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2020年9月6日 (日) 06:43時点における版
フリック入力(フリックにゅうりょく、flick input)とは、
- タッチスクリーン上で指を素早く動かしたり弾いたりして行う操作全般のこと。「フリック」(flick)とは、「素早く動かす、弾く」という意味であり、この場合、指のスライド(弾き)のことを表しており、タッチスクリーン操作全般に用いられる表現である。タブレットやタッチパネル式の液晶ディスプレイでのスライド操作のことを、単にフリックとも呼ぶ。
- 主にスマートフォンのタッチスクリーンで採用されている、フリックにより行う日本語入力方式。
概要
日本語入力方式としてのフリック入力は、テンキー風に配置された各行のあ段(あかさたなはまやらわ)の周囲に、十字型や扇形に他のい段・う段・え段・お段の4段が潜在的に配置されており、あ段のキーを押しつつ目的の文字の方向に指をスライドさせる(弾く)ことで、文字を入力する。
1998年にアップル・ニュートン用に開発された日本語入力システム「Hanabi」が草分けで、2008年にiPhoneに採用されたことで、急速に広まった。従来の「あ段→い段→う段→え段→お段」とキーのプッシュを繰り返して表示・入力する方式(トグル入力)に比べ、素早い入力が可能になる。その入力効率の高さから、2010年頃にはキーボード離れが加速している[1]。
OSの操作に使用されるフリック入力は、2007年1月発売のWindows VistaのHome Basicを除くエディションでペン フリックの名称で採用されている[2]。デフォルトでは上下左右の十字操作で、縦方向がスクロール、横方向がWindows Explorerやブラウザの戻る・進むの動作に割り当てられており、さらに詳細設定で斜め4方向も認識させることが出来、これらにコピー、ペースト、印刷などを割り当てることができる[3]。続く2009年10月発売のWindows 7では名称がWindows タッチ[4]へと変わり、フリックを含む操作も2本指に対応したタッチ ジェスチャと呼ばれ、ズームや回転なども扱えるマルチタッチに進化している[5]。また、スマートフォン向けの組み込みOSでは、Windows Phone 7から対応している。
フリック入力が可能な主な機器・日本語入力システム
- iOS
- Android向けIMEアプリケーション
- Google 日本語入力
- POBox Touch
- OpenWnn(iWnn)系 - Simeji、OpenWnnフリック入力対応版、OpenWnn plusなど。
- Windows Phone 7.5以降
- ATOK(ATOK for iOS・ATOK for Android)
- F-06B
- dynapocket T-01B
- dynapocket IS02(CDMA TSI01)
- Sportio water beat(CDMA SHY01)
- AQUOS SHOT SH008(CDMA SH008)
フリック入力に関連する特許
- 特許5210471 「文字入力システム」
- 特許4694579 「文字入力システム」
- 特許4907612 「文字入力システム」
- 特許4979100 「文字入力システム」
- 特許4969710 「文字入力システム」