コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「高梨雄平」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
2行目: 2行目:
{{Infobox baseball player
{{Infobox baseball player
|選手名 = 高梨 雄平
|選手名 = 高梨 雄平
|所属球団 = 読売ジャイア
|所属球団 = 東北楽天ゴールデイーグルス
|背番号 = 53
|背番号 = 53
|選手写真ファイル名 =170304 Takanashi Yuhei.jpg
|選手写真ファイル名 =170304 Takanashi Yuhei.jpg
25行目: 25行目:
* [[JX-ENEOS野球部|JX-ENEOS]]
* [[JX-ENEOS野球部|JX-ENEOS]]
* [[東北楽天ゴールデンイーグルス]] (2017 -2020)
* [[東北楽天ゴールデンイーグルス]] (2017 -2020)
*[[読売ジャイアンツ]](2020-)

|
|
|WBC =
|WBC =
|プレミア12 =
|プレミア12 =
}}
}}
'''高梨 雄平'''(たかなし ゆうへい、[[1992年]][[7月13日]] - )は、[[読売ジャアンツ]]に所属する[[埼玉県]][[川越市]]出身<ref name="sponichiprof">{{cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/baseball/npb/2016/draft/profile/takanashi-yuhei.html|title=2016年プロ野球ドラフト ◇楽天9位指名 高梨雄平|publisher=スポーツニッポン|accessdate=2016-12-11}}</ref>の[[プロ野球選手]]([[投手]])。左投左打。
'''高梨 雄平'''(たかなし ゆうへい、[[1992年]][[7月13日]] - )は、[[東北楽天ゴールデンーグルス]]に所属する[[埼玉県]][[川越市]]出身<ref name="sponichiprof">{{cite web|url=http://www.sponichi.co.jp/baseball/npb/2016/draft/profile/takanashi-yuhei.html|title=2016年プロ野球ドラフト ◇楽天9位指名 高梨雄平|publisher=スポーツニッポン|accessdate=2016-12-11}}</ref>の[[プロ野球選手]]([[投手]])。左投左打。2020年7月14日に、トレードによる[[読売ジャイアンツ]]への移籍が球団より発表されている<ref>{{Cite news|url=https://this.kiji.is/655647540939244641|title=高梨雄平と高田萌生がトレード 楽天と巨人で今季2例目|newspaper=共同通信|date=2020-07-14|accessdate=2020-07-14}}</ref>


== 経歴 ==
== 経歴 ==

2020年7月14日 (火) 06:15時点における版

高梨 雄平
東北楽天ゴールデンイーグルス #53
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県川越市[1]
生年月日 (1992-07-13) 1992年7月13日(32歳)
身長
体重
175 cm
81 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 ドラフト9位
初出場 2017年4月2日
年俸 4,800万円(2020年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

高梨 雄平(たかなし ゆうへい、1992年7月13日 - )は、東北楽天ゴールデンイーグルスに所属する埼玉県川越市出身[1]プロ野球選手投手)。左投左打。2020年7月14日に、トレードによる読売ジャイアンツへの移籍が球団より発表されている[3]

経歴

プロ入り前

川越市立高階南小学校3年時に川越リトルで野球を始めると、川越市立高階西中学校時代には川越シニアへ所属した[1]

川越東高等学校への進学後は、元プロ野球選手だった監督の阿井英二郎の下で、1年春からベンチ入り。3年夏の選手権埼玉大会では、準々決勝で春日部共栄高校を相手に、延長14回を1人で投げ切った。この試合の14回裏にチームがサヨナラ勝ちを収めると、花咲徳栄高校との準決勝でも延長10回を投げたが、決勝には進めなかった[4]

早稲田大学への進学後は、1年生の春から東京六大学野球のリーグ戦で、救援を中心に10試合へ登板。通算投球イニング19回で、防御率0.95という好成績を残した。1年の秋季リーグ戦では、先発投手として5勝1敗、防御率2.21をマーク。2年の春季リーグ戦では、4勝1敗、防御率2.31という好成績で、チームを3季ぶりのリーグ優勝に導いた。この優勝によって出場した第61回全日本大学野球選手権大会では、奈良産業大学との準々決勝に先発すると、3回1/3を無失点に抑えている。しかし、2年の秋季リーグ戦では、通算投球イニングが10回1/3にとどまった。3年の春季リーグ戦では、東京大学打線を相手に、リーグ史上3度目の完全試合を達成[1]。ただし、リーグ戦全体ではその1勝のみで、防御率も4.41にまで達した。4年生の時には左肩痛やイップスで調子を崩したため、春秋通算でも5試合の登板で、通算投球イニング6回2/3、防御率9.45にとどまった[5]。在学中のチームメイトには、有原航平中村奨吾重信慎之介などがいる。リーグ通算41試合に登板、11勝5敗、防御率2.81。

大学卒業後に入社したJX-ENEOSでは、1年目から公式戦に出場すると、2年目の夏場に投球フォームをスリークォーターからサイドスローに転向[6]第42回社会人野球日本選手権大会では、NTT西日本との初戦に登板したが、打者1人を抑えただけで交代した[7]

2016年のNPBドラフト会議で、東北楽天ゴールデンイーグルスから9巡目で指名。契約金2,500万円、年俸800万円(金額は推定)という条件で入団した[6]。背番号は53で、担当スカウトは後関昌彦。この会議では、JX-ENEOSのチームメイトである糸原健斗も、阪神タイガースからの5巡目指名を経て入団している。

プロ入り後

2017年には、同期入団の新人投手から、森原康平菅原秀と共に中継ぎ要員として開幕一軍入り。4月6日の対福岡ソフトバンクホークス戦(Koboパーク宮城)5回表に救援で登板すると、1回を無失点に抑えた末にプロ初勝利を挙げた。当日は千葉ロッテマリーンズ佐々木千隼ZOZOマリンスタジアムでの対北海道日本ハムファイターズ戦で初登板・初先発・初勝利を記録。しかし、楽天対ソフトバンク戦が51分早く終了したため、高梨はNPB全球団の新人投手による一軍公式戦の勝利一番乗りを果たした[8][9]。4月26日の対ロッテ戦(Koboパーク)で自責点1ながら1死も取れずに5失点を喫したため、6月上旬までは二軍での再調整を余儀なくされたものの、一軍への復帰後は17登板試合連続で無失点を達成。一時は0点台の防御率を記録するなど、ワンポイント・リリーフやショート・リリーフでチームの4年振りクライマックスシリーズ(CS)進出に貢献した。レギュラーシーズン全体では、一軍公式戦46試合に登板。通算投球イニングは43回2/3で、1勝0敗14ホールド、防御率1.03という好成績を残した。CSでは、埼玉西武ライオンズとのファーストステージ(メットライフドーム)全3試合で救援したほか、福岡ソフトバンクホークスとのファイナルステージ(福岡ヤフオク!ドーム)でも第3戦(10月20日)を除く4試合に登板。ファーストステージ第1戦からファイナルステージ第2戦までは5試合連続の救援登板で、通算投球イニングは4回1/3ながら、1点も失わずにシーズンを終えた。このような活躍を背景に、12月8日の契約交渉では、推定年俸3,000万円(前年から2,200万円増)という条件で契約を更改。昇給率は275%で、球団の歴代新人選手としては、2013年則本昂大(400%)、2007年田中将大(300%)に次いで高いとされている[10]

2018年には、3月30日に、千葉ロッテマリーンズとの開幕戦(ZOZOマリンスタジアム)で一軍公式戦初セーブを記録。この試合を皮切りに、球団史上最多のシーズン70試合登板を果たした。通算成績は、1勝4敗1セーブ16ホールド、防御率2.44で、被本塁打数をわずか1本にとどめた。シーズン終了後の日米野球で、初めて日本代表に選ばれる[11]と、救援で2試合に登板した。

2019年には、一軍公式戦の開幕から38試合に登板していたが、7月8日の対オリックス・バファローズ戦(山形市きらやかスタジアム)試合前の練習中に腹痛を訴え、病院で診察を受けたところ、急性の虫垂炎を発症していることが判明したため、翌9日に腹腔鏡下虫垂切除術を受けた[12]。8月中旬から一軍へ復帰[13]すると、10試合に登板。レギュラーシーズン全体では、48試合の登板ながら、2勝1敗14ホールド、防御率2.30と前年以上の好成績で、1本の本塁打も許さなかった。

2020年 には7月に巨人・高田萌生とのトレードで巨人へ移籍

人物

  • 川越東高校出身のプロ野球選手は、高梨が初めてである。
  • 楽天への入団に際しては、早稲田大学時代のチームメイトで、北海道日本ハムファイターズに在籍する有原投手をライバルに挙げている[14]
  • 早稲田大学時代には、哲学者デカルトの著書を読んだことをきっかけに、イップスを克服した[15]
  • 投手ながら打撃のセンスも高く、早稲田大学時代には、一塁手として東京六大学のリーグ戦に中村・重信と並んでスタメンで出場したこともある[16]
  • 禅語の「日々是好日」という言葉を大切にしている[17]
  • JX-ENEOS時代の都市対抗野球大会では、1年目にバットボーイとして、チームの全国大会へ同行。2年目の予選では、投手としてベンチに入れなかったため、ビデオ係としてチームの予選敗退を見届けた。2年目のドラフト会議で楽天に指名されていなければ、早稲田大学時代に経験のある野手への転向を予定していたという。2年目の夏場にサイドスローへ転向したのも、引退を覚悟したことによる。それでも、楽天スカウトの後関は、他の左投手に比べて投球時に肘を低く出す高梨を熱心に視察。社会人野球の名門チームの選手では珍しく、高梨がドラフト会議での指名球団・順位にこだわらなかったこともあって、9巡目での指名ながら楽天への入団に至った[18]。高梨自身も、楽天への入団後に、後関を初めとする球団関係者を「野球人生の危機を救った命の恩人」と述べている[16]
  • 趣味は料理[19]。料理が趣味になったのは楽天入団1年目からで、JX-ENEOS時代の寮生活から一人暮らしに変わるタイミングでチャレンジし始めたものである[20]。料理のレパートリーは本格的なものから、おつまみスイーツなど幅が広く、2019年12月に開設したTwitterでは多種多様な料理の写真や動画を投稿している[21]新型コロナウイルス感染症流行の影響で球団の活動が休止していた2020年4月25日からは、現役のプロ野球選手としては珍しく、個人のYouTubeチャンネル「たかなしきっちん」を開設。動画内では球団名やプロ野球選手ということを過度に宣伝せず、趣味の料理の工程を披露している[20]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2017 楽天 46 0 0 0 0 1 0 0 14 1.000 183 43.2 31 2 17 1 2 48 0 0 13 5 1.03 1.10
2018 70 0 0 0 0 1 4 1 16 .200 212 48.0 38 1 23 4 6 53 0 0 21 13 2.44 1.27
2019 48 0 0 0 0 2 1 0 14 .667 146 31.1 25 0 23 2 4 41 0 0 8 8 2.30 1.53
通算:3年 164 0 0 0 0 4 5 1 44 .444 541 123.0 94 3 63 7 12 142 0 0 42 26 1.90 1.28
  • 2019年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手












2017 楽天 46 1 6 1 1 .875
2018 70 9 9 1 2 .941
2019 48 2 6 1 0 .889
通算 164 10 21 3 3 .912
  • 2019年度シーズン終了時

記録

投手記録

背番号

  • 53 (2017年 - ) ※野球日本代表でも着用

代表歴

関連情報

出演

映画

脚注

  1. ^ a b c d 2016年プロ野球ドラフト ◇楽天9位指名 高梨雄平”. スポーツニッポン. 2016年12月11日閲覧。
  2. ^ 楽天 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2019年12月21日閲覧。
  3. ^ “高梨雄平と高田萌生がトレード 楽天と巨人で今季2例目”. 共同通信. (2020年7月14日). https://this.kiji.is/655647540939244641 2020年7月14日閲覧。 
  4. ^ 痛みに耐え力投も…川越東・高梨、涙の敗戦 スポニチアネックス 2010年7月28日配信
  5. ^ リーグ戦・選手個人通算成績 髙梨 雄平
  6. ^ a b 【楽天】ドラフト9位高梨「目指す」森福2世!中継ぎで40試合以上期待 スポーツ報知 2016年11月11日配信
  7. ^ 11月2日 京セラドーム大阪 第2試合 1回戦
  8. ^ 楽天ドラフト9位高梨 12球団新人白星一番乗り 千隼より51分早く”. スポーツニッポン (2016年4月7日). 2017年6月8日閲覧。
  9. ^ 楽天ドラフト9位高梨雄平が12球団新人一番星「まさか」
  10. ^ 楽天・高梨 球団新人3番目275%UP 則本、マー君に次ぐ評価”. スポーツニッポン (2017年12月8日). 2017年12月11日閲覧。
  11. ^ 楽天から3投手が代表入り 初選出の高梨「代表はテレビの中の舞台」” (2018年10月20日). 2018年11月19日閲覧。
  12. ^ 楽天高梨が急性虫垂炎で手術、今季38試合に登板”. 日刊スポーツ (2019年7月9日). 2019年7月11日閲覧。
  13. ^ 【楽天】虫垂炎手術の高梨、約1か月ぶりに復帰「おなかが痛くなったら病院へ行きましょう!」”. スポーツ報知 (2019年8月12日). 2019年10月25日閲覧。
  14. ^ 2016年楽天9位高梨雄平は早大同期ハム有原にライバル心”. 日刊スポーツ. 2016年12月1日閲覧。
  15. ^ 楽天高梨、ドラフト9位“哲学者”が新人一番星
  16. ^ a b 「命の恩人」への恩返し「自分くらいのポテンシャルなら命をかけて投げないと」”. FullCount. 2017年11月7日閲覧。
  17. ^ 【楽天好き】道具に記された「言葉」の理由(投手編)
  18. ^ バット引き、ビデオ係…引退覚悟した社会人時代、才能を見出した楽天スカウト”. FullCount. 2017年11月7日閲覧。
  19. ^ 料理男子の楽天高梨「免疫力アップ」メニュー公開
  20. ^ a b 中田康博 (2020年5月2日). “【野球】楽天・高梨 料理チャンネルで新しいファンとの交流”. デイリースポーツ online. https://www.daily.co.jp/opinion-d/2020/05/02/0013313131.shtml 2020年6月25日閲覧。 
  21. ^ 田端あんじ (2020年4月18日). “楽天の高梨雄平選手のツイッターが「飯テロ」アカウントに! スイーツからガッツリ系まで参考になる手作り料理が満載だよ”. Pouch[ポーチ]. https://youpouch.com/2020/04/18/661773/ 2020年6月25日閲覧。 
  22. ^ “「インクレディブル・ファミリー」で中田翔、柳田悠岐らパ・リーグ選手が声優初挑戦”. 映画ナタリー. (2018年6月21日). https://natalie.mu/eiga/news/287580 2018年8月10日閲覧。 

関連項目

外部リンク