「栃木県立日光自然博物館」の版間の差分
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低公害バス待合室を兼ねて、赤沼自然情報センター(入館料は無料)を設置している。 |
低公害バス待合室を兼ねて、赤沼自然情報センター(入館料は無料)を設置している。 |
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[[ファイル:Nikko-Kotsu-Watasuge.JPG|thumb|right|220px|低公害バス「(初代)わたすげ」日野・ブルーリボンHIMR]] |
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[[ファイル:Hino Auto Plaza Blue Ribbon HIMR.jpg|thumb|right|220px|日野オートプラザに保存展示されている「(初代)わたすげ」]] |
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'''奥日光の低公害バス'''(おくにっこうのていこうがいバス)では、[[日光国立公園]]内の[[奥日光]]地区において、[[戦場ヶ原]]を通る[[国道120号]]から[[小田代原]]、[[西ノ湖]]を経て[[中禅寺湖]]沿岸の千手ヶ浜へ通じる日光市道1002号線沿線の自然を保護するため、[[1993年]]([[平成]]5年)4月よりこの区間への[[観光バス]]と[[タクシー]]を含む一般車両の乗り入れを禁止し<ref>[http://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/eco/shizenkankyou/shizen/koutuukisei.html 奥日光の交通規制] 栃木県公式サイト、2000年11月30日、2019年10月26日閲覧。</ref>、代替の[[公共交通機関]]として[[栃木県]]([[栃木県立日光自然博物館]])が運行する[[低公害車|低公害バス]]について解説する<ref name=nsmbus />。車両は[[日野自動車]]製の[[ハイブリッド車]]([[ハイブリッドバス]][[日野・ブルーリボン#HIMR|HIMR]])が使用される<ref name=nsmbus>[https://www.nikko-nsm.co.jp/bus.html 低公害バス] 栃木県立日光自然博物館公式サイト、2019年12月07日閲覧。</ref>。運行開始時は[[電気バス]]も使用されていた<ref name="バスS91" />。 |
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== 運行内容 == |
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* 運行区間 |
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: 赤沼車庫 - 小田代原 - 西ノ湖入口 - 千手ヶ浜<ref name=nsmbus /> |
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: [[フリー乗降制]]となっており、国道を除きどこでも乗り降りが可能<ref name=nsmbus />。 |
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* 運賃 |
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: 大人(中学生以上)300円、小人(6歳 - 12歳)150円<ref name=nsmbus />。 |
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* 運行期間 |
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: 毎年4月下旬から11月末日まで運行、冬季期間の12月から翌年4月下旬までは運休<ref name=nsmbus />。 |
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: 5月下旬から8月中旬、10月上旬から11月上旬の土日祝日には、午前4時台に発車する早朝便の設定もある<ref name=nsmbus />。 |
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* 運行担当 |
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: 運行窓口は栃木県立日光自然博物館で、実際の運行は[[東武グループ]]([[朝日自動車グループ]])の[[日光交通]]に委託している<ref>[https://www.nikko-kotsu.co.jp/sightseeing/lev.php 小田代原 低公害バス(赤沼~千手ヶ浜)] 日光交通公式サイト</ref>。 |
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<!--栃木県の公式サイトに記載があり、詳しくは栃木県立日光自然博物館のサイトへとなっているので、このような表現とした--> |
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== 沿革 == |
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* [[1993年]]4月26日 - ハイブリッドバス「(初代)わたすげ」、[[電気バス]]「(初代)のあざみ」で運行開始<ref name="バスS91">『[[バスジャパン]]ハンドブックシリーズ S91 朝日バス』[[BJエディターズ]]・[[星雲社]]、2016年5月1日発行 ISBN 978-4434218828</ref>。 |
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* [[1998年]]5月 - ハイブリッドバス「しらかば」増車。 |
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* 時期不明 - 電気バス「(初代)のあざみ」運行終了。 |
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* [[2005年]]10月 - ハイブリッドバス「のあざみ」増車。 |
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* [[2012年]]11月<ref name=busgra />30日<ref>[http://www.47news.jp/smp/localnews/hotnews/2012/11/post_20121118120353.php 国内初の低公害バス「わたすげ号」引退へ] [[47NEWS]]</ref>{{ リンク切れ|date=2019年10月}} - 「(初代)わたすげ」運行終了。 |
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* [[2013年]]4月 - 新型ハイブリッドバス「(2台目)わたすげ」運行開始。 |
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== 車両 == |
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=== 電気バス === |
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* 初代「のあざみ」- [[いすゞ・エルフ]]ベース、[[京成自動車工業]]製ボディの小型電気バス。 |
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=== ハイブリッドバス === |
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{{main|日野・ブルーリボン#HIMR}} |
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初代車両より、日野自動車製の[[ハイブリッドカー|ハイブリッドシステム]]([[HIMR]])を採用したバス車両が使用されている。 |
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* 初代「わたすげ」- [[日野・ブルーリボン#HIMR|日野・ブルーリボンHIMR]][[ツーステップバス|ツーステップ]](1993年式、U-HU2MMAA改) 定員73名<ref name=busgra /> |
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: 後述のとおり、廃車後は日野自動車に引き取られ、[[日野オートプラザ]]にて[[動態保存]]・展示されている<ref name=busgra />。 |
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* 「しらかば」- 日野・ブルーリボンHIMRツーステップ(1998年式、KC-RU1JMCH) 定員69名(座席数42)<ref name="バスS91"></ref> |
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* 「のあざみ」- [[日野・セレガ#セレガHIMR/セレガR_HIMR/日野・セレガRハイブリッド(KC-/HM-/VM-RU2P系)|日野・セレガRハイブリッド]](2005年式、VM-RU2PPER) 定員61名(座席数45)<ref name="バスS91"></ref> |
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* 2代目「わたすげ」- [[日野・セレガ#セレガハイブリッド|日野・セレガハイブリッド]](2013年式、QQG-RU1ASBR) 定員56名(座席数45)<ref name="バスS91"></ref> |
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=== 日野オートプラザ展示の初代車両 === |
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{{main|日野オートプラザ|日野・ブルーリボン#HIMR}} |
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日野自動車が世界初の[[ハイブリッドバス]]([[電気式ハイブリッド]])として1991年にHIMRを開発、全国各地の[[公営バス]]などでの試験運行を経て1992年に市販開始、1994年より正式発売した<ref name=hutech>[http://www.hinohutech.co.jp/autoplaza.html 日野自動車21世紀センター(シャノン21)・日野オートプラザ] 日野ヒューテック公式サイト</ref> 。 |
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この車両は初代「わたすげ」として1993年4月に導入され運行開始し、2012年11月に運行終了するまでの19年間にわたり、赤沼車庫から千手ヶ浜までの約10[[キロメートル|km]]を往復し、累計約35万kmを走行した<ref name=busgra />。1992年に市販されたHIMRの最初期の車両の1台で、かつ同年度中に23台のみ製造・販売されたうちの4台目と、貴重な車両であることから動態保存が決定<ref name=busgra />。[[日野オートプラザ]]の2013年のリニューアルに合わせて展示されることとなった<ref>[https://www.hino.co.jp/corp/news/2013/20130401_01.html 「日野オートプラザ」が4月1日(月)にリニューアルオープン] 日野自動車ニュースリリース、2013年4月1日、2019年10月26日閲覧。</ref><ref>[https://response.jp/article/2013/04/03/195096.html 日野自動車「日野オートプラザ」を本格リニューアル、日野唯一の乗用車も展示] [[response.]] 2013年4月3日、2019年10月26日閲覧。</ref>。 |
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日野オートプラザでの展示にあたっては、型式認定を受けた際の日野自動車オリジナル塗装に変更され、青い[[ハート (シンボル)|ハート]]が[[地球]]を包み込むHIMRのシンボルマークが大きく描き直された(わたすげ時代にもこのマークはあった)<ref name=busgra />。またフロントの日野[[エンブレム]]は、わたすげ時代に付いていた現行のHマークから[[翼|ウィング]]マークに取り替えられた<ref name=busgra />。 |
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車内は見学できるよう開放されており、わたすげ時代の備品やシートなどを残しつつ、HIMRの開発の歴史展示パネルや当時の写真などが飾られるとともに、床下の[[エンジン]]や[[モーター]]・[[バッテリー]]など、第1世代HIMRのハイブリッドシステムを見て学べるよう、床面の一部が[[強化ガラス]]張りに改造されている<ref name=busgra />。車体改造は[[東急テクノシステム]]が行い、[[東急グループ]]の[[電車とバスの博物館]]で展示されている[[日野・ブルーリボン#RB10/RC100系|日野・RB10]]と同様の改造がなされている<ref name=busgra>「日野オートプラザで日野HIMR『わたすげ号』展示開始!」『[[バスグラフィック]]』Vol.20、p.4。[[ネコ・パブリッシング]]、2014年1月31日発行 ISBN 978-4-7770-1543-6</ref>。 |
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初代「わたすげ」の車両スペックは以下のとおり(出典:日野ヒューテック公式サイト<ref name=hutech />)。 |
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* 型式:U-HU2MMAA改<ref name=busgra /> |
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* 年式:1993年式<ref name=busgra /> |
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* 車体製造:[[日野車体工業]]([[ツーステップバス]]) |
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* 車両サイズ:長さ10.68[[メートル|m]]、幅2.49m、高さ3.065m |
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* [[ホイールベース]]:5.20m |
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* 乗車定員:73名 |
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* [[ハイブリッドカー|ハイブリッドシステム]]:[[ディーゼルエンジン|ディーゼル]]・[[電気式ハイブリッド]] |
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* [[エンジン]]:[[水冷エンジン|水冷]][[直列6気筒]] [[日野・ブルーリボン#P-HT/HU23、HT/HU27系|M10U型エンジン]] |
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* [[電動機|モーター]]:三相交流誘導機 |
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* 総[[排気量]]:9.88[[リットル|L]] |
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* 最大[[出力]]:173[[キロワット|KW]] (235[[馬力|ps]]) /2,500[[rpm (単位)|rpm]] |
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* 最大[[トルク]]:716[[ニュートンメートル|N·m]]/1500rpm |
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== 脚注 == |
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== 参考文献 == |
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* 『[[バスジャパン]]ハンドブックシリーズ S91 朝日バス』[[BJエディターズ]]・[[星雲社]]、2016年5月1日発行 ISBN 978-4434218828 |
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* 『[[バスグラフィック]]』Vol.20、p.4「日野オートプラザで日野HIMR『わたすげ号』展示開始!」[[ネコ・パブリッシング]]、2014年1月31日発行 ISBN 978-4-7770-1543-6 |
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== 関連項目 == |
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* [[日光国立公園]] |
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** [[栃木県立日光自然博物館]] / [[奥日光]] |
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** [[国道120号]] / [[戦場ヶ原]] / [[小田代原]] / [[西ノ湖]] / [[中禅寺湖]] |
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* [[日光交通]]([[東武グループ]]、[[朝日自動車グループ]])- 運行担当事業者 |
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* [[日野自動車]] |
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** [[日野オートプラザ]] |
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** [[日野・ブルーリボン#HIMR|日野・ブルーリボンHIMR]] / [[日野・セレガ#セレガHIMR/セレガR_HIMR/日野・セレガRハイブリッド(KC-/HM-/VM-RU2P系)|日野・セレガRハイブリッド]] / [[日野・セレガ#セレガハイブリッド|日野・セレガハイブリッド]] |
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* [[低公害車]] |
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** [[ハイブリッドバス]] / [[ハイブリッド車]] / [[電気バス]] / [[電気自動車]] |
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* [[東急テクノシステム]]([[電車とバスの博物館]])- 展示車両の改造を担当 |
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== 外部リンク == |
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* [https://www.nikko-nsm.co.jp/bus.html 低公害バス] 栃木県立日光自然博物館公式サイト |
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* [http://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/eco/shizenkankyou/shizen/koutuukisei.html 奥日光の交通規制] 栃木県公式サイト |
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* [https://www.env.go.jp/park/nikko/index.html 日光国立公園] 環境省公式サイト |
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* [https://www.nikko-kotsu.co.jp/sightseeing/lev.php 小田代原 低公害バス(赤沼~千手ヶ浜)] 日光交通公式サイト |
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* [http://www.hinohutech.co.jp/autoplaza.html 日野自動車21世紀センター(シャノン21)・日野オートプラザ] 日野ヒューテック - 展示車両の初代わたすげ号について |
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* [https://www.hino.co.jp/corp/autoplaza/ 日野オートプラザ] 日野自動車公式サイト |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
2020年11月4日 (水) 10:21時点における版
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2018年9月) |
日光自然博物館 | |
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ファイル:Img nnm 01 | |
施設情報 | |
事業主体 | 栃木県 |
管理運営 | 株式会社日光自然博物館[1] |
所在地 |
〒321-1661 日本 栃木県日光市中宮祠2480-1 |
位置 | 北緯36度44分19秒 東経139度30分0秒 / 北緯36.73861度 東経139.50000度座標: 北緯36度44分19秒 東経139度30分0秒 / 北緯36.73861度 東経139.50000度 |
アクセス | 本文参照 |
外部リンク |
www |
プロジェクト:GLAM |
日光自然博物館(にっこうしぜんはくぶつかん)は栃木県日光市中宮祠にある博物館。
日光自然博物館のほか、栃木県中禅寺湖畔国際避暑地記念施設[2](英国大使館別荘記念公園、イタリア大使館別荘記念公園、中禅寺湖畔ボートハウス)、低公害バス運行(実際の運行は日光交通に委託)、赤沼自然情報センター、戦場ヶ原方面のネイチャーガイドなどを含めて、指定管理者株式会社日光自然博物館が管理運営している。
日光自然博物館
日光自然博物館は華厳滝と中禅寺湖のそばに位置し、自然や歴史を紹介するほか、地域の情報発信基地として自然情報、ハイキングコースのご案内、自然体験イベントの開催などの活動を行っている[3]。
入館料
- 大人:個人料金 510円/団体料金 400円
- 小人:個人料金 250円/団体料金 200円
- 団体料金は20名以上が対象。
- 学校団体は、教員も生徒(児童)と同額。
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳等をお持ちの方で手帳の提示があった場合は無料。なお、身体障害者手帳と療育手帳に第1種または精神障害者保健福祉手帳に第1級と記載のある方の介助をするための同伴者も無料(障害者1名につき介助者1名のみ)。
開館時間
- 4月1日から11月10日まで:9:00 - 17:00
- 11月11日から3月31日まで:10:00 - 16:00
- 閉館時間の30分前までの入館となる。
休館日
- 6月から10月まで:無休
- 11月から5月まで:月曜日(祝日の場合、翌日以降に振り替え)
- 年末年始(12月29日から1月3日まで)
アクセス
英国大使館別荘記念公園
- 所在地 栃木県日光市中宮祠2482
イタリア大使館別荘記念公園
- 所在地 栃木県日光市中宮祠2482
中禅寺湖畔ボートハウス
- 所在地 栃木県日光市中宮祠
- 入館料は無料
低公害バス
- 所在地 栃木県日光市中宮祠2494
赤沼を基点に小田代ヶ原へ低公害バスを運行
低公害バス待合室を兼ねて、赤沼自然情報センター(入館料は無料)を設置している。
奥日光の低公害バス(おくにっこうのていこうがいバス)では、日光国立公園内の奥日光地区において、戦場ヶ原を通る国道120号から小田代原、西ノ湖を経て中禅寺湖沿岸の千手ヶ浜へ通じる日光市道1002号線沿線の自然を保護するため、1993年(平成5年)4月よりこの区間への観光バスとタクシーを含む一般車両の乗り入れを禁止し[4]、代替の公共交通機関として栃木県(栃木県立日光自然博物館)が運行する低公害バスについて解説する[5]。車両は日野自動車製のハイブリッド車(ハイブリッドバスHIMR)が使用される[5]。運行開始時は電気バスも使用されていた[6]。
運行内容
- 運行区間
- 運賃
- 大人(中学生以上)300円、小人(6歳 - 12歳)150円[5]。
- 運行期間
- 運行担当
沿革
- 1993年4月26日 - ハイブリッドバス「(初代)わたすげ」、電気バス「(初代)のあざみ」で運行開始[6]。
- 1998年5月 - ハイブリッドバス「しらかば」増車。
- 時期不明 - 電気バス「(初代)のあざみ」運行終了。
- 2005年10月 - ハイブリッドバス「のあざみ」増車。
- 2012年11月[8]30日[9][リンク切れ] - 「(初代)わたすげ」運行終了。
- 2013年4月 - 新型ハイブリッドバス「(2台目)わたすげ」運行開始。
車両
電気バス
ハイブリッドバス
初代車両より、日野自動車製のハイブリッドシステム(HIMR)を採用したバス車両が使用されている。
- 初代「わたすげ」- 日野・ブルーリボンHIMRツーステップ(1993年式、U-HU2MMAA改) 定員73名[8]
- 「しらかば」- 日野・ブルーリボンHIMRツーステップ(1998年式、KC-RU1JMCH) 定員69名(座席数42)[6]
- 「のあざみ」- 日野・セレガRハイブリッド(2005年式、VM-RU2PPER) 定員61名(座席数45)[6]
- 2代目「わたすげ」- 日野・セレガハイブリッド(2013年式、QQG-RU1ASBR) 定員56名(座席数45)[6]
日野オートプラザ展示の初代車両
日野自動車が世界初のハイブリッドバス(電気式ハイブリッド)として1991年にHIMRを開発、全国各地の公営バスなどでの試験運行を経て1992年に市販開始、1994年より正式発売した[10] 。
この車両は初代「わたすげ」として1993年4月に導入され運行開始し、2012年11月に運行終了するまでの19年間にわたり、赤沼車庫から千手ヶ浜までの約10kmを往復し、累計約35万kmを走行した[8]。1992年に市販されたHIMRの最初期の車両の1台で、かつ同年度中に23台のみ製造・販売されたうちの4台目と、貴重な車両であることから動態保存が決定[8]。日野オートプラザの2013年のリニューアルに合わせて展示されることとなった[11][12]。
日野オートプラザでの展示にあたっては、型式認定を受けた際の日野自動車オリジナル塗装に変更され、青いハートが地球を包み込むHIMRのシンボルマークが大きく描き直された(わたすげ時代にもこのマークはあった)[8]。またフロントの日野エンブレムは、わたすげ時代に付いていた現行のHマークからウィングマークに取り替えられた[8]。
車内は見学できるよう開放されており、わたすげ時代の備品やシートなどを残しつつ、HIMRの開発の歴史展示パネルや当時の写真などが飾られるとともに、床下のエンジンやモーター・バッテリーなど、第1世代HIMRのハイブリッドシステムを見て学べるよう、床面の一部が強化ガラス張りに改造されている[8]。車体改造は東急テクノシステムが行い、東急グループの電車とバスの博物館で展示されている日野・RB10と同様の改造がなされている[8]。
初代「わたすげ」の車両スペックは以下のとおり(出典:日野ヒューテック公式サイト[10])。
- 型式:U-HU2MMAA改[8]
- 年式:1993年式[8]
- 車体製造:日野車体工業(ツーステップバス)
- 車両サイズ:長さ10.68m、幅2.49m、高さ3.065m
- ホイールベース:5.20m
- 乗車定員:73名
- ハイブリッドシステム:ディーゼル・電気式ハイブリッド
- エンジン:水冷直列6気筒 M10U型エンジン
- モーター:三相交流誘導機
- 総排気量:9.88L
- 最大出力:173KW (235ps) /2,500rpm
- 最大トルク:716N·m/1500rpm
脚注
- ^ 栃木県立日光自然博物館、栃木県奥日光地区駐車場及び栃木県中禅寺湖畔国際避暑地記念施設に係る指定管理者候補者の選定結果について栃木県
- ^ 栃木県中禅寺湖畔国際避暑地記念施設設置及び管理条例栃木県
- ^ “日光自然博物館について | 日光自然博物館”. www.nikko-nsm.co.jp. 2018年9月20日閲覧。
- ^ 奥日光の交通規制 栃木県公式サイト、2000年11月30日、2019年10月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g 低公害バス 栃木県立日光自然博物館公式サイト、2019年12月07日閲覧。
- ^ a b c d e 『バスジャパンハンドブックシリーズ S91 朝日バス』BJエディターズ・星雲社、2016年5月1日発行 ISBN 978-4434218828
- ^ 小田代原 低公害バス(赤沼~千手ヶ浜) 日光交通公式サイト
- ^ a b c d e f g h i j k 「日野オートプラザで日野HIMR『わたすげ号』展示開始!」『バスグラフィック』Vol.20、p.4。ネコ・パブリッシング、2014年1月31日発行 ISBN 978-4-7770-1543-6
- ^ 国内初の低公害バス「わたすげ号」引退へ 47NEWS
- ^ a b 日野自動車21世紀センター(シャノン21)・日野オートプラザ 日野ヒューテック公式サイト
- ^ 「日野オートプラザ」が4月1日(月)にリニューアルオープン 日野自動車ニュースリリース、2013年4月1日、2019年10月26日閲覧。
- ^ 日野自動車「日野オートプラザ」を本格リニューアル、日野唯一の乗用車も展示 response. 2013年4月3日、2019年10月26日閲覧。
参考文献
- 『バスジャパンハンドブックシリーズ S91 朝日バス』BJエディターズ・星雲社、2016年5月1日発行 ISBN 978-4434218828
- 『バスグラフィック』Vol.20、p.4「日野オートプラザで日野HIMR『わたすげ号』展示開始!」ネコ・パブリッシング、2014年1月31日発行 ISBN 978-4-7770-1543-6
関連項目
外部リンク
- 低公害バス 栃木県立日光自然博物館公式サイト
- 奥日光の交通規制 栃木県公式サイト
- 日光国立公園 環境省公式サイト
- 小田代原 低公害バス(赤沼~千手ヶ浜) 日光交通公式サイト
- 日野自動車21世紀センター(シャノン21)・日野オートプラザ 日野ヒューテック - 展示車両の初代わたすげ号について
- 日野オートプラザ 日野自動車公式サイト
脚注
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 日光自然博物館 (nikkonsm) - Facebook
- 日光自然博物館 (@nikkonsm) - X(旧Twitter)
- 日光自然博物館 (@nikkonsm) - Instagram
- 栃木県立日光自然博物館について - 栃木県環境森林部自然環境課