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2020年8月22日 (土) 04:10時点における版
オフィシャルワールドゴルフランキング(世界ゴルフランキング、英: Official World Golf Ranking)は、1985年から制度化されている、世界のゴルフランキングのことである。PGAツアー国際連盟に加盟されている5つの主要ツアーは
また下記のツアーもポイントの対象となる
- ウェブドットコムツアー, PGAツアーの公式下部大会
- チャレンジツアー, ヨーロピアンツアーの公式下部大会
- PGAツアー・カナダ, 2009年まではカナディアンプロフェッショナルゴルフツアーの名称であった。
- ワンアジアツアー, 2009年に加盟
- 韓国プロゴルフツアー, 2011年に加盟
- PGAツアー・ラティーノアメリカ(NECシリーズ), 2012年に加盟
- アジアンデベロップメントツアー, アジアンツアーの公式下部大会[1]
- PGAツアー・チャイナ, 2014年に加盟[2]
- アルプスツアー, 2015年7月に加盟[3]
- ノルディックゴルフリーグ, 2015年7月に加盟[3]
- PGAユーロプロツアー, 2015年7月に加盟[3]
- プロゴルフツアー, 2015年7月に加盟[3]
- MENAゴルフツアー, 2016年4月に加盟[4]
概説
最初に世界ランキング1位になった選手は、ベルンハルト・ランガー(当時西ドイツ)であった。最初は各地の賞金ランキングの“お飾り”のような位置づけで、ほとんど効力を持っていなかった。しかし、1999年からメジャー大会や世界ゴルフ選手権などの出場資格を決定するに際して、「世界ゴルフランキング50位以内」が加えられるようになった。これ以後、ゴルフ世界ランキングは大きな位置づけを持つようになる。
ゴルフの世界ランキングは、過去「2年間」にトーナメントで獲得したポイントを、出場試合数(ただし、40試合以下の場合は「40」、56試合以上の場合は「56」)で割り算する平均点方式を取っている。メジャー大会のポイントはもちろん大きい(優勝で100pt)が、各トーナメントの大会規模だけでなく、地域ツアーによっても獲得できるポイントが大きく異なる。基本的にはアメリカPGAツアー → 欧州ツアー → 日本ツアーなどの順に、獲得ポイントが少なくなっていく。
Tour | 平均ポイント | 旗艦大会 | 最高ポイント |
---|---|---|---|
PGAツアー | 24 | ザ・プレーヤーズ・チャンピオンシップ | 80 |
ヨーロピアンツアー | 24 | BMW PGA選手権 | 64 |
日本ゴルフツアー機構 | 16 | 日本オープンゴルフ選手権競技 | 32 |
オーストラレーシアPGAツアー | 16 (6) | オーストラリアン・オープン | 32 |
サンシャインツアー | 14 (6/4) | アルフレッド・ダンヒル選手権 | 32 |
アジアンツアー | 14 | インドネシアン・マスターズ | 20 |
ウェブドットコムツアー | 14 | ウェブドットコムツアー選手権 | 20 |
チャレンジツアー | 12 | チャレンジツアー・グランドファイナル | 16 |
PGAツアー・カナダ | 6 | n/a | n/a |
ワンアジアツアー | 6 | n/a | n/a |
PGAツアー・ラティーノアメリカ | 6 | n/a | n/a |
韓国プロゴルフツアー | 6 | n/a | n/a |
アジアンデベロップメントツアー | 6 | n/a | n/a |
PGAツアー・チャイナ | 6 | n/a | n/a |
アルプスツアー | 4/6 | n/a | n/a |
ノルディックゴルフリーグ | 4/6 | n/a | n/a |
PGAユーロプロツアー | 4/6 | n/a | n/a |
プロゴルフツアー | 4/6 | n/a | n/a |
現在の世界ランキング
- 2018年9月17日付ランキング[5]
順位 | 変動 | 選手 | 国・地域 | 平均点 | トップ10入り | 週数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジャスティン・ローズ | イングランド | 10.25 | 2017年10月29日 | 46 | |
2 | 1 | ブルックス・ケプカ | アメリカ合衆国 | 10.20 | 2018年5月27日 | 17 |
3 | 1 | ダスティン・ジョンソン | アメリカ合衆国 | 10.13 | 2015年2月22日 | 183 |
4 | ジャスティン・トーマス | アメリカ合衆国 | 9.57 | 2017年8月13日 | 57 | |
5 | 1 | ローリー・マキロイ | 北アイルランド | 7.28 | 2018年3月18日 | 27 |
6 | 1 | フランチェスコ・モリナリ | イタリア | 7.26 | 2018年7月22日 | 9 |
7 | ジョン・ラーム | スペイン | 7.04 | 2017年7月9日 | 62 | |
8 | ブライソン・デシャンボー | アメリカ合衆国 | 6.93 | 2018年9月2日 | 3 | |
9 | リッキー・ファウラー | アメリカ合衆国 | 6.80 | 2017年8月6日 | 58 | |
10 | ジョーダン・スピース | アメリカ合衆国 | 6.49 | 2014年12月7日 | 196 |
ランキングの記録
かつて世界ランキング1位を保持した生涯最長記録は、グレグ・ノーマン(オーストラリア)の「331週」であった。これをタイガー・ウッズが塗り替えた。(2016年現在で通算683週)。
連続世界1位保持の最長記録は、タイガー・ウッズの「281週」(2005年6月12日~2010年10月30日)である。タイガー・ウッズが初めて世界ランキング1位になったのは、1997年6月16日(当年の全米オープンの大会終了後)であった。ウッズとノーマンの両選手が抜きん出ているが、その下にニック・ファルド(イングランド)の「97週」、ローリー・マキロイ(北アイルランド)の「95週」と続く。
日本人選手では松山英樹(2017年)の2位が過去最高位であり、その他には中嶋常幸が4位(1987年)、尾崎将司が5位(1996年)、青木功が8位(1987年)と計4人がトップ10入りしている[6]。
歴代世界ランキング1位
選手 | 国・地域 | 到達日 | 合計週数 | |
---|---|---|---|---|
1 | ベルンハルト・ランガー | 西ドイツ | 1986年04月06日 | 3 |
2 | セベ・バレステロス | スペイン | 1986年04月27日 | 61 |
3 | グレグ・ノーマン | オーストラリア | 1986年09月14日 | 331 |
4 | ニック・ファルド | イングランド | 1990年09月02日 | 97 |
5 | イアン・ウーズナム | ウェールズ | 1991年04月07日 | 50 |
6 | フレッド・カプルス | アメリカ合衆国 | 1992年03月22日 | 16 |
7 | ニック・プライス | ジンバブエ | 1994年08月14日 | 44 |
8 | トム・レーマン | アメリカ合衆国 | 1997年04月20日 | 1 |
9 | タイガー・ウッズ | アメリカ合衆国 | 1997年06月15日 | 683 |
10 | アーニー・エルス | 南アフリカ共和国 | 1997年06月22日 | 9 |
11 | デビッド・デュバル | アメリカ合衆国 | 1999年03月28日 | 15 |
12 | ビジェイ・シン | フィジー | 2004年09月05日 | 32 |
13 | リー・ウエストウッド | イングランド | 2010年10月31日 | 22 |
14 | マルティン・カイマー | ドイツ | 2011年02月27日 | 8 |
15 | ルーク・ドナルド | イングランド | 2011年05月29日 | 56 |
16 | ローリー・マキロイ | 北アイルランド | 2012年03月04日 | 95 |
17 | アダム・スコット | オーストラリア | 2014年05月18日 | 11 |
18 | ジョーダン・スピース | アメリカ合衆国 | 2015年08月16日 | 26 |
19 | ジェイソン・デイ | オーストラリア | 2015年09月20日 | 51 |
20 | ダスティン・ジョンソン | アメリカ合衆国 | 2017年02月19日 | 91 |
21 | ジャスティン・トーマス | アメリカ合衆国 | 2018年05月13日 | 4 |
22 | ジャスティン・ローズ | イングランド | 2018年09月10日 | 13 |
23 | ブルックス・ケプカ | アメリカ合衆国 | 2018年10月21日 | 42 |
最長記録, 太字:現在の1位
2019年12月29日付
女子ゴルフ世界ランキング
2006年シーズンから、女子ゴルフにも世界ランキングが導入された。現在はスポンサーつきの名称で「ロレックス女子ゴルフ世界ランキング」(Rolex Women's World Golf Rankings)と呼ばれている。2006年2月20日に第1回の女子ゴルフランキングが発表されたが、半年後の8月8日付でシステムに一部変更が加えられ、出場試合数の少ない選手でも「35」で割り算する平均点方式になった。女子も過去2年間に獲得したポイントが対象となる。2010年6月21日付けでのランキングで、宮里藍選手が日本人初の世界ランク1位となった[7]。
歴代世界ランキング1位
選手 | 国・地域 | 到達日 | 合計週数 | |
---|---|---|---|---|
1 | アニカ・ソレンスタム | スウェーデン | 2006年02月21日 | 60 |
2 | ロレーナ・オチョア | メキシコ | 2007年04月23日 | 158 |
3 | 申智愛 | 韓国 | 2010年05月03日 | 25 |
4 | 宮里藍 | 日本 | 2010年06月21日 | 10 |
5 | クリスティ・カー | アメリカ合衆国 | 2010年06月28日 | 6 |
6 | ヤニ・ツェン | 中華民国 | 2011年02月14日 | 109 |
7 | ステイシー・ルイス | アメリカ合衆国 | 2013年03月18日 | 25 |
8 | 朴仁妃 | 韓国 | 2013年04月15日 | 106 |
9 | リディア・コ | ニュージーランド | 2015年02月02日 | 104 |
10 | アリヤ・ジュタヌガーン | タイ | 2017年06月12日 | 23 |
11 | ユ・ソヨン | 韓国 | 2017年06月26日 | 19 |
12 | パク・ソンヒョン | 韓国 | 2017年11月06日 | 20 |
13 | 馮珊珊 | 中国 | 2017年11月13日 | 23 |
14 | コ・ジンヨン | 韓国 | 2019年04月08日 | 46 |
最長記録, 太字:現在の1位
2020年03月16日付(累計734週)
外部リンク
- 世界ゴルフランキング公式サイト
- 世界ゴルフランキング公式サイト(女子、Women's World Golf Rankings)
- PGAツアー内の統計 (ランキング表の上にある“Select Year”で年度を選ぶ)
脚注
- ^ “Ranking Points Incentive For Asian Development Tour Hopefuls” (January 29, 2013). February 4, 2013閲覧。
- ^ “OWGR – Press Release” (November 20, 2013). November 20, 2013閲覧。
- ^ a b c d “OWGR Board Announce Inclusion of New Tours”. OWGR (July 15, 2015). July 18, 2015閲覧。
- ^ “OWGR Board Announcement”. OWGR (April 15, 2016). June 21, 2016閲覧。
- ^ Official World Golf Ranking in the World
- ^ “松山、世界トップ10“AON”に続く日本人4人目の快挙!中嶋「英樹はすごい」”. GOLF報知. (2016年10月25日)
- ^ Ai Miyazato new No. 1 in Rolex Rankings