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「SAPHO症候群」の版間の差分

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'''SAPHO症候群'''(SAPHOしょうこうぐん)とは、原因不明の[[骨]]・[[関節]]症状と[[皮膚]]症状を呈する症候群である。「SAPHO」は[[滑膜炎]](synoviti)、[[痤瘡]](acne)、[[膿疱]]症(pustulosis)、骨化症(hyperostosis)、骨炎(osteitis)の頭文字をとったもの。
'''SAPHO症候群'''(SAPHOしょうこうぐん)とは、原因不明の[[骨]]・[[関節]]症状と[[皮膚]]症状を呈する症候群である。「SAPHO」は[[滑膜炎]](synoviti)、[[尋常性痤瘡|痤瘡]](acne)、[[膿疱]]症(pustulosis)、骨化症(hyperostosis)、骨炎(osteitis)の頭文字をとったもの。


== 原因 ==
== 原因 ==

2020年8月25日 (火) 00:07時点における版

SAPHO症候群(SAPHOしょうこうぐん)とは、原因不明の関節症状と皮膚症状を呈する症候群である。「SAPHO」は滑膜炎(synoviti)、痤瘡(acne)、膿疱症(pustulosis)、骨化症(hyperostosis)、骨炎(osteitis)の頭文字をとったもの。

原因

未だ原因・機序は明らかではないが、細菌感染や金属アレルギーが原因と推定される症例がみられる。扁桃との関連性が報告されている[1]

症状

皮膚症状

掌蹠膿疱症ニキビ(座瘡)、乾癬様病変、Sweet病などがみられることがある。

骨・関節症状

様々な骨・関節症状を示すが、前胸部痛(70-90%)を多く認める。骨・関節痛と圧痛は、夜間に増悪することが多い。

検査

  • 血液生化学検査
  • 扁桃誘発テスト
  • 金属パッチテスト
  • 骨シンチグラフィー
  • 単純X線
  • CT
  • FDG-PET

治療

初期治療としては、非ステロイド性抗炎症薬ステロイドメトトレキサートなど関節リウマチ治療薬が用いられることがある。コルヒチンテトラサイクリンサラゾスルファピリジンビスホスホネートシクロスポリンインフリキシマブ[2]なども試用された症例報告がある。

脚注

  1. ^ 高原幹、扁桃との関連が明らかになった新たな疾患: SAPHO 症候群 口腔・咽頭科 2016年 29巻 1号 p.111-114, doi:10.14821/stomatopharyngology.29.111
  2. ^ Moll C, et al. Ilium osteitis as the main manifestation of the SAPHO syndrome: response to infliximab therapy and review of the literature. Semin Arthritis Rheum. 37(5):299-306 2008.

外部リンク