM103編成を除き、宇都宮寄り先頭車は前面上部の特急シンボルマークが撤去されていた。
- 配置車ではないが、元幕張車両センター配置の旧「あずさ」色6両編成2本(マリ31・32編成)が当センターに常駐していた。
- 編成番号RE1 - RE4の10両編成×4本が配置されていた。
- 2013年3月16日、田町車両センターから転入した。
- 「スーパービュー踊り子」を中心に運用されていた。
- 2020年3月ダイヤ改正における「スーパービュー踊り子」の廃止、並びにE261系「サフィール踊り子」の運行開始およびE257系の「踊り子」への投入によって、運用から離脱した。
-
クハ182-102
(元OM101編成) -
元H101編成
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元H102編成
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元H61編成
-
元OM103編成
-
元OM201編成(「彩野」)
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251系
東京・大宮総合訓練センター
東京・大宮総合訓練センター 訓練線 | |
---|---|
3代目209系電車改造の訓練車 | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 埼玉県 |
起点 | 青葉駅 |
終点 | 朝日駅 |
駅数 | 3駅 |
所有者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
運営者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
使用車両 | 209系電車 |
路線諸元 | |
路線距離 | 0.66 km |
軌間 | 1,067 mm |
線路数 |
複線(青葉駅 - 山彦駅) 単線(山彦駅 - 朝日駅) |
電化方式 |
直流1,500 V 架空電車線方式 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-P |
最高速度 | 60 km/h |
東大宮操車場構内南東側に設置されている、JR東日本の東京支社・大宮支社の駅・運転・保安系統に従事している社員を対象とした総合訓練施設である[31]。
構内にある総延長660mの訓練線には、複線線路と単線線路、分岐器、駅設備(青葉駅・山彦駅・朝日駅)、信号設備があり、センター内の建屋には運転操縦設備(運転シミュレーター)が設置されている[31][32]。
使用車両は、初代が101系電車の改造車、2代目が103系電車の改造車で[注 25]、2008年からは、新系列車両投入と新たな保安装置が導入された現状にマッチした209系電車改造の訓練車2両編成を3代目として導入した。3代目の種車は元ウラ37編成のモハ209・208-76で、湘南電車カラーを身にまとう。2008年3月27日に長野総合車両センターから甲種輸送された[33]また、センター南端にはクモヤ143-21、クモユニ143-3、ホキ2両も見ることができる[注 26]。
駅一覧
- 線路 … ∥:複線、∨:ここから下は単線、|:単線
駅名 | 線路 | 備考 |
---|---|---|
青葉駅 | ∥ | 行き止まり式の終端駅。島式1面2線。センター事務所建屋に隣接。 |
山彦駅 | ∨ | 島式1面2線 |
朝日駅 | | | 単式ホーム1面1線 |
-
2代目103系改造の訓練車
2008年 -
クモヤ143-21とホキ2両
-
209系改造訓練車(甲種輸送時)
-
センター南側
-
センター事務所建屋
-
南端:青葉駅
-
中央:山彦駅
-
北端:朝日駅
エピソード
過去に製造した車両
日本鉄道時代から、鉄道省、国鉄、そして民営化以降も、自社内の車両製造を当工場で実施してきた。1994年10月以降は、1999年4月8日のカハフE26-1の新製を除き、新津車両製作所(現・総合車両製作所新津事業所[注 27])で行われている。
下記に、車両製造した実績を示す。
日本鉄道時代
- Obt2/4形蒸気機関車(機関車番号3(2代目)、後の国鉄5270形蒸気機関車)
- イギリス製テンダー機関車を見本に製造した2B形テンダー機関車、1両製造。
- O3/3形蒸気機関車(機関車番号は401~406、後の国鉄1040形蒸気機関車)
- イギリス製タンク機関車を見本に製造したC形タンク機関車、6両製造。
鉄道院(鉄道省)・国鉄時代
- 10020形電気機関車(のちのED40形電気機関車)
- 信越本線横川駅 - 軽井沢駅間(碓氷峠)用のアプト式電気機関車、14両製造。
- この機関車が最初の国産電気機関車であり、当工場の技術躍進の象徴であった。
- 保存機ED4010については、後述の過去に保存・留置された車両#現在鉄道博物館に展示されている車両の項を参照。
- D51型蒸気機関車
- 単式2気筒で過熱式のテンダー機関車、31両製造。
- 新製第1号である保存機D51 187については、後述の保存車両#R.G.P.(レールウェイガーデンプロムナード)の項を参照。
- 340形皇室用客車
- 鋼製の丸屋根で、皇室が行幸する際に奉仕者乗車用の客車で、供奉車と呼ばれる。340号と344号の2両製造。
- 340号車は、尾久車両センター所属で、現在は東京総合車両センター内の御料車庫に保管中。
- 保存車両344号車については後述の保存車両#新幹線高架下の項を参照。
- スハ32系[34]・オハ35系[35]・スハ43系客車[36]
- 鋼製の2軸ボギー客車。1930年代から1960年代にかけて製造された。
- まったくの新製から改造まで多岐に渡り、主に3等車や緩急車を多数製造した。
- 保存車両オハ35 2001については、後述の保存車両#新幹線高架下の項を参照。
民営(JR)化後
- 107系電車
- 急行列車の廃止で余剰となった165系急行形電車を種車とした、片側3扉のロングシート車。0番台4両、100番台14両製造。
- E26系客車
- 寝台特急カシオペアの電源車及びラウンジカーで、(カハフ26-1)1両のみの製造。札幌方の編成端部、12号車に連結される電源車だが、国鉄/JRの集中電源方式固定編成客車で、製作時から客用空間を併設した初の車両である。
入換機の変遷
- 民営化直後より、双頭連結器を装備したDD16 20・36(20号機は「北斗星」色[37]、36号機は「夢空間」色)が、入換移動機械扱いで車両入換などに使用されていた[38][39]。なお、DD16 20はその後国鉄色[注 28]に塗り替えられた上で台湾高速鐡道に譲渡された[40]。
- その後、DE11 1035[41](2004年10月まで)、DE10 1099[42]、DE11 1031[42](いずれも宇都宮運転所所属)が、当センターの常駐車として双頭連結器を装備して入換作業をしていた。
- 2014年4月から日本除雪機製作所製の軌道モータカーHTM270形(車両番号:OM-1)[W 18]が、さらに同年10月にも同機(車両番号:OM-2)[W 19]が導入されたため[注 29]、DE10、DE11はそれぞれ入換運用から外された。
- DE10 1099は、当センターの入換機運用から外された後、都内や千葉地区での本線運用[注 30]に就いた[43]が、2016年9月15日の除籍後東武鉄道に譲渡[W 20]され、2017年8月10日から営業運転開始したSL「大樹」の後補機や入換車として運用されている[W 21][W 22][W 23]。
- また、DE11 1031・1035は、国鉄時代武蔵野操車場(現・廃止)で基地局からの無線による遠隔操縦(テレコン)に対応していた機関車であった[44]。DE11 1035は2004年10月15日、DE11 1031は2016年11月8日にそれぞれ廃車になっている。
-
DD16 20(北斗星色)
-
DD16 36(夢空間色)
-
DE10 1099
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DE11 1031
-
現在の入換車 「OM-1」
(軌道モータカー HTM270形) -
現在の入換車 「OM-2」
(軌道モータカー HTM270形) -
入換作業中の 「OM-2」
(EH500-68を移動中)
保存車両
下記に、東大宮センターを除くセンター本所内などに保存されている車両を場所別に示す。各車両に特記事項がなければ、2017年4月1日時点で確認されている車両[45][46]。
※はJR貨物大宮車両所内の車両。
R.G.P.(レールウェイガーデンプロムナード)
- D51 187
- 保存までの流れ:1971年8月26日除籍。最終配置区:浜田機関区(現・廃止)→1971年10月14日:準鉄道記念物の指定[47]→1972年:当所で保存
- センター正面玄関横のR.G.P.[注 31]に保存展示されている。大宮工場で新製されたD51形の第1号機である。
- 鉄道100周年を記念して当所で保存されたとき、除煙板は標準型に取換えられた[48]。
- 一緒にいたED4010が鉄道博物館での展示のために移動した2007年10月14日以降は、車体全体を見られるように通路が整備され、トンネルの中を走るイメージを持つ屋根に覆われて展示されている。
- 保存までの流れ(EF15 168):1984年8月23日除籍。最終配置区:八王子機関区(現・廃止)→保存時1エンド側を当所で保存、2エンド側は、大阪府高槻市の民間人が所有[49][50]。
- 保存までの流れ(EF58 154):1985年9月12日除籍。最終配置区:田端機関区(現・田端運転所)[51]→2エンド側のみ保存。
- 運転台のみのカットボディ。以前はセンター本所内の展示だったが、2007年10月14日より、センター本所外周西側近接の沿道北側(正門より鉄道博物館側)に設置されたR.G.P.に移設された[注 33]。
センター本所内
- 保存までの流れ(EF60 47):1985年6月27日除籍。最終配置区:沼津機関区(現・沼津運輸区)[51]→2エンド側のみ保存
- 保存までの流れ(EF63 13):1998年6月5日除籍。最終配置区:高崎運転所(現・高崎車両センター高崎支所)[52]→2エンド側のみ保存
- 運転台のみのカットボディ。以前は上記の2台とともに、4台並べて展示されていた[注 35]。
- 1972年3月に試作された、ガスタービンを動力とする高速運転用ガスタービン気動車。
- T1-M2-T3の3車体4台車の連接構造で、M2車にガスタービンエンジンを床上に搭載した。
- 落成後、川越線、伯備線[注 36]、田沢湖線[注 37]などで、試験走行を繰り返したが、騒音や乗心地の問題に加え、折からのオイルショックによる原油価格高騰などで同エンジン車の量産を断念したため、試験走行も終了した。
- しばらく米子機関区(現・後藤総合車両所運用検修センター)に留置後、鉄道技術研究所(現・鉄道総合技術研究所)に搬送された。後に当センター本所にて保存され、以前は編成全体が保存されていた。
- 2015年2月に車体のほとんどを解体し、それ以降は片エンド側運転席部分のみがカットボディとしてセンター正面奥に保存されている[56]。
- ※ED62 17(保存までの流れは、大宮車両所#保存車両の項を参照)
- 1996年に運用廃止後、2002年に除籍されるまで篠ノ井総合鉄道部(現・塩尻機関区篠ノ井派出所)に在籍した2両のうち1両。
- 晩年の貨物更新色から1996年11月の一般公開時に標準色に塗り直され[57]、JR貨物大宮車両所北に留置されている。
車両ではないが、スポーク車輪とEF58 154のナンバープレートをコンクリートに埋め込んだモニュメントが、センター本所内のEF63 13・EF60 47の左横に置かれて展示されている。
新幹線高架下
これらの車両は原則非公開の車両。これらの車両の一般公開実績は、鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェアの記事を参照。
- 344号供奉車[58]
- 1986年度除籍。最終配置区:品川客車区(現・廃止)
- 一等室(一人掛の回転椅子が並ぶ定員17人)と二等室(固定式腰掛を備える定員16人)の合造車である。
- 旧・大宮工場時代の1932年3月に製造。除籍後から当センター本所で保存されている。
- 1990年代前半にはよく一般公開で展示される車両だった。
- 1972年6月28日除籍。最終配置区:秋田運転区(現・秋田車両センター)
- 鋼製2軸ボギー3等客車で標準丸屋根(タイプA)。元はスハ33650として製造され、後にオハ35 1に改番した。
- 電気暖房を取り付けたことで、(元番号+)2000番台を名乗る。
- 元々C58 239とともに岩手県盛岡市の県営交通公園に静態保存されていたが、同機の復活に伴い2012年12月に当センター本所に移送された[W 24]。
ED16 10は、2015年2月頃解体されたと判明[W 25]。EF15 192およびEF80 36は、当項目の冒頭以降の2017年内に両機ともに解体された(詳細な月日は不明)[60]ため、後述の「#過去に保存・留置された車両##現存しない車両(解体などによる)」の項目に記述。
訓練施設
保存車ではないが、センター内の訓練施設に留置され、使用されている車両を示す[61]。
クハ209-7
- 2009年12月25日除籍。最終配置区:浦和電車区(現・さいたま車両センター)
- 2012年10月より、センター内「大宮グローアップスクエア」の脱線復旧訓練所の訓練用車両として使用中。
クハ205-1、モハ204-1、モハ205-1
- 3両とも、2009年9月30日除籍。最終配置区:京葉車両センター
- 2011年9月29日に当センターに搬送[62]後、しばらく留置された[63]。
- 上記のクハ209-7と同様に、2012年10月から、センター内「大宮グローアップスクエア」の検修技能訓練所にて職員の検修技能アップのために使用されている。
過去に保存・留置された車両
過去当センター本所内に保存・留置された車両を下記に「移動した車両(他所で現存中)」、「現存しない車両(解体などによる)」、「現在鉄道博物館に展示されている車両」の3項目に分けて示す。所在時期や撤去・解体時期については、特記がなければ不明の車両。
凡例
- ※ … JR貨物大宮車両所内の車両
- 太字 … 他所で現存する車両
- 斜字 … 解体された車両
- 普通字 … 所在不明の車両
移動した車両(他所で現存中)
- JR貨物高崎機関区に所属していた直流電気機関車。2011年の一般公開ののち、高崎へ回送されず、大宮車両所内で保管されていた[64]。
- 翌年2月12日に、同所で「EF65 535生誕45周年 ふれあい展示会」が開催された[W 26]のち、同年の一般公開イベントで展示された。
- 再び同所で保管後、2013年3月11日から12日にかけて東芝府中事業所へ譲渡された[W 27]。
- 両運転台を備え、両妻面が平面(平妻)の車両。国府津電車区(現・国府津車両センター)に事業用車(牽引車兼職員輸送用)として在籍していた。JRに継承されたときは、イベント用として動態保存された。
- 2000年12月に発生した京福電気鉄道の衝突事故の影響で、ブレーキの多重系統化ができない本形式は、営業線の走行が不可能[注 38]となった。
- 車籍を残したまま当センターで保管されたが、2006年4月2日に除籍となった。最終配置区:国府津車両センター[65]
- その後当センターで整備を行い、2007年5月より青梅鉄道公園に展示されている[66]。
現存しない車両(解体などによる)
ED16 4 [67]
- 1984年6月19日除籍。最終配置区:立川機関区(現・廃止)
- 1945年9月6日に、中央本線笹子駅にて機関士・助士ともに居眠りし駅折返し線に突入、車止めを突破し岸壁に激突する事故を起こす[68]。
- 翌年9月16日より一休、1950年3月28日甲修繕終了一休解除。その後も度々事故を起こした[68]。
- ED16形18両の中で最後に除籍された[69]。除籍後当センターにて保存。
- 1996年頃まで所在した[70]。
ED16 10
- 1983年7月16日除籍。最終配置区:立川機関区(現・廃止)
- 新製配置は東京機関区であった。1931年10月末から11月13日にかけて、大宮工場で雪掻装置(スノープロウ)を取り付け付[71]。
- 1983年3月26日・27日に「ED16お別れ団体列車」を新宿駅 - 御嶽駅間で運転[注 39]、編成はED16 10+12系6両[72]。
- 2006年を最後に、一般公開に展示されなくなった[73]。
- そのまま新幹線高架下の北部留置線に留置されていたが、2015年2月頃解体された[W 25]。
EF15 192
- 1985年11月20日除籍。最終配置区:八王子機関区(現・廃止)[74]
- EF15形の最終グループ(1958年度第2次製造)の41両のうちの1両[75]。
- 甲府機関区(現・廃止)所属時代には、同僚の198+196号機との3重連牽引の「EF15三重連の旅、新宿駅100周年記念号」、1983年3月には中央本線で「EF15スイッチバックの旅」と銘打った団体臨時列車が運転された[76]。
- 2000年代前半までは、一般公開時によく展示されていた。
- 2017年内にセンター本所内にて解体された[60]。
EF58 65 [67]
- 1980年2月11日除籍。最終配置区:宇都宮運転所[77]
- 1975年3月に、広島工場(現・広島車両所)から出場する際に取付けられた左右一体型の前面庇が特徴[78]。
- この前面庇は、当時EF66形0番台(5 - 7、13 - 17)に取付けられたものと同仕様のものだった[78]。
EF58 93
- 1985年7月26日除籍。最終配置区:新鶴見機関区[79]
- 当センターに搬入後「青大将」塗装[注 40]に塗り直された。
- 当時の工場長の発案で、本機を体験操縦運転用に抜擢し、試運転線にてそのイベントを実行する計画であった[注 41][80]。
- 一般公開時には、他の同形機(現役車も含む)とともによく展示されていた。
- 2013年の開催を最後に展示されなくなり、2016年11月末に解体された[80]。
EF58 125
- 1985年9月30日除籍。最終配置区:下関運転所(現・下関総合車両所運用検修センター)[81]
- 元は、車体ブルー&前面下部クリーム塗装の標準塗装だったが、引退後茶色塗装になっていた[82]。
- 2001年11月に解体された[67]。
EF60 510
- 1986年2月3日除籍。最終配置区:高崎第二機関区(現・高崎機関区)[83]
- EF58形の置換え用として、20系客車寝台特急牽引機用に製造されたグループの中の1両。
- 1990年代前半には、一般公開によく展示されていたが、それ以降は長らく展示されなかった。
- 2011年5月に、センター内で整備されていることが確認され[84]、同年10日15日にきれいな姿で公開された。
- 2013年の開催を最後に展示されなくなり[85]、2016年12月に解体された[86]。
※EF65 59 [67]
- 1998年12月2日除籍。最終配置区:高崎機関区(JR貨物)
- 2004年5月の一般公開時に大宮車両所内で展示。前面のナンバーが赤色で、塗装が1エンド側下部が黄色、2エンド側がクリーム色とそれぞれ違っていた[87]。
EF80 36
- 1986年1月18日除籍。最終配置区:田端機関区(現・田端運転所)[88]
- 常磐線取手以北が交流電化したことに伴って登場した、客貨両用の交直両用電気機関車。同線や水戸線などで活躍した。
- 本機は1次形貨物用に分類されるが、貨物列車だけでなく客車列車も牽引した。
- 毎年開催される一般公開でよく展示される車両であったが、2013年を最後に展示されなくなった[85]。
- 2017年内にセンター本所内にて解体された[60]。
- 2両とも2006年1月13日除籍。最終配置区:国府津車両センター
- 元国府津車両センター配置K48編成の2・3号車に組み込まれていた電動車ユニット。
- 2006年と2007年の一般公開時では、休憩所代わりとして使用された[90][91]。
- 2003年6月25日除籍。最終配置区:三鷹電車区(現・三鷹車両センター)
- 他車が解体される中、301系唯一の現存車となった。
- 除籍以降、一時訓練施設で上記のモハ113・112-1506とともに、職員の検修技能アップのために使用された。
- 2012年10月に車両を205系(クハ205-1、モハ204-1、モハ205-1)に変えたため、北部留置線に留置されていた。
スハフ42 2174
- 1985年6月11日除籍。最終配置区:水戸機関区(現・廃止)[93]
- 戦後形と呼ばれる鋼製2軸ボギー3等緩急客車。電気暖房装置設置の改造を受けたため、元番号に2000が加えられた。
- 1990年代前半は状態もよく、一般公開時によく展示されていた車両であった。
- 2012年度まで所在した[94]。
スハ43 2249・2359
- 2249:1980年1月21日除籍。最終配置区:尾久客車区(現・尾久車両センター)、2359:1984年7月20日除籍。最終配置区:水戸機関区[95]
- 2両とも鋼製2軸ボギー3等客車。上記のスハフ42 2174同様の、電気暖房装置設置の改造車。
- 2249は、ほとんど一般公開などで展示されなかった。
- 2359は、PR用として片側だけ塗装され[注 43]、1990年代は大宮駅ホーム近くに展示されていた[96]。
- 2359は、2012年度まで所在した[97]。
- 2001年6月14日除籍。最終配置区:田町電車区(現・東京総合車両センター田町センター)
- 2両新造された橋桁架設用の超大型操重車。もう1両のソ300は、現在は横川の碓氷峠鉄道文化むらに保存展示。
- 2001年5月の一般公開時に車籍を残した状態で公開[98]され、そのまま当センターで保管された。
- 2016年12月に解体された[99]。
現在鉄道博物館に展示されている車両
- 1970年11月30日除籍。最終配置区:甲府機関区(現・廃止)
- イギリスから輸入された電気機関車を種車に1930年(昭和5年)に改造された車両。晩年は、身延線の貨物列車牽引に使用されていた。
- 除籍後、上記の機関区に保管されていたが、1972年4月に山梨県甲府市の舞鶴城址公園に搬入され静態保存されていた。
- 同公園の改修に伴い、1997年9月にJR東日本に引き取られた。同センターで現役時代の姿に整備復元され、2000年10月28日の一般公開時に展示された。
- その後、同年から鉄道博物館へ譲渡された2007年まで毎年一般公開で展示された。
ED4010[49]
- 1947年1月14日除籍。最終配置区:横川機関区(のちの横川運転区→現・廃止)
- 10号機が、1948年9月8日に東武鉄道へ譲渡。その後ED4002→ED602と改番され、日光軌道線で使用された。
- 1968年3月除籍。同年9月に譲渡先から寄贈され、同年10月14日に準鉄道記念物の指定を受けている[47]。
- 1972年以降は、同じく準鉄道記念物指定のD51 187とともにセンター本所正門横に展示された後、2007年10月14日以降は鉄道博物館で展示保存されている。
EF58 89[注 44]
- 1999年10月8日除籍。最終配置区:田端運転所[51]
- 同年の一般公開時に、車体ブルー&前面下部クリーム塗装の標準塗装に塗りなおされた[102]。
- その後再び茶色塗装になり、2007年10月14日以降は鉄道博物館にて展示中。
- 1984年6月11日除籍。最終配置区:品川機関区(現・廃止)[52]。
- 国鉄の入換機用ディーゼル機関車の標準型として製造されたDD13形のトップナンバー。
- 同センターで保存され、2007年5月の一般公開の後、鉄道博物館へ搬入された。
- 2017年3月18日に、館内リニューアルの第1弾として、本館北側の「野外車両展示スペース」を拡張し、同機はキハ11形と縦列に展示されている[103]。
クモハ40074
- 2007年9月10日除籍。最終配置区:国府津車両センター
- 両運転台を備え、両妻面が半流線型の車両。一度国鉄分割民営化直前の1987年3月31日に除籍[104]されていたが、1988年に復籍した[105]。
- クモハ40054と同様に国府津電車区に在籍していたが、前述の事故の影響で、この車両もブレーキの多重系統化ができないことから本線上を走行できなくなったため、当センターで保管された。
- 車籍を残したまま何度か一般公開時に展示された。2007年5月26日の一般公開の後、鉄道博物館へ搬入された[106]。
- 2005年11月22日除籍。最終配置区:京葉車両センター
- 元京葉車両センター302編成の先頭車で、センター北の解体線跡に留置されていた。
- 2006年5月の一般公開で展示[107]後、翌年に車体を半分に切断されたうえで鉄道博物館内に搬入され、館内の「ラーニングゾーン」1Fの「駅構内ラボ」にて駅構内の業務体験に使用された[108]。
- 2017年4月27日に「ラーニングゾーン」1Fが「キッズプラザ」・「キッズカフェ」にリニューアルされ、同車は車体全体を白く塗られ、過去首都圏で走行していた各線のラインカラーの水玉模様を配したカラフルなデザインに塗り替えられた[103]。
脚注
注釈
- ^ 2013年(平成25年)までは「JRおおみや鉄道ふれあいフェア」。
- ^ 2000年(平成12年)までは、10月14日の鉄道の日前後の開催。
- ^ 宇都宮線下り電車は、高崎線分岐点まで。
- ^ ニューシャトルの大宮行き列車が一番見やすく、東北新幹線からだと高架の真ん中を走るため、見にくくなる。
- ^ 東京起点:30.1 km付近。
- ^ 大宮駅橋上駅舎「エキュート大宮」の真下にあり、新幹線ホームに一番近い方。
- ^ 普段はここに保存車両を留置している。
- ^ その間、用途廃止となった蒸気機関車が大宮工場でも数多く解体された。
- ^ 新小岩は主に貨車を、橋本は主に気動車用エンジン・エアコンなどの部品と自動車(バス・トラック)などを担当した。
- ^ a b 八高線(高崎車両センター高崎支所)、久留里線(幕張車両センター木更津派出)、烏山線(宇都宮運転所、2017年まで)
- ^ この年には、鉄道模型シミュレーションゲーム「ガタンゴトン」の製作に協力する。縦約25m×横約8mの世界最大級のジオラマで、制作費約8000万円で製作した。
- ^ 現在は閉鎖。
- ^ 2015年3月14日に担当総合車両センターが長野から当センターへ移管した。
- ^ 2017年4月1日時点で、小山車両センター所属車へ随時進行中。
- ^ このように大手私鉄の車両がJRグループの車両工場での改造工事を行うケースは異例である。2017年以降も随時進行中。2018年5月入場の4065Fで入場は終了した。なお、改造工事の施工はJR東日本ではなく、総合車両製作所が担当した。
- ^ 工16番分岐 - 工27番分岐までは、東通行線という別称がある。
- ^ 蒸気機関車などの加減速に距離が必要な車両は、工19番分岐と工20番分岐の間を起点とする場合もある。
- ^ 高崎線は、湘南新宿ラインからの列車ならほぼ全体を見ることができるが、東京駅・上野駅方面からの列車は、途中で宇都宮線をアンダークロスするため、一部は見えない。川越線は、鉄道博物館手前で地上に出た後で見ることができる。
- ^ 大宮駅から土呂駅までは、宇都宮線の上下線と当センターへの回送線がならんでおり、3線となっている。
- ^ 収容20番線が最大で752m。
- ^ この転入により、185系は全車が東大宮センターに集結した。
- ^ この場合、4両編成(B7・C7編成)を大垣方、6両編成(B5・B6・OM03編成)を東京方へ連結する。
- ^ A1 - A8編成10両編成×8本80両、B1 - B7編成7両編成×7本49両、C1 - C7編成5両編成×7本35両。
- ^ 当初は4月16日に運用開始の予定だったが、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)によって開始が延期となった。
- ^ 103系は、209系改造車の導入に伴い2009年3月に解体された。
- ^ 訓練車も含め、これらの車両は車籍はなく機械扱い。
- ^ 東急車輛製造の鉄道車両事業を、2012年4月2日に買収・子会社化した総合車両製作所(J-TREC)と一本化するため、2014年4月1日に譲渡し発足した事業所。
- ^ これはDD16形本来のボンネット横の白帯省略形ではなく、DE10形やDD51形と同様に白帯がボンネット全体に周っているもの。
- ^ この2両は、いずれも車籍のない機械動車扱い。
- ^ 主に越中島貨物駅からのレール運搬の工臨など。
- ^ 以前は、ED4010と一緒に展示され、センター側を植栽で、道路側を柵で囲み屋根なしだった。
- ^ 青大将塗装。
- ^ 運転台への入室は不可。
- ^ a b 茶色塗装。
- ^ 一般公開日には運転台が開放される。
- ^ この路線が投入路線候補だった。
- ^ 耐寒耐雪試験を実施した。
- ^ この事故を受けて国土交通省が、ブレーキ系統の多重化等の対策を全国の鉄道事業者に指示したため。
- ^ 「さよなら ED16 東京西局」のヘッドマークを取り付けていた。
- ^ 上部淡緑色(淡緑5号)に下部黄色(黄1号)。
- ^ そのイベントは、分割民営化を前に終了した。
- ^ 所属表記も「横コツ」から「宮オオ」に変更された。
- ^ 「JR東日本 ゆったりらくらく鉄道旅行 素敵な車両を皆様に大宮工場」と側面いっぱいにペイントされていた。
- ^ 茶色塗装・前面ひさし付き。
- ^ 所属表記が「千ケヨ」から「宮オオ」に変更されている。
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参考文献
センター本所・東大宮センター関係
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- 鉄道ファン編集部『鉄道ファン 特集:JR車両ファイル』交友社〈各年 JR旅客会社の車両配置表、JRグループ車両のデータ・バンク(別冊付録も含む)〉、「東日本旅客鉄道」の頁頁。
- 『鉄道ファン』交友社〈各年各月号〉、「POST」各頁頁。
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- ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』交通新聞社〈各年冬・夏号〉、「東日本旅客鉄道の各車両基地の車両編成」の頁頁。
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- 松平 乘昌 『図説日本鉄道会社の歴史』河出書房新社〈ふくろうの本〉、86,89頁頁。
保存車他
- JTBキャンブックス
- 白川淳 『全国保存鉄道』JTB〈JTBキャンブックス〉、各頁頁。
- 白川淳 『全国保存鉄道II 保存車全リスト3700両』JTB〈JTBキャンブックス〉、各頁頁。
- 白川淳 『全国保存鉄道III 東日本編』JTB〈JTBキャンブックス〉、各頁頁。
- イカロスMOOK
- 笹田昌弘 『国鉄&JR保存車大全 日本全国全カテゴリー1312両』イカロス出版〈イカロスMOOK〉、「保存車ガイド」、「保存車リスト2012」 各頁頁。
- 笹田昌弘 『国鉄&JR保存車大全 2015-2016 国鉄・JR車の全カテゴリー1340両を完全網羅』イカロス出版〈イカロスMOOK〉、「保存車リスト」 各頁頁。
- 笹田昌弘 『保存車大全コンプリート 3000両超の保存車両を完全網羅』イカロス出版〈イカロスMOOK〉、各頁頁。
その他
- 白川淳 『鉄道ピクトリアル 2013年8月号別冊 鉄道博物館データブック 』電気車研究会、59頁。
- 沖田祐作『機関車表 フルコンプリート版 』ネコ・パブリッシング〈DVDブック〉、各頁頁。
関連項目
- 日本の車両基地一覧
- 大宮車両所
- 鉄道博物館
- 鉄道のまち大宮 鉄道ふれあいフェア
- 大宮駅
- 小山車両センター
- 「むさしの号」(武蔵野線・中央線 大宮駅 - 八王子駅・府中本町駅間の電車)
- 「しもうさ号」(武蔵野線・京葉線 大宮駅 - 西船橋駅・新習志野駅・海浜幕張駅間の電車)
- 日本の鉄道車両検査
- 鉄道の町
外部リンク
- 明治39年大宮工場平面図 『日本鉄道史. 中編』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
座標: 北緯35度54分46.9秒 東経139度37分17秒 / 北緯35.913028度 東経139.62139度