「Rakuten Mini」の版間の差分
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'''Rakuten Mini'''(らくてん ミニ)は、[[楽天モバイル (企業)|楽天モバイル]]が2020年1月23日に発売した[[Android]]搭載[[スマートフォン]]である<ref name=itmedia2001 />。最大の特徴は本体の小ささと軽さであり{{R|xtech-200610|sankeibiz}}、販売元の楽天モバイルは[[FeliCa]]チップを搭載するスマートフォンのうち、世界最小かつ最軽量であるとしている<ref name=itmedia1909 />。製造は中華人民共和国の[[Tinno Mobile]]、輸入は同社の子会社であるウイコウ・ジャパンが担当する<ref name=itmedia2001 />。 |
'''Rakuten Mini'''(らくてん ミニ)は、[[楽天モバイル (企業)|楽天モバイル]]が2020年1月23日に発売した[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]搭載[[スマートフォン]]である<ref name=itmedia2001 />。最大の特徴は本体の小ささと軽さであり{{R|xtech-200610|sankeibiz}}、販売元の楽天モバイルは[[FeliCa]]チップを搭載するスマートフォンのうち、世界最小かつ最軽量であるとしている<ref name=itmedia1909 />。製造は中華人民共和国の[[Tinno Mobile]]、輸入は同社の子会社であるウイコウ・ジャパンが担当する<ref name=itmedia2001 />。 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
2020年9月6日 (日) 10:13時点における版
Rakuten Mini(ナイトブラック)の展示機 | |
ブランド | Rakuten |
---|---|
製造者 | Tinno Mobile Technology |
モデル | C330 |
通信方式 | WCDMA, LTE, TD-LTE |
販売開始日 | 日本 2020年1月23日 | (楽天モバイル)
フォームファクタ | スマートフォン |
形状 | スレート |
サイズ |
高さ 106.2 mm (4.18 in) 横幅 53.4 mm (2.10 in) 厚さ 8.6 mm (0.34 in) |
重量 | 79 g (2.8 oz) |
OS | Android 9.0 Pie |
SoC | クアルコム Snapdragon 439 Mobile Platform |
CPU | 2GHz + 1.45GHz, ARM Cortex A53 オクタコア |
GPU | クアルコム Adreno 505 |
メインメモリ | 3 GB |
ストレージ | 32 GB |
バッテリー |
1250 mAh 内蔵充電式電池 Li-ion電池 ユーザーによる交換不可能 |
入力方式 |
タッチスクリーン 加速度計 GPS マイクロフォン 照度センサー 近接センサー 押しボタン |
ディスプレイ |
3.6 in (91 mm) TFT-LCD 1,280×720 px HD 16:9 アスペクト比ワイドスクリーン |
背面カメラ |
16 メガピクセル デジタルズーム4倍 オートフォーカス LEDフラッシュ ビデオ撮影 |
前面カメラ |
5 メガピクセル デジタルズーム4倍 ビデオ撮影 |
サウンド | スピーカー |
接続 |
USB 2.0 Type-C Bluetooth ver 5.0 Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac |
比吸収率 |
頭 1.18 W/kg 体 0.92 W/kg |
ウェブサイト |
network |
Rakuten Mini(らくてん ミニ)は、楽天モバイルが2020年1月23日に発売したAndroid搭載スマートフォンである[1]。最大の特徴は本体の小ささと軽さであり[2][3]、販売元の楽天モバイルはFeliCaチップを搭載するスマートフォンのうち、世界最小かつ最軽量であるとしている[4]。製造は中華人民共和国のTinno Mobile、輸入は同社の子会社であるウイコウ・ジャパンが担当する[1]。
概要
楽天子会社の楽天モバイルが移動体通信事業者 (MNO)として事業を開始するのに合わせて、同社独自の端末として発表されたスマートフォンである[4]。2019年9月6日に行われたMNOとしての事業開始に関する発表会で、実機とともにデザインや仕様が発表されたが、発売日や価格は未定とされた[4]。2020年1月23日に、2019年10月から開始した「無料サポータープログラム」の全参加者を対象とした先行販売を楽天モバイルショップ6店舗限定で同日より開始すると発表された[1]。
スマートフォンとしての利便性を保ちつつ、小型軽量化を行っている[5][6]。 日本において需要の高いおサイフケータイに[7]対応するため、FeliCaチップを搭載する[6]。また、防滴(IPX2)・防塵(IP5X)性能を備える[8]。 小さな画面でも操作性を損なわないよう、ホーム画面では独自のユーザーインタフェース (UI)を採用している[6]。
将来的に利用者の通信事業者の変更に対する障壁を下げることを目的として、物理的なSIMカードの交換を必要とせず、携帯電話回線の契約情報等を含んだ通信プロファイルをインターネット経由で書き換えることのできるeSIMを採用し、また、SIMフリーとした[注釈 1][10]。
2019年9月の発表時は「ナイトブラック」と「クリアホワイト」の2種類の本体色が用意された[4]。2020年1月の発売時には、楽天のイメージカラーである「クリムゾンレッド」が4月に追加されることが発表された[1]。
対応周波数帯
WCDMA | LTE | TD-LTE | |
---|---|---|---|
発売当初[注釈 2] | Band I / VI / XIX | Band 1 / 3 / 18 / 19 / 26 / 28 | Band 41 |
5月上旬以前出荷[注釈 3] | Band I / V / VI / XIX | Band 1 / 3 / 5 / 18 / 19 / 26 / 28 | Band 38 / 41 |
5月上旬以降出荷[注釈 4] | Band IV / V / VI / XIX | Band 3 / 4 / 5 / 18 / 19 / 26 / 28 | Band 38 / 41 |
発表時、対応周波数帯について「WCDMA Band I / VI / XIX, LTE Band 1 / 3 / 18 / 19 / 26 / 28, TD-LTE Band 41」と説明され[1][6]、この仕様で販売が開始されていた[11]。しかし、告知なく対応周波数帯を変更していたことを、消費者からの多数の指摘を受け、2020年6月にウェブサイト上で公表した[2][12][13]。変更は2度行われており、2度目の変更による製品の出荷は5月上旬に行われた[2]。6月10日時点で市場に3種類の製品が混在しており、変更によって影響のある消費者に対して、製品の交換対応を行うとした[2]。 変更の理由について楽天モバイルは、アメリカやヨーロッパでのローミングサービス改善のために仕様を変更して対応周波数帯を追加したものの、対応可能な周波数帯の数に上限があったために一部の周波数帯を除去したと説明している[2][3][14]。また、変更は4月上旬に楽天モバイル社内で決定されたという[2]。この変更に楽天モバイルが用いている周波数帯は含まれていないため、楽天モバイルの利用者に影響はないと楽天モバイルは説明しているが[2][13]、楽天モバイル以外の事業者で端末を用いる際に消費者が不利益を被る可能性も指摘されている[2][3]。
これに対して総務省は12日、変更後の端末について電波法に基づく工事設計認証に合致しないおそれがあるとして、楽天モバイルに対して報告を求めた[12][15][16]。同日、楽天モバイルは変更後の端末について再度申請を行い、同一の工事設計認証番号を取得したことをメディアに公表している[17]。楽天モバイルは26日、対応周波数の変更が行われたことと、認証番号が正しく表示されない端末があることについての説明をウェブサイトに掲載した[18][14]。同日、総務省に報告を行い、7月10日に「法令の遵守及び利用者利益の保護」について文書による指導を受けた[19][20][21]。また、7月2日に変更前の2種類の端末について販売終了したことを告知している[14]。
年表
比較
2018年にアメリカでパームから発売され、2019年4月から日本でも販売されているPalm Phoneとは小さいスマートフォンという点で共通し、度々比較される[4][5][8][23]。Palm PhoneはRakuten Miniよりも小さく軽い[23]。Rakuten MiniはFelicaチップやより容量の大きいバッテリーを搭載する一方[8]、Palm Phoneは別のスマートフォンの子機のように使える機能を備えるなど[24]、異なった性格付けがなされている。
また、その小ささからiPhoneシリーズの中でも長らく人気を保っているiPhone SE (第1世代)が[25]引き合いに出されることもある[23]。
Rakuten Mini | Palm Phone | iPhone SE | |
---|---|---|---|
横幅 (mm) | 53.4 | 50.6 | 58.6 |
高さ (mm) | 106.2 | 96.6 | 123.8 |
厚さ (mm) | 8.6 | 7.4 | 7.6 |
重量 (g) | 79 | 62.5 | 113 |
画面サイズ (インチ) | 3.6 | 3.3 | 4 |
画面解像度 (ピクセル) | 1,280 × 720 | 1,280 × 720 | 1,136 x 640 |
バッテリー容量 (mAh) | 1,250 | 800 | 1,624 |
発売日 | 2020年1月23日 | 2018年11月2日 | 2016年3月31日 |
OS | Android 9 | Android 8.1 | iOS 9 → iOS 13 |
SoC | Snapdragon 439 | Snapdragon 435 | Apple A9 |
SIM | eSIM | ナノSIM | ナノSIM |
防水/防塵 | IPX2 / IP5X | IP68 | - |
FeliCa | 対応 | - | - |
出典 | [11] | [26] | [27] |
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f 井上翔 (2020年1月23日). “楽天モバイルが超小型eSIMスマホ「Rakuten Mini」を先行発売 全国6店舗で”. ITmedia Mobile. アイティメディア. 2020年1月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 金子寛人 (2020年6月10日). “楽天モバイル、スマホ対応周波数の無断変更でおわび”. 日経クロステック. 日経BP. 2020年7月27日閲覧。
- ^ a b c “周波数変更で“裏技”に制限 ミスを重ねる楽天のずさん体質、ファン裏切る”. SankeiBiz. 産経デジタル (2020年6月26日). 2020年7月27日閲覧。
- ^ a b c d e f 井上輝一 (2019年9月6日). ““世界最小最薄”おサイフ対応スマホ「Rakuten Mini」を写真でチェック 「あの端末」と似ている?”. ITmedia Mobile. アイティメディア. 2020年1月26日閲覧。
- ^ a b 小口貴宏 (2020年1月23日). “2万円の極小FeliCaスマホ「Rakuten Mini」に驚く──実機インプレ”. Engadget 日本版. ベライゾンメディア・ジャパン. 2020年1月26日閲覧。
- ^ a b c d 岡本善隆 (2020年1月25日). “現代のレアもの超小型スマホ「Rakuten Mini」の実機をチェック”. ASCII.jp. 角川アスキー総合研究所. 2020年1月26日閲覧。
- ^ 佐野正弘 (2019年7月12日). “SIMフリー市場で急成長の中国オッポは携帯大手3社を「攻略」できるか”. 日経クロステック. 日経BP. 2020年1月26日閲覧。
- ^ a b c 山川晶之 (2019年9月6日). “たった79gの楽天オリジナルスマホ「Rakuten Mini」--おサイフケータイに対応”. CNET Japan. 朝日インタラクティブ. 2020年1月26日閲覧。
- ^ 田中聡 (2019年10月4日). “いまだeSIMの提供に消極的な3キャリア 期待できるのは“新しいフルMVNO”と楽天のみ?”. ITmedia Mobile. アイティメディア. 2020年1月26日閲覧。
- ^ "楽天モバイル、「無料サポータープログラム」において最大2万名を対象に2次募集を開始" (Press release). 楽天モバイル. 23 January 2020. 2020年1月26日閲覧。
- ^ a b c “Rakuten Mini”. 楽天モバイル. 2020年1月26日閲覧。
- ^ a b 関口聖 (2020年6月12日). “総務省、「Rakuten Mini」の周波数変更で報告求める”. ケータイ Watch. インプレス. 2020年7月27日閲覧。
- ^ a b "オリジナルスマートフォン「Rakuten Mini」の対応周波数帯について" (Press release). 楽天モバイル. 10 June 2020. 2020年7月27日閲覧。
- ^ a b c "「Rakuten Mini」の認証番号と対応周波数帯の変更について" (Press release). 楽天モバイル. 26 June 2020. 2020年7月27日閲覧。
- ^ “楽天のスマホ、周波数を無断変更か 総務省が報告要求”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2020年6月12日) 2020年7月27日閲覧。
- ^ "楽天モバイル株式会社に対する報告徴収" (Press release). 総務省総合通信基盤局電波部電波環境課認証推進室. 12 June 2020. 2020年7月27日閲覧。
- ^ 関口聖 (2020年6月12日). “「Rakuten Mini」対応周波数変更で同一技適番号を取得、ソフト更新や回収なし”. ケータイ Watch. インプレス. 2020年7月27日閲覧。
- ^ “楽天、スマホでまた問題 電波法の認証番号を誤表記”. 日本経済新聞社. (2020年6月26日) 2020年7月27日閲覧。
- ^ “楽天モバイルに行政指導 周波数の無断変更巡り”. 日本経済新聞社. (2020年7月10日) 2020年7月27日閲覧。
- ^ "楽天モバイル株式会社に対する特定無線設備の取扱いに係る電波法令の遵守及び利用者利益の保護の徹底に関する指導" (Press release). 総務省総合通信基盤局電波部電波環境課認証推進室. 10 July 2020. 2020年7月27日閲覧。
- ^ "当社に対する総務省からの行政指導について" (Press release). 楽天モバイル. 10 July 2020. 2020年7月27日閲覧。
- ^ エースラッシュ (2020年1月23日). “「Rakuten Mini」の新色クリムゾンレッド、4月17日発売”. ITmedia Mobile. アイティメディア. 2020年7月27日閲覧。
- ^ a b c 山本勇磨 (2019年9月6日). “楽天から自社製スマホ「Rakuten Mini」発表! FeliCa搭載、日本むけの小さいスマホ”. ギズモード・ジャパン. メディアジーン. 2020年1月26日閲覧。
- ^ 石野純也 (2019年6月5日). “「予想を超えて売れている」 超小型スマホ「Palm Phone」投入の背景をFOXに聞く”. ITmedia Mobile. アイティメディア. 2020年1月26日閲覧。
- ^ 松村太郎 (2019年10月11日). “アップルiPhone SE2の噂に期待する理由”. ASCII.jp. 角川アスキー総合研究所. 2020年1月26日閲覧。
- ^ "クレジットカードサイズの高性能小型スマートフォン「Palm Phone」が4月18日より予約受付、4月24日に発売開始。" (Press release). FOX. 18 April 2019. 2020年1月26日閲覧。
- ^ “iPhone SE - 仕様”. Apple. 2016年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。