「機動戦士ガンダムUCの登場兵器」の版間の差分
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=== メガラニカ === |
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[[アナハイム・エレクトロニクス]]が所有する工業コロニー「インダストリアル7」の建造を行っているコロニービルダー。首を伸ばした巻き貝のような形状から「[[カタツムリ]]」という通称でも呼ばれるが、正体は「ラプラスの箱」が開示されるその時に備え、[[機動戦士ガンダムUC#サイアム・ビスト|サイアム・ビスト]]が直属組織により極秘裏に木星開発用のベース・シップを改造した<ref>『週刊ガンダム・モビルスーツ・バイブル』第34号,p. 32</ref>、[[ビスト財団]]が実質私有する「超巨大航宙戦艦」である。 |
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ビスト財団の私有地でもありアナハイム社の設備も持つという地理を利用する形で、秘密裏にユニコーンガンダムの開発が行われた。同時に「ラプラスの箱」の秘匿場所でもあり、物語の出発点と終着点となる。「ラプラスの箱」開放に備え、巨大宇宙戦艦と呼べるだけの絶対的な防衛戦力を誇り、外周部に吸着された資源用の岩塊内に多数の武装を隠し持ち、それらすべての武装を暴露したメガラニカの火力は地球圏最強<ref>『機動戦士ガンダムUC パーフェクトガイド』角川書店、2009年8月20日、98頁。ISBN 978-4-048-54388-0。</ref>を誇る。また、「ラプラスの箱」開放のために地球圏の主要メディアへの介入を可能とする放送設備と、惑星間航行を可能とする強力な核パルスエンジンを備えている。 |
ビスト財団の私有地でもありアナハイム社の設備も持つという地理を利用する形で、秘密裏にユニコーンガンダムの開発が行われた。同時に「ラプラスの箱」の秘匿場所でもあり、物語の出発点と終着点となる。「ラプラスの箱」開放に備え、巨大宇宙戦艦と呼べるだけの絶対的な防衛戦力を誇り、外周部に吸着された資源用の岩塊内に多数の武装を隠し持ち、それらすべての武装を暴露したメガラニカの火力は地球圏最強<ref>『機動戦士ガンダムUC パーフェクトガイド』角川書店、2009年8月20日、98頁。ISBN 978-4-048-54388-0。</ref>を誇る。また、「ラプラスの箱」開放のために地球圏の主要メディアへの介入を可能とする放送設備と、惑星間航行を可能とする強力な核パルスエンジンを備えている。 |
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地球連邦宇宙軍の特殊部隊「ECOAS(エコーズ)」が使用している可変MS。特殊任務や隠密作戦での運用を想定した機体で、海軍戦略研究所([[サナリィ]])によって開発された<ref name="d50c_man">プラモデル『1/144 D-50C ロト ツインセット』取扱説明書</ref>。 |
地球連邦宇宙軍の特殊部隊「ECOAS(エコーズ)」が使用している可変MS。特殊任務や隠密作戦での運用を想定した機体で、海軍戦略研究所([[サナリィ]])によって開発された<ref name="d50c_man">プラモデル『1/144 D-50C ロト ツインセット』取扱説明書</ref>。 |
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連邦軍から出された機体への開発要求事項は、『秘匿性を確保するための機体小型化』、『兵員輸送車としての機能』、『迅速な作戦展開を可能とする高い機動性の確保』の三点であった<ref name="d50c_man" />。相反するこれらの要求に対して、サナリィは独自に研究開発していた超小型熱核反応炉を搭載することで解決。同世代のMSに比べ出力に大きく劣るものの、当時のMS産業を一手に担っていた[[アナハイム・エレクトロニクス |
連邦軍から出された機体への開発要求事項は、『秘匿性を確保するための機体小型化』、『兵員輸送車としての機能』、『迅速な作戦展開を可能とする高い機動性の確保』の三点であった<ref name="d50c_man" />。相反するこれらの要求に対して、サナリィは独自に研究開発していた超小型熱核反応炉を搭載することで解決。同世代のMSに比べ出力に大きく劣るものの、当時のMS産業を一手に担っていた[[アナハイム・エレクトロニクス]]ですらなしえなかった実用的な性能を持った小型機体の開発に成功した<ref name="d50c_man" />。また、この技術を起点として機体各所をミリ単位でクリアランス調整し一切のデッドスペースを排除、その結果全高12.2mと非常に小さく収め<ref name="d50c_man" /><ref name="prisma">角川書店『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ』113-116頁。</ref>、さらに装甲材は最低限の防弾性能にとどめることで軽量化し機体の推力重量比を向上させ機動性を確保している。問題点を利点で補う開発手法をとったことでMS形態、タンク形態双方で連邦軍の要求性能を十二分に充足させた<ref name="d50c_man" />。 |
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工作任務などにも使えるよう少数の兵員輸送が可能となっている他、慣性航法装置をはじめとした最新型のセンサー類や通信装置を搭載しており、指揮通信車としての機能も有する<ref name="d50c_man" />。乗員数は上部操縦室に3名(車長、操縦士、通信士)後部の兵員室に兵員8名<ref name="prisma"/>が収容可能。また兵員が白兵戦で使用する「HMR-96 携帯式ミサイル・ランチャー」などの装備も収容することが可能。 |
工作任務などにも使えるよう少数の兵員輸送が可能となっている他、慣性航法装置をはじめとした最新型のセンサー類や通信装置を搭載しており、指揮通信車としての機能も有する<ref name="d50c_man" />。乗員数は上部操縦室に3名(車長、操縦士、通信士)後部の兵員室に兵員8名<ref name="prisma"/>が収容可能。また兵員が白兵戦で使用する「HMR-96 携帯式ミサイル・ランチャー」などの装備も収容することが可能。 |
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[[クィン・マンサ]]の大火力を20メートル級MSで実現するというコンセプトで開発され、コクピット周辺に[[サイコフレーム]]、両肩に武装コンテナとスラスターを集約したフレキシブル・バインダー計4基を採用することで機体の小型化に成功している。そのためIフィールド・ジェネレーターは本体ではなくバインダー内に搭載している<ref>プラモデル『HGUC クシャトリヤ』説明書、バンダイ、2009年10月。</ref>。頭部形状はクィン・マンサのツインアイ式に対し[[ゲルググ]]や[[ガルバルディ]]などに類似したモノアイ式になり、胸部や両手首などにエングレービングが施されている。 |
[[クィン・マンサ]]の大火力を20メートル級MSで実現するというコンセプトで開発され、コクピット周辺に[[サイコフレーム]]、両肩に武装コンテナとスラスターを集約したフレキシブル・バインダー計4基を採用することで機体の小型化に成功している。そのためIフィールド・ジェネレーターは本体ではなくバインダー内に搭載している<ref>プラモデル『HGUC クシャトリヤ』説明書、バンダイ、2009年10月。</ref>。頭部形状はクィン・マンサのツインアイ式に対し[[ゲルググ]]や[[ガルバルディ]]などに類似したモノアイ式になり、胸部や両手首などにエングレービングが施されている。 |
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宇宙世紀0096年時のMSとしては破格の高性能機だが、「袖付き」が保有するサイコフレームは第二次ネオ・ジオン抗争時に[[アナハイム・エレクトロニクス |
宇宙世紀0096年時のMSとしては破格の高性能機だが、「袖付き」が保有するサイコフレームは第二次ネオ・ジオン抗争時に[[アナハイム・エレクトロニクス]]に発注した分しかなく、再生産する設備もないため、整備もままならないワン・アンド・オンリーの機体となっている。また、小型化されたとはいえ、ファンネルを始めとする多数の火器を管制する本機の操縦は非常に複雑で、「袖付き」軍内でこれを扱えるパイロットは強化人間のマリーダ・クルスのみとなっている。 |
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高い火力と大型サイズを活かしたMA的運用だったクィン・マンサに対し、小型化の結果である本機はMS的運用が多く取られ、ファンネルとのコンビネーションや対複数の格闘戦もこなしている。 |
高い火力と大型サイズを活かしたMA的運用だったクィン・マンサに対し、小型化の結果である本機はMS的運用が多く取られ、ファンネルとのコンビネーションや対複数の格闘戦もこなしている。 |
2020年11月7日 (土) 11:35時点における版
機動戦士ガンダムUCの登場兵器(きどうせんしガンダムユニコーンのとうじょうへいき)では、小説『機動戦士ガンダムUC』と、そのアニメ化作品(OVAおよびテレビシリーズ)、漫画化作品『バンデシネ』、その他の『ガンダムUC』のタイトルを冠する漫画、ゲーム、映像作品等に登場するモビルスーツ (以下MS) 、モビルアーマー (以下MA)、艦船などの架空の兵器について解説する。(一部「兵器」以外のメカニックについても記述する)
なお「ユニコーンガンダム」のように解説が別記事にあるものについては、本記事では詳細を省略する。
本記事で扱う作品について
『機動戦士ガンダムUC』は、原作小説やアニメ版(OVAおよびテレビシリーズ)、漫画版(『バンデシネ』)など、発表媒介で登場するMSに違いがあるため、機体によっては登場メディアを記述する。
所属勢力はOVA版『機動戦士ガンダムUC』公式サイトでの分類[1]に準じる。
後述の『UC-MSV』、『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』の登場兵器についても、一部本記事で記載する。
民間
トロハチ
バナージ・リンクスが物語序盤で使用した非武装のプチモビルスーツ。(形式番号:TOLRO-800)
トルロ社が開発した最新型で、一人乗りの作業用機種。「トロハチ」は広く定着している愛称で、正式名称は「トルロ社製プチモビルスーツ TOLRO-800型」と呼ばれる。
- 劇中での活躍
- 物語序盤におけるオードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)とバナージの出会いに居合わせた機体。オードリーがコロニー内に投げ出されて遭難死しかけた際に、バナージが操縦してオードリーを救出し、機体の大破と引き替えに困難な不時着を成功させている。
- また、本作に登場するトロハチはバナージのアルバイト先であるスペースデブリの回収企業、ブッホ・ジャンク社の所有機として描写されており、『機動戦士ガンダムF91』に登場するブッホ・コンツェルンの前身として設定されていた、ブッホ・ジャンク社の業務の様子が描かれている。
メガラニカ
アナハイム・エレクトロニクスが所有する工業コロニー「インダストリアル7」の建造を行っているコロニービルダー。首を伸ばした巻き貝のような形状から「カタツムリ」という通称でも呼ばれるが、正体は「ラプラスの箱」が開示されるその時に備え、サイアム・ビストが直属組織により極秘裏に木星開発用のベース・シップを改造した[2]、ビスト財団が実質私有する「超巨大航宙戦艦」である。
ビスト財団の私有地でもありアナハイム社の設備も持つという地理を利用する形で、秘密裏にユニコーンガンダムの開発が行われた。同時に「ラプラスの箱」の秘匿場所でもあり、物語の出発点と終着点となる。「ラプラスの箱」開放に備え、巨大宇宙戦艦と呼べるだけの絶対的な防衛戦力を誇り、外周部に吸着された資源用の岩塊内に多数の武装を隠し持ち、それらすべての武装を暴露したメガラニカの火力は地球圏最強[3]を誇る。また、「ラプラスの箱」開放のために地球圏の主要メディアへの介入を可能とする放送設備と、惑星間航行を可能とする強力な核パルスエンジンを備えている。
「ラプラス事変」最終盤においてネオ・ジオングの侵攻を受け、居住区の外壁が破壊されてしまった[4]が、ミネバ・ラオ・ザビによる「ラプラス宣言」を地球圏へ向けて発信し、中立地帯を目指して航行を開始した。
その他の登場兵器(民間)
詳細が他記事に存在するものは以下に列挙する。
- ユニコーンガンダム
- 『機動戦士ガンダムUC』本編の主役機。主人公の少年バナージ・リンクスが搭乗する、「ラプラスの箱」の“鍵”になると言われる白いモビルスーツ。バナージと共に様々な陣営を転々とする。
- 最終決戦では、武装を強化した「フルアーマー・ユニコーンガンダム」に換装される。
- →「ユニコーンガンダム § 1号機」を参照
- シルヴァ・バレト
- 『UC』の漫画版となる『バンデシネ』のためにデザインされたモビルスーツで、『UC-MSV』に分類されたのち、アニメ版にも登場した。ビスト財団の所有するモビルスーツとして登場する。→「ドーベン・ウルフ § シルヴァ・バレト」を参照
- シルヴァ・バレト(ファンネル試験型)
- シルヴァ・バレト背部にジェネレーター内蔵式の有線式大型ファンネルを装備した試験機。
地球連邦軍
作中の軍事勢力の一つ「地球連邦軍」にて運用される機体。
リゼル
リゼル ReZEL | |
---|---|
型式番号 | RGZ-95 |
建造 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 20.5m |
本体重量 | 25.8t 29.2t(ディフェンサーbユニット装備時) |
全備重量 | 57.6t 68.3t(ディフェンサーbユニット装備時) |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
出力 | 2,220kW 2,320kW(ディフェンサーa/bユニット装備時) |
推力 | 81,500kg 91,600kg(ディフェンサーa/bユニット装備時) |
センサー 有効半径 |
14,920m |
武装 | ビーム・ライフル グレネード・ランチャー ビーム・サーベル 頭部バルカン×2 メガ・ビーム・ランチャー シールド ビーム・キャノン(シールドに内蔵) (ディフェンサーaユニット装備時) マイクロ・ミサイル ハイパー・ビーム・サーベル×2 (ディフェンサーbユニット装備時) メガ・ビーム・ランチャー×2 ビーム・キャノン×2 |
搭乗者 | リディ・マーセナス ホマレ ロンド・ベル隊 スリーアローズ隊 |
リゼルコマンダータイプ ReZEL COMMANDER TYPE | |
型式番号 | RGΖ-95C |
本体重量 | 27.0t 28.3t(ディフェンサーaユニット装備時) |
全備重量 | 60.5t 65.1t(ディフェンサーaユニット装備時) |
推力 | 85,400kg |
搭乗者 | ノーム・バシリコック イアン |
リ・ガズィと同じRGZ系列に連なる機体。『シャアの反乱』後、少数が量産、配備されている。
ΖプラスR型やリ・ガズィのようなバックウェポンシステムによる準可変機構ではなく、可変機構の弾力的運用を前提に、グリプス戦役時に廃案となったΖIIの設計をリファインする形で量産化を成功させている。巡航形態はΖガンダムと同様にウェイブライダー(WR)と呼ばれており[5]、上半身の変形機構はΖガンダムを踏襲するが、脚部やバックパックの変形や変化完了後のシルエットはΖIIと同様にメタス系のMA形態に近い。可変機構構造が比較的簡易なメタス系列を参考とし、内装の一部をジェガン系列と統一化することにより、従来の可変機の多くが問題にしていた高コストゆえの生産性の低さをクリアしている。加えて、リミッターによる機体の限界性能の引き下げと新型OSによるコントロールサポートによってΖ系列機特有のピーキーな操作感も幾分緩和されており、新兵でも難なく扱うことができる。しかし、熟練パイロットの一部ではリミッターを外して特有のピーキーな操縦性を好んだという逸話がある。
機体名は「リファイン・ゼータ・ガンダム・エスコート・リーダー (Refine Zeta Gundam Escort Leader)」の頭文字の略称「ReZEL」より。スラスター推力に余裕があり、エスコート・リーダーの名が示すようにバックパックにジェガンを牽引できるグリップが設けられており、サブフライトシステムとしても運用できる。
Ζ系列の機体でありながら、ジムやジェガンの系譜にも属する本格的な量産機であり、頭部エクステリアはいわゆるΖ系ガンダムフェイスではなく、多くの連邦軍量産機に見られるゴーグル式カメラアイを採用している。また、エースパイロット向けに性能を再調整した特別仕様機・C型(コマンダータイプ)があり、主に部隊の隊長機として運用される。こちらは推力のリミッター上限を高め[6]、機体のフレーム構造の見直しが図られていて、各部のセンサーは通常機のレッドからグリーンに変更されている。ドゴス・ギア級戦艦「ゼネラル・レビル」に配備された機体は全機C型となっている(グレー系とオレンジのカラーリングで、センサーは黄色)。
携行火器はビーム・ライフルのほか、ミッションによっては長距離狙撃も可能なメガ・ビーム・ランチャーを替わりに装備する。
当初の画稿・設定では、一般機はボックス・ユニットとビーム・ライフル、コマンダータイプはウイング・ユニットとメガ・ビーム・ランチャーを装備しているが、固定装備ではなく、ミッションによって変更される[7]。
- 武装
-
- ビーム・ライフル
- Ζガンダムに使用された専用のビーム・ライフルを量産可能にしたもので、銃口からビーム・サーベル(ロング・ビーム・サーベル)を発振させる事が可能。またこのビーム・ライフルには、通常射撃モードと高出力射撃モード(通称「ギロチンバースト」)があり、使い分けが可能。
- グレネード・ランチャー
- 前腕部に2発ずつ装備されている近接用装備。近接戦闘時での有効性が認められている。ビーム・サーベルとの選択が可能。
- ビーム・サーベル
- 前腕部に2基ずつ装備されている近接戦闘用兵器。グレネード・ランチャーとの選択が可能。
- 頭部バルカン
- 60mmバルカン砲。主に牽制用として使用される。
- メガ・ビーム・ランチャー
- 専用オプションとして設定された長距離支援用としても運用可能な高出力ビーム兵器。装備の際は背面ユニットと固定接続する。MS本体のジェネレーターに加え、メガ・ビーム・ランチャー本体に内蔵されたサブ・ジェネレーターがエネルギーを補う事で、高威力で安定した出力と弾数を誇る。
- シールド
- 専用の多目的防御装備。先端部分にはビーム・キャノンを内蔵(後述)。後端部のブレードは近接戦闘時に打突兵器として使用される。
- ビーム・キャノン
- シールドの先端部分に内蔵されている3点バースト方式のビーム・キャノン。ウェイブライダー形態時にはメインウェポンとして機能する。
- バックパック
- ミッションによって換装可能となっている。
- ボックス・ユニット
- 標準型とされ、多くの機体が装備している。
- ウイング・ユニット
- 大気圏突入と大気圏内飛行が可能なウイングバインダー装備のもの。宙間運用でも性能が向上するため、熟練パイロットが多く使用する。
- ディフェンサーユニット
- 『UC』の漫画化作品『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』が初出。宇宙空間戦で、最前線や重要拠点に先制攻撃を行なう強襲用装備。スラスターを複数配置し、大出力により短時間での戦場到達が可能。腰部サイドアーマーもテールバインダーに換装され、作戦空域でのMS形態の高機動性に貢献する。同ユニットに換装したリゼルのみでの小隊運用を前提とするため、ボックス、ウイングの両ユニットには設定されている牽引グリップが装備されていない。兵装により2種類に分類される。
- a装備(aユニット)
- 近接・中距離での広域拡散型兵装。大量のマイクロ・ミサイルを格納したコンテナと、ハイパー・ビーム・サーベルを装備している。ハイパー・ビーム・サーベルはΖΖガンダムの同名兵装を元にしているが、ビーム・キャノン機能はオミットされている。
- b装備(bユニット)
- 中・長距離の一点集中型兵装。増設されたジェネレーターにより、ビーム兵装の稼動効率が強化され、バインダー内装のビーム・キャノンのほか、ボックス、ウイングの両ユニットでは単装運用されるメガ・ビーム・ランチャーを2門装備できる。
- デザイン
- 腰部から脚部スラスターにかけての形状はΖΖガンダム、FAZZ(ファッツ)などのMSZ-010系列に酷似しており、様々な系列のアナハイム社製MSの設計ノウハウやデザインがフィードバックされた形となっている。
- デザイン発注時の仮称は「Z III(ズィー・トライ)」であった[8]。
- 劇中での活躍
- 小説『機動戦士ガンダムUC』では、ロンド・ベル隊所属の戦艦ネェル・アーガマの艦載機として、全編を通して登場。隊長機を含め8機および予備機数機が搭載されており、そのうち8番機(ロメオ8)は、『UC』における主要登場人物の一人、リディ・マーセナスの物語序盤における乗機として活躍する。劇中ではジェガンとともにやられ役として多くの機体が撃墜されているものの、最初の戦闘シーンでは可変MSとしての機動力でギラ・ズールを圧倒し、巡航形態による接近・離脱とMS形態での接近戦を使い分けるヒット・アンド・アウェイ戦法を用いる描写がされている[9][注釈 1]。
- アニメ版『UC』では原作同様のロンド・ベル配備機のほか、ライト・グレーとオレンジを基調としたゼネラル・レビル配備機が登場。うち1機はディフェンサーbユニットを装備している。ゼネラル・レビル配備機は映画『機動戦士ガンダムNT』にも登場する。
- コミカライズ版の『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』では、インダストリアル7宙域でアナハイム社所属のシルヴァ・バレト(ジムヘッド型)3機と交戦。対シナンジュ戦ではノーム・バシリコック機とホマレ機にディフェンサーaユニットを、リディ機にディフェンサーbユニットを装備している。
- 外伝漫画の『機動戦士ガンダムUC MSV 楔』や『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』では、本機3機からなる女性パイロットの小隊「スリーアローズ」が登場する。『楔』ではディフェンサーa・bユニットを装備、『ラスト・サン』ではそれぞれジェガン(エコーズ仕様・コンロイ機)のハンドガン2丁、ガンダムMk-IIのハイパー・バズーカ2丁、Ζガンダムのハイパー・メガ・ランチャーを携行する。
- 宇宙世紀0112年を描いた漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』の第1話では、ガンダムF90Eタイプの稼働試験(ジャミングおよびダミーデータ挿入)のため、ゲイツ中尉率いる3機の小隊がヘビーガン2機と模擬戦をおこなっている。MSの小型化が進んだ劇中の時代でリゼルは旧型機とされ、当時の新鋭機であるヘビーガンの運動性能とF90の連携に圧倒されている。
ロト
ロト LOTO | |
---|---|
型式番号 | D-50C |
所属 | 地球連邦軍 |
建造 | サナリィ |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 12.2m |
重量 | 16.84t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
出力 | 980kW |
推力 | 32,400kg |
センサー 有効半径 |
8,800m |
武装 | ビーム・バーナー ミサイル・コンテナ ロングキャノン(200mm滑腔砲) 四連メガ・マシン・キャノン、他 |
地球連邦宇宙軍の特殊部隊「ECOAS(エコーズ)」が使用している可変MS。特殊任務や隠密作戦での運用を想定した機体で、海軍戦略研究所(サナリィ)によって開発された[10]。
連邦軍から出された機体への開発要求事項は、『秘匿性を確保するための機体小型化』、『兵員輸送車としての機能』、『迅速な作戦展開を可能とする高い機動性の確保』の三点であった[10]。相反するこれらの要求に対して、サナリィは独自に研究開発していた超小型熱核反応炉を搭載することで解決。同世代のMSに比べ出力に大きく劣るものの、当時のMS産業を一手に担っていたアナハイム・エレクトロニクスですらなしえなかった実用的な性能を持った小型機体の開発に成功した[10]。また、この技術を起点として機体各所をミリ単位でクリアランス調整し一切のデッドスペースを排除、その結果全高12.2mと非常に小さく収め[10][11]、さらに装甲材は最低限の防弾性能にとどめることで軽量化し機体の推力重量比を向上させ機動性を確保している。問題点を利点で補う開発手法をとったことでMS形態、タンク形態双方で連邦軍の要求性能を十二分に充足させた[10]。
工作任務などにも使えるよう少数の兵員輸送が可能となっている他、慣性航法装置をはじめとした最新型のセンサー類や通信装置を搭載しており、指揮通信車としての機能も有する[10]。乗員数は上部操縦室に3名(車長、操縦士、通信士)後部の兵員室に兵員8名[11]が収容可能。また兵員が白兵戦で使用する「HMR-96 携帯式ミサイル・ランチャー」などの装備も収容することが可能。
前腕に当たる部分にはマニピュレータが無く、ボックスランチャーが直付けされている。固定兵装は工作用途と近接斬撃用途を兼ねるビームバーナーのみで、他の武装はマウントラッチにて着脱や換装が可能なオプション装備である。
元々対MS戦を意識して開発された機体ではないため、全体的には火力に乏しい。しかし運用次第ではMS相手の戦闘に十分耐えられるだけの性能を持つ。外観やスペックからは想像できないほど対地・対宙での機動力があり、ある程度の空間戦闘もこなす。本機のデータは宇宙世紀0100年代より行われたサナリィの小型MS開発にも活かされ、型式番号の「50」は戦車に変形する機体用番号として使われたという[10][11][12]。
『UC』より後年の宇宙世紀を舞台にする劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』に登場したガンタンクR-44とはデザインが類似しており、型式番号の「50」も共通している。
- 武装
-
- マシン・キャノン
- 右肩に装着される基本兵装。対人、対車両が主な用途で25mm実体弾を装填する[10]。
- ミサイル・コンテナ
- 下腕に装着したボックスランチャーに格納されるミサイル発射装置。作戦に応じて3連式マイクロミサイルユニット4基または大型ミサイルユニット4基が選択可能で、ユニットごと換装する。対MS用兵装として装備された[10]。
- ビーム・バーナー
- ボックスランチャーに装着されているサブ・アームに内蔵された近接戦闘用装備。メガ粒子を縮退させて刃を形成するビームサーベルと異なり、バーナーを密着させメガ粒子を対象に直接吹き付ける[10]。主に溶断用として使用された。
- ロング・キャノン
- 長距離支援用のオプション兵装で両肩に装備する滑腔砲。200mm徹甲弾を使用することで申し分のない性能を発揮する[10]。
- メガ・マシン・キャノン
- 4連装の対空用オプション兵装で、右肩に装着される。銃身にセンサーが組み込んであり、高い命中精度を誇る[10]。
- 劇中での活躍
- 小説版では、特殊部隊「ECOAS」の2機がロンド・ベル所属のネェル・アーガマに持ち込まれている。1番機はインダストリアル7市街戦においてダグザ・マックール中佐指揮の下、クシャトリヤに対してファンネルをネット弾で絡めとり、地表へ墜落させて無力化する「対サイコミュ兵器戦術」を使用した。地道ながら確実なこの戦術によってファンネル2機を沈黙させたが、3機目のファンネルが放ったメガ粒子砲の直撃を受けて大破し、炎上した。
- アニメ版では、ECOASに配備された機体が多数登場し、「ラプラスの箱」を巡る各作戦に参加した。インダストリアル7内でクシャトリヤとの交戦や、パラオ攻防戦では工作活動を行うと共に、パラオ防衛部隊との交戦でドラッツェ、ガザDやギラ・ドーガ等を撃墜しているが、シナンジュ、ギラ・ズールに撃破される。また、戦闘だけでなくMSパイロット以外のECOAS工作員を送り込む移動手段としても利用されている。ラプラスの箱を巡る紛争の最終局面においては、メガラニカへ向かうネェル・アーガマのカタパルト上で援護射撃を行っていたが、艦砲射撃を受け撃破された。
GFタンク
GFタンク GF-TANK | |
---|---|
型式番号 | RIX-00PT |
頭頂高 | 11.8m |
本体重量 | 19.8t |
全備重量 | 24.9t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 +ガンダリウム合金 |
出力 | 1,450kW |
推力 | 60,000kg |
センサー 有効半径 |
12,300m |
武装 | エクス・キャノン ビーム・マシンガン (兼パイル・ハンマ) ミサイル・コンテナ ビーム・ガン ヒート・カッター |
搭乗者 | ダン・コルトン 他 |
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』に登場。
サナリィが開発したロトをベースに、アナハイム社が大幅な改修を施した機体。ガンダムGファーストやキャノンガンも関連する「ある技術検証計画」の「要」として[13]地球連邦地上軍の発注により製作され、他の2機とともにサイド7でおこなわれる式典用にトリコロールを基調とした塗装が施される。
本機の最大の特徴として、大型バックパック形態「バックウェポンモード」へと変形し、Gファーストまたはキャノンガンの背部へドッキングする機能を有しており、両機の戦闘能力を大幅に引き上げることが可能となる。さらに、人型の「ファイター」形態から巡行用の飛行形態「スカイ」と対人戦用の重戦車形態「ブル」にも変形可能で、これらの名称はGファイターの各形態名を由来にしている。また、サイコフレームの外部装置化による性能向上の実証試験機としての位置づけも与えられており[14]、サイコフレームが内蔵されている。乗員は頭部に2名、胸部内に3名の計5名が搭乗可能。
スカイ形態における主翼にはビーム・コーティング剤が塗布されており、ほかの形態での側面の防御に一定の効果を発揮する。主兵装は長距離砲撃が可能な両肩の高出力ビーム砲「エクス・キャノン」で、先端はGファーストやキャノンガンの兵装を拡張する「エクス・カートリッジ」としての運用も可能。両前腕はミサイル・コンテナになっており、ビーム・マシンガンも内蔵する。砲身が伸縮式になっており、構造物破壊用のパイル・ハンマ(杭打ち機)としての運用も可能。腰部フロント・アーマーにはビーム・ガンを装備、スカイ形態では機首先端部に配置される。アンクル・ガードのヒート・カッターは、歩行の際の障害物などを溶断する。
ジェスタ
ジェスタ JESTA | |
---|---|
型式番号 | RGM-96X |
全高 | 19.3m |
本体重量 | 24.8t |
全備重量 | 57.2t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 +一部ガンダリウム合金使用 |
出力 | 2,710kW |
推力 | 89,030kg |
センサー 有効半径 |
14,200m |
武装 | バルカン・ポッド・システム ビーム・ライフル ビーム・サーベル ハンド・グレネード×6 シールド シールド内蔵式2連ミサイルランチャー×2 |
搭乗者 | ナイジェル・ギャレット ダリル・マッギネス ほか |
ジェスタ・キャノン JESTA CANNON | |
全高 | 19.3m |
本体重量 | 39.7t |
全備重量 | 75.4t |
武装 | バルカン・ポッド・システム ビーム・キャノン 4連マルチランチャー ビーム・ライフル ハンド・グレネード×12 ビーム・サーベル |
搭乗者 | ワッツ・ステップニー ほか |
デストロイモードでの活動時間に制限があるRX-0 ユニコーンガンダムの護衛機として開発された、ジェガンの上位機種。ユニコーンが本来の任務である敵ニュータイプ、または強化人間の殲滅に専念できるよう、周辺の敵戦力を排除する役目を担う。そのため、同時期のジェガンタイプを圧倒的に上回る高性能が求められており、その性能はνガンダムの9割にまで達している[15]。
左右腰部ラックにハンドグレネード(6本)、右前腕部にビームライフルの予備エネルギーパック(3本)、左前腕部にビームサーベル(1本)がマウントされている。また、バックパックのサブアームでシールドを保持するなどの新機軸を持つ。性能評価のため、ラー・カイラムに12機が配備された。 コードU011(ユニフォーム・イレブン)の機体は電子戦ユニットと観測機器を装備したEWAC機(早期警戒機)となっている。
アメリカ軍のネイビー・シールズのような特殊部隊をイメージしてデザインされた機体で、同時期にMS用のLCAC(エア・クッション型揚陸艇)もデザインされている[16]。
作中では後述のジェスタ・キャノンも含め、ロンド・ベルのエースパイロット3人による小隊「トライスター」の乗機として描かれる姿が主となっている。
ジェスタ・キャノン
アニメ版『機動戦士ガンダムUC』に登場(小説版には登場しない)。支援砲撃オプションを装着した遠距離仕様。右肩にビーム砲、左肩に4連マルチランチャーを増設している。火器管制機能が強化されており、増設された装甲でよりがっしりした体型となっている。増加装甲は爆砕ボルトによって排除が可能。なお、型式番号はジェスタと同じで特に変更はない。
ジェスタ シェザール隊仕様
ジェスタ シェザール隊仕様 JESTA SHEZARR TYPE[17] | |
---|---|
型式番号 | RGM-96Xs |
全高 | 19.3m[18] |
本体重量 | 27.5t(A班装備)[18] 24.8t(B, C班装備)[18] |
全備重量 | 63.3t(A班装備)[18] 57.2t(B, C班装備)[18] |
出力 | 2,710kW[18] |
推力 | 110,300kg(A班装備)[18] 89,030kg(B, C班装備)[18] |
センサー 有効半径 |
17,040m[18] |
武装 | ビーム・ライフル ビーム・サーベル ハンド・グレネード×6 メガ・ビーム・ランチャー(B班装備) キャプチャーガン(C班装備) |
搭乗者 | シェザール隊隊員 (詳細は本文を参照) |
アニメーション映画『機動戦士ガンダムNT』に登場。
ユニコーンガンダム3号機 フェネクスを捕獲する「不死鳥狩り」を行うシェザール隊に支給された機体。全ての機体の頭部にスコープ型のセンサー強化ユニットが装着されている。実戦では、スタークジェガンと同系の高機動型バックパックとプロペラント兼用の大型ブースターユニットを装備したA班、メガ・ビーム・ランチャーとトライポッドを組み合わせたスナイパー仕様のB班、89式ベースジャバーとフェネクス捕獲用のキャプチャーガンを携行するC班の各2機ずつ計6機小隊で運用される[19]。
A班装備にシェザール隊隊長のイアゴ・ハーカナ少佐(1番機)とタマン少尉(6番機)、B班装備にデラオ中尉とパベル中尉(5番機)、C班装備に副隊長のフランソン大尉(2番機)とアマージャ大尉がそれぞれ搭乗する。
アンクシャ
アンクシャ ANKSHA | |
---|---|
型式番号 | RAS-96 |
所属 | 地球連邦軍 |
建造 | アナハイム・エレクトロニクス社[20] |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 22.3m |
本体重量 | 28.3t |
全備重量 | 43.9t |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
ジェネレーター出力 | 2,200kW |
推力 | 79,600kg |
センサー 有効半径 |
14,200m |
武装 | ビーム・サーベル×2 ビーム・ライフル×2 60mmバルカン砲×2 ムーバブル・シールド・バインダー |
搭乗者 | 地球連邦軍一般兵 マイオス・ホーデン[21] ビーナ・スンレン[21] カーム・フライターク[21] |
アッシマーの後継機。整備の効率化と生産性を高めるべく、カメラアイがゴーグルタイプになっている(この変更は、モノアイなどジオン系意匠及びティターンズにアレルギーを持つ連邦上層部の意向も含まれている)など、ジム系MSと共通規格の部品を多く使用しているのが特徴。また、これらの変更により、機体分類もMAからMSへと変更されている。前腕部に設置されたムーバブル・シールド・バインダーなど、ギャプランの影響も見られる[22]。
MA形態においては、機体上部に他のMSを乗せて重力下飛行を行うことや、サブフライトシステムとして運用することが可能。
名前はヒンドゥー教の神「ガネーシャ」の持つ杖が由来。
- 主な武装
- 劇中での活躍
- 地球連邦軍所属の輸送艦ガルダの艦載機として登場。
- 原作小説の第7巻ではトリントン基地を訪れたラー・カイラムを出迎える場面で初登場し、アッシマーの系譜に連なる新鋭機であることが言及されている。後の場面ではマリーダ・クルスが搭乗する ユニコーンガンダム2号機バンシィを戦場まで運搬するためのサブフライトシステムとしても用いられている。その後、1機がユニコーンガンダム1号機と2号機の対決に介入するが、1号機に返り討ちにされて両腕を切り落とされ、2号機が1号機に向けて放ったビーム・マグナムの流れ弾に被弾し、ガルダの垂直尾翼に叩きつけられる寸前に爆散する。
- アニメ版では都合7機がガルダに搭載されており、襲撃したネオ・ジオン残党の排除とラー・カイラムから護送されてきたユニコーンガンダムの確保のために出撃し、ガランシェールおよびユニコーンガンダム1号機と交戦する。アニメ版ではいわゆる“やられ役”としての出番が主で、ガランシェール隊のギラ・ズールが装備したスキウレによって撃墜されたり、ユニコーンガンダム1号機にビーム・サーベル二刀流で挑むも返り討ちに遭い、サーベルを奪われる。デストロイモードのユニコーンガンダムとバンシィの対決中に介入しようとした機体は、2機のユニコーンが発生させたサイコ・フィールドに弾き飛ばされ、ガルダの翼に叩きつけられて爆散する。他にも、シャイアン基地に向かうローナン・マーセナス、マーサ・ビスト・カーバイン、アルベルト・ビストらの護衛として、2機が警戒飛行する姿が確認できる。
- 漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』第2巻第4話「復讐の神鳥」では、ガルダ所属機のパイロットたちに焦点を当てた外伝エピソードが描かれている。
- 『UC』の1年後を描くアニメ映画『機動戦士ガンダムNT』の導入部では、前作と同じくやられ役として2機[23]が登場しており、主人公ヨナ・バシュタらが搭乗するルオ商会所属のディジェと交戦する。MA形態のアンクシャが奇襲を受けて炎上する場面から戦闘が始まり、その後別の機体が、ヨナの機体との鍔迫り合いの末に斬り刻まれて撃破される[24]。後者の機体は腹部と右腕を斬り落とされながらも反撃を試みるそぶりを見せており[24]、竹内清人によるノベライズ版では、登場場面こそ短いものの、これが初陣であったヨナに覚悟の差を示して死の淵まで追い詰めた、とする趣旨の描写がされている[23]。
その他の登場兵器(地球連邦軍)
詳細が他記事に存在するものは以下に列挙する。
- ユニコーンガンダム2号機 バンシィ
- 黒いユニコーンガンダムの2号機。当初は1号機と敵対する立場で登場し、ビスト財団によって「プルトゥエルブ」として再調整(洗脳)されたマリーダ・クルスが操縦する。マリーダが自我を取り戻して地球連邦軍を去った後は、バナージへの憎悪を抱くリディ・マーセナスの乗機となるが、最終的には1号機と共闘する。
- 小説版とアニメ版では仕様が異なり、リディが搭乗する機体は統合性能向上仕様の「バンシィ・ノルン」となっている、アニメ版での形状のパーツへと改修前。
- →「ユニコーンガンダム § 2号機 バンシィ」を参照
- ジェガン
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が初出。本作に登場するジェガンは公式サイトなどで単に「ジェガン」と呼ばれているものの、型式番号の異なるD型 (RGM-89D) である。
- →「ジェガン § ジェガンD型」を参照
- その他、以下のバリエーション機が本作に登場する(アニメ版登場順)。
- その他、以下のバリエーション機が本作に登場する(ゲーム、外伝登場順)。
- デルタガンダム
- 百式が開発当初のプランのまま、可変MSとして完成した姿。→「百式_(ガンダムシリーズ) § デルタガンダム」を参照
- ガンダムデルタカイ
- デルタガンダムのデータと、デルタプラスの開発データをフィードバックして完成した、デルタ系最終機である。
- デルタプラス
- ネェル・アーガマに補充された可変MS。→「百式 (ガンダムシリーズ) § デルタプラス」を参照
- ジムIII
- ジェガンよりも旧型の量産機。デザインが『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場したものと一部異なる。→「ジムIII」を参照
- ジムII
- 地上の連邦軍基地などに配備されていた旧型機。こちらも『機動戦士Ζガンダム』と一部デザインが異なるほか、アニメ版では「セミストライカー」という新規デザインの機種が登場した。→「ジムII」を参照
- ガンキャノン・ディテクター
- 地上の連邦軍基地などに配備されていた機体。→「メタス § ガンキャノン・ディテクター」を参照
- アクア・ジム
- 連邦軍の数少ない水陸両用機として登場した。→「ジムシリーズのバリエーション § アクア・ジム」を参照
- ネモ
- 地上の連邦軍基地などに配備されていた旧型機、アニメ版ネモのバリエーションとネモIIIして登場した。→「ネモ (ガンダムシリーズ)」を参照
- バイアラン・カスタム
- アニメ版で新たにデザインされたバイアランの改良機。さらに2号機が『UC-MSV』としてデザインされた。→「ティターンズの機動兵器 § バイアラン・カスタム」を参照
- Ζプラス
- アニメ版にのみ、地上用のA1型が登場している。→「Ζプラス」を参照
- グスタフ・カール
- アニメ版にのみ登場。原典は『UC』より後年の宇宙世紀を舞台とする『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場した機体。本作でのデザインは『SDガンダム GGENERATION』シリーズでデザインが刷新されたものに準じる。
- ネェル・アーガマ
- ロンド・ベル隊の所属艦で、ユニコーンガンダムの母艦となる。→「ネェル・アーガマ」を参照
- ラー・カイラム
- ロンド・ベル隊の旗艦。本作では地上で運用される。→「ラー・カイラム」を参照
- ガルダ
- 巨大輸送機ガルダの1番機。設定は『機動戦士Ζガンダム』などに存在していたが、アニメ作品で1番機「ガルダ」が明確に登場したのは本作が初となる。→「ガルダ (ガンダムシリーズ)」を参照
- ゼネラル・レビル
- 連邦軍再編計画のシンボルとして建造されたドゴス・ギア級二番艦。『機動戦士Ζガンダム』に登場したドゴス・ギアの面影を残しつつ、大幅な大型化やデザインの変更が行われている。
- ジュノー級潜水艦
- 小説版とアニメ版で設定が異なる(下記リンクは小説版、アニメ版の順)。
- ベースジャバー
- 地球連邦軍が使用した大気圏内用サブフライトシステム。機体色はがライトグレー。
- 89式ベースジャバー
- 第二次ネオ・ジオン抗争に地球連邦軍及びロンド・ベルが使用した宇宙用サブフライトシステム 。→「ベースジャバー § 89式ベースジャバー」を参照
- 94式ベースジャバー
- →「ベースジャバー § 94式ベースジャバー」を参照
ネオ・ジオン(袖付き)
ネオ・ジオン残党軍、通称「袖付き」にて運用される機体。所属する機体の多くに、袖や襟のような装飾(エングレービング)が施されているのが特徴。過去シリーズからの登場機も「袖付き」仕様にデザインが変更されている。
この装飾の理由は、第二次ネオ・ジオン抗争後、雑多な勢力の寄り合い所帯となった軍をまとめる意匠であったとされる[25]。また、軍を率いるフラッグシップ機であるシナンジュとその直属の親衛隊機、その他のエース・パイロット機の当該部位には、ルナ・チタニウムXを用いて一般機の装甲より強度が高く製作されていた[25][26]。
クシャトリヤ
クシャトリヤ KSHATRIYA | |
---|---|
型式番号 | NZ-666 |
所属 | ネオ・ジオン |
全高 | 22.3m |
本体重量 | 29.7t |
全備重量 | 74.02t |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
出力 | 16,540kW |
推力 | 197,800kg |
センサー 有効半径 |
18,500m |
武装 | 胸部メガ粒子砲×4 マシン・キャノン×2 ビーム・サーベル×2 バインダー部メガ粒子砲×8 バインダー部ビーム・サーベル×4 ファンネル×24 ビーム・ガトリングガン×2(小説版のみ) |
搭乗者 | マリーダ・クルス |
「袖付き」所属のニュータイプ専用MS。名称の「クシャトリヤ」は、古代インドの階級で第2位の王族・武人層を意味し、フル・フロンタル指揮下のネオ・ジオン残党軍ではフラッグシップ機であるシナンジュに次ぐ機体であることを物語っている。
クィン・マンサの大火力を20メートル級MSで実現するというコンセプトで開発され、コクピット周辺にサイコフレーム、両肩に武装コンテナとスラスターを集約したフレキシブル・バインダー計4基を採用することで機体の小型化に成功している。そのためIフィールド・ジェネレーターは本体ではなくバインダー内に搭載している[27]。頭部形状はクィン・マンサのツインアイ式に対しゲルググやガルバルディなどに類似したモノアイ式になり、胸部や両手首などにエングレービングが施されている。
宇宙世紀0096年時のMSとしては破格の高性能機だが、「袖付き」が保有するサイコフレームは第二次ネオ・ジオン抗争時にアナハイム・エレクトロニクスに発注した分しかなく、再生産する設備もないため、整備もままならないワン・アンド・オンリーの機体となっている。また、小型化されたとはいえ、ファンネルを始めとする多数の火器を管制する本機の操縦は非常に複雑で、「袖付き」軍内でこれを扱えるパイロットは強化人間のマリーダ・クルスのみとなっている。
高い火力と大型サイズを活かしたMA的運用だったクィン・マンサに対し、小型化の結果である本機はMS的運用が多く取られ、ファンネルとのコンビネーションや対複数の格闘戦もこなしている。
- 武装
-
- 胸部メガ粒子砲
- クィン・マンサから引き継いで搭載された火器。左右に2基の計4機を搭載。
- マシン・キャノン
- 胸部メガ粒子砲付近に内蔵された実弾火器。
- 腕部ビーム・サーベル
- 両腕の袖部分に格納された接近戦用武装。ほかのジオン系MSにみられる黄色ではなく、緑色のビーム刃を形成する。袖に収納時はビーム・ガンとしても使用が可能。
- バインダー部メガ粒子砲
- 「4枚羽」の渾名の由来となる肩部装甲とつながるバインダーに搭載された火器。1枚のバインダーにつき2基の計8機が搭載。
- バインダー部ビーム・サーベル
- バインダーに格納されたサブ・アームごとに各1基を内蔵。ユニコーンガンダムの両腕を抑えるほどのパワーを持ち、敵機の拘束や奇襲・反撃にも使用可能。
- ファンネル
- バインダーに6基搭載されたサイコミュ兵器。カラーリングは小説版では銀色、アニメ版では機体カラーと同じ緑でデブリと誤認されるほどに小型。過去のファンネル搭載機同様、バインダーに戻すことで再充電可能。
- ビーム・ガトリングガン
- メガ粒子砲やファンネルは機体およびパイロットにかかる負担が大きい兵装であるため、それらを補助する携行兵装として用意された[28]4銃身式の大型ビーム機関砲。小説版『UC』の最終決戦の際にはマニピュレーターが欠損した右腕の前腕部側面に2挺装着して出撃した[29]。
- 同じアナハイム製で同一規格のジョイントを有するユニコーンガンダムやギラ・ズール(アニメ版のみ)も装備・使用した。
- 劇中での活躍
- インダストリアル7強襲時は、数で勝るネェル・アーガマのMS隊を次々と撃破。そしてデブリ宙域に避難したネェル・アーガマにシナンジュやフル・フロンタル親衛隊と共に襲撃し、ユニコーンガンダムを鹵獲する。
- パラオ攻略戦では脱走したユニコーンガンダムを捕える任務(実際にはユニコーンガンダムの真の性能を試そうとしたフル・フロンタルの策略)を受けて交戦するも、デストロイモードとなったユニコーンガンダムの性能と能力に押され、右手を失う等マリーダ共々無数の傷を負い、ネェル・アーガマに収容される。アニメ版ではバインダーや四肢を切断され、頭部をビーム・サーベルで刺される等、大破に近いほどの損傷を受けている。その後、小説版では袖付き・ジオン共和国軍・ガランシェール隊にネェル・アーガマが制圧された際には再びマリーダが搭乗し、ローゼン・ズールの右腕を切断する活躍を見せる。
- 小説版『UC』における最終決戦では、手首より先を失った右腕に2丁のビーム・ガトリングガンを装備して出撃し[29]、ユニコーンガンダムのバックアップを担当した。マリーダとの親和性の高まりにより機体から虹色の燐光を発しながら[30]、ユニコーンガンダムとシナンジュの戦闘に介入してシナンジュの足止めを請け負う。ファンネルを全弾失い撃墜直前まで追い詰められるが、4枚の大型バインダーの接続アームを自ら斬り落とし、大型バインダー自体を巨大なファンネルとして操り、シナンジュに質量弾として突撃・起爆させる[31]という荒業で、その場を何とか切り抜け離脱した。その後、バンシィのビーム・マグナムからネェル・アーガマを庇って爆散し、爆発ではない未知の光を戦場に散らしながら消えていった。
クシャトリヤ・ベッセルング
- KSHATRIYA BESSERUNG
アニメ版に登場。ネェル・アーガマ内でトムラら「袖付き」側主導によって補修を受けた姿。「ベッセルング」とはドイツ語で「回復」の意(「ベッセルンク」がより原音に近い)。
左腕は肘から先が失われており、右脚は膝から先がフレームのみ、コクピットと頭部内フレームが露出している。連邦軍機のパーツを使って改修したため、モノアイの色がピンクから緑に変わっている[32]。胸部メガ粒子砲の銃口は左右各2門のうち1門がそれぞれ塞がれている。バインダーは左右1枚ずつとなり、左側は内部フレームのみとなっている。ネェル・アーガマ内での攻防の際に使用された。
当初は原作小説と異なり、再登場しない予定であったため大破させられたクシャトリヤだったが、アニメでも再登場させることになったため改修案が新たにデザインされた。
クシャトリヤ・リペアード
クシャトリヤ・リペアード KSHATRIYA REPAIRED | |
---|---|
型式番号 | NZ-666 |
所属 | ロンド・ベル(ネェル・アーガマ) |
全高 | 22.3m |
本体重量 | 27.9t |
全備重量 | 68.03t |
出力 | 9,924kW |
推力 | 198,680kg |
センサー 有効半径 |
17,800m |
武装 | 胸部メガ粒子砲×2 マシン・キャノン×2 ビーム・サーベル×1 バインダー部メガ粒子砲×2(×2) バインダー部ビーム・サーベル×2 改造ファンネル×12 右脚部ビーム・ガトリングガン×1 左腕部ハイパー・ビーム・ジャベリン×1 3連装シュツルム・ファウスト×1 |
搭乗者 | マリーダ・クルス |
アニメ版に登場。クシャトリヤ・ベッセルングが、ネェル・アーガマのクルーの手によって最終決戦に向けて更なる補修を受けた姿。
左腕の肘から先にはユニコーンガンダムのオプション兵装であったハイパー・ビーム・ジャベリンが接合され、欠損していた後部の2基のバインダー部分にはギラ・ズール用の大型プロペラント・ブースターを転用し、右脚仮設フレームの足裏にはビーム・ガトリングガンが内装され、フレームが露出していたいくつかの部分も装甲で補修されている。バインダーが減ったことで搭載武装は減少しているものの、これによる相対的な軽量化とブースターの推力によって機動性はむしろ向上している。ファンネルは小型シュツルム・ファウストの弾頭を先端に接合することで、それ自体を誘導ミサイルとする方式に改造された。従来の格納箇所であるバインダー裏面のラックは穴埋めされ、表面の開閉式カバー内部にコンテナを増設している。インダストリアル7宙域での決戦にて使用された。
ギラ・ズール
ギラ・ズール GEARA ZULU | |
---|---|
型式番号 | AMS-129 |
所属 | ネオ・ジオン軍残党「袖付き」 ジオン共和国軍 |
製造 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
全高 | 20.0m[33] |
本体重量 | 21.8t[33] 22.3t(親衛隊仕様機)[34] 27.3t(アンジェロ機)[35] 24.9t(エリク機)[36] |
全備重量 | 55.2t[33] 56.5t(親衛隊仕様機)[37] 61.4t(アンジェロ機)[37] 56.4t(エリク機)[36] |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[33] |
出力 | 2,470kW[33] 2,670kW(親衛隊仕様機)[34] 2,870kW(アンジェロ機[35]、エリク機[36]) |
推力 | 62,100kg[38] 74,520kg(親衛隊仕様機)[37] 77,625kg(アンジェロ機)[37] 77,630kg(エリク機)[36] |
センサー 有効半径 |
18,200m(一般機[38]、親衛隊仕様機[37]) 19,200m(アンジェロ機[37]、エリク機[36]) |
武装 | ビーム・マシンガン ビーム・ホーク ハンド・グレネード シュツルム・ファウスト シールド 他(「武装・装備」「主な武装」を参照) |
搭乗者 | サボア ギルボア・サント クワニ アイバン セルジ・ヘルファー(親衛隊仕様機) キュアロン・マスカ(親衛隊仕様機) アンジェロ・ザウパー エリク・ユーゴ |
「袖付き」の主力MS。もともとはギラ・ドーガに代わる新生ネオ・ジオン軍の次期主力機として、アナハイム社によって開発が進められていた機体である[1]。しかし、本格的な量産体制が整う前に第二次ネオ・ジオン抗争が終結したため、生産計画は棚上げとなる[33]。その後、「袖付き」の蜂起によりジオン再興の象徴としての主力機が必要とされ、生産が本格化する[33]。ただし、小規模な「袖付き」の台所事情から予定されていたスペックでの量産計画は承認されず[39]、基本的にはギラ・ドーガの発展強化更新型の範疇を逸脱するものではない[33]。しかし、ギラ・ドーガによる実績や数年間の技術の進展[33]、再承認のための入念な設計の見直しにより[39]、生産性や整備性は設計当初より改善されており、比較的容易に改修・強化が可能な非常に扱いやすい機体として完成する[33]。
外観はオーソドックスなジオン・スタイルでまとめられており[1]、ガスマスクのような口元と、高機動型ザクIIを思わせる大腿部側面のメイン・スラスター・ユニット[34]が特徴[38]。手首と胸部には「袖付き」の由来であるエングレーブ風の装飾が施されており、部隊や階級によって装飾の模様および肩部スパイクなどの形状が異なる[1]。また、隊長機は額にブレード・アンテナが設置される。標準塗装はザクIIやギラ・ドーガと同様、濃淡グリーンを基調とする。
小説版では、従来機のOSを使い回すため、当時の連邦軍ではすでに採用が中止されていたアームレイカー式操縦桿を採用しているとされたが[40]、アニメ版では一般的なグリップ式に変更された[37]。
- 武装・装備
-
- ビーム・マシンガン
- ギラ・ドーガのものと同様、ペレット状のビームを連射する[33]標準装備の携行火器で、当時の標準的な連射力・集弾率をもつ[38]。モードの切り替えにより通常のビーム・ライフルとしても使用可能[37]。マガジン(Eパック)はフォアグリップを兼ねており[38]、バナナ型となり装弾数が増えているが[34]、ギラ・ドーガ用のものとも互換性がある[37]。予備マガジンは3セットずつ、フロント・スカート左右にマウント可能。
- 基本設計に優れており拡張性が高く、本体のセンサーに直接リンクする大型センサーや[38]、銃身下部にグレネード・ランチャー・ユニットを装備することが可能[33]。
- ビーム・ホーク
- 接近戦用の武装。2基のビーム発生器を内装し、側部からマサカリ状のビーム刃を発生させるビーム・ホーク、ツルハシ状にしたビーム・ピック、先端から杭状に発生させるビーム・パイルと[39]、状況に合わせて変化させることが可能。2基同時の展開も可能で、使用時には柄を伸長させる[37]。
- ハンド・グレネード
- MS用手榴弾。磁気・接触・時限・熱探知など複数のモードで反応する信管をセット可能[33]。
- シュツルム・ファウスト
- 命中精度向上のため弾体後部に4枚の安定板が追加され、グリップと照準器が一体になった発射器を使用する[37]。
- シールド
- 右肩にザクIIと同様のL字型シールドを装備する。表面にシュツルム・ファウスト(上記と異なる従来型)4発をマウント可能。なお、左肩はスパイクのない球状のアーマーを装備。
- 重装用バックパック
- ジェネレーター直結型のオプション兵装を運用するために開発された大型のバックパック[35]。内蔵されたジェネレーターによる対応火器へのエネルギーの安定供給のほか、スタビライザーと2基の大型プロペラント・タンクを接続することで長時間の作戦行動が可能となる[35]。少数が製造され、親衛隊仕様機に優先的に配備されている[35]。
- ランゲ・ブルーノ砲・改
- 重装用バックパック対応兵器のひとつで、ギラ・ドーガ重装型のランゲ・ブルーノ砲を宇宙での運用に特化するため、実弾兵器から長射程のビーム・ランチャーとして改良されている[35]。貫通力強化のために収束率を極限まで高めたビームを高速で発射する[35]。後述のアンジェロ機のほか、ラプラス跡での戦闘ではガランシェール隊のギルボア・サント機ほか1機も装備している。
- その他武装
- ギラ・ドーガ用の武装もそのまま使用可能[38]。
- ランゲ・ブルーノ砲・改を装備したガランシェール隊所属機のうち、ギルボア機は副兵装としてビーム・ガトリングガンを、もう1機はサブ・マシンガンとギラ・ドーガのシールド(裏にシュツルム・ファウスト4発)を装備する。
- ガランシェール隊がガルダ輸送機からミネバ・ラオ・ザビらを奪還する際には、アイバン機[39](重装用バックパック装備)がスキウレとリック・ドムIIのロケット・バズーカを、クワニ機[39]がザクIIのザク・マシンガン、2連ザク・バズーカと3連装ミサイル・ポッド8基、グフカスタムのガトリング・シールド、ドムのジャイアント・バズ、ロケット・バズーカ、ゲルググJのビーム・マシンガン、陸戦型ジムのミサイル・ランチャー、リック・ディアスのクレイ・バズーカ、ハイザックおよびマラサイのビーム・ライフルを使用し、母艦のガランシェールに搭載された状態で連邦軍MS隊へ向け発砲している。これらは地球のジオン残党軍から譲り受けたもので[41]、漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』によれば、カークス隊のクイント中尉が一年戦争からの歴戦の中でかき集めてきたものとされる。
- 最終決戦に際してネェル・アーガマの所属となった3機(大腿部にオレンジ色の識別帯が施されている)のうち2機も、ガランシェールから持ち込んだ上記の武装の一部を使用[42]。一般機はスキウレ、親衛隊仕様機は2連ザク・バズーカおよびジェガンのシールドを装備する。残る1機の一般機は、ジェガンのビーム・ライフルとシールドを携行する。
ギラ・ズール(親衛隊仕様機)
フル・フロンタル直属の親衛隊に与えられた特別仕様機[34]。本仕様こそが設計段階における本来の標準スペックであるともいわれる[43][注釈 2]。
高機動を誇るフロンタルのシナンジュとの連携を図るため、大腿部メイン・スラスター(高機動型ザクIIR-2型を思わせるカバーが追加されている)をはじめとする推力の大幅な強化が図られ、バックパックはギラ・ドーガのプロペラント増加型の比推力を改善したものを装備し、長時間の作戦行動も可能となっている[34]。外観的には、両肩に大型のスパイク・アーマーを装備してより攻撃的になり、「袖付き」の装飾は親衛隊であることを示すために一般機より広範囲に施されている[1]。
本仕様は「袖付き」の中でも出撃回数が非常に多いにもかかわらず、撃墜スコアは微々たるものであったとされるが、これは戦場で先陣を切るフロンタルへの介入を親衛隊隊長が禁じたためといわれる[34]。しかし、攻撃に転じれば一騎当千と形容され、敵軍から恐れられたという[34]。
劇中では、セルジ機がユニコーンガンダムのビーム・マグナムの至近弾により誘爆し、キュアロン機もラプラス跡での戦闘で同機のビーム・サーベルに貫かれ撃破される。アニメ版終盤においては、ネェル・アーガマに残された鹵獲機の1機が運用されている。
映画『機動戦士ガンダムNT』に登場するジオン共和国軍のゾルタン・アッカネン大尉率いる部隊が運用するギラ・ズールの外観は親衛隊仕様機と同様(所属を偽るため、「袖付き」の装飾もそのまま)だが、スペックは一般機と同じ数値となっている[36]。
- 主な武装
ギラ・ズール(アンジェロ・ザウパー専用機)
親衛隊隊長であるアンジェロ・ザウパー大尉の専用機。親衛隊仕様機にパーソナル・カラーである紫を基調とした塗装が施され[1]、胸部の装飾も異なる。ブレード・アンテナと重装用バックパックを装備する。
初登場時にはランゲ・ブルーノ砲・改を装備し、ユニコーンガンダムと交戦するシナンジュを援護する。パラオ防衛戦ではサブ・マシンガンを携行し、シナンジュに随伴する。ラプラス跡での戦闘ではビーム・ショット・ライフルを携行し、ユニコーンガンダムに挑むも返り討ちに遭い、小説版では両腕と頭部を、アニメ版では四肢を切断される。
- 主な武装
ギラ・ズール(エリク・ユーゴ機)
『機動戦士ガンダムNT』に登場する、ジオン共和国軍のエリク・ユーゴ中尉の専用機。親衛隊仕様機をベースとしているが[45]、頭部のひさし、胸部の装甲形状と装飾、肩部スパイク・アーマーの端部やフロント・スカート端部の形状といった細部が異なり[45]、全体的に筋肉質で力強いイメージで作画されている[46]。アンジェロ機と同様に指揮官用のブレード・アンテナと重装用バックパックを備えるが[45]、ブレード・アンテナの形状はアンジェロ機と異なり、ヤクト・ドーガ(ギュネイ・ガス機)のように大小2本で構成されたものとなっている[45]。塗装はエリクのパーソナル・カラーであるダーク・ブルーを基調とする[45]。
- 主な武装
ゼー・ズール
ゼー・ズール ZEE ZULU | |
---|---|
型式番号 | AMS-129M |
全高 | 20.3m[47] |
本体重量 | 28.9t[47] |
全備重量 | 42.8t[48] |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[47] |
出力 | 2,470kW[47] |
推力 | 92,400kg[要出典] |
センサー 有効半径 |
18,200m[47] |
武装 | ビーム・マシンガン×1 ヒート・ナイフ×2 アイアン・ネイル×2 |
搭乗者 | アヴリル・ゼック テッセラ・マッセラ |
「袖付き」が地球侵攻に備え、アナハイム社に開発を委託した水陸両用MS[49][注釈 3]。「袖付き」は局地専用MSの開発に消極的であったが、ギラ・ズールの総合性能が極めて高く、そのコンセプトが名機であるザクIIに近いことから、例外的に同機をベースとした局地専用機の開発案が複数提示されたと言われており、本機もそのひとつである[49]。基本フレームはベース機と同一であるが、水圧軽減のための外装の改修や水中用の増加装備により、長時間の水中行動と、水陸ともに高い機動性を得ている[49]。内装部品は地上での運用に対応したものに改められている[50]。塗装は濃淡シー・ブルーを基調とする。
地球のジオン残党軍に補充用のギラ・ズール1機およびパイロットを含む数名とともに2機が送られ、不時着した「袖付き」の友軍の救援を依頼している[50]。
アニメ版では、トリントン基地襲撃において2機が参戦。シャンブロとともに基地へ向かう途中、海中で2機のアクア・ジムを撃破する。その後、ザク・マリナーやカプールらとともにトリントン湾岸基地に上陸。水中用装備を外したあと、基地に配備されていたジムIIらと交戦。当初はジオン残党軍らとともに連邦側を圧倒するも、バイアラン・カスタムとの戦闘で1機は両腕を切断され、もう1機は体当たりでビルに叩きつけられる。
漫画『『袖付き』の機付長は詩詠う』では、アニメ版で両腕を切断された機体はカークス隊のテッセラ・マッセラ中尉、ビルに叩きつけられた機体は「袖付き」のアヴリル・ゼック中尉が搭乗していたとされる。それ以前のダカール襲撃で初陣を飾り、水中から上陸部隊の援護をおこない、練度の高いパイロットが搭乗する水中型ガンダムとアクア・ジムに苦戦しつつも作戦を成功に導く。トリントン基地戦では2機とも脱出し、海岸の洞窟にあるカークス隊基地へ帰還。その後、同基地を襲撃する海賊との戦闘では残存装備をアヴリル機に集中して出撃、主戦力として活躍する。殿として戦う最中に因縁深いバイアラン・カスタムと遭遇するが、共闘する形で海賊を殲滅し、無事に脱出を果たす。
小説版では、ダカール侵攻においてその中心人物であるマハディ・ガーベイと、シャンブロの支援に3機が提供される。海中でアクア・ジム数機を撃破するが、地上での連邦軍トライスター隊との交戦によって2機が撃破される。残る1機はトリントン基地襲撃に参加するが、その後の去就は不明。
- 武装・装備
-
- 水中用装備
- ベスト状の潜水装置と首周りのバラスト・タンク[1]、背部のハイドロ・ジェット推進器、つま先のフィンからなる、水中用の増加装備[49]。ジオン公国軍が開発した水陸両用MSのデータをもとに開発されている[49]。これらによって膨らんだ外観はズゴックなどの水陸両用MSを想起させる[47]。推進器とフィンは離水後にパージし、陸戦用の除装状態となる[49]。ほかに腹部のタンク状の装備があるが(これも離水後にパージ)、これについて言及した資料はない。
- ビーム・マシンガン
- 本機専用の携行火器で、ギラ・ズールのものをベースとしているがセンサーはオミットされ、銃身に小型のセンサーらしきものが追加されており、マガジンも短い。グレネード・ランチャー・ユニットを装備。水中ではシーリングされた銃器コンテナに収納されるが、水中でのビーム収束率を高めた偏向射撃モードへの切り替えも可能となっている[49]。
- ヒート・ナイフ
- セラミック高分子化合物で形成された[49]、ヒート系の格闘用武装[48]。従来のもののようにブレード部全体ではなく、刃の部分のみが赤熱する[49]。腰部背面の鞘に2本を収納する。
- アイアン・ネイル
- ヒート・クローとも呼ばれ[48]、両前腕部甲に装備。使用時には3枚のブレード(構造・機構はヒート・ナイフと同様)が前方に展開し[49]、さらにヒート・ナイフを逆刃で保持することで、甲殻類のハサミを思わせる水陸両用MSらしい外観となる[47]。
ローゼン・ズール
ローゼン・ズール ROZEN ZULU | |
---|---|
型式番号 | YAMS-132 |
全高 | 22.5m[51] |
本体重量 | 25.8t[51] 29.6t[52][53] / 25.8t[54](右腕改修後) |
全備重量 | 72.6t[51] 76.4t[53] / 50.8t[54](右腕改修後) |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材[51] 一部ガンダリウム合金(アニメ版)[55] |
出力 | 4,950kW[51] |
推力 | 257,200kg[51] |
センサー 有効半径 |
18,200m[51] / 108,200m[54] |
武装 | 3連装メガ粒子砲×2 シールド サイコ・ジャマー 有線式シールド・ユニット(右腕改修後) |
搭乗者 | アンジェロ・ザウパー ゼクスト・アーデ(テスト・パイロット) |
ギラ・ズール(親衛隊仕様機)をベースに[56]、第一次ネオ・ジオン抗争でネオ・ジオン軍に運用されたハンマ・ハンマのコンセプトを昇華させて開発した機体[1]。
設計当初からシナンジュの予備パーツの流用が決定しており[55]、コックピット周辺に組み込まれたサイコフレームの構成も[57]そのまま採用されている[55]。いわゆるサイコミュ搭載機ではあるが、本機はニュータイプではない一般兵の搭乗を前提としており、準サイコミュ装置も組み込んだサイコミュ技術のハイブリット・タイプ[57]として完成したとされる。サイコフレームには一般人の微弱な感応波も感知できる機能があり、その特性を機体制御に特化させ、攻撃面では準サイコミュに総合的な火器管制を担当させている[55]。
また、ユニコーンガンダムに対する「切り札」としても開発されており、対ユニコーンガンダム用の兵装としてサイコ・ジャマーを装備する[55]。本機はバラをモチーフにデザインされ[57]、肥大化した両肩・両腕とハイヒール状の両足により、トップ・ヘビーなバランスの外観となっている[51]。背部のプロペラント・タンクはシナンジュと共通[51]。
アニメ版では、両肩アーマー内側に小説版にはなかったスラスターが追加された。
親衛隊隊長のアンジェロ・ザウパー大尉が搭乗。ネェル・アーガマを襲撃せんとするゼネラル・レビル所属の多数のMSに対しシナンジュと2機のみで迎撃、撃破せずに頭部や手足を破壊してそのほとんどを戦闘不能にする。ネェル・アーガマとの共闘が決裂した際には、同艦の格納庫内でクシャトリヤ・ベッセルングと格闘戦になるが、ユニコーンガンダムにインコムのケーブルを掴まれた(その際、本機のコックピット周辺から紫色の光が漏れている)右前腕部をみずからの左腕で破壊し、フロンタルを乗せ同艦のハッチを破壊して脱出する。右腕はその後改修され、最終決戦ではユニコーンガンダムと交戦、味方機を巻き込みながら攻撃をかける。サイコ・ジャマーでの拘束に成功するが、マリーダの死により想定値を超えたバナージの感応波により破られ、最後は錯乱したアンジェロが左腕部インコムのクローをみずからのコックピット周囲に突き立てる。アンジェロは一時的に気を失うも無事であった。
漫画『『袖付き』の機付長は詩詠う』では、アンジェロの指名により親衛隊のゼクスト・アーデ少尉がテスト・パイロットを務め、彼の機付長であるスポッターにより最適化作業がおこなわれる。また、「演習」と称してクラーケ・ズールとともに盗賊のハイザック部隊を殲滅する(その際にもコックピット周辺から光が漏れている)。
- 武装
-
- 3連装メガ粒子砲
- 両腕のクロー・アーム中央に装備されている。これらはインコムとして有線誘導により簡易的なオールレンジ攻撃が可能で、各3基のリレー・インコムを使用して方向転換をおこなう[55]。
- シールド / 有線式シールド・ユニット
- ガンダリウム合金製で[55]、中央部にIフールド・ジェネレーター、その周囲に3門のメガ粒子砲を装備。Iフィールドは防御だけでなく、各メガ粒子砲を偏向させての拡散照射が可能[55]。
- 右腕部欠損後、代替として装備案のひとつであった有線式遠隔誘導装置を内蔵したシールド・ユニットとして右腕先端に取り付けられている[52]。こちらも引き続きインコムとしてオールレンジ攻撃が可能[52][58]。
- サイコ・ジャマー
- 背部コンテナに複数格納されている、バラのような形状の特殊デバイス[52]。サイコミュではなく、機械的な複合誘導方式で対象を中心とした[52]サイコ・フィールドを形成し、内部に感応波を妨害する強力な波動を発生させ[54]、領域内のサイコミュ機能を完全に遮断する[52]。しかし、感応波の波動が妨害能力を超える場合は遮断が不可能となる[54]。
- アニメ版『UC』劇中では8基を射出するも、2基はユニコーンガンダムの頭部バルカン砲で撃破される。しかし、残る6基で八面体のフィールドを形成し、ユニコーンガンダムのデストロイモードを解除させ、一時的に拘束する。
クラーケ・ズール
クラーケ・ズール KRAKE ZULU | |
---|---|
型式番号 | YAMS-130 |
頭頂高 | 21.1m |
本体重量 | 33.6t |
全備重量 | 64.38t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
出力 | 3,580kW |
センサー 有効半径 |
18,200m |
武装 | 有線式メガ・ビーム砲 ビーム・マシンガン ビーム・ホーク |
搭乗者 | アンジェロ・ザウパー スポッター機付長 |
漫画版となる『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』に登場。サイコミュ高機動試験用ザクのコンセプトを宇宙世紀0096年の技術レベルで再現した機体で、親衛隊仕様機を母体として開発された。
通常の腕部を残したまま肩部にメガ粒子砲を内蔵した有線式遠隔兵器となる大型の腕部を追加、下半身は機体名称にある「クラーケ(蛸)」を想わせる8本の大推力スラスターユニットに換装。その加速性能や機動性は巡航形態のデルタプラスに追従可能なものとなっている。機体本体以上の大きさを持つ、長距離航行用の大型プロペラント・ブースターを背部に装着する場合もある[59]。
本機はほぼ技術試験機であったが、当初からデータ収集が即実戦データとなることを前提として開発され、アンジェロ・ザウパーがテストパイロットとなり、機体色を紫としている。アンジェロが本機のテストパイロットとなったのはローゼン・ズールへの機種転換を円滑に行うためであったともされている[60]。
『UC バンデシネ』においてはパラオ攻略戦に参戦。その後のラプラス史跡での戦闘でユニコーンガンダムとの交戦で細切れに切断されている。
アニメ版の外伝漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』においても、アンジェロによって運用はされていた、とある[61]。ローゼン・ズールの存在を知らない賊によって「新型」と誤認されて奪われそうになっており、その際スポッターにより運用されている[61]。
ガランシェール
航宙貨物船。全長約120m(アニメ版では全長146m)。最大貨物積載量500t超。搭載可能MS数4機。宇宙世紀0096年代では旧式にあたる。クルーは33人。三角錐状の船体は宇宙だけでなく大気圏内の飛行能力も持ち、宇宙と地球を往復することも可能である。表向きは「リバコーナ貨物」という民間の貨物船を装っているが、実際は「袖付き」の船でクシャトリヤやギラ・ズールなどのMSを搭載している。通常は非武装だが、ガルダとの戦いではスキウレ砲や搭載MSが装備する武装を使って戦闘を行っている。艦長はスベロア・ジンネマン。
「ラプラスの箱」の引き渡しに関わったことをきっかけにユニコーンガンダムと深く関わることになり、中立の立場で様々な陣営を転々とするバナージと敵対したり協力したりと立場を変えながらも行動を共にする。最終的には無人で操縦され、(原作では連邦軍と「袖付き」双方に対して、アニメ版では連邦軍に対しての)囮となって自沈する。
漫画『MSV-R 虹霓のシン・マツナガ』では、一年戦争時にジオン公国の貨客船としてサイド3からソロモンへ向かう同型艦が登場する。ただし各部の小さな翼状のものはなく、細部の形状も異なる。
- 同型艦
-
- ブランダムール
- 漫画『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』に登場する2番艦。ゴティ・ハヤミ中尉を艦長とし、ルガー・ルウ中尉を中心に「ブランダムール隊」が結成される。こちらも民間船を装っており、船体に"Wild Rapids Farm"と記されている。当初の搭載MSはリバウ、ドーベン・ウルフ、ガルスJ、ガルスK。
- ガランシェールJr.
- 映画『機動戦士ガンダムNT』に登場。元ガランシェール艦長のジンネマンを含む、ミネバ直属の部隊が運用する。
その他の登場兵器(ネオ・ジオン)
詳細が他記事に存在するものは以下に列挙する。
- シナンジュ
- 「赤い彗星の再来」と渾名されるネオ・ジオン残党軍の首魁フル・フロンタルが操縦する、ネオ・ジオン残党軍を率いる赤いフラッグシップ機。『UC』本編の作品中において、ユニコーンガンダムのカウンターパート的役割を務める。
- 『UC-MSV』では原型機となる「シナンジュ・スタイン」が設定され、アニメ版や漫画版では本機体をコア・ユニットとする強化形態である「ネオ・ジオング」が登場している。→「シナンジュ (ガンダムシリーズ)」を参照
- ドライセン
- アニメ版で新たに「袖付き」仕様がデザインされ登場した。→「ネオ・ジオンの機動兵器 § ドライセン」を参照
- ガザC
- 「袖付き」仕様がデザインされている(ガザCのみ設定画が公式サイトに掲載されていない)。→「ガザC」を参照
- 以下のバリエーション機が本作に登場する。
- ドラッツェ
- アニメ版で「袖付き」仕様が新たにデザインされている。→「ジオン公国の機動兵器 § ドラッツェ」を参照
- ギラ・ドーガ
- 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』が初出。「袖付き」仕様がデザインされている。アニメ版には重装型が登場する。→「ギラ・ドーガ」を参照
- ギラ・ドーガ(フル・フロンタル機)
- シナンジュ・スタインを強奪する際にフル・フロンタル大佐が搭乗する機体。その後バト・パンセリノス少尉が搭乗。
- ズサ
- 「袖付き」仕様が新たにデザインされ登場している。アニメ版では役回りが変わり、シュツルム・ガルスとの連携を見せた。→「ズサ」を参照
- ゲルググ
- ジオン公国軍初のビーム・ライフルを標準装備した量産型MS。いずれもアニメ版で「袖付き」仕様が新たにデザインされている。→「ゲルググ § ゲルググ(量産型)」を参照
- リゲルグ
- ゲルググをベースに改修・製造した機体。いずれもアニメ版で「袖付き」仕様が新たにデザインされている。→「ゲルググ § リゲルグ」を参照
- シュツルム・ガルス
- アニメ版で新たにデザインされたMSで、ガルスJのバリエーションだが、デザインと装備は大きく変更されている。→「ネオ・ジオンの機動兵器 § シュツルム・ガルス」を参照
- ヤクト・ドーガ
- 『逆襲のシャア』で破壊されなかったクェス機を修復した機体。アニメ版、小説版の外伝、漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』に登場。→「ヤクト・ドーガ § 「袖付き」仕様」を参照
- ザクIII
- アニメ版で「袖付き」仕様が登場。スカートアーマーの武装が『ガンダムΖΖ』から変更されている。→「ザクIII § ザクIII(「袖付き」仕様)」を参照
- バウ
- アニメ版で「袖付き」仕様が登場。『ガンダムΖΖ』登場時の機体から改良が加えられており、この「袖付き」仕様ではコックピットが上半身(バウ・アタッカー)側だけでなく下半身(バウ・ナッター)にも新設され、それぞれ有人による連携機動が可能となっている[62]。
- リバウ
- バウをもとにサイコフレームを組み込んで改修したニュータイプ専用機。当初は「袖付き」の首魁フル・フロンタルの搭乗を前提としていた。→「ネオ・ジオンの機動兵器 § リバウ」を参照
- ドーベン・ウルフ
- 漫画『バンデシネ』に登場。パラオの守備部隊の中に袖付きの装飾が施された機体が登場、 漫画『ラスト・サン』ブランダムール隊所属機が登場、右腕にクィン・マンサ用ビーム・サーベル、左腕にハンマ・ハンマ用シールドがマウントされている。パイロットとしてワークラッハ・バナム少尉。→「ドーベン・ウルフ」を参照
- アイザック
- 「袖付き」仕様が登場している。→「ハイザック § アイザック」を参照
- ギガン
- アニメ版の最終決戦にて「袖付き」仕様が登場。文字設定のみがあった、下半身を宇宙用の高機動バーニアに換装した機体がデザインされている。→「ペズン計画 § ギガン(「袖付き」仕様)」を参照
- 作業用ザク
- 漫画『ラスト・サン』に登場。パラオのドックで作業する、ザクIIを元に改修した機体。 →「作業用ザクII § 作業用ザク」を参照
- レウルーラ
- 『逆襲のシャア』に登場したものと同一艦。→「グワジン § レウルーラ」を参照
- ムサカ級
- 『逆襲のシャア』に登場したものと同型艦。→「ムサイ § ムサカ」を参照
- エンドラ級
- 『ガンダムΖΖ』に登場したものと同型艦。→「ムサイ § エンドラ」を参照
- シャクルズ
- 第二次ネオ・ジオン抗争時に、ネオ・ジオン軍が使用した宇宙用サブフライトシステム。 →「ネオ・ジオンの機動兵器 § シャクルズ」を参照
ジオン共和国
「袖付き」に協力する、小説版のみに登場、アニメ版には登場せず。
- ハイザック
- 小説版で「袖付き」に協力するジオン共和国の機体として登場。連邦軍の規定によって白無垢のカラーが制式となっており、ジオン・カラーに塗り替えることは一切禁止されている。アニメ版ではストーリー変更に伴い登場しない。→「ハイザック」を参照
- ハイザック・カスタム
- 小説版で「袖付き」に協力するジオン共和国の機体として登場。『機動戦士Ζガンダム』登場機とデザインが異なり、頭部にアンテナが追加されている。アニメ版ではストーリー変更に伴い登場しない。→「ハイザック § ハイザック・カスタム」を参照
- ムサイ改級
- 小説版で「袖付き」に協力するジオン共和国の戦艦として登場。『Ζガンダム』に登場したものと同型艦。→「ムサイ § ムサイ改」を参照
ジオン残党軍
すべて一年戦争時以降、地上に潜伏していたジオン公国軍の残党であり、シャンブロ以外の殆どが過去作品に登場した機体だが、本作独自の改修がなされたものや完全に新規のバリエーションも存在する。ネオ・ジオン残党軍「袖付き」とは協力関係にあり、シャンブロのみ機体に「袖付き」と同様の装飾が見られる。
シャンブロ
シャンブロ SHAMBLO | |
---|---|
型式番号 | AMA-X7 |
開発 | ガーベイ・エンタープライズ社 (『UC』小説版、漫画版『UC バンデシネ』) ジオン残党軍、「袖付き」 (『UC』アニメ版) |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 31.8m(陸上戦闘形態) |
全長 | 77.8m(水中巡航形態) |
本体重量 | 196.8t |
全備重量 | 283.9t |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
出力 | 21,460kW |
推力 | 226,480kg(ホバー) |
センサー 有効半径 |
12,800m(陸上) 240km(ソナー水中) |
武装 | 大口径メガ粒子砲 拡散メガ粒子砲 リフレクター・ビット×10 大型アイアン・ネイル×2 |
搭乗者 | 『UC』小説版 マハディ・ガーベイ(機長兼攻撃担当) ロニ・ガーベイ(防御担当) アッバス・ガーベイ(操縦担当) ワリード・ガーベイ(索敵担当) 『UC』アニメ版 ロニ・ガーベイ 『UC バンデシネ』 マハディ・ガーベイ ロニ・ガーベイ |
ジオン残党軍に所属している水陸両用試作MA。原作小説と『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』では、ネオ・ジオンのシンパの援助と技術供与を受けたガーベイ・エンタープライズ社によって建造された。アニメ版『UC』では、第一次ネオ・ジオン抗争のネオ・ジオンの設計案を元にジオン残党軍と「袖付き」によって建造され、フロンタルは「ハマーンの遺産」と言及している。連邦海軍内で「海の亡霊(シーゴースト)」と呼ばれていた。
水中用MAをニュータイプ専用機化するという計画は、一年戦争時からグラブロ試作水中ビット搭載型などで検討されている。ジオン残党軍でもヘリオス・マリナーなどが開発されており、これらによって蓄積されたデータや技術が本機の開発および完成に繋がったとされる[63]。
正面からは扁平に潰れた菱形シルエット、2本の前足とその先端から展開される3本爪の大型アイアン・ネイルを持つ。その付け根からは貝殻を思わせる丸みを帯びた装甲が張り出している。細長い流線型のボディ、上方からはスペードの形に見える先端部分は猛禽類の嘴を想起させる有機的な曲線、頭部と思わしき部分には単眼センサーを閃かせているなど、往年の特撮映画の怪獣を思わせる外観の機体である。水中潜行時は肩の装甲を閉じて前足を収納し、丸みを帯びた形状になる。肩の装甲内には電磁流体誘導推進ユニット(MHD)を仕込んでおり、スリットから海水を吸い込み超伝導コイルで推進機関に誘導した後、引き入れた海水を加速して後方へ噴射することによって推進する[64]。この無音推進システムは初期のもので、パワー不足を理由に使われなくなって久しいが、同機はさらに内蔵のミノフスキー・クラフト・エンジンから粒子を常時散布してIフィールド力場を形成し、イオン化した海水を機体の保護膜とすることで潜航時の抵抗を大幅に低減したため、超静粛にして驚異的な機動力を獲得した[65]。しかし、同機の真価は上陸したときに発揮されるとされている。
本機は単独パイロットないしは少人数パイロットで運用可能で、コックピット・ブロックは前面の壁一面がスクリーンとなっており、その手前に操縦・索敵・防御を司るオペレーター席が並ぶ(搭乗人数は、メディアによって一定していない)。コックピット後方の一段高いスペースは機長席となり、攻撃オペレートの役割も兼ね、非常時には一元操作も可能。アニメ版では「袖付き」から供与されたサイコフレームの搭載によって単独のニュータイプパイロットによる運用が可能だが、メインパイロット用のシートと、それに相対するメインパイロットのモニター担当者用のシートの複座式となっている[66]。『UC バンデシネ』でもアニメ版と同じく複座式で、マハディがモニター担当。
主な武装は頭部カバー内に収納された大口径メガ粒子砲と両肩の肩部装甲に設置された拡散メガ粒子砲に加え、拡散メガ粒子砲を乱反射することで広範囲への攻撃や敵機のビーム兵装を反射することで防御にも転用できるリフレクター・ビット(背部VLSに10機収納)、両腕の大型アイアン・ネイルである。なお、リフレクター・ビットは滞空時間を延ばすため、ローター駆動付きのバルーン浮遊方式となっている。
その他の登場兵器(ジオン残党軍)
詳細が他記事に存在するものは以下に列挙する。
- ザクI・スナイパータイプ
- 『ハーモニー・オブ・ガンダム』で設定された機体で、さらにアンテナを追加するなど一部デザインが変更されている。→「ザクI § ザクI・スナイパータイプ」を参照
- ザク・マリナー
- 『ガンダムΖΖ』に登場したものと大きく変更されていない。→「ザク・マリンタイプ § ザク・マリナー」を参照
- ザク・デザートタイプ
- アニメ版で追加された。→「陸戦型ザクII § ザク・デザートタイプ」を参照
- ディザート・ザク
- ザク・デザートタイプをベースに改修。地上の残党軍が使用した機体。過去の設定と大きな差異はない。→「陸戦型ザクII § ディザート・ザク」を参照
- ザクキャノン
- 地上の残党軍が使用した機体。過去の設定と大きな差異はない。→「陸戦型ザクII § ザクキャノン」を参照
- ザクII改
- フリッツヘルムタイプが登場する。小説版には登場していなかったが、アニメ版で追加された。
- ザクタンク
- 小説版で登場し、映像版では後述の「グリーンマカク」が登場している。→「作業用ザクII § ザクタンク」を参照
- グフ重装型
- アニメ版で追加された。→「グフ § グフ重装型」を参照
- ガルスJ
- 地上の残党軍が使用した機体。アニメ版でジオン残党軍に参加している。→「ネオ・ジオンの機動兵器 § ガルスJ」を参照
- ガルスK
- 本シリーズで新たに設定されたMS。小説版とアニメ版で腕部のデザインが異なる。→「ネオ・ジオンの機動兵器 § ガルスK」を参照
- マラサイ
- 元はティターンズ所属の機体だが、アニメ版でジオン残党軍に参加している。→「マラサイ」を参照
- ズゴック
- 小説版には登場しなかったが、アニメ版で追加された。→「ズゴック」を参照
- ズゴックE
- 外伝漫画『『袖付き』の機付長は詩詠う』に登場。カークス隊所属のテッセラ・マッセラ中尉が、右腕のない機体をゼー・ズール受領前に使用した。→「ズゴック § ズゴックE」を参照
- カプール
- 水陸両用MS。→「カプール」を参照
- ジュアッグ
- 小説版には登場しなかったが、アニメ版のダカール襲撃で登場し、連邦軍を相手に戦果を挙げた。漫画『バンデシネ』では役回りが大きく変わり、ヨンム・カークスの乗機として登場している。→「アッグシリーズ § ジュアッグ」を参照
- ゾゴック
- 小説版には登場していなかったが、アニメ版で追加された。→「アッグシリーズ § ゾゴック」を参照
- ドワッジ / ドム・トローペン
- ドムのバリエーション。→「ドム § ドワッジ」、および「ドム § ドム・トローペン」を参照
- デザート・ゲルググ
- アニメ版で追加された機体。『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』でザクII F2型が使用していたロケット・ブースターを装備している。→「ゲルググ § デザート・ゲルググ」を参照
- イフリート・シュナイド
- アニメ版で新規にデザインされた機体。ジオン残党軍に参加する経緯は、後にゲーム『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』で語られている。
- ペガサス級(グレイファントム型)強襲揚陸艦
- アニメ版で、地上のジオン残党軍の拠点の1つとしてアジアの山岳地帯に擱座した艦が登場。→「グレイファントム」を参照
- ドダイYS
- →「ドダイYS」を参照
- ドダイII
- →「ドダイYS § ドダイII」を参照
- ベースジャバー
- →「ベースジャバー § ベースジャバー(大気圏内用)」を参照
UC-MSV
『ガンダムUC』のタイトルを冠した漫画やゲーム等の派生作品にも、原作小説やアニメ版とも異なる独自のMSが設定されたが、これらは2013年の時点で『UC-MSV』としてまとめられた[2]。これらの機体の一部は派生作品にとどまらず、アニメ版の本編にも登場している。
以下の機体が『UC-MSV』とされている。詳細は全てリンク先参照。
- ユニコーンガンダム3号機 フェネクス
- ユニコーンガンダム1号機と2号機の建造データを反映させて連邦軍が独自に組み上げたユニコーンガンダム3号機。→「ユニコーンガンダム § 3号機 フェネクス」を参照
『ラスト・サン』登場兵器
派生作品のうち、『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』の登場兵器は『UC-MSV』に含まれていない。
- ガンダムGファースト
- 量産型νガンダムの設計データをもとに製作されている、ガンダムを想起させる。→「νガンダム § ガンダムGファースト」を参照
- ガンダムGファーストDX
- GファーストとバックウェポンモードのGFタンクがドッキングした形態。→「νガンダム § ガンダムGファーストDX」を参照
- キャノンガン
- ジェガンA2型を元に中距離支援用として製作されている、ガンキャノンを想起させる。→「ジェガン § キャノンガン」を参照
- キャノンガンDX
- キャノンガンとバックウェポンモードのGFタンクがドッキングした状態。→「ジェガン § キャノンガンDX」を参照
- アンヴァル
- ホワイトベースを意識した形状とカラーリングだが、あくまで非武装の輸送艦である。→「地球連邦軍の艦船及びその他の兵器 § アンヴァル」を参照
- ズオム
- ジオン軍残党のムサイ級軽巡洋艦「メイルメル」のメカニックであるエージス・ソートンによって2機が製造される。リック・ドムをベースにしている。→「リック・ドム § ズオム」を参照
- ザナドゥ
- プロトタイプサイコガンダムのバックパックを、ナイトロ・ユニットに換装した機体。→「サイコガンダム § ザナドゥ」を参照
- メイルメル
- ジオン軍残党のムサイ級軽巡洋艦。→「ムサイ」を参照
脚注
注釈
- ^ 小説の地の文では、可変MSとしての利点を活用しつつ熱核反応炉を誘爆させずに敵機体を無力化するための、セオリー通りの戦いであったものの、図らずも傍目にはなぶり殺しのようにも見える戦いであったという説明がされている。アニメ版で映像化された際には、ギラ・ズールを操縦するサボア側の視点で、機動力で追いつかれてなぶり殺しにされる様子が描かれた。
- ^ デザイナーであるカトキハジメも、最初に親衛隊仕様機をデザインし、それからガランシェール隊用にスペック・ダウンした一般機をデザインしたため、自分の中では本仕様が標準のギラ・ズールであると述べている[38]。
- ^ 「袖付き」が開発したとする資料も多い[1][48]。
出典
- ^ a b c d e f g h i MS/MECHANIC - 機動戦士ガンダムUC
- ^ 『週刊ガンダム・モビルスーツ・バイブル』第34号,p. 32
- ^ 『機動戦士ガンダムUC パーフェクトガイド』角川書店、2009年8月20日、98頁。ISBN 978-4-048-54388-0。
- ^ 『ガンダム・モビルスーツ・バイブル』第34号、デアゴスティーニ・ジャパン、2020年1月7日、32頁。
- ^ 小説『機動戦士ガンダムUC』での描写による。
- ^ リゼルC型(ゼネラル・レビル配備機)の記述では「リミッター上限を解除」とされている。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』25頁。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』27頁。
- ^ 小説『機動戦士ガンダムUC』第2巻、OVA『機動戦士ガンダムUC』episode 1。
- ^ a b c d e f g h i j k l プラモデル『1/144 D-50C ロト ツインセット』取扱説明書
- ^ a b c 角川書店『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ』113-116頁。
- ^ 機動戦士ガンダムUC 小説版公式サイト[1]より。
- ^ ガンダムデュエルカンパニー 公式WEBサイト
- ^ 『機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン』第6巻、2017年7月、4頁。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールドep4-6』40頁。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』91頁。
- ^ プラモデル『HGUC ジェスタ(シェザール隊仕様 A班装備)』パッケージ、プレミアムバンダイ、2018年11月。
- ^ a b c d e f g h i 竹内清人『小説 機動戦士ガンダムNT』KADOKAWA、2018年11月26日、3頁。
- ^ “メカニカル”. 『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』公式サイト. 2018年8月16日閲覧。
- ^ a b c d プラモデル『HGUC RAS-96 アンクシャ』付属説明書、バンダイ、2012年5月。
- ^ a b c 漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』より。
- ^ 角川書店『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』121頁。
- ^ a b 竹内清人、福井晴敏『小説 機動戦士ガンダムNT』(初版)KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、2018年11月26日、40-42頁。ISBN 978-4-04-107596-8。
- ^ a b 吉沢俊一(監督)、福井晴敏(脚本)他 (30 November 2018). 『機動戦士ガンダムNT』冒頭23分. バンダイチャンネル (トレーラー). YouTube. 該当時間: 8:45-9:25. 2018年12月28日閲覧。
- ^ a b プラモデル「シナンジュ」組立説明書, 1/144スケールモデル RG, バンダイ
- ^ 『モビルスーツアーカイブ MSN-06S シナンジュ』44頁。
- ^ プラモデル『HGUC クシャトリヤ』説明書、バンダイ、2009年10月。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ 1』135頁より。
- ^ a b 福井晴敏「虹の彼方に(上)」『機動戦士ガンダムUC 第9巻』角川書店〈角川コミックス・エース〉、2009年8月26日、55頁。ISBN 978-4-04-715286-1。
- ^ 福井晴敏「虹の彼方に(上)」『機動戦士ガンダムUC 第9巻』角川書店〈角川コミックス・エース〉、2009年8月26日、183頁。ISBN 978-4-04-715286-1。
- ^ 福井晴敏「虹の彼方に(上)」『機動戦士ガンダムUC 第9巻』角川書店〈角川コミックス・エース〉、2009年8月26日、209頁。ISBN 978-4-04-715286-1。
- ^ 『グレートメカニックDX24』7頁より。
- ^ a b c d e f g h i j k l m プラモデル『HGUC AMS-129 ギラ・ズール』付属説明書、バンダイ、2009年12月。
- ^ a b c d e f g h i プラモデル『HGUC AMS-129 ギラ・ズール(親衛隊仕様)』付属説明書、バンダイ、2011年2月。
- ^ a b c d e f g プラモデル『HGUC AMS-129 ギラ・ズール(アンジェロ・ザウパー専用機)』付属説明書、バンダイ、2010年7月。
- ^ a b c d e f g h 『機動戦士ガンダムNT』パンフレット特典冊子『最終報告書 U.C.0097 “不死鳥狩り”作戦にまつわる経緯と結果について』創通・サンライズ、2018年11月30日。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールド ep 1-3』双葉社、2012年7月23日、70-77頁。
- ^ a b c d e f g h 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』角川書店、2010年8月26日、50-57頁。
- ^ a b c d e 関西リョウジ『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part1』角川書店、2013年3月9日、98-100頁。
- ^ 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC』第2巻、角川書店、2007年9月26日、55頁。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールド ep 4-6』双葉社、2013年5月30日、22頁。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールド ep 7』双葉社、2014年10月16日、26頁。
- ^ 関西リョウジ『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part1』角川書店、2013年3月9日、71頁。
- ^ a b 関西リョウジ『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part2』KADOKAWA、2016年7月26日、35頁。
- ^ a b c d e f 「機動戦士ガンダムNT カトキハジメ メカニカルアーカイブス Vol.4」『ガンダムエース』2019年5月号、KADOKAWA、203頁。JAN 4910124010594。
- ^ 田中康貴「AMS-129 ギラ・ズール(エリク・ユーゴ専用機)」『月刊ホビージャパン』No.599、ホビージャパン、2019年5月、86-88頁、JAN 4910081270598。
- ^ a b c d e f g 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』角川書店、2010年8月26日、96-97頁。
- ^ a b c d 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールド ep 4-6』双葉社、2013年5月30日、72-73頁。
- ^ a b c d e f g h i j プラモデル『HGUC AMS-129M ゼー・ズール』付属説明書、バンダイ、2011年11月。
- ^ a b 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part1』角川書店、2013年3月9日、41-46頁。
- ^ a b c d e f g h i 『機動戦士ガンダムUC カトキハジメ メカニカルアーカイブス』角川書店、2010年8月26日、132-135頁。
- ^ a b c d e f プラモデル『HGUC YAMS-132 ローゼン・ズール(エピソード7 Ver.)』付属説明書、バンダイ、2014年8月。
- ^ a b 関西リョウジ『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part2』角川書店、2016年7月26日、117頁。
- ^ a b c d e 『機動戦士ガンダムUC メカニック&ワールド ep 7』双葉社、2014年10月16日、53頁。
- ^ a b c d e f g h プラモデル『HGUC YAMS-132 ローゼン・ズール』付属説明書、バンダイ、2012年12月。
- ^ 白石琴似『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』第2巻、角川書店、45頁。
- ^ a b c 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part2』角川書店、2016年7月26日、55-58頁。
- ^ 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC』第9巻、角川書店、2009年8月26日、97頁。ISBN 978-4-04-715286-1
- ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ 1』73頁。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ 1』74頁。
- ^ a b 『ガンダムユニコーンエースVol.5』掲載『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』より。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ part2』122頁。
- ^ “A.O.Z Re-Boot Vol.30”. 電撃ホビーウェブ. KADOKAWA. 2016年12月22日閲覧。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC (6) 重力の井戸の底で』角川スニーカー文庫、35頁。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC (6) 重力の井戸の底で』角川スニーカー文庫、36頁。
- ^ 『機動戦士ガンダムUC プリズマティック・モビルズ 1』63頁。