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「二十六史」の版間の差分

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*十八史 - 『[[十八史略]]』においては、当時まだ『宋史』が未完成であったため、その代わりに『続宋編年資治通鑑』(李熹)と『続宋中興編年資治通鑑』(劉時挙)の二書を『宋鑑』としてひとつと数え、十八史とする。
*十八史 - 『[[十八史略]]』においては、当時まだ『宋史』が未完成であったため、その代わりに『続宋編年資治通鑑』(李熹)と『続宋中興編年資治通鑑』(劉時挙)の二書を『宋鑑』としてひとつと数え、十八史とする。
*二十一史
*二十一史
*二十二史 - [[銭大キン|銭大昕]]の『[[二十二史考異]]』においては二十四史から『旧五代史』および『明史』を抜いたものであり、[[趙翼]]の『[[二十二史箚記]]』においては二十四史から『新唐書』および『新五代史』を抜いたものである。
*二十二史 - [[銭大昕]]の『[[二十二史考異]]』においては二十四史から『旧五代史』および『明史』を抜いたものであり、[[趙翼]]の『[[二十二史箚記]]』においては二十四史から『新唐書』および『新五代史』を抜いたものである。
*[[二十四史]] - 清の乾隆帝が定めた24書。
*[[二十四史]] - 清の乾隆帝が定めた24書。
*[[二十五史]] - 二十四史に『新元史』を加えて25にする立場と、二十四史に『清史稿』を加えて25にする立場がある。
*[[二十五史]] - 二十四史に『新元史』を加えて25にする立場と、二十四史に『清史稿』を加えて25にする立場がある。

2020年8月11日 (火) 09:45時点における版

二十六史(にじゅうろくし)とは、中国王朝正史とされる26の紀伝体による歴史書のことであり、二十四史に『新元史』と『清史稿』を加えたものである。伝説上の帝王「黄帝」から清滅亡(1912年)までの歴史を含む。

二十六史一覧

書名 著者 成立 巻数 構成
1 史記 前漢司馬遷 紀元前91年 130巻 本紀12巻、表10巻、書8巻、世家30巻、列伝70巻
2 漢書 後漢班固 82年 100巻 本紀12巻、列伝70巻、表8巻、志10巻
3 後漢書 南朝宋范曄 432年 120巻 本紀10巻、列伝80巻、志30巻
4 三国志 陳寿 3世紀末 65巻 魏国志30巻(本紀4巻、列伝26巻)、蜀国志15巻、呉国志20巻
5 晋書 房玄齢 648年 130巻 帝紀10巻・載記[1]30巻、列伝70巻、志20巻
6 宋書 南朝斉沈約 488年 100巻 本紀10巻、列伝60巻、志30巻
7 南斉書 南朝梁蕭子顕 6世紀前半 59巻[2] 本紀8巻、志11巻、列伝40巻
8 梁書 姚思廉 636年 56巻 本紀6巻、列伝50巻
9 陳書 唐・姚思廉 636年 36巻 本紀6巻、列伝30巻
10 魏書 北斉魏収 554年 114巻 本紀14巻、列伝96巻、志20巻
11 北斉書 唐・李百薬 636年 50巻 本紀8巻、列伝42巻
12 周書 唐・令狐徳棻 636年 50巻 帝紀8巻、列伝42巻
13 隋書 唐・魏徴長孫無忌 656年 85巻 本紀5巻、志30巻、列伝50巻
14 南史 唐・李延寿 659年 80巻 本紀10巻、列伝70巻
15 北史 唐・李延寿 659年 100巻 本紀12巻、列伝88巻
16 旧唐書 後晋劉昫 945年 200巻 本紀20巻、列伝150巻、志30巻
17 新唐書 北宋欧陽脩宋祁 1060年 225巻 本紀10巻、志50巻、表15巻、列伝150巻
18 旧五代史 北宋・薛居正 974年 150巻 梁書24巻、唐書50巻、晉書24巻、漢書11巻、周書22巻、志12巻
19 新五代史 北宋・欧陽脩 1053年 74巻 本紀12巻、列伝45巻、考3巻、世家及年譜11巻、四夷附録3巻
20 宋史 脱脱 1345年 496巻 本紀47巻、志162巻、表32巻、列伝255巻
21 遼史 元・脱脱他 1345年 116巻 本紀30巻、志32巻、表8巻、列伝45巻、国語解1巻
22 金史 元・脱脱他 1345年 135巻 本紀19巻、志39巻、表4巻、列伝71巻
23 元史 宋濂高啓 1370年 210巻 本紀47巻、表8巻、志58巻、列伝97巻
24 明史 張廷玉 1739年 332巻 本紀24巻、列伝220巻、表13巻、志75巻、目録4巻
25 新元史 中華民国柯劭忞 1919年 267巻 本紀26巻、表7巻、志70巻、列伝154巻
26 清史稿 中華民国・柯劭忞 1927年 536巻[3] 本紀25巻、志142巻、表53巻、列伝316巻

各書の詳細はそれぞれの項目を参照。

分類

書名 前三史 後三史 四史 十三史 十七史 十八史 二十一史 二十二史 二十四史 二十五史 二十六史
1 史記
2 漢書
3 後漢書
4 三国志
5 晋書
6 宋書
7 南斉書
8 梁書
9 陳書
10 魏書
11 北斉書
12 周書
13 隋書
14 南史
15 北史
16 旧唐書
17 新唐書
18 旧五代史
19 新五代史
20 宋史
21 遼史
22 金史
23 元史
24 明史
25 新元史
26 清史稿
27 東観漢記

注:

  • 三史 - 現在三史とは通常は『史記』・『漢書』・『後漢書』のことであるが、六朝時代ころまでは『史記』・『漢書』・『東観漢記』の3つを三史と呼んでいた。その他に『戦国策』・『史記』・『漢書』の3つや『書経』・『詩経』・『春秋』の3つを三史と呼ぶ例もある[4]
  • 四史 - 「前四史」ともいう。
  • 十三史
  • 十七史 - 王鳴盛の『十七史商榷』。
  • 十八史 - 『十八史略』においては、当時まだ『宋史』が未完成であったため、その代わりに『続宋編年資治通鑑』(李熹)と『続宋中興編年資治通鑑』(劉時挙)の二書を『宋鑑』としてひとつと数え、十八史とする。
  • 二十一史
  • 二十二史 - 銭大昕の『二十二史考異』においては二十四史から『旧五代史』および『明史』を抜いたものであり、趙翼の『二十二史箚記』においては二十四史から『新唐書』および『新五代史』を抜いたものである。
  • 二十四史 - 清の乾隆帝が定めた24書。
  • 二十五史 - 二十四史に『新元史』を加えて25にする立場と、二十四史に『清史稿』を加えて25にする立場がある。
  • 二十六史

脚注

  1. ^ 五胡単于天王・皇帝に関する記述
  2. ^ もともと著者である蕭子顕の自叙1巻があったものの紛失して59巻になったとする説がある。
  3. ^ 一部の巻の削除・追加が行われて529巻に再編されているものもある。
  4. ^ 「三史」川越泰博編『中国名数辞典』国書刊行会、1980年、p. 19。

関連項目

外部リンク

  • 漢籍電子文獻 - 二十五史を含めた漢籍を参照することが出来る。(中文)