「FSKAREN」の版間の差分
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'''FSKAREN'''(えふえすかれん)は、[[富士ソフト]]が開発した[[かな漢字変換]]ライブラリ、もしくはそれを利用した組み込み機器用[[ライブラリ]]および[[Android]]、[[Windows Mobile]]向け[[日本語入力システム]]の総称である。 |
'''FSKAREN'''(えふえすかれん)は、[[富士ソフト]]が開発した[[かな漢字変換]]ライブラリ、もしくはそれを利用した組み込み機器用[[ライブラリ]]および[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]、[[Windows Mobile]]向け[[日本語入力システム]]の総称である。 |
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== 概要 == |
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2020年9月6日 (日) 07:05時点における版
開発元 | 富士ソフト |
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最新版 |
3.0.0(Android) 1.0.0(Windows Mobile) / 2013年2月1日(Android) 2010年5月12日(Windows Mobile) |
対応OS | Windows Mobile、Android |
プラットフォーム | 各種組み込み機器 |
種別 | インプットメソッド |
公式サイト | FSKAREN |
FSKAREN(えふえすかれん)は、富士ソフトが開発したかな漢字変換ライブラリ、もしくはそれを利用した組み込み機器用ライブラリおよびAndroid、Windows Mobile向け日本語入力システムの総称である。
概要
携帯電話やPHS、PDA、ファックス、カーナビなどの組み込み機器に多く採用されている。OEMによりFSKARENの名称が明示されずに搭載されることもある。
「AI予測変換」など他の日本語入力システム同様予測変換機能を搭載しているほか、ワンタッチ変換(シングルタップ入力の一種)やローマ字簡易変換(任意のひらがな文字列をローマ字に変換する機能)、パーソナルモード(ビジネス用とプライベート用で予測変換候補を変化させる機能)などを備えている。
容量の小さな機器向けに簡易連文節変換機能や学習機能のみに絞った"FSKAREN/MINI"や単文節変換のみに特化した"FSKAREN/P"もある。
Androidでは華為技術(Huawei)やASUSなどの端末にプリインストールされている。
ケータイShoin
シャープの携帯電話およびPDAに搭載されていた「ケータイShoin」の変換エンジンにもFSKARENが用いられていた。このことは両者のユーザインタフェイスが類似していること、W-ZERO3に搭載のケータイShoinのファイルに"FSKAREN.ffm"というファイルがあることから分かる。ケータイShoinにはシャープのワードプロセッサ『書院』シリーズの技術が継承されていた。ケータイShoinは少なくともバージョン3の時点では変換性能は必ずしも高いとは言えなかった[1]。
au向けフィーチャーフォンでは2007年秋冬モデル以降の機種で共通プラットフォームのKCP+の日本語入力システムとして標準で+ATOK(ATOK+APOT)が採用された[2]が、シャープ製端末においてはその後もしばらくケータイShoinが独自搭載されていた。しかしNTTドコモの共通プラットフォームであるオペレータパック(OPP)に標準でiWnnが採用された際には独自搭載は行われなかった。他のキャリア向け機種においても2010年以降の秋モデル以降(au向けではSH009ならびにSH010以降、ソフトバンクモバイル向けでは001SH以降)はiWnnに変更されケータイShoinは搭載されなくなった。最終バージョンは10だった。バージョンごとの主な変更点は次の通りである。
- ケータイShoin2 - 入力操作のアンドゥ機能(3回前まで)が追加された[3]。簡易版の"ケータイShoin2 mini"も存在した。
- ケータイShoin3 - メモリダイヤルに登録した人名が優先的に変換されるようになり、予測変換の文字数が3文字から5文字に増加し[4]、「頭出し変換」がケータイShoin2までの1行1単語から1行2単語になった[5]。
- ケータイShoin4 - *キーによる“ワンタッチペースト”機能、「スマート文字学習」機能などが追加され、ダウンロード辞書の保存可能数も5から10に増加した[6]。
- ケータイShoin5 - 予測変換精度の向上および変換候補の呈示数が10から12に増加した[7]。
- ケータイShoin6 - AI予測変換や学習機能が強化され、操作性の向上も行われた[8]。
- ケータイShoin7 - 英語予測やURLやメールアドレスの予測に対応し、パーソナルモードが追加された[9]。
- ケータイShoin8 - 受信メールからの単語学習機能、パーソナルモードの自動切り替えが追加された[10]。
- ケータイShoin9 - 文字入力中に辞書と連携して言葉の意味を調べる機能が追加された[11]。ユーザインタフェイスも+ATOKやiWnnなどに近いものになっている。
- ケータイShoin10 - 入力補正機能の追加、マイ絵文字も予測変換候補として呈示されるようになった[12]。
2006年頃、ケータイShoin搭載の一部機種で文章入力中に特定の文字列を入力するとフリーズや再起動が起こる不具合が発生し、預かり修理による対応が行われるに到った[13][14]。
脚注
- ^ 太田純 (2005年1月27日). “「ケータイShoin3」搭載、SH506iCの文字入力を探る”. 効率よいメール入力を考える:第2回. ITmedia +mobile. 2011年5月26日閲覧。
- ^ “au携帯の統合プラットフォーム、ATOK採用”. ITmedia (2007年10月16日). 2009年9月1日閲覧。
- ^ “2Mピクセル&AFで最強のカメラ付きケータイを目指した「SH505iS」”. ケータイ Watch 法林岳之のモバイルCatchUp. インプレス (2004年4月16日). 2011年6月12日閲覧。
- ^ “スウィーベルスタイルでテレビを楽しめる「V402SH」”. ケータイ Watch 法林岳之のモバイルCatchUp. インプレス (2004年9月21日). 2011年6月12日閲覧。
- ^ “ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ SH506iC”. ケータイ Watch. インプレス (2004年7月29日). 2011年6月12日閲覧。
- ^ “「SH902i」のケータイShoin4、ここが便利になった”. ITmedia +mobile (2005年11月10日). 2011年6月12日閲覧。
- ^ “音楽、GPS、きせかえ、ケータイShoin5 - 「SH903i」はここが進化した!”. ITmedia +mobile. pp. 2 (2006年11月13日). 2011年6月12日閲覧。
- ^ 松村太郎 (2008年4月3日). “ゴクラク、日本語入力「922SH」”. 松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 - 第18回. ascii.jp. 2011年6月12日閲覧。
- ^ “進化したインターネット機能、光TOUCH CRUISERやBluetoothも搭載 - 「SH-03A」の真の実力”. ITmedia +mobile. pp. 2 (2009年1月16日). 2011年6月12日閲覧。
- ^ “写真で解説する「AQUOS SHOT 933SH」(ソフトウェア編)”. ITmedia +mobile. pp. 3 (2009年5月21日). 2011年6月12日閲覧。
- ^ “LEDイルミネーションや多彩な機能も魅力 - ハイスペックケータイ「AQUOS SHOT SH003」”. ITmedia +mobile. pp. 2 (2009年11月18日). 2011年6月12日閲覧。
- ^ “防水CCD 800万画素カメラに多彩で便利なメール機能 - デザインと“普段使い”を両立させた「SH-08B」”. ITmedia +mobile. pp. 2 (2010年6月14日). 2011年6月12日閲覧。
- ^ “ドコモやボーダフォンのシャープ製端末に不具合”. ケータイ Watch. インプレス (2006年7月10日). 2011年5月23日閲覧。
- ^ “ボーダフォン、「みられまくっちゃ」「かぜがなおりかけた」の預かり修理を発表”. ITmedia +mobile. ITmedia (2006年7月24日). 2011年5月23日閲覧。