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戦闘時は強力な閃光に対しては、ディスプレーのフィルターが減光する{{Sfn|小説『ガイア・ギア』第1巻|p=169}}。 |
戦闘時は強力な閃光に対しては、ディスプレーのフィルターが減光する{{Sfn|小説『ガイア・ギア』第1巻|p=169}}。 |
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[[アナハイム・エレクトロニクス |
[[アナハイム・エレクトロニクス]]が開発し{{Sfn|ホビージャパン1991-04|p=31}}、[[モビルスーツ#モビルスーツの世代別分類|第5世代モビルスーツ]]の発展型で{{Sfn|ホビージャパン1991-04|p=31}}、U.C.110にロールアウトされた{{Sfn|ホビージャパン1991-04|p=31}}。 |
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ズィー・ジオンのアザリア・パリシュ提督からは旧式のモビルスーツ{{Sfn|小説『ガイア・ギア』第2巻|p=256}}と称される。 |
ズィー・ジオンのアザリア・パリシュ提督からは旧式のモビルスーツ{{Sfn|小説『ガイア・ギア』第2巻|p=256}}と称される。 |
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メタトロンの制式機種ではない為、整備が完璧でない状態のまま運用され、終盤まで酷使された{{Sfn|小説『ガイア・ギア』第5巻|p=77}}。 |
メタトロンの制式機種ではない為、整備が完璧でない状態のまま運用され、終盤まで酷使された{{Sfn|小説『ガイア・ギア』第5巻|p=77}}。 |
2020年11月7日 (土) 11:28時点における版
ガイア・ギアの登場兵器では、小説・ラジオドラマ作品『ガイア・ギア』に登場する架空の兵器を列挙する。
メタトロン
ガイア・ギアα
ガイア・ギアα(アルパ) GAIA GEAR α | |
---|---|
所属 | メタトロン |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 22.7m |
本体重量 | 31.8t |
全備重量 | 50.2t |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
出力 | 3,220kW×2 4,010kW×2 計14,460kW |
推力 | 18,100kg×2 45,900kg×2 計128,000kg |
センサー 有効半径 |
27,000m |
武装 | 20mmガトリング砲 ビームサーベル ビームライフル ハンド・ビームガン グレネードランチャー ハイパーバズーカ チャフ・ディスペンサー ファンネル ハイパーメガランチャー 空対地ミサイル サンド・バレル クラスター爆弾 |
搭乗者 | 小説 アフランシ・シャア メッサー・メット ラジオドラマ アフランシ・シャア ジョー・スレン |
『ガイア・ギア』とは、『シャア存続計画』を推し進めるズィー・ジオンのメンバーが極秘裏に開発した人型機械の最先端メカニズムの総称。αはガイア・ギアの1号機である[1]。
『ガイア・ギア』という呼称は、「ガイア」は「地球という大地」、「ギア」は「つなげるもの」という意味である。 地球を、「地球の存在を許容する宇宙」と「地球に生息する命あるもの全て」に繋げるマシーンであることが命名者であるシャア・アズナブルの理想である[2]。
メタトロンの試作型マン・マシーン。アフランシ・シャアの専用機として設計・開発された超高性能機である。(開発コード:α000-0001)
地球に降下して初めての戦闘で、アフランシは手足を使わず、ヘルメットの脳波感知システムで機体を操っていた[3]。
本機のロールアウト後、ガイア・ギアβなどの発展・後継機が検討されたが、開発前に終戦を迎え、さらにメタトロンも解体されたためこの計画は設計段階で破棄された。そのため、アルパが現時点で唯一の「ガイア・ギア」シリーズの機体である。
機能
- コクピット
- コクピットブロックは透明の外殻を持っていて、機体に発生するミノフスキー粒子を生かし「浮く」ことでパイロットを衝撃から守る[4]。
- マルチ・スクリーンの他に、3次元バブルスクリーンによって情報を投影する[1]。マルチ・ディスプレーでブラウン管方式である[5]。
- コクピット・コアそのものがリニア方式で浮いており[6]、コア内のシートは三重のショック・アブソーバー(シートを支えているショック・アブソーバー、コックピットをリニア方式で支えているアブソーバー、その支柱を保護するアブソーバー)で守られている。それら三重の干渉システムはコンピューター・コントロールされている[7]。
- サイコミュ
- ガイア・ギアのコクピットに設定されている脳波増幅器[8]。
- サイコミュの効果により、ガイア・ギアに搭乗している時のアフランシの感覚は極度に秀れたものになっていて、遠い距離にある『気』を感じ取る事が出来た[9]。また、『気』や『意思の波動』というものとは違ったもっと漠然と広い感覚が、外界に存在する意思あるものの状態を感知していた[10]。
- ケラン・ミードが搭乗している時は反応が無かったが、アフランシ・シャアが搭乗した際は作動させていないにも関わらずサイコミュ反応がグレン・コールディル大佐と医者のクラッカワ・ナカガによって確認されている[4]。
- メッサー・メットが登場した際には、味方機の突出する『気』を感知させた。メッサーの意識がサイコミュと連動して、表層意識に表れない部分で意思を伝達する光信号そのものの速度でメッサーの行動を決定していた。ガイア・ギアのメカニカルなシステムが呼応して、メッサーの意思を核にしたマン・マシーンは一個の肉体に化していた[11]。
- ガイア・ギアのサイコミュはアフランシのリアクションをデータとして蓄積していた[12]。メッサーの乗ったガイア・ギアの驚くべき動きは、アフランシのリアクションをサイコミュが学習して、メッサーによって開花したのだとジョー・スレンは結論付けた[13]。
- ミノフスキー・フライト
- ガイア・ギアは大気圏を飛行する為、この機能で補っているが大気圏突入はそれほど自由ではないので、後述のフライング・フォームに変形する[14]。
- フライング・フォーム
- ガイア・ギアの変形形態。これは大気圏突入の為のものである[14]。
- この形態では、両腕が中央の機体に平行に収容されていたが、ビーム・サーベル用のビームを発射出来る『柄』が機体の各所に配置されていた[15]。それはサーベルとして使用するのではなく、接近戦の場合では、バリアー代わりもしくはシールド代わりに使う為である[15]。アフランシは、ウルの乗るブロン・テクスターとの白兵戦で、各所に付けたビーム・サーベル用の発振器を拡散させるように発射しながら接触した。
- フライング・フォームを形成するバック・ブロック部分はガイア・ギア本体と切り離す事が可能。しかし、本体に装備されているバーニアだけでは十分な推力は得られず、ミノフスキー・フライトの重力に対する反発力も不確かなものになってしまう[16]。
- モーター・ボード
- ガイア・ギアの長距離飛行用の支援機器。使用の際は、脚にドッキングさせる[17]。
- 武装としてミサイルが装備されている。ミサイル内部にはサンド・バレルが内蔵されており、ある一定の空域に散弾のように展開させる[18]。
- ミノフスキー・バリアー
- ミノフスキー粒子を機体周辺に放出するバリアー。劇中では、ビーム・バリアーとも表現される[19]。
- ミサイルの信管を誤作動させて、爆発させる事が可能。確率は低いが、ミサイルが一発でも爆発すれば、近くにあるミサイルを誘爆させる効果もあるが、爆発そのものを跳ね返すほど便利ではない[20]。
- 一種の散弾であるサンド・バレルはバリアーに対して接触すると、爆発をした[21]。
- ファンネルに対して使用した際は、バリアーに接触したファンネルは次々に自爆していった[22]。
- 大気干渉を打ち消す効果があり、マッハを超える際には、全身をバリアーで覆う[23]。
- 最終決戦では、フライング・フォームに変形したまま使用。高速下で使用したミノフスキー・バリアーは戦闘によって至近に発生した電磁波とミノフスキー粒子に衝突して光を発し、ガイア・ギアαをあたかも光の鳥のように見せた[24]。また、敵マン・マシーンの手にしていたビーム兵器の発するビームが、バリアーと干渉して爆発的な干渉波を引き起こしその衝撃で自爆するマン・マシーンもあった[25]。
- ミノフスキー粒子散布機能
- ガイア・ギアはウイング(主翼部分)にミノフスキー粒子発生装置を備えている[1]。
- 地球に降下した際の戦闘では、最高速で発振した[26]。
武装
- ビーム・ガン
- 機体の両腰に装備されているビーム砲。小口径ながら高出力のビームを発射する。フライング・フォーム時には機首下部に備えられて、主砲となる[1]。
- 白兵戦では、出力を最小にしてサーベル状にして発射する事も可能[27]。
- ダミー
- ガイア・ギアは、100個近いダミーを散布する事が可能である[28]。
- サンド・バレル
- ガイア・ギアの機体の横部分にあるミサイル・ポッドから放出される兵装。細かい弾丸が発射される[29]。
- タイミングさえ合えば、敵のミサイルとビームに対して完璧なバリアーとなる[23]。
- バルカン
- 大気圏突入前に、マハとの戦闘でフライング・フォームで使用。マハ・ゲイジスの牽制のミサイルを迎撃した[30]。
- ファンネル
- 地球降下後の戦闘で、フライング・フォーム状態で使用。一発のファンネルが一機を直撃した。さらに諦空から高度を取ろうとする敵影に対して、機体を捻った状態で使用し、一瞬にして第二の結果を出した[31]。
劇中での活躍(ガイア・ギアα)
- 小説版
- ヘラスにおけるクリシュナ奪還の際、不利を悟ったケランが無断で出撃させる。アフランシはこのマシーン自体が、自分を導いていると感じていた。それはパイロットの意思でもなければ、アルパを制作した者達の力でもなく、このマシーンの存在を許容し、扱おうとする大きな意思が導いていたのである[32]。地球降下作戦前にアフランシの専用機となるが、機体のサイコミュにアフランシ自身が取り込まれている。降下作戦、リエージュ上空での戦闘、ホンコン・マハ迎撃戦など常にメタトロンの主力であったが、リーダーの任に専念するためメッサーにその座を譲る。メッサーがウルのブロン・テクスターを鹵獲し、そちらに乗り換えた後は再びアフランシが搭乗する。
- 最終作戦では、フライング・フォームに変形しミノフスキーバリアーを展開したまま加速しながら戦線に突進。偶然ではあるがマハ・ゲイジスの前衛のマン・マシーン部隊のビーム攻撃がガイア・ギアのバリアーと接触して爆発的な干渉波が発生し、その衝撃から自爆させる等の戦果を挙げている[33]。
- 続いてレエ・セイアスのドハディと交戦するジャンウェン・フーのギッズ・ギースを撃墜。
- さらにウル・ウリアンのギッズ・ギースと交戦し、フライング・フォームを形成するバック・ブロックで防御して、それが爆発する隙に本体を切り離してウル機撃破した[16]。
- マハとの決戦を終えた後は、最後の燃料を使って、アフランシとエヴァリーを乗せバイエルンの地からイギリスに渡る。機体はアイリッシュ海を渡り終えた所で、アフランシにより灰色の海へ投棄された[34]。
ラジオドラマ - 島で追い詰められていたアフランシを救うため、ジョーが出撃させるのが初登場。直後には追撃に現れた攻撃ヘリを撃墜する。また、アフランシが初めて搭乗する機体である。その後、ホンコンからアフランシとともに宇宙へ上り、ヘラスでの一件の後大気圏突入を阻止すべく出撃するものの、作戦は失敗し、そのままマハを追撃する。当初はファンネルを装備してサイコミュを発動させたウルに初めて敗北するものの、修理すると同時に本機もファンネルを装備し、直後の戦闘で借りを返す。さらにジャンウェン・フーが駆るギッズ・ギース隊、ウルのブロン・テクスターとの最終決戦にも勝利し、因縁に決着をつける。
バリエーション(ガイア・ギアα)
- ガイア・ギアα試験機
- 本編未登場。ガイア・ギアα開発前に変形機構を検証するために設計された試作機で、2機製作された。この時点ではハイメガキャノンを搭載される予定であったが、アルパでの搭載は見送られている。また、ガンダムタイプとしての特徴である頭部の2本のアンテナと、トリコロールのペイントに設計者の意思が見て取れる。
- ガイア・ギア雷電
- 本編未登場。サウンドシアター全巻購入特典の小冊子「VIEW OF THE MANMACHINE」に収録。ガイア・ギアαの大気圏内での戦闘能力を向上させたもので、ステルス性が付加されている。また、ミノフスキースラスト・ブースターを装着し、大気圏離脱できるなど、マンマシーン形態より変形後の性能向上に重点が置かれているという。機体デザインは伊東守による。
ゾーリン・ソール
ゾーリン・ソール Zorin Soul | |
---|---|
型式番号 | RX-110 |
所属 | メタトロン |
建造 | アナハイム・エレクトロニクス |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 20.8m |
本体重量 | 26.8t |
全備重量 | 60.2t |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
出力 | 5,200kW |
推力 | 68,000kg |
センサー 有効半径 |
18,000m |
武装 | 頭部60mmバルカン砲×2 ビームサーベル ビームライフル ゾーリン・ファンネル×2 シールド ロング・フィン・ファンネル×5 ファンネル・ミサイル Pak43A エレクトロ・ケミカルガン |
搭乗者 | 小説 アフランシ・シャア メッサー・メット ジョー・スレン ラジオドラマ アフランシ・シャア ケラン・ミード |
香港の廃ビルに隠されていた機体。
操縦形式はアーム・レイカー[35]。 ミノフスキー・モーターを搭載している[36]。 戦闘時は強力な閃光に対しては、ディスプレーのフィルターが減光する[37]。
アナハイム・エレクトロニクスが開発し[38]、第5世代モビルスーツの発展型で[38]、U.C.110にロールアウトされた[38]。 ズィー・ジオンのアザリア・パリシュ提督からは旧式のモビルスーツ[39]と称される。 メタトロンの制式機種ではない為、整備が完璧でない状態のまま運用され、終盤まで酷使された[40]。
マザー・メタトロンに収容されてからは各種の改修が施され、強固かつ堅実な基本設計に基づく度重なる改修により、マン・マシーンとして運用されることとなる。
改修前の機体の特徴を受け継ぎ、小型化されたミノフスキークラフトと、発展技術であるミノフスキーバリアーを展開することができる。また、サイコミュを搭載し機体の操縦性を高めるとともに、各種ファンネルの使用も可能である。これら開発当時の最高技術を注ぎ込んだ結果、莫大なコストを必要とし、同時代の機体と比較して超高級機となったが、それゆえに完成から1世紀近く後のマン・マシーンと比較しても決して引けを取らない性能を有する優秀な機体である。ただし、小説では旧式のため細かい動作が正確である一方、若干遅れるとの指摘がされている。
オプションとしてドライブユニットがあり、瞬間的な運動性と巡航性能の向上が可能だが、使い終わったあとの投棄が困難であるため、デッドウェイトとなる可能性がある。
設定の変遷
1987年に『月刊ニュータイプ』誌上で機体概要が出た際には、モビルスーツ扱いで[41]、小説『ガイア・ギア』内でもそれに準じていた。
1988年に小説『ガイア・ギア』が文庫化され、1巻ではマン・マシーンという扱いだが[42]、1989年刊行の2巻では、旧式のモビルスーツ[39]という扱いで、文庫内でも表記のブレが見られた。
1991年の『月刊ホビージャパン』では、第5世代モビルスーツの発展型という設定が追加された[38]。
機体デザイン
仏像の手に似たマニピュレーターをしている[43]。
全身像は、その生い立ちから側面からはシャア・アズナブル最後の搭乗機サザビーに、正面からはガンダムタイプに見えるものとなっている。カラーリングはオレンジとホワイト。改修前の機体デザインを手がけたのは佐山善則であり、そのイラストは小説第1巻に載っている。こちらはよりジオン系色の濃いものとなっている。
開発経緯
本来、アナハイム・エレクトロニクス社が地球連邦軍向けに製造した機体であるが、当時は行き過ぎた大型化・高級化路線の見直しを行っている時期であり、採用には至らなかった。そこに目をつけたズィー・ジオン・オーガニゼーションが譲り受け、来るべき日のためにホンコンで保管していた。開発前にはすでに同機関の接触があり、譲渡の前提があったものとする見方もある。その後、およそ100年の時を経て時代に合わせた改修を重ねるにつれ、モビルスーツからマン・マシーン相当の機体へと変貌していった。
型式番号はグリプス戦役下に存在した地球連邦軍のモビルスーツであるガブスレイと重複しているが、直接的な関連性は皆無であると思われる。グリプス戦当時とはナンバリングの法則が異なり、この機体の場合は第一次ネオ・ジオン抗争以降の法則に則り、ロールアウトした宇宙世紀110年から取られている。
機能
- ミノフスキー・バリアー
- ミノフスキー・クラフト搭載ヘリの攻撃に対して使用。使用するゾーリン・ソールを中心にして真円に近いものを発現させ、ホーミング・ミサイルを無効化した[44]。
武装
標準装備を除く、本機の武装について解説する。
- ゾーリン・ファンネル
- νガンダムに装備されたフィン・ファンネルを発展強化させたものである。本体はより小型化されており、シールドの裏に2基オフセットされている。
- ロング・フィン・ファンネル
- 肩および腰に5基セットされている。通常のものと比べ、航続距離の延長が図られているのが特徴。
- ファンネル・ミサイル
- 腰部周りにセットされている、大気圏内用ファンネル。
- シールド
- 防御ではなくゾーリン・ファンネルの母艦的要素が強い。そのため非常に高価なものであり、通常の使い捨てのような使い方はできない。装備時には腕のサブ・スタビライザーを下のブロックごと取り外し、セットする。
- Pak43A エレクトロ・ケミカルガン
- MS-HEAT(Multi Step-High Explosive Anti Tank:多段成形炸薬弾)を、液体炸薬に大電流を流すことで発生するプラズマの膨張圧と、炸薬本来の爆発力により超高初速で撃ち出す電熱化学砲の一種で電磁誘導による加速も行うハイブリッド方式。本体の上下に開く部分は、砲身の強制冷却と余剰電力の放電用のものである。
劇中での活躍(ゾーリン・ソール)
- 小説 版
- 香港にある、バアム・ゼーゲンの会社が管理しているビルに隠されていた[45]。バアムの手により、アフランシ・シャアに譲渡され、初搭乗の際にはエヴァリー・キーと同乗し、ホンコンの街の中、マハのミノフスキー・クラフトヘリと接敵する。アフランシはヘリコプターの追跡を振り切ると、ホンコン島を超えて、北に上って小さな島に降りエヴァリーを降ろす。ガイア・ギアαがロールアウトし、アフランシがそちらを専用機とした後はオールドタイプでも扱えることと、相性を買われメッサー・メットが搭乗する。彼のリーダーシップと合わせメタトロンの主力となるが、ホンコン・マハのギッズ・ギースを迎撃した際に左腕部を破壊される。旧式のため予備部品や支援物資でも修理できず、部隊内に放棄されていたところ、ジョー・スレンがクリシュナ・パンデント捜索のため独断で発進する。首尾は果たすものの、帰投途中、ウル・ウリアンのギッズ・ギースと遭遇し、圧倒的な性能差により一方的に追い詰められる。ジョーの思いきった作戦とウルの油断により逆にチャンスを得て仕掛けるが、あと一歩のところでビームライフルでコクピットを焼かれ、撃破される。
- ラジオドラマ版
- クリシュナ救出に向かったアフランシらが操縦するガウッサを援護すべくケラン・ミードが搭乗するのが初登場。直後にシャア・アズナブルのメモリー・クローンとして覚醒したアフランシが乗り換えて当機を駆り、多数のマン・マシーンを相手に圧倒するが、その際にケランは機体カラーリングと合わせ「赤い彗星」と評する。その後はケランの搭乗機となるが、ウルが操縦するブロン・テクスターのファンネルからジョーのドハディをかばい、撃破される。
ドハディ
ドハディ Dochadi | |
---|---|
所属 | メタトロン |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 20m |
本体重量 | 21t |
全備重量 | 58t |
出力 | 5,200kW |
武装 | バルカン砲 ビームサーベル ビームライフル ミサイル |
搭乗者 | 小説 ケラン・ミード キムリー・ブラウス サエス・コンスーン レーザム・スタック レエ・セイアス エミール・ルーサ ラジオドラマ ジョー・スレン メッサー・メット レエ・セイアス |
メタトロンの量産型マン・マシーン。
超高級機であるガイア・ギアαを開発したあと、メタトロンがマハに数で対抗するために開発された量産機である。限りある予算で数を揃えるために、低コストかつ汎用性の高さという問題を、開発陣はシンプルな機体設計と、偵察型を初めとする充実したオプションのバックパックを用意することによって解決した。また、堅牢な設計はメンテナンス性を高めることにも成功している。
汎用性に優れる分、戦闘に特化したマハの新鋭マン・マシーンには火力や運動性で劣る面もあるが、メタトロンはその差をパイロットによって補い、善戦する。
ドハディDh-3b
本来偵察用であったドハディを戦闘用に強化したもの。機動力は若干犠牲になっているが、それを補うだけの戦闘力を確保している。
ガイヤス
ガイヤス GAIYAS | |
---|---|
所属 | メタトロン |
生産形態 | 量産機 |
武装 | ビームサーベル ビームライフル |
搭乗者 | 小説 ブノア・ロジャック ラジオドラマ ジョー・スレン |
メタトロンの量産型マン・マシーン。ガイアスとも呼ばれる。
メタトロンは当初偵察用として開発したドハディに、オプションとしてさまざまなバックパックを用意し運用していたが、やはりマハの新鋭機との火力の差は埋められなかった。当機はその問題を改善するべくガイア・ギアαの簡易量産型として設計した機体であり、アルパの戦闘データを元に各所装甲の増加、武装の強化が図られている。コストが高く、メンテナンスが煩雑なサイコミュおよびフライング・フォームへの変形機構は排除されたが、ジェネレーターはより強力な二次反応炉に変更されており、火力はガイア・ギアαと同等もしくはそれ以上のものとなっている。
劇中での活躍(ガイヤス)
小説 - 第三波の増援として地球に降下し、アフランシの部隊と合流する。最終決戦ではブノアが部隊を率い、マハ旗艦のマハ・ゲイジスを撃沈する。
ラジオドラマ - ホンコン・マハのギッズ・ギース部隊に立ち向かうべく、ジョーが搭乗する。弾薬が尽き、最後の手段として敵機を抱えたまま地上に激突、相打ちに持ち込む。
マザー・メタトロン(三十一の二乗)
メタトロンの拠点となる宇宙戦艦。 全長300m、長楕円形スケルトン構造の船体はエンジン部とクルー・セクションの分離を目的としている[46]。色々な艦艇を繋ぎ合わせて建造された結果、その肢体は優美だが、2隻の船を繋ぎ合わせているように見える[47]。その特異な形状からか、バリアーは張れない[48]。 横から見ると三角形の底辺に二本の放熱フィンを伸ばしていように、正面から見ると楕円のリングが三基のメイン・エンジンと四門のメガ粒子砲を支えていよるように、見る角度によって全く違った艦形に見える[47]。3基のエンジンは全て同じ構造をしていて、発生したエンジン排熱は赤外線として放熱板から放出される[49]。
艦前部にカタパルトを装備していて、マン・マシーンを射出する、ただし、マン・マシーン搭載基数の制約から、本格的な空母のように運用する事は出来ない[50]。 ECM、ECCM用のアンテナを装備している[49]。 ナビゲーション・ブリッジでは、タスクフォース用データリンクを使った管制システムが用いられる。下部の予備ブリッジでは、ナビゲーションブリッジのインター・フェスを使用していて、同等の機能を持っている[49]。
元々は「三十一の二乗」のコード・ネームで呼ばれる基地において、コロニーの残骸の中に埋まるように係留されていた戦艦で[51]、戦艦としての名前も「三十一の二乗」だった。ズィー・ジオン・機構に迎えられ総帥となったアフランシ・シャアにより「マザー・メタトロン」と命名される[52]。
武装
- ハイパー・メガ粒子砲
- 対要塞/対艦用として、マザー・メタトロンの武装の中では、最も強大な威力を誇る[49]。
- 対艦用メガ粒子砲
- 大型・大威力の粒子砲[49]。
- 対機動兵器用粒子砲
- 小型で小回りが効く粒子砲[49]。
劇中の活躍
オープン・タイプのスペース・コロニーを輪切りにしたような、直径3km、厚みは数100mはある残骸の隙間に、係留された状態で登場[53]。古い殻を忘れる為、アフランシによって「三十一の二乗」から「マザー・メタトロン」へと改名した戦艦は[54]、マハに捕らわれたクリシュナ・パンデントを救出する為、コロニーの残骸からその巨体を離し、サイド2のコロニー「ヘラス」へ向け出航した[55]。接近したマザー・メタトロンに緊張した連邦軍の艦艇により、数条のビーム攻撃を加えられるが、幸い全弾外れ被害はなかった[56]。戦いの口実が欲しい地球連邦軍とマハの意図を理解したアフランシの命令により、ヘラスにビームを1射すると、十ほどの農業コアを撃破する[57]。アフランシがクリシュナを保護し作戦目的を果たした後は、マン・マシーン部隊を収容して、地球連邦軍の追尾を振り切る[58]。そして次の拠点である「三十一の三乗」に直行する進路を取った[59]。アフランシ達部隊を送り出してからは、静止衛星軌道上を回っていた。マザー・メタトロンとレーザー通信を行うには、交信時間が極度に限られており、日毎に変わる暗号コードによって交信するので、事前にいくつかの問答集を作成してコード化されていた[60]、
エア・フォース
マン・マシーン搭載用の大型スペースシャトル。マン・マシーンの運用上最もネックとなる、貧弱な移動性を補うには空母が必要となるが、大搭載容量の空母では大気圏をまたいだ作戦は困難である。そこで必要となるのが、マン・マシーン用の中型シャトルである[61]。 失速特性を向上させる為、主翼に前進翼を採用。尾翼は、大型貨物室から発生する乱流の影響を避ける為、後方へ大きく張り出している[61]。 純粋なスペース・キャリアーである為、デッキ部分だけが頑丈な装甲で、他の部分は小銃の一発で穴が空くような代物である[62]。
武装
登場した機体
- エア・フォース1
- 機長はマドラス・カリア。
- ジェラン・アルサに命令されたクリシュナ・パンデントがビューシング・ナッグのバルカン砲を発射。機体後部に命中し、撃破されてしまう[65]。
- エア・フォース2
- 機長はロドリゲス・カロス。
- エア・フォース3
スパシアス号
マリオン・スラグ
ヴァルキュリャ
エレカバイク
マハ
ブロン・テクスター
ブロン・テクスター Bromb Texter | |
---|---|
所属 | マハ |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 24m |
本体重量 | 32t |
全備重量 | 56t |
出力 | 12,600kW |
武装 | ビームサーベル ビームライフル ファンネル ファンネル・ミサイル シールド・ミサイル シールド |
搭乗者 | ラジオドラマ ウル・ウリアン レイラ・セイバー 小説版 ウル・ウリアン メッサー・メット |
ガウッサの旧式化に伴い、マハが開発した新鋭機である。ミノフスキークラフトによる飛行能力を持ち、ウェイブライダー形態へ変形することで、大気圏内での飛行能力が向上するほか、大気圏突入も可能。また、サイコミュを搭載することにより操縦性の飛躍的な向上が図られるとともに、オールレンジ攻撃の可能なファンネルも装備している。
戦時での運用を考え、装甲が強化された設計であるが、背面ウイングにバーニヤを取り付けることにより高い機動性を維持することに成功している。なお、頭部の4本のアンテナはセンサーである。他に両肩に取り付けられたシールドはミサイルの発射装置も兼ねており、改良後はファンネル・ミサイルの発射装置となる。
連邦系の流れを汲む直線的なフォルムであるが、それに反してマッシヴなプロポーションであり、無骨ともとれる外見を持つ。なお、のちの量産型では突起状のパーツが増加しているなど、試作型とはほぼ別の機体と言えるデザインとなっている。メカニックデザインも佐山義則から伊東守に変わっている。
劇中での活躍(ブロン・テクスター)
小説 - クリシュナ奪還を図るメタトロンを迎撃する際、ウル・ウリアンが試作機をダーゴル大佐から受領し出撃する。直のちの戦闘でガイア・ギアαにわずかな損害を与えるものの、右腕部を破損。修理が完了した後は大気圏突入するガイア・ギアαを追い地球へ降下し、メタトロン側に多大な損害を与える。その後ホンコン・マハの技術により改良型へと変貌を遂げ、初陣ではボーズ戦隊を殲滅するも、ウルの油断により援護にきたメッサー・メットの小隊に鹵獲される。メタトロンではメッサーが搭乗し、敵味方識別装置を地球連邦軍のコードに合わせて発振したまま突入、ホンコン・マハのコイターペイを撃沈するなどの働きをみせるが、最終決戦でかつての愛機の機体特性を熟知している、ウルのギッズ・ギースに撃破される。なお、当初の機体色は赤だが、メタトロン側によって青に再塗装される。
ラジオドラマ - 機体色の違う2機が登場し、青がウル機、赤がレイラ機となっている。原作とは違い、ウルは最期までこの機体に搭乗する。
ブロン・テクスター量産型
ブロン・テクスターの優秀な機体設計を受け継ぎ、肩部シールドを始め、全身の各所装甲の強化が図られた機体。
結果的に元の機体とはまるで別の外見となっており、ウェイブライダー形態への変形もできなくなっているが、大気圏突入は制動ボードの装着のみで可能となっている。試作機であるブロン・テクスターに勝る性能となっているが、生産費もまた他の量産型に比べて非常に割高となっている。
ブロン・テクスター改良型
ウル・ウリアンの搭乗するブロン・テクスターがチューンナップされた形態[67]。改修点として①機体背部のメーン・ジェネレーターが1基から2基に増設された②機体左方に、横置きにマウントされたメガ粒子砲が新たに搭載された③改良型のミノフスキー・クラフト・ユニットが搭載④脚部アクチュエーターの出力が強化された⑤肩部にシールド・ファンネル射出装置が装備された。その他にも、ψ-サイクル・ブースターの装備や各部関節アクチュエーターの強化が行われた[68]。
機能
- ドライブ・ユニット
- 仮想反転地場の応用によって、従来より2桁大きなオーダーのパルス地場を形成する最新理論が、コア部分に応用された。それによって、従来のドライブ・ユニットより機動性が大幅に向上している[69]。
武装
ガウッサ
ガウッサ Gussa | |
---|---|
型式番号 | UM-190A |
所属 | マハ |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 19.8m |
頭頂高 | 19.8m |
本体重量 | 24.8t |
全備重量 | 40.1t |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
出力 | 4120kW |
推力 | 4680kg |
武装 | ビームサーベル ビームライフル シールド シールド・ミサイル サンド・バレル |
特殊装備 | 大気圏内用ミノフスキー・ドライブ・ユニット ロングレンジ・ドライブユニット |
搭乗者 | 小説 ジョナサン・リーヴ アフランシ・シャア ガミアン・ヘーゲリック ギュラーム ラジオドラマ ジャンウェン・フー ウォン・ロー レイ・チャン チョウ リン |
ガウッサ UM-190B.I | |
型式番号 | UM-190B.I |
センサー 有効半径 |
1850m |
ガウッサ UM-190B.II | |
全高 | 20.9m |
本体重量 | 31.0t |
全備重量 | 53.2t |
出力 | 4700kW |
推力 | 6110kg |
センサー 有効半径 |
2200m |
武装 | MBR-196メガビームランチャー(追加装備) |
地球連邦軍の制式マン・マシーン。人狩り局マハも使用している。ガゥッサとも表記される[71]。パイロットはジョナサン・リーヴ、アフランシ・シャア。 コックピットは全天周視覚モニターとリニアシートが備わっていて、ハッチの前には帯状のシールドが付けられている。球体で構成されたコックピットブロックを取り巻くよう、動力部と装甲がレイアウトされている[71]。 情報投影用のHUDも見やすいように工夫がされており、全身に取り付けられたカメラアイとセンサーがとらえた映像はコンピュータ補正をかけられてモニターに投影される[71]。
運用上はかつてのジム系に相当する量産機であるが、その設計コンセプトはまったく異なるものである[72]。幅広の胴体とフルフェイスヘルメットのような形状の頭部を持ち、全体的に丸みを帯びたフォルムとなっている。
開発に際し連邦軍が要求したものは「安価で汎用性の高い全領域型マン・マシーン」というものであった。そのため機体自体をシンプルにした上で、数多くのオプションを用意し、用途に応じて機体を換装する方式が取られた。このコンセプトは後にメタトロンが開発したドハディに多大な影響を与えたと思われる[独自研究?]。
完成した機体は結果的に予想以上の開発費がかかったものの、非常にコストパフォーマンスの高い、量産機としてきわめて優秀なものであった。ロールアウトから相当数が生産され、地球連邦軍内で広く用いられる。ロールアウト年は型式番号から宇宙世紀190年と推測される[独自研究?]。
機能
- ロングドライブユニット
- フライト時にガウッサのユニット下部に水平にジョイントされる、ブースターユニット。ガウッサの戦闘空域における航続距離を伸ばすために開発された[73]。
武装
- ビームライフル
- 貴金属粒子を高速で撃ち出すビーム兵装。右腕の上腕部にマウントされている[74]。
- サンドバレル
- 対マン・マシーン用に開発された散弾兵装で、砂状の重金属粒子を撃ち出す。両腕に発射口が備わっている[74]。
- シールド
- 先端に鋭い刃が備わっている[74]。
劇中の活躍
- 小説版
- 2機のガウッサは、ミノックスに攻撃をしかけていたケラン・ミードの搭乗するガイア・ギアαに襲いかかる[75]。サイド2のコロニー「ヘラス」内でサンドバレルやビームライフルを使って、激しい戦闘を繰り返すが、ジョナサンの乗った十八番機が偶然ビームライフルの直撃を受けて街の区画を避けながら機体が転倒した[76]。機体の上体を起こそうとするが、実戦経験がほとんどないジョナサンは、迂闊にもコックピットハッチを開いたままにしておいたので、アフランシに拳銃を突き付けられ機体を奪われてしまう[77]。ガウッサを乗っ取ったアフランシは、もう1機のガウッサに「動けば撃破する、コックピットから脱出する時間を10秒与える」と勧告したが、愚直なマニュアル思考しか持っていない連邦軍のパイロットはそれを聞かず襲いかかってきた。アフランシはガウッサのビーム・ライフルを一射して、敵機のビーム・ライフルを使う右側の腰部を狙撃した。その閃光は、アフランシの再生、ひょっとしたらシャア・アズナブルの神話の復活を告げたのかもしれない。ビームの直撃を受けた敵のガウッサは腰部が抉れ、シールドが剥がれ、右腕が使えなくなり無力化された[78]。
バリエーション
- ガウッサ UM-190B.I
- 開発コード:L.13/38。ガウッサの機体アビオニクスを一部変更したタイプであり、外見上の相違はほとんどない。
- ガウッサ UM-190B.II
- 開発コード:L.13/41。対メタトロン用に、マハが連邦軍を通して要求した改良強化計画により設計された機体。
- 元の機体にジェネレータ出力のアップとそれに伴う胸部冷却システムの強化、各駆動系の強化による脚部を施した上に、機体アビオニクス全体の30%以上がなんらかの変更を受けており、バックパックも従来の標準装備であるVOE-011から同時開発のVOE-011Rに換装しているため、基本装備状態での航続距離、推力はともに向上している。
- またこの機体用に新開発されたMBR-196メガビームランチャーは、メガ・コンデンサーを内蔵しており、長距離射撃には不向きだが破壊力はハイメガキャノン並である。連邦軍の規格に統一されているので他のマン・マシーンでも使用可能。威力のわりに使い勝手がよいため、ホンコン・マハの新型機ギッズ・ギースの標準装備としても採用されている。
ギッズ・ギース
ギッズ・ギース GIDS GEESE | |
---|---|
所属 | ホンコン・マハ |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 24.6m |
本体重量 | 37t |
全備重量 | 60.7t |
出力 | 10,800kW |
武装 | ビームサーベル ビームライフル ファンネル MBR-196メガビームランチャー |
搭乗者 | ラジオドラマ ジャンウェン・フー リィ ロゥ 小説版 ジャンウェン・フー リィホアウォン(麗華黄) ロゥ燕 ウル・ウリアン |
地球は重工業とそれに付随する先端技術は後進の地だと考えられていたが、そんな中地球のホンコン・マハが突如送り出した新型のマン・マシーン[79]。 ホンコン・マハにより独自に開発された機体で、装甲は強化されており、高性能のミノフスキーフライト機構を備えており、トップクラスの機動性を有する。武装はファンネルに加え、携行武器としてガウッサのものと共通のMBR-196メガビームランチャーを装備し、火力も非常に高い優秀な機体である。
機能
- サイコミュ
- ウル・ウリアンは戦闘中、『気』が鋭くなるとヘルメットにサイコミュの端末から感知する事が出来た[80]。
- ジャンウェン・フーはサイコミュのおかげで、後方に位置するマハ・ゲイジスの方位の奇妙な混乱の思惟を感知した[81]。
- ψ-サイクル核融合
- ヤン教授が提唱した“虚軸鏡像理論”に基づいて開発された新技術。この技術を応用したMM用の新ジェネレーターは、従来型に比べて体積比で35%も出力の向上に成功した。この新型ジェネレーターによって、ギッズ・ギースは革命的なMMとなった[79]。
劇中での活躍(ギッズ・ギース)
小説 - 相当数が量産されており、ダーゴル大佐の要求によりホンコンから出動する。ジャンウェン・フーが部隊長となり6機編成で出撃、メタトロンの部隊と接触後、出会い頭に3機のドハディを撃墜し、ゾーリン・ソールの左腕部を損壊させるものの、ガイア・ギアαの反撃に会い、3機を撃破され撤退する。その後のメタトロンとの戦闘でも、交戦中に敵側の第三波の来襲を受けまたも撤退、最終決戦ではザルツブルク上空でメタトロンと交戦するが、部隊長のジャンはレエ機と交戦中、ガイア・ギアαの攻撃を受け、撃墜される。また乗機を鹵獲されたウル・ウリアンがこの機体を与えられ、ジョーのゾーリン・ソール、奪われたメッサーのブロン・テクスター改良型を撃破するなど活躍するが、これも最終決戦においてガイア・ギアαに撃破される。
ラジオドラマ - 同じくホンコンより出動、ジャンウェン・フーが率いる。統率の取れた攻撃で攻撃を仕掛けるも、アフランシのガイア・ギアαの前にことごとく撃墜される。
マハ・ゲイジス
マハの旗艦として運用される、主力艦級の巡洋艦[82]。 厳しい管制の下、敵であるメタトロンや一般市民などにほとんど知られる事無く[82]、サイド2のコロニー「ヘラス」で建造された。 艦長はハリー・スェームズ。
特に強固な敵防御網の突破を考えて開発された艦であるから、戦隊からは夥しい数のRCM(対光電波妨害)用アンテナが突き出している[82]。
防御を強化する為、艦前方に強力なローレンツ・フィールドを展開する事で荷電粒子ビーム、金属片や弾片の威力を減殺する新兵器のFEB(フィールド・イフェクト・バリアー)を装備している[82]。 メタトロンによる通常ミサイル爆撃の際に使用し、マハ・ゲイジスはビーム・バリアーを展開出来る船体であったから、ミサイルの直撃と至近距離の爆発から艦を守る事が出来た[83]。
小説 - マハの指揮官ダーゴル大佐が座乗するが、最終決戦においてプランシー湖付近でメタトロン・ブノア隊の攻撃によって僚艦コイリューの爆発に巻き込まれ、轟沈する。
ラジオドラマ - アフランシのガイア・ギアαによるファンネル攻撃で撃沈される。その際、ダーゴル大佐は座乗していない。
クエゼリン
マハの主力巡洋艦。 船体が戦闘ブロック・マン・マシーン・CIブロックの3つに独立したモジュールとして構成されている。この結果。敵の攻撃による被害に強い艦となっている[84]。 空母ほどではないがマン・マシーンの運用能力を持ち、大気圏内での運用も可能である。
コイターペイ
ホンコン・マハ所属のコン級マン・マシーン母艦。ホンコンよりギッズ・ギースを搭載して出撃するがミュンヘン防衛戦でメタトロンに鹵獲されたブロン・テクスターの敵味方識別におくれを取り、撃沈される。
コイリュー
コン級マン・マシーン母艦。最終決戦でマハ・ゲイジスの僚艦となるが、待ち伏せしていたブノア隊に至近から船底に攻撃を受け、マハ・ゲイジスを巻き込んで轟沈する。
ビューシング・ナッグ
マハが地球侵攻用に開発していたマン・マシーンの整備のための後方支援用車両。3機分のマン・マシーン整備用デッキを装備している。
ミノックス
スペースコロニー内での偵察・爆撃に使用される航空機。胴体がミノフスキー粒子発生フィンで囲まれており、重力空間での高機動性が特徴である。
コロニー・ヘラスへの爆撃をし、アフランシたちを一時離散させる。
ミノフスキー・クラフト・ヘリコプター
- ホンコン・マハの保有する攻撃型ヘリコプター。
武装
- ホーミング・ミサイル
劇中での活躍
- 4機のヘリコプターが、アフランシの搭乗するゾーリン・ソールに襲いかかり、ホーミング・ミサイルを発射するが、ミノフスキーバリアによって防がれた[44]。
脚注
- ^ a b c d 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 5.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 47-48.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第4巻, p. 20.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 33-34.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 172.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 189.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 174.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 167.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 189-190.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 40.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 42.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 45.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 48.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 164.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 181.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 279.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 146.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 149.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 196.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 174-175.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 183.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第4巻, p. 28.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第4巻, p. 26.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 258.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 259.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 265.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 73.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 108.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 156.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 170.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第4巻, p. 278-279.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 228.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 257-259.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 299.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第1巻, p. 161.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第1巻, p. 167.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第1巻, p. 169.
- ^ a b c d ホビージャパン1991-04, p. 31.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 256.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 77.
- ^ ニュータイプ8711 1987, p. 121.
- ^ 小説『ガイア・ギア1』, p. 144.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第1巻, p. 166.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第1巻, p. 168.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第1巻, p. 140.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 12.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 289.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 125.
- ^ a b c d e f 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 13.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 12-13.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻 口絵p.4.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 275-276.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 234-235.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 276.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 287-289.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 37.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 51-53.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 80-81.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 82.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 23.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 14.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第4巻, p. 35.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第4巻, p. 21.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第4巻, p. 21-22.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第4巻, p. 160-161.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 55.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 36.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 6.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 8.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 38.
- ^ a b c 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 8-9.
- ^ 『月刊ホビージャパン』1991年3月号[要ページ番号]。
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 10.
- ^ a b c 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 8.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 185-186.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 188-190.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 189-190.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第2巻, p. 195-196.
- ^ a b 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 9.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 159.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第5巻, p. 251.
- ^ a b c d 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 12.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第4巻, p. 235.
- ^ 小説『ガイア・ギア』第3巻, p. 13.
参考文献
- 雑誌
- 小説
- 小説『ガイア・ギア』
- 富野由悠季『ガイア・ギア1』(初版)角川書店、1988年9月1日。ISBN 978-4-04-410123-7。
- 富野由悠季『ガイア・ギア2』(初版)角川書店、1989年9月1日。ISBN 978-4-04-410124-4。
- 富野由悠季『ガイア・ギア3』(初版)角川書店、1990年9月1日。ISBN 978-4-04-410125-1。
- 富野由悠季『ガイア・ギア4』(初版)角川書店、1992年2月1日。ISBN 978-4-04-410126-8。
- 富野由悠季『ガイア・ギア5』(初版)角川書店、1992年4月1日。ISBN 978-4-04-410127-5。