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「どうぶつタワーバトル」の版間の差分

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2020年9月6日 (日) 09:32時点における版

どうぶつタワーバトル
対応機種 iOS
Android
開発元 Yuta Yabuzaki
人数 2人
メディア ダウンロード
発売日 2017年3月31日
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どうぶつタワーバトル』は、Yuta Yabuzakiが2017年3月31日に発表したスマートフォン向けゲーム

システム

本作は制限時間内に台の上に動物のパネルを積み上げていく『どうぶつタワー』(2016年4月22日配信)に対戦要素を追加したものであり、二人で交互にパネルを積み上げていく内容となっている。

 別名[D]oubutu[T]ower[B]attleの頭文字を取り、DTBと呼ばれる。

『どうぶつタワー』はパネルが台から落ちた時点で負けとなるのに対し[1]、本作は先にパネルを落とした方が負けである。

1つずつランダムに出現するパネルを1回タップすると動物が回転し、スライドさせることで任意の位置に定まり、指から離すと落下する[2]

本作はこれまで勝敗レートを基にしたランダムマッチのみだったが、2017年12月5日のアップデートであいことばを用いたフレンドマッチが追加された[2]

しっかりとした攻略wiki(ファンサイト)、賞金のかかった大会などもあり、その熱はいまだ収まってはいない。 攻め手、守り手があり、有名な攻め手の一つに殺意の6カメ(カメ立ち)5シカ、等があり、有名な守り手には0ウシ2キリン、等がある。 各どうぶつの前についている数字は何回回したかを表しており、0~7まである。8回回すと一周するようになっている。 上位レート層で使用されることの多い必須高度技法である、'ディレイ'を使用する場合には『1dトラ』等のように、数字とどうぶつの間にdを入れる(細かくいう場合には1.3トラ等のようにいう)。 加え、重要度の高い技法として崖つかみ(崖掛け、崖フックとも)が挙げられる。 例えば右崖で0トラ、0ヤギ、0オカピ、1カンガルー、1パンダ、等々。 左崖で言えば2ゾウ、2シカ(実際にはトナカイだが、語呂の問題でシカと呼ばれている)、4(テナガ)サル、0ロバ、7トラ等がある。カッコいいだけではなく、相手にプレッシャーを与えると同時に、どうぶつによっては即落下のトラップにもなり、回避にも使えることがあるため覚えて損はない。 1500~1800以上のレート(初期レート1500)(※大体が崖つかみ等をやろうとしたり、慣れていないがために負け続け、1200ほどまで下がってしまう)を目指すプレイヤーに求められる考え方として、『盤面論』『崩壊論』この二つが主な考え方で、DTBにおいて主流となるプレイスタイルである。

 『盤面論』

盤面論とは、盤面を取る、ことを目指したプレイスタイルで、盤面を取るとは自分が攻め手を打つことで、逆にいうと相手の手を制限し、攻め手を打たせないことを言う。具体的には、全体が三角の盤面で大きなV字を作ると、相手はそのV字以外に置きづらく、そこにおかせることで、小さなV字ができ、小さなV字になると強い攻めがしやすくなる。このようなことを目指したプレイを盤面論と言う。盤面論を使うプレイヤーを盤面論者と言う。


 『崩壊論』

崩壊論とは、どうぶつを崩壊させる、ことを目指したプレイスタイルで、どうぶつを崩壊させるとは一つ一つのどうぶつを要所要所で不安定にして最終的に相手のターンにどうぶつの山を崩すことを言う。具体的には、左崖ギリギリに2トラを置いたりすると、左に少し押すだけで倒れて、落ちてしまう。他にも、0オカピ、2カバ等が有名だが、ほとんどはその盤面に沿って打つため、これといった定石はあまりない。その上に盤面論よりも先を読む必要があるため、感覚的な慣れが必要である。崩壊論を使うプレイヤーを崩壊師と言う。

以上二つを挙げたが、多くは二刀流の混合が多いためどちらも使えて損はない。

反響

本作は配信から半年以上後の11月末から人気を集め、2017年12月4日の時点のApp Storeの無料アプリランキングでは『どうぶつの森 ポケットキャンプ』をおさえて首位を獲得した[3]

また、スマホアプリのアナリティクスサービス・App Apeが集計した2017年12月のAndroid向けゲームのダウンロードランキングでも同様の結果となった[4]

ねとらぼの怪しい隣人は、ヒットの理由について「わかりやすい操作性と、動物の形状と物理演算が組み合わさったひそかなランダム性、プレイ時間の短さ、勝敗によるレーティングの変動が組み合わさった結果本作がヒットしたのではないか」と推測している[5]

評価

4Gamer.netのH.H.は、『どうぶつタワーバトル』について、「誰でもわかりやすいルールの中で気軽に楽しむことができる」と評し[6]、2017年に配信されたアプリの中で一番の名作とした[7]

AUTOMATONのMasahiro Yoneharaは『どうぶつタワーバトル』について、「初見でルールが理解できる『敷居の低さ』と対戦相手と数歩先を見越した読みあいを楽しむ『奥深い』戦術性がある」と評価し、『Frozen Synapse』に並ぶターン制ストラテジー対戦ゲームの傑作と評した[8]

ネットの書き込みでは、『次世代eスポーツ』、『どう森より神ゲー』 、『カジュアルゲームと本格eスポーツゲームのいいとこを取ってる』等とも言われ、任天堂は意図せず他のゲームのゲームとしての優秀さを世間に見せつける形となった。

出典

  1. ^ 動物を積み上げてタワーを作ろう。誰もがハマるカジュアルゲーム「どうぶつタワー」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第1592回”. 4Gamer.net. Aetas (2017年12月9日). 2017年12月31日閲覧。
  2. ^ a b 動物を積み上げ'て対戦する『どうぶつタワーバトル』にフレンド対戦機能が追加に!”. ファミ通.com. エンターブレイン (2017年12月5日). 2017年12月29日閲覧。
  3. ^ コンタケ (2017年12月4日). “「どうぶつタワーバトル」がApp Storeで「どうぶつの森」を抑えランキング1位に 動物界の覇者となる”. ねとらぼ. ITMedia. 2018年1月1日閲覧。
  4. ^ 【DL数ランキング】3位『ポケ森』2位『荒野行動』1位はあの“どうぶつ”たちのタワーバトルゲーム”. ファミ通.com. エンターブレイン (2018年1月13日). 2018年1月16日閲覧。
  5. ^ 怪しい隣人 (2017年12月3日). “「中毒性が異常」「どう森を超える神ゲー」――無名のフリーゲーム「どうぶつタワーバトル」がなぜか突然流行りはじめた4つの理由”. ねとらぼ. ITMedia. 2018年1月1日閲覧。
  6. ^ H.H. (2017年12月28日). “君は象を何度回す? スマホ向け対戦パズル「どうぶつタワーバトル」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第1598回”. 4Gamer.net. Aetas. 2018年1月15日閲覧。
  7. ^ H.H.ほか (2017年12月28日). “掲載作品292本からベストアプリを選出。「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」の2017年をライター陣らが振り返る特別編(第1608回)”. 4Gamer.net. Aetas. 2018年1月16日閲覧。
  8. ^ AUTOMATONライター陣が選ぶ 「Game of the Year 2017」”. AUTOMATON. アクティブゲーミングメディア (2017年12月30日). 2018年1月16日閲覧。