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「新京成電鉄80000形電車」の版間の差分

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== 運用 ==
== 運用 ==
2019年[[12月27日]]に1編成が営業運転を開始した。新京成線において主に平日を中心に運用され<ref name="GetNavi20200405"/>。
2019年[[12月27日]]に1編成が営業運転を開始した。開始当時は新京成線において主に平日を中心に運用されていた<ref name="GetNavi20200405"/>。現在は土曜休日にも運用されており、日中は8800形線内限定車と同様に京成線に入らないダイヤで運用されている。京成直通機器が用意されているが現時点では非対応のため運用されていない


今後[[2021年]]度に1編成の追加導入が予定されている<ref name="20200428_ir_disclosure">{{Cite press release|url=https://www.shinkeisei.co.jp/official/wp-content/uploads/2020/04/20200428_ir_disclosure.pdf|title=中期経営計画(2019年度~2021年度)の進捗について|publisher=新京成電鉄株式会社|date=2020-04-28|accessdate=2020-05-04}}</ref>。
今後[[2021年]]度に1編成の追加導入が予定されている<ref name="20200428_ir_disclosure">{{Cite press release|url=https://www.shinkeisei.co.jp/official/wp-content/uploads/2020/04/20200428_ir_disclosure.pdf|title=中期経営計画(2019年度~2021年度)の進捗について|publisher=新京成電鉄株式会社|date=2020-04-28|accessdate=2020-05-04}}</ref>。

2020年8月16日 (日) 11:28時点における版

京成3100形電車 (2代) > 新京成電鉄80000形電車
新京成電鉄80000形電車
新京成電鉄80000形電車
基本情報
運用者 新京成電鉄
製造所 日本車輌製造
製造年 2019年
運用開始 2019年12月27日
主要諸元
編成 6両編成(MT比4M2T)
軌間 1,435 mm(標準軌
電気方式 直流 1,500 V
架空電車線方式
最高運転速度 新京成線内:85 km/h
京成千葉線内:95 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 3.5 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 776(座席282)人
車両定員 先頭車122(座席43)人
中間車133(座席49)人
車両重量 27.4 t - 34.8t
編成重量 191.3 t
全長 18,000 mm
全幅 側構間:2,768 mm
全高 4,036.5 ㎜
パンタグラフ折りたたみ時:4,050 mm
車体 ステンレス鋼
台車 日本製鉄ボルスタ
モノリンク式ダイレクトマウント形空気ばね台車
FS-583SM形(電動車)
FS-583ST形(付随車)
主電動機 三菱電機製MB-5160-D形
かご形三相誘導電動機
主電動機出力 155 kW
駆動方式 WN駆動方式
歯車比 85:14 (6.07)
制御方式 三菱電機
SiC素子適用VVVFインバータ制御
制御装置 MAP-168-15V331形
制動装置 三菱電機製MBSA形
回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
純電気ブレーキ
保安装置 C-ATS
備考 出典:交友社「鉄道ファン」2020年2月号CAR INFO「新京成電鉄80000形」記事。
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新京成電鉄80000形電車(しんけいせいでんてつ80000がたでんしゃ)は、2019年令和元年)に登場した新京成電鉄通勤形電車

概要

2005年に初投入されたN800形に引き続き「京成グループ標準車両」として設計・製造される車両で、2019年平成31年)4月11日に導入が発表された[1]京成電鉄との共同設計で、京成電鉄では3100形として製造される[2]が、新京成80000形と京成3100形では一部機器の仕様が異なり、特に制御装置や電動機に関しては両者で全く別のものを採用している。

本系列は先に落成した京成電鉄3100形と同様に、「受け継ぐ伝統と新たな価値の構造」をコンセプトに、さらに新京成電鉄のキャッチフレーズ「まいにち、ちょっと、新しい」を具現化したものである[3]

車体

N800形と同じく、いわゆる「日車式ブロック工法」による、軽量ステンレス製18m級3扉車6両編成を組む。前面窓上部の前照灯は、森尾電機製の16粒角型LED式ライトを採用、窓下には多角形構成の急行灯尾灯を配置している[3]

やわらかさを演出するため外観を丸みを帯びた形状とし、N800形と異なり裾部だけではなく正面脇から側面上部にかけてにもジェントルピンクのラインを配色している。これは高架区間でも新京成のコーポレートカラーであるピンクがわかるようにするためであるという[1]

主要機器

主制御装置には、8800形リニューアル車に続き、三菱電機製フルSiC素子VVVFインバータ制御 (MAP-168-15V331形) を採用している[4]。N800形では、ベースとなった京成3000形と同じく東洋電機製造製の主制御装置が採用されており、同車のベースとなった3100形においても同社製の機器が採用されているが、80000形では新京成で広く使われてきた三菱電機製に回帰した。主電動機には同じく、三菱電機製の全閉式かご形三相誘導電動機 (MB-5160-D形) が採用されている[4]

台車日本製鉄製のモノリンク式ボルスタ空気ばね台車を使用している[4]。形式は動力台車がFS583SM形、付随台車がFS583ST形であり[4]、京成電鉄3100形と同等のものである[4]

集電装置(パンタグラフ)は、東洋電機製造製シングルアーム式(PT7115-B形)をM5・M2車に2基ずつ搭載する[4]。補助電源装置は東芝インフラシステムズ製の静止形インバータ(SIV・INV192-F0形・定格容量 150 kVA )を搭載する[4]。空気圧縮機(CP)は三菱電機製のオイルフリースクロール式CP(URC1200SD-I形)を各先頭車に搭載する[4]

一方で、京成電鉄が3700形特急形車両を含めた場合はAE100形)以来採用してきた、「先頭車はコンプレッサー搭載電動制御車(京浜急行電鉄の規定)、先頭から2両目は主制御装置搭載電動車、先頭から3両目は補助電源搭載付随車」というユニット構成は3100形同様採用しており、新京成電鉄においてはN800形から引き続き採用する形となる。

車内設備

車内のカラースキームは8800形リニューアル車およびN800形N858編成(最終増備編成)に準じている。

オールロングシート構成だが、京成3100形で採用された「一部折りたたみ式ロングシート」[注釈 1]は採用されていない。ドア間は8人掛け(先頭車の車椅子スペース横は5人掛け)、車端部は5人掛けまたは2人掛け(フリースペース横)となっている。

座席は1人分の掛け幅が460㎜の片持ち式構造で、従来よりも背もたれを170 mm 高くしたハイバックシートを採用している[3]。一般席の背もたれは赤色系、優先席部は青色として識別している[3]。優先席部おいては、つり革と手すりをオレンジ色着色品としている[3]

側窓ガラスのカーテンおよび連結面貫通扉には、沿線の名産品であるブドウナシのイラストを入れている[3]。先頭車の乗務員室直後に車椅子スペース、中間車の車端部(1両1か所)にはフリースペースを設置している[3]

防犯カメラは1両に3台設置されている。KEISEI FREEWi-Fiは未搭載。

17インチ液晶ディスプレイ(LCD)による車内案内表示器を各乗降扉上に2画面ずつ搭載し、2画面とも運行情報表示用となっている。2画面LCDは、京成3100形が京成初であったのと同様、新京成初でもある。80000形も京成3100形もLCDがN800形の途中(N848編成)からと8800形以降のリニューアル(京成では3000形の途中からおよび3700形以降のリニューアル)で採用されたコイト電工のパッとビジョンから三菱電機のセサミクロを用いたものに変更されている(ただし京成3100形はアニメーション表示はしない)。

空調装置三菱電機製の集中式CU718A形(京成3100形と共通)で、能力は46.51 kW (40,000 kcal/h)の装置を各車1台搭載する[4]。この他の共通点として、空気の浄化効果のあるプラズマクラスターイオン発生装置の導入、空調制御ソフトの見直し、開放感を持たせるために座席端部の袖仕切りにおけるガラスの採用などがされている。

主要諸元

編成表

 
松戸
 
号車 6 <5> 4 3 <2> 1 竣工時期
形式 モハ80006形
(Mc6)
モハ80005形
(M5)
サハ80004形
(T4)
サハ80003形
(T3)
モハ80002形
(M2)
モハ80001形
(Mc1)
機器 CP・BT VVVF SIV SIV VVVF CP・BT
車両重量 33.4t 34.8t 27.5t 27.5t 34.8t 33.4t
編成 80016 80015 80014 80013 80012 80011 2019年10月
  • VVVF:主制御機(VVVFインバータ)
  • <>:パンタグラフ
  • SIV:補助電源(静止形インバータ)
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
  • 構造上は3・4号車間に中間電動車2両(松戸方から京成のM1'+M2に相当するユニット)が挟めるようになっている。ただし、N800形などと異なり、号車番号を示す車両番号の末尾は1から6までの連番となっている。

運用

2019年12月27日に1編成が営業運転を開始した。開始当時は新京成線において主に平日を中心に運用されていた[2]。現在は土曜休日にも運用されており、日中は8800形線内限定車と同様に京成線に入らないダイヤで運用されている。京成直通機器が用意されているが現時点では非対応のため運用されていない。

今後2021年度に1編成の追加導入が予定されている[5]

脚注

注釈

  1. ^ 各扉間の8人がけロングシートが袖仕切り付きの3+2+3に分割されており、中間の2人がけの部分は、折りたたんで(跳ね上げて)スーツケース置き場とできる構造。京成3100形を成田スカイアクセスに充当することを念頭に採用された構造。

出典

  1. ^ a b "14年ぶりに新形式車両を導入します" (Press release). 新京成電鉄株式会社. 11 April 2019. 2019年11月17日閲覧
  2. ^ a b 【保存版】2019年秋 - 2020年春に導入された「鉄道新型車両」をずらり紹介【東日本編】 GetNavi web 2020年4月5日配信, 2020年5月3日閲覧.
  3. ^ a b c d e f g エリエイ「とれいん」2020年2月号MODELERS FILE「新京成電鉄80000形電車」pp.6 - 8・11。
  4. ^ a b c d e f g h i エリエイ「とれいん」2020年2月号MODELERS FILE「新京成電鉄80000形電車」pp.8 - 9。
  5. ^ "中期経営計画(2019年度~2021年度)の進捗について" (PDF) (Press release). 新京成電鉄株式会社. 28 April 2020. 2020年5月4日閲覧

参考文献

外部リンク