「一丸の会」の版間の差分
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2020年11月1日 (日) 10:59時点における版
設立 | 2018年4月2日 |
---|---|
設立者 | 馬淵澄夫 |
種類 | 旧民進党系党派のグループ |
会員数 | 第48回衆議院議員総選挙で落選した民進党系候補者等(元職・新人) |
代表 | 馬淵澄夫 |
関連組織 |
民進党 希望の党 立憲民主党 国民民主党 れいわ新選組 |
一丸の会(いちがんのかい)は、旧民進党系党派の政治団体。第48回衆議院議員総選挙で落選した候補者を中心に構成される。
概要
2017年10月の第48回衆議院議員総選挙で落選した馬淵澄夫元国土交通大臣が同じく総選挙で敗れるなどした民進系の前職、新人らを結集した政治団体として2018年3月28日に東京都選管に設立を届出、4月2日に正式に設立を発表した[1][2]。4月19日に設立総会を開き、馬淵は「次期衆院選における野党の議席を伸ばす、大きな候補者の固まりだ」と述べた。同団体は希望の党から立候補し落選した元衆議院議員らを中心に42人が参加し月1回程度勉強会を開くとしている[3]。
設立総会では馬淵が代表に選出されたほか、長安豊が会計責任者、宮崎岳志が事務局長に就任[4]。また、6月19日の例会で近藤洋介、田島一成、松木謙公が副会長に、木内孝胤、高山智司、福島伸享が事務局次長に就いたことが明かされている[5]。
落選者による政治団体であるため、参加者は全て非国会議員であったが、2019年2月に代表の馬淵が、3月にメンバーの谷田川元がそれぞれ繰り上げ当選したことで国会に議席を得た[6]。5月には勉強会の講師として小沢一郎を招いた[7]。
9月にはれいわ新選組代表の山本太郎を講師として招き、翌10月には馬淵が山本と共同で消費税の5%への減税を目指す「消費税減税研究会」を立ち上げることが発表された。「消費税減税研究会」には一丸の会のメンバーの大半が参加する見込みであると報じられ[8]、10月30日に行われた初会合では元議員ら40人弱と、国民民主党などの現職議員22人が出席した[9]。
2020年6月2日に馬淵は「野党再編のため」として国民民主党に入党届を提出[10]。一方、一丸の会事務局次長の福島伸享は同日に自身のFacebookで馬淵が特定の政党に所属したことを批判し、一丸の会の解散を求めるとともにもし存続する場合は同会を退会する意向を示した[11]。
この一件以降、明確な会合が行われていないことから事実上の休止状態となっていたが、構成員の一人である萩原仁により会合の様子が投稿されている[12][注 1]。一方で構成員の前川清成が日本維新の会の奈良1区支部長に就任したことから代表の馬淵と競合する形となるように既に一丸の会と距離を置く者も出ている。
在籍者一覧
役員
代表 | 副会長 | 事務局長 | 事務局次長[注 2] | 会計責任者 |
---|---|---|---|---|
馬淵澄夫 | 近藤洋介 田島一成 松木謙公 |
宮崎岳志[注 3] | (木内孝胤)[注 4] (高山智司)[注 5] (福島伸享)[注 6] |
長安豊 |
現職議員
衆議院議員 | ||
---|---|---|
立憲民主党(2名) | ||
馬淵澄夫[注 7][注 8] (6回、比例近畿・奈良1区) |
谷田川元[注 9][注 8] (2回、比例南関東・千葉10区) |
非議員
元衆議院議員 | |||
---|---|---|---|
立憲民主党(12名) | |||
田島一成[注 10][注 11] (4回、比例近畿・滋賀2区) |
松木謙公[注 12] (4回、比例北海道・北海道2区) |
長安豊[注 13][注 14] (3回、大阪19区) |
樋高剛[注 15][注 16] (3回、神奈川18区) |
井坂信彦[注 17] (2回、兵庫1区) |
小山展弘[注 9][注 18] (2回、比例東海・静岡3区) |
阪口直人[注 19][注 18] (2回、比例近畿・和歌山2区) |
野間健[注 20][注 21] (2回、鹿児島3区) |
岡本英子[注 22][注 16] (1回、神奈川3区) |
川島智太郎[注 23][13] (1回、比例東京) |
萩原仁[注 24][注 16] (1回、大阪2区) |
森本和義[注 25] (1回、愛知15区) |
国民民主党(1名) | |||
高橋美穂 (1回、比例北海道・北海道2区) |
|||
れいわ新選組(2名) | |||
太田和美[注 26][注 27] (3回、比例南関東・千葉8区) |
櫛渕万里[注 26][注 18] (1回、東京23区) |
||
無所属(7名) | |||
近藤洋介[注 28][注 8] (5回、比例東北・山形2区) |
北神圭朗[注 28][注 14] (3回、比例近畿・京都4区) |
緒方林太郎[注 28][注 25] (2回、比例九州・福岡9区) |
宮崎岳志[注 28][注 14] (2回、比例北関東・群馬1区) |
小野塚勝俊[注 28] (1回、埼玉8区) |
仁木博文[注 29][注 14] (1回、比例四国・徳島3区) |
水野智彦[注 30] (1回、比例南関東) |
|
元参議院議員 | |||
立憲民主党(1名) | |||
徳永久志[注 14] (1回、滋賀県) |
|||
れいわ新選組(1名) | |||
安井美沙子[注 26][注 21] (1回、愛知県) |
|||
その他 | |||
立憲民主党(7名) | |||
水上美華[注 31] (現札幌市議会議員) |
山内崇[注 32][注 33] (元青森県議会議員) |
杉村慎治[注 9][注 34] (元日本テレビ番組制作) |
高松智之[注 9][注 35][注 36][注 37] (松下政経塾出身、 元練馬区議会議員) |
上野寛治[注 35][注 38][注 37] (浄土真宗本願寺派副住職) |
大内一也[注 9] (元鎌ヶ谷市議会議員) |
末次精一[注 39] (元長崎県議会議員) |
|
国民民主党(1名) | |||
田中健[注 40][注 18][注 41] (元東京都議会議員) |
過去の在籍者
元衆議院議員
- 日本維新の会(2名)
- 無所属(7名)
- 石関貴史[注 45][注 27](4回、比例北関東・群馬2区)
- 高山智司[注 28][注 46](3回、埼玉15区)
- 畑浩治[注 30][注 18](2回、比例東北・岩手2区)
- 福島伸享[注 28][注 47][注 16](2回、比例北関東・茨城1区)
- 宮島大典[注 48](2回、長崎4区)
- 村岡敏英[注 28][注 8][注 49](2回、比例東北・秋田3区)
- 阿部寿一[注 28](1回、山形3区)
元参議院議員
- 日本維新の会(2名)
- 無所属(1名)
その他
- 無所属・その他(4名)
- 高木秀文[注 35][注 30][注 37](弁護士)
- 鳩山太郎[注 35][注 52](鳩山邦夫元衆議院議員の長男、元東京都議会議員)
- 宍戸千絵[注 35](元経済産業省職員)
- 吉羽美華[注 35][注 53](谷川とむ衆議院議員の前妻、現寝屋川市議会議員)
出馬が予定されている参加者
第49回衆議院議員選挙(2020年以降に実施予定)
氏名 | 所属政党 | 小選挙区 | 現新 |
---|---|---|---|
松木謙公 | 立憲民主党 | 北海道2区 | 元 |
山内崇 | 立憲民主党 | 青森3区 | 新 |
宮崎岳志 | 無所属 | 群馬1区 | 元 |
小野塚勝俊 | 無所属[14] | 埼玉8区 | 元 |
杉村慎治 | 立憲民主党 | 埼玉9区 | 新 |
太田和美[注 54] | れいわ新選組 | 千葉8区 | 元 |
谷田川元 | 立憲民主党 | 千葉10区 | 現 |
樋高剛 | 立憲民主党 | 千葉12区 | 元 |
岡本英子 | 立憲民主党 | 神奈川2区 | 元 |
高松智之 | 立憲民主党 | 東京9区[注 55] | 新 |
櫛渕万里[注 54] | れいわ新選組 | 東京22区 | 元 |
阪口直人 | 立憲民主党 | 岐阜3区 | 元 |
高橋美穂[注 54] | 国民民主党 | 静岡1区 | 元 |
小山展弘 | 立憲民主党 | 静岡3区 | 元 |
田中健 | 国民民主党 | 静岡4区 | 新 |
森本和義 | 立憲民主党 | 愛知7区 | 元 |
安井美沙子[注 54] | れいわ新選組 | 愛知10区 | 新 |
田島一成 | 立憲民主党 | 滋賀2区 | 元 |
徳永久志 | 立憲民主党 | 滋賀4区 | 新 |
北神圭朗 | 無所属 | 京都4区 | 元 |
萩原仁 | 立憲民主党 | 大阪3区 | 元 |
長安豊 | 立憲民主党 | 大阪19区 | 元 |
井坂信彦 | 立憲民主党 | 兵庫1区 | 元 |
馬淵澄夫 | 立憲民主党 | 奈良1区 | 現 |
上野寛治 | 立憲民主党 | 広島4区 | 新 |
大内一也 | 立憲民主党 | 山口1区 | 新 |
仁木博文 | 無所属 | 徳島1区 | 元 |
緒方林太郎 | 無所属 | 福岡9区 | 元 |
末次精一 | 立憲民主党 | 長崎4区 | 新 |
野間健 | 立憲民主党 | 鹿児島3区 | 元 |
参加人数の推移
一丸の会が結成された2018年4月時点の参加者は42人であった[3][4][注 56]。その後、2019年9月25日の毎日新聞では参加者は約45人[15]、10月24日の朝日新聞では約50人と報じられている[8][注 57]。
脚注
注釈
- ^ 現職議員の馬淵と谷田川、予定候補の井坂、太田、阪口、杉村、徳永久志、松木、宮崎、森本に加えて水野、辻恵が出席している。
- ^ 事実上の空席。
- ^ 代表の事故による休養中は当会を取り仕切っていた。
- ^ 日本維新の会の公認内定を受けて事実上当会と袂を分かつ。
- ^ トランスコスモスへの経営参加を受けて事実上当会と距離を置く。
- ^ 馬淵の旧国民民主党への入党に抗議し、退会の意向を示したことで事実上当会と距離を置く。
- ^ 2018年5月時点では国民民主党に不参加だったが、2020年6月に国民民主党に入党し、2020年9月に入党。
- ^ a b c d 野田グループ出身。
- ^ a b c d e 2018年5月に国民民主党に参加し、2020年9月に入党。
- ^ 2018年5月に国民民主党に不参加。無所属を経て同年10月に入党。
- ^ 菅G・前原G・自誓会出身。
- ^ 民社協会・創新会出身。
- ^ 2018年5月時点では不参加、無所属を経て2020年4月に入党し国民民主党の公認候補に内定するが、2020年9月に入党。
- ^ a b c d e 前原グループ出身。
- ^ 2018年4月に自由党に復党。2019年4月の合併後の動向は不明だったが、2020年10月に立憲民主党支部長に内定したと報道。
- ^ a b c d 民社協会出身。
- ^ 民権政経アカデミー出身。
- ^ a b c d e 自誓会出身。
- ^ 2018年5月に国民民主党に不参加。無所属を経て2019年5月に入党。
- ^ a b 希望の党の結党メンバー。
- ^ a b 旧長島グループ出身。
- ^ 2016年4月より民進党から神奈川2区の公認内定を得るも、2017年8月7日に公認辞退を申し出る。入党を経て2019年1月に公認内定を得る。
- ^ 2019年10月より党東京都連顧問に就任。
- ^ 2019年4月に国民民主党に参加。
- ^ a b 礎会出身。
- ^ a b c 2018年5月に国民民主党に不参加。その後の所属は無所属→れいわ新選組。
- ^ a b 野田グループ・創新会出身。
- ^ a b c d e f g h i j k 2018年5月に国民民主党に不参加。
- ^ 2018年5月に国民民主党に不参加。2019年12月に徳島1区から無所属で出馬を表明。
- ^ a b c 2018年5月に結党する国民民主党への参加の可否は不明。
- ^ 2018年5月に国民民主党に不参加。その後の所属は立憲民主党。
- ^ 2018年5月に国民民主党に不参加。立憲民主党入党を経て、2019年7月に青森県連合設立と同時に代表に就任。
- ^ 山内弘元衆議院議員の息子である。
- ^ 石井一参議院議員秘書出身。
- ^ a b c d e f 希望の党独自候補。
- ^ 合流後は当会所属のまま特別会員として直諫の会に参加。
- ^ a b c 若狭勝政治塾「輝照塾」出身候補。
- ^ 2018年5月時点では国民民主党に不参加だったが、2020年3月に国民民主党公認に内定するも、2020年9月に入党。
- ^ 自由党合併に伴い、国民民主党に参加後、2020年9月に入党。
- ^ 2018年5月に国民民主党に不参加。2020年4月の補欠選挙では野党統一候補として無所属で出馬し落選。2020年5月に国民民主党に入党。解散後は新たな国民民主党へ参加。
- ^ 細野豪志衆議院議員秘書出身。
- ^ 政治スタンスの相違、敵対する政党の公認を受けたことや政界引退等から事実上脱退したメンバーを指す。
- ^ a b c 2018年5月に国民民主党に不参加。その後の所属は日本維新の会。
- ^ 創新会出身。
- ^ 2018年5月に国民民主党に不参加。2019年11月にNHKから国民を守る党候補の応援演説などの動きが見られる。
- ^ 民社協会・自誓会出身。
- ^ 馬淵澄夫議員が事前に連絡もなく、国民民主党に入党したことを受け、一丸の会の解散を要求している。facebook
- ^ 2018年5月に国民民主党に参加するが、同年10月に離党。2019年4月に長崎県議会議員選挙に立候補し当選。
- ^ 2019年7月の参議院議員選挙では自民党候補を応援するなど、事実上与党側に軸足を置いた活動をしている。
- ^ 鳩山G・菅G・前原G出身。
- ^ 菅グループ・前原グループ出身。
- ^ 2018年5月に国民民主党に不参加。4月より設立している政治団体「有済会」で無所属のまま活動している。
- ^ 2018年5月に国民民主党に不参加。2019年4月の寝屋川市議会議員選挙で当選。与党系無所属会派「ねやがわ未来議員団」に参画。
- ^ a b c d 立憲民主党公認候補と選挙区で競合している。
- ^ (旧)立憲民主党東京9区支部長の山岸一生と競合するため、今後候補者調整が行われる予定。
- ^ 結成当初の参加者は代表の馬淵を筆頭に、近藤、松木、田島、高山、太田、樋高、北神、長安、畑、村岡、福島、宮崎、木内、小山、井坂、前川、阪口、緒方、宮島、野間、高橋、松浦、阿部、柏倉、小野塚、谷田川、水野、櫛渕、安井、森本、徳永、仁木、水上、山内、高木、杉村、鳩山、宍戸、吉羽、大内、末次とされる。
- ^ 合宿に参加した石関、高松、田中、上野、外山に加え、小沢一郎・山本太郎が講師に招かれた縁で2017年不出馬組の岡本、川島、萩原が参加したとされる。
出典
- ^ “馬淵氏が政治団体 - 非自民結集狙い/一丸の会”. 奈良新聞. (2018年4月3日) 2019年11月17日閲覧。
- ^ “馬淵澄夫元国土交通相が政治団体設立 新党協議に参加へ”. 産経新聞. (2018年4月3日) 2019年11月17日閲覧。
- ^ a b “馬淵氏、落選組の政治団体を設立”. 日本経済新聞. (2018年4月19日) 2019年11月17日閲覧。
- ^ a b “"野党が永遠にダメな状況"を変えられるか 馬淵氏「一丸の会」結成の狙い”. PRESIDENT Online. (2018年6月14日) 2019年11月17日閲覧。
- ^ 一丸の会の投稿(304215330122316) - Facebook
- ^ “馬淵氏は無所属で活動 繰り上げ当選”. 日本経済新聞. (2019年2月5日) 2019年11月17日閲覧。
- ^ “小沢氏、落選議員に講義 「党超えて勝利へ汗を」”. 産経新聞. (2019年5月15日) 2019年11月17日閲覧。
- ^ a b “山本太郎氏が馬淵氏と減税研究会 消費税5%を旗印に”. 朝日新聞. (2019年10月24日) 2019年11月17日閲覧。
- ^ “れいわの勢力拡大に怯える立民 「消費税減税研究会」への参加警戒”. 産経新聞. (2019年10月30日) 2019年11月17日閲覧。
- ^ “馬淵元国交相、国民民主に入党へ 立憲民主との合流目指す考え”. 毎日新聞. (2020年6月2日) 2020年6月8日閲覧。
- ^ [1]
- ^ 萩原仁 2020年9月2日
- ^ 萩原仁 2019年5月16日
- ^ 立憲民主党からの出馬を目指している。“埼玉8区、元職2氏が立民公認で出馬模索 次期衆院選”. 産経新聞. (2020年10月15日) 2020年10月17日閲覧。
- ^ “立憲・国民の会派、馬淵氏が参加へ /奈良”. 毎日新聞. (2019年9月25日) 2019年11月20日閲覧。