「ウェックスフォード・オペラ・フェスティバル」の版間の差分
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2020年9月2日 (水) 12:50時点における版
ウェックスフォード・オペラ・フェスティバル(英語: Wexford Festival Opera)は、アイルランドのウェックスフォードで毎年10月から11月にかけて開催されるオペラの音楽祭。
概要
音楽祭は1951年に地元のオペラ研究グループにより創設され、ロイヤル・シアターで開催された。メインはアイルランドの作曲家マイケル・ウィリアム・バルフの『カスティーリャのバラ』だった。以降、アルベルト・ロルツィングの『密猟者』、ヴィンチェンツォ・ベッリーニの『夢遊病の女』など当時としては珍しいレパートリーを取り上げることで注目されるようになり、チャールズ・マッケラスやジョン・プリッチャードらが指揮をし、歌手ではヘザー・ハーパー、ミレッラ・フレーニらが登場した。現在でも個性的なプログラムで知られている音楽祭である。
2005年に会場のロイヤル・シアターが取り壊され、現在は2008年に新たに完成したウェックスフォード・オペラハウスで開催されている。
上演記録
- 1951年:マイケル・ウィリアム・バルフ『カスティーリャのバラ』
- 1952年:ガエターノ・ドニゼッティ『愛の妙薬』
- 1953年:ドニゼッティ『ドン・パスクワーレ』
- 1954年:ヴィンチェンツォ・ベッリーニ『夢遊病の女』
- 1955年:アルベルト・ロルツィング『密猟者』、ジャコモ・プッチーニ『マノン・レスコー』
- 1956年:ジョアキーノ・ロッシーニ『チェネレントラ』、フリードリッヒ・フォン・フロトー『マルタ』
- 1957年:ドニゼッティ『連隊の娘』、ロッシーニ『アルジェのイタリア女』
- 1958年:ドニゼッティ『アンナ・ボレーナ』、ジュゼッペ・ヴェルディ『二人のフォスカリ』
- 1959年:ロッシーニ『泥棒かささぎ』、ヴェルディ『アロルド』
- 1960年:劇場改装のため中止
- 1961年:ヴェルディ『エルナーニ』、シャルル・グノー『ミレイユ』
- 1962年:ピエトロ・マスカーニ『友人フリッツ』、ベッリーニ『清教徒』
- 1963年:ドニゼッティ『ドン・パスクワーレ』、アミルカレ・ポンキエッリ『ラ・ジョコンダ』
- 1964年:ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』、ロッシーニ『オリー伯爵』、チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード『から騒ぎ』
- 1965年:ジュール・マスネ『ドン・キショット』、ヴェルディ『ラ・トラヴィアータ』、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト『偽の女庭師』
- 1966年:フランソワ・オーベール『フラ・ディアヴォロ』、ドニゼッティ『ルクレツィア・ボルジア』
- 1967年:ロッシーニ『オテロ』、グノー『ロメオとジュリエット』
- 1968年:モーツァルト『皇帝ティートの慈悲』、ジョルジュ・ビゼー『美しきパースの娘』、ロッシーニ『ひどい間違い』
- 1969年:フランツ・ヨーゼフ・ハイドン『報われぬ不実』、ヴェルディ『ルイザ・ミラー』
- 1970年:ベンジャミン・ブリテン『アルバート・ヘリング』、レオ・ドリーブ『ラクメ』、ロッシーニ『幸せな間違い』、ドニゼッティ『カーニバルの木曜日』
- 1971年:ビゼー『真珠採り』、プッチーニ『つばめ』、モーツァルト『羊飼いの王様』
- 1972年:カール・マリア・フォン・ウェーバー『オベロン』、ベッリーニ『海賊』、レオシュ・ヤナーチェク『カーチャ・カバノヴァー』
- 1973年:ミハイル・グリンカ『イワン・スサーニン』、セルゲイ・プロコフィエフ『賭博師』、ドニゼッティ『当惑した家庭教師』
- 1974年:ジモン・マイール『コリントのメデア』、マスネ『タイス』、ペーター・コルネリウス『バグダッドの理髪師』
- 1975年:ピエトロ・フランチェスコ・カヴァッリ『エリトリア』、エドゥアール・ラロ『イスの王様』、ロッシーニ『試金石』
- 1976年:ヴェルディ『ジョヴァンナ・ダルコ』、オットー・ニコライ『ウィンザーの陽気な女房たち』、ブリテン『ねじの回転』
- 1977年:マスネ『エロディアード』、クリストフ・ヴィリバルト・グルック『オルフェオとエウリディーチェ』、ドメニコ・チマローザ『宮廷楽長』、ルイージ・リッチ『女中と軽騎兵』
- 1978年:ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ『奥様女中』、オイゲン・ダルベール『低地』、ハイドン『月の世界』、ベドルジハ・スメタナ『二人のやもめ』
- 1979年:イタロ・モンテメッツィ『三人の王の愛』、ガスパーレ・スポンティーニ『ヴェスタの巫女』、フェデリコ・リッチとルイージ・リッチ『クリスピーノと妖精』
- 1980年:プッチーニ『エドガール』、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル『オルランド』、カーライル・フロイド『二十日鼠と人間』
- 1981年:エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ『マドンナの宝石』、モーツァルト『ツァイーデ』、ヴェルディ『一日だけの王様』
- 1982年:フランコ・アルファーノ『サークンタラ』、ハイドン『無人島』、マスネ『グリセリディス』
- 1983年:ハインリヒ・マルシュナー『ハンス・ハイリング』、ヴォルフ=フェラーリ『利口な後家』、ドニゼッティ『シャモニーのリンダ』
- 1984年:マスネ『ノートルダムの曲芸師』、チマローザ『女の手管』、スメタナ『口づけ』
- 1985年:ヘンデル『アリオダンテ』、クルト・ヴァイル『マハゴニー市の興亡』、アルフレード・カタラーニ『ワリー』
- 1986年:エンゲルベルト・フンパーディンク『王子王女』、ロッシーニ『タンクレーディ』、アンブロワーズ・トマ『ミニョン』
- 1987年:マスネ『サンドリヨン』、ウンベルト・ジョルダーノ『おふざけの夕食』、ベッリーニ『異国の女』
- 1988年:アントニン・ドヴォルザーク『悪魔とカーチャ』、ジュゼッペ・ガッザニーガ『ドン・ジョヴァンニ』、フェルッチョ・ブゾーニ『トゥーランドット』、サヴェリオ・メルカダンテ『エリザとクラウディオ』
- 1989年:マルシュナー『聖堂騎士とユダヤ女』、モーツァルト『ポントの王ミトリダーテ』、セルゲイ・プロコフィエフ『修道院での結婚』
- 1990年:ルッジェーロ・レオンカヴァッロ『ザザ』、ニコラス・モー『月が昇るとき』、フランソワ=アドリアン・ボイエルデュー『白衣の婦人』
- 1991年:ドニゼッティ『カレーの包囲』、ヘルマン・ゲッツ『じゃじゃ馬ならし』、グルック『予期せぬ邂逅』
- 1992年:マスカーニ『小さなマラート』、ステファン・ストレース『誤解』、マルシュナー『吸血鬼』
- 1993年:ピョートル・チャイコフスキー『チャロデイカ』、ジョヴァンニ・パイジエッロ『セヴィリアの理髪師』、フェルディナン・エロルド『ザンパ』
- 1994年:アントン・ルビンシテイン『デーモン』、レオンカヴァッロ『ラ・ボエーム』、リヒャルト・ワーグナー『恋愛禁制』
- 1995年:マスカーニ『イリス』、ジョヴァンニ・パチーニ『サフォー』、ニコライ・リムスキー=コルサコフ『五月の夜』
- 1996年:ドニゼッティ『パリジーナ』、ジャコモ・マイアベーア『北極星』、ズデニェク・フィビフ『シャールカ』
- 1997年:アレクサンドル・ダルゴムイシスキー『ルサルカ』、オットリーノ・レスピーギ『炎』、メルカダンテ『エレナ・ダ・フェルトレ』
- 1998年:アントーニョ・カルロス・ゴメス『フォスカ』、パヴェル・ハース『サルラタン』、リッカルド・ザンドナーイ『エケブの騎士たち』
- 1999年:カール・ゴルトマルク『サバの女王』、スタニスワフ・モニューシュコ『幽霊屋敷』、ジョルダーノ『シベリア』
- 2000年:チャイコフスキー『オルレアンの少女』、アドルフ・アダン『我もし王なりせば』、ザンドナーイ『コンキータ』
- 2001年:フロトー『アレッサンドロ・ストラデッラ』、ドヴォルザーク『ジャコバン党員』、マスネ『サッフォー』
- 2002年:ボフスラフ・マルティヌー『ミランドリーナ』、メルカダンテ『誓い』、オーベール『マノン・レスコー』
- 2003年:ヤロミール・ヴァインベルゲル『バグパイプ吹きシュヴァンダ』、ウェーバー『3人のピント』、エンリケ・グラナドス『マリア・デル・カルメン』
- 2004年:メルカダンテ『ヴェスタの巫女』、ヨゼフ・ボフスラフ・フェルステル『エヴァ』、ヴァルター・ブラウンフェルス『ブランビッラ姫』
- 2005年:ドニゼッティ『ロアン家のマリア』、ガブリエル・フォーレ『ペネロープ』、フロイド『スザンナ』
- 2006年:コンラッド・スーザ『変身』、ドニゼッティ『ドン・グレゴリオ』
- 2007年:ヴァイル『銀の湖』、ドヴォルザーク『ルサルカ』、ブゾーニ『アルレッキーノ』
- 2008年:カルロ・ペドロッティ『皆で仮面をつけて』、リムスキー=コルサコフ『雪娘』、リチャード・ロドニー・ベネット『硫黄鉱山』
- 2009年:ロッシーニ『結婚手形』、エマニュエル・シャブリエ『教育欠如』、ジョン・コリリアーノ『ヴェルサイユの幽霊』、ドニゼッティ『マリア・パディッラ』
- 2010年:メルカダンテ『ヴァージニア』、スメタナ『口づけ』、ピーター・アッシュ『黄金のチケット』
- 2011年:トマ『セリメーヌの法廷』、ロマン・スタトコフスキ『マリア』、ドニゼッティ『パリのジャンニ』
- 2012年:フランチェスコ・チレア『アルルの女』、シャブリエ『いやいやながらの王様』、フレデリック・ディーリアス『村のロメオとジュリエット』
- 2013年:マスネ『ナヴァラの娘』、マスネ『テレーズ』、ヤコポ・フォローニ『スウェーデン女王クリスティーナ』
- 2014年:アントワーヌ・マリオット『サロメ』、ケヴィン・プッツ『静かな夜』、アントニオ・カニョーニ 『ドン・ブチェファーロ』
- 2015年:エロルド『プレ・オ・クレール』、マスカーニ『グリエルモ・ラトクリフ』、ディーリアス『コアンガ』
- 2016年:フェリシアン・ダヴィッド『エルキュラニュム 』、サミュエル・バーバー『ヴァネッサ 』、ドニゼッティ『ルデンツ家のマリア』
- 2017年:ルイジ・ケルビーニ『メデア』、フォローニ『マルゲリータ』、フランコ・アルファーノ 『復活』
- 2018年:フランコ・レオーニ『ロラコーロ』&ジョルダーノ『堕落した生活』、メルカダンテ『イル・ブラーヴォ』、ウィリアム・ボルコム『8時の晩餐』
- 2019年:スタンフォード『ベールに覆われた預言者』、マスネ『ドン・キショット』、アントニオ・ヴィヴァルディ『テンペのドリラ』
参考文献
- Daley, Karina, Tom Walsh's Opera: The History of the Wexford Festival, 1951-2004, Dublin: Four Courts Press, 2004. ISBN 1-85182-878-8
- Fox, Ian, 100 Nights at the Opera : An Anthology to Celebrate the 40th anniversary of the Wexford Festival Opera, Dublin: Town House and Country House, 1991. ISBN 0-948524-32-4
- Levin, Bernard, Conducted Tour, London: Jonathan Cape, 1982. (An overview of 12 favourite music festivals, including Wexford.)
- Schwarzkopf, Elisabeth. On and Off the Record - A Memoir of Walter Legge, London, Faber and Faber, 1988. ISBN 0-571-14912-X
- Wexford Festival Programmes, Wexford: Wexford Festival Trust, 1951 - 2009.