「孔明のヨメ。」の版間の差分
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: 優秀なエリート官僚だが変わり者でもある。あまり他人に対する配慮がない。武芸はからきしだが、危難に際して女性を前面に立たせる事を恥辱と感じる程度の意地は持ち合わせている。 |
: 優秀なエリート官僚だが変わり者でもある。あまり他人に対する配慮がない。武芸はからきしだが、危難に際して女性を前面に立たせる事を恥辱と感じる程度の意地は持ち合わせている。 |
2020年7月12日 (日) 08:28時点における版
『孔明のヨメ。』(こうめいのヨメ)は、杜康潤による日本の4コマ漫画作品。『まんがホーム』(芳文社)にて、2011年1月号より連載中。本編の他、同誌2014年7月号からは目次ページのおまけマンガとしても掲載されており、これは単行本巻末に『ウラヨメ三国志』と題して収録されている。2013年5月15日にはTHREE ARROWS(販売元:キャラアニ)よりドラマCDが発売された[1]。『まんがホーム』2019年4月号で掲載100回目を迎え、特別企画「おしえて!杜康先生」が同号上で組まれた。三国志に登場する諸葛孔明とその妻・黄月英の新婚生活をコミカルに描く。単行本10巻にて孔明の出廬(いわゆる「三顧の礼」)を迎えたが、それ以降も連載を継続している。 なお、一見他愛もないラブコメ物だが、当時の政治・社会・経済情勢の描写はかなり詳細である。
登場人物
声はドラマCDのもの。
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- 黄月英(こう げつえい)
- 声 - 早見沙織
- 本作の主人公。20歳。荊州の大豪族黄承彦の娘。
- 家柄目当てに寄ってくる婿候補を多数退けてきたが、父親の言われるままに孔明に嫁ぐこととなった。大の学問好きで、罠や道具の開発を得意とする一方、家事や芸事など当時の女性の必須教養とされるものは全くダメ。貧乳で背が低く、孔明にも士元にも初対面では歳相応に見られないほど(士元に至っては女性とすら認識していなかった)。本人は漢代の美人の条件[2]が1つも無いことにコンプレックスを持っているが、その容姿は西域の人間には大好評の西域美人。
- 諸葛亮(諸葛孔明)(しょかつりょう / こうめい)
- 声 - 柿原徹也
- 月英の夫。25歳。
- 聡明で心優しい人物。学問好きで魚釣りを趣味としている。
- 若くして隠居し無官の身であるため、巷で「変人」と噂されている。均によれば「『北』の話」は禁句とのこと。
- 徐兄曰く、昔はかなり荒れていたらしい。
- 諸葛均(しょかつ きん)
- 声 - 田丸篤志
- 孔明の弟。20歳。
- 生活能力の低い兄夫婦に代わって、諸葛家の家事一切と財務を請け負う苦労人。後に恋人であった林と結婚。
- 黄承彦(こう しょうげん)
- 声 - 稲葉実
- 月英の父。荊州の大豪族。
- 孔明の人柄や考え方を気に入り、娘の貰い手になるよう懇願する。結婚後も何くれとなく彼を支援するほど気に入っており、月英曰く、「父様が孔明さんと結婚しそうな勢い」との事。
- 林(りん)
- 声 - 寺川愛美
- 均の恋人、後に妻となる。時々月英に料理や裁縫を教えている。
- 関羽(関雲長)(かんう / うんちょう)
- 声 - 玄田哲章
- 市で出会った髭の男。張飛の義兄。
- 家族のために書物を売ろうとする孔明を自分と重ね、書物を買い取ってくれる。もとは河東の塩商人の護衛。
- 話をすると、とても長くなる。
- 張飛(張益徳)(ちょうひ / えきとく)
- 声 - 辻親八
- 市で出会った酔っ払いの男。関羽の義弟。
- 孔明を探す月英に協力してくれる。
- 趙雲(趙子龍)(ちょううん / しりゅう)
- 孔明の財布を掏摸取った難民の少年を取り押さえた男。劉備の家臣。
- メンテナンス不足の弓を使用して、一矢で空飛ぶ鳥2羽を落とすほどの名人。難民の救済に心を砕き、件の少年にも職業訓練を施した。
- 蔡夫人(さいふじん)
- 声 - 伊藤美紀
- 月英の母親の妹で月英の叔母。荊州のトップ劉表の妻。
- 当初は月英と孔明の結婚に反対するも、叔母馬鹿が影響し最終的に認めてくれる。
- 客将の劉備を毛嫌いしており弟の蔡瑁と共に暗殺を企てるが、失敗に終わる。
- 徐庶(徐元直)(じょしょ / げんちょく)
- 孔明、士元の学問所の先輩で、徐兄(じょけい)と呼ばれている。
- 学問所では他の生徒の相談役のようなことをしており、その頃に孔明の才能を認め、以来何かと面倒を見ている。月英のことは「ヨメちゃん」と呼ぶ。
- 知力では孔明や士元にやや及ばないものの、武術から歌舞音曲、交渉や調停など極めて多芸多才で、何でも屋のような事をして生計を立てており、色町などにもコネがある。
- 徐母(じょぼ)
- 徐庶の母。酒場を一人で切り盛りしており、徐庶と共に孔明の面倒を見ている。若々しい美人だが、徐庶曰く「40歳は越えている」とのこと。『三国志演義』とは異なり、徐庶が曹操軍に下った後も存命している。
- 司馬徽(しばき)
- 字は徳操(とくそう)。水鏡(すいきょう)先生と呼ばれている。孔明や徐庶らの学問の先生。32歳。
- 馬良(ばりょう)
- 司馬徽の学問所の生徒。眉が白く、『白眉』(はくび)と呼ばれている。
- 龐統(龐士元)(ほうとう / しげん)
- 孔明・徐庶の学問所当時からの友人。28歳。孔明とは親戚関係もある(孔明の姉が龐家に嫁入りしている)。
- 優秀なエリート官僚だが変わり者でもある。あまり他人に対する配慮がない。武芸はからきしだが、危難に際して女性を前面に立たせる事を恥辱と感じる程度の意地は持ち合わせている。
- 蔡瑁(さいぼう)
- 蔡夫人の弟で月英の叔父。姉とともに劉備の排除を目論む。
- この物語の舞台は205年の襄陽とその周辺であるが、史実で襄陽郡が置かれたのは208年であり、当時の襄陽県は南郡に属していた。劉表政権下で南郡太守を務めていた蔡瑁が、単行本4巻などに登場する士元の上役のはずだが、この物語では別の人物(姓名不詳)が太守として登場している。
書誌情報
- 杜康潤『孔明のヨメ。』 芳文社〈まんがタイムコミックス〉、既刊10巻(2019年7月4日現在)
- 2012年6月22日初版発行(2012年6月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5085-7
- 2013年3月22日初版発行(2013年3月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5164-9
- 2014年2月22日初版発行(2014年2月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5263-9
- 2014年11月22日初版発行(2014年11月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5334-6
- 2015年9月22日初版発行(2015年9月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5416-9
- 2016年8月21日初版発行(2016年8月6日発売)、ISBN 978-4-8322-5506-7
- 2017年7月21日初版発行(2017年7月6日発売)、ISBN 978-4-8322-5604-0
- 2018年3月22日初版発行(2018年3月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5670-5
- 2019年1月22日初版発行(2019年1月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5738-2
- 2019年7月19日初版発行(2019年7月4日発売)、ISBN 978-4-8322-5755-9
WEBラジオ
『THREE ARROWS ラジオ 孔明のヨメ。〜三顧のRadio!!〜』は、2013年4月26日からHiBiKi Radio Stationで配信されていたラジオ番組。隔週水曜日配信。パーソナリティは諸葛均役の田丸篤志と林役の寺川愛美。同年6月4日更新分で終了、全4回。
脚注
- ^ 「孔明のヨメ。」ドラマCD化、柿原徹也、早見沙織ら出演 - コミックナタリー、2013年3月18日配信
- ^ 細目・黒髪・ストレート・色白が漢代の美人の条件であった。