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2020年9月6日 (日) 10:22時点における版
開発元 | Express VPN International Ltd. |
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種別 | VPNサービス |
公式サイト | https://www.expressvpn.com |
ExpressVPNは、 英領バージン諸島の企業Express VPN International Ltd. [1]が提供するバーチャルプライベートネットワーク(VPN)サービス。 このソフトウェアは、ユーザーのWebトラフィックを暗号化しIPアドレスをマスクするプライバシーおよびセキュリティツールとして、販売されている[2]。
特徴
ExpressVPNは、Windows/macOS/iOS/Android/Linux/ルーター用にアプリケーションを提供している[3]。これらのアプリケーションは、4096ビットのCA/AES-256-CBC暗号化/TLSv1.2を使用してトラフィックを保護する[4]。OpenVPN (TCP/UDP)/SSTP/L2TP - IPSec/PPTPプロトコルが使用可能[5]。
サーバー
2019年3月時点で、ExpressVPNは94か国/160地点以上で3,000を超えるリモートサーバを運営している。主なサーバは、ブラジル、カナダ、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、オーストラリア、香港、インド、日本、シンガポール、韓国、台湾など[6]。
検閲
2017年7月、ExpressVPNは公開書簡にてAppleが全VPNアプリを中国のApp Storeから削除したことを発表し、『ニューヨーク・タイムズ』などのマスメディアにて報道された[7] [8] [9]。Appl]は米国上院議員からの質問に対し、中国政府の要請により、中国のApp Storeから674個のVPNアプリを削除したと述べた[10]。
アンドレイ・カルロフの暗殺
2017年12月、 ロシアのトルコ大使であったアンドレイ・カルロフ暗殺事件の捜査に関連し、「容疑者のGmail/Facebookアカウントから暗殺についての情報を削除するために使用された」 [11] [12]として、トルコによってExpressVPNサービスの所有するサーバーが押収された。しかし、「サーバーには一切のログが記録されていなかった」(同社)とされ、ユーザーのログを保存していないという主張が確認される形となった。
「VPNのようなセキュリティツールが不正な目的で悪用される可能性があるのは残念ですが、これらは私たちの安全とオンラインでのプライバシーの権利を守るために重要です。 ExpressVPNは、バックドアをインストールしようとする取り組みや、これらの技術を弱体化させる政府の試みに根本的に反対しています。」(同社) [13]。
評価
TorrentFreakは、2015年よりVPNサービス比較企画にてExpressVPNにインタビューを行なっている[14] [15] [16]。
2016年1月14日、ExpressVPNは元Google情報セキュリティエンジニアのMarc Bevandによって、脆弱な暗号化技術を使用していると非難された[17]。中国のグレート・ファイアウォールのテストを行った際、接続を暗号化するために1024ビットのRSAキーのみが使用されていることを発見したという。Marc Bevandは、ExpressVPNを「中国のトップ3のVPNサービスの1つ」と説明し、中国政府がRSAキーを分解してユーザをスパイする可能性があると主張した。1月25日、ExpressVPNはCA証明書の強化を行うと発表[18]し、2月15日にはBevandが、4096ビットのRSAキーに切り替わったとする報告を行った。
2017年5月のPCMag UK編集者Max Eddyによる評価によると、5点満点のうち4点を獲得した[19]。
2017年10月、 TechRadarは「高度なクライアント、十分な数のロケーションと信頼できるパフォーマンスを備えたサービス」と評価し、5つ星中の4つ星をつけた[20]。
2017年9月、PC Worldは「会社を運営する人物の秘密」について批判しながらも、使いやすいソフトウェアであるとして、5点満点中3点と評価した[21]。
2019年7月のVPNSelectorによる評価によると、5つ星のうち4.5つ星を獲得し、VPNサービスの中で1位となった[22]。
2017年12月、ExpressVPNは「プライバシーリサーチラボ」プロジェクトを発表した。このプロジェクトにはGitHubで公開されたオープンソースのテストツールが含まれ[23]、このツールを使用すると、VPN接続中にトラフィックやDNS、実際のIPアドレスを漏洩しているかどうかを確認できる[24]。Comparitechは11のVPNサービスにてツールによるテストを行い、ExpressVPN以外の全サービスで脆弱性があると報告した。これに対し、ExpressVPNは"ツールの公開前にExpressVPNに対してテストを実行し、パッチを適用した"と発表した[25]。
脚注
- ^ “ExpressVPN Terms of Service” (2018年). 2018年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月8日閲覧。
- ^ “How to Hide My IP Address | ExpressVPN” (英語). www.expressvpn.com. 2018年4月17日閲覧。
- ^ “ExpressVPN Review - Impressive Speeds, But One Small Drawback” (英語). Restore Privacy. (2018年3月8日) 2018年5月17日閲覧。
- ^ “Which VPN Services Keep You Anonymous in 2018? - TorrentFreak” (英語). TorrentFreak. (2018年3月4日) 2018年5月30日閲覧。
- ^ “ExpressVPN Reviews: How Good is ExpressVPN's VPN Service” (英語). TorrentFreak. オリジナルの2019年7月22日時点におけるアーカイブ。 2018年5月17日閲覧。
- ^ “VPN Server Locations: Choose the Best Worldwide | ExpressVPN” (英語). www.expressvpn.com. 2019年3月7日閲覧。
- ^ “Apple removes VPN Apps from China App Store” (英語). Home of internet privacy. (2017年7月29日) 2018年4月17日閲覧。
- ^ Lee, Dave (2017年8月2日). “Apple defends complying with China” (英語). BBC News 2018年4月17日閲覧。
- ^ Mozur, Paul (2017年7月29日). “Apple Removes Apps From China Store That Help Internet Users Evade Censorship” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2018年4月17日閲覧。
- ^ Hogan (November 21, 2017). “Letter from Cynthia C. Hogan, Vice President at Apple, to Senators Ted Cruz and Patrick Leahy”. U.S. Senator Patrick Leahy of Vermont. April 17, 2018閲覧。
- ^ “Social media posts, e-mails of Turkish policeman who killed Russian ambassador deleted via virtual computer” (英語). Hürriyet Daily News. 2018年4月17日閲覧。
- ^ “New evidence links exiled Turkish cleric to Russian envoy’s assassin” (英語). Arab News. (2017年12月19日) 2018年4月17日閲覧。
- ^ “ExpressVPN statement on Andrey Karlov investigation” (英語). Home of internet privacy. (2017年12月19日) 2018年4月17日閲覧。
- ^ Ernesto (2015年2月28日). “Which VPN Services Take Your Anonymity Seriously? 2015 Edition”. TorrentFreak. オリジナルの2015年3月2日時点におけるアーカイブ。 2018年1月4日閲覧。
- ^ Ernesto (2016年2月20日). “Which VPN Services Take Your Anonymity Seriously?”. TorrentFreak. オリジナルの2015年3月2日時点におけるアーカイブ。 2018年1月4日閲覧。
- ^ Ernesto (2017年3月4日). “Which VPN Services Keep You Anonymous in 2017?”. TorrentFreak. オリジナルの2017年3月4日時点におけるアーカイブ。
- ^ Bevand (2016年1月14日). “My Experience With the Great Firewall of China”. mrb's blog. 2016年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月4日閲覧。
- ^ ExpressVPN (2016年1月25日). “ExpressVPN’s response to the 1024-bit CA key blog post”. Blog. 2018年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月8日閲覧。
- ^ Eddy, Max (2017年5月12日). “ExpressVPN”. PC Magazine. オリジナルの2017年5月14日時点におけるアーカイブ。
- ^ Williams, Mike (2017年10月23日). “ExpressVPN review”. TechRadar. オリジナルの2018年1月4日時点におけるアーカイブ。
- ^ Paul, Ian (2017年9月20日). “ExpressVPN review: A good service with no public leadership”. PC World. オリジナルの2018年1月4日時点におけるアーカイブ。
- ^ “ExpressVPN Review”. VPNSelector.com. (2019年7月4日)
- ^ “ExpressVPN Privacy Research Lab” (英語). www.expressvpn.com. 2018年5月30日閲覧。
- ^ “New Open Source Tools Test for VPN Leaks | Software | LinuxInsider” (英語). www.linuxinsider.com. 2018年5月30日閲覧。
- ^ “Most VPNs can leak personal data despite claims to the contrary” (英語). Comparitech 2018年5月30日閲覧。