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掲載された資料がほとんどなく、開発経緯や採用時期などの大部分が明らかにされていないが、『ENTERTAINMENT BIBLE.3』ではバーザムの「発展型」という表現がある<ref>『ENTERTAINMENT BIBLE.3 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.3 アクシズ戦争編』バンダイ、1989年6月、123頁。</ref>。ゲーム『[[SDガンダム GGENERATION#SDガンダム GGENERATION-F|SDガンダム GGENERATION-F]]』ではバーザムの「発展改良型」であるが「汎用試作型」ともされ、量産型とはされていない。
掲載された資料がほとんどなく、開発経緯や採用時期などの大部分が明らかにされていないが、『ENTERTAINMENT BIBLE.3』ではバーザムの「発展型」という表現がある<ref>『ENTERTAINMENT BIBLE.3 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.3 アクシズ戦争編』バンダイ、1989年6月、123頁。</ref>。ゲーム『[[SDガンダム GGENERATION#SDガンダム GGENERATION-F|SDガンダム GGENERATION-F]]』ではバーザムの「発展改良型」であるが「汎用試作型」ともされ、量産型とはされていない。


なお、型式番号の「MSA」は通常は[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム社]]製を示すが、本機の設定にアナハイム製とする記述は見られない。また、『MJ』の初出時には「BR-GM」というアルファベット表記と「バーザム」というカタカナ表記のみがあり、カタカナでの「バージム」表記は『ENTERTAINMENT BIBLE.3』が初出となる。
なお、型式番号の「MSA」は通常は[[アナハイム・エレクトロニクス|アナハイム社]]製を示すが、本機の設定にアナハイム製とする記述は見られない。また、『MJ』の初出時には「BR-GM」というアルファベット表記と「バーザム」というカタカナ表記のみがあり、カタカナでの「バージム」表記は『ENTERTAINMENT BIBLE.3』が初出となる。
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2020年11月7日 (土) 11:26時点における版

バーザム (BARZAM) は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ(MS)」の一つ。初出は、1985年放送のテレビアニメ機動戦士Ζガンダム』。

作中の軍事勢力の一つ地球連邦軍と、その特殊部隊である「ティターンズ」の量産機。劇中では目立った活躍はしていないが、複数の後発作品や資料で非常に多くの設定が与えられている。

当記事では、これらの変遷と、バリエーション機についても記述する。

機体解説

諸元
バーザム
BARZAM
型式番号 RMS-154
所属 ティターンズ
開発 ニューギニア基地
生産形態 量産機
全高 24.2m[1]
頭頂高 19.4m[1]
本体重量 40.1t[1] / 40.4t[2][注 1]
全備重量 62.3t[1] / 62.2t[2][注 1]
装甲材質 ガンダリウム合金[1]
出力 1,670kW[1]
推力 40,200kg×2[1]
総推力:80,400kg[2]
センサー
有効半径
9,870m[1]
武装 ビーム・ライフル
ビーム・サーベル×2
60mm[3]バルカン・ポッド
搭乗者 ハミル
エスター・マッキャンベル
メイジー・ハリス
プリシア・ブラシウ
キンバ
シミオン
テーホー
テイカー
その他 姿勢制御用バーニア14基[1]

ジムIIなどに代わるティターンズの量産機。ティターンズが多数投入していた可変MS・MAなど、高コストで操縦困難な機体群とは別に、一般兵向けに開発された汎用MSである[4]が、従来のジムやザク系とはまったく異なる外見を持つ。設計はガンダムMk-IIを参考にしている(「#ガンダムMk-IIとの関係」を参照)。開発はティターンズのニューギニア基地。

頭部には大口径のモノアイカメラと鶏冠状の長いアンテナを持つ。構造は極端な軽量化と簡略化がなされ[5]、コストパフォーマンスにも優れているという[6]。カラーリングはブルー。

デザインのフィニッシュワークは岡本英郎[7]

武装

ビーム・ライフル
砲口が2本の爪のようなカバーで挟まれている独特の形状で、ハイザックマラサイのものと異なりEパックを使用していない。持ち方も普通の武器と違い、右腕の外側に逆手で構える。ライフル後部からはケーブルが伸び、肩(あるいは上腕部とも取れる位置)のマウントラッチに接続して使用するが、38話のみ接続せずに使用している。使用前はケーブルを伸ばさず肩に引っ掛けたまま固定できる。
後述の『A.O.Z Re-Boot』で、解放型バレルとシールドが一体化した武装とされた[8]
ビーム・サーベル
左右の前腕部に各1基ずつ内蔵されている。使用時には前腕部アーマーがスライドし、反対の腕で抜刀する。
60mmバルカン・ポッド
後頭部と左右側頭部にラッチがあり、ガンダムMk-IIのものと同一構造のバルカン・ポッドを装着できる。形状はMk-IIのものと若干異なるが、後述の近藤版やバーザム改では同一のものになっている。なお、劇中でも多くの機体が装備しているもののバルカン砲を発射している場面はない。
グレネード・ランチャー
劇中未登場の武器。根元から折れる砲身に弾丸を装填できるようになっている。初出は放送終了後に発刊されたムック『PROJECT Ζ』掲載の模型作例用にデザインされたオリジナル武器で[7]、製作した草刈健一の案を元に岡本英郎がデザインを描き起こした。後に岡本が描いた別のイラストで、よく似た武器を持ったバーザムが描かれている[注 2]。2014年発売のROBOT魂バーザムには、携行武器としてこれをベースにしたものが付属し[10]、ビームライフルの側面に接続できる仕様となっている。
メガ・ランチャー
ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者にてプリシア・ブラシウ機が運用しているハイザック用大型ビーム兵器。本来はMS2機分のジェネレーター出力が必要だが、作中ではジャンクとなったハイザックの胴体パーツをメガランチャーに固定することにより単体運用が可能なように改造されている。

そのほか、マラサイやジムIIなどのMSの兵装も運用できるという設定もあるが[11]、映像中でバーザム固有の武器以外の運用は描かれていない。漫画『機動戦士ゼータガンダム1/2』ではガンダムMk-IIやジムIIのビーム・ライフルを装備した機体が見られる。小説『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』ではメガ・ランチャーやシールドを使用する例もあった。

漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』では、盗賊が搭乗するハイザックのうち1機がバーザムのビーム・ライフルを携行している(第6話)。

劇中での活躍

機動戦士Ζガンダム』では、35話で新型機としてアレキサンドリアに配備され、以降マラサイに続く量産機としてアウドムラへの攻撃や各宙域での戦闘に登場する。火力や機動性はガンダムMk-IIに引けを取らず[4]、密集隊形をとる集団戦で真価を発揮したという設定もあるが[5]、映像中で目立った活躍を見せる機会は少なかった。ハイザックやガルバルディβ、マラサイと違い、主要な登場人物が搭乗したことはない。名前のあるパイロットとしてハミルがいるのみである。

運用された時期は映像で確認できる範囲では0087年11月ごろからティターンズ崩壊までの3〜4か月程度となる。ただしハイザックやマラサイと異なり、以降の「宇宙世紀」の映像作品では一切登場していない。

性能面で特徴がないことや[12]、機体構造が既存のものと異なっているなどを理由に[13]制式な量産がされていないとする資料も一部存在するが、登場回数そのものは特に少ないわけではない。

漫画『機動戦士Ζガンダム外伝 審判のメイス』では、グリプス戦役後に連邦軍へ配備された機体が登場。白を基調としたトリコロールに塗装され[14]、宇宙世紀0089年の「審判のメイス」阻止作戦に参加するサラミス改級巡洋艦「シラクサ」「カタニア」にジムIIIとともに複数搭載され、出撃する。

漫画『機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う』の7、8話で海賊によって運用され、ベースジャバーに乗りながら戦うもバイアラン・カスタムによってガウの砲台ごと撃破される。

ガンダムMk-IIとの関係

デザイン面で他の機体との共通点が乏しいことは『ガンダム・センチネル』でも指摘されている[15]が、岡本英郎への指定はザクに代わる敵機体という位置付けであり、ガンダムMk-IIと関連付ける設定は伝えられていない[16]。1990年代以降のバーザムを掲載している資料のほとんど[注 3]にあるガンダムMk-IIと結びつける設定も、作品中で語られたものではない[注 4]。後述の近藤和久の漫画でガンダムMk-IIに近づけられたのも、この設定の存在を前提としたものではなく、漫画独自のアレンジだった[注 5]

この「ガンダムMk-IIをベースにしている」という設定は古くは放送終了直後に発刊されたムック『PROJECT Ζ』(大日本絵画)ですでに見られるが、1997年の『データコレクション』(メディアワークス)以前の資料集では掲載していない例もあった[注 6]

その表現も媒体ごとに若干相違が見られ、参考にしているという程度の表現[12][注 7]のものもあれば、明確にベースにしているというものも多く[17]、さらなる総合性能の向上がはかられているというもの[18]や、「後継機」という表現をしたものもある[19]。外見がまったく異なることに言及しているものもあり、その理由としてティターンズ系技術者によって設計が変更されたためという説明を与えているものもある[注 8]

後述の『ガンダム・センチネル』や『A.O.Z Re-Boot』での設定も、それぞれ異なるアプローチでガンダムMk-IIとの関係を示すものとなっている。

股間パーツの形状

股間パーツの形状について解釈が2種類存在した。ひとつは「メガ粒子砲やスラスターのような窪んだ形状」とするもので、もうひとつは「平面のパーツの右上に突起物がある」とするものであった。デザイナーの岡本英郎の意図は明確に後者であることが、2015年以降にインターネット上で明らかにされ、2017年発売のプラモデル「HGUCバーザム」では後者となっている。この判断はアニメ『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』の描写に加え、デザイナーの見解が明らかなことも踏まえたものである[20]

アニメ中では初登場回である35話をはじめ、ほとんどのシーンで窪んでいるか、描かれ方が曖昧で判別困難であるが、45話のゼダンの門崩壊シーンでマラサイと共に倒れてそのまま破壊されるバーザムは平面的な描かれ方をしている。『ニュータイプ100%コレクション4 機動戦士Ζガンダム メカニカル編 2』43ページのように、版権イラストでも明確に窪んだ形状を採用していた。その一方で、最初期の模型作例である『PROJECT Ζ』掲載の作例は平面的に造型されている[注 9]

2009年までは窪んでいると解釈するものが多く、後述のバーザム改などのバリエーションもすべてこの解釈に準じるデザインだったが、2010年の「SDガンダムバインド」で立体化されたものは平面型であり、これ以降立体商品、カードのイラストで平面型のものが混在するようになる。2014年発売の「ROBOT魂」版では両方のタイプが付属し、選択できる仕様としていた。2016年に『A.O.Z Re-Boot』で発表されたものもティターンズ仕様は平面型・レジオン仕様は窪み型にそれぞれ描かれており、作品上で2種類が明確に共存している。

なお、前述の35話のメカ作画を担当していた西村誠芳は、2017年5月20日のTwitterにて、自身が窪んだ形で作画し、周囲から指摘されるまで気づかなかったと言及している[21]

2015年にはオワリカラのタカハシヒョウリが、このパーツは凸型であり、用途は「エネルギーチューブの差し込み口」とする説明を岡本英郎から直接受けており、twitter上で発表した[22][注 10]。股間部の形状と機能についてデザイナーの見解がはっきりしたのはこれが初めてであり、より正確にはエネルギーの給油口を意図したものである[16]。ツイートの翌年に放送された『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』において、この情報を反映する形で平面型の機体(ガンプラ)が登場し、89式ベースジャバーと突起物を介してケーブルで接続されている描写があった。HGUCバーザムの説明書では機能は明記していないが「ソケット状のパーツ」があると説明している[19]

『AOZ』シリーズでの登場

2005年に『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』で、藤岡建機によってテレビ版と異なるデザイン(後述の「バーザム(A.O.Z.ver.)」と呼ばれるもの)のイラストが描かれ、また同作中にバーザムにつながるデザインの装備も複数登場した。ヘイズル・アウスラと関係があることも示されていたが、詳しい設定は公開されていなかった。

ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』で、宇宙世紀0087年7月のニューギニア基地での戦いが描かれた際は、グリプスの主力機計画が移管されてきたものとしてバーザムの試作機が登場しているが、量産計画は既にキリマンジャロ基地に移ったと説明されている[23]。この試作機はアニメよりかなり早く登場しているが、本格的に登場するようになるのは本作でも10月以降である。これ以降は終戦まで多数の量産機が配備され、エースパイロットが搭乗する機会こそ損なわれたが、反ティターンズ側も含めて通算で7名ものパイロットがバーザムに乗っており、それぞれの機体が活躍している。これは量産機の多数登場する本作でも異例の扱いであり、作者の神野淳一自身もバーザムに個人的な思い入れが強いことを語っている[24]。本作での模型作例はアニメ版をベースに、「A.O.Z Ver.」のデザインを一部取り入れた独自のアレンジがされている[注 11]が、挿絵に描かれたものはテレビ版のデザインだった[25]。宇宙世紀0089年の戦いを描いた番外編『審判のメイス』第三話では「鹵獲バーザム」と称されるものが連邦軍でも使用されていた[注 12]

2016年に『A.O.Z Re-Boot』で、「A.O.Z.ver.」とほぼ同デザイン(体型や細部は変化している)のものが再度描かれ、同時に多数の設定が公開されている(後述)。同時にバーザムを中心にジム・クゥエルからジェガンにまで続く系譜図が書かれ、バーザムはAOZだけでなく多くの既存設定と結びつけられた。ここで後述の#バーザム改もバリエーション機と位置づけられている。なお系譜図内のバーザムはテレビ版のデザインで描かれている。

本シリーズではバーザムにつながるデザインとして、以下のようなものが言及されている。

『ガンダムビルドファイターズ』での登場

アニメ『ガンダムビルドファイターズ』シリーズで、バーザムはガンプラとして何度か登場しているが、『ガンダムビルドファイターズトライ』第10話には現実世界では発売されていなかったHGUCバーザムの箱が登場し、そのボックスアートは現実のHGUCガンダムMk-II(ティターンズ仕様)のパロディとなっていた。その2年半後、2017年に現実世界で発売されるHGUCバーザムのボックスアートは、この架空の商品の構図をさらに模倣し、再現したものとなっている[26]。前述の通り、この『アイランドウォーズ』に登場した個体はプラモデル化の際に股間部の形状の判断材料ともなっており、本シリーズでの登場が現実での商品展開に直接影響することになった。

現実でのプラモデル発売後、「ビルドファイターズバトローグ」第2話でヴァイスバーザムという独自のバリエーションが登場するに至った。このヴァイスバーザムのカラーリングはエゥーゴ仕様ガンダムMk-IIに合わせたものとなっており[27]、同時に登場したドムなどの機種も全て同じカラーリングで統一されていた中で、この機体のみ独自の名称を設定され、プラモデルでの商品化が決定されている。

備考

バーザムがニューギニア基地の開発という設定はムック『PROJECT Ζ』などに見られ、型式番号の15もニューギニア基地を意味するものと『ガンダム・センチネル』などで設定されている。ニューギニア基地そのものはアニメのセリフで登場するだけで、『刻に抗いし者』で登場するまではほとんど設定が存在しなかった拠点である。

本機はガレージキットが数度にわたって「B-CLUB」からリリースされている。中には独自のアレンジもあり、最初にリリースされたものはモノアイの代わりにガンダム風のデュアルアイを選択でき、ビームライフルは順手で保持するようになっていた[28]。また2010年に発売されたものはデザインそのものが大きくアレンジされている。

バーザム(漫画『機動戦士Ζガンダム』)

雑誌「コミックボンボン」に連載された漫画『機動戦士Ζガンダム』(作画:近藤和久)に登場する、漫画版独自のアレンジがされたバーザム。ガンダムMk-IIの量産型のような機体と設定されている。近藤和久によるアレンジが顕著な機体の一つであり、近藤版などと呼ばれる。

体型はオリジナルと大差ないが、全体的に鋭角的なデザインになっている。顔面部がデュアルアイに変更されるなどガンダムタイプの要素が加わり、腕や足首はガンダムMk-IIと全くの同型。武器はハイザック(マラサイ)のビームライフルを装備し、シールドと頭部バルカンポッドはガンダムMk-IIと同じものを使用している。

近藤の手によるデザインも二種類あり、初期版であるボンボンコミックス版のカバー折り返しには、アレンジされながらも胴体はテレビ版とほぼ同じ形状になっている機体のカラーイラストが掲載されている。

型式番号
型番は原作通りRMS-154であり、ボンボンコミックス版ではページ内にもRMS-154の型番が明記されているが、メディアワークスから復刻された単行本第3巻の164ページに掲載された設定画には[RMS-115]BARZAMと記載されている。この番号はボンボンの単行本にもバンダイから復刻されたものにもなく、メディアワークス版にしか存在しない。メディアワークス版も巻末の機体解説ではRMS-154のままである。

バーザム改

諸元
バーザム(リファイン・ヴァージョン)
BARZAM[REFINE TYPE][29]
型式番号 RMS-154
全高 24.20m
頭頂高 19.38m
本体重量 40.10t
全備重量 62.34t
装甲材質 ガンダリウム・コンポジット
出力 1,670kW
推力 20,300kg×4(計81,200kg)
センサー
有効半径
9,870m
武装 ビーム・サーベル×2(出力0.9MW)
その他 姿勢制御用バーニア8基
バーザム改
BARZAM CUSTOM[30]
型式番号 RMS-154
所属 NEW DECIDES
頭頂高 19.4m
重量 40.1t
装甲材質 GUNDARIUM ALLOY
出力 1,670kW
推力 80,400kg
センサー
有効半径
9,870m
武装 VULCAN POD SYSTEM,BEAM SABER×2,
BEAM RIFLE,HYPER BAZOOKA,SHIELD

雑誌企画『ガンダム・センチネル』へ登場させる際、デザインをリファインされたバーザム。それに際して設定も変更・加筆され、「ガンダムMk-IIを元にした量産機」という設定が明確にされている。初出は「モデルグラフィックス」1989年2月号に掲載された漫画『ゼク・アイン・コミック』。『ガンダム・センチネル』に「"The day before"」として収録されている[31]

『センチネル』においてはバーザムのデザインと設定そのものが変更されたものであり、『ガンダム・センチネル』中に後継機などとみなす記述は存在しない。ただし、同書でも記事名が「バーザム(リファイン版)」となっており[注 13]、TV版との区別が行われていた。

後述する経緯により、「バーザム改」という名称が生まれ、通常のバーザムとは別個のバリエーションとして扱われるようになったが、これは原作『センチネル』での扱いとは異なるものである。

バーザム(リファイン版)

以下は『ガンダム・センチネル』での設定であり、元となったテレビ版の設定と重複する部分もある。

グリプス戦役の激化に伴い、機体数の不足や、強化人間用といえるほどのMSの極度の高度化といった問題が生じていた。これに対応するため、低コスト化および一般兵向けを意図して開発されたMSである。この要求は急務であったため、既存のMSを基にすることになり、ティターンズの地球至上主義とも合致する純連邦技術製のガンダムMk-IIがベース機として選ばれた。しかし最終設計は、ニューギニア基地の旧ジオン系スタッフの手で行われた[注 14]。完成した本機はガンダムMk-IIの性能を受け継ぎ、他の連邦軍MSオプションのほとんどを使用できる、互換性の高い高性能汎用量産機となった[15]

主力量産機と設定されており、作中に登場するのも厳密にはティターンズ機ではなく、連邦軍教導団の機体である。主武装はMk-IIのビームライフルにグレネードを取り付けたもので、これはゼク・アインに装備されたものとほとんど同型である。また、Mk-IIと同型の武器としてバックパックのビームサーベルや、背面ラックにマウントできるハイパーバズーカと頭部バルカンポッドが設定されている。

表記上の性能は、スラスターの総推力(20,300kg×4、合計81,200kg)や姿勢制御用バーニアの個数(8基)がテレビ版と異なっている[注 15]。この他に『センチネル』では重量や全高の桁数が増えているためにわずかながら変動がある。しかし『ROBOT魂』バーザムが発表された2013年以降、バーザム改もTV版とほぼ同一のスペックで表記されるようになっている。

デザインはカトキハジメ(当時は「かときはじめ」名義)。設定に合わせ、バルカンポッド、バックパックや腕部、脚部がガンダムMk-IIと同型になっている。頭部・胴体・腰アーマーもテレビ版バーザムの意匠を引き継ぐ一方で大きく変更され、異形の姿ではなくなった。モノアイはジオン系技術の名残と設定されているが、ほかにジオン系らしい意匠は見られない。

作中ではペズン防衛隊として反乱部隊のゼク・アインを相手に奮戦するも敗北する。

「バーザム改」の成立経緯

玩具『GUNDAM FIX FIGURATION』 (GFF) における商品化(ガンダムMk-IIティターンズ仕様機とのコンバーチブル)の際にリデザインされ、体型やマーキングの変更がされ、同時に「バーザム改」という名前が商品に使用されたが、「バーザム改」の名の示すような改造機という設定が与えられたわけではなく、この商品に記載された設定やカトキハジメのコメントでも単に「バーザム」と呼ばれている。なお、この商品記載の設定は『ガンダム・センチネル』と異なっており、ガンダムMk-IIの影響は示されているが、直接の量産機との明言がなくなっている。

その後、以下のように一部媒体で、本機もしくは本機と思われるものに説明が与えられていた。

ガンダムウォー『U-179 バーザム改』
カード記載の設定で、「部品の流用が困難だったバーザムを改良したもの」とされている。しかしガンダムウォーネグザで同イラストを使用した『10D/U BK176N バーザム改』にこの記述は無い。
角川書店『データガンダム キャラクター列伝「宇宙世紀編II]』
99ページ「MSVの変遷〈一年戦争以降〜シャアの反乱・地球連邦軍編〉」の一覧表に、『ガンダム・センチネル』出典のMSVとして「ペズン・バーザム」という名前が記述されている。本書は公式設定以外も扱っており、この一覧は『AOZ』や近藤和久のオリジナルMSなども掲載しているが、バーザムはこれのみである。
バンダイナムコゲームス『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V 公式コンプリートガイド』
バーザムにペズン工廠製の亜種が存在すると解説されている。ただしバーザム改をペズン製とする情報は存在しない。なおこの記述も含め、本書はゲームや既存資料に存在しない設定が多数掲載されている。

このように設定資料ではない媒体で断片的な掲載があったが、『ガンダム・センチネル』以外にリファイン版バーザムを掲載した資料は非常に少ない[注 16]

漫画『機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』では、宇宙世紀0096年のトリントン基地の戦闘において、パーツが不足した無人機が囮として使用され、センチネル以外のストーリー作品では初めてバーザム改が登場した。本作とストーリーがリンクする『機動戦士ガンダムUC『袖付き』の機付長は詩詠う』ではTV版バーザムが登場している。同じくリンクする『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』ではリファイン版バーザムがTV版バーザムと同時に登場し、初めて明確にバリエーション機として扱われた。しかし、この一連の作品でもバーザム改の解説は存在せず、「バーザム改」という呼称も使用されていない。

『A.O.Z Re-Boot』において、バーザムがガンダムMk-IIをベースにしているという設定と同時に、「高級化先祖帰り」としてバーザムの「改」を含んだ系譜図も公開され、バリエーションとしての扱いと同時に、元のバーザムに対する位置づけも明確にされた。

もともと別機体という扱いではないため、複数のゲームで『ガンダム・センチネル』ではなく『機動戦士Ζガンダム』のバーザムとして、テレビ版に代わって登場していたが、『機動戦士ガンダム オンライン』では『バーザム改』の名でバーザムに先んじて登場している。

このほか、「ホビージャパン」の2013年11月号には、新たにカトキハジメによって描き起こされたリファイン版バーザムのイラストが掲載された。このイラストでは頭部が『ROBOT魂』のものとほぼ同一のものに変更されており、設定上の扱いは示されていないが、テレビ版と共通点のあるものとなっている。また『ROBOT魂』バーザム改の掲載された2015年11月号のイラストでは頭部がセンチネルに準じた形状で描かれているが、こちらもトサカの形状のみテレビ版のままであり、ROBOT魂バーザム改の実物とも違うデザインになっている。このいずれもスペック表が併記されているが、数値はセンチネルから変更され、TV版のものになっている。

シールドを装備しているという設定はなかったが、『GFF』では商品の仕様上はMk-IIのシールドを保持できるようになっており、一部ゲームでも同型のものを所有していた。ROBOT魂バーザム改では正式にバーザム用の装備として付属している[注 17]

なおROBOT魂の商品箱にはNEW DECIDESの表記がある。

バーザム (A.O.Z ver.)

雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』で藤岡建機によって描かれた機体。全体的なデザインはTV版に近いが、頭部や胴体の構造に相違点があり、肩にフレームらしいものが露出している。なお (A.O.Z ver.) という名称はガシャポン戦士NEXT[32]で商品化された際につけられたもので、『ADVANCE OF Ζ』内で使用されたものではなく、作中に固有の名称は特に存在しない。

#『AOZ』シリーズでの登場で述べた経緯の通り、当初はT3部隊の影響が残る機体として紹介されているだけで[33][34]、詳しい設定は長らく公開されていなかったが、『A.O.Z Re-Boot』で再デザインと同時に多数の設定が明かされた[35]。ヘイズル・アウスラの次世代主力機となるRX-123「TR-Sヘイズル・フレア」の開発の遅れにより、代わって開発され限定生産された簡易仕様の量産機がバーザムであり、ヘイズル・フレアにある変形機構は省略されているが、TRシリーズの換装システムを受け継いだため既存機との互換性も高いとしている。ジム・クゥエルをベースにしていたヘイズルと異なり、バーザムと次世代主力機はベースがガンダムMk-IIに変更されている。TV版と異なる胴体部の構造は、ガンダムTR-6の脱出ポッド「プリムローズ2」が搭載されており、羽根となるリアスカートとドラムフレームで直接つながっているとされた。またバックパックが胴体装甲と一体化している理由も脱出機構と関連付けられている。

バーザム(レジオン鹵獲仕様)

ティターンズ残党とジオン残党が火星で合流した組織レジオンが使用しているバーザムで、型式番号がARZ-154に変更されている。スラスターや股間部の仕様が若干変更されているほか、両肩にウェポンラックが追加され、ヘイズル・アウスラのミサイルポッドなどを装備できる。

作中では新たに大型のビームライフルを使用している。脚部にはグランユニットと呼ばれる高機動用のホバーユニットを装備し、グランバーザムの名で呼ばれている[36]

レジオンの象徴であるTR-6に系譜が近く、エリート部隊である特務部隊が使用する。

バーザムII

ガンダムTR-6[ウーンドウォート]の一形態で、ガンダムTR-6による「機種統合計画」において、ジム系やバーザム等の地球連邦軍系量産MSの代替後継機として用意された形態。ウーンドウォートをベースにバーザムの四肢を使用しており、型式番号はTR-6ではなくレジオン仕様バーザムに準じるARZ-154BZ2となっている[37]。頭部はTR-6の他形態に見られない固有のものであり、ガンダム型の頭部にトサカ型のアンテナが2本ある。強化パーツだけでなくガンダムTR-6[ウーンドウォート]も火星を象徴する赤の塗装が施されている。

素体のTR-6はダイアナの搭乗機を受け継いだものであり、レジオン特務部隊隊長となったウェンディが特別に受領したものである。頭部の2本のアンテナはユニコーンガンダムの様にV字型に割れ、4本角のガンダムとしての顔が現れる。この形態ではサイコミュ通信に対応した巨大なブレード状アンテナにより火星衛星軌道上にある監視衛星「エレノア」とサイコミュリンクを確立、戦場の情報を俯瞰的に統制することを可能とする。劇中ではミノフスキー粒子の嵐と砂嵐を同時に巻き起こす撹乱戦法「オメガの嵐」への対抗手段として使用され、不利な戦局を挽回した[38]

本来のTR計画仕様のバーザムII(型式番号RX-124)では、ヘイズル・アウスラの四肢パーツを装着する予定だったという。こちらのカラーは紺系で、描かれている武装が異なっている。

グラン・バーザム / グラン・バーザムII

レジオン仕様のバーザム、バーザムIIにグラン・ユニットを装備した機体。

アクア・バーザム

RX-154バーザムの肩部や腰部に、アクアユニット(単体ではアクア・ハンブラビIIと呼ばれる)を装着した水中仕様機。型式番号RX-154M/ARZ-154M。

水中での活動にはアクア・ハンブラビIIが有する推進翼ユニットや水中用シールド・ブースター、ハイドロジェットパックなどが用いられ、武装もミサイルポッドや携行武装などがアクア・ハンブラビIIから引き継がれる[39][40]。作中に登場したものはユニットだけでなくゴーグルを装着し、バーザム本体も関節部へのシーリング処理やコックピットの気密化などといった水中用への仕様変更が施されている[39]

型式番号はRX-154Mとされているが、同ページ中にRMS-154Mの表記も確認できる。作中に登場するのはレジオン鹵獲仕様のみで、ティターンズ機は設定のみの存在となっている。

『AOZ』の関連MS

主に関係の深い機体として以下のものが設定されている。

ヘイズル・アウスラ(次世代量産機)
バーザムとは構造の類似点が多く、AOZでのバーザム初登場時に対比する形で掲載されていた。のちに『A.O.Z Re-Boot』の設定でバーザムの前段階の機体だったことが説明されている。
発表時は「次世代量産型試作機」または「次世代量産機」という名称で、別に設定されたガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]と装備が一部異なる形態だったが、『A.O.Z Re-Boot』において単に「ヘイズル・アウスラ」と表記されており、名前による区別がなくなっている。また小数量産されていたことが明言されている。
ヘイズル・フレア
アウスラの次世代主力機であり、このヘイズル・フレアの開発の遅れから簡易仕様であるバーザムが開発されたという。

バージム

諸元
バージム
BR-GM[41]
型式番号 MSA-008(RGM-87)
所属 エゥーゴ
地球連邦軍
武装 ビーム・サーベル
ビーム・ライフル[注 18]

福地仁が、漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』と平行して『MJ』で連載していたメカ紹介コーナー「MS90'S」にて、オマケとして描かれた機体。バーザムのエゥーゴやカラバ仕様で、のちに地球連邦軍に制式採用された[41]。画稿は前向きの白黒イラストが1枚のみであるが、テレビ版バーザムのデザインを元に、頭部のゴーグル型のセンサーをはじめ、ジム系の特徴が多く見られる。その後、『ダブルフェイク』本編でもサイド2のコロニー内の防衛隊として、数コマ登場している。

掲載された資料がほとんどなく、開発経緯や採用時期などの大部分が明らかにされていないが、『ENTERTAINMENT BIBLE.3』ではバーザムの「発展型」という表現がある[42]。ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』ではバーザムの「発展改良型」であるが「汎用試作型」ともされ、量産型とはされていない。

なお、型式番号の「MSA」は通常はアナハイム社製を示すが、本機の設定にアナハイム製とする記述は見られない。また、『MJ』の初出時には「BR-GM」というアルファベット表記と「バーザム」というカタカナ表記のみがあり、カタカナでの「バージム」表記は『ENTERTAINMENT BIBLE.3』が初出となる。

バーザムコマンダーカスタム

諸元
バーザムコマンダーカスタム
BARZAM COMMANDER CUSTOM
型式番号 RMS-154R(01)
所属 地球連邦軍
生産形態 試作機
全高 24.2m
頭頂高 19.4m
本体重量 35.1t
全備重量 46.3t
装甲材質 ガンダリウムα
出力 1,810kW
推力 多動用ホバー17,000kg×2+10,700kg×4
高速移動用ロケット22,000kg×2
センサー
有効半径
13,700m
武装 連射リニア・レールガン
バルカン砲
メガ粒子砲(5.4MW)
搭乗者 ラス・ハンニバル
その他 姿勢制御用バーニア10基

ホビージャパン発行の雑誌「ホビージャパン」の連載『MOBILE SUIT in ACTION ジオンの星』第2回[注 19]に登場した機体。デザイン・作例は揚田幸夫。イラストは根楠人みつあき。

バーザムの開発途上のプロトタイプで、キリマンジャロを哨戒しているガルダ級「ハービィ」に所属する元ジオン兵士の部隊、地球連邦軍第13独立機動戦隊「ドラグゥン13」(DRAGOON13)の指揮官、ラス・ハンニバル大佐の搭乗機となる。マラサイと比べてガンダムMk-IIの流れを汲む機体と見られているほか、パワーは量産タイプより約11パーセント向上していると言われる(ともに小説中の記述)。

バックパックに高速用ジェットノズルを、肩部および脚部にホバリングノズルを増設したことにより、超高速機動が可能。武装はガンダムMk-IIのものを改良した頭部バルカン・ポッドと、ガルダ用のものを改造した携行型リニア・レールガンを持つ。また股間パーツはメガ粒子砲(出力5.4Mw)とされている。頭部のツノ(トサカ)は高コストの複合センサーユニットであり、一般機には支給されない。

なお、記事中ではバーザム自体の設定が独自のものになっている[43]。バーザムは宇宙空間において可変MAに匹敵する機動性を発揮できる量産機を目指して開発されていた汎用機体で、地上戦タイプもテストされていたがテスト段階で断念し、汎用型として量産されたという。このプロトタイプの1機の改修機がコマンダーカスタムである。

『ジオンの星』は第3話までの一部内容がムック『別冊 MOBILE SUIT GUNDAM ZZ』に収録されており、これに際しコマンダーカスタムはタキシードテイル(リアスカート)が手持ちのシールドになるギミックが追加されている。

その他のバリエーション

「エニグマ始動」登場機

ゲームブック『機動戦士ガンダムΖΖ vol.3「エニグマ始動」』に登場。バーザムをシェイプ・アップした機体で、正式名称は作中で語られていない。

バーザム配備開始当時の主力機だったマラサイおよびハイザックとの間にパーツの互換性を持たせることを目的とした派生型で、反応炉とジェネレーターがより低出力なマラサイと同型のものに変更された。『エニグマ始動』におけるバーザムは、機体と比較して大きい動力系を搭載したことが災いして、敏捷性や機体バランスが悪いという欠点を有していたとされるが、この改造によってバランスの改善や機動性の向上などがなされており、推力と火力の低下を差し引いても余りある改善を見せている。グリプス戦役終結後に地球連邦軍への配備が進められており、宇宙世紀0089年にウェールズで発生したティターンズ残党のクーデターの際に、鎮圧のため投入されている。

脚注

注釈

  1. ^ a b 『ENTERTAINMENT BIBLE』シリーズでは後者の値。『MS大全集』シリーズでもしばらく後者が記載されていたが、2003年版から前者に改訂された(ただしカラー頁での本体重量は後者)。
  2. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE.2 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』の掲載イラスト[9]
  3. ^ メディアワークス『データコレクション』、デアゴスティーニ『ガンダムファクトファイル』他多数。
  4. ^ ただし、1998年においてバンダイから発売されたカードダス『モビルパワーズ』ブースター2弾の収録カードにおいてはガンダムMk-IIの後継機とするフレイバー・テキストが書かれていた。
  5. ^ ムック『GREAT MECAHNICS 22』(双葉社、2006年)掲載の近藤和久のインタビューに、自作の独自設定だった旨の発言がある。
  6. ^ 『ニュータイプ100%コレクション4 機動戦士Ζガンダム メカニカル編 2』、『ENTERTAINMENT BIBLE.2 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』のいずれも見られない。
  7. ^ Gジェネレーション』シリーズ、『ガンダム・ファクトファイル』No.14など。
  8. ^ 『機動戦士Ζガンダムフィルムブック パート2』204ページ。ティターンズ系による設計変更という表現は他にも『総解説ガンダム辞典 Ver.1.5』や『FW GUNDAM CONVERGE』の箱など、複数資料で見られる。
  9. ^ この作例は草刈健一の手によるもので、制作にあたり親交のあった岡本英郎からグレネードランチャーのデザインを提供されたほか、腕関節の構造についてもアドバイスを受けている。
  10. ^ タカハシヒョウリは岡本英郎の娘のおかもとえみと親交があり(共に別のバンド科楽特奏隊に参加している)、この縁で岡本と知り合っている。
  11. ^ 模型作例は射水宏の手による。『電撃ホビーマガジン』2012年4月号に掲載。『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼ビジュアルブック コンプリートファイル』に再掲。
  12. ^ 『審判のメイス』は単行本未刊行で、公開も終了している。
  13. ^ これは『ガンダム・センチネル』302ページの表記。67ページの目次では「リファイン・ヴァージョン」。124ページと204ページでは「REFINE TYPE」。『センチネル』でもデザインの調整に留まっているガザCはリファイン版とされていない。
  14. ^ 地球至上主義という設定に反しているが、設定中で特に指摘はされていない。
  15. ^ 推力はガンダムMk-IIと同じ数値である。
  16. ^ 『MS大全集』シリーズをはじめとする『ガンダム・センチネル』を扱う資料集でも掲載していない。
  17. ^ ホビージャパン2013年11月号、2015年11月号のイラストでは共にスペック表にSHILEDママ〕の表記があった。ROBOT魂の商品箱にも武装にSHIELDの記載あり。
  18. ^ 武装は『GGENERATION-F』の設定のみ。ビーム・ライフルはバーザムのものとは異なる。
  19. ^ HOBBY JAPAN 1986年10月号掲載。小説と模型作例とイラストからなる作品。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART2』近代映画社、1986年1月、103頁。
  2. ^ a b c 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART3』近代映画社、1986年4月、84頁。
  3. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、50-51頁。
  4. ^ a b 『ニュータイプ100%コレクション4 機動戦士Ζガンダム メカニカル編 2』角川書店、1986年11月、1998年8月(復刻版)、83頁。(ISBN 978-4048529815)
  5. ^ a b 『ニュータイプ100%コレクション4 機動戦士Ζガンダム メカニカル編 2』角川書店、1986年11月、1998年8月(復刻版)、42頁。
  6. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、102頁。
  7. ^ a b 『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』大日本絵画、1986年3月、1988年12月(新装版)、96-97頁。(ISBN 978-4499205252)
  8. ^ A.O.Z Re-Boot Vol.24[1]
  9. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、10頁。
  10. ^ 『ホビージャパン』2013年10月号。
  11. ^ 『ニュータイプ100%コレクション4 機動戦士Ζガンダム メカニカル編 2』角川書店、1986年11月、1998年8月(復刻版)、43頁。
  12. ^ a b 『データコレクション4 機動戦士Ζガンダム 上巻』角川書店、1997年5月、34頁。(ISBN 978-4073063025)
  13. ^ ゲーム『SDガンダム G GENERATION』シリーズなど。
  14. ^ 「【機動戦士Zガンダム外伝 審判のメイス】作戦の主力を担うはバーザム!その開発経緯と武装を大分析!!」電撃ホビーウェブ、KADOKAWA、2018年2月27日。
  15. ^ a b #センチネル122ページより。
  16. ^ a b 『オワリカラ・タカハシヒョウリのサブカル風来坊!!』 バーザムの真実に迫る&岡本英郎全仕事史インタビュー前編 SPICE 2017年5月20日記事。
  17. ^ 『ガンダム パーフェクト・ファイル』No.143、ROBOT魂バーザムの設定[2]
  18. ^ 『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』パンフレット。
  19. ^ a b 『HGUC 1/144 バーサム』バンダイ、2017年5月、説明書。
  20. ^ 『月刊モデルグラフィックス』2017年8月号、大日本絵画、16頁。
  21. ^ 西村誠芳、2017年5月20日[3]
  22. ^ タカハシヒョウリ 2015年12月23日のTweet
  23. ^ 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』4巻、アスキー・メディアワークス、2011年11月、143-144頁。(ISBN 978-4-04-886123-6)
  24. ^ 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼』3巻、アスキー・メディアワークス、2012年9月、あとがき。(ISBN 978-4-04-886944-7)
  25. ^ 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼』4巻、アスキー・メディアワークス、2012年12月、127頁。(ISBN 978-4-04-891213-6)
  26. ^ パッケージの決定経緯は月刊モデルグラフィックス2017年8月号特集28-29頁に詳しい。
  27. ^ HHイメージングビルダーズ[4]Vol.33にMk-IIを意識しているとの記述。
  28. ^ 『SUPER MJ 機動戦士ガンダム最新MS造形資料集』バンダイ、1992年8月、111頁。(ISBN 978-4891892753)
  29. ^ 諸元は『ガンダム・センチネル』122ページのもの。日本語名は67ページの表記とした。
  30. ^ 諸元とアルファベット表記はホビージャパン誌上でも確認できたが、ROBOT魂「バーザム改」の箱で正式に記載。
  31. ^ #センチネル244ページ
  32. ^ ガシャポン戦士NEXT プレミア02[5]
  33. ^ 『電撃ホビーマガジン』2007年1月号、アスキー・メディアワークス。
  34. ^ 『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに Vol.5』メディアワークス、2007年2月、71頁。(ISBN 978-4840237802)
  35. ^ A.O.Z Re-Boot Vol.23[6]、Vol.24[7]
  36. ^ A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-[8] 第2章 双極のアルカディア2に登場。
  37. ^ AOZ Reboot VOL.25電撃ホビーウェブ。
  38. ^ 第2章 双極のアルカディア3。
  39. ^ a b A.O.Z Re-Boot Vol.38[9]
  40. ^ A.O.Z Re-boot Vol.39[10]
  41. ^ a b 『MJ 模型情報 VOL.109』1988年8月号、バンダイ、35頁。
  42. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE.3 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.3 アクシズ戦争編』バンダイ、1989年6月、123頁。
  43. ^ 『HOBBY JAPAN』1986年10月号、39頁。

参考文献

  • モデルグラフィックス編『ガンダム・センチネルTHE BATTLE OF "REAL GUNDAM"』大日本絵画、1989年。ISBN 4-499-20530-1 

関連項目