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'''アゼライン酸'''(アゼラインさん、Azelaic acid)は、[[有機化合物]]のひとつで、白色粉末の飽和[[ジカルボン酸]]。[[コムギ|小麦]]、[[オオムギ|大麦]]、[[ライ麦]]中に含まれている一成分。ポリマーや可塑剤など多様な工業製品の前駆体となり、また、髪や肌の調子を整えるための製品にも含まれている。<ref name=Boy/> 米国では[[尋常性瘡|ニキビ]]、[[酒皶]]の治療に承認されている<ref name="pmid26355614"/>。[[メラニン]]の生成を抑制し、[[美白|美白剤]]として認知され処方されているが承認はない<ref name="pmid27224897"/>。慢性毒性、変異原性、催奇形性を示すデータはない<ref name="pmid28360967"/>。
'''アゼライン酸'''(アゼラインさん、Azelaic acid)は、[[有機化合物]]のひとつで、白色粉末の飽和[[ジカルボン酸]]。[[コムギ|小麦]]、[[オオムギ|大麦]]、[[ライ麦]]中に含まれている一成分。ポリマーや可塑剤など多様な工業製品の前駆体となり、また、髪や肌の調子を整えるための製品にも含まれている。<ref name=Boy/> 米国では[[尋常性瘡|ニキビ]]、[[酒皶]]の治療に承認されている<ref name="pmid26355614"/>。[[メラニン]]の生成を抑制し、[[美白|美白剤]]として認知され処方されているが承認はない<ref name="pmid27224897"/>。慢性毒性、変異原性、催奇形性を示すデータはない<ref name="pmid28360967"/>。


==生産==
==生産==
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米国では、最初に2003年に15%濃度のジェルが酒さの治療に医薬品として承認され、後に20%濃度のクリームがニキビの治療に承認されている<ref name="pmid26355614">{{Cite journal |author=Brian C. Schulte, Wesley Wu, Ted Rosen |title=Azelaic Acid: Evidence-based Update on Mechanism of Action and Clinical Application |journal=Journal of drugs in dermatology |volume=14 |issue=9 |pages=964–968 |date=2015-9 |pmid=26355614 |pmc= |doi= |url= }}</ref>。後に15%濃度の泡タイプも承認されている<ref name="pmid28360967"/>。日本では医薬品としては未承認で、20%濃度のDRX AZAクリアが<ref name="ニキビ2017">{{Cite journal |和書|author1=林伸和 |author2=古川福実 |author3=古村南夫 ほか |date=2017 |title=尋常性痤瘡治療ガイドライン2017 |journal=日本皮膚科学会雑誌 |volume=127 |issue=6 |pages=1261-1302 |naid=130007040253 |doi=10.14924/dermatol.127.1261 |url=https://doi.org/10.14924/dermatol.127.1261 |page=1292-1293 }}</ref>、病院用製品としてロート製薬から発売されている<ref>{{cite web |title=ディーアールエックス AZAクリア - クリニック限定化粧品 |url=http://www.drx-web.com/products/prod_aza.htm |date= |publisher=ロート製薬株式会社 |accessdate=2018-12-20}}</ref>。
米国では、最初に2003年に15%濃度のジェルが酒さの治療に医薬品として承認され、後に20%濃度のクリームがニキビの治療に承認されている<ref name="pmid26355614">{{Cite journal |author=Brian C. Schulte, Wesley Wu, Ted Rosen |title=Azelaic Acid: Evidence-based Update on Mechanism of Action and Clinical Application |journal=Journal of drugs in dermatology |volume=14 |issue=9 |pages=964–968 |date=2015-9 |pmid=26355614 |pmc= |doi= |url= }}</ref>。後に15%濃度の泡タイプも承認されている<ref name="pmid28360967"/>。日本では医薬品としては未承認で、20%濃度のDRX AZAクリアが<ref name="ニキビ2017">{{Cite journal |和書|author1=林伸和 |author2=古川福実 |author3=古村南夫 ほか |date=2017 |title=尋常性痤瘡治療ガイドライン2017 |journal=日本皮膚科学会雑誌 |volume=127 |issue=6 |pages=1261-1302 |naid=130007040253 |doi=10.14924/dermatol.127.1261 |url=https://doi.org/10.14924/dermatol.127.1261 |page=1292-1293 }}</ref>、病院用製品としてロート製薬から発売されている<ref>{{cite web |title=ディーアールエックス AZAクリア - クリニック限定化粧品 |url=http://www.drx-web.com/products/prod_aza.htm |date= |publisher=ロート製薬株式会社 |accessdate=2018-12-20}}</ref>。


アゼライン酸は軽症から中等症のニキビ([[尋常性ざ瘡|尋常性痤瘡]])の治療に用いられ、面皰(めんぽう、盛り上がり)にも炎症ニキビにも有効である<ref>{{cite web|url=http://www.webmd.com/skin-problems-and-treatments/acne/azelaic-acid-for-acne-vulgaris |title=Azelaic Acid for Acne|website=[[WebMD]] |accessdate=2019-6-18}}</ref><ref name="drugs.com">{{cite web|url=https://www.drugs.com/mtm/azelaic-acid-topical.html |title=Azelaic acid topical|website=Drugs.com |accessdate=2019-6-18}}</ref>。感染した毛穴のアクネ菌を殺菌することで作用する。またアクネ菌を成長させるケラチンの生成を減少させる<ref>{{cite journal | title = Azelaic acid in the treatment of papulopustular rosacea – A systematic review of randomized controlled trials | last1 = Liu | first1 = R. H. | last2 = Smith | first2 = M. K. | last3 = Basta | first3 = S. A. | last4 = Farmer | first4 = E. R. | journal = Arch. Dermatol. | volume = 142 | issue = 8 | pages = 1047–1052 | year = 2006 | doi =10.1001/archderm.142.8.1047 | p mid = 16924055 }}</ref>。アメリカの2016年のニキビのガイドラインで推奨度とエビデンスレベル共に最も高いのは、アゼライン酸もしくは「抗生物質と過酸化ベンゾイル併用」となっているが、抗生物質では使用期間の制限がある<ref name="pmid26897386">{{cite journal |author=Zaenglein AL, Pathy AL, Schlosser BJ, Alikhan A et al. |title=Guidelines of care for the management of acne vulgaris |journal=[[:en:Journal of the American Academy of Dermatology]] (JAAD) |volume=74 |issue=5 |pages=945-973.e33 |date=2016-5 |url=https://www.jaad.org/article/S0190-9622(15)02614-6/fulltext |doi=10.1016/j.jaad.2015.12.037 |pmid=26897386}}</ref>。日本のガイドラインでは保険適応がないためニキビ治療への推奨度は低い<ref name="ニキビ2017"/>。
アゼライン酸は軽症から中等症のニキビ([[尋常性痤瘡]])の治療に用いられ、面皰(めんぽう、盛り上がり)にも炎症ニキビにも有効である<ref>{{cite web|url=http://www.webmd.com/skin-problems-and-treatments/acne/azelaic-acid-for-acne-vulgaris |title=Azelaic Acid for Acne|website=[[WebMD]] |accessdate=2019-6-18}}</ref><ref name="drugs.com">{{cite web|url=https://www.drugs.com/mtm/azelaic-acid-topical.html |title=Azelaic acid topical|website=Drugs.com |accessdate=2019-6-18}}</ref>。感染した毛穴のアクネ菌を殺菌することで作用する。またアクネ菌を成長させるケラチンの生成を減少させる<ref>{{cite journal | title = Azelaic acid in the treatment of papulopustular rosacea – A systematic review of randomized controlled trials | last1 = Liu | first1 = R. H. | last2 = Smith | first2 = M. K. | last3 = Basta | first3 = S. A. | last4 = Farmer | first4 = E. R. | journal = Arch. Dermatol. | volume = 142 | issue = 8 | pages = 1047–1052 | year = 2006 | doi =10.1001/archderm.142.8.1047 | p mid = 16924055 }}</ref>。アメリカの2016年のニキビのガイドラインで推奨度とエビデンスレベル共に最も高いのは、アゼライン酸もしくは「抗生物質と過酸化ベンゾイル併用」となっているが、抗生物質では使用期間の制限がある<ref name="pmid26897386">{{cite journal |author=Zaenglein AL, Pathy AL, Schlosser BJ, Alikhan A et al. |title=Guidelines of care for the management of acne vulgaris |journal=[[:en:Journal of the American Academy of Dermatology]] (JAAD) |volume=74 |issue=5 |pages=945-973.e33 |date=2016-5 |url=https://www.jaad.org/article/S0190-9622(15)02614-6/fulltext |doi=10.1016/j.jaad.2015.12.037 |pmid=26897386}}</ref>。日本のガイドラインでは保険適応がないためニキビ治療への推奨度は低い<ref name="ニキビ2017"/>。


[[酒皶]]治療のための外用ジェルとして用いられ、アゼライン酸に炎症を減らす作用があるためである<ref name="drugs.com"/>。酒さによる盛り上がりや腫れを除去する。
[[酒皶]]治療のための外用ジェルとして用いられ、アゼライン酸に炎症を減らす作用があるためである<ref name="drugs.com"/>。酒さによる盛り上がりや腫れを除去する。

2020年8月24日 (月) 23:36時点における版

アゼライン酸
Skeletal formula of azelaic acid
Ball-and-stick model of the azelaic acid molecule{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号 123-99-9 チェック
PubChem 2266
ChemSpider 2179 チェック
UNII F2VW3D43YT チェック
DrugBank DB00548
KEGG D03034 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL1238 チェック
7484
特性
化学式 C9H16O4
モル質量 188.22 g mol−1
外観 白色固体
密度 1.443 g/mL
融点

109 - 111 °C, 271 K, -59 °F [2]

沸点

286 °C, 559 K, 547 °F (at 100 mmHg[2])

への溶解度 2.14 g/L[1]
酸解離定数 pKa 4.550, 5.498[1]
薬理学
ATC分類 D10AX03
生物学的利用能 非常に低い
投与経路 外用
消失半減期 12 h
法的状況 ?(AU)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アゼライン酸(アゼラインさん、Azelaic acid)は、有機化合物のひとつで、白色粉末の飽和ジカルボン酸小麦大麦ライ麦中に含まれている一成分。ポリマーや可塑剤など多様な工業製品の前駆体となり、また、髪や肌の調子を整えるための製品にも含まれている。[3] 米国ではニキビ酒皶の治療に承認されている[4]メラニンの生成を抑制し、美白剤として認知され処方されているが承認はない[5]。慢性毒性、変異原性、催奇形性を示すデータはない[6]

生産

アゼライン酸の工業的な生産は、オレイン酸オゾン分解することで行われる。その副産物はノナン酸 (nonanoic acid)。自然界では、皮膚に常在する酵母Malassezia furfur(Pityrosporum ovale)が生成する。ノナン酸を細菌によって分解することでも得られる。

HOOC(CH2)7COOH

生物学的機能

植物中は、感染後の防御反応に関わる「苦痛時の炎症」の役を果たす[7]。それは植物の防御反応に重要な要素である、サリチル酸の蓄積を起こす信号となる[8]

ポリマーや関連素材

このジカルボン酸のエステルは、潤滑や可塑剤に用いられる。潤滑剤ではリチウム複合グリスの増粘剤となる。アゼライン酸はヘキサメチレンジアミンとで、ナイロン6,9の組成となり、プラスチックとしての特殊な用途がある。[3]

医療用途

ジカルボン酸というグループの薬の一種。

米国では、最初に2003年に15%濃度のジェルが酒さの治療に医薬品として承認され、後に20%濃度のクリームがニキビの治療に承認されている[4]。後に15%濃度の泡タイプも承認されている[6]。日本では医薬品としては未承認で、20%濃度のDRX AZAクリアが[9]、病院用製品としてロート製薬から発売されている[10]

アゼライン酸は軽症から中等症のニキビ(尋常性痤瘡)の治療に用いられ、面皰(めんぽう、盛り上がり)にも炎症ニキビにも有効である[11][12]。感染した毛穴のアクネ菌を殺菌することで作用する。またアクネ菌を成長させるケラチンの生成を減少させる[13]。アメリカの2016年のニキビのガイドラインで推奨度とエビデンスレベル共に最も高いのは、アゼライン酸もしくは「抗生物質と過酸化ベンゾイル併用」となっているが、抗生物質では使用期間の制限がある[14]。日本のガイドラインでは保険適応がないためニキビ治療への推奨度は低い[9]

酒皶治療のための外用ジェルとして用いられ、アゼライン酸に炎症を減らす作用があるためである[12]。酒さによる盛り上がりや腫れを除去する。

またアゼライン酸は、肝斑や炎症後色素沈着など皮膚の色の治療に用いられ、特に黒い肌のタイプである。議論のあるハイドロキノンの代替手段として推奨されている。[15] ハイドロキノンやレチノイドと同じく、美白剤として認識され処方されてきたが、これらの薬剤と違い適応症の承認はない[5]

  • 肝斑に対し20%濃度アゼライン酸 (AZ) と4%濃度ハイドロキノン (HQ) は同等で、AZではアレルギーや経時変化のような重篤な副作用(ハイドロキノンに見られる副作用)はなかった[16]。半年間、329人の二重盲検試験。
  • 肝斑に対し20%AZよりも、4%HQの方が良い結果であった[17]。半年間の60名での二重盲検試験。
  • 肝斑に対し20%AZは、2%HQより良い結果であった[18]。半年間の155名でのランダム化比較試験。
  • 肝斑に対し20%AZは、4%HQより良い結果であった[19]。2か月、29名での対照試験。

副作用としてチクチク感や熱感が起こることがあり、3か月の試験中に15%濃度ジェルでは29%、泡タイプで6.2%に起きており、痒みではそれぞれ11%、2.5%、副作用による中止率はそれぞれ5%、1.2%である[6]

胎児危険度分類はBで、授乳中でも安全に使用できる[4]。催奇形性、変異原性、慢性毒性を示すデータはない[6]

薬理作用

作用機序は、カテリシジンを抗菌性皮膚ペプチドの LL-37 に変換する高活性のプロテアーゼ活性を阻害することによると考えられている [20]メラニン(色素)の合成を減らすチロシナーゼ阻害作用がある[21]

またアゼライン酸は脱毛薬(脱毛抑制)のフィナステリドとデュタステリドに似た強い5α還元酵素作用英語版を持つ[22]

アゼライン酸誘導体

アゼライン酸の誘導体が美容に使われている。アゼロイルジグリシンK(カリウムアゼロイルジグリシネート、azeloyl diglycinate、またはアゼログリシン)は保湿作用のあるグリシンを結合しており[23]。他の成分との含有製品が酒さ[23][24]、肝斑に有効とするランダム化比較試験がある[25]

出典

  1. ^ a b Bretti, C.; Crea, F.; Foti, C.; Sammartano, S. (2006). “Solubility and Activity Coefficients of Acidic and Basic Nonelectrolytes in Aqueous Salt Solutions. 2. Solubility and Activity Coefficients of Suberic, Azelaic, and Sebacic Acids in NaCl(aq), (CH3)4NCl(aq), and (C2H5)4NI(aq) at Different Ionic Strengths and at t = 25 °C”. J. Chem. Eng. Data 51 (5): 1660–1667. doi:10.1021/je060132t. 
  2. ^ a b Sigma-Aldrich catalog Archived April 9, 2008, at the Wayback Machine.
  3. ^ a b Cornils, Boy; Lappe, Peter (2006). "Dicarboxylic Acids, Aliphatic". Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry. Weinheim: Wiley-VCH. doi:10.1002/14356007.a08_523
  4. ^ a b c Brian C. Schulte, Wesley Wu, Ted Rosen (2015-9). “Azelaic Acid: Evidence-based Update on Mechanism of Action and Clinical Application”. Journal of drugs in dermatology 14 (9): 964–968. PMID 26355614. 
  5. ^ a b B. Sofen, G. Prado, J. Emer (2016-1). “Melasma and Post Inflammatory Hyperpigmentation: Management Update and Expert Opinion”. Skin therapy letter 21 (1): 1–7. PMID 27224897. https://www.skintherapyletter.com/melasma/melasma-post-inflammatory-hyperpigmentation-treatment/. 
  6. ^ a b c d James Q. Del Rosso (2017-3). “Azelaic Acid Topical Formulations: Differentiation of 15% Gel and 15% Foam”. The Journal of clinical and aesthetic dermatology 10 (3): 37–40. PMC 5367880. PMID 28360967. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5367880/. 
  7. ^ Sarah Everts (January 31, 2011). “Vegetative Warfare”. Chemical & Engineering News 89 (5): 53–55. http://cen.acs.org/articles/89/i5/Vegetative-Warfare.html. 
  8. ^ Jung, H. W.; Tschaplinski, T. J.; Wang, L.; Glazebrook, J.; Greenberg, J. T. (2009). “Priming in Systemic Plant Immunity”. Science 324 (5923): 89–91. Bibcode2009Sci...324...89W. doi:10.1126/science.1170025. PMID 19342588. 
  9. ^ a b 林伸和、古川福実、古村南夫 ほか「尋常性痤瘡治療ガイドライン2017」『日本皮膚科学会雑誌』第127巻第6号、2017年、1292-1293頁、doi:10.14924/dermatol.127.1261NAID 130007040253 
  10. ^ ディーアールエックス AZAクリア - クリニック限定化粧品”. ロート製薬株式会社. 2018年12月20日閲覧。
  11. ^ Azelaic Acid for Acne”. WebMD. 2019年6月18日閲覧。
  12. ^ a b Azelaic acid topical”. Drugs.com. 2019年6月18日閲覧。
  13. ^ Liu, R. H.; Smith, M. K.; Basta, S. A.; Farmer, E. R. (2006). “Azelaic acid in the treatment of papulopustular rosacea – A systematic review of randomized controlled trials”. Arch. Dermatol. 142 (8): 1047–1052. doi:10.1001/archderm.142.8.1047. 
  14. ^ Zaenglein AL, Pathy AL, Schlosser BJ, Alikhan A et al. (2016-5). “Guidelines of care for the management of acne vulgaris”. en:Journal of the American Academy of Dermatology (JAAD) 74 (5): 945-973.e33. doi:10.1016/j.jaad.2015.12.037. PMID 26897386. https://www.jaad.org/article/S0190-9622(15)02614-6/fulltext. 
  15. ^ Draelos, Z. (Sep–Oct 2007). “Skin lightening preparations and the hydroquinone controversy.”. Dermatol. Ther. 20 (5): 308–313. doi:10.1111/j.1529-8019.2007.00144.x. PMID 18045355. 
  16. ^ L. M. Balina, K. Graupe (1991-12). “The treatment of melasma. 20% azelaic acid versus 4% hydroquinone cream”. International journal of dermatology 30 (12): 893–895. PMID 1816137. 
  17. ^ J. Piquero Martin, J. Rothe de Arocha, D. Beniamini Loker (1988). “Double-blind clinical study of the treatment of melasma with azelaic acid versus hydroquinone”. Medicina cutanea ibero-latino-americana 16 (6): 511–514. PMID 3073279. 
  18. ^ V. M. Verallo-Rowell, V. Verallo, K. Graupe, L. Lopez-Villafuerte, M. Garcia-Lopez (1989). “Double-blind comparison of azelaic acid and hydroquinone in the treatment of melasma”. Acta dermato-venereologica. Supplementum 143: 58–61. PMID 2528260. 
  19. ^ Susan Farshi (2011-12). “Comparative study of therapeutic effects of 20% azelaic acid and hydroquinone 4% cream in the treatment of melasma”. Journal of cosmetic dermatology 10 (4): 282–287. doi:10.1111/j.1473-2165.2011.00580.x. PMID 22151936. 
  20. ^ Reinholz, M.; Ruzicka, T.; Schauber, J. (2012). “Cathelicidin LL-37: An Antimicrobial Peptide with a Role in Inflammatory Skin Disease”. Annals of Dermatology 24 (2): 126–135. doi:10.5021/ad.2012.24.2.126. PMC 3346901. PMID 22577261. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3346901/. 
  21. ^ Grimes, Pearl E. (2007-07-01). Aesthetics and Cosmetic Surgery for Darker Skin Types. Lippincott Williams & Wilkins. pp. 74 ff.. ISBN 978-0-7817-8403-0. https://books.google.com/books?id=ALt93yGZccQC&pg=PA74 9 August 2011閲覧。 
  22. ^ Stamatiadis, D; Bulteau-Portois, Marie-Claire; Mowszowicz, Irene (1988). “Inhibition of 5α-reductase activity in human skin by zinc and azelaic acid”. British Journal of Dermatology 119 (5): 627–32. doi:10.1111/j.1365-2133.1988.tb03474.x. PMID 3207614. 
  23. ^ a b Berardesca, Enzo; Iorizzo, Matilde; Abril, Elva; et al (2012). “Clinical and instrumental assessment of the effects of a new product based on hydroxypropyl chitosan and potassium azeloyl diglycinate in the management of rosacea”. Journal of Cosmetic Dermatology 11 (1): 37–41. doi:10.1111/j.1473-2165.2011.00598.x. PMC 3488300. PMID 22360333. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3488300/. 
  24. ^ Veraldi, Stefano; Raia, Daniele Domenico; Schianchi, Rossana; et al (2014). “Treatment of symptoms of erythemato-telangiectatic rosacea with topical potassium azeloyl diglycinate and hydroxypropyl chitosan: Results of a sponsor-free, multicenter, open study”. Journal of Dermatological Treatment 26 (2): 191–192. doi:10.3109/09546634.2014.921275. PMID 24831156. 
  25. ^ Viyoch, Jarupa; Tengamnuay, Isaree; Phetdee, Khemjira; et al (2010). “Effects of trans-4-(aminomethyl) cyclohexanecarboxylic acid/potassium azeloyl diglycinate/niacinamide topical emulsion in Thai adults with melasma: a single-center, randomized, double-blind, controlled study”. Current Therapeutic Research 71 (6): 345–359. doi:10.1016/S0011-393X(10)80001-3. PMID 24688154. 

外部リンク