「ソルト (映画)」の版間の差分
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女性諜報員の'''イヴリン・ソルト'''が尋問するとオルロフは、かつて[[ソビエト連邦|旧ソ連時代]]に訓練を受け、[[ソビエト連邦の崩壊]]後も[[クレムリン]]の意向とは別に[[アメリカ合衆国|アメリカ]]に潜入している多数のロシアのスパイたちは一斉に蜂起する時「Xデー」を待っており、その中の1人が近く行われるアメリカ副大統領の葬儀でそこに出席するロシア大統領を暗殺する計画があると話し、更にそのスパイの名は「イヴリン・ソルト」であると告げる。それはすべてオルロフやイヴリンたちロシアのスパイしか知らない事実だった。 |
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尋問を聞いていたCIA防諜部の'''ピーボディ'''はイヴリンが二重スパイではないかと疑うが、そんな中家にいるはずの夫・'''マイク'''と連絡がつかないことが分かった彼女は、オルロフがCIAのビルから逃走した隙をつき、マイクの安否を確認するために自らもCIAから逃走する。 |
尋問を聞いていたCIA防諜部の'''ピーボディ'''はイヴリンが二重スパイではないかと疑うが、そんな中家にいるはずの夫・'''マイク'''と連絡がつかないことが分かった彼女は、オルロフがCIAのビルから逃走した隙をつき、マイクの安否を確認するために自らもCIAから逃走する。 |
2020年12月26日 (土) 00:32時点における版
ソルト | |
---|---|
Salt | |
監督 | フィリップ・ノイス |
脚本 | カート・ウィマー |
製作 |
ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ サニル・パーカシュ |
製作総指揮 |
リック・キドニー マーク・ヴァーラディアン ライアン・カヴァノー |
出演者 |
アンジェリーナ・ジョリー リーヴ・シュレイバー キウェテル・イジョフォー ダニエル・オルブリフスキー アウグスト・ディール |
音楽 | ジェームズ・ニュートン・ハワード |
撮影 | ロバート・エルスウィット |
編集 |
スチュアート・ベアード ジョン・ギルロイ |
製作会社 |
レラティビティ・メディア ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ |
配給 |
コロンビア映画 S.P.E |
公開 |
2010年7月23日 2010年7月31日 |
上映時間 | 100分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $110,000,000[1] |
興行収入 |
$289,981,049[1] $118,311,368[1] 20.5億円[2] |
『ソルト』(原題:Salt)は、2010年のアメリカ合衆国のスパイアクション映画。監督はフィリップ・ノイス。日本公開は7月31日。
あらすじ
女性諜報員のイヴリン・ソルトが尋問するとオルロフは、かつて旧ソ連時代に訓練を受け、ソビエト連邦の崩壊後もクレムリンの意向とは別にアメリカに潜入している多数のロシアのスパイたちは一斉に蜂起する時「Xデー」を待っており、その中の1人が近く行われるアメリカ副大統領の葬儀でそこに出席するロシア大統領を暗殺する計画があると話し、更にそのスパイの名は「イヴリン・ソルト」であると告げる。それはすべてオルロフやイヴリンたちロシアのスパイしか知らない事実だった。
尋問を聞いていたCIA防諜部のピーボディはイヴリンが二重スパイではないかと疑うが、そんな中家にいるはずの夫・マイクと連絡がつかないことが分かった彼女は、オルロフがCIAのビルから逃走した隙をつき、マイクの安否を確認するために自らもCIAから逃走する。
自宅でマイクが何者かに拉致された痕跡を認めた彼女は、上司のテッドやピーボディらCIAの追跡を振り切り、アメリカ副大統領の葬儀の日に葬儀が行われていた教会に潜入。ロシア大統領を銃撃し、一度逮捕されるが護送中にパトカーから逃走。その後ロシアのスパイたちの隠れ家に向かいオルロフと再会、計画の進行を伝えられるが、そこで彼女を試すためとして拉致されていたマイクが殺される。それに激高した彼女はオルロフを殺害、その後計画に従ってNATO将校に変装しホワイトハウスに潜入する。
ホワイトハウス地下の司令室では、ロシアにミサイル発射準備の兆候が見られたことで大統領と閣僚たちが核ミサイル攻撃の準備を行っていたが、そこにCIA職員として参加していたテッドは突如銃を奪って閣僚や職員たちを射殺、「何者だ?」と問う大統領に自分の正体がロシアのスパイであると告げる。
大統領を気絶させ、アメリカを陥れるための核攻撃の準備を進めるテッドのもとにイヴリンが合流するが、その時イヴリンの銃撃により死んだと思われていたロシア大統領が、実は仮死状態にあっただけで生還したというニュースがテレビで流れたのを見たテッドは、イヴリンがマイクに心奪われたことで忠誠心が揺らぎ任務を放棄したと悟り、決別。イヴリンはテッドを襲撃して核攻撃をやめさせ、更に彼を殺害する。
事件後、ヘリでFBIの元へ護送されるイヴリンだったが、機内で尋問するピーポディに黒幕はテッド、核攻撃を止めたのは自分で、自分は今もアメリカに潜む自分からすべてを奪ったロシアのスパイに復讐すると話すと、それを信じたピーポディの計らいでヘリから脱出するのだった。
主な登場人物
- イヴリン・ソルト
- 主人公。ソ連でレスリングのオリンピック代表選手と女流チェス名人の娘として生まれたが、乳児期に病死したことになっている。実はソ連のスパイ養成機関に取り上げられていて、子供を忠実なスパイへと養成する「KAプログラム」のもと、スパイ養成施設で育った。幼いうちにソ連で事故死したアメリカ人一家の子供である「イヴリン・ソルト」に成りすまし、アメリカへと潜入、CIAの諜報員になった。なお、CIAの建物は「リンク石油」という企業に偽装しており、彼女らも表向きはリンク石油の社員である。
- 物語の始まる2年前、北朝鮮への潜入任務の際に捕まったが、金正日との交渉によって釈放されアメリカに帰還。マイクへは北朝鮮へ潜入するために近づいたが、自分の身を真剣に愛してくれた彼と本気の恋に落ち結婚する。
- オルロフはスパイ養成時代の教官で、彼への尋問を機にロシアのスパイとしての活動を再開したが、本来殺すはずのロシア大統領は、クモの毒で一時期的な仮死状態にし殺害したように見せかけただけで、更に計画により核ミサイルを発射しようとしたテッドを阻止した。また、オルロフと再会した際、彼が部下にマイクを殺させたことで激高しオルロフと部下たちを殺害した。
- なお、オルロフからは「同志チェンコフ」と呼ばれている。
- オルグ・ワシリエヴィッチ・オルロフ
- 元ソ連軍人。「KAプログラム」の指導者でスパイ養成施設でイヴリンらを育てた。
- CIAに出頭し、アメリカに潜入しているロシアのスパイが一斉に攻撃を開始する「Xデー」について話したのち逃亡。隠れ家でイヴリンと再会した際、マイクを殺されて激高した彼女に殺害される。
- テッド・ウインター / ニコライ・タルコフスキー
- ソルトの上司でCIA諜報員。その正体はソルトと同じく「KAプログラム」によってアメリカに潜入していたロシアのスパイだったが、イヴリンは彼の正体を物語終盤、ホワイトハウスの地下で会うまで知らずにいた。
- イヴリンが結婚によりロシアのスパイとしての忠誠心が揺らいだのではないかと疑い、CIAでイヴリンの正体をバラすことと、マイクを誘拐することをオルロフに指示し、彼女を試そうとした。
- 大統領から奪った核ミサイル発射システムによりテヘランとメッカを核攻撃し、イスラム教徒の怒りをアメリカへ向けさせることでアメリカを崩壊させる計画だったが、イヴリンによって阻止され、最終的に彼女に殺される。
- マイク・クラウス
- 世界有数のクモの研究者。イヴリンは彼の権威を利用し、北朝鮮へ入国するために近づいたが、最終的に2人は本気の恋に落ちて結婚する。捕えられたイヴリンを釈放させるためにアメリカ当局が金正日と交渉したのは本来ならばあり得なかったが、マイクが彼女の身を案じるあまり行動を起こしそうになったのを「大騒ぎになっては困る」という判断から行われたものであった。なお、釈放後のイヴリンはマイクに自分が本物のCIAの諜報員だと明かしているが、それでも彼女を受け入れた器の大きい人物。
- オルロフらに拉致され、イヴリンの前で射殺される。
- ウィリアム・ピーボディ
- CIA防諜部の職員。オルロフの尋問後に逃走したイヴリンを二重スパイだと疑い追跡する。最終的にはテッドが黒幕だというイヴリンの話を信じ、彼女が逃亡する手助けをする。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- イヴリン・ソルト - アンジェリーナ・ジョリー(湯屋敦子)
- テッド・ウィンター - リーヴ・シュレイバー(東地宏樹)
- ウィリアム・ピーボディ - キウェテル・イジョフォー(竹田雅則)
- オルグ・ワシリエヴィッチ・オルロフ - ダニエル・オルブリフスキー(浦山迅)
- マイク・クラウス - アウグスト・ディール(真殿光昭)
- ハワード・ルイス大統領 - ハント・ブロック(小島敏彦)
- 国防長官 - アンドレ・ブラウアー(中村浩太郎)
- ボリス・マトヴェーエフ露大統領 - オレク・クルパ
- シュナイダー - コリー・ストール
- ソルトの隣に住む少女 - ヤラ・シャヒディ
製作
2007年7月、コロンビア映画が『エドウィン・A・ソルト』(Edwin A. Salt)の題で、トム・クルーズ主演で本作を製作するという情報が流れた[3]。脚本はカート・ウィマー、監督にはテリー・ジョージ[3]やピーター・バーグ[4]が候補に挙がっていたが、最終的にフィリップ・ノイスが抜擢された。2008年にはトム・クルーズが降板し、ソルトの性別を女性に変更してアンジェリーナ・ジョリーが代演し、また、ブライアン・ヘルゲランドが脚本として参加することも決まった[5]。アンジェリーナの希望により、夫のブラッド・ピットがカメオ出演する話があったが、子育てに専念する為に断念された[6]。
Sony Pictures Televisionによりゲームアプリ『SALT: The Official Game』(iPhone/iPod touch向け)が無料で提供。
テレビ放送
回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日本テレビ | 金曜ロードSHOW! | 2012年9月14日 | 21:00 - 22:54 | 114分 | 12.1% |
2 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 2014年7月6日 | 21:00 - 23:10 | 130分 | 12.3% |
3 | 日本テレビ | 金曜ロードSHOW! | 2016年2月12日 | 21:00 - 22:54 | 114分 | 9.6% |
4 | テレビ東京 | 午後のロードショー | 2017年4月6日 | 13:35 - 15:40 | 125分 | 3.3% |
5 | テレビ東京 | 午後のロードショー | 2019年4月15日 | 13:35 - 15:40 | 125分 | 2.8% |
6 | テレビ東京 | 午後のロードショー | 2020年9月22日 | 13:55 - 15:55 | 120分 |
- 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
脚注
- ^ a b c “Salt (2010)” (英語). Box Office Mojo. 2010年8月18日閲覧。
- ^ 日本映画製作者連盟 2010年全国映画概況
- ^ a b “トム・クルーズ、今度はCIA捜査官役を演じる?”. シネマトゥディ. (2007年7月27日) 2010年3月24日閲覧。
- ^ “ピーター・バーグ、『砂の惑星』リメイク版を監督”. シネマトゥディ. (2007年12月31日) 2010年3月24日閲覧。
- ^ “アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイ映画へ『L.A.コンフィデンシャル』の脚本家が参加”. シネマトゥディ. (2008年12月31日) 2010年3月24日閲覧。
- ^ “ブラッド・ピット、映画『ソルト』への出演は子どものためにお断り”. シネマトゥディ. (2010年7月15日) 2010年7月24日閲覧。