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「ケメロヴォ市電」の版間の差分

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ケメロヴォ市内を走る路面電車は、[[ソビエト連邦]](ソ連)時代の[[1940年]]に開通した。開業直後に勃発した[[第二次世界大戦]]([[大祖国戦争]])時には男性従業員のほとんどが[[徴兵]]され、女性従業員により午前5時から翌日の午前2時までの長時間の運行に加え、戦争による負傷者の輸送や軍用品の輸送など過酷な運用を余儀なくされた。終戦後は路線延伸が続き、[[1973年]]時点で営業キロは100 kmに達した他、窒素肥料工場と隣接していた従来の車庫の移設も実施された。また[[1970年]]以降はトロリーバス({{仮リンク|ケメロヴォ・トロリーバス|ru|Кемеровский троллейбус}})も開通しており、運営組織も従来のケメロヴォ路面電車部門(Кемеровское трамвайное предприятие)からケメロヴォ路面電車・トロリーバス部門(Кемеровским трамвайно-троллейбусным управлением)に改められた{{r|Kemerovo-Transport_History_1}}。
ケメロヴォ市内を走る路面電車は、[[ソビエト連邦]](ソ連)時代の[[1940年]]に開通した。開業直後に勃発した[[第二次世界大戦]]([[大祖国戦争]])時には男性従業員のほとんどが[[徴兵]]され、女性従業員により午前5時から翌日の午前2時までの長時間の運行に加え、戦争による負傷者の輸送や軍用品の輸送など過酷な運用を余儀なくされた。終戦後は路線延伸が続き、[[1973年]]時点で営業キロは100 kmに達した他、窒素肥料工場と隣接していた従来の車庫の移設も実施された。また[[1970年]]以降はトロリーバス({{仮リンク|ケメロヴォ・トロリーバス|ru|Кемеровский троллейбус}})も開通しており、運営組織も従来のケメロヴォ路面電車部門(Кемеровское трамвайное предприятие)からケメロヴォ路面電車・トロリーバス部門(Кемеровским трамвайно-троллейбусным управлением)に改められた{{r|Kemerovo-Transport_History_1}}。


[[ソ連崩壊]]後は経済の混乱や[[モータリーゼーション]]の進展により運営が困難となり、一部系統の廃止も行われたが、[[2005年]]に運営権がケメロヴォ電気輸送会社に移管されて以降は改善傾向を見せている。同社は[[2011年]]にロシア連邦内で最も優れた都市電気輸送企業の上位5社に認定されている他、翌[[2012年]]にも世界の優秀な公共交通機関事業者に与えられる{{仮リンク|国際交通機関賞「ゴールデンチャリオット」|ru|Международная транспортная премия «Золотая Колесница»}}を受賞している。トロリーバスを含めた1日の平均利用客は15万人、年間利用客は約6,000万人を記録している{{r|Kemerovo-Transport_History_1}}<ref>{{cite web|url =http://ketk.ru/nagrady-kompanii.html |title = Награды компании |publisher = КЭТК |accessdate = 2020-6-26}}</ref><ref>{{cite web|url =https://en.tengrinews.kz/industry_infrastructure/almaty-subway-won-international-award-10175/ |title = Almaty Subway won International Award |publisher = Tengrinews|date = 2012-5-28 |accessdate = 2020-6-26}}</ref>。
[[ソビエト邦の崩壊]]後は経済の混乱や[[モータリーゼーション]]の進展により運営が困難となり、一部系統の廃止も行われたが、[[2005年]]に運営権がケメロヴォ電気輸送会社に移管されて以降は改善傾向を見せている。同社は[[2011年]]にロシア連邦内で最も優れた都市電気輸送企業の上位5社に認定されている他、翌[[2012年]]にも世界の優秀な公共交通機関事業者に与えられる{{仮リンク|国際交通機関賞「ゴールデンチャリオット」|ru|Международная транспортная премия «Золотая Колесница»}}を受賞している。トロリーバスを含めた1日の平均利用客は15万人、年間利用客は約6,000万人を記録している{{r|Kemerovo-Transport_History_1}}<ref>{{cite web|url =http://ketk.ru/nagrady-kompanii.html |title = Награды компании |publisher = КЭТК |accessdate = 2020-6-26}}</ref><ref>{{cite web|url =https://en.tengrinews.kz/industry_infrastructure/almaty-subway-won-international-award-10175/ |title = Almaty Subway won International Award |publisher = Tengrinews|date = 2012-5-28 |accessdate = 2020-6-26}}</ref>。


== 運行 ==
== 運行 ==

2020年12月26日 (土) 01:17時点における版

ケメロヴォ市電
KTM-19(2008年撮影)
KTM-192008年撮影)
基本情報
ロシアの旗ロシア連邦
所在地 ケメロヴォ
種類 路面電車[1]
路線網 5系統(2020年現在)[1][2]
開業 1940年[3][4]
運営者 ケメロヴォ電気輸送会社
(Кемеровская электротранспортная компания、КЭТК)[3]
路線諸元
路線距離 41 km[4]
軌間 1,524 mm[4]
電化区間 全区間[4]
路線図
テンプレートを表示

ケメロヴォ市電ロシア語: Кемеровский трамвай)は、ロシア連邦の都市・ケメロヴォ市内を走る路面電車2020年現在はトロリーバスと共に、公共株式会社(ОАО)のケメロヴォ電気輸送会社(Кемеровская электротранспортная компания、КЭТК)によって運営されている[1][3]

概要・歴史

ケメロヴォ市内を走る路面電車は、ソビエト連邦(ソ連)時代の1940年に開通した。開業直後に勃発した第二次世界大戦大祖国戦争)時には男性従業員のほとんどが徴兵され、女性従業員により午前5時から翌日の午前2時までの長時間の運行に加え、戦争による負傷者の輸送や軍用品の輸送など過酷な運用を余儀なくされた。終戦後は路線延伸が続き、1973年時点で営業キロは100 kmに達した他、窒素肥料工場と隣接していた従来の車庫の移設も実施された。また1970年以降はトロリーバス(ケメロヴォ・トロリーバスロシア語版)も開通しており、運営組織も従来のケメロヴォ路面電車部門(Кемеровское трамвайное предприятие)からケメロヴォ路面電車・トロリーバス部門(Кемеровским трамвайно-троллейбусным управлением)に改められた[3]

ソビエト連邦の崩壊後は経済の混乱やモータリーゼーションの進展により運営が困難となり、一部系統の廃止も行われたが、2005年に運営権がケメロヴォ電気輸送会社に移管されて以降は改善傾向を見せている。同社は2011年にロシア連邦内で最も優れた都市電気輸送企業の上位5社に認定されている他、翌2012年にも世界の優秀な公共交通機関事業者に与えられる国際交通機関賞「ゴールデンチャリオット」ロシア語版を受賞している。トロリーバスを含めた1日の平均利用客は15万人、年間利用客は約6,000万人を記録している[3][5][6]

運行

2020年現在、ケメロヴォ市電では以下の5系統が運行している。運賃については2008年以降何度か値上げが実施されており、2020年時点での基本料金は20ルーブルである[1][2]

系統番号 起点 終点 営業キロ 所要時間 備考・参考
1 КЭТК Водолей 20km 51分 [7]
3 ТЭЦ Кировского КЭМЗ 18km 45分 [8]
5 КЭМЗ пос. Южный 5km 32分 [9]
8 КЭМЗ КОАО АЗОТ 8km 20分 [10]
10 Ж/д вокзал Шахта Северная 13km 33分 [11]

車両

2019年の時点でケメロヴォ市電で使用されている営業用車両は78両であり、以下の形式が存在する。これらとは別に、KEMZ電停(КЭМЗ)前には、開業時に導入され大祖国戦争を経て1949年まで使用されていた[注釈 1]2軸車Kh形を基に製造されたモニュメントが2016年以降設置されている[1][12][13]

形式 製造メーカー 備考
KTM-5(71-605) 71-605 ウスチ=カタフスキー車両製造工場 [1][3]
71-605A [1]
71-605RM2 [14]
KTM-19(71-619) 71-619K
71-619KT
71-619KT-01
71-619A モスクワ市電からの譲渡車両[1][15][16]
71-619A-01
LM-99(71-134) LM-99AEN ペテルブルク路面電車機械工場
AKSM-60102 ベルコムンマッシュ
AKSM-62103 部分超低床電車

脚注

注釈

  1. ^ 廃車後はプロコピエフスク市電に譲渡され、1960年代まで使用されていた。

出典

  1. ^ a b c d e f g h Катерина Фролова (2019年11月5日). “КУДА КАТЯТСЯ КЕМЕРОВСКИЕ ТРАМВАИ?”. Новости Кемеровской области. 2020年6月26日閲覧。
  2. ^ a b Трамвайные маршруты Кемерова”. 24Tr.rU. 2020年6月26日閲覧。
  3. ^ a b c d e f О компании”. КЭТК. 2020年6月26日閲覧。
  4. ^ a b c d KEMEROVO”. UrbanRail.Net. 2020年6月26日閲覧。
  5. ^ Награды компании”. КЭТК. 2020年6月26日閲覧。
  6. ^ Almaty Subway won International Award”. Tengrinews (2012年5月28日). 2020年6月26日閲覧。
  7. ^ Трамвай 1 - Расписание и маршрут - Кемерово”. Время Автобуса. 2020年6月26日閲覧。
  8. ^ Трамвай 3 - Расписание и маршрут - Кемерово”. Время Автобуса. 2020年6月26日閲覧。
  9. ^ Трамвай 5 - Расписание и маршрут - Кемерово”. Время Автобуса. 2020年6月26日閲覧。
  10. ^ Трамвай 8 - Расписание и маршрут - Кемерово”. Время Автобуса. 2020年6月26日閲覧。
  11. ^ Трамвай 10 - Расписание и маршрут - Кемерово”. Время Автобуса. 2020年6月26日閲覧。
  12. ^ Vehicle Statistics Kemerovo, Tramway depot # 1”. Urban Electric Transit. 2020年6月26日閲覧。
  13. ^ Анастасия Ландо (2019年5月8日). “Военный подвиг кемеровского трамвая”. VSE42.ru. 2020年6月26日閲覧。
  14. ^ Модернизированные вагоны 71-605РМ/71-605РМ2”. Трамвайные вагоны. 2020年6月26日閲覧。
  15. ^ Максим Глушенков (2019年11月1日). “В КЕМЕРОВЕ ЗАПУСТИЛИ ПОДЕРЖАННЫЕ ТРАМВАИ ИЗ МОСКВЫ”. Новости Кемеровской области. 2020年6月26日閲覧。
  16. ^ Старые московские трамваи выйдут на линию в Кемерове одновременно”. VSE42.ru (2019年10月3日). 2020年6月26日閲覧。

外部リンク