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=== プロ入り後 ===
=== プロ入り後 ===
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'''{{by|2016年}}'''は開幕前の[[2月15日]]に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」の日本代表26名に選出されたことが発表された<ref>[http://www.japan-baseball.jp/jp/news/press/20160215_2.html 3月開催の侍ジャパン強化試合、出場26選手発表!] ''野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト'' (2016年2月15日) 2016年2月17日閲覧</ref>。シーズンでは、8試合目の登板となった4月17日の[[北海道日本ハムファイターズ]]戦([[札幌ドーム]])、4月23日のオリックス戦(QVCマリン)で2試合続けてセーブ失敗するなど、前年より不安定なピッチングもあったが、6月までに32試合に登板し、18セーブを挙げ、防御率2.62の成績を残していた。しかし、7月に入ってから失点するケースが増え、交流戦に入る頃から感じていたという右肘痛のため7月30日に出場選手登録を抹消された<ref>{{Cite web|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/07/31/kiji/K20160731013067800.html|title=ロッテ守護神・西野 右肘痛で登録抹消へ 伊東監督が明言|publisher=スポーツニッポン|date=2016-07-31 |accessdate=2020-11-11}}</ref>。シーズン終盤の9月27日に1軍に復帰したが、復帰後は2試合の登板に留まった。最終的に、42試合に登板し、3勝6敗21セーブ、防御率3.35の成績を残した。翌シーズンから先発に復帰することが決まった<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1732922.html ロッテ西野が抑えから先発復帰「増井級活躍に期待」]日刊スポーツ 2016年11月3日掲載</ref>。
'''{{by|2016年}}'''は開幕前の[[2月15日]]に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」の日本代表26名に選出されたことが発表された<ref>[http://www.japan-baseball.jp/jp/news/press/20160215_2.html 3月開催の侍ジャパン強化試合、出場26選手発表!] ''野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト'' (2016年2月15日) 2016年2月17日閲覧</ref>。シーズンでは、8試合目の登板となった4月17日の[[北海道日本ハムファイターズ]]戦([[札幌ドーム]])、4月23日のオリックス戦(QVCマリン)で2試合続けてセーブ失敗するなど、前年より不安定なピッチングもあったが、6月までに32試合に登板し、18セーブを挙げ、防御率2.62の成績を残していた。しかし、7月に入ってから失点するケースが増え、交流戦に入る頃から感じていたという右肘痛のため7月30日に出場選手登録を抹消された<ref>{{Cite web|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/07/31/kiji/K20160731013067800.html|title=ロッテ守護神・西野 右肘痛で登録抹消へ 伊東監督が明言|publisher=スポーツニッポン|date=2016-07-31 |accessdate=2020-11-11}}</ref>。シーズン終盤の9月27日に1軍に復帰したが、復帰後は2試合の登板に留まった。最終的に、42試合に登板し、3勝6敗21セーブ、防御率3.35の成績を残した。翌シーズンから先発に復帰することが決まった<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/1732922.html ロッテ西野が抑えから先発復帰「増井級活躍に期待」]日刊スポーツ 2016年11月3日掲載</ref>。


'''{{by|2017年}}'''は、開幕2戦目のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に2013年10月3日以来となる1軍先発登板を果たしたが、6回4失点(自責3)で敗戦投手になり、3年越しではあるものの、先発では4連敗となった。2試合目の登板となった4月13日のオリックス戦(京セラドーム)では6回1失点で勝利投手となり、2013年8月9日以来の先発勝利を挙げた<ref>{{Cite web|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/04/14/kiji/20170414s00001173057000c.html|title=ロッテ西野 4年ぶり先発再転向初勝利「通用するか不安あった」|publisher=スポーツニッポン|date=2017-04-14|accessdate=2020-11-11}}</ref>。しかし、その後は2度先発登板するも、ともに敗戦投手となり、右肘痛で5月2日に登録抹消となった<ref name="nikkan20180228/>。靭帯を損傷していたため<ref name="nikkan20180228/>、2軍では1ヶ月半は登板を回避してリハビリに務めた後、13試合に登板し、3勝4敗、防御率4.88<ref>{{Cite web|url=https://full-count.jp/2017/09/30/post86029/|title=ロッテ西野が5か月ぶり1軍で勝負のマウンド「最後にチャンスをもらった」|publisher=full-count|date=2017-09-30|accessdate=2020-11-11}}</ref>で、9月30日に5ヶ月ぶりに1軍昇格。同日の楽天戦([[宮城球場|楽天koboスタジアム宮城]])で先発登板し、6回2失点で2勝目を挙げ<ref>{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/201709300000825_m.html?mode=all|title=ロッテ西野「肘のことを意識せず」4月以来の2勝目|publisher=日刊スポーツ|date=2017-09-30|accessdate=2020-11-11}}</ref>、シーズンを終えた。契約更改では、2000万円ダウンの年俸7500万円でサインした<ref>{{Cite web |title=ロッテ西野2000万減「甘い考えがありました」 |url= https://www.nikkansports.com/baseball/news/201712010000290.html |publisher=日刊スポーツ online |accessdate=2017-12-01}}</ref>。
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'''{{by|2018年}}'''は新監督の[[井口資仁]]のもと、再びリリーフ投手として開幕を1軍で迎えたが、シーズン初登板となった4月4日のオリックス戦(京セラドーム)で1回3失点と結果を残せず、登録を抹消された。7月6日に再登録され、4試合無失点と復調しかけたが7月24日のソフトバンク戦(京セラドーム)で2回3失点、7月31日の日本ハム戦([[釧路市民球場]])で2回1/3を2失点と2試合続けて失点し、8月6日に再び登録を抹消された。9月26日に再び1軍に昇格し、10月は閉幕までの5試合を無失点で抑えたが、1軍登板では初めてシーズン未勝利に終わり、リリーフ投手としてもセーブもホールドも挙げることができず、2軍でも防御率5.71と、不本意なシーズンとなった。しかし、2016年から感じていた右肘痛は改善されたため、怪我をする前のフォームに戻すべく、シーズンオフの12月にはアメリカのシアトルにあるトレーニング施設「ドライブラインベースボール」に自らアポを取り、自費で訪問し、映像による投球フォームの解析を行った<ref name="chiba20190514">{{Cite web|url=https://www.chibanippo.co.jp/sports/lotte/593911|title=【千葉魂】地獄からはい上がった男、西野 かつての守護神、3年ぶりセーブ|publisher=千葉日報|date=2019-05-14|accessdate=2020-11-11}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.sanspo.com/smp/baseball/news/20191225/npb19122510000002-s.html|title=【直撃】球速5〜8キロUP!注目の米トレーニング施設「ドライブラインベースボール」に潜入|publisher=サンケイスポーツ|date=2019-12-25|accessdate=2020-11-11}}</ref>。
'''{{by|2018年}}'''は新監督の[[井口資仁]]のもと、再びリリーフ投手として開幕を1軍で迎えたが、シーズン初登板となった4月4日のオリックス戦(京セラドーム)で1回3失点と結果を残せず、登録を抹消された。7月6日に再登録され、4試合無失点と復調しかけたが7月24日のソフトバンク戦(京セラドーム)で2回3失点、7月31日の日本ハム戦([[釧路市民球場]])で2回1/3を2失点と2試合続けて失点し、8月6日に再び登録を抹消された。9月26日に再び1軍に昇格し、10月は閉幕までの5試合を無失点で抑えたが、1軍登板では初めてシーズン未勝利に終わり、リリーフ投手としてもセーブもホールドも挙げることができず、2軍でも防御率5.71と、不本意なシーズンとなった。しかし、2016年から感じていた右肘痛は改善されたため、怪我をする前のフォームに戻すべく、シーズンオフの12月にはアメリカのシアトルにあるトレーニング施設「ドライブラインベースボール」に自らアポを取り、自費で訪問し、映像による投球フォームの解析を行った<ref name="chiba20190514">{{Cite web|url=https://www.chibanippo.co.jp/sports/lotte/593911|title=【千葉魂】地獄からはい上がった男、西野 かつての守護神、3年ぶりセーブ|publisher=千葉日報|date=2019-05-14|accessdate=2020-11-11}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.sanspo.com/smp/baseball/news/20191225/npb19122510000002-s.html|title=【直撃】球速5〜8キロUP!注目の米トレーニング施設「ドライブラインベースボール」に潜入|publisher=サンケイスポーツ|date=2019-12-25|accessdate=2020-11-11}}</ref>。
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<!--;; 打撃記録-->
<!--;; 打撃記録-->
; その他の記録
; その他の記録
* 育成枠出身選手初の初先発初勝利:2013年4月8日、対東北楽天ゴールデンイーグルス3回戦(日本製紙クリネックススタジアム宮城)、7回無失点<ref name="nikkan20180228/>
* 育成枠出身選手初の初先発初勝利:2013年4月8日、対東北楽天ゴールデンイーグルス3回戦(日本製紙クリネックススタジアム宮城)、7回無失点<ref name="nikkan20180228" />
* 育成枠出身選手初の1試合二桁奪三振:2013年5月20日、対[[広島東洋カープ]]2回戦(QVCマリンフィールド)、8回1/3で12奪三振、2失点<ref name="nikkan20180228/>
* 育成枠出身選手初の1試合二桁奪三振:2013年5月20日、対[[広島東洋カープ]]2回戦(QVCマリンフィールド)、8回1/3で12奪三振、2失点<ref name="nikkan20180228" />
* 育成枠出身選手初のシーズン30セーブ (2014年)
* 育成枠出身選手初のシーズン30セーブ (2014年)
* [[オールスターゲーム (日本プロ野球)|オールスターゲーム]]出場:2回 (2013年、2016年)<ref>{{Cite web |url=http://www.marines.co.jp/news/detail/11657.html |title=「マツダオールスターゲーム2013」益田投手、西野投手、今江選手、鈴木選手が監督推薦で選出!! |publisher=千葉ロッテマリーンズ |date=2012-07-01 |accessdate=2013-07-04}}</ref>
* [[オールスターゲーム (日本プロ野球)|オールスターゲーム]]出場:2回 (2013年、2016年)<ref>{{Cite web |url=http://www.marines.co.jp/news/detail/11657.html |title=「マツダオールスターゲーム2013」益田投手、西野投手、今江選手、鈴木選手が監督推薦で選出!! |publisher=千葉ロッテマリーンズ |date=2012-07-01 |accessdate=2013-07-04}}</ref>

2020年11月29日 (日) 00:01時点における版

西野 勇士
千葉ロッテマリーンズ #29
2014年5月14日
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 富山県高岡市
生年月日 (1991-03-06) 1991年3月6日(33歳)
身長
体重
183 cm
87 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 育成選手ドラフト5位
初出場 2013年3月30日
年俸 7,000万円(2020年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

西野 勇士(にしの ゆうじ、1991年3月6日 - )は、富山県高岡市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。千葉ロッテマリーンズ所属。

経歴

プロ入り前

兄の影響で5歳から野球を始める。

中学時代までは外野手三塁手としてプレーした[2]。高岡ボーイズでは、当時2年間コーチをしていた橋本清からも教えを受けていた[3]

中学時代は学業成績も良かったため、進学校である高岡高校への進学を勧められたが、野球強豪校の新湊高校に進学。自転車で1時間かけて通学した[4]。1年時の夏に投手に転向する[2]。エースとして挑んだ3年時の夏は富山県予選決勝でライバル・高岡商業高校に2-3で惜敗し準優勝に終わった。高校卒業後の進路に東洋大学への進学の話があり、当時の監督からも勧められたが、本人はプロを目指していたため進学などは一切考えておらず、プロ志望届を提出した。

2008年10月30日、プロ野球ドラフト会議千葉ロッテマリーンズから育成選手ドラフト5巡目指名を受け、育成選手となった。

プロ入り後

2009年シーズンから2012年シーズンまでは育成選手として過ごしたが、マウンド度胸を高く評価され、2012年11月10日支配下選手登録された[5][6]。背番号は67

2013年10月12日

2013年3月30日オリックス・バファローズ戦(QVCマリンフィールド)でプロ初登板。2回2/3を投げ、6安打1失点だった[7]4月7日にはプロ初先発したが試合が降雨ノーゲームとなり、記録には残らなかった。翌4月8日東北楽天ゴールデンイーグルス戦(日本製紙クリネックススタジアム宮城)にスライド登板したために[8]、「プロ初先発」を2日連続で経験。7回無失点でプロ入り初勝利を挙げた[9]。前半戦で8勝を挙げるが、8月には右肩痛を発症させるなど後半は1勝だけで、この年は9勝6敗に終わった。埼玉西武ライオンズとのクライマックスシリーズファーストステージの第1戦(西武ドーム)で、4点リードで迎えた5回1死満塁の場面で2番手として登板し、1回2/3を無安打無失点に抑えて勝利投手となった。育成ドラフト出身の選手がプレーオフ、CSで勝利投手となるのは史上初[10](育成出身ではウィルフィン・オビスポが最初)。最終的にチームはファイナルステージで敗れて敗退したが、西野にとっては飛躍を遂げた1年となった。オフには小野晋吾の引退により空き番号となっていた、村田兆治の背番号29になることが発表された。

2014年はシーズン開幕直前に前年最多セーブに輝いた益田直也の負傷離脱により、開幕からクローザーを任され、4月5日北海道日本ハムファイターズ戦(QVCマリン)でプロ初セーブ[11]、4月18日の福岡ソフトバンクホークス戦(QVCマリン)ではプロ初ホールドを挙げる。開幕から5月3日の西武戦(QVCマリン)まで14試合連続無失点を達成する[12]など、好調だったため益田が復帰後も西野は抑えのままでそのまま活躍し、リーグ3位の31セーブを記録した[13]、育成枠出身の選手では初のシーズン30セーブだった。オフの10月9日日米野球2014日本代表に選出された事が発表された[14]。第3戦では9回に登板し1イニングを無安打無失点の投球を見せ、則本昂大西勇輝牧田和久と共に日米野球史上初の継投ノーヒットノーランを達成している[15]

2015年は開幕前の2月16日に「GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表」の日本代表に選出された事が発表された[16]。3月10日の第1戦に5番手として登板し、セーブを記録している[17]7月16日には第1回WBSCプレミア12の日本代表第1次候補選手に選出された事が発表された[18]。9月10日に、第1回WBSCプレミア12の日本代表候補選手に選出された事が発表された[19]。シーズンでは終盤に打球の直撃による骨折で離脱[20]したものの、54試合に登板して自己最多の34セーブを挙げ、2年連続30セーブを達成した。打たれた本塁打も1本のみ、セーブがつく機会での失敗は0と安定した成績を残し、チーム2年ぶりのクライマックスシリーズ進出に貢献した。

2016年は開幕前の2月15日に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」の日本代表26名に選出されたことが発表された[21]。シーズンでは、8試合目の登板となった4月17日の北海道日本ハムファイターズ戦(札幌ドーム)、4月23日のオリックス戦(QVCマリン)で2試合続けてセーブ失敗するなど、前年より不安定なピッチングもあったが、6月までに32試合に登板し、18セーブを挙げ、防御率2.62の成績を残していた。しかし、7月に入ってから失点するケースが増え、交流戦に入る頃から感じていたという右肘痛のため7月30日に出場選手登録を抹消された[22]。シーズン終盤の9月27日に1軍に復帰したが、復帰後は2試合の登板に留まった。最終的に、42試合に登板し、3勝6敗21セーブ、防御率3.35の成績を残した。翌シーズンから先発に復帰することが決まった[23]

2017年は、開幕2戦目のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に2013年10月3日以来となる1軍先発登板を果たしたが、6回4失点(自責3)で敗戦投手になり、3年越しではあるものの、先発では4連敗となった。2試合目の登板となった4月13日のオリックス戦(京セラドーム)では6回1失点で勝利投手となり、2013年8月9日以来の先発勝利を挙げた[24]。しかし、その後は2度先発登板するも、ともに敗戦投手となり、右肘痛で5月2日に登録抹消となった[6]。靭帯を損傷していたため[6]、2軍では1ヶ月半は登板を回避してリハビリに務めた後、13試合に登板し、3勝4敗、防御率4.88[25]で、9月30日に5ヶ月ぶりに1軍昇格。同日の楽天戦(楽天koboスタジアム宮城)で先発登板し、6回2失点で2勝目を挙げ[26]、シーズンを終えた。契約更改では、2000万円ダウンの年俸7500万円でサインした[27]

2018年は新監督の井口資仁のもと、再びリリーフ投手として開幕を1軍で迎えたが、シーズン初登板となった4月4日のオリックス戦(京セラドーム)で1回3失点と結果を残せず、登録を抹消された。7月6日に再登録され、4試合無失点と復調しかけたが7月24日のソフトバンク戦(京セラドーム)で2回3失点、7月31日の日本ハム戦(釧路市民球場)で2回1/3を2失点と2試合続けて失点し、8月6日に再び登録を抹消された。9月26日に再び1軍に昇格し、10月は閉幕までの5試合を無失点で抑えたが、1軍登板では初めてシーズン未勝利に終わり、リリーフ投手としてもセーブもホールドも挙げることができず、2軍でも防御率5.71と、不本意なシーズンとなった。しかし、2016年から感じていた右肘痛は改善されたため、怪我をする前のフォームに戻すべく、シーズンオフの12月にはアメリカのシアトルにあるトレーニング施設「ドライブラインベースボール」に自らアポを取り、自費で訪問し、映像による投球フォームの解析を行った[28][29]

2019年もリリーフ投手として開幕1軍を勝ち取る。前年に訪問した「ドライブラインベースボール」での投球フォーム解析を踏まえフォームを改善した結果、ストレートは140キロ後半を計測するようになり、5月9日の西武ライオンズ戦(県営大宮)では2016年7月26日のオリックス戦(京セラドーム)以来、3年ぶりとなるセーブを挙げる[28]など、開幕から32試合にリリーフ登板した。8月以降は吉井理人投手コーチの発案で先発に配置転換され、8月5日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)で2017年9月30日の楽天戦(kスタ宮城)以来、674日ぶりに先発し、5回無失点で674日ぶりの勝利を挙げた[30]。9月7日のソフトバンク戦では9回4安打6奪三振無失点と、11年目にしてプロ初完投・初完封勝利を記録した[31]。最終的に、この年はリリーフと先発で合計37試合に登板し、2勝3敗5ホールド2セーブ、防御率は2.96と近年の故障や不調からの復活を印象づけた。この年も前年と同様、オフに「ドライブラインベースボール」で自主トレを行った[32]

2020年は、オープン戦から安定した投球を続け、開幕ローテーション入りが内定していたが、6月10日の中日ドラゴンズとの練習試合後に右肘に違和感を覚え、同16日に横浜市内の病院で右肘内側側副靱帯損傷と診断された[33]。同30日に横浜市内の病院で右肘内側側副靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けた[34]ため、支配下登録後初の1軍公式戦登板なしに終わった。

選手としての特徴

オーバースローから最速150km/h[35]ストレートと、決め球のフォークが武器で[36]、他にもスライダーカーブを投げる[2]。先発時代には平均球速約139km/hとなっている[37]。高校時代は最速143km/hの直球とスライダーで打者を打ち取るタイプの投手だった[38]

人物

支配下選手一年目の2013年は浦和の球団寮からQVCマリンフィールドのある幕張まで電車通勤を行っていた。シーズンオフの期間を使い埼玉県内の自動車教習所に通った。12月27日、鴻巣市の埼玉県警運転免許センターで適性試験と学科試験に一発で合格したため普通自動車免許(AT車限定)を取得した[39]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2013 ロッテ 24 22 0 0 0 9 6 0 0 .600 588 139.2 140 5 40 2 3 106 8 0 61 59 3.80 1.29
2014 57 0 0 0 0 1 1 31 9 .500 219 58.0 33 4 15 1 0 63 3 0 12 12 1.86 0.83
2015 54 0 0 0 0 1 2 34 4 .333 219 54.0 44 1 12 1 1 71 8 0 13 11 1.83 1.04
2016 42 0 0 0 0 3 6 21 5 .333 180 43.0 39 4 11 2 1 36 2 0 17 16 3.35 1.16
2017 5 5 0 0 0 2 3 0 0 .400 123 26.2 31 2 14 1 0 17 2 0 15 14 4.73 1.69
2018 14 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 75 16.0 20 2 6 0 0 19 2 0 12 11 6.19 1.63
2019 37 6 1 1 0 2 3 2 5 .400 277 70.0 56 6 23 0 0 64 1 0 23 23 2.96 1.13
通算:7年 233 33 1 1 0 18 21 88 23 .462 1681 407.1 363 24 121 7 5 376 26 0 153 146 3.23 1.19
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手












2013 ロッテ 24 6 28 0 1 1.000
2014 57 6 10 0 0 1.000
2015 54 3 7 1 1 .909
2016 42 0 6 0 0 1.000
2017 5 1 4 0 0 1.000
2018 14 1 2 1 0 .750
2019 37 1 7 0 0 1.000
通算 233 18 64 2 2 .976
  • 2020年度シーズン終了時

記録

初記録
投手記録
その他の記録
  • 育成枠出身選手初の初先発初勝利:2013年4月8日、対東北楽天ゴールデンイーグルス3回戦(日本製紙クリネックススタジアム宮城)、7回無失点[6]
  • 育成枠出身選手初の1試合二桁奪三振:2013年5月20日、対広島東洋カープ2回戦(QVCマリンフィールド)、8回1/3で12奪三振、2失点[6]
  • 育成枠出身選手初のシーズン30セーブ (2014年)
  • オールスターゲーム出場:2回 (2013年、2016年)[40]

背番号

  • 131 (2009年 - 2012年)
  • 67 (2013年)
  • 29 (2014年 - )

登場曲

  • Santana feat.P.O.D『America』(2013年)
  • Flo Rida『Wild Ones』(2013年、2015年 - 2018年)
  • Sasha Lopez『Beautiful Life(feat.Tony T & Big Ali)』(2014年)
  • BTS(防弾少年団)『MIC Drop』(2019年 - )

脚注

  1. ^ ロッテ - 契約更改 - プロ野球.日刊スポーツ.2020年8月22日閲覧。
  2. ^ a b c ロッテ西野 育成初開幕ローテ浮上 先発不安の中、待望の救世主”. スポニチSponichi Annex (2013年3月22日). 2013年4月26日閲覧。
  3. ^ 橋本清:ファームはロッテが日本一!”. ワイズ・スポーツ株式会社 (2010年10月7日). 2013年6月30日閲覧。
  4. ^ ロッテ・西野 連日の初先発で初勝利!育成出身初デビュー戦快挙”. スポニチSponichi Annex (2013年4月9日). 2013年5月14日閲覧。
  5. ^ 西野投手の支配下選手登録について”. 千葉ロッテマリーンズ (2012年11月11日). 2013年3月13日閲覧。
  6. ^ a b c d e 続けないと意味がない-ロッテ西野の耳に残る着信音”. 日刊スポーツ (2018年2月28日). 2020年11月11日閲覧。
  7. ^ 育成枠出身のロッテ・西野がプロ初登板”. デイリー (2013年3月30日). 2020年11月11日閲覧。
  8. ^ 先発・西野27球 ノーゲームで2試合連続先発”. スポーツニッポン (2013年4月8日). 2013年4月12日閲覧。
  9. ^ 西野が初先発初勝利、ホワイトセルが3打席連発&角中満弾”. スポーツニッポン (2013年4月8日). 2013年4月8日閲覧。
  10. ^ 年俸440万男が躍動!西野 育成ドラフト出身でCS初勝利スポーツニッポン2013年10月13日配信
  11. ^ ロッテ西野、プロ初セーブ「緊張した」”. 日刊スポーツonline (2014年4月5日). 2020年11月11日閲覧。
  12. ^ ロッテ西野勇士「理想は上原さんのようなクローザー」”. ベースボールonline (2014年7月14日). 2020年11月11日閲覧。
  13. ^ 日本野球機構オフィシャルサイト/2014年度 パシフィック・リーグ リーダーズ(投手部門)
  14. ^ 2014年10月9日 侍ジャパン「2014 SUZUKI 日米野球」出場選手発表! 侍ジャパン公式サイト (2014年10月9日) 2015年3月26日閲覧
  15. ^ 侍救援陣、重圧はねのけ無安打リレー日刊スポーツ、2014年11月16日
  16. ^ 欧州代表戦、侍ジャパン出場選手発表!6選手が小久保体制下で初招集 侍ジャパン公式サイト (2015年2月16日) 2015年3月22日閲覧
  17. ^ ひかりTV 4K GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表 第1戦 2015年3月10日(火) 東京ドーム 打席結果・投打成績 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年3月10日) 2016年3月10日閲覧
  18. ^ トップチーム第一次候補選手発表!11月に行われる「WBSC世界野球プレミア12」へ向けて65名が名を連ねる 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年7月16日) 2015年8月4日閲覧
  19. ^ 「WBSC世界野球プレミア12」侍ジャパントップチーム候補選手45名を発表 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2015年9月10日) 2015年9月20日閲覧
  20. ^ ロッテ西野骨折で抹消…伊東監督、一致団結に期待
  21. ^ 3月開催の侍ジャパン強化試合、出場26選手発表! 野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト (2016年2月15日) 2016年2月17日閲覧
  22. ^ ロッテ守護神・西野 右肘痛で登録抹消へ 伊東監督が明言”. スポーツニッポン (2016年7月31日). 2020年11月11日閲覧。
  23. ^ ロッテ西野が抑えから先発復帰「増井級活躍に期待」日刊スポーツ 2016年11月3日掲載
  24. ^ ロッテ西野 4年ぶり先発再転向初勝利「通用するか不安あった」”. スポーツニッポン (2017年4月14日). 2020年11月11日閲覧。
  25. ^ ロッテ西野が5か月ぶり1軍で勝負のマウンド「最後にチャンスをもらった」”. full-count (2017年9月30日). 2020年11月11日閲覧。
  26. ^ ロッテ西野「肘のことを意識せず」4月以来の2勝目”. 日刊スポーツ (2017年9月30日). 2020年11月11日閲覧。
  27. ^ ロッテ西野2000万減「甘い考えがありました」”. 日刊スポーツ online. 2017年12月1日閲覧。
  28. ^ a b 【千葉魂】地獄からはい上がった男、西野 かつての守護神、3年ぶりセーブ”. 千葉日報 (2019年5月14日). 2020年11月11日閲覧。
  29. ^ 【直撃】球速5〜8キロUP!注目の米トレーニング施設「ドライブラインベースボール」に潜入”. サンケイスポーツ (2019年12月25日). 2020年11月11日閲覧。
  30. ^ ロッテ・西野、674日ぶり先発勝利!5回0封でローテの穴埋めた”. サンケイスポーツ (2019年8月6日). 2020年11月11日閲覧。
  31. ^ ロッテ痛烈お返し 育成出身・西野が初完封!千賀ノーノーから一夜「ホッ」下克上へ3位死守”. スポーツニッポン (2019年9月8日). 2020年11月11日閲覧。
  32. ^ 開幕ローテ候補のロッテ・西野「変化球はOK」”. ベースボールキング (2020年3月1日). 2020年11月11日閲覧。
  33. ^ ロッテ西野が右肘靱帯損傷 井口監督も険しい表情”. 日刊スポーツ (2020年6月16日). 2020年11月11日閲覧。
  34. ^ ロッテ西野が右肘手術 スローイング11月の見込み”. 日刊スポーツ (2020年6月30日). 2020年11月11日閲覧。
  35. ^ “ロッテ 西野勇士「理想は上原さんのようなクローザー」”. 週刊ベースボールONLINE. (2014年7月21日). http://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail&id=072-20140721-01 2014年10月1日閲覧。 
  36. ^ 育成出身のロッテ・西野 1軍デビュー登板へ 川崎コーチも期待”. スポニチ Sponichi Annex (2013年2月26日). 2013年3月13日閲覧。
  37. ^ 『2014 プロ野球オール写真選手名鑑』日本スポーツ企画出版社、2014年、42頁頁。ISBN 978-4-905411-17-8 
  38. ^ “ロッテ・西野勇士、試練を乗り越えパ・リーグ初の育成から新人王なるか?”. web Sportiva. (2013年7月7日). http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/2013/07/07/post_257/ 2014年10月2日閲覧。 
  39. ^ 電車男ロッテ西野、自動車免許を取得”. 日刊スポーツ nikkansports.com (2013年12月29日). 2013年12月29日閲覧。
  40. ^ 「マツダオールスターゲーム2013」益田投手、西野投手、今江選手、鈴木選手が監督推薦で選出!!”. 千葉ロッテマリーンズ (2012年7月1日). 2013年7月4日閲覧。

関連項目

外部リンク