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「激突!!新日本プロレス対UWFインターナショナル全面戦争」の版間の差分

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== 概要 ==
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[[新日本プロレス]]に参戦した[[山崎一夫]]の処遇を巡り[[高田延彦]]と[[長州力]]が電話会談をしたものの会談は決裂。すると長州は急遽、[[東京ドーム]]を押さえて<ref>その影響で、前日開催の[[読売ジャイアンツ]]対[[広島東洋カープ]]戦(9月1日に延長15回引き分けとなり、当時の[[セントラル・リーグ|セ・リーグ]]の規定により再試合となったカードで、巨人・[[原辰徳]]の引退試合となった)は、当時の巨人ホームゲームでは珍しいデーゲームとなった。</ref>[[UWFインターナショナル]]との全面対抗戦を決定。
[[新日本プロレス]]に参戦した[[山崎一夫]]の処遇を巡り[[髙田延彦|高田延彦]]と[[長州力]]が電話会談をしたものの会談は決裂。すると長州は急遽、[[東京ドーム]]を押さえて<ref>その影響で、前日開催の[[読売ジャイアンツ]]対[[広島東洋カープ]]戦(9月1日に延長15回引き分けとなり、当時の[[セントラル・リーグ|セ・リーグ]]の規定により再試合となったカードで、巨人・[[原辰徳]]の引退試合となった)は、当時の巨人ホームゲームでは珍しいデーゲームとなった。</ref>[[UWFインターナショナル]]との全面対抗戦を決定。


対戦カードは全て団体対抗戦、オープニング以外シングルマッチで行われるという異例の編成の平日興行だった。それにも関わらず開場前から客が詰め掛けチケットは即完売。入場希望者が殺到して最終的には外野席まで開放されて<ref>初の[[東京ドーム]]で選手が豆粒大にしか選手が見えないオーロラビジョンも席によっては見えないと不評で2回目以降の興行では外野席を封鎖して使っていた。 - [[週刊プロレス]]増刊号の編集後記より</ref>バックスクリーン以外全ての席が埋まり当時の観客動員記録を塗り替えて入場できなかった客は会場の外で試合後に漏れる勝者の入場テーマ曲で勝敗を知り一喜一憂したり試合後興奮冷めやらぬ両団体のファンが会場の外で[[喧嘩]]を起こすという騒動も起こった。また特に大きな演出はなくそれが却って真剣勝負を思わせる緊張感を盛り上げたと言われる。
対戦カードは全て団体対抗戦、オープニング以外シングルマッチで行われるという異例の編成の平日興行だった。それにも関わらず開場前から客が詰め掛けチケットは即完売。入場希望者が殺到して最終的には外野席まで開放されて<ref>初の[[東京ドーム]]で選手が豆粒大にしか選手が見えないオーロラビジョンも席によっては見えないと不評で2回目以降の興行では外野席を封鎖して使っていた。 - [[週刊プロレス]]増刊号の編集後記より</ref>バックスクリーン以外全ての席が埋まり当時の観客動員記録を塗り替えて入場できなかった客は会場の外で試合後に漏れる勝者の入場テーマ曲で勝敗を知り一喜一憂したり試合後興奮冷めやらぬ両団体のファンが会場の外で[[喧嘩]]を起こすという騒動も起こった。また特に大きな演出はなくそれが却って真剣勝負を思わせる緊張感を盛り上げたと言われる。
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2020年12月23日 (水) 04:52時点における版

激突!!新日本プロレス対UWFインターナショナル全面戦争(げきとつ!!しんにほんプロレスたいユー・ダブリュー・エフ・インターナショナルぜんめんせんそう)は、1995年10月9日新日本プロレスUWFインターナショナル東京ドームで合同開催したプロレス興行。通称「10.9(じゅってんきゅう)」。

概要

新日本プロレスに参戦した山崎一夫の処遇を巡り高田延彦長州力が電話会談をしたものの会談は決裂。すると長州は急遽、東京ドームを押さえて[1]UWFインターナショナルとの全面対抗戦を決定。

対戦カードは全て団体対抗戦、オープニング以外シングルマッチで行われるという異例の編成の平日興行だった。それにも関わらず開場前から客が詰め掛けチケットは即完売。入場希望者が殺到して最終的には外野席まで開放されて[2]バックスクリーン以外全ての席が埋まり当時の観客動員記録を塗り替えて入場できなかった客は会場の外で試合後に漏れる勝者の入場テーマ曲で勝敗を知り一喜一憂したり試合後興奮冷めやらぬ両団体のファンが会場の外で喧嘩を起こすという騒動も起こった。また特に大きな演出はなくそれが却って真剣勝負を思わせる緊張感を盛り上げたと言われる。

結果は5勝3敗で新日本が勝利を収めたがUインターも、この試合で金原弘光高山善廣垣原賢人は高評価を得たことでUインターは注目を集める存在になった。

試合結果

1995年10月9日(月曜日) 東京ドーム 観衆6万7000人(超満員札止め) 18:30試合開始

No. 結果 試合形式 時間
1 石沢常光永田裕志(三角絞め)金原弘光桜庭和志 30分1本勝負タッグマッチ 10:47
2 大谷晋二郎(羽根折り腕固め)山本健一 15分1本勝負シングルマッチ 7:18
3 飯塚高史(腕ひしぎ逆十字固め)高山善廣 30分1本勝負シングルマッチ 7:39
4 獣神サンダー・ライガー(猛虎原爆固め)佐野直喜 30分1本勝負シングルマッチ 10:14
5 長州力(サソリ固め)安生洋二 45分1本勝負シングルマッチ 4:45
6 佐々木健介(膝十字固め)垣原賢人 45分1本勝負シングルマッチ 9:13
7 橋本真也(三角絞め)中野龍雄 45分1本勝負シングルマッチ 7:20
8 武藤敬司 (c)(足4の字固め[3]高田延彦 IWGPヘビー級選手権試合60分1本勝負 16:16
  • (c) – 試合開始時点でのチャンピオンを指す


備考

当初、蝶野正洋宮戸優光との試合が予定されていたが宮戸が対抗戦に反対して直前になりUWFインターナショナルを退団。蝶野もヒールであることを固持するため結局試合は組まれなかった。ただし、宮戸自身は後のインタビューで、東京ドーム大会は宮戸がいないことを前提に開催が決定したもので、参戦のオファーも受けておらず、元から実体がないカードだった、とも述べている。また格闘技志向の田村潔司も対抗戦を嫌がり出場を拒否し、この興行以降も、新日本プロレスのレスラーとの対戦を一切拒否している。

第8試合は当時、高田が戴冠していたプロレスリング世界ヘビー級王座も賭けたダブルタイトルマッチを予定していたがUインターの最高顧問のルー・テーズの反対に遭いIWGPヘビー級王座のみが賭けられた。

参考文献

16年目の証言!新日本vsUインター - 金澤克彦のオフィシャルブログ

脚注

  1. ^ その影響で、前日開催の読売ジャイアンツ広島東洋カープ戦(9月1日に延長15回引き分けとなり、当時のセ・リーグの規定により再試合となったカードで、巨人・原辰徳の引退試合となった)は、当時の巨人ホームゲームでは珍しいデーゲームとなった。
  2. ^ 初の東京ドームで選手が豆粒大にしか選手が見えないオーロラビジョンも席によっては見えないと不評で2回目以降の興行では外野席を封鎖して使っていた。 - 週刊プロレス増刊号の編集後記より
  3. ^ 武藤は4度目の防衛成功