「新神戸オリエンタルシティ」の版間の差分
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* 神戸を訪れた人にとって、至極便利な位置にあるホテルや劇場 |
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* 神戸を訪れた人にとって、至極便利な神戸での滞在が可能となる神戸の魅力を凝縮した商業施設 |
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2020年7月11日 (土) 10:12時点における版
新神戸オリエンタルシティ(しんこうべオリエンタルシティ)は、兵庫県神戸市中央区の新神戸にある、ホテルと専門店街と劇場が一体となった複合商業施設。
地下に神戸市営地下鉄山手線および北神急行電鉄の新神戸駅があり、隣接する山陽新幹線新神戸駅とは3階のデッキで結ばれていることから、交通の便の良さをセールスポイントの1つにしている。
概要
1988年開業。地上37階+地下3階建て。次の3商業施設で構成されている。
ANAクラウンプラザホテル神戸
「新神戸オリエンタルホテル」として開業。2004年にオリエンタルホテル経営母体のダイエーが、オリエンタルシティの不動産をモルガン・スタンレーへ売却した事に伴い、2006年12月14日にモルガン・スタンレー系のパノラマ・ホスピタリティが運営主体となり、「クラウンプラザ神戸」へ改称した(クラウンプラザはインターコンチネンタルホテルズのブランドのひとつ)。
2009年9月にタイのシャロエン・コーポレーションへ不動産が売却され、同社とANA-IHGの運営受託契約により、2010年1月20日付けで現名称へ変更した。
30階〜32階・37階の4フロアは、特別階の「クラウンプラザ・クラブフロア」である。30階〜32階へは、エレベータ内のカードリーダにカード式のルームキーを通さないと入ることはできない。客室内にはパソコン機能付きの液晶テレビなどが設置されている。37階にはスイートルームのほか、クラブフロア宿泊客専用の「クラブラウンジ」があり、クラブフロア宿泊客は無料にて朝食やアフタヌーンティーを楽しむことができる。
コトノハコ神戸(旧新神戸オリエンタルアベニュー)
当初は「オリエンタルパークアベニュー」、のちに「新神戸OPA」となり2002年から「新神戸オリエンタルアベニュー」を経て2019年7月4日より現名称。入居テナントについては下の店舗欄参照。
AiiA 2.5Theater kobe
新神戸オリエンタルシティ(しんこうべオリエンタルシティ)内の2階にある。 劇場内は3階まであり、客席数は668席(セミスタンドシート29席を含む)。
演劇・ミュージカル・落語・コンサート・映画・舞踊あらゆるジャンルの公演を行っている。 また、一般向けに貸館サービスを行っており、演劇・コンサート・発表会・企業式典・学校説明会など その他さまざまな催し物に対応している。
劇場会員組織を保有し、会員向けにチケット先行販売や優待価格での販売などがある。
2009年9月より、株式会社キョードーファクトリー(キョードー東京の関連会社)が運営。
2009年、わかぎゑふが新神戸オリエンタル劇場芸術監督に就任。就任記念公演「ジョアンナ」では、脚本・演出を務めた。
2010年7月、円広志が新神戸オリエンタル劇場音楽アドバイザーに就任。劇場で行われる音楽公演の企画プロデュースやプロモーション等に携わる。
2018年11月に閉館することが発表され、2018年12月に閉館した。
その後、女性向けアパレルブランドとパズルゲーム雑誌出版を展開する会社「アイア」が運営を引き継ぎ、2019年7月4日、2.5次元ミュージカル専用劇場「AiiA 2.5Theater kobe」としてリニューアルオープンした。2018年にて閉館した「アイアシアタートーキョー」の後継劇場となる。
店舗
コトノハコ神戸(旧新神戸OPA)はB3F-3Fからなるショッピングセンター。現在B2Fは全館改装中である。2019年2月17日現在、飲食店等27店舗が営業している。現在約7割ほどが閉鎖されている。2019年7月4日新神戸オリエンタルアベニューがコトノハコ神戸にリニューアルし、医療モールや劇場、土産店などがオープンした。
B3F
B1F
- タイムズカーレンタル(レンタカー)
- シン・プロフェッショナル(理容室)
1F
2F
- 豆の畑(豆料理)
- ナマステ・タージマハル(インド料理)
- パイン・フォーレスト・こどもの家(託児所)
- plug078(コワーキングオフィス) - 2018年2月25日B1Fから移転。
- しゃぶ扇(しゃぶしゃぶ)
- AiiA 2.5Theater kobe(2.5次元ミュージカル専用劇場) - 2019年7月4日開店。
3F
- アフリック・アジ(レディース) - 2019年4月16日2Fから移転。
- ジュエル・コスミディア(宝石) - 2019年4月16日2Fから移転。
- アドルフォ・ドミンゲス(メンズ・レディース)
- 芦屋サポートセンター(相談サービス) - 2018年9月15日1Fから移転。
- ねいろ(ステーキ)
- 和黒(肉)
- 串かざり(串かつ)
- 金賽來(香港料理)
- 中納言(伊勢海老レストラン)
- かつ屋(とんかつ)
- 杵屋(うどん)
- 神戸ビーフ館(神戸ビーフ) - 2019年3月24日新規開店。
- セブン-イレブン(コンビニエンスストア) - 2019年5月29日新規開店。
- 兵庫県おみやげ発掘屋(土産) - 2019年7月4日新規開店。
誕生の背景
当地には、1981年まで、神戸市立中央市民病院があった。同病院がポートアイランドに移転した跡地を再開発するにあたり、当時ダイエーの社長だった中内㓛が中心となって、神戸の玄関口である新神戸駅前にふさわしい施設づくりを検討し、
- 神戸を訪れた人にとって、至極便利な位置にあるホテルや劇場
- 神戸を訪れた人にとって、至極便利な神戸での滞在が可能となる神戸の魅力を凝縮した商業施設
- 近隣の住民の生活を便利にする商業施設
- 新神戸周辺広域の核となる大規模な商業施設
というコンセプトで複合施設を建設することとなった。
ホテル・ショッピングモール・劇場を集約し、そのなかに神戸の魅力を凝縮した「シティ」が、1986年4月に着工され、1988年に完成した。設計・施工は竹中工務店による。地上37階建ては、誕生当時、関西一の高層建造物であった。これほどの施設を完成させることができたのは、官民一体で事業を進めてきたこと、バブル期であったことに加え、中内功が自らの故郷である神戸にダイエーグループを繁栄させたいという思い入れがあったことも大きい[1]。
この施設をつくるにあたり、異人館の地名と同じ神戸市中央区「北野町」1丁目を名乗れるようにしてイメージアップにつなげた。当地は実際には神戸市中央区「加納町1丁目2」にあり、北野町1丁目には部分的にも所在していない[要出典]。「北野町1丁目」のあとに番地が付いていないのはこのためである(ただし一部では「北野町1-1-3」とか「北野町1-3」としているものもあるが、実際の北野町1-1-3は中低層雑居ビルであり、北野町1-3は山すそのコンクリート壁である)。
なお、オリエンタルパークアベニューは、その頭文字を取ってOPA(オーパ)と略され、その略称で親しまれていた。これが、現在のOPAのルーツである。チェーン店群としてのOPAが生まれたのちに、オリエンタルパークアベニューも「新神戸OPA」としてOPAのチェーンに組み込まれた(それゆえ、現在のOPAのルーツではあっても、厳密な意味での1号店とは異なる)。オリエンタルパークアベニュー時代のシンボルマークであったウサギは、チェーン店のOPAになって以後は用いられていないが、壁や床の装飾として埋め込まれたものについては、現在もそのままであり、当時をうかがうことができる。
現在の新神戸オリエンタルシティ
阪神・淡路大震災と平成不況(失われた10年)は、新神戸オリエンタルシティと親会社であるダイエーに甚大な打撃を与えた。特に、オリエンタルパークアベニューが新神戸OPAになって以後、入居店舗が次々と撤退し、フロアの至る所が「改装中」とされ、客足も落ち込み、もはや商業施設としては機能しなくなるほどであった。ダイエーグループ(オレンジフードコート)が運営していた地下3階の天津美食街さえも、閉店せざるを得ない状況になった。
2002年に新神戸OPAは消滅。跡地は「新神戸オリエンタルアベニュー」として整備された(ただし地元の人々の間では現在でも新神戸オーパと通称されることもある)。この間、新神戸オリエンタルホテルや新神戸オリエンタル劇場については、長期休業することなく営業が継続されている。
ダイエーが産業再生機構の支援を受けての再建を行うにあたり、2004年2月に新神戸オリエンタルシティは当時所有していた株式会社福岡ドーム[2] からモルガン・スタンレーに売却され、ついにダイエーの手から離れた。売却後、施設を運営する法人新神戸オリエンタルホテルが設立され、全面的な改装が行われた。一時期は景気回復も追い風となって商業施設はほぼ埋まり、新神戸オリエンタルシティがつくられた当初のコンセプトや雰囲気を、まったく同じではないものの取り戻しつつあった。
2019年9月現在、地下2階、地下1階は閉鎖、1階は面積の約6割以上、2階は約5割、3階は約3割が空き店舗となっており、1階など一部では改装工事が行われている。JLLモールマネジメント(運営管理会社)[1]の努力により一部に新たなテナントも誘致されているものの、現地に掲示されたフロアマップは古いまま更新されていない(ウェブサイトが運営管理会社ではなくビルの所有会社の管理下にあり、手が出せないためであり、公式サイトには正しい情報が反映されている)。
なお、1階の新神戸ロープウェー乗り場への通路入口脇の外壁に「よい品を どんどん 安く より豊かな 社會を」という、中内功の直筆が刻まれた石板が設置されている。また、アベニューの以下の店舗はかつてここがダイエーグループだった名残である。
その他
- 2000年の24時間テレビ 「愛は地球を救う」の神戸の募金会場になった。
- 映画『べっぴんの町』(1989年、東映)の本編内に、オープニングシーンを含めて随所に建物が登場する。
脚注
- ^ 中内功は、新神戸オリエンタルシティC3以前にも、ダイエー初のチェーン店である三宮店(のちに近隣に店舗を増やし「ダイエー村」を形成、1995年1月17日に阪神・淡路大震災被災により閉店)や、日本初のプランタン(プランタン神戸。プランタン銀座よりも早い1981年に開店、こちらも1995年1月17日に阪神・淡路大震災被災により閉店し跡に現在は三宮OPA)を開店していた。
- ^ 当時の設置者自体は株式会社新神戸開発で、この親会社が株式会社福岡ドームであった。新神戸開発は株式会社神戸セントラル開発から新神戸オリエンタルシティを引き継いだ会社で、この神戸セントラル開発が最初の設置者として、建物外周の東側に現存する表示板に記されている。なお、神戸セントラル開発は1997年に新神戸開発を福岡ドームに売却したのち同年にダイエーホールディングコーポレーション(戦後日本で持株会社が解禁されて以後初の持株会社であり、かつ中間持株会社)に改称、2002年に清算された。また、新神戸開発および福岡ドームも、2005年に清算されている。
関連項目
外部リンク
座標: 北緯34度42分17.3秒 東経135度11分42.9秒 / 北緯34.704806度 東経135.195250度