コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「ドムドムハンバーガー」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
メニュー: バケツポテト
Cewbot (会話 | 投稿記録)
17行目: 17行目:


== 歴史 ==
== 歴史 ==
[[ダイエー]]と[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[マクドナルド]]は双方の出資による[[合弁会社]]を設立し、日本での事業展開を計画していた。しかし、合弁会社の資本比率で米マクドナルド側が50%ずつを主張したのに対し、ダイエー側、特に創業者である[[中内]]は主導権を握れる51%以上を主張したため、この計画は破談となった。そこでダイエーは、独自の研究下で[[ハンバーガーチェーン]]を展開することとなり、ドムドムハンバーガーが生まれた。
[[ダイエー]]と[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[マクドナルド]]は双方の出資による[[合弁会社]]を設立し、日本での事業展開を計画していた。しかし、合弁会社の資本比率で米マクドナルド側が50%ずつを主張したのに対し、ダイエー側、特に創業者である[[中内]]は主導権を握れる51%以上を主張したため、この計画は破談となった。そこでダイエーは、独自の研究下で[[ハンバーガーチェーン]]を展開することとなり、ドムドムハンバーガーが生まれた。


[[1970年]]2月に[[東京都]][[町田市]]のダイエー原町田店([[大創産業|ダイソー]]ギガ町田店・[[グルメシティ]]町田店を経て解体、後にダイエー町田店)前に日本初のハンバーガーショップを出店する(のち[[トポス (ディスカウントストア)|トポス]]町田店閉店の際にともに閉店)。このために'''株式会社ドムドム'''が設立された。日本人に本場の味が合うかわからなかったため、純国産ハンバーガーチェーンとして開店した<ref>{{Cite book |和書 |author=フジテレビトリビア普及委員会 |year=2003 |title=トリビアの泉〜へぇの本〜 2 |publisher=講談社 }}</ref>。
[[1970年]]2月に[[東京都]][[町田市]]のダイエー原町田店([[大創産業|ダイソー]]ギガ町田店・[[グルメシティ]]町田店を経て解体、後にダイエー町田店)前に日本初のハンバーガーショップを出店する(のち[[トポス (ディスカウントストア)|トポス]]町田店閉店の際にともに閉店)。このために'''株式会社ドムドム'''が設立された。日本人に本場の味が合うかわからなかったため、純国産ハンバーガーチェーンとして開店した<ref>{{Cite book |和書 |author=フジテレビトリビア普及委員会 |year=2003 |title=トリビアの泉〜へぇの本〜 2 |publisher=講談社 }}</ref>。

2020年7月11日 (土) 10:08時点における版

ドムドム湊川店
ドムドムバーガーのカウンター
左下よりアイスイチゴチョコクレープ、トマト&チーズバーガー、エビカツバーガー、フライドポテト

ドムドムハンバーガー(DOMDOM)は、レンブラントホールディングスのグループ会社である株式会社ドムドムフードサービスが日本全国に展開するファストフードチェーン店。

概要

アメリカ統治下沖縄県1963年に開店していたA&W[1]を除けば、日本初ハンバーガーチェーン店である[2]。2017年6月30日まではダイエー完全子会社であった株式会社オレンジフードコートが運営していた。

名称

ドムドムハンバーガーの名前の由来は、旧運営会社であり、かつオレンジフードコートの親会社であるダイエーの企業理念「良い品をどんどん安く」のどんどんを取ったもの。しかし、「どんどん(DONDON)」は商標登録されていたため、ドムドムハンバーガー(DOMDOM)となった [3]

マスコットキャラクター

マークのゾウは「どむぞうくん」というマスコットキャラクターで、「象のように親しみやすく」という意味を込めて誕生した。初見健一によると「1982年までは、正面を向いて旗を持つゾウのマークだったそうだ。」[4]とのこと。ドムドムフードサービスへの事業譲渡後の2017年9月30日に発表された新たなロゴマークにも、どむぞうくんのマークは継承される[5][6]

歴史

ダイエーアメリカマクドナルドは双方の出資による合弁会社を設立し、日本での事業展開を計画していた。しかし、合弁会社の資本比率で米マクドナルド側が50%ずつを主張したのに対し、ダイエー側、特に創業者である中内㓛は主導権を握れる51%以上を主張したため、この計画は破談となった。そこでダイエーは、独自の研究下でハンバーガーチェーンを展開することとなり、ドムドムハンバーガーが生まれた。

1970年2月に東京都町田市のダイエー原町田店(ダイソーギガ町田店・グルメシティ町田店を経て解体、後にダイエー町田店)前に日本初のハンバーガーショップを出店する(のちトポス町田店閉店の際にともに閉店)。このために株式会社ドムドムが設立された。日本人に本場の味が合うかわからなかったため、純国産ハンバーガーチェーンとして開店した[7]

1980年に、親会社だったダイエーがアメリカの大手ハンバーガーチェーンであるウェンディーズフランチャイズ契約を結んだ際、ウェンディーズ側は「20年以内に100店舗以上、ウェンディーズを出店」することをダイエー側に要求したため、ダイエー側はダイエー内に入居しているドムドムハンバーガーをウェンディーズに転換することで対応した。そのため、株式会社ドムドムは社名を改名し、株式会社ウェンコ・ジャパンに変更した。Wenco Japan とは、Wendy's corporation Japanを略したものである。これにより、ドムドムハンバーガーは店舗数を減らすこととなる。これ以降、社内にはドムドム事業本部とウェンディーズ事業本部が並行しておかれ、フランチャイザーでありながらフランチャイジーでもあるという、あまり例のない業態の会社となる。

1997年時点で店舗数は全国で355店舗だった[8]

1997年3月に、ドムドム事業本部は株式会社ウェンコ・ジャパン(のちの日本ウェンディーズ、2011年設立の日本法人のウェンディーズ・ジャパンとは無関係)より株式会社ダイエーファーストフーズサービス(以下DFFS)へ営業譲渡される。このときDFFSは同時に社名も株式会社オレンジフードコートへと変更された。ただしこの時点では、社内にドムドム事業本部とフードコート事業本部が置かれており、ドムドム事業本部の社員は株式会社ウェンコ・ジャパンからの出向扱いだった。ただ、1998年3月にはドムドム事業本部とフードコート事業本部は統合された。さらに旧ドムドム出身者は、ウェンコ・ジャパンからの出向扱いから正式にオレンジフードコート所属となり、ダイエー内フードコートの店舗は統合され、それぞれ店舗内のショップという扱いに変更された。

1999年3月、大規模な店舗では支配人制となり、その下で各ショップのショップマスターが責任者という形態になる。

2001年3月、再び事業部別体制となり、ドムドムは単独事業部となった。

前述のような設立事情から、ダイエー店舗内のハンバーガーショップはドムドムが出店するため、旧ヤオハンを引き継いだダイエー櫛形店などの例外を除けば基本的に、マクドナルドなどが出店することは無かった。2001年以降はインサイダー問題で中内功がダイエーグループの経営から手を引いたため、マクドナルドなどの出店が実質上解禁となり、ダイエーや系列店だったマルエツの店舗内にマクドナルドが出店するケースが増えている。更にダイエーに残り日本全国で展開していた店舗も、ダイエーの経営不振による多数の閉店によりドムドムハンバーガーも一緒に撤退するケースが続出した。

2015年からはメニューに野菜を多く取り入れるなど、健康志向の新業態である「ディーンズバーガー」に転換する店舗が出始めた。

レンブラントホールディングスは2017年5月19日に、子会社であるレンブラント・インベストメントと新生銀行傘下である新生企業投資と共同で、オレンジフードコートからドムドムハンバーガー事業を譲受することを発表。レンブラント・インベストメントは同年4月27日に、事業を譲受する新会社として、株式会社ドムドムフードサービスを設立した。株式会社ドムドムフードサービスは、同年7月1日付で、オレンジフードコートからドムドムハンバーガーの47店舗を譲受、ダイエーグループは、47年間続けてきたドムドムハンバーガー事業から撤退した。

ドムドムフードサービスへの事業譲渡後はメニューの見直しが図られ[9]、2017年9月30日には新たなロゴマークと制服を発表。また、前記の「ディーンズバーガー」からドムドムに看板を戻す店舗も出ている。

メニュー

甘辛チキンバーガーセット

ダイエーグループ運営時代は、ミートバーガーをはじめ各種メニューを提供し、コーヒーはホット190円、アイス220円で飲み放題であった。ドムドムフードサービスへの事業譲渡後は、厨房設備の老朽化などによって廃止されたメニューの復活などを行う予定[10]

客層の高年齢化を受けて2018年からは店舗限定で『かりんとうまんじゅう』を発売[11]

レンブラントグループ加入以降はグループのホテルシェフの意見を商品開発に取り入れ、スイーツバーガーなどを新発売している。

厚木店では2018年4月28日から、フライドポテトのキング盛り(約1kg)の「バケツポテト」を販売していた。価格は980円[12]

店舗


旧運営会社であるオレンジフードコートの親会社であるダイエー、及びダイエーの店舗を引き継いだイオン、かつてダイエーの子会社だったマルエツなどのイオングループを始めとしたなど商業施設のフードコートや、鉄道駅の付帯施設への出店が中心である。

変わったところでは、千葉県にある宗教団体霊波之光の教団施設内のフードコートに出店しており、信者でなくても利用可能である。

多くは直営店舗だが、フランチャイジー店もある。ダイエーグループ運営時代には、暖簾分け制度やキヨスクとのフランチャイジー契約による「キヨスクドムドム(KIOSK DOMDOM)」などのフランチャイジー店舗も存在していた。

店舗例

脚注

注釈

出典

  1. ^ 米国の味「憧れ」大切に A&W、県内専念 25店根付く. 日本経済新聞(2012年5月10日)
  2. ^ ドムドムとは.ドムドムハンバーガー公式サイト
  3. ^ 初見健一『まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ キャラクター編』 大空出版(大空ポケット文庫) 164頁
  4. ^ 初見健一『まだある。今でも買える“懐かしの昭和”カタログ キャラクター編』 大空出版(大空ポケット文庫) 165頁
  5. ^ ラッキィ池田を総合プロデューサーに「ドムドムをもっとたくさんの1番に」ニュースウォーカー(2017年10月1日)2017年10月4日閲覧。
  6. ^ 新ブランドロゴ&復活メニュー決定戦結果発表会!. ドムドムハンバーガー公式サイト 2017年10月1日
  7. ^ フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 2』講談社、2003年。 
  8. ^ ダイエー、ドムドム売却へ 「日本初」のバーガー店 . 産経ニュース(2017年5月18日)
  9. ^ ドムドムバーガー/ホテル、不動産事業のレンブラントHDに事業を譲渡. 流通ニュース(2017年5月19日)
  10. ^ ドムドムバーガー/ソファを配したカフェ風店舗を展開. 流通ニュース(2017年5月19日)
  11. ^ “バーガー店なのに和菓子のほうがウマい ドムドムバーガーの『かりんとうまんじゅう』が最高” (日本語). ニュースサイトしらべぇ. (2018年9月2日). https://sirabee.com/2018/09/02/20161775861/ 2018年11月18日閲覧。 
  12. ^ のなかあき子 (2019年6月3日). “脅威!ドムドム厚木店の「バケツポテト」はたっぷり1kg!”. 2020年7月4日閲覧。

関連項目

外部リンク